広島(3対3)西武 =オープン戦3回戦(2020.03.08)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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西武
0000011103702
広島
0201000003911
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【西武】山川 穂高(1号・6回表ソロ),山川 穂高(2号・8回表ソロ)
【広島】鈴木 誠也(2号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は、先発のルーキー・森下が5回3安打無失点。8つの三振を奪う好投を見せ、開幕ローテーションの座を大きく手繰り寄せた。一方の西武は、松坂がオープン戦初登板。3回4安打2失点という内容だった。

◆開幕ローテを争う西武松坂大輔が先発し、3回4安打2失点だった。初回は3者凡退で順調に滑り出したが、2回に広島鈴木誠に豪快な1発を浴び、会沢の適時打で追加点を許した。 3回は3四球と安打などで満塁のピンチを招くも、ピレラを中飛に打ち取り、無失点でしのいだ。西武復帰後、2度目の実戦登板でオープン戦は初登板だった。 登板後は「イニングが増えてくれば配球だったり、試したいボールを使ってみたりというのはあった。今日はいい面と悪い面の両方ですね。ストレートは悪くなかったと思う。変化球は全体的に浮いていた」と振り返った。

◆先発した広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22=明大)が5回3安打無失点と西武の山賊打線を圧倒した。最速151キロの直球とカーブ、カットボール、チェンジアップがさえ渡り、空振りを連発。西武中村から2つの空振り三振を奪うなど、合計8三振を奪った。昨季パ・リーグ王者相手にも動じず、本拠地デビュー戦を快投で飾った。 初めてのマツダスタジアムでの登板に右腕は「とても投げやすかった。これからこのマウンドでしっかり投げられるように頑張りたい」と汗をぬぐった。これで1日中日戦(ナゴヤドーム)に続き、2試合連続無失点を継続。開幕ローテーション入りへ大きく前進した。

◆出た!どすこい!西武山川穂高内野手がバックスクリーンにオープン戦1号ソロを放った。 広島岡田の140キロ直球を完璧に捉えた。ダイヤモンドを周回してナインとのハイタッチを済ませると「どすこ~い!」と雄たけびを上げた。「打った瞬間、いったと思いました」と手応え十分の1発を振り替えた。

◆出た! どすこい! 西武山川穂高内野手がバックスクリーンにオープン戦1号ソロを放った。6回2死、広島岡田の140キロ直球を完璧に捉えた。ダイヤモンドを周回してナインとのハイタッチを済ませると「どすこ~い!」と雄たけびを上げた。「打った瞬間、いったと思いました」と手応え十分の1発を振り替えた。 続く8回2死からもD・ジョンソンの直球を左翼席後方の防球ネットに突き刺す2打席連続アーチを放った。「2本目も打てて良かったです」とコメント。今季1号から間髪入れずに「どすこ~い!」をおかわりしてみせた。

◆広島新外国人のテイラー・スコット投手(27=オリオールズ)は中継ぎ陣が失点を重ねる中、2戦連続で無失点とアピールした。同点の9回に登板し、持ち味の打者の手元で動く球で新助っ人スパンジェンバーグを遊ゴロに打ち取ると、続く水口、愛斗からは得意のスライダーで2者連続三振。「試合を重ねるごとに質のいい球を投げられている」。右横手からの直球系は150キロを計測し、打者の手元で動く。切れのあるスライダーで右打者を手玉に取り、安定の1回無失点だった。 外国人枠を争うDJ・ジョンソン投手(30=ロッキーズ)は2試合続けて本塁打を浴びるなど失点。フランスアは体調不良で練習から姿を見せなかった。アピール不足の2人よりも外国人枠争いで大きくリード。守護神争いでも急浮上した。

