ヤクルト(★4対5☆)ソフトバンク =交流戦3回戦・明治神宮=
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福岡
02100 0020 5102
ヤクルト
00000 4000 470
勝利投手:加治屋 蓮(2勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝2敗15S))
敗戦投手:近藤 一樹(1勝3敗1S)
  DAZN
◆ソフトバンクは2回表、1死二三塁から川瀬の適時打で2点を先制する。その後は3-4で迎えた8回に上林の2ランが飛び出し、逆転に成功した。投げては、5番手・加治屋が今季2勝目。敗れたヤクルトは、最終回に一打サヨナラの好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆ヤクルトがソフトバンク相手に3連勝なるか。  ヤクルトは勝つと今年の交流戦勝率が7割2分2厘。過去の最高勝率は11年ソフトバンクの8割1分8厘だが、セ・リーグでは12年巨人の7割8厘を上回る。

◆ヤクルト青木宣親外野手(36)が、球審への暴言により退場を宣告された。4-3の7回1死二塁、フルカウントからの7球目のハーフスイングを空振りと判定された後、球審に暴言を吐いたと判断された。退場宣告後は激高して球審に詰め寄りかけ、ベンチから飛び出た宮本ヘッドコーチらに静止されてベンチに下がった。  青木の退場は、米メジャー時代を含めてもプロ入り後初めて。

◆ソフトバンク武田翔太投手(25)が、打球直撃にも負けず5回を1安打無失点に抑えた。  4回2死、川端のライナーが左前腕を直撃。落ちた球をすぐさま拾い、一塁へ送球し投ゴロに打ち取ったが、その場でグラブを脱ぎ捨て、両手を膝に当て痛みをこらえた。  負傷箇所にテーピングをして、5回の打席にも立った(結果は見逃し三振)。5回裏も長袖のアンダーシャツで隠し、途中治療でベンチに1度戻りながらも何とか0で抑え勝ち投手の権利を得て降板した。  左腕の状態は心配だが、「背水の陣」と自ら口にしたラストチャンスで結果を残した。

◆ソフトバンクがヤクルト相手の3連敗を阻止。3-0でリードしていた6回、ヤクルトに一挙4点入れられるも、8回に上林の10号2ランで再度逆転し、勝利を手にした。  ヤクルトが勝てば今年の交流戦勝率が7割2分2厘になり、過去のセ・リーグ最高勝率である12年巨人の7割8厘を上回るはずだったが、更新はならなかった。

◆プロ3年目のソフトバンク川瀬晃内野手(20)が、プロ初打点をマークした。だが、適時失策するなど喜びよりも悔しさが大きい1戦となった。  2回1死二、三塁。ヤクルト先発ブキャナンのチェンジアップに食らいつき、二塁手の横をしぶとく破る先制の2点適時打を放った。「追い込まれていたので、何とか粘って前に飛ばそうと思いました。いいところに飛んでくれた」。プロ8試合目、20打席目での初打点となった。  この日はこれまでの遊撃手ではなく、二塁手でスタメン出場。6回無死一、三塁の守りでは川端の飛球を落球。適時失策としてしまった。「2軍でも二塁は守っていた。何でもない飛球。あれは自分の集中力が足りなかった。守備で生きていかないといけないのに...。今日は先輩方に助けてもらった1日。次は恩返しできるように頑張りたい」。勝利に喜ぶナインの中で、ひとり下を向いてロッカーへと向かった。  工藤監督は「あれ(失策)で全部なくなるような顔をしていたね。いい守りもいい打撃もあった。誰もがこういうことを経験していくもの」と失敗から学んで成長してほしいと期待を寄せた。

◆ソフトバンク上林が「交流戦本塁打王」を当確させる逆転アーチを放った。1点を追う8回2死一塁、ヤクルト近藤から交流戦7本目の10号2ラン。プロ5年目の若武者が成長の跡を見せ、チームは3位オリックスに並んだ。  ガッツポーズで生還した上林はナインと大盛り上がりでハイタッチした。「フォークを狙っていたけれど、反応で打てました。本塁打は狙っていなかった。歓声で本塁打だとわかりました」と、146キロ高め直球を反応で仕留めた。  6本塁打の近藤(日本ハム)宮崎(DeNA)はすでに日程を終了。今日20日に最終戦を行うオリックスのT-岡田が現在4本、吉田正が3本と可能性を残すが"初タイトル"はほぼ確実。「僕は本塁打打者ではない。たまたまこの時期に打っているだけ」と話す。  工藤監督は「勝ちたいという気持ちが出ていた。今日の勝ちは大きい」。リーグ再開前に最高の逆転勝利となった。【石橋隆雄】

