ロッテ(★3対4☆)日本ハム =リーグ戦22回戦・マリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:宮西 尚生(3勝1敗0S)
(セーブ:石川 直也(1勝2敗10S))
敗戦投手:内 竜也(3勝4敗25S)

本塁打
【日本ハム】レアード(25号・6回表ソロ)
【ロッテ】鈴木(4号・2回裏2ラン)

  DAZN
◆日本ハムは2-2で迎えた6回表、レアードのソロで勝ち越しに成功する。その後は同点を許すも、9回に1死二三塁の好機から近藤の犠飛が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、2番手・宮西が今季3勝目。敗れたロッテは、打線が3安打と振るわなかった。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(30)は本拠地ZOZOマリンで8試合に登板して7勝1敗、防御率2・41。 同球場のシーズン最多勝利は14年石川ら4人の9勝だが、外国人投手では02年ミンチーの8勝が最多。今日勝利すると球場勝利数の外国人記録に並ぶ。

◆日本ハムのブランドン・レアード内野手が、2戦連発となる25号ソロを放った。 2-2で迎えた6回。ロッテ先発ボルシンガーに対して粘り、8球目の125キロカーブを左翼席に突き刺した。「変化球を待っていたところ、タイミングよく強い打球を打てた。打った瞬間だったね。最高の気分だよ」。三塁側ベンチで待つ清宮らと、すしを握る本塁打後の恒例パフォーマンスで盛り上がった。

◆日本ハム近藤健介捕手が同点打を放った。 2点を追う3回無死満塁。大田の遊ゴロ併殺打の間に1点を返すと、続く近藤が2死三塁、ロッテ先発ボルシンガーの変化球124キロをはじき返し、中前適時打とした。「(球種は)カーブかスライダーですね。取られた後だったので、すぐに追いつくことができて良かったと思います」と納得していた。

◆モデルで女優の筧美和子(24)が始球式を務めた。 株式会社ライブズのマッチデーとして行われた試合。筧は背番号「385(ミワコ)」のロッテのサマーユニホーム姿で登場した。マウンドでは捕手のサインをのぞき込み、首を振るしぐさを見せてから振りかぶった。ふわっと山なりに投じられたボールは、ツーバウンド後にころころ転がって捕手役の井上晴哉内野手の元へ。 「子供のときに学校の授業とかで野球をやったときは得意ではなかったので、ドキドキしました。いろいろな人にアドバイスをもらって『(捕手との)サインのやりとり』を入れてみようとチャレンジしました。ピッチング? 惜しかったですね。100点満点ではないですけど、とても楽しかったです」と振り返った。

◆日本ハムの先発、上沢直之投手(24)は、7回を3安打に抑えながら3失点(自責2)で降板した。 2回1死一塁から鈴木に1発を浴び2点を先制される苦しい展開。味方が試合をひっくり返した直後の6回には、守備の乱れで走者を背負い、1死二塁からロッテ藤岡に同点の中前適時打を許してしまった。 8月は4試合に先発し未勝利と、白星に見放されていた右腕は、9月に入っても勝ち運なし。「大事なところで抑えられなかった。チームに申し訳ない」と、神妙だった。

◆2週間ぶりの登板となったマイク・ボルシンガー投手は、5回2/3を7安打3失点で勝敗は付かなかった。 右肩の張りからくる手のしびれを訴え、2軍再調整に回っていたが戦線復帰。2点リードの3回に、不運なテキサス安打などもあって同点に追いつかれると、6回には日本ハム・レアードに高く浮いたナックルカーブを左翼スタンドに運ばれた。 4四球を与えるなど球数がかさみ、100球を超えたところで降板。「一度ローテーションを外れてのゲームとなったが、最低限のピッチングで何とかゲームをつくることはできたんじゃないかな。ホームランは完全に失投だった。久しぶりのゲームで疲れたところもあったかな」と振り返った。14勝目には届かなかった。 一方で打線は散発3安打と振るわず、得点は鈴木大地内野手の2ランのみ。チームは3連敗で8月16日以来の5位に沈んだ。借金は今季最多の7となった。