◆西武山川穂高内野手が広島とのオープン戦で#休校になった君たちへ「どすこいパフォーマンス」のおかわりを届けた。 6回2死、岡田の140キロ直球を強振。打った瞬間の一撃で1号をバックスクリーンにぶち当てた。中継用のテレビカメラの前で無人のスタンドに向かって「どすこ~い!」と雄たけびを上げた。続く8回にもD・ジョンソンの直球を左翼席後方の防球ネットまで到達する2打席連続の2号特大弾。再び「どすこ~い!」と両手を広げた。 予告通りのパフォーマンスだったが、物足りなさは否めない。「恥ずかしかったですね。やっぱりお客さんがいてこそのものだと思う。とにかく大きい声を出そうと」と胸の内を明かした。新型コロナウイルスで不安な日常が続くが「僕たちも感染するかしないか五分五分。ただ、最悪を最高に変えたい」とプロ選手としての使命をバットに込めた。オープン戦19打席目で2年連続本塁打キングの打棒がさく裂。辻発彦監督も「見事な本塁打。どう考えても、そりゃそうだろう」と開幕4番を明言した。

◆開幕ローテ入りへ、また1歩前進した。西武に復帰した松坂大輔投手(39)が広島とのオープン戦で先発。3回を投げ4安打2失点でステップを踏んだ。「いい面と悪い面が両方出た。ストレートは悪くなかった。変化球は全体的に浮いていた」と収穫と課題を明確にした。 立ち上がりは上々だった。1番田中広からの上位打線を内野ゴロ3つの3者凡退で滑り出した。直球とスライダー、カットボールで手玉に取った。2回先頭の鈴木誠への初球カーブはわずかにゾーンを外れ、カウント3-1からの甘く入った135キロカットボールを軽々と左翼席に運ばれ「ほぼ真ん中にいってしまった。やっぱり、あれぐらいの打者になると見逃してくれない。さすがだなと」と認めるしかない1発を食らった。2死から会沢にも適時打を許し「本塁打の1点だけにしなければいけない」と反省した。 登板最終回の3回は決め球を欠き3四球。年齢を重ね、力でねじ伏せるスタイルは当てはまらない。「追い込むまでと、追い込んでからで同じようなコースに投げてしまえば、空振りは取りづらいし、いいところにいってもファウルにされてしまう。今の僕はそういうところをはっきりさせることが大事になってくると思う」と頭の中では方法論は確立している。 次回登板は本拠地に戻って15日ヤクルト戦が最有力となる。辻監督は「今日は緊張、力みがあったと思う。次は変わってくる。初回のような投球ができれば十分いける。期待しています」と開幕ローテ入りを期待した。松坂は「不安もありますけど、どうしようもない状態ではないと思います」と自然体で進む。古巣のファンが心待ちする「平成の怪物」が1歩ずつ本番のマウンドへと進む。【為田聡史】 <西武の先発投手陣> 開幕投手のニール、高橋光がカード初戦を担う。同2戦目以降はそれぞれ松本、今井が有力。残り2枠には松坂、本田、十亀、榎田、中継ぎ陣との兼ね合いでドラフト2位浜屋、与座も候補に挙がる。シーズン開幕後は右太もも張りで出遅れているドラフト1位宮川、左肩の張りで出遅れた新外国人ノリン、手術明けの内海らも加わってくる。

◆広島の新外国人ホセ・ピレラ外野手(30=フィリーズ)が「6番三塁」で2試合ぶりに先発復帰した。 6日の西武戦で右手首付近に死球を受け、7日は欠場。 この日は1打席目に三塁強襲の二塁打を放ち、2死後に会沢の左前打で一気に本塁を駆け抜けた。 「当たったときは痛くてやばいと思ったが、今日プレーできたことを神様に感謝したい」。元気な姿を披露し首脳陣を安心させた。

