阪神(★2対3☆)巨人 =オープン戦1回戦(2026.03.08)・阪神甲子園球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
00002001031100
阪神
0001000102601
勝利投手:赤星 優志(1勝0敗0S)
(セーブ:船迫 大雅(0勝1敗1S))
敗戦投手:木下 里都(0勝1敗0S)

本塁打
【阪神】嶋村 麟士朗(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 阪神戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆阪神は先発・伊原が4回無失点の好投。2年目のシーズン開幕に向け、状態の良さを示した。一方の巨人は、先発・田中将が3イニングを1安打無失点。安定感のあるピッチングで、開幕ローテーション入りへ前進した。

◆阪神は27日のペナントレース開幕・巨人戦(東京ドーム)に向けて、伝統の一戦の前哨戦に挑む。先発は2年目の伊原陵人投手(25)。昨季、打者の間合いを崩し、テンポよく投げる投球スタイルでローテ入りを果たし、新人で5勝をマークした左腕だ。先発マスクは、6日以来となる育成2年目の嶋村麟士朗捕手(22)が務める。打線は、7日に春季教育リーグに出場した前川右京外野手(22)が、5番に座る。

◆開幕スタメンをかけたサバイバル合戦は残り4試合となった。春季キャンプを終えてもレギュラーを「まだ白紙」と明言する阿部慎之助監督(46)。オープン戦での戦力見極めを、12日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)までと見定めている。8日の阪神戦を含めて残りは4試合。ベテランの坂本勇人内野手(37)が次遠征に備えて7日のオリックス戦(京セラ)後に帰京する中で、若手陣のアピール合戦が期待される。先発は田中将大投手(37)が務める。

◆巨人田中将大投手(37)が今季初先発する。前回登板したのは2月22日の中日とのオープン戦(北谷)。2回で打者6人を完全に抑え、「すべてのボールを使って打者を抑えることができればなと思って投げました」と手応えを語っていた。阿部慎之助監督(46)も「去年の今頃とはね、見違えるように違いますし、素晴らしかったですね」と目を細める仕上がりを披露していた。宮崎、那覇と過ごした1カ月間のキャンプでは、「発見、気づきっていうのをね、しっかりと常日頃アンテナ張り巡らしながらやれたらなと思ってます」と試行錯誤しながら、状態を上げてきた。「『こうかな』『ああかな』って思いながらいろいろやってる部分はある」。その繊細さが大ベテランの支えだ。甲子園での登板は、昨年3月9日のオープン戦以来約1年ぶりとなる。先発して3回1失点2奪三振の成績を残している。

◆阪神高寺望夢内野手(23)が右翼守備で後逸した。初回2死から泉口友汰内野手(26)のライナーに前進。ダイレクト捕球を狙うかバウンドさせて捕球するか、かなり難しい判断となった。最後はスライディングキャッチにいったが惜しくも後逸。三塁打になった。昨年から外野守備に取り組み、森下翔太外野手(25)が不在の現在は右翼も守る。持ち前の守備センスで、前日7日には右翼フェンス際で好捕も見せていた。独特の風が吹く甲子園の右翼守備は難しいと言われ、試合でしか味わえない貴重な体験となった。

◆開幕ローテーション入りを目指す阪神伊原陵人投手(25)が4回4安打無失点にまとめた。毎イニング走者を出しながら粘りの投球。2回1死一塁からは皆川、リチャード、3回先頭の石塚と3者連続三振に仕留めた。プロ1年目の昨季は5勝7敗、防御率2・29。2年目の飛躍へ54球の力投を見せた。

◆巨人田中将大投手(37)がオープン戦今季初先発し、3回31球、1安打1四球無失点の好投をみせた。初回、阪神1番近本に直球中心に攻めて四球を与えたが、中野、中川、大山を内野ゴロで打ち取った。2回1死では小幡に一塁右を破る二塁打を許したが、木浪、高寺と内野ゴロ。3回は3者凡退で締めた。前回登板の2月22日の中日戦(北谷)に続く0封で、計5回を無失点とした。宮崎、那覇での1カ月間のキャンプを終え、「発見、気づきっていうのをね、しっかりと常日頃アンテナ張り巡らしながらやれたらなと思ってます」と試行錯誤しながら、状態を上げていた。甲子園での登板は、昨年3月9日のオープン戦以来約1年ぶりとなる。先発して3回1失点2奪三振の成績を残していた。

