1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 7 | 0 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 | 1 |
勝利投手:大竹 耕太郎(2勝0敗0S) (セーブ:森山 孔介(2勝4敗26S)) 敗戦投手:涌井 秀章(5勝8敗0S) 本塁打 |
◆ソフトバンクは1点を追う7回表、グラシアルが押し出し四球を選び、同点とする。続く8回には、1死三塁から今宮が適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・大竹が今季2勝目。敗れたロッテは、打線が相手を上回る8安打を放つも、好機を生かしきれなかった。
◆ 序盤は両チーム無得点。8月5日以来の先発のロッテ涌井は3回2安打無失点、ソフトバンク大竹は3回3安打無失点に抑えた。 ロッテは4回1死から鈴木の2試合連続本塁打となる6号ソロで先制した。先発涌井は6回まで2安打3奪三振で無失点と好投。 ソフトバンクは7回に押し出し四球で追い付き、8回は今宮の適時二塁打で勝ち越し。大竹は2勝目。ロッテ涌井は8敗目。
◆ ソフトバンク工藤公康監督(55)が、7回1失点で2勝目を挙げた大竹耕太郎投手(23)を絶賛した。 工藤監督は「見ていても、とても上(1軍)に上がって1カ月の投手とは思えない。自分のペースで投げている」と驚いたように話した。7回のうち1回から6回までは毎回安打を許したが、マウンドさばきのうまさを評価した。「けん制のタイミングとか、走者を出しても慌てずに冷静に走者と打者の兼ね合いを考えながら、セットに入ってすぐ投げるなど、すぐには考えつかないこと、経験してできることができている。たいしたもの」と、済々黌、早大で大舞台を経験してきた左腕をほめた。 8回に味方が勝ち越し、大竹に2勝目がついた。試合がなかった首位西武とは再び4ゲーム差に迫り、工藤監督は「みんなで勝ち取った勝利」と喜んだ。
◆ ソフトバンク大竹耕太郎投手が、7回7安打1失点の粘投で2勝目を挙げた。 「マリン風」を味方につけた。「これだけ風が強い中で投げるのは初めてだったけど、風を使いながら変化球をうまく使えました」。新人左腕にとって苦しめられるはずの強風を、逆に大きな「武器」にした。 初回。先頭中村をカウント0-2と追い込んで決め球のチェンジアップを投げ込んだ。見事に空振り三振に仕留めたときにハッとした感覚があった。「本来のキレ以上。これは使える」。予想以上に沈む得意のチェンジアップを多投し、ロッテ打線にホームを踏ませなかった。4回、鈴木に先制弾を許したものの、粘り強く投げる気持ちは切らさなかった。「しっかりフォームチェックをやってきたし、何とか7回までは投げたいと思っていた」。抹消された10日間はファームであらためて投球フォーム固めに努めた。6回までは毎回走者を背負ったが、最終イニングとなった7回はきっちり3人で切った。 「僕は速い球が投げられるわけではないし、技も使いながらやらないと」。大竹が登板した5試合中、チームは4勝。逆転Vを狙うチームに、新人左腕が大きな白星を運んできた。
◆ ソフトバンク工藤公康監督が就任4年で監督通算331勝目。就任から4年目までの通算勝利数は53年水原監督(巨人)の331勝が最多で、工藤監督が27試合を残して歴代最多に並んだ。
◆ ソフトバンクが1点差でロッテに競り勝ち、試合がなかった首位西武とのゲーム差を再び4に縮めた。 同点の8回、今宮健太内野手(27)が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、決勝点をたたき出した。今宮は16試合連続安打と打撃絶好調。初回のバントミスを取り返した。今日7日からは9日ぶりに本拠地ヤフオクドームに戻り、オリックスと3連戦を戦う。 今宮が、ロッテ涌井の高め直球を豪快に左翼フェンスにぶち当てた。「高い球をポップフライになることなくしばけてよかった」。同点の8回1死三塁、風速10メートル前後の強風にも負けない弾丸ライナーで決勝打となる適時二塁打にした。 汚名返上だった。初回無死二塁で、バントを試みたが真ん中の直球をまさかの空振り。飛び出していた二塁走者牧原が捕手からの送球で刺され、先制機をつぶした。歴代9位の通算290犠打を記録する今宮にとって「凡ミス」だった。それでも6回、まずは守りでチームを救った。 1点リードされた6回1死一塁。清田の打球は三遊間へのハーフライナーとなり、今宮がダイビング。逆シングルでつかみ、ヒットエンドランで飛び出していた一塁走者もアウトにして併殺に仕留めた。「あの守備は今年一番のプレーだった。大竹はテンポがいい。頑張っていたので何とか勝ちをつけたかった」。直後の7回は先頭で中安打を放ち、出塁。グラシアルの押し出し四球で同点の本塁を踏んだ。 これで16試合連続安打。チームの好調さと合わせるように、今宮のバットも好調だ。前カードの楽天戦でバットの在庫が切れそうだったが、千葉遠征で3本、メーカーから無事補充した。「(連続安打を)プラスにとらえて打席に立っています」。前回無安打だった8月15日の打率は2割3分1厘だったが、翌日から安打を重ね2割6分3厘まで数字を上げてきた。8月4、5日オリックス戦での連敗以来、23試合連敗がない。試合がなかった首位西武とは4ゲーム差に縮めた。工藤監督も「みんなで勝ち取った勝利」と手応え。西武猛追の勢いは衰えそうにない。【石橋隆雄】
