ヤクルト(☆4対1★)DeNA =リーグ戦16回戦(2022.08.14)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:木澤 尚文(6勝2敗0S)
(セーブ:マクガフ(0勝2敗28S))
敗戦投手:坂本 裕哉(0勝4敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(18号・1回裏ソロ),塩見 泰隆(13号・4回裏2ラン)

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◆ヤクルトは1点を追う1回裏、山田のソロで同点とする。そのまま迎えた4回には塩見の2ランなどで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・小澤が5回途中1失点。2番手・木澤が今季6勝目を挙げた。敗れたDeNAは先発・坂本が試合をつくれず、打線も振るわなかった。

◆今季ワーストとなる7連敗中の首位ヤクルトは、大幅に打順を組み替えて、2位DeNAとの一戦に臨む。山田哲人内野手が今季初の1番で先発し、サンタナも2番で初先発。新たな1、2番コンビを組むと、3番には2試合連続で塩見泰隆外野手が入った。

◆3年ぶりに1番で起用されたヤクルト山田哲人内野手(30)が、先頭打者本塁打となる18号ソロを放った。1点を追う1回無死。DeNA坂本の初球、真ん中高め144キロ直球を強振すると、打球は左中間席へ飛び込んだ。2日中日戦(神宮)以来となる1発に「初球からフルスイングする気持ちで打席に入りました。一発で仕留めることができました」と振り返った。山田の1番は、19年7月28日広島戦以来。久々の起用に1スイングで応えてみせた。

◆ヤクルト塩見泰隆外野手(29)が、勝ち越しの13号2ランを放った。1-1の4回無死一塁、DeNA坂本の初球、外角高め127キロスライダーを逆らわずに右翼席へ運んだ。7月7日巨人戦(東京ドーム)以来、約1カ月ぶりとなる1発に、ベンチへ力強くガッツポーズ。笑顔でナインと喜び合うと「最近、全くチームに貢献できていないので、なんとかしようという気持ちで打席に入りました。良い結果になって良かったです」と喜んだ。

◆DeNAが、2発に泣き、連勝が4で止まった。勝てば今季初の5連勝だったが、6度目の挑戦でもはね返され、首位ヤクルトとの差は7ゲームに広げられた。1回に押し出し死球で先制したが、先発坂本がその裏に山田に先頭打者本塁打を浴び、同点の4回には塩見に勝ち越し2ランを許した。4回途中4失点で4敗目を喫した坂本は「試合をつくれず、チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」と悔しさをにじませた。三浦監督は「1敗したからと言って止まるわけではないので。みんなでもう1回、つないでつないで。せっかくここまで積み上げてきて、ズルズルいかないことが一番大事だと思います」と前を向いた。

◆打順組み替えが機能した首位ヤクルトが2位DeNAを逆転で破り、連敗を7でストップ。ゲーム差を7に広げた。1点を追う1回無死、3年ぶりに1番で起用された山田が、DeNA坂本から先頭打者本塁打となる18号同点ソロ。2日中日戦(神宮)以来の1発で試合を振り出しに戻すと「初球からフルスイングする気持ちで打席に入りました。一発で仕留めることができました」と振り返った。打撃不調のチームは、山田以外も打順を組み替えてゲームに臨んだ。サンタナを来日2年目で初の2番に配し、3番には2試合連続で塩見を起用した。すると1-1の4回無死一塁、塩見がDeNA坂本から右翼席へ勝ち越しの13号2ラン。7月7日巨人戦以来、約1カ月ぶりとなる1発に「最近、全くチームに貢献できていないので、なんとかしようという気持ちで打席に入りました。良い結果になって良かったです」。その後、1死一、三塁から浜田の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を追加した。先発小沢は5回途中を88球、4安打1失点で降板となったが、その後は小刻みな継投でリードを死守。今季ワーストの連敗を7で止め、3日中日戦(神宮)以来となる白星を挙げた。