◆阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22=創価大)が初めてベンチ入りした。この日は、試合前に恒例の新入団選手紹介があった。右脚肉離れからの復帰を目指す立石もSGLから参加した。まだ2軍でもフルメニューをこなせていないが、そのまま甲子園に残り、1軍の試合を"体験"することになった。1月17日に負傷した黄金ルーキーは沖縄キャンプ中は個別メニューでの練習が続いた。途中、連係面などを深めるために主力が集まる宜野座キャンプに数日間参加したが、あくまで扱いは「リハビリ組」のままキャンプ終了。教育リーグでもベンチ入りはしていない。

◆オープン戦ながら2日連続で満員御礼が発表された。観衆は4万1888人だった。前日7日のソフトバンク戦は4万486人。この日は日曜日の巨人戦という条件も重なり、前日の時点で全席完売が発表され、当日券の発売はなかった。WBCは連日熱戦が続いているが、日本戦と丸かぶりの日程でも人気は相変わらずだ。

◆阪神の岡田彰布オーナー付顧問(68)が8日、巨人とのオープン戦でMBSの解説を務めた。この日ベンチ入りしたドラフト1位の立石正広内野手(22=創価大)について言及。1月17日に右脚肉離れで負傷したこともあり、「そりゃ、開幕(1軍)は無理ですよ」と語った。試合終盤、再び立石の話題になると「使いますよ、そら。だから、ケガが大きいですよね」と発言。続けて「3球団も1位。評価を受けた選手ですから。貴重な右バッターですからね。どのチームも右打者が少ない。ほしいはずですよ」と語った。

◆開幕カードの前哨戦は巨人に軍配が上がった。先発の阪神伊原陵人投手(25)は4回4安打無失点。粘りの投球で開幕ローテーション入りへアピールした。打線は育成の嶋村麟士朗捕手(22)が1点を追う8回1死で右翼スタンドに一時同点ソロ。支配下昇格を目指す若虎が持ち味のパンチ力を披露した。阪神は3週間後の3月27~29日に東京ドームで巨人との開幕カードが予定されている。

◆阪神ドラフト3位の岡城快生外野手(22=筑波大)が甲子園初安打をマークした。途中出場し、8回の最初の打席で同じ新人の巨人ドラフト2位田和廉投手(22=早大)から右前にしぶとく落とした。

◆阪神の育成2年目・嶋村麟士朗捕手(22)が、甲子園で"初アーチ"を放った。「9番捕手」で2試合ぶりの先発出場。1-3の8回1死で左打席に入った嶋村は、巨人の新人右腕・田和に追い込まれるが、7球目の変化球を低い弾道で右翼席に運んだ。浜風はなかった。嶋村はダイヤモンドをゆっくり回って本塁に生還。ナインと両手でハイタッチし、喜びを分かち合った。嶋村ならではの1本を記録した。平均的にチームのクリーンアップが放つ甲子園でのアーチの打球角度は、25度以上35度未満だが、この一発は球場の大型スクリーンで打球角度22度と表示。MBSテレビの野球中継に出演した阪神の岡田彰布オーナー付顧問(68)は、「打球が低いからフェン直かと思いましたけど」と育成選手の技ありの一発を評価した。

◆巨人が改革を掲げる機動力を発揮した。開幕スタメンをかけたサバイバル合戦が激しさを増す中で迎えた伝統の一戦。昨年リーグ2位の打率3割1厘をマークした泉口友汰内野手(26)が初回の三塁打、5回の2点適時打などで猛打賞の活躍を見せ、立場を盤石に近づける一方で、中堅、若手が足を生かした。3回にはFA移籍で加入した松本剛外野手(31)が右前打で出塁すると、ディレードスチールに成功。9回無死ではドラフト4位ルーキーの皆川岳飛外野手(22=中大)が右前打で出ると、続くリチャード内野手(26)のフェンス手前まで飛んだ中飛に果敢にタッチアップ。ヘッドスライディングでタッチをかいくぐって二塁に進んだ。さらに2死三塁となってから、1番浦田俊輔内野手(23)は左前打を放つと、左翼手が本塁に送球した隙を見逃さずに二塁へ。間一髪でセーフとするなど、走塁意識の高まりを感じさせる場面だった。先発の田中将大投手(37)はオープン戦今季初先発で、3回31球、1安打1四球無失点の好投。2番手で登板した赤星優志投手(26)は3回39球3安打1失点1奪三振で勝利投手となった。

