ヤクルト(-降雨のため試合中止-)広島 =オープン戦2回戦(2020.03.10)・明治神宮野球場=
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広島
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◆オープン戦のヤクルト-広島1回戦(神宮)が10日、降雨のため2回終了時にノーゲームとなった。 ヤクルト村上宗隆内野手は4番指名打者で先発し、2回の第1打席で広島薮田の前に捕邪飛に倒れていた。

◆プランB行ける!! 広島長野久義外野手(35)が10日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)で10日ぶりに1番で起用された。1回に二塁打を放って勢いづけると、この回チームは2得点。首脳陣がシーズン中も期待する1番で結果を残した。開幕が延期になったことで調整期間も延びた。実績ある長野がここからさらに状態を上げれば、チームの攻撃の幅も広がっていく。雨中のプレーボール直後、三塁側広島ナインの歓声が無観客の神宮に響いた。火付け役は「1番長野」だ。ヤクルト先発スアレスの148キロを捉えて中堅後方へはじき返した。悠々と二塁を奪うと、ベンチを立って祝うチームメートからの声に応えた。続くピレラの右中間二塁打で本塁に生還。降雨により2回終了時点でノーゲームとなったが、初回の攻撃でこの試合に大きな意味をもたらした。 広島打線といえば、1番から田中広、菊池涼が並ぶタナキクコンビが代名詞となっている。今季も2人が打線のけん引役。ただ、朝山打撃コーチは「こういうのもある」と長野、ピレラの上位打線の可能性も示唆する。スアレスや29日の中日ロメロのようなパワーピッチャータイプには、力も併せ持つ2人を並べたい考えのようだ。 鍵を握るのは、長野だ。オープン戦はここまで打率1割4分3厘。スロースターターともいわれている。だが、群を抜く実績と経験から首脳陣の期待は高い。新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズン開幕は延期。朝山打撃コーチは「状態が良くない人も多めに打席に立たせておきたい。延びる期間をうまく利用したい」と切り替える。長野の1番起用のもう1つの理由も、より多く打席に立たせるためだった。 この日、先制直後の1回無死二塁からは3番西川が外角球を強引に引っ張り、一ゴロで走者を進めた。鈴木誠はきっちりと中堅へ飛球を打ち上げ、追加点を奪った。朝山打撃コーチは「理想の攻撃。いい攻撃が初回にできた。100点満点」とたたえた。上位打線が機能すれば得点力は自然と上がる。長野の状態が上がれば、タナキクコンビに加え、「長野&ピレラ」が並ぶプランBのオプションができる。長野は開幕延期に「やることをやるだけ。しっかりと調整したい」といつものようにクールに受け止めた。開幕に向け、前を向く材料はある。【前原淳】

◆オープン戦初先発の広島薮田和樹投手が、ノーゲームとなったヤクルト戦で2回1安打無失点でアピールした。 テンポよくストライク先行の投球で1回を3者凡退。2回は1死から二塁打を浴びながら後続を断った。逆転ローテ入りへの再出発に「1軍で投げないと信頼を得らえない。(延期となった開幕までの)この期間で信頼を上げたい」と表情を引き締めた。

◆ベテラン広島石原慶幸捕手の今年初打席は幻になった。オープン戦に初先発し、薮田和樹投手を好リードで2回無失点の好投を引き出した。 打撃では2回2死二塁から今年1軍実戦初打席も、見逃し三振に終わった。ただ、試合はノーゲームとなり「記録上、打席に立っていないことになっちゃったよ」と笑った。

◆下半身のコンディション不良で出遅れていた昨季のセ・リーグ新人王のヤクルトの村上が「4番・指名打者」で復帰した。試合は1打席立っただけでノーゲームとなり「試合をした感じはしない。次の試合が復帰ということで」と苦笑いだった。  薮田の内角高めの甘い球を打ち損じ、捕邪飛に倒れた。高津監督は「まだ投手の球に慣れないといけないがスイングはしっかりできている」とうなずいた。

◆広島の薮田がオープン戦で初先発し、2回を1安打に抑え、得点を許さなかった。緩い球を効果的に織り交ぜ、凡打の山を築き「もっと精度を上げて、無駄球をなくしていきたい」と意欲的に話した。  2017年に15勝を挙げたが、昨季は5年目で初の0勝に終わった。先発ローテーション入りへ結果が求められる立場で「いいものを出し続けて信頼を獲得したい」と息巻いた。  試合がノーゲームとなり記録上は幻の好投となったが、佐々岡監督は「テンポ良く、ストライク先行でいろんな球種を投げられていた」と評価した。