◆セ・リーグ首位のヤクルトが、2位DeNAと対戦。打順組み替えが機能した首位ヤクルトが2位DeNAを逆転で破り、連敗を7でストップ。ゲーム差を7に広げた。1点を追う1回無死、3年ぶりに1番で起用された山田が、DeNA坂本から先頭打者本塁打となる18号同点ソロ。2日中日戦(神宮)以来の1発で試合を振り出しに戻すと、1-1の4回無死一塁で塩見がDeNA坂本から右翼席へ勝ち越しの13号2ラン。その後、1死一、三塁から浜田の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を追加し、6投手の継投でリードを死守。逃げ切った。先発小沢は5回途中を88球、4安打1失点で降板となったが、3日中日戦以来となる白星を挙げた。敗れたDeNAは1回に押し出し死球で先制したが、先発坂本がその裏に山田に先頭打者本塁打を浴び、同点の4回には塩見に勝ち越し2ランを許した。初回以降はヤクルトの継投の前に得点できず。勝てば今季初の5連勝だったが、6度目の挑戦でもはね返された。首位ヤクルトとの差は7ゲームに広げられた。

◆2試合連続で3番に入ったヤクルト塩見泰隆外野手(29)が、決勝の13号2ランを放った。1-1の4回無死一塁、DeNA坂本の初球、外角高め127キロスライダーを逆らわずに右翼席へ。7月7日巨人戦以来の1発にベンチへ力強くガッツポーズ。久々の本拠お立ち台で「自分としても最近本当に苦しくて、何とかバットに当てるんだという気持ちで打席に入りました。無我夢中だったので、正直あんまり覚えてないですが......最高です!!」と笑顔だった。▽ヤクルト小沢(5回途中4安打1失点で降板)「状態としては良くはなかったですが、とにかく最少失点で粘りながら投げることを意識して投げました。もう少し長いイニングを投げたかったです」▽ヤクルト木沢(5回途中から好救援で6勝目)「本当に今日はたくさんの拍手と声援をいただいて、背中を押された。何とか貢献できて良かったです」

◆打順組み替え成功ヤ!!3年ぶりに「1番」で起用されたヤクルト山田哲人内野手(30)が、先頭打者本塁打を含むマルチ安打でチームをけん引。今季ワーストの連敗を7で止め、両リーグ最速の60勝に導いた。1点を先制された直後の1回先頭。DeNA坂本の初球を左中間席へたたき込んだ。2日中日戦以来となる18号ソロに「初球からフルスイングする気持ちで打席に入りました。一発で仕留めることができました」。19年7月28日広島戦以来の1番起用に、ひと振りで応えてみせた。打撃不振のチームは、山田以外も打順を組み替えて臨んだ。サンタナを来日2年目で初の2番に配し、3番には2試合連続で塩見を起用。高津監督は「気分転換もあるしね。選手が思いきってプレーしている中で、采配とか起用とか、僕が思いきってやらないでどうするんだと。いろいろ考えて今日のオーダーになりました」と意図を説明。1球で期待に応えたキャプテンには「びっくりしたね。まさか初球から、あんなバッティングをするとは」と想定を上回る結果だった。山田は8月に入り、この日までの9試合で打率1割2分9厘、1本塁打、2打点と調子を落としていた。それが一転、5回にも中前打。得点にこそつながらなかったが、復調気配を漂わせた。高津監督も「全然心配していません。野球人としてはもちろん、人としてもすごく評価している男なので。責任感を持ってキャプテンとしてチームを引っ張ってくれる」と信頼を寄せるチームの柱。この男を中心に、再び上昇気流をつかみにいく。【鈴木正章】【写真たっぷり詳細ライブ】ヤクルト逆転勝ちで連敗ストップ!山田哲人&塩見弾 DeNAとのゲーム差再び7に/ライブ詳細