◆試合前に今季の新入団選手が披露された。故障で出遅れているドラフト1位の立石正広内野手(22=創価大)はSGLから参加し、本拠地のファンからひときわ大きな声援をもらった。右脚肉離れはほぼ完治。順調にペースを上げ、2軍全体練習への合流、実戦デビューが近づいている。ドラフト組は立石のほか谷端将伍内野手(21=日大)、岡城快生外野手(22=筑波大)、早瀬朔投手(18=神村学園)、能登嵩都投手(24=オイシックス)、育成・神宮僚介投手(22=東農大北海道オホーツク)、育成・山崎照英外野手(23=関西L兵庫)の7人。新外国人はイーストン・ルーカス投手(29=ブルージェイズ)、カーソン・ラグズデール投手(27=ブレーブス)、ダウリ・モレッタ投手(29=パイレーツ)、キャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)の4人。移籍組は伏見寅威捕手(35=日本ハム)、元山飛優内野手(27=西武)、浜田太貴外野手(25=ヤクルト)の3人。ディベイニーと浜田は2軍戦出場のため来場しなかった。

◆阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22=創価大)がベンチ登録された。巨人戦前に新入団選手紹介があり、右脚肉離れからの復帰を目指す背番号9も参加。まだ2軍で「リハビリ組」の扱いだが甲子園に残ってオープン戦を体験した。藤川監督は「新人紹介の日ですから」と意図をぼかしたが1軍レベルを体感させたい狙いは明らかだ。立石は球団を通じて「たくさんのファンの方々の声援に興奮しました。1日でも早く甲子園でプレーできるよう頑張ります。(巨人戦は)たくさんの名勝負や名場面が生まれてきた対決だと思います」と語った。1月17日の負傷以来、個別練習に取り組む。沖縄では連係面などを深めるために宜野座キャンプに6日間だけ参加した。それに続く異例のエリート教育だ。2軍では5日から全体ウオーミングアップに合流済み。7日には「ほぼ何も違和感なくできている」と話しており、実戦デビューも遠くない。【柏原誠】

◆阪神の開幕左翼候補、中川勇斗捕手(22)のアピールが止まらない。「3番DH」で出場し、4回の第2打席で中前打。オープン戦は出場6試合中5試合で快音を響かせ、18打数6安打の打率3割3分3厘を記録している。試合後は「ちょっと悪い癖が出ている」と浮かない顔で「ちょっと(バットを)振り上げすぎている。もうちょっとヘッドを使う意識で」と意欲的だった。

◆阪神ドラフト2位の谷端将伍内野手(21=日大)はホロ苦の甲子園デビューとなった。7回の二塁守備から出場。アマ時代を通じて初めての甲子園。8回1死一塁での初打席は、中途半端なスイングで投ゴロ併殺に倒れた。「たくさんのお客さんの中でやるのは初めてだったので、緊張はしました。(アピールは)全然できていないです」と険しい表情で引き揚げた。

◆プロ20年目を迎えた巨人田中将大投手(37)がオープン戦初先発で好投した。低めにボールを集めて凡打を築き、3回1安打1四球無失点。「抑えることができて良かった。結果が出ないよりは、絶対に出た方がいいので」と納得した。2月22日の中日戦から5イニング連続で0を並べた。開幕ローテーション入りへ、阿部監督は「入ってくる可能性はある」、内海投手コーチは「真っすぐの出力が出ているし、自分の体をしっかり操れている」と評価した。