◆2番で起用された中日の平田が六回無死一塁から、内角球を引っ張って適時二塁打を放った。好投の山本を相手にした3打席、いずれも早いカウントから積極的にスイング。1番の大島との連打で得点につなげ「2人で1点を取れた。いい状態になっていくと思う」と振り返った。  開幕が延期されたことには「年明けからそこに合わせてやっている。(日程が早く)決まってくれた方がうれしい」と話した。 与田監督(岡野に) 「細かい課題は克服できてきている。低めの真っすぐの精度がもう少しよくなれば」 福谷(4回3失点) 「(直球を)1軍で勝負できる形に持ってこられたのはよかった」

◆下半身のコンディション不良で2軍で調整していたヤクルト・村上宗隆内野手(20)が10日、2月上旬の春季キャンプ以来、約1カ月ぶりに1軍に合流。降雨ノーゲームとなった広島戦(神宮)に「4番・DH」で出場した。  「準備はしっかりやってきたので、そこに問題もないし、ぼくの気持ちもついてきています」  気合をみなぎらせた復帰初戦。今季初打席となった二回先頭で薮田の直球を打ち損じ、捕邪飛に倒れた。二回終了後にノーゲームとなり、記録にも残らない打席だったが、本人にとってもチームにとっても大きな一歩を刻んだ。  高津監督は「スイングを見ても、しっかり振れている。僕の中では村上を4番で使いたいという気持ちはあります」と改めて中心に据えることを明言した。この日のラインアップは1番から、坂口、山田哲、青木、そして村上と続く新打線。指揮官が思い描く打線がようやく実現した。  新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕延期が決定した。故障で出遅れていた若き大砲だが、延期によって調整の時間を得ることもできた。2月に20歳の誕生日を迎えた村上が「開幕4番」に座れば、球団では1956年の町田行彦の22歳0カ月を大幅に更新する最年少記録となる。  「チームの中心を打てるように、4番を打てるように頑張ります」と村上。最高の状態でシーズンを迎える。 (赤尾裕希)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
311 0.750
(-)
-
(-)
24
(-)
11
(-)
4
(-)
9
(-)
0.297
(-)
2.250
(-)
2
(-)
広島
521 0.714
(-)
-0.5
(-)
49
(-)
36
(-)
7
(-)
4
(-)
0.301
(-)
4.060
(-)
3
(1↑)
ソフトバンク
530 0.625
(↑0.054)
0
(↓0.5)
43
(+10)
22
(+2)
10
(+3)
5
(+1)
0.256
(↑0.006)
2.280
(↑0.04)
4
(1↓)
楽天
640 0.600
(-)
0
(-)
42
(-)
32
(-)
6
(-)
9
(-)
0.252
(-)
2.600
(-)
5
(-)
DeNA
540 0.556
(-)
0.5
(-)
34
(-)
34
(-)
7
(-)
2
(-)
0.249
(-)
3.160
(-)
5
(-)
日本ハム
541 0.556
(-)
0.5
(-)
44
(-)
38
(-)
5
(-)
5
(-)
0.274
(-)
3.340
(-)
7
(-)
ロッテ
221 0.500
(-)
1
(-)
21
(-)
21
(-)
6
(-)
6
(-)
0.226
(-)
3.890
(-)
7
(-)
ヤクルト
441 0.500
(-)
1
(-)
34
(-)
39
(-)
3
(-)
12
(-)
0.231
(-)
3.760
(-)
7
(-)
阪神
332 0.500
(-)
1
(-)
24
(-)
42
(-)
10
(-)
6
(-)
0.227
(-)
5.010
(-)
10
(-)
ORIX
342 0.429
(↑0.096)
1.5
(↑0.5)
33
(+5)
37
(+1)
6
(-)
4
(-)
0.268
(↑0.001)
3.730
(↑0.35)
11
(-)
巨人
273 0.222
(↓0.028)
3.5
(↓0.5)
44
(+2)
53
(+10)
11
(+1)
2
(-)
0.248
(↑0.001)
4.290
(↓0.49)
11
(-)
中日
270 0.222
(↓0.028)
3.5
(↓0.5)
19
(+1)
46
(+5)
4
(-)
2
(-)
0.211
(↓0.007)
4.730
(↑0.16)