◆DeNA坂本裕哉投手(25)が2球の失投に泣き、4回途中2安打4失点でKOされ、今季4敗目を喫した。1点を先制した直後の1回。先頭の山田に初球を左中間席に運ばれ、先頭打者本塁打で失点。同点の4回には先頭のサンタナをストレートの四球で歩かせた後、初球を塩見に狙い打たれ、右翼席に2ランを運ばれた。今季は開幕ローテーション入りしながら、8度目の先発でも勝ち星をつかめず。坂本は「試合をつくれず、チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」とコメントに悔しさをにじませた。三浦大輔監督(48)は「(4回は)四球の後の初球というところで、点の取られ方が悪いですよね」と苦言を呈した。4回途中からは宮国、5回からは京山、中川が無失点リレーだっただけに、序盤の2発が大きく響いた。

◆DeNAが2発に泣き、連勝が4でストップして首位ヤクルトとのゲーム差が7に開いた。1回に押し出し死球で先制したが、先発の坂本がその裏、山田に先頭打者本塁打で失点。同点の4回には先頭のサンタナを四球で歩かせ、塩見に勝ち越し2ランを浴びた。ともに初球を痛打され、三浦監督は「四球の後の初球というところで、点の取られ方が悪いですよね」と苦言を呈した。打線は小沢の荒れ球に狙い球を絞れず。5回途中からはリリーフ陣の前に無安打と沈黙した。勝てば今季初の5連勝だったが、6度目の挑戦でもはね返された。三浦監督は「1敗したからと言って止まるわけではないので。ズルズルいかないことが一番大事」と切り替えた。▽DeNA坂本(4回途中4失点で4敗目) 試合を作れず、チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです。

◆7連敗中のヤクルトがスタメンを発表。今季初めて「1番・二塁」で山田哲人内野手(30)、「2番・右翼」でドミンゴ・サンタナ外野手(30)が入った。「3番・中堅」には塩見泰隆外野手(29)が2試合連続で名を連ねた。

◆初球を完璧に仕留めた。ヤクルト・山田哲人内野手(30)が0―1の一回に左中間に先頭打者本塁打。今季初めて「1番・二塁」で起用された主将がいきなりみせた。「初球からフルスイングする気持ちで打席に入りました。一発で仕留めることができました」DeNA先発・坂本の初球、高めに入った144キロの直球を一閃。2日の中日戦(神宮)以来となる18号ソロを放った。1番での先発起用は2019年7月28日の広島戦以来。チームは7連敗中と負けられない一戦で、同点に追いつく一発を放った。

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(29)が勝ち越しの13号2ラン。1―1の四回無死一塁でDeNA先発・坂本の初球、外角高め127キロのスライダーを右翼席に運んだ。「最近、全くチームに貢献できていないので、なんとかしようという気持ちで打席に入りました。良い結果になって良かったです」。7月7日の巨人戦(東京D)以来、約1カ月ぶりのアーチ。完璧な当たりにベンチに向かって右拳を突き上げて喜んだ。2試合連続で「3番」に起用された塩見が期待に応える大きな一発を放った。

◆DeNAの坂本は許した2安打がともに本塁打で、四回途中4失点でまたも今季初勝利はならなかった。1点を先制してもらった一回に山田に先頭打者本塁打を浴びてすぐに追い付かれた。四回無死一塁では塩見に浮いた変化球を右翼席へ運ばれて勝ち越しを許し、続く村上に四球を与えて降板した。チームの4連勝中は先発投手が全て6回以上を投げていただけに「自分もその勢いに乗ってチームが勝てるような投球がしたい」と臨んだが、役割を果たせなかった。