◆ヤクルト青木が初の退場を宣告された。4-3の7回1死二塁、フルカウントからの7球目のハーフスイングを空振りと判定され、球審に暴言を吐いて退場となった。試合後は「悔しかった。打者はその1打席に懸けているんだから(三塁球審に)聞いてくれてスイングなら納得する」。  小川監督は「青木の退場が痛かった。暴言は事実なので仕方ないが(スイングか)微妙なんだから聞いてほしかった」と話した。

◆プロ野球の斉藤惇コミッショナーは20日、ヤクルト青木宣親外野手(36)に厳重注意と制裁金10万円を科した。  青木は19日のソフトバンク3回戦(神宮)で、1点リードで迎えた7回1死二塁、フルカウントからの7球目のハーフスイングを空振りと判定され、球審に暴言を吐いて退場を宣告された。  青木の退場はプロ入り後初だった。

◆19日のソフトバンク戦(神宮)に先発するヤクルト・ブキャナンは18日、キャッチボールなどで調整した。7日のソフトバンク戦では7回を3安打1失点(自責0)と好投。「チームは自信を持って戦えている。前回も悪くなかったのでビデオを見直して、いつも通りに投げたい」とリラックスした表情だった。 (神宮外苑)

◆ヤクルトはブキャナン、ソフトバンクは武田が先発した。ソフトバンクは二回、一死二、三塁とすると、川瀬が右前に2点打を放ち、先制した。三回は一死二、三塁から、柳田の遊ゴロの間に1点を加えた。

◆ソフトバンクの川瀬がプロ3年目で初打点となる先制の2点適時打を放った。二回1死二、三塁でフルカウントからの9球目を右前へ運び「打ったのはチェンジアップ。追い込まれていたので何とか粘って前に飛ばそうと思った」と喜んだ。  20歳の左打者。今宮が右肘の関節炎で出場選手登録を外れた13日に1軍に再昇格した。この日は遊撃ではなく初めて二塁で先発出場したが、六回に飛球を取れずに失策で得点を許し「あれは集中力の無さが出た」と反省しきりだった。 ソフトバンク・倉野投手統括コーチ(武田に) 「初回からよかった。(次回登板は)他の投手との兼ね合いもいろいろあるので、考えていく」

◆ヤクルトは3点を追う六回、代打・畠山和洋内野手(35)の2点打などで一挙4点を奪い逆転に成功した。  ヤクルトは六回、無死一、二塁から青木が中前適時打を放つと、なおも一、三塁で川端の打球を二塁手・川瀬が落球し1点を追加。さらに一死二、三塁から畠山が中前2点打を放ち、4-3と逆転した。

◆ヤクルトの青木宣親外野手が19日、神宮球場で行われたソフトバンク3回戦で球審への暴言により退場処分を受けた。今季両リーグで6人目。七回1死二塁からハーフスイングで空振り三振と判定された後に発した言葉が暴言と判断された。

◆ソフトバンクは3-4の八回に上林の10号2ランで逆転した。七回から2回無失点の加治屋が2勝目。九回は森がしのぎ15セーブ目を挙げた。ヤクルトは六回に3点差を逆転したが近藤が踏ん張れず、九回二死満塁は攻めきれなかった。

◆17日に交流戦で初の最高勝率チームを決めていたヤクルトは最終戦で逆転負けした。それでも小川監督は「選手はよく頑張ってくれた」とねぎらった。  3点を追う六回に4点を奪って逆転したが、八回に近藤が上林に痛恨の2ランを許した。この試合まで14試合連続無失点で、交流戦快進撃の立役者が打たれた。監督は「これまでずっと頑張ってきてくれたから」と責めることはなかった。
畠山(六回に代打で2点適時打) 「どんな形でも与えられた役割で結果を出したい」 ブキャナン(6回3失点) 「三回の先頭打者に四球を与えての失点が悔しかった」
ヤクルト・田畑投手コーチ(3敗目の近藤に) 「彼を信頼して出している。(大事なのは)彼が引きずらないことだけ」