◆ロッテ鈴木大地内野手(29)が、4回1死から右翼席に先制6号ソロを放った。 最近5試合で4本塁打と大当たり。8月5日以来の先発マウンドに立った涌井を強力に援護した。 「打ったのはチェンジアップだと思います。風です。風のおかげです。しっかりと振ることはできました。今日はとにかく涌さん(涌井)に勝ちを付けられるようにやっていくだけです」と言った。
◆8月5日以来の先発だったロッテ涌井秀章投手(32)は8回途中2失点で粘ったが、打線の援護がなく8敗目(5勝)を喫した。 最速148キロの直球にフォーク、スライダー、チェンジアップなどを織り交ぜ、6回まで2安打無失点と好投したが、7回に押し出し四球で追い付かれ、8回は今宮に決勝の適時二塁打を許した。 井口資仁監督(43)は「しっかりと投げてくれたと思います。打線が1点では勝てない。ピンチもありましたけどしっかり抑えてくれましたし、良かったと思います」と評価した。 打撃陣はソフトバンクのルーキー左腕、大竹に7回1失点に抑えられた。 井口監督は「ヒットは出たが、ランナー出てからクイックだったり、タイミングを外された。チャンスでヒットが出ないと点が入らない」と言った。
◆ソフトバンクは0-1の七回にグラシアルの押し出し四球で追い付き、八回に今宮の適時二塁打で1点を勝ち越した。大竹が7回1失点でプロ初登板勝利を挙げた8月1日以来の2勝目。ロッテは好投した涌井を援護できなかった。
◆ソフトバンクの今宮が1-1の八回一死三塁で好投していた涌井から左中間へ勝ち越し二塁打を放った。16試合連続安打と好調を維持しており「高めの球をポップフライにすることなく、しばけて良かった」と手応えを口にした。 遊撃の守備でも光った。0-1の六回一死一塁で、三遊間への痛烈なライナー性の打球を飛び込んで捕球。エンドランでスタートを切っていた一塁走者が戻れず、併殺を完成させた。「あの守備は今年一番いいプレーだった」と満足げだった。 工藤監督(7回1失点で2勝目の大竹に) 「とても上(1軍)に上がって、1カ月の投手には見えない」 ソフトバンク・倉野投手統括コーチ(ZOZOマリンスタジアムで初登板だった大竹に) 「適応能力がある。並のルーキーではない」
◆ロッテの鈴木が0-0の四回に2試合連続となる6号ソロを放った。大竹の低めへのスライダーをすくい上げると、打球はフェンスの上に当たって右翼席に飛び込んだ。「風のおかげ。しっかり振ることはできた」と謙遜した。 これが最近5試合で4発目と9月に入って絶好調だ。「今季はずっと調子が悪くチームに迷惑を掛けた。今は甘い球をしっかり捉えられている」と納得の一打だった。
◆ロッテの涌井は8月5日以来の登板で八回途中まで2失点と好投しながらも8敗目を喫した。井口監督は「全体的にしっかりと投げてくれた。良かったと思う」とねぎらった。 六回までは2安打無失点と好投していた。七回に招いた無死満塁のピンチも押し出し四球の1点でしのいだ。だが、八回に先頭打者の明石に三塁打を浴び、1死後に今宮に勝ち越しの二塁打を許して力尽きた。チームの自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出も消滅。試合後は無言で悔しさをにじませた。 ロッテ・小林投手コーチ(涌井に) 「ピンチになっても踏ん張って投げていた。八回、先頭打者の三塁打だけがもったいなかった」
◆終盤に逆転を許し、自力でのクライマックスシリーズ進出が消滅した。8月5日の楽天戦以来の先発となった涌井は再三のピンチをしのぎながら、7回1/3で2失点。打線の援護なく「何もありません」と言葉少なだった。エースの復帰登板だったが得点は鈴木の本塁打のみで、井口監督は「涌井はよく投げてくれた。打線が1点では勝てない。クリーンアップがチャンスで打たないと」と厳しかった。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
69 | 48 | 2 | 0.59 (-) | (-) |
24 | 649 (-) | 558 (-) | 161 (-) | 112 (-) |
0.272 (-) | 4.36 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
64 | 51 | 1 | 0.557 (↑0.004) | 4 (↑0.5) |
27 | 551 (+2) | 482 (+1) | 169 (-) | 70 (-) |
0.266 (-) | 3.98 (↑0.02) |
3 (-) |
日本ハム |
64 | 53 | 3 | 0.547 (-) | 5 (-) |
23 | 515 (-) | 487 (-) | 128 (-) | 77 (-) |
0.254 (-) | 3.7 (-) |
4 (-) |
ORIX |
55 | 62 | 5 | 0.47 (↓0.004) | 14 (↓0.5) |
21 | 459 (-) | 485 (+4) | 89 (-) | 82 (-) |
0.24 (-) | 3.7 (-) |
5 (-) |
ロッテ |
53 | 61 | 3 | 0.465 (↓0.004) | 14.5 (↓0.5) |
26 | 445 (+1) | 484 (+2) | 58 (+1) | 105 (-) |
0.252 (-) | 3.81 (↑0.01) |
6 (-) |
楽天 |
49 | 68 | 3 | 0.419 (↑0.005) | 20 (↑0.5) |
23 | 429 (+4) | 488 (-) | 110 (-) | 57 (-) |
0.241 (↑0.001) | 3.78 (↑0.03) |
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