DeNA(☆4対1★)ヤクルト =リーグ戦20回戦・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
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勝利投手:井納 翔一(5勝3敗1S)
敗戦投手:原 樹理(4勝7敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(24号・8回裏2ラン),ロペス(19号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAは0-0のまま迎えた7回裏、桑原の適時打で待望の先制点を挙げる。続く8回には、宮崎の2ランとロペスのソロでリードを広げた。投げては、先発・井納が7回無失点の力投で今季5勝目。敗れたヤクルトは打線が振るわず、好投の先発・原を援護できなかった。

◆ DeNA筒香嘉智外野手(26)は今季33本塁打のうち、本拠地の横浜で14本。同球場では通算97本で、村田、田代に次ぐ史上3人目の100号が迫っている。 相手先発の原には通算21打数9安打3本塁打、打率4割2分9厘の好相性だが、今日は本数を増やせるか。

◆ DeNA先発井納は1回、1番坂口の打球を右足に受けたが、すぐに復帰。ヤクルト先発原とともに、順調な立ち上がりだった。 ヤクルトは6回、投手の原が左前打で出塁も坂口が併殺打で無得点。DeNAは6回、石川が内野安打で出塁も後続凡退で無得点。 DeNAは7回、桑原の適時打で待望の先制点を挙げた。8回には宮崎の2ランとロペスのソロで加点。井納が5勝目を挙げた。原は7敗目。

◆ ヤクルト先発の原樹理投手(25)が、7回5安打1失点で降板した。6回まで2安打無失点に抑えたが、7回1死から3連打を浴びて先制点を許した。 8月23日の広島戦以来の先発で好投したが、打線の援護に恵まれなかった。 「久しぶりの登板でしたがゲーム離れしてる感じはしませんでした。いつも打線に助けられている場面が多いので、こういった試合展開なだけに、0点で抑えたかったです」と言った。

◆ ヤクルトは先発原が7回1失点と好投したが、打線が3安打で1点に抑えられ、借金1となった。 9回は無死満塁のチャンスをつくったが、山田哲が併殺打に倒れるなど1点止まりだった。 小川淳司監督(61)は「原はいいピッチングをしたがもったいなかった。井納も良かったからしょうがない。その中で粘っていたが」と話した。

◆DeNA井納翔一投手(32)が、7回2安打無失点の快投で今季5勝目を挙げた。 幕開けは、意外な形だった。1回、1番に坂口に対する初球だった。投手返しの打球が、井納の右足甲の外寄りに当たった。「痛いですよ」。試合後も足を引きずるほどの痛みだった。だが「投げてる時は、影響なく投げられた。逆によかったと思います」。力が抜けて、力むという弱点が消えた。 2回1死から4者連続三振を奪うなど、球が走った。直球で押しまくり「伊藤くんのリードが素晴らしかった」と感謝した。 6回1死、投手の原に、1回以来の久々の2安打目を許した。セットポジションで1番坂口を迎え、力みの悪癖がのぞいた。初球から2球連続ボールを投じたところで、捕手の伊藤がマウンドに来た。「思い切って」と助言を受けると、我に返った。「タイミング的にもいい時に来てもらって、冷静になれた」。落ち着きを取り戻し、内角球で一ゴロ併殺打に打ち取った。 一塁は1度セーフと判定されたが、井納とロペスがベンチへ必死にアピールした。ラミレス監督のリクエストでリプレー検証が行われ、アウトに覆った。ラミレス監督は「そこから流れが来たね」。7回裏の3連打への呼び水となったと、胸を張った。 CSへ向け、負けられない試合が続く。お立ち台で井納は「球場で熱い声援を送ってください」とファンに呼び掛けた。