◆怪物打ち。広島鈴木誠也外野手(25)が、西武とのオープン戦(マツダスタジアム)で憧れる松坂から左翼席へ2試合連続本塁打を放った。 待ちわびた初対戦で記録した1発は格別の味。結果に一喜一憂しない主砲が珍しく喜びを笑顔と言葉で表現した。コイの主砲はまだ本調子ではない。それでも万全の調整を経て球界の新たな"怪物"に名乗りを上げる。野球少年のような笑顔だった。2戦連発の鈴木誠は試合後、2回の打席を思い出しながら表情を崩した。先頭打者で、マウンドには西武松坂がいた。3ボールから1球ファウルを挟んで5球目。135キロのカットボールに体勢を崩されながらたたくと、打球は左翼席後方に吸い込まれた。 「楽しみにしていた。まさか本塁打が打てるとは思っていなかった。子どもができたら自慢したい。一生の宝です」 小学2年で野球を始めた頃から広島黒田や巨人上原らとともに憧れのプロ野球選手だった。高校まで投手だった鈴木少年はよく松坂の投球フォームをまね、テレビゲームでは投手松坂を操作した。プロで"怪物"と初対戦。ソフトバンク時代の17年オープン戦は鈴木誠がWBC出場のため対戦できず、同リーグの中日時代でも巡り合わせがなかった。「こうやって対戦できて楽しかった。感動しながら(打席に)入りました」。無観客の中でも気持ちが高ぶった。 この対戦が本調子に近づくヒントとなるかもしれない。昨秋、侍ジャパンの世界一に貢献したプレミア12。鈴木誠はデータの少ない投手との対戦でも打席の中で積極的に攻め、反応し、MVPを獲得する働きをした。朝山打撃コーチは「誠也ならシーズン中もそれくらいの意識で入ってもいい。(相手データや配球を)ちょっと考えすぎているところもある」と自然体を促している。データを度外視した投手との勝負から、打者としての感覚が研ぎ澄まされていくかもしれない。 純粋に野球と向き合った打席を経て、20日の開幕までを過ごす。「試合が続くけれど、けがをしないで1打席1打席大事にやっていきたい」。メモリアルアーチで弾みをつけて、開幕へ調整のペースを上げていく。【前原淳】

◆開幕ローテ入りへ、また1歩前進した。西武に復帰した松坂大輔投手(39)が広島とのオープン戦で先発。3回を投げ4安打2失点でステップを踏んだ。「いい面と悪い面が両方出た。ストレートは悪くなかった。変化球は全体的に浮いていた」と収穫と課題を明確にした。 立ち上がりは上々だった。1番田中広からの上位打線を内野ゴロ3つの3者凡退で滑り出した。直球とスライダー、カットボールで手玉に取った。2回先頭の鈴木誠への初球カーブはわずかにゾーンを外れ、カウント3-1からの甘く入った135キロカットボールを左翼席に運ばれ「ほぼ真ん中にいってしまった。あれぐらいの打者になると見逃してくれない。さすがだなと」と認めるしかない1発を食らった。2死から会沢にも適時打を許し「本塁打の1点だけにしなければいけない」と反省した。 登板最終回の3回は決め球を欠き3四球。年齢を重ね、力でねじ伏せるスタイルは当てはまらない。「追い込むまでと、追い込んでからで同じようなコースに投げてしまえば、空振りは取りづらいし、いいところにいってもファウルにされてしまう。今の僕はそういうところをはっきりさせることが大事になってくると思う」と頭の中で方法論は確立している。 オープン戦最終登板は本拠地での15日ヤクルト戦が有力となる。辻監督は「今日は緊張もあったと思う。次は変わってくる。初回のような投球ができれば十分いける」。西口投手コーチも「次が正念場。次が良ければ開幕ローテも見えてくる」と明言した。最後のひと山を越えれば、開幕3戦目の22日、日本ハム戦で正真正銘の復帰登板が実現する。「不安もありますけど、どうしようもない状態ではないと思います」と松坂。古巣のファンが心待ちする「平成の怪物」が本番のマウンドへと進む。【為田聡史】 <西武の先発投手陣> 開幕投手のニール、高橋光がカード初戦を担う。同2戦目以降はそれぞれ松本、今井が有力。残り2枠には松坂、本田、十亀、榎田、中継ぎ陣との兼ね合いでドラフト2位浜屋、与座も候補に挙がる。シーズン開幕後は右太もも張りで出遅れているドラフト1位宮川、左肩の張りで出遅れた新外国人ノリン、手術明けの内海らも加わってくる。