◆阪神早川太貴投手(26)が4回1失点で開幕ローテ入りをアピールした。巨人戦に3番手で登板。代打丸との対戦では4球目には自己最速の152キロをマークした。8回に1点を失ったが、4安打3三振1失点の好投。「最初の2回はストレートもしっかり投げ込めましたし、変化球も投げ分けという課題にしていたところもうまくできた。球質が良くなった感じだった」。オープン戦で結果を積み重ね、先発争いに参戦する。

◆阪神小幡竜平内野手(25)が田中将から唯一の安打を放った。2回1死から初球の144キロをたたき、右翼線を抜く二塁打。4回には併殺崩れで先制の1打点。キャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)らとの争いが続く遊撃でフル出場した。「積極的にいった結果です。受け身にならないようにと思っている。自分のやるべきことをしっかりやることだけ。常にレベルアップできるようにしたい」と集中していた。

◆開幕ローテーション候補の阪神伊原陵人投手(25)が粘りを見せた。先発で毎回走者を背負ったが、4回を4安打無失点。チェンジアップなどを織り交ぜる緩急を使った投球術で巨人打線を封じた。「アピールしないといけない立場。全力で抑えにいくというのは常に持ってます」。初の開幕ローテ入りへ「ゼロで抑えることが一番大切」と引き締めた。

◆ドラフト3位の阪神岡城快生外野手(22=筑波大)は結果を出したが課題も出た。中堅近本に代わって途中出場し、8回に田和から右前打。甲子園初安打を決めたが、直前の守備では8回無死一、二塁で中飛を捕球した後に三塁送球。「しっかり腕が振れていなかった」とタッチアップを狙った佐々木に悠々と三塁に到達され、一塁走者の泉口の二塁進塁も許した。「もっと練習して改善していきたい」と口元を締めた。

◆支配下昇格がはっきり見えてきた。阪神育成の嶋村麟士朗捕手(22)が、チームの26年甲子園1号をかっ飛ばした。春季キャンプで藤川監督が挙げたMVP9人衆の1人。4万1888人で埋まった満員の本拠地で攻守に猛アピールした。開幕カードの前哨戦となった今季初の伝統の一戦で先発マスク。1-3の8回1死で巨人ドラフト2位新人田和の変化球を弾丸ライナーで右翼へ運んだ。「1点差に迫ったけど『よっしゃー!』とはならない。でも、歓声が聞こえてありがたかった」。6日ソフトバンク戦では3安打。オープン戦打率は5割4分5厘とバットが止まらない。177センチと大柄ではないが1発長打の魅力を秘める。佐藤ら長距離砲の1発は25~35度の打球角度が多いが、この日の嶋村は22度の低弾道。「全力で振ること」を意識し、フェンス直撃かと思われた打球をスタンドまで運んだ。打球速度172キロも佐藤に匹敵する。守っては24年ドラフト同期の先発伊原を4回無失点に導いた。いちげんさんも強打者も臨機応変に対応。新外国人ダルベックは2打席をわずか3球で料理し、初回に三塁打を浴びた泉口は3回2死三塁で9球かけて中飛に斬った。伊原は「しっかりコミュニケーションした中で、いろいろできている」とうなずいた。WBC出場中の正捕手坂本は、今月中旬まで不在。嶋村はチャンスを生かし続けている。「誠志郎さんが帰ってきても、『嶋村を使いたい』と首脳陣に思ってもらえるように」。桜満開の季節、2桁背番号でグラウンドに立つ。【中島麗】嶋村麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年(平15)7月13日生まれ、高知市出身。潮江東小4年から潮江東スポーツ少年団で野球を始める。潮江中では軟式野球部。高知商では主に内&外野手。福井工大を中退し、22年8月に四国IL高知入団。24年育成ドラフト2位で阪神入団。1年目の昨季は2軍で58試合に出場して、打率2割6分6厘、1本塁打、22打点。177センチ、90キロ。右投げ左打ち。背番号128。今季推定年俸は300万円。

