ヤクルト(★3対8☆)広島 =リーグ戦20回戦・明治神宮=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:大瀬良 大地(15勝5敗0S)
敗戦投手:カラシティー(6勝2敗3S)

本塁打
【広島】鈴木(27号・5回表ソロ)

  DAZN
◆広島が5連勝。広島は5回表、4番・鈴木のソロなどで4点を先制する。3点リードで迎えた8回には、西川の適時三塁打などで再び4点を挙げた。投げては、先発・大瀬良が7回1失点で今季15勝目。敗れたヤクルトは、打線が9回に2点を返すも反撃が遅かった。

◆広島大瀬良大地投手(27)が両リーグ最速の15勝目を狙う。 チームの116試合目までに15勝すると13年田中(楽天)以来。広島では91年佐々岡以来27年ぶりとなる。通算9勝0敗と好相性のヤクルトから15勝目を挙げられるか。

◆4日からの中日3連戦(神宮)でプロ初登板初先発を予定するヤクルト3年目左腕の高橋奎二投手が1日、1軍に初合流した。広島戦前の投手練習に加わり、ダッシュなどで汗を流した。 龍谷大平安(京都)2年春にセンバツ優勝に貢献。15年ドラフト3位で入団後の2年間は、左肩や腰のけがに悩まされてきた。今季はようやくコンディションが整い、チャンスが巡ってきた。「今年はケガをせず投げようとやってきました。肩も腰もケガなく来られている。後輩が1軍で投げたりしていて悔しい気持ちがあった。うれしい気持ちはあります」と意気込みを語った。

◆9月も誠也に任せろ! 広島鈴木誠也が9月初戦で豪快な1発を放った。5回、先頭打者として打席に入ると、カラシティーの直球をとらえ、左中間席へ27号ソロ。それまで打線は無安打に抑えられていたが、先制アーチを描き「とにかく先制点につながって良かったです」とコメントした。 鈴木は8月の月間打率が4割1分4厘で、本塁打も12発放っていたが、月が変わっても勢いは衰えず。 試合は5回の攻撃中に雨が強まり、この日2度目の中断に入ったが、16分後に再び再開された。

◆広島が5連勝とし、優勝マジックを2つ減らして「15」とした。先発の大瀬良が7回2安打1失点(自責0)で両リーグトップの15勝目。打線は5回に鈴木の27号先制ソロなどで4得点を挙げ、8回にも4点を追加した。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -大瀬良が好投 緒方監督 大地は3回くらいからエンジンがかかってきた。初回、2回はシュート回転していたが、3回からビシッとね。試合後半の締め方がしっかりした投球をしてくれた。 -5回に先制 緒方監督 両チーム安打が出ない中、(鈴木)誠也が流れを変えてくれる1発で、こちらに流れを持ってきてくれた。スクイズも大地がしっかり決めた。投げる試合は結構打点を挙げているよね。 -追加点も効果的だった 緒方監督 相手のミスに助けられた部分もあったが、犠牲フライもあったし、集中力を切らさなかった。今日も素晴らしい攻撃をしてくれた。

◆ヤクルトが広島大瀬良に10連敗を喫した。 4回まで完全投球と出塁すらできず、7回2安打1得点。中継ぎも含めて通算21戦0勝10敗と、またしても牛耳られた。 先発カラシティーは4回まで完全投球も5回に突如崩れて4回2/3を4失点。2連敗で勝率も5割に逆戻りとなり、小川淳司監督は「今日の大瀬良には完璧にやられた。今日の投球はなかなか打てない。制球も良かったし、打ち崩すのは難しかった感じがする。カラシティーは5回からガラッと変わる。スタミナなのか、70球ぐらいから変化が出てくる。もったいない。雨で本塁打を打たれたのは仕方ないが、サインを見る時にボールを出していればぬれる。それで気にしているのではどうかというのはある」と振り返った。