◆最初の一球を仕留めた。台風8号が過ぎ去り晴れやかな夕暮れ時の神宮球場でヤクルト・山田が左中間席中段に初球先頭打者本塁打を放った。「初球からフルスイングする気持ちで打席に入りました。一発で仕留めることができました」2019年7月28日の広島戦(神宮)以来となる1番起用に応えた。0―1の一回にDeNA先発・坂本の投じた真ん中高め144キロの直球を豪快にフルスイング。高々と上がった打球はスタンドに吸い込まれていった。2日の中日戦(神宮)以来となる18号ソロ。心地よく笑顔でダイヤモンドを一周した。試合前時点で打率・243、53打点、直近5試合では14打数1安打(打率・071)と結果を残せずにいた主将の一発。ベンチも大盛り上がりで、身を乗り出すかのように帰ってきた山田を満面の笑みで迎えた。高津監督もベンチから右拳を突き出して2人でグータッチして喜んだ。チームは超攻撃的打順を組んだ。3年ぶりに1番で山田がスタメン出場。2番にはサンタナが来日2年目で初めて入った。4番の村上は不動だが、連敗脱出に向けて大幅に打順を入れ替えた。新打線は機能した。1―1の四回には2試合連続の3番起用だった塩見が13号2ラン。選手それぞれが新たな〝立ち位置〟で連敗を7で阻止した。(森祥太郎)

◆DeNAは連勝が「4」でストップ。後半戦は好調で今季初の5連勝を目指し7度目の挑戦を迎えたが、またも壁に阻まれた。先発の坂本が1点リードの一回、1球目をいきなり先頭の山田に同点弾とされ、四回には先頭のサンタナに四球を与え、続く塩見に痛恨の決勝2ランを浴びた。四回途中降板に「試合を作れず、チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」と肩を落とした。打線も制球の定まらない小沢を攻め、一回1死二塁から佐野が四球、牧と宮崎が連続死球で1点を先制したものの、続くソトが最悪の投ゴロ併殺打で1点どまり。その後もヤクルトの継投の前になすすべなく終わった。

◆ヤクルトは1-1で迎えた四回、塩見泰隆外野手(29)が勝ち越しの13号2ランを放ち、連敗ストップに貢献した。以下、塩見のインタビュー。--四回の打席について「自分としても、最近本当に苦しくて、なんとかバットで当てるんだって気持ちで、何が来てもストライクゾーンに来たら当ててやろうって気持ちで打席に入りました」--12日から3番を任されているが、なにか高津監督から話はあったか「特にないですね。いきなり、マジかって感じです」--3番として、どんな気持ちで打席に入っている「やっぱり、後ろに(村上)宗隆、サンタナとかホームランが打ててチャンスに強いバッターがいるので、3番っていうことを意識せずに自分は塁に出なきゃなって思いで、打席に立っています」--ホームランの感触は「無我夢中だったので、あまり覚えてないです。とにかく最高の気持ちでした。最高です」--つば九郎が先週、本拠地2000試合を達成。なにか言葉は「特にありません(笑)」

◆ヤクルト・木沢尚文投手(24)が3点リードの五回1死一、二塁のピンチで登板。牧、宮崎を抑えピンチを脱し6勝目(2敗)を挙げた。チームは連敗を「7」と止めた。以下、木沢のヒーローインタビュー。--五回1死一、二塁のピンチで登板「チーム全体が試合に勝ちたい、何が何でも勝ちたいという気持ちを持って試合の臨んでいるので、僕もなんとか貢献したい一心でマウンドにあがりました」--いつもどのような気持ちでマウンドに「中盤粘って次のリリーフにつなぐのが僕の仕事なので、今日みたいに一人一人、リリーフが仕事して勝利をものにできるのが今年のスワローズの強み。僕もこれから中盤で粘れるように頑張っていきます」--ピンチの場面で打者は牧、宮崎選手だった「球界を代表する右バッターですけど、点差はあったので、四球を嫌がることなく自分の強いボールでどんどんゾーンで勝負をしていくっていうのを頭にいれて勝負しました」--宮崎選手を打ち取って大きなガッツポーズ「マウンドを上がる時にスタンドからたくさんの声援と拍手をいただいて、背中を押されてマウンドに上がれたので、その期待に応えられたかは分かりませんけども、貢献できてよかったです」

