1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 | 1 |
ヤクルト | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 | 2 |
勝利投手:野村 祐輔(2勝0敗0S) (セーブ:中田 廉(0勝0敗1S)) 敗戦投手:ブキャナン(1勝1敗0S) 本塁打 |
◆広島は、先発・野村が5回3失点。初回に2本塁打を浴びるも、2回以降は安定した投球を見せた。対するヤクルトは、先発・ブキャナンが5回7安打4失点。ローテーションの中心として期待される右腕が、開幕に向けて不安を残した。
◆広島小窪哲也内野手(33)が、1軍に合流した。 今年初の1軍に「なかなかチャンスは少ないと思うが、何とか残れるようにいいものを見せられれば。出たところで求められるものを出せるようにしたい」と意気込んだ。
◆ヤクルト打線が初回に1発攻勢をかけた。まずは青木宣親外野手が無死一塁から広島野村の138キロ直球を捉え、右翼スタンドへと放り込んだ。 「後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。オープン戦とはいえ1本出て良かったです」と同点2ランを喜んだ。 1死走者なしからはバレンティンが110キロカーブをフルスイング。バックスクリーン左に飛び込む特大の1発で勝ち越した。前日18日にチャンスが2倍となった「オープンハウス・ホームラン賞」の看板に直撃しそうな当たりだっただけに「完璧な当たりでした。もう少しで家がもらえる看板に直撃だったのに...公式戦だけ?」と悔しさをにじませた。
◆広島野村祐輔投手(29)がオープン戦最後の登板は5回6安打3失点だった。1回に2本の本塁打で3点を失うなど立ち上がりに課題を残した。 1回、先頭の坂口に左前打を放つと、続く青木にカットボールを右翼席に運ばれた。さらに1死からはバレンティンに左中間席中段へ豪快な1発。右腕が遠回りしたような腕の振りでヤクルト打線につかまり、3回まで毎回走者を背負った。 「捉えられた形でのヒット、本塁打だった。そこは反省して、いい立ち上がりになるよう修正したい」。 佐々岡投手コーチからの助言もあり、4回からは修正。2イニング連続無安打投球で締めくくった。「そのままずるずる行かず、最後はある程度形になった。(フォームのずれによる)違いが分かって良かった」。野村は開幕2カード目の初戦、4月2日中日戦の先発が予想される。
◆緒方カープの打順オプションに「安部3番」が加わった。ヤクルト戦で初めて3番に抜てきされた広島安部友裕内野手が、1号逆転V2ランを含む3打点。「いいものをどんどん出せるようにやっていきたい」と話した。 前日は松山とともに特打に臨み、形にこだわらず無心でスイングすることを確認した。その通りに、ブキャナンの甘い初球カーブを捉えた。迎打撃コーチは「内容がよかった。(初球から)振りにいけた」と成果を口にした。 緒方監督は「打順はぐるぐるやっていく。固定しようとは思っていない」と改めて話した。丸が抜けた3番を代役で埋めるのではなく、戦いながらベスト打順に整えていく方針。オープン戦で3番を任せたのは坂倉、西川、田中広に続き4人目だ。安部がこのまま調子を上げていけば、1つ目のオーダーとして開幕3番に入る可能性は十分ある。
◆広島ドラフト2位島内颯太郎投手(22=九州共立大)が、オープン戦4戦連続無失点で開幕1軍を決定づけた。 ツバメ打線を力で抑え、1回1安打無失点。1点リードの6回、青木、山田哲を直球で詰まらせると、バレンティンにヒットを打たれたが、雄平を直球で見逃し三振に切った。「球は走っていなかったけど、丁寧に投げたのが良かった」。新人右腕の存在感が増している。
◆ヤクルト・バレンティンが幻の「マイホーム」弾をなげいた。 1回1死から広島野村のカーブを捉え、バックスクリーン左へぶち込んだ。特大の1発は東京の家1軒が贈られる「オープンハウス・ホームラン賞」の看板にもう少しで直撃だったが、わずかに左にズレた。「完璧な当たりでした。もう少しで家がもらえる看板に直撃だったのに...」とコメントしたが、残念ながらオープン戦は対象外。「公式戦だけ?」と悔しさをにじませた。
◆広島長野久義外野手がチーム3試合ぶりに実戦打席に立った。14日オリックス戦で右足に死球を受け、2試合欠場していた。 1点リードの6回2死で代打出場。東京のファンから大歓声を受けて打席に立つも、ヤクルト・ハフの前に空振り三振に倒れた。試合後本人は「特になし」と語りたがらなかったが、緒方監督は「大丈夫。明日も問題ない」と話した。20日DeNA戦は途中出場から外野守備に就くとみられる。