◆ クローザー対決は、22歳の若き右腕に軍配が上がった。日本ハムは高卒4年目の石川直也投手が9回を3者凡退に仕留め、4-3でロッテに競り勝った。石川直は右内転筋の肉離れから復帰後、初セーブで今季10セーブ目。9回に近藤健介捕手(25)の左犠飛で挙げた1点のリードを守った。チームは白星で9月スタート。残り26試合、負けられない戦いが続く。 ニコリともせず、クールに振る舞う姿が頼もしい。リードは、わずか1点。しびれる場面でマウンドに上がった日本ハム石川直は「やっぱり、気持ちいいな~と感じました」と、伸びやかに躍動した。右翼を守る大田の好守備に助けられ、先頭のロッテ藤岡を右飛に打ち取ると、続く中村、井上の中軸を、鋭く落ちるフォークボールで空振り三振に仕留めた。7月22日ソフトバンク戦(札幌ドーム)以来となるセーブを手にし、涼しげに捕手の清水とハイタッチした。 「直球もフォークボールもカーブも、すべて狙っているところに投げられたので良かったです」と、自画自賛の10球だった。ロースコアのシーソーゲームは、8回を終えて決着つかず。9回、味方打線がロッテのベテラン守護神から粘り強く勝ち越し点を奪い、迎えた出番。完璧に近い仕事ぶりに、栗山英樹監督(57)は「安定してきたね。いいボールだった。これを続けてくれたら」と、期待を込めた。 高卒4年目。今季は開幕直後から抑えに抜てきされたが、好不調の波もあって、固定には至らず。ブルペンの先輩たちに助けられながら、迎えた7月。ついに体が悲鳴を上げた。今季29試合目の登板となった7月24日楽天戦(楽天生命パーク)の試合中、右内転筋に違和感を覚えて、約1カ月の離脱。肉離れだった。「6連戦の多い時期に抜けてしまって、申し訳ないし、悔しかった。自分では感じていなかったけど、疲れていたのかなと思う」。体を鍛え直し疲労回復に努めたことで、直球の伸びは当初の勢いを取り戻していた。 今後は浦野と併用で抑えとしてブルペン待機する予定だが、将来的な目標は絶対守護神だ。石川直は「(セーブは)まだ10個。残り試合で、どんどん稼ぎたい」。静かな口調に、野心がのぞいた。【中島宙恵】 ▼日本ハム石川直が自身初の2桁セーブを挙げた。北海道に本拠地移転の04年以降、2桁セーブは7人目。04年に28セーブで最優秀救援(現最多セーブ)に選出された横山、06年に39個で最多セーブを獲得したマイケル中村、09年から5年連続2桁で3度タイトル獲得の武田久、14年から4年連続2桁を記録した増井の4投手が複数回マーク。ほか16年マーティンが21、今年のトンキンが12セーブを挙げている。同一年で複数の2桁セーブは04年以降、16年(マーティン、増井)に続き今年で2度目。

◆ロッテが2回に鈴木の2試合連続の4号2ランで先制。日本ハムは3回、併殺打の間に1点を奪い、近藤の適時打で同点とした。 6回、日本ハムの先頭レアードが2戦連発となる25号ソロで勝ち越した。その裏、ロッテは藤岡の適時打で再び同点とした。 日本ハムが9回、近藤の犠飛で勝ち越した。2連勝で貯金10。宮西が3勝目、石川直が10セーブ目。3連敗のロッテは、今季ワーストの借金7で5位に転落した。内が4敗目。

◆ロッテは3連敗で8月16日以来の5位に転落。井口資仁監督のコメント。 「中軸がおとなしすぎる。一気に3人とも調子が悪くなって。策は考えますが代わりはいない」

◆ロッテのボルシンガーは六回途中まで3失点で14勝目はならなかった。2-2の六回、先頭打者のレアードにカーブを左翼席に運ばれ「完全に失投だった」と反省。その後に2死は奪ったが、清水に四球を与えたところで首をひねりながら降板した。  リーグ単独トップの勝利数を誇るが、右手の不調を訴えて戦列を離れ、8月18日以来の登板だった。直球、変化球ともに上ずり、7安打4四球と苦しみながらも大量失点は許さなかった。「最低限、何とかゲームはつくれた」と話した。