◆昨年日本一のソフトバンクに2連勝した阪神は、甲子園で今季初の巨人との伝統の一戦を戦う。先発のマウンドに上がるのは伊原陵人投手(25)。1年目の昨季に5勝7敗、防御率2・29を記録した左腕は、今春キャンプで藤川監督からMVPの一人に名前を挙げられるなど、実戦3試合で計5回を投げて無失点と好調を維持している。打線には2試合連続適時打を記録中の中川勇斗捕手(22)が「3番・DH」で、前日7日に春季教育リーグ・ソフトバンク戦(SGL)に出場して2安打3打点をマークした前川右京外野手(22)が名を連ねた。また右脚の肉離れからの復帰をめざすドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=が、ベンチ入りした。この日の試合前には阪神ファンへ新人選手の紹介が行われる予定。

◆3月27日の開幕戦で激突する阪神を相手に、巨人は昨季通算200勝を達成した田中将大投手(37)が先発する。試合前に場内にアナウンスが響くと、スタンドの阪神ファンからどよめきと拍手が起こり、抜群の知名度と人気を印象付けた。若手の出場機会を優先するため、坂本勇人内野手(37)はチームに帯同しておらず、11日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で再合流する。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(68)がMBSテレビで解説を務め、3月27日のシーズン開幕に向けての調整について問われると「まずはけがをしないこと。今年(のオープン戦)は最後までドームがない。打つ打たないよりも(気をつけなきゃいけないのは)故障ですね」と強調した。一回無死一塁で2番・中野がバスターエンドランを仕掛け、三ゴロ。「相手に見せるんですよ、今年はこんなことをしますよ、と。開幕に当たるんでね。それだけでいいんですよ」と納得の表情。伏線を張ることで「相手が警戒するんですよ、初球、ボールから入ってきますからね。(同一リーグでのオープン戦は)だましあい、駆け引きですから」と語った。

◆阪神・高寺望夢内野手(23)が5日に発表されたヒッティングマーチが流れる中、初めて打席に立った。結果はニゴロだった。この試合から使用開始されたオリジナルマーチに乗り、二回2死三塁でバッターボックスへ。?たぎる闘志を この瞬間に 望む一撃 レッツゴー!高寺相手先発・田中将との対戦。先制のチャンスだったが、内角高めの146キロの直球をとらえきれずニゴロに打ち取られた。プロ7年目でオリジナルマーチを手にし「目標のひとつでもあったので、素直にうれしいです。まず覚えてもらえるように、試合に出ていっぱい(歌ってもらいたい)」と満面の笑みを浮かべていた高寺だったが、初打席で快音は響かなかった。

◆阪神・小幡竜平内野手(25)が遊撃での開幕スタメンに向けて猛アピールを続けている。0-0の二回1死での第1打席、巨人の先発・田中将の初球、低め144キロ直球を振り抜いた打球は一塁線を破る二塁打。この日チーム初安打を記録し、好機を演出した。昨季、遊撃手ではチーム最多の73試合に出場して打率・223、5本塁打、17打点。今季はディベイニー(前パイレーツ)が新加入して実戦での出場が減少し、甲子園で右翼の守備練習に取り組む姿も見られた。それでもオープン戦に入り、5試合で打率・545(11打数6安打)と好調をキープ。3月27日の巨人との開幕戦(東京ドーム)での遊撃先発に向け、オープン戦で結果を残し続ける。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(68)がMBSテレビで解説を務めた。小幡、木浪、ディベイニーらの遊撃争いについて問われると「基準が分からない」と発言。阪神の監督時代は「絶対、守備(力)ですよね」と力説した。打撃面については最重要視しないとし「俺はいつも僕は木浪を使っていたけど、打たなくてもいいと。だから8番にした」とコメントした。先発した伊原については「先発でいった方がいい。ブルペンに左(投手は)いる」と提言。「5番・左翼」で出場し、二回に田中将の前に二ゴロに倒れた前川については「いつも言うんだけど、タイミングを取るのが遅い」と苦言を呈した。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(68)がMBSテレビで解説を務めた。球団初のリーグ連覇を狙う阪神のライバルとなるチームについて問われると「中日ですね」と断言した。巨人から岡本、ヤクルトから村上が米大リーグに移籍。中日の本拠地、バンテリンドームではホームランウイングが新設され、外野が最大6メートル狭くなった。「どう影響するかですね。投手は絶対に弱くなる」と語った。