◆ヤクルトの梅野が七回に登板し、先頭打者の田中広と続く菊池涼をともに球威のある直球で空振り三振に仕留めるなど三者凡退とした。セットアッパーとして八回を担う近藤、抑えの石山につなぐ役割を狙っており「先頭を切れたのが良かった。七回を投げたい。争いに勝たないと」と意欲的だった。 3年目の20歳。メキシコとの強化試合で日本代表に右の救援として選出されて自信をつけた。小川監督は「日本代表から帰って来て人が変わったというくらい。シーズンでもああいう投球をしてくれたら」と目を細めた。
◆右ふくらはぎ付近への死球の影響で欠場が続いていた広島の長野が六回に代打で登場した。14日以来の出場で空振り三振に倒れ、守備には就かなかった。 本人は「特にないです」と多くを語らなかったが、緒方監督は「大丈夫。明日は問題ない」と心配していなかった。14日に行われたオリックスとのオープン戦の九回に投球を受け、そのまま交代していた。
◆3年目の右腕、梅野が七回から3番手で登板し、三者凡退に抑えた。侍ジャパンの強化試合(メキシコ戦)に出場し、オリックス・山本からカットボールの投げ方を吸収するなど有意義な時間を過ごした。「先頭打者を切れたことは一番。七回を投げたいので争いに勝っていきたい」と気合十分。小川監督は「侍ジャパンから帰ってきてから人が変わったように腕が振れている」とたたえた。
◆バレンティンが一回1死から中越えに2号ソロを放った。野村のカーブを振り抜いた打球は、電光掲示板下にあるオープンハウスの看板を直撃しそうな当たり。今季も同社看板に直撃させると「東京の家」が贈られるホームラン賞があり、助っ人は「もう少しで家がもらえる看板に直撃だったのに...」と残念そう。ちなみに同賞は公式戦、クライマックスシリーズで実施。もし当たっても、この日は対象外だった。
◆広島・緒方孝市監督(50)は、丸佳浩外野手(29)が巨人へ移籍して空いた3番を固定しない方針を明かした。この日は3番に初起用した安部友裕内野手(29)が五回に決勝2ランを放つも「グルグル回してやる。固定もしない」と宣言した。 昨季、ブキャナン相手に9打数3安打と好相性だった安部を、オープン戦で初めて3番で起用。1点を追う五回1死三塁で右翼へ1号逆転2ランを放って"ポスト丸"をアピールしたが、将は打順の固定を否定した。 リーグ3連覇の原動力だったタナキクマルが解体。坂倉、西川、田中広、安部を3番で起用してきたが、シーズンに入っても日替わりオーダーで臨む考えだ。 「1番、2番が塁に出ていれば、3番は誰が入ってもいい。投手との相性や状態によって変えてもいいと思っている」と東出打撃コーチが指揮官の胸の内を代弁。チームは試合のなかった楽天を抜き、オープン戦単独首位に浮上した。リーグ4連覇へ、丸の穴を全員野球で埋める。 (柏村翔) 五回に決勝2ランを放った広島・安部 「打ったときの感触は完璧ではなかったが、カーブに反応できて良かったです」
◆恒例の「東京ヤクルトスワローズ激励会」(フジサンケイグループ主催)が試合後に東京・港区の明治記念館で開かれ、720人が参加。冒頭で根岸孝成オーナーは、「球団50周年に花を添えるべく小川スワローズが大躍進でリーグ優勝、日本一を目指して戦っていきたい」とあいさつした。 壇上では今季の新ユニホームをお披露目。今季の目標について問われた小川、中村、山田哲が「優勝」と色紙に記す中、青木だけが「首位打者」...。「はめられました。個人の目標を書けって言われたから」と苦笑いを浮かべた。 最後にマイクを握った小川監督は、10日後に迫るシーズン開幕へ向け「最後まであきらめない姿勢を貫いて、チーム一丸となって優勝に向かって戦っていく」と宣言した。 (佐藤春佳)
◆ヤクルト・青木宣親外野手(37)が19日、広島とのオープン戦(神宮)で1号2ランを放った。7年ぶりに古巣復帰した昨季は5月15日の巨人戦(鹿児島)で初本塁打しており、オープン戦では9年ぶり。2月のキャンプからグリップ部分を細くした新型バットを使用してきたが、開幕が10日後に迫る中で昨季の型に戻し、結果を残した。試合は3-4で敗れたが、今季も攻撃的2番打者として打線の命運を握る。 低くライナーが右翼席に飛び込んだ。2点を先行された一回無死一塁。青木がカウント1-1から、野村の投じた138キロの直球を振り抜き、1号2ランを放った。 「(打席の)内容は良いし、状態は上がってきている。強く振ることを心がけている。(開幕まで)後はちょっとした部分。大体はできてきている」 オープン戦では9年ぶりの本塁打。開幕への準備はもう完了間近だ。7年ぶりに日本復帰した昨季は順応に時間を要し、初本塁打は5月15日の巨人戦(鹿児島)。