◆広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22=明大)が、西武とのオープン戦(マツダスタジアム)に先発し、5回3安打無失点と好投した。 昨季パ・リーグ王者から8三振を奪い、三塁を踏ませなかった。オープン戦3試合で11イニングを投げ、与四死球はわずか3つ。最速150キロ超の直球と多彩な変化球に加え、抜群の制球力も兼ね備える右腕。快投で開幕ローテーション入りを当確させた。森下は「精密機械」だった。最速151キロを記録した直球に加え、カットボールとカーブ、チェンジアップを操り、低めに集める抜群の制球力でストライクを積み重ねた。5回まで投げ、球界トップの打力を誇る西武の山賊打線に三塁すら踏ませなかった。「しっかり結果を出すことができた」と堂々と胸を張った。 プロ通算415本塁打を誇る中村には第1、2打席とも低めのチェンジアップで2打席連続で三振を"おかわり"してもらった。「会沢さんを信じてしっかりと投げ切ることを意識しました」。緩急を使い、終始テンポ良く両サイドへ投げ分け、散発3安打。8三振を奪った。本拠地デビュー戦で高い実力を証明した。 森下の制球力は球界トップレベルに匹敵する。西武戦は85球のうち56球がストライクゾーンだった。オープン戦3試合で合計166球を投じ、そのストライク率は66・3%。単純比較はできないものの、昨季先発のチーム最高は大瀬良の65・3%。昨季最多勝を獲得した巨人山口(現ブルージェイズ)の64・0%、日本ハム有原の65・2%をも上回る数字をたたき出している。 文句なしの投球で開幕ローテ入りが当確した。佐々岡監督は「投げるたびに良いものを出してくれている」。開幕ローテの有力候補だった九里が不調で2軍降格。床田も不安定な投球が続く中、安定して結果を出し続けている右腕に「当然ローテーション入ってやってくれると思う」と明言。第3戦の中日戦(マツダスタジアム)の先発が決定的となった。森下は「自分の場所をつかんで、その場所を離さないようにやっていきたい」と力強く誓った。 98年8月22日。「平成の怪物」松坂を擁する横浜が甲子園で春夏連覇を達成した日は森下が1歳の誕生日を迎える3日前だった。そこから22年の月日が流れ、怪物との投げ合いに勝った。広島に新時代の怪物が舞い立った。【古財稜明】 ※一部データは共同通信デジタル「プロ野球分析データベース翼」による ▽広島沢崎投手コーチ いいものを出してくれた。変化球の精度がだいぶ上がってきた。(制球力があり)投手優位の立場で投球ができると思います。 ▽広島会沢(森下について)「立ち上がりから自分の持っている球を投げられていた。かわす意味ではなく、向かってくるカーブもある。大したものです」

◆広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22=明大)が、西武とのオープン戦(マツダスタジアム)に先発し、5回3安打無失点と好投した。最速150キロ超の直球と多彩な変化球に加え、抜群の制球力も兼ね備える右腕。快投で開幕ローテーション入りを当確させた。森下はアスリート家族の中で育った。父はソフトボールと剣道、母はバレーボール、姉はバドミントンに打ち込んだ。弟は同じ大分商野球部出身で、現在は国学院大の野球部に所属している。幼少期は姉のバドミントンの練習に交ざり、一緒にラケットを握ってシャトルを打ち込んだことも。他にもサッカー、バスケットボールなど多くの競技に触れ、高い身体能力が養われた。 ウオーミングアップから動きはしなやか。そこから繰り出される投球フォームは野球を始めた小学3年から大きく変わらないという。「小さい頃からずっとあんな感じです。徐々に投げ方は変わっているとは思うんですけど、何かを変えようとかは意識せずにやってきました」。スポーツ好きな家族の存在がドラ1右腕を作る素地になっていた。 プロ入り決定後に新調したグラブには、家族5人の名前の漢字1文字が記されている。アスリート一家の代表は家族の支えを受け、プロの世界で羽ばたく。【広島担当 古財稜明】