◆DeNA井納は右足を引きずって、会見場に現れた。「痛いですよ。でも、内側の土踏まずで踏ん張っても影響がなかった。いつも力み過ぎてハチャメチャですけど、逆により低めに集中できた」。1回の初球。坂口の打球が、右足甲の外寄りに当たった。1度はベンチに下がったが、すぐに戻った。脱力投法で5回まで1安打投球。6回に2安打目を許しても、坂口を一ゴロ併殺に仕留めた。7回2安打無失点で5勝目を挙げた。 最速150キロの直球で押した。果敢に内角を突いた。内角は「僕も真っすぐいくのかシュートするのか、投げてみないと分からない」が、それでも「一番自信のあるボール」。高く抜けたり、真ん中に入ることはない。中心に据えてリードした伊藤と息も合った。 4日に金沢での巨人戦が雨天中止となると、北陸新幹線「かがやき」で帰京した。しかし、台風21号の影響でダイヤは乱れた。2時間半で東京着のはずが5時間。自腹を切り、グリーン車よりも上級の「グランクラス」に乗車。「ただ乗りたかっただけ」と言うが、判断が功を奏し、長時間移動の影響はなく、3日後の登板を万全で迎えた。 CSに向け、負けられない試合が続く。ラミレス監督は「今年のベストだった。ベテランがCSに押し上げる」と絶賛した。

◆ヤクルト青木が背中の張りのため3回の守備から途中交代した。 「2番中堅」で先発し、1回の第1打席は三塁ゴロに倒れた。「練習中から張っていた」と説明。病院には行かずに、8日以降については「治療して、明日の状態を見てです」と話した。

◆DeNAの桑原が先制打を放ち、勝利を呼んだ。七回一死一、二塁で原の得意球のシュートを詰まりながらも中前へ運び「井納さんが頑張っていたので何とか打ってあげたかった」と喜んだ。  開幕前にラミレス監督からキーマンに指名されながら前半戦は低迷。7月にサイクル安打を記録するなど打率4割2分1厘の好成績を残して定位置を再奪取しながら8月は打率1割台に終わった。勝負の9月は4試合連続安打をマークし「残り試合、全部勝つつもりで頑張る」と誓った。 宮崎(1-0の八回に24号2ラン) 「積極的にいったこと、後ろにつなぐ気持ちでいったことが最高の結果につながった」 ロペス(2者連続本塁打) 「宮崎の本塁打のおかげで楽に打席へ入ることができた。うまくスピンをかけられた」

◆ヤクルトの原は7回1失点の力投が報われず、7敗目を喫した。武器のシュートを軸に打たせて取る投球を見せたが、0-0の七回一死から筒香、ソト、桑原と中軸に3者連続で単打を許して失点。井納との投手戦に敗れ「打線に助けられる場面が多いので、こういう展開なだけにゼロで抑えたかった」と悔しさをにじませた。  下半身のコンディション不良で登板を1度飛ばして臨んだマウンドだった。「久しぶりの登板だったが、ゲームから離れてる感じはしなかった」と話したが、打線の援護に恵まれなかった。 小川監督(投手戦に敗れ) 「井納が良かった。お互いに投手が良く(原も)ずっと粘ってはいたが...」 ヤクルト・田畑投手コーチ(井納との投げ合いに敗れた原に) 「良かった。どっちが頑張れるかの勝負だった。でも十分な投球だった」

◆ヤクルトの青木が背中の張りを訴え、三回の守備から退いた。試合前の練習から少し張りがあったそうで、8日の出場については「様子を見ながら。以前にもこういうことはあったので」と話すにとどめた。

◆桑原が貴重な一打で勝利に貢献した。両先発投手の投げ合いで両軍無得点が続く中、七回一死一、二塁で原の得意球のシュートを詰まりながらも中前へ運び「僕らしいヒットだったと思います。井納さんが頑張っていたので何とか打ちたかった」と喜んだ。勝負の9月は4試合連続安打をマーク。「残り試合、全部勝つつもりで頑張る」。攻守でハッスルするムードメーカーがチームを勢いづけた。

◆8月23日以来の先発だった原は、7回5安打1失点と好投しながら打線の援護に恵まれず7敗目(4勝)を喫した。武器のシュートを軸に打たせて取る投球を見せたが、0-0の七回一死から筒香、ソト、桑原に3者連続で単打を許して失点。投手戦に敗れ「打線に助けられる場面が多いので、こういう展開なだけにゼロで抑えたかった」と悔しさをにじませた。それでも「これが本来の自分の投球。続けていけるように」と前を向いた。