◆広島が5度目の5連勝で優勝マジックを2つ減らして「15」とした。大瀬良大地投手(27)が両リーグ最速15勝目。7回2安打1失点(自責0)の好投で、ヤクルト戦はプロ1年目の14年から通算10勝0敗となった。チームは球団史上最速となる116試合での70勝到達。3年連続70勝は球団史上初。最短で11日にもリーグ3連覇が決まる。 大瀬良は7回を投げ終え、緒方監督から握手でねぎらわれた。強打のヤクルトをわずか2安打に封じた。山田哲、バレンティンといった中軸に仕事をさせず、マウンドに仁王立ちした。 「試合の中で修正しながら、回を重ねるごとに自分の投球ができた。相手のカラシティー選手がいい投球をしていたので、負けないようにと思っていた」 序盤はやや腕が振れていなかったが、緩急も使って丁寧にコーナーを突いた。5回2死まで無安打投球。中村の初安打が適時打となったが、6回以降も危なげなし。開始直後と5回に2度あった16分間の降雨中断も影響を感じさせなかった。打席では5回にセーフティースクイズも決めた。 ブルペン陣ではジャクソンと抑えの中崎が前日まで3連投しており、チーム方針から投げられない状況にあった。先発にイニングを稼いで欲しいベンチの期待に見事に応えた。緒方監督は「3回くらいからエンジンがかかった。試合後半の締め方がしっかりした投球だった」と称賛した。大瀬良はヤクルト戦にめっぽう強い。中継ぎも含めて21戦負けなしの10連勝。そして2年連続で規定投球回に到達した。「今年は規定より、1イニングでも多く投げること」と通過点にすぎない。開幕からコンスタントに白星を重ねる。シーズン中の成長について「1つ1つの球種に対しての信頼度が上がっている。フォーク、カーブとあまり使わなかった球種でもカウントが取れている。これまでないデータで配球できている」と自己分析。8月からはチェンジアップも織り交ぜ、他球団の頭を悩ませている。チームはこれで70勝目。優勝した昨年と一昨年より1試合早い。大瀬良は勝利数&防御率のリーグ2冠をキープ。節目の15勝について「ここまで来たらあまり数字を考えず、チームが勝てるように貢献したい」。9月。実りの秋に向け、ラストスパートに入る。【大池和幸】▼大瀬良が今季15勝目を挙げ、ヤクルト戦はプロ1年目の14年○○○、15年○、16年○、17年○○、18年○○○と無傷の10連勝。同一カードで初対戦から無傷の2桁連勝は12~16年武田(ソフトバンク)が西武戦で11連勝して以来となり、広島では95~97年に巨人戦で10連勝した山内以来2人目の球団タイ記録。▼広島は両リーグトップで70勝に到達。89勝の16年は117試合目、88勝の17年も117試合目に70勝をマーク。3年連続70勝は球団史上初めてで、116試合目で70勝は16、17年を1試合抜く球団最速記録。

◆ ヤクルト・カラシティー、広島大瀬良の両先発が3回まで無失点。ともに安打も許さない立ち上がりをみせた。 広島が5回に4点を奪った。鈴木が両軍初安打となる27号ソロで先制。後続も続いた。その裏、ヤクルトは1点を返した。 終盤にも加点した広島は5連勝。両リーグ最速で70勝に到達した。大瀬良は15勝目をマーク。ヤクルトは勝率5割に戻った。カラシティーが2敗目。

◆ ヤクルトは天敵大瀬良に10連敗を喫し、勝率5割に逆戻り。小川淳司監督のコメント。 「今日の大瀬良には、完璧にやられた。今日の投球はなかなか打てない。制球も良かったし、打ち崩すのは難しかった感じがする」

◆広島の鈴木が五回、先制の27号ソロをマークした。先頭打者で初球の速球を完璧に捉えた。「とにかく先制点につながってよかった」と喜んだ。  四回までカラシティーから一人の出塁もできていなかったが、4番打者の一発が打線に勢いをもたらした。西川の適時打や大瀬良のスクイズなど、打者一巡の攻撃で、この回一挙4得点につながった。

◆ 広島が5連勝で、優勝へのマジックナンバーを15とした。五回に鈴木の27号ソロなどで4点を先行し、八回にも4点を加えた。大瀬良は7回2安打1失点で、両リーグ最速で15勝目を挙げた。ヤクルトは投打に精彩を欠いた。

◆ヤクルトは大瀬良を打ち崩せず、勝率が5割に戻った。小川監督は「完璧にやられた。きょうの投球をされたらなかなか打てない」と脱帽した。  1番坂口、2番青木が完璧に抑え込まれ、得点パターンを封じられた。3番の山田哲は四球を一つ選んだだけ。山田哲は「真っすぐが力強かった。僕自身もふがいなかった」と悔しさをにじませた。 カラシティー(4失点) 「いいスタートを切れたが、中断でリズムを崩してしまった」 中村(五回に適時打) 「とにかく走者をかえすことだけを考えて打席に入った」 ヤクルト・田畑投手コーチ(カラシティーに) 「かわいそうな部分はあったが、五回は最少失点で切り抜けてほしかった」 ヤクルト・石井打撃コーチ(大瀬良に) 「丁寧に低めに投げ、緩急もつけていた。終盤は真っすぐでギアを上げてきた」

◆広島の西川が3安打3打点の活躍を見せた。五回は左前に適時打。「コースに逆らわずにいい反応で打つことができた。追加点になってよかった」とうなずくと、八回にも貴重な2点三塁打をマークした。  ただ、五回の守備では捕球ミスと悪送球で2失策。失点につながるミスを犯しただけに「守りのことを考えるとマイナス。急にはうまくならないけど、しっかりやっていきたい」と反省を強調した。