◆広島・鈴木誠也外野手(25)が8日、西武戦(マツダ)に「4番・右翼」で先発出場し、2戦連発となるオープン戦2号先制ソロを放った。  0-0で迎えた二回先頭の1打席目に"平成の怪物"こと松坂と対戦。3ボールからの4球目をファウルとし、5球目の外角高めの抜けたカットボールを左翼席上段にほうり込んだ。  前日7日の同戦では開幕ローテ入りが確実視されている松本からオープン戦1号2ラン。昨季首位打者と最高出塁率の2冠に輝いた鯉の主砲は試合前時点で打率・188と確実性を欠いていたが、開幕まで2週間を切って状態を上げている。

◆広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=が8日、西武戦(マツダ)で先発し5回3安打無失点、8奪三振と鮮烈なマツダデビューを飾った。  「とっても投げやすかった。これからこのマウンドでしっかり投げられるようにしたい。観客が入ったときに圧倒されず自分の投球ができるようにしたい」  2-0の四回1死から森の中前打、2死後、外崎に四球を与えてこの日初めて得点圏に走者を背負ったが、通算415本塁打の中村をカットボールで追い込み、チェンジアップで空振り三振。プロ入り最速の151キロをマークするなど伸びのある直球にカーブ、カットボール、チェンジアップを織り交ぜた緩急で西武打線を翻弄した。  即戦力の大学ナンバーワン右腕は、実戦3試合で11回2失点と堂々たる投球を披露している。登板直後に佐々岡監督がベンチ奥に座る森下に歩み寄り、グータッチで祝福。開幕ローテ入りはほぼ確実な状況だ。

◆西武・松坂大輔投手(39)が8日、広島とのオープン戦に先発し、3回4安打2失点だった。  「イニングが増えて、配球のことだったり、試したいボールを使った。いい面と悪い面の両方ですね」  初回は打たせて取る投球で3者凡退と順調な立ち上がりを見せたが、二回は侍ジャパンでも4番を打つ鈴木に高めに浮いたカットボールを捉えられ被弾。その後も会沢の適時打で追加点を許した。  今季2度目実戦登板を終え「ストレートはよかった。変化球が浮いてしまった。全体的に(投球の)メリハリをつけないと」と振り返った。  開幕に向けて自身の状態については「どうしようもない状態ではない」と説明。 今後については「次の試合に投げさせてもらえるなら、イニングを増やして、球数を抑えられるようにやっていきたい」と前を向いた。

◆西武・山川穂高内野手(27)が8日、オープン戦1号となるソロ本塁打を放った。  六回2死。2ボールから広島の岡田の直球を完璧に捉え、バックスクリーンに飛び込む豪快弾を放った。  「打ったのはストレート。打った瞬間、いったと思いました」と振り返った。

◆西武の山川が2本塁打と調子を上げてきた。六回2死無走者で岡田の直球を完璧に捉え、バックスクリーンへオープン戦1号を放つと、八回にも左翼席へソロを運んだ。「内容も徐々に良くなってきていたし、そろそろ欲しいなと思っていた」と笑った。  無観客だが、テレビで見るファンのために、おなじみとなった「どすこい」のポーズも披露した。昨季は不振により夏場に4番を外れた。辻監督は「どう考えてもそうでしょう」と、開幕4番を任せる方針を示した。

◆広島の鈴木誠が2試合連続で本塁打を放った。0-0の二回、先頭打者で松坂のカットボールに少し崩されながらも、球を前でうまくさばいて左越えに運んだ。  高校生まで投手をしており、かつて投げ方をまねした憧れのスターとの初対戦。最高の結果を出し「まさかホームランを打てるとは思わなかった。対戦できたのは一生の宝」と感激しきりだった。

◆鈴木誠が2試合連続で本塁打を放った。0-0の二回、先頭打者で松坂のカットボールに少し崩されながらも、球を前でうまくさばいて左越えに運んだ。高校生まで投手をしており、かつて投げ方をまねした憧れのスターとの初対戦。最高の結果を出し「まさかホームランを打てるとは思わなかった。対戦できたのは一生の宝」と感激しきりだった。