◆日本ハムは3-3の九回、先頭打者の中島の二塁打を足場に一死二、三塁として近藤の左犠飛で勝ち越した。2番手の宮西が3勝目を挙げ、石川直が10セーブ目。ロッテは二回に2点を先行しながら粘れず3連敗で5位に転落した。

◆日本ハムの上沢が7回3失点と好投し、チームの白星につなげた。それでも「3安打で3点を取られてしまった。少ないチャンスをものにされてしまった」と満足していなかった。  二回1死一塁で鈴木に2ランを浴び、六回1死二塁で藤岡に適時打を許した。セットポジションでの投球を課題に挙げ「クイックのときの体の動かし方を修正しないといけないと思っているけど、うまくいかない。しっかり修正して、次の試合に臨みたい」と口にした。 栗山監督(近藤の犠飛で競り勝ち) 「いい打撃だった。みんなで我慢しながらやるしかない」 レアード(六回に2試合連発の25号ソロ) 「優勝を狙っている。勝ちたかった。その力になりたかった」

◆3点は奪ったものの散発3安打と打線の低迷は深刻。借金は最多の7にまで増え、5位に転落した。井口監督は「打線が絞り切れていないというか、自分たちのスイングができていない」と嘆いた。この日はクリーンアップで1安打しか出ず。「中軸がおとなしすぎる。組み替えとかいろいろ考えないといけないが、代わりはいないから」と悩ましげだった。

◆日本ハムは1日、ロッテ22回戦(ZOZOマリン)に4-3で勝ち、貯金を「10」とした。同点の九回一死二、三塁で近藤健介捕手(25)が左犠飛を放って勝ち越した。  ヒットメーカーがきっちり仕事をした。初球はロッテ・内の低めの変化球を空振り。「欲を出して打ちにいって空振り。逆に気持ちの整理がついた。冷静に逆(左)方向に打ちにいきました」。カウント2-1からの直球を捉え、決勝点をもたらした。  8月は打率・258(97打数25安打)と低迷。試合前の練習ではバットの軌道を確認するため、ノックバットを握って外野ノックするなど試行錯誤しながら状態を上げてきた。三回には中前適時打もマークし、4戦連続安打と復調気配だ。  チームは2連勝で首位・西武とゲーム差を6に縮めた。栗山監督は「(近藤は)いいバッティングをしてくれた。みんな我慢しながら戦って、最後にいい形になった」と手応えを口にした。(片倉尚文)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
684620.596
(↓0.006)
0
(-)
27641
(+8)
546
(+10)
160
(+1)
111
(+1)
0.273
(↑0.001)
4.37
(↓0.05)
2
(-)
福岡
625010.554
(↑0.004)
5
(↑1)
30534
(+4)
470
(+3)
166
(+2)
69
(-)
0.263
(-)
3.97
(↑0.02)
3
(-)
日ハム
625230.544
(↑0.004)
6
(↑1)
26505
(+4)
478
(+3)
126
(+1)
76
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.72
(↑0.02)
4
(↑1)
ORIX
546050.474
(↑0.005)
14
(↑1)
24446
(+10)
471
(+8)
87
(+4)
79
(-)
0.24
(↑0.001)
3.68
(↓0.04)
5
(↓1)
ロッテ
525930.468
(↓0.005)
14.5
(-)
29431
(+3)
476
(+4)
54
(+1)
104
(-)
0.251
(↓0.001)
3.84
(-)
6
(-)
楽天
476730.412
(↓0.004)
21
(-)
26416
(+3)
468
(+4)
107
(+2)
55
(-)
0.241
(↑0.001)
3.72
(-)