◆巨人・田中将大投手(37)が先発し、3回1安打無失点と好投した。一回先頭の近本に四球を与える立ち上がりだったが、続く中野、中川、大山を内野ゴロで仕留め無失点。二回は1死から小幡に右翼線への二塁打を浴び、得点圏に走者を背負ったが木浪を一ゴロ、高寺を二ゴロと打たせて取る投球で得点を許さなかった。三回は三者凡退。3回31球。140㌔台後半の直球と110㌔台のカーブなどの変化球を駆使した投球術で虎打線を手玉にとった。今季初の対外試合登板となった前回2月22日の中日とのオープン戦(北谷)では2回完全投球を披露。「シーズンに向かっていく準備段階。着実にステップアップすることができれば」と話していた。通算200勝右腕が開幕に向けて上々の仕上がりを見せた。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(68)がMBSテレビで解説を務めた。初めて1軍でベンチ入りを果たしたD1位・立石について「そりゃ開幕(1軍)は無理ですよ。実戦を見ないと」と分析。1月の新人合同自主トレ期間中に右脚を肉離れしたことに関しては「自分の不注意ですよ」とコンディションを自分で考えながら練習するべきだと訴えた。

◆先発した阪神・伊原陵人投手(25)は4回4安打無失点、3奪三振の好投を披露した。今季初の巨人との伝統の一戦。本拠地・甲子園のマウンドに上がった伊原は、巨人打線を翻弄した。一回、2死から3番・泉口に三塁打を許したが、続く新外国人のダルベックを二ゴロに打ち取ってピンチを脱出。二回2死からは皆川、リチャード、石塚をキレのある直球とチェンジアップを駆使して三者連続三振に斬った。四回もダルベック、キャベッジの外国人2人を外野フライに打ち取って、スコアボードにゼロを重ねた。藤川監督から今春キャンプのMVPの一人に名前を挙げられた2年目左腕は、ここまで実戦4試合で計9回を投げて無失点。開幕ローテ入りへ、大きく前進した。

◆阪神が今季初の伝統の一戦で先制に成功。「6番・遊撃」の小幡竜平内野手(25)が内野ゴロを転がし、併殺崩れの間に得点した。三回まで1安打に封じられていたが、四回だ。この回から登板の巨人・赤星から好機を作る。先頭の中川が中前打で出塁すると、大山も中前にはじき返し、無死一、三塁。前川は中飛に倒れ、続く小幡が外角直球に遊ゴロに打ち取られるも併殺崩れで先制に成功した。昨季、遊撃手ではチーム最多の73試合に出場して打率・223、5本塁打、17打点。試合前時点でオープン戦打率・500、3打点と好調をキープしている。

◆阪神の木下里都投手(25)がアクシデントに見舞われ、逆転を許した。1-0の五回に2番手で登板。先頭のリチャードに中前打、9番・石塚を三球三振に仕留めて迎えた1死一塁で、浦田がはじき返した速度161.7キロの打球がワンバウンドで木下の右臀部付近に当たった。思わず顔をしかめ、トレーナー、安藤投手チーフコーチがマウンドへ。投球練習で患部を確認して、続投した。しかし続く松本剛に四球を与えてピンチ拡大。3番・泉口に初球151キロ直球を中前へはじき返され、逆転2点打を浴びた。1死一、二塁とピンチは続いたが、ダルベックを内角直球で一、二塁間への力のないゴロに打ち取り、二塁・中野、遊撃・小幡で併殺を完成。さらなる失点を防いだ。

◆巨人・田中将大投手(37)が先発し、3回1安打無失点と好投。「しっかりと抑えることができてよかった」と振り返った。昨夜はWBC日本代表の韓国戦(東京ドーム)を画面で視聴。かつて日の丸を背負って戦ってきた右腕はチームで唯一、代表に選出され、抑えとして九回をしっかりと締めた大勢投手について言及した。「点差の少ないところで投げて九回を締めくくってるわけですから。自信になるだろうし、緊張も多少はほぐれてくると思う。また次以降の投球も楽しみ」と後輩の活躍を喜んだ。

