1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | X | 4 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:大野 雄大(1勝1敗0S) (セーブ:R.マルティネス(0勝0敗1S)) 敗戦投手:アルバース(0勝1敗0S) |
◆中日は、先発・大野雄が7回3安打1失点。4回以降は走者を1人も出さない力投を見せた。一方のオリックスも、先発・アルバースが7回2失点と好投。両軍の左腕が、そろって状態の良さを披露した。
◆オリックス・アルバース投手が7回6安打2失点と粘投した。 4、5回にピンチを背負うもそれぞれ最少失点で切り抜けた。12日の西武戦では4回5失点と苦しみ「前回よりは確実にステップアップした。腕の振りも球のキレもよくなって来ている」と手応えを語った。次週は26日のウエスタン・リーグ阪神戦に先発する予定。
◆中日与田剛監督が本拠地初勝利にホッとした表情を見せた。ナゴヤドームのオープン戦は5戦全敗。ナゴヤ球場開催を含めると地元で6連敗中だった。 「実はそうなんです。地元で勝つのは、特別なものがある。ファンの思いも感じる。シーズンでドンドン、(勝ちが)増えたらいい」。8回のピンチでは谷元をワンポイントリリーフで起用するなど、開幕を意識した采配だった。
◆中日大野雄大投手(30)が7回3安打1失点(自責点0)の好投で、完全復活をアピールした。 19日のオリックス戦に先発。初回に2番西浦から外角低めの直球で見逃し三振を奪うなど、制球が安定していた。最速は140キロ台後半で、ストレートにキレがあった。オフに磨いてきたチェンジアップも手応え十分。球数は84球。理想的な投球だった。「良かったと思う。課題にしていた低めの直球が良かった。チェンジアップもよかった。7回を少ない数で投げられた」。前向きな言葉が次々と飛び出した。 心と体の両面で復調を感じさせた。15年に11勝を挙げ、翌年には開幕投手も務めた。しかし、ここから下り坂に入った。昨年は7年ぶりの未勝利。「また打たれるんちゃうか」「次のゲームをしっかり投げられるのか」とネガティブな考えに陥った。そこに、与田監督の言葉が心に響いた。「信頼しているから」。自分の本来の姿を見つめ直した。「持ち味はあまり考えないこと、だったはず...。マイナスに考えない」。3回に捕手加藤の捕逸で1点を失ったが、気持ちを切り替えた。「盗塁を2つも刺してくれてありがたい。引きずることなく、いけた」。前向きな言葉が並んだ。 開幕投手は笠原に決定。大野雄は4月2日、広島との本拠地開幕戦を任されることが濃厚だ。「心と体の調整がガッチリとはまった試合。開幕した後も続けたい」。左腕が復活すれば、これ以上ない「戦力補強」になる。先発ローテーションに、心強い2本の柱ができた。【田口真一郎】
◆オープン戦初登板の中日ライデル・マルティネス投手が9回に登板し、2奪三振無失点の好投を見せた。最速156キロの直球で押し、2番西浦からの上位打線を3者凡退に抑えた。 来日3年目で昨年に支配下登録された。1軍の外国人枠は野手がビシエド、アルモンテが確定。投手は先発のロメロ、救援のロドリゲスがおり、開幕1軍へ必死のアピールとなった。「(枠は)考えずに、自分の仕事をすることを心がけている」と目の前の試合に集中している。
◆オリックスの若月は1-2の八回無死一、二塁の好機でスリーバントに失敗し、三振した。「慌てる場面でもなかった。練習していきたい」と技術向上を誓った。 前を打つ小田も犠打をファウルにし、ヒッティングに切り替えてから結果的に安打を放った。昨季のオリックスはリーグ1位の118犠打を決め、しっかりチャンスをつくれていただけに、西村監督は「チームとしてしっかりやらないといけない」と話した。
◆中日の加藤は自慢の強肩を披露し、二回は小田、三回は西浦の盗塁を阻止した。打っては2安打で正捕手争いで存在感を示し「盗塁を刺せたのはよかった」と淡々と話した。 一方、三回は三塁に走者を背負った場面で痛恨の捕逸を記録し、1点を献上。「反省しないと次はないと思う」と悔やんだ。伊東ヘッドコーチは「あんなのありえない。もう一回やり直さないといけない」と厳しい表情だった。
◆先発したアルバースは7回を6安打2失点。球数も86球と少なく、シーズンに向けた省エネ投球を披露した。「いつも最後まで投げたいと思っているし、ブルペン陣の手を借りずに...と思っている。球数少なくいけたのはよかった」と手応え。次回は26日のウエスタン・阪神戦(オセアンBS)で登板し、4月2日のソフトバンク戦(京セラ)に備える。