◆ヤクルトの青木が七回に退場処分を受けた。1死二塁からハーフスイングで空振り三振と判定された。三塁塁審への確認を求めたが認められず、球審に向かって発した言葉が暴言と判断された。  六回に6試合連続安打となる適時打を放って好調を維持していただけに後味の悪い打席に。「悔しかった。打者はその1打席に懸けている。(三塁塁審に)聞いてくれてスイングなら納得する」と悔しさをにじませた。

◆2-3の六回一死二、三塁で代打・畠山が5試合連続安打となる2点中前打を放った。「どんな形でも自分の役割を果たすだけ。結果を出せてよかった」とうなずいた。六回は打線がつながり一挙4点を奪い一時は逆転に成功。「交流戦ではみんなが役割を果たしている。借金も減ってきた。リーグ戦でもこのままいい流れでいきたい」と決して下を向くことはなかった。

◆上林が逆転の10号2ラン。3-4の八回二死一塁で、近藤の外角高めの直球をたたき、左翼席へ運んだ。2年連続2桁本塁打となる節目の一発が最高の形で飛び出し「本塁打は狙っていなかったが、必死に食らいついていこうと思った結果」とクールに喜んだ。チームは交流戦を11勝7敗で終えた。4年連続の最高勝率はならなかったが、上林はプロ5年目で初の4試合連続アーチを放つなど12球団単独トップの7本塁打を量産した。

◆ヤクルトは19日、ソフトバンク最終戦(神宮)に4-5で逆転負けし、交流戦を12勝6敗で終えた。小川淳司監督(60)は、「青木の退場が痛かった」と七回に青木がハーフスイングの判定で暴言を吐き、日本球界では自身初の退場処分を受けた場面を嘆いた。 4-3の七回一死二塁だ。加治屋のフォークで空振り三振の判定。青木は球審に三塁塁審にも確認するよう求めたが認められず、暴言を吐いた。「打者が見えているのはそっち(三塁塁審)だから、聞いてくれてもいい。1打席にかけている」と青木。指揮官は「打者も納得できない部分。微妙な判断だった。せめて(判断を)求めてくれと話した」と振り返った。  八回には14試合連続無失点中で『勝利の方程式』を支える近藤が上林に逆転弾を浴びた。青木を欠いた打線は、九回二死満塁の好機を作り、粘りを見せたが、最後のひと押しが足りなかった。  17日に交流戦最高勝率が決定し、この日も勝てば12年の巨人(・708)を抜き、セ歴代1位の勝率(・722)を達成する可能性もあったが、悔しい逆転負け。リーグ戦再開の22日からは巨人3連戦(東京ドーム)を迎える。「緊張感を解くことはできないが、すべてにおいての準備を進めたい」と小川監督。奇跡の物語はまだ、始まったばかりだ。 (長崎右) 近藤についてヤクルト・田畑投手コーチ 「しようがない。信頼して出しているので。引きずらないこと」