◆山川穂高内野手(28)はオープン戦1号を含む2打席連発。辻発彦監督(61)は開幕4番を任せる方針を示した。  無観客のマツダスタジアムに快音を響かせた。山川が六回にオープン戦1号。岡田の直球をバックスクリーンに運んだ。  「完璧でした。打った瞬間、行ったと。(本塁打が)そろそろほしいなと思っていたので、素直にうれしかった」  テレビで見るファンのために生還後、無人のスタンドへ向けて「どすこい」と叫んだ。八回は左翼席後方のネットに突き刺す特大弾。大相撲春場所が無観客で初日を迎えた中で、山川は"広島場所"でどすこいポーズを2度披露した。  昨季は43本塁打で2年連続のタイトルに輝いたが、不振により夏場に4番を外れた。今季の打順について辻監督は「どう考えてもそうでしょう」と開幕4番を託す方針を明かした。  背番号が33から3に変更されて臨むシーズンに向け「ファンの皆さんと、どすこい(ポーズ)ができれば」と山川。大観衆の前でアーチを放ち、恒例のパフォーマンスを見せる。

◆西武・松坂大輔投手(39)が8日、オープン戦(対広島、マツダ)に初先発し、3回4安打2失点。15日が有力視されるヤクルト戦(メットライフ)の登板で開幕ローテーション入りの合否が下されることになった。山川穂高内野手(28)はオープン戦1号を含む2打席連発。辻発彦監督(61)は開幕4番を任せる方針を示した。  気温14度。無観客の肌寒いマツダスタジアムで松坂がオープン戦に初先発し、3回を4安打2失点。69球でマウンドを降り、収穫と課題を得た。  「いい面と悪い面が両方出た。直球は悪くなかったが、変化球が全体的に浮いていた」  2月25日以来2度目の実戦登板。一回はカットボールを低めに集め、三者凡退に封じた。だが、二回、先頭打者の鈴木誠に甘く入ったカットボールを左翼席へ運ばれると2死二塁で会沢に左前適時打を許した。三回は無失点ながら3四球と乱れた。  「追い込んでから同じようなボールを投げてしまった。全体的にメリハリをつけないと」  最速142キロだった速球の球威に手応えを感じる一方で、制球を課題に挙げた。14年ぶりに古巣へ復帰した平成の怪物。この日、当確ランプを灯せなかった開幕ローテーション入りは、次回登板へ持ち越されることになった。  オープン戦最終戦となる15日のヤクルト戦(メットライフ)の登板が有力視され、80-100球をめどに投げる予定。西口投手コーチは「次が本当の正念場。次がよければ開幕の可能性も見えてくる」と明かした。  中日に在籍した昨季は右肩痛などの影響で2試合の登板に終わった。松坂は復活をかける今季に向けて「どうしようもない状態ではない。次の試合も投げさせてもらえるなら、イニング数を増やし、球数を抑えたい」とテーマを掲げた。  日米通算で170勝を挙げている百戦錬磨のベテラン。開幕前のラストチャンスで、先発枠をつかみ取る。 (樋口航) オープン戦初登板の松坂に西武・辻監督 「多少なりとも緊張はあったと思う。いいところに投げようと力が入っていた。次は違ってくる」