◆連敗脱出のマウンドを託されたヤクルト・小沢は4回1/3を4安打1失点。一回1死満塁で宮崎に押し出し死球を与えたが、その後は140キロ後半の直球と100キロ台のカーブで緩急をつけた投球でDeNA打線を封じた。4-1の五回1死一、二塁で交代し、「とにかく最少失点で粘りながら投げることを意識しました。もう少し投げたかった」と少し悔そうな表情だった。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは14日、2位・DeNAとの16回戦(神宮)に4―1で勝ち、連敗を7で止めた。山田哲人内野手(30)が、0―1の一回に初球を左中間席に運ぶ18号の先頭打者本塁打をマーク。2019年7月28日の広島戦(神宮)以来となる「1番」で先発した主将が、勝利への流れをつくった。チームは両リーグ最速で60勝に到達。2位とのゲーム差を7に押し戻し、リーグ2連覇、球団初の2年連続日本一へ、再び歩み始めた。最初の一球に、お盆休みに集まった2万8247人の大歓声がわき起こった。台風一過の青空の下、満員御礼となった夕暮れ時の神宮球場。1番打者として打席に入った山田は、坂本の初球を仕留め、打球を左中間席にほうり込んだ。「初球からフルスイングする気持ちで打席に入りました。一発で仕留めることができました」2日の中日戦(神宮)以来となる18号は、押し出し死球で先制を許す嫌な展開の中、その裏の攻撃ですぐ同点とする価値ある一発。真ん中高め144キロの直球をフルスイングで捉え、気迫のこもった顔つきでダイヤモンドを一周した。「1番・山田」「2番・サンタナ」-。試合前、先発オーダーの紹介アナウンスが流れると、球場がざわめいた。山田の「1番」は2019年7月28日の広島戦(神宮)以来、3年ぶり。サンタナの「2番」は来日2年目で初。「4番・村上」は不動だが、19年5-6月以来の7連敗中だったチームは、大胆な打順組み替えを断行した。山田は、そんな高津監督の決断に、いきなり結果で応えた。初回先頭打者本塁打は19年7月7日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、通算16本目。初球に限れば5本目で、球団最多を更新した。7月には新型コロナウイルスに感染し、発熱の症状が出た。直近5試合で14打数1安打(打率・071)と苦しみ、移動日だった12日のDeNA戦では先発を外れていた主将が、かつて慣れ親しんだリードオフマンとして打線を活気づけ、四回には3番・塩見も決勝の2ランで続いた。主将2年目。普段は背中で引っ張ることを是とするが、周りへの意識の向け方は変わった。今季、本拠地のベンチでは隣に塩見が座るようになった。打席を終えるごとに自身の打席について質問を投げ掛けてくる1学年下の後輩に、技術から精神面まで丁寧に、惜しみなく伝えている。指揮官は、そんなキャプテンに「野球人としても、人としても評価している。責任感を持ってチームを引っ張ってくれる」と絶大な信頼を置く。高津監督は、山田の初球弾に「びっくりしたね」と目を丸くし、打順の組み替えについては「気分転換もあるし、選手が思い切ってプレーしている中で、自分も起用を思い切ってやらないでどうするんだというところ」と説明した。そのメッセージを受け取った選手たちが躍動し、チームは11日ぶりの白星で2位とのゲーム差を7に広げた。球団初の2年連続日本一へ、ここから再び上昇気流をつかむ。(森祥太郎)■データBOX?ヤクルト・山田の初回先頭打者本塁打は2019年7月7日の中日戦以来3年ぶり通算16本目。セ・リーグでは中日・高木守道と並ぶ歴代11位。ヤクルト(前身を含む)では佐藤孝夫の18本に次ぐ2位。プロ野球記録は阪急・福本豊の43本。セ最多は阪神・真弓明信の38本。?初球弾は同年6月21日のロッテ戦以来、通算5本目。2リーグ制(1950年)以降、初回先頭初球弾を5本以上放ったのは、8本の西鉄・高倉照幸を筆頭に8人目。5本は南海・蔭山和夫、近鉄・平野光泰、阪神・今岡誠と並ぶ5位。球団では佐藤の4本を抜いて最多本数。