◆西村監督は、相手の捕逸による1点のみに終わった打線に不満。「(先発のアルバースが)2失点で抑えているわけだから。攻撃が点を取っていかないといけない」。1-2の八回無死一塁では小田が犠打失敗(結果は左前打)し、続く若月もスリーバント失敗。「小田も結果的に打ったけど、若月のところもね。チームとしてやっていかないと」と改善を求めた。
◆9年目の大野雄がわずか84球で7回3安打1失点(自責0)と好投。四球はわずか1だった。かつて3度の2桁勝利を挙げた実力者が、昨季は1年目以来の未勝利。近年は日常的にネガティブ思考になることが多かったというが、最近は「自分の持ち味はあんまり考えないことだった。取り戻しつつある」と精神面での充実を口にした。
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
7 | 2 | 2 | 0.778 (↑0.028) | - (-) |
51 (+4) | 39 (+3) | 7 (+1) | 4 (-) |
0.238 (↓0.001) | 3.450 (↑0.05) |
2 (1↓) |
楽天 |
6 | 2 | 1 | 0.750 (-) | 0.5 (↑0.5) |
45 (-) | 29 (-) | 7 (-) | 6 (-) |
0.259 (-) | 2.670 (-) |
3 (-) |
ソフトバンク |
7 | 3 | 0 | 0.700 (-) | 0.5 (↑0.5) |
39 (-) | 34 (-) | 9 (-) | 6 (-) |
0.238 (-) | 3.400 (-) |
4 (-) |
ORIX |
6 | 4 | 2 | 0.600 (↓0.067) | 1.5 (↓1) |
48 (+1) | 40 (+4) | 8 (-) | 15 (-) |
0.268 (↓0.008) | 2.100 (↓0.19) |
5 (-) |
巨人 |
7 | 5 | 0 | 0.583 (-) | 1.5 (↓0.5) |
46 (-) | 48 (-) | 9 (-) | 8 (-) |
0.232 (-) | 3.860 (-) |
6 (3↑) |
ロッテ |
4 | 5 | 1 | 0.444 (↑0.069) | 3 (-) |
45 (+10) | 40 (+3) | 6 (+2) | 9 (+1) |
0.241 (↑0.012) | 3.740 (↑0.2) |
7 (-) |
日本ハム |
3 | 4 | 2 | 0.429 (-) | 3 (↓0.5) |
41 (-) | 32 (-) | 12 (-) | 7 (-) |
0.279 (-) | 3.580 (-) |
8 (2↑) |
DeNA |
4 | 6 | 3 | 0.400 (↑0.067) | 3.5 (-) |
47 (+8) | 58 (+4) | 11 (+2) | 4 (-) |
0.246 (↑0.014) | 4.100 (↑0.09) |
8 (2↓) |
西武 |
4 | 6 | 1 | 0.400 (↓0.044) | 3.5 (↓1) |
48 (+3) | 56 (+10) | 5 (-) | 14 (+2) |
0.249 (↑0.006) | 3.820 (↓0.64) |
10 (2↓) |
ヤクルト |
5 | 8 | 0 | 0.385 (↓0.032) | 4 (↓1) |
58 (+3) | 60 (+4) | 13 (+2) | 16 (+1) |
0.255 (↑0.004) | 3.970 (-) |
10 (-) |
中日 |
5 | 8 | 1 | 0.385 (↑0.052) | 4 (-) |
37 (+4) | 47 (+1) | 6 (-) | 6 (+1) |
0.208 (↑0.004) | 3.240 (↑0.25) |
12 (-) |
阪神 |
3 | 8 | 1 | 0.273 (↓0.027) | 5 (↓1) |
33 (+4) | 55 (+8) | 5 (-) | 13 (+2) |
0.224 (↑0.001) | 4.410 (↓0.39) |
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