◆鮮烈な本拠地デビューだ! 広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=が8日、西武戦(マツダ)に先発し、自己最長の5回を3安打無失点、8奪三振1四球と好投。実戦3試合で11回2失点とし、開幕ローテ入りを確実にした。また、西武・松坂大輔投手(39)は初先発して3回4安打2失点。15日が有力視されるヤクルト戦(メットライフ)の登板で、開幕ローテ入りの合否が下されることになった。  2年連続でパ・リーグを制した"獅子おどし"打線をねじ伏せ、開幕ローテ入りを確実にした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、福山市民球場からマツダスタジアムに変更となった一戦。即戦力右腕の森下が、鮮烈な本拠地デビューを飾った。  「初めてのマツダのマウンドは、とても投げやすかった。シーズンで観客が入ったときに圧倒されないように、このマウンドでしっかりと投げられるようにしたい」  プロ入り最速を1キロ更新する151キロの直球にカーブ、カットボール、チェンジアップと緩急を織り交ぜ、5回を散発3安打無失点、8奪三振と力投した。2-0の四回2死一、二塁では通算415発の中村をチェンジアップで空振り三振。85球を投げ、三塁すら踏ませなかった。  佐々岡監督は降板直後に、自らベンチ奥の森下に歩み寄り、グータッチで祝福。実戦3試合で防御率1・64(11回2失点)と圧倒的な存在感を放つ新人について、指揮官は「投げるたびに良いものを出してくれている。九里や床田がこういう(不調の)状態なので当然ローテに入ってやってくれると思う」と開幕ローテ入りを明言した。あと1試合の調整登板を経て、22日の中日との開幕3戦目(マツダ)での先発が有力視される。  チームの先発事情は苦しい。開幕投手の大瀬良は実戦3試合で防御率1・50と好調だが、左のエース、K・ジョンソンが前日7日の西武戦で二回途中6失点と大炎上し、通算71勝の野村は右ふくらはぎ肉離れで開幕ローテ入りが絶望的。そんななかで、まさに先発陣の救世主となった。  "平成の怪物"松坂との投げ合いに「自分のことで精いっぱいだった」と初々しく話したドラ1。今度は満員のマツダで、鯉のエースナンバー「18」を背負った男が躍動する。 (柏村翔) ★広島先発陣の近況  大瀬良、K・ジョンソン、そして森下がローテの軸となるが、K・ジョンソンは前日7日の乱調など不安要素も多く、さらに4番手以降も決め手がない。床田は前日の教育リーグ・オリックス戦で4回7失点と炎上。九里は5日の同・ソフトバンク戦で四回途中3失点と崩れて2軍落ちした。藪田や遠藤、アドゥワらが候補になるが、野村が負傷離脱の中で、苦しい状況だ。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
311 0.750
(-)
-
(-)
24
(+3)
11
(+3)
4
(+2)
9
(+1)
0.297
(↓0.018)
2.250
(↓0.19)
2
(-)
広島
521 0.714
(-)
-0.5
(-)
49
(+3)
36
(+3)
7
(+1)
4
(+2)
0.301
(↓0.005)
4.060
(↑0.29)
3
(-)
楽天
640 0.600
(-)
0
(-)
42
(-)
32
(-)
6
(-)
9
(-)
0.252
(-)
2.600
(-)
4
(-)
ソフトバンク
430 0.571
(-)
0.5
(-)
33
(-)
20
(-)
7
(-)
4
(-)
0.250
(-)
2.320
(-)
5
(-)
DeNA
540 0.556
(-)
0.5
(-)
34
(-)
34
(-)
7
(-)
2
(-)
0.249
(-)
3.160
(-)
5
(1↑)
日本ハム
541 0.556
(↑0.056)
0.5
(↓0.5)
44
(+3)
38
(+1)
5
(+1)
5
(+2)
0.274
(↓0.001)
3.340
(↑0.26)
7
(1↓)
ロッテ
221 0.500
(-)
1
(-)
21
(-)
21
(-)
6
(-)
6
(-)
0.226
(-)
3.890
(-)
7
(1↓)
ヤクルト
441 0.500
(-)
1
(-)
34
(-)
39
(-)
3
(-)
12
(-)
0.231
(-)
3.760
(-)
7
(1↓)
阪神
332 0.500
(-)
1
(-)
24
(+4)
42
(+4)
10
(-)
6
(+1)
0.227
(↑0.009)
5.010
(↑0.15)
10
(-)
ORIX
242 0.333
(↓0.067)
2
(↓0.5)
28
(+1)
36
(+3)
6
(-)
4
(-)
0.267
(↓0.001)
4.080
(↑0.3)
11
(-)
巨人
263 0.250
(-)
3
(-)
42
(+4)
43
(+4)
10
(-)
2
(+1)
0.247
(↓0.004)
3.800
(↓0.02)
11
(-)
中日
260 0.250
(-)
3
(-)
18
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