◆ヤクルトにとって、もったいない試合だった。八回に上林に喫した逆転2ランだ。  一死一塁で、近藤は柳田にフォークを3球続けて空振り三振。続く上林にも同じ攻め方をするかと思ったが、カウント1-1から高めの直球を痛打された。一発だけは避けなければいけなかった。  攻撃では九回二死満塁のチャンスで最後の打者になった谷内に、注文をつけたい。1、2球目を見逃して簡単に追い込まれた。代打は1球目から積極的にいかないといけない。打ちにいって、ボールならスイングをやめればいいのだが、消極的すぎた。これでは、大事な場面では使いづらい。  ただ、3点を先行されてもズルズルといかずに一度は逆転したこと、九回もあと一歩まで追い詰めた粘りは評価したい。昨年とは違うところだ。  これから怖いのは野手のけが。疲れが出てきた後ろの投手陣とともに、うまくやり繰りすることができれば、22日に再開するリーグ戦でも、おもしろい野球ができると思う。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
342810.548
(-)
0
(-)
80293
(-)
283
(-)
65
(-)
34
(-)
0.256
(-)
4.22
(-)
2
(-)
DeNA
293120.483
(↓0.009)
4
(↓0.5)
81238
(+1)
251
(+7)
73
(-)
42
(-)
0.248
(↓0.001)
3.68
(↓0.04)
3
(↑2)
巨人
303310.476
(-)
4.5
(-)
79284
(-)
252
(-)
60
(-)
30
(-)
0.266
(-)
3.73
(-)
4
(↓1)
阪神
293200.475
(↓0.008)
4.5
(↓0.5)
82201
(+1)
234
(+3)
31
(-)
37
(+1)
0.238
(-)
3.41
(↑0.01)
4
(↓1)
ヤクルト
293210.475
(↓0.008)
4.5
(↓0.5)
81263
(+4)
288
(+5)
53
(-)
35
(+1)
0.252
(-)
4.2
(↑0.01)
6
(-)
中日
293510.453
(-)
6
(-)
78261
(-)
296
(-)
45
(-)
35
(-)
0.262
(-)
4.34
(-)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
372600.587
(-)
0
(-)
80355
(-)
279
(-)
72
(-)
78
(-)
0.276
(-)
4.1
(-)
2
(-)
日ハム
372800.569
(-)
1
(-)
78280
(-)
255
(-)
73
(-)
50
(-)
0.245
(-)
3.72
(-)
3
(↑1)
福岡
343000.531
(↑0.007)
3.5
(↑0.5)
79280
(+5)
262
(+4)
87
(+1)
40
(-)
0.254
(↑0.001)
3.93
(↑0.04)
4
(↓1)
ORIX
343010.531
(-)
3.5
(-)
78246
(-)
238
(-)
52
(-)
38
(-)
0.235
(-)
3.47
(-)
5
(-)
ロッテ
323100.508
(↑0.008)
5
(↑0.5)
80250
(+3)
247
(+1)
29
(-)
65
(+1)
0.258
(↑0.001)
3.53
(↑0.04)
6
(-)
楽天
234110.359
(↑0.01)
14.5
(↑0.5)
78201
(+7)
267
(+1)
53
(+1)
37
(+3)
0.232
(↑0.001)
3.87
(↑0.04)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
12600.667
(↓0.039)
0
(-)
078
(+4)
64
(+5)
14
(-)
8
(+1)
0.251
(↓0.002)
3.38
(↓0.04)
2
(-)
ORIX
11600.647
(-)
0.5
(↑0.5)
175
(-)
55
(-)
17
(-)
10
(-)
0.25
(-)
3.16
(-)
3
(-)
ロッテ
11700.611
(↑0.023)
1
(↑1)
059
(+3)
49
(+1)
7
(-)
17
(+1)
0.278
(↑0.002)
2.4
(↑0.08)
4
(-)
福岡
11700.611
(↑0.023)
1
(↑1)
081
(+5)
77
(+4)
30
(+1)
10
(-)
0.235
(↑0.003)
3.83
(↑0.17)
5
(-)
日ハム
10800.556
(-)
2
(↑0.5)
0104
(-)
79
(-)
24
(-)
16
(-)
0.267
(-)
4.14
(-)
6
(-)
西武
10800.556
(-)
2
(↑0.5)
0101
(-)
88
(-)
26
(-)
22
(-)
0.268
(-)
4.59
(-)
7
(↑1)
巨人
81000.444
(-)
4
(↑0.5)
066
(-)
59
(-)
20
(-)
9
(-)
0.248
(-)
3.13
(-)
8
(↓1)
DeNA
81000.444
(↓0.027)
4
(-)
062
(+1)
81
(+7)
20
(-)
13
(-)
0.241
(↓0.001)
4.33
(↓0.11)
9
(-)
中日
71100.389
(-)
5
(↑0.5)
067
(-)
88
(-)
12
(-)
7
(-)
0.26
(-)
4.95
(-)
10
(-)
広島
71100.389
(-)
5
(↑0.5)
077
(-)
104
(-)
19
(-)
8
(-)
0.26
(-)
5.6
(-)
11
(-)
阪神
61100.353
(↓0.022)
5.5
(-)
156
(+1)
74
(+3)
7
(-)
10
(+1)
0.256
(↑0.001)
3.87
(↑0.06)
12
(-)
楽天
61200.333
(↑0.039)
6
(↑1)
050
(+7)
58
(+1)
13
(+1)
14
(+3)
0.242
(↑0.005)
3.08
(↑0.13)