◆DeNAはヤクルトに敗れ、連勝が4でストップ。今季初の5連勝を目指した6度目の挑戦で、壁は越えられなかった。先発の坂本は1点リードの一回、先頭の山田への1球目でいきなり被弾。四回は先頭のサンタナに四球を与え、続く塩見にも初球を決勝の2ランとされた。四回途中4失点で4敗目を喫し「試合をつくれずチーム、中継ぎ陣に申し訳ない」とがっくり。三浦監督は「点の取られ方が悪い」と厳しく指摘した。打線は一回に3四死球で1点を先制したが、なお1死満塁でソトが投ゴロ併殺打。その後も無得点に終わり、指揮官は「そう毎回打てればいいけど、今日は出なかった」と冷静に受け止めた。とはいえ、後半戦はまだ2敗目(8勝)。リーグ上位のヤクルト、阪神との6連戦を4勝1敗(中止1)で終えた。三浦監督は「1週間で1敗というのは良かった。ここまで積み上げて、ずるずるいかないことが大事。みんなで、もう一回つなげていく」と、16日からの本拠地での巨人戦へ視線を向けた。(浜浦日向)

◆ヤクルトが連敗を7で止めた14日のDeNA戦(神宮)のオーダーは思わず目を丸くした。「1番・山田」までは考えられるが、「2番・サンタナ」はなかなか実行できる打順ではない。敗れればDeNAに5ゲーム差とされる試合で、大胆な起用を見せた高津監督の手腕に驚かされた。チームが苦境に立たされたとき、どうしてもよかったときの形を追い求めてしまう。だが、12日に20歳の内山壮、14日には21歳の浜田を先発起用するなど開幕から若手を積極的に起用する方針は一貫している。そして打順がかわった山田、塩見の一発が勝利をもたらした。印象的なシーンがあった。五回無死一塁から山田が中前打を放ち一、三塁。一走の山田がけん制でつり出され、アウトとなった。山田があれだけ前のめりになっている姿は珍しい。先頭打者の初球で思い切ってスイングする姿勢も攻撃的。表情も、より引き締まっているように見えた。打順変更の効果は山田の心理面に大きな影響を及ぼしたのではないだろうか。大胆なオーダー変更は高津監督の現役時代のプレースタイルや米国、韓国、台湾と海外でプレーした経験が色濃く反映されているように思う。私なら打撃コーチに助言されても、連敗中にこの並びをオーダー表に記せる自信がない。首位に立っていても〝攻めていく〟オーダーで臨んだ高津監督。素晴らしいものを見せてもらった。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
60431 0.583
(↑0.005)
-
(-)
39451
(+4)
401
(+1)
127
(+2)
58
(-)
0.252
(-)
3.440
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
50472 0.515
(↓0.006)
7
(↓1)
44345
(+1)
376
(+4)
72
(-)
34
(+1)
0.250
(↓0.001)
3.440
(↓0.01)
3
(-)
巨人
53541 0.495
(↑0.004)
9
(-)
35423
(+3)
469
(+2)
127
(+1)
50
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.930
(↑0.02)
4
(1↓)
阪神
52552 0.486
(↓0.005)
10
(↓1)
34365
(+4)
316
(+5)
68
(+1)
81
(+1)
0.238
(-)
2.550
(↓0.01)
5
(-)
広島
51553 0.481
(↓0.005)
10.5
(↓1)
34420
(+2)
411
(+3)
64
(-)
21
(-)
0.255
(-)
3.470
(-)
6
(-)
中日
46561 0.451
(↑0.005)
13.5
(-)
40304
(+5)
372
(+4)
53
(-)
39
(+3)
0.247
(-)
3.450
(-)