◆楽天のドラフト1位小深田大翔内野手（24＝大阪ガス）が、「開幕スタメン」を目標に日々精進している。10日、西武とのオープン戦（静岡）が雨天中止となり、室内練習場でバットを振り続けた。 ここまでオープン戦は全10試合に出場。うち5試合は「1番遊撃」で先発出場し、堅実な守備で無失策を続けている。昨季141試合に出場した正遊撃手の茂木が、コンディション不良で2軍調整が続いている。実力で定位置を奪取する覚悟だが、レギュラー不在は1年目の若手にとって大きなチャンスだ。 一方、打撃では課題が残る。2月22日のチーム初戦、DeNA相手に球団史上初の「デビュー戦」猛打賞をマークする鮮烈アピールに成功も、その後はプロの壁に直面。ここまで通算29打数6安打の打率2割7厘、出塁率も2割7分3厘と「リードオフマン」の役割を果たせていない。「追い込まれてからの見極めであったり、1球目からしっかり振れるようにしていきたい」と打撃向上に努める。 前日9日には新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、開幕延期が決まった。現状で開幕日は不透明だが、イヌワシのルーキーは前を向く。「早く開幕して欲しかった気持ちもあるが、仕方ない。次の開幕戦まで時間があるので、しっかり準備したい」。調整期間が延びたことを前向きに捉え、万全な状態で開幕に臨む。【佐藤究】

◆開幕１軍を狙う西武の鈴木が故郷でのアピールを誓った。静岡県草薙総合運動場野球場を訪れたのはプロ１年目の２０１７年のフレッシュオールスター戦以来で「高校の青春を過ごしたグラウンド」だという。１１日も同球場での試合で「限られたチャンスを生かしてこつこつやっていく」と気合を入れた。 　オープン戦は無観客で行われている。以前から楽しみにしていただけに「いろんな方が見に来てくれる予定だったと思うし、家族も楽しみにしていた」と残念がった。

◆楽天は休養日を挟んで２試合連続で雨天中止となり、７日を最後に実戦から遠ざかっている。新型コロナウイルス感染拡大を受けて開幕が延期となるなど落ち着かない状況に、三木監督は「いろんな難しさがある。プロとしてしっかりやっていくことが大事」と前向きに話した。 　１１日は東日本大震災から９年となる。岩手県出身の銀次は「東北出身でもあるし東北の球団にもいる。毎日、東北を思って試合をやらないと。３月１１日だけでなく毎日そう思ってやっていく」と決意を示した。

◆休養日を挟んで２試合連続で雨天中止となった。開幕投手に指名されていた則本昂は開幕延期を受けて「健康や命にはかえられない。再び万全な状態にして、ファンの皆さんと開幕を迎えたい」と決意も新た。今後の調整について三木監督は「いろんな難しさがある。プロとしてしっかりやっていくことが大事」と先を見据えた。