◆西川が3安打3打点の活躍を見せた。五回の左前適時打に「コースに逆らわずにいい反応で打つことができた。追加点になってよかった」とうなずくと、八回にも貴重な2点三塁打をマークした。ただ、五回の三塁守備では捕球ミスと悪送球で2失策。失点につながるミスを犯しただけに「守りのことを考えるとマイナス。急にはうまくならないけど、しっかりやっていきたい」と反省も忘れなかった。

◆ヤクルトは広島に3-8で敗れ、勝率5割に逆戻りした。先発のマット・カラシティー投手(27)が4回2/3を4安打4失点で2敗目(6勝)。「順調だったが、1点目を取られてから慎重になりすぎて大胆な投球ができなかった」と肩を落とした。  不運もあった。四回まで完全投球を見せたが、雨脚が強まった五回に鈴木に先制ソロを被弾。さらに松山の右前打、田中に四球を与えると、続く西川の打席で雨天中断。16分後に再開したが、リズムを崩し、西川に左前適時打を浴びるなど4点を失った。  打線も通算で勝利がない大瀬良に封じられ、通算10敗目を喫した。(横山尚杜)

◆セ・リーグ首位の広島は1日、同2位・ヤクルトとの20回戦(神宮)に8-3で勝ち、5連勝で優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「15」とした。大瀬良大地投手(27)が7回2安打1失点(自責点0)と好投し、両リーグ最速で15勝に到達した。9月1日までに15勝以上を挙げるのは1982年の北別府学(16勝、最終成績は20勝)以来、36年ぶり。両リーグ一番乗りで、球団最速(116試合目)となる70勝にチームを導いた。  もう"鯉のエース"と呼んでも、異論はないだろう。大瀬良が7回をわずか2安打1失点に抑え、両リーグ最速で15勝目をマーク。チームには過去最速となる116試合目での70勝到達をもたらし、確かな手応えをにじませた。  「試合の中で修正しながら、回を重ねるごとに自分の投球ができた」  登板中に悪天候で2度中断があったが「考えすぎないように」と動じなかった。大胆にストライクゾーンの中で勝負し、失策絡みで失点した五回以外は危なげなかった。  強力打線を完璧に抑え込み、ヤクルトにはプロ入り後負けなしの10連勝。9月1日までに15勝以上を挙げるのは1982年の北別府学(16勝)以来36年ぶりで、同年の北別府同様、20勝の大台到達も見えてきた。  今季は多彩な変化球の質向上に成長を実感している。好調の要因を「一つ一つの球種への信用度が上がっている」と自己分析。直球とカットボールに頼り切っていた以前の投球スタイルから脱却したことで、幅が広がり、相手に的を絞らせなくなった。  広島の優勝へのマジックナンバーは「15」。やはり、大瀬良が先発した8月18日のDeNA戦(横浜)でマジック「30」を再点灯させてから、14日間で一気に半分まで減らした。その間の黒星は3つで、マジックが減らなかったのは2度だけ。優勝を視界に捉え、さらに勢いを加速させている。  「三回ぐらいからエンジンがかかって、しっかりした投球をしてくれた」。5戦連続で7回以上を投げ、いずれも2失点以下と抜群の安定感を誇る大瀬良に、緒方監督は目を細めた。優勝決定は最短で11日。頼もしさを増す5年目右腕は、最多勝など複数タイトルの獲得も視野に入るが「数字のことは考えず、大事なところで貢献したい」と、球団史上初のリーグ3連覇だけを見据える。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
704420.614
(↑0.003)
M15
(-)
27606
(+8)
521
(+3)
153
(+1)
74
(-)
0.268
(↓0.001)
4.09
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
575710.5
(↓0.004)
13
(↓1)
28537
(+3)
554
(+8)
108
(-)
63
(-)
0.269
(↓0.001)
4.35
(↓0.01)
3
(-)
巨人
586230.483
(-)
15
(↓0.5)
20543
(+5)
504
(+5)
124
(+2)
55
(+1)
0.26
(-)
3.89
(-)
4
(-)
阪神
515910.464
(↑0.005)
17
(-)
32432
(+8)
485
(+3)
67
(+1)
53
(+2)
0.251
(↑0.001)
3.97
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
516320.447
(↓0.004)
19
(↓1)
27461
(+3)
541
(+8)
142
(-)
68
(+2)
0.252
(↑0.001)
4.34
(↓0.01)
6
(-)
中日
536620.445
(-)
19.5
(↓0.5)
22501
(+5)
539
(+5)
80
(-)
52
(-)
0.263
(-)
4.27
(-)