復帰2年目での調整は「いろいろ知っている部分があるので、去年とは違う」と手応えがある。 開幕まで10日後と迫る中で決断を下していた。オープン戦の打率・192と2割を切った16日の巨人戦(神宮)の試合後、居残り特打を行う中でバットを変更。2月の沖縄・浦添キャンプでは昨季よりグリップ部分を細くした黒いバットを試していたが、昨季使用した約85センチ、890グラム前後の白い『青木型』に戻した。翌17日のソフトバンク戦(同)は2安打1打点で、この日は初本塁打。貪欲な向上心と、柔軟に戻れる引き出しの多さが、元メジャーリーガーの強みだ。 オープン戦は残り4試合。緊張感も高まっている。二回以降は無得点の逆転負けに小川監督は「オープン戦という雰囲気が出てしまっていた。残り4試合で気持ちを高めていかないといけない。俺が出すサインを含めて、チーム全体としてそういうものを出していかないといけない」と、あえて苦言を呈した。指揮官が求めるのはベンチの一体感と、執念の連鎖反応。その中心に攻撃的2番の青木がいる。 (長崎右)
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
7 | 2 | 2 | 0.778 (↑0.028) | - (-) |
51 (+4) | 39 (+3) | 7 (+1) | 4 (-) |
0.238 (↓0.001) | 3.450 (↑0.05) |
2 (1↓) |
楽天 |
6 | 2 | 1 | 0.750 (-) | 0.5 (↑0.5) |
45 (-) | 29 (-) | 7 (-) | 6 (-) |
0.259 (-) | 2.670 (-) |
3 (-) |
ソフトバンク |
7 | 3 | 0 | 0.700 (-) | 0.5 (↑0.5) |
39 (-) | 34 (-) | 9 (-) | 6 (-) |
0.238 (-) | 3.400 (-) |
4 (-) |
ORIX |
6 | 4 | 2 | 0.600 (↓0.067) | 1.5 (↓1) |
48 (+1) | 40 (+4) | 8 (-) | 15 (-) |
0.268 (↓0.008) | 2.100 (↓0.19) |
5 (-) |
巨人 |
7 | 5 | 0 | 0.583 (-) | 1.5 (↓0.5) |
46 (-) | 48 (-) | 9 (-) | 8 (-) |
0.232 (-) | 3.860 (-) |
6 (3↑) |
ロッテ |
4 | 5 | 1 | 0.444 (↑0.069) | 3 (-) |
45 (+10) | 40 (+3) | 6 (+2) | 9 (+1) |
0.241 (↑0.012) | 3.740 (↑0.2) |
7 (-) |
日本ハム |
3 | 4 | 2 | 0.429 (-) | 3 (↓0.5) |
41 (-) | 32 (-) | 12 (-) | 7 (-) |
0.279 (-) | 3.580 (-) |
8 (2↑) |
DeNA |
4 | 6 | 3 | 0.400 (↑0.067) | 3.5 (-) |
47 (+8) | 58 (+4) | 11 (+2) | 4 (-) |
0.246 (↑0.014) | 4.100 (↑0.09) |
8 (2↓) |
西武 |
4 | 6 | 1 | 0.400 (↓0.044) | 3.5 (↓1) |
48 (+3) | 56 (+10) | 5 (-) | 14 (+2) |
0.249 (↑0.006) | 3.820 (↓0.64) |
10 (2↓) |
ヤクルト |
5 | 8 | 0 | 0.385 (↓0.032) | 4 (↓1) |
58 (+3) | 60 (+4) | 13 (+2) | 16 (+1) |
0.255 (↑0.004) | 3.970 (-) |
10 (-) |
中日 |
5 | 8 | 1 | 0.385 (↑0.052) | 4 (-) |
37 (+4) | 47 (+1) | 6 (-) | 6 (+1) |
0.208 (↑0.004) | 3.240 (↑0.25) |
12 (-) |
阪神 |
3 | 8 | 1 | 0.273 (↓0.027) | 5 (↓1) |
33 (+4) | 55 (+8) | 5 (-) | 13 (+2) |
0.224 (↑0.001) | 4.410 (↓0.39) |
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