◆ヤクルトは7日、DeNAに1-4で敗れ、連敗で借金1となった。「2番・中堅」で先発出場した青木宣親外野手(36)が背中に張りを訴え、三回の守備から途中交代した。  「練習中から少し張っている感じがあった。(病院には)行かないです。前にも似たような症状はあった。治療をして、様子を見てだと思います」と青木は軽症を強調した。  中心打者を欠いた打線は相手先発、井納に7回2安打無得点。九回無死満塁から山田哲の三ゴロ併殺打の間に1点を返し、零封負けを逃れるのがやっとだった。  連敗を喫した小川監督は「井納がよかった。(打線は)粘ったんですけれど、しようがない」悔しそうな表情を浮かべ、青木については「あした(8日)、様子を見ます」と説明した。 (横山尚杜)

◆DeNAは7日、ヤクルト20回戦(横浜)に4-1で勝ち、2連勝。先発の井納翔一投手(32)が7回2安打無失点と圧巻の投球で5勝目を飾った。  「まずは先頭打者を抑える気持ちでした。あとは捕手の伊藤君のリードが良かったと思います」  勝利への執念が痛みに勝った。一回、1球目を先頭の坂口に痛打され、ライナーが右足甲外側を直撃した。治療でベンチに下がり、ラミレス監督も「無理だと思った」が、続投を志願した。  「土踏まず側は痛くなくて投球に影響はなかった。必要以上に力が入らないのが逆によかったのかな。いつも力んで、はちゃめちゃになるので」。おどけて振り返ったが、右足をかばいながら歩く姿は痛々しい。  独特の言動から「宇宙人」の愛称で親しまれている。4日に北陸新幹線で遠征先の金沢から帰京した際はグリーン車よりも上の「グランクラス」を自費で購入した。体調管理の一貫かと思いきや「初めてのグランクラスに乗ってみたかったから」と笑った。  この日、雨で中止になっていた4試合の追加日程が発表され、21日の中日戦(横浜)から、2014年以来の12連戦が決まった。先発の駒不足により、9、10月にクライマックスシリーズ(CS)争いから脱落した14年の悪夢を繰り返さないためには、タフな井納の活躍が必要不可欠となる。  「これからは井納だけではなく、ベテランがチームをCSまで押し上げる力になる」とラミレス監督。3位巨人までは3・5ゲーム差。貴重な先発右腕がチームに希望をもたらす。 (湯浅大) 八回に駄目押しの24号2ランを放ったDeNA・宮崎 「得点圏に走者を置いた状況だったので積極的にいったことと、後ろにつなぐ気持ちが最高の結果につながった」

◆ヤクルトは「こういう日もある」と気持ちを切り替えるしかない。それほど、DeNA・井納の出来がよかった。あれだけの投球をされれば、そうそう打てない。  今春のキャンプ。12球団で最も振り込んだのがヤクルトだ。宮本ヘッド、石井打撃コーチらの号令の下、いやというほどバットを振った。最初はやらされる練習だったろうが、時がたてば習慣になる。この蓄積こそがヤクルトの強みだろう。  "非科学的"ともいわれてきた「1000本ノック」が、実際は効果的であることが昨今、科学的に証明されている。数をこなし、疲れて無駄な力が抜けたところで理想の投げ方、捕球姿勢、スイングを得られるという。  春に振り込んだ数が、ペナントレース終盤にものをいう。私の経験からも、それは間違いない。ヤクルトの選手は自信をもっていい。普通に戦えば、2位の座は揺るがないとみる。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
72472 0.605
(↓0.005)
M10
(↑1)
22624
(-)
555
(+3)
160
(-)
76
(-)
0.266
(↓0.001)
4.17
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
59601 0.496
(↓0.004)
13
(-)
23562
(+1)
588
(+4)
113
(-)
63
(-)
0.268
(↓0.001)
4.42
(↑0.01)
3
(-)
巨人
59633 0.484
(-)
14.5
(↑0.5)
18559
(-)
519
(-)
128
(-)
58
(-)
0.261
(-)
3.95
(-)
4
(-)
阪神
54601 0.474
(-)
15.5
(↑0.5)
28472
(-)
499
(-)
71
(-)
61
(-)
0.255
(-)
3.95
(-)
5
(-)
DeNA
53642 0.453
(↑0.005)
18
(↑1)
24474
(+4)
557
(+1)
147
(+2)
68
(-)
0.252
(-)
4.32
(↑0.03)
6
(-)
中日
55692 0.444
(↑0.005)
19.5
(↑1)
17536
(+3)
573
(-)
86
(+1)
54
(-)
0.265
(-)
4.35
(↑0.04)