◆巨人・佐々木俊輔外野手(26)が途中出場し、八回の第1打席で阪神・早川から左前打を放った。これでオープン戦5試合連続安打。練習試合を含むと6試合連続安打でオープン戦の打率.538(13打数7安打)と止まらない。FAで加入した松本らと外野の一角を争う左打者は「結果を出さないと出られない立場」と、少ない出番で猛アピール。1年目の2024年に開幕スタメンを勝ち取った経験があるだけに、阿部監督は7日の試合後、「春はいいんだよね。ミスタースプリングだから」とジョーク交じりに称賛していた。

◆阪神の育成・嶋村麟士朗捕手(22)が1軍で初本塁打を記録した。2点を追う八回1死で巨人の4番手・田和と対すると、フルカウントからの内角カットボールを一閃。打球はフォローの風も受け、虎党が黄色く埋める右翼スタンドへ飛び込んだ。打球速度は172キロ、飛距離112メートルを計測。支配下登録へ猛アピールを続ける強打の捕手が、劣勢の甲子園の空気を一振りで変えてみせた。

◆阪神・早川太貴投手が自己最速を更新する152キロを計測し、4回3安打1失点、3奪三振。2イニング目まで完全投球と好投を見せた。1-2の五回に3番手で登板すると、先頭のキャベッジをカウント1-2から自己最速に並ぶ150キロ直球で見逃し三振。続く代打・丸への4球目に最速を更新する152キロを計測した。フルカウントから二直に打ち取り2死とし、最後は皆川を外角低めへ逃げるツーシームで空振り三振を奪った。2イニング目は先頭のリチャードをスライダーで空振り三振に斬り、石塚を右飛、浦田を一ゴロに仕留めて三者凡退。しかし3イニング目に佐々木、泉口に連打などで1死一、三塁のピンチを招き、キャベッジの二ゴロの間に1点を失った。それでも山瀬を三ゴロに打ち取り最少失点で切り抜けると、四回も2安打を許したが後続を断って無失点とした。今春の実戦では試合前までに2試合で計7失点と不安定な投球が続いていたが、不安を払拭する投球を甲子園の虎党に披露した。

◆阪神は今季初の伝統の一戦に敗れた。先発した2年目左腕・伊原陵人投手(25)は4回4安打無失点、3奪三振と好投。開幕ローテ入りへ先発としてアピールした。四回に中川、大山の連打で無死一、三塁の好機を作ると「6番・遊撃」の小幡竜平内野手(25)が内野ゴロを転がし、併殺崩れで1点を先制した。五回に2番手の木下里都投手(25)が3安打を浴び、2失点を喫して逆転された。八回にも追加点を許し、1-3の八回、「9番・捕手」で出場した嶋村麟士朗捕手(22)が右翼席へ甲子園初本塁打となるソロアーチを放ったが、1点及ばずに敗れた。途中出場したD3位・岡城快生外野手(22)は甲子園初打席で右前打、同2位・谷端将伍内野手(21)は投ゴロ併殺に倒れた。

◆巨人・泉口友汰内野手(26)が「3番・遊撃」で先発出場し、3安打2打点をマーク。「(好調を)続けられるように」と気を引き締めた。オープン戦2度目の猛打賞。打率・538(13打数7安打)と好調を維持している。攻守で存在感を放つ左打者に、阿部慎之助監督は「ずっといいですし、とにかくいいものは続けてほしい」と目を細めた。

◆阪神が3月27日の開幕戦(東京D)で対戦する巨人に逆転負け。先発伊原陵人投手(25)が4回無失点。2番手木下里都投手(25)が五回に2点を失い、六回から4回を投げた早川太貴投手(25)が八回に3点目を奪われた。打線は四回に内野ゴロの間に先制し、八回に育成嶋村麟士朗捕手(22)が1号ソロを放った。

◆巨人・阿部慎之助監督(46)は、先発して3回1安打無失点と好投した田中将大投手(37)に「キャンプから順調にきていたので、それを出してくれてましたよね」と賛辞を送った。次回もオープン戦で先発起用する方針を明かし、混とんとしている開幕ローテ争いの中、マー君を抜擢するかについても「もちろん、入ってくる可能性はあると思います」と含みを持たせた。田中将は「とりあえず抑えることができてよかったです。結果が出ないよりは絶対出た方がいいので」と安堵した表情を見せた。

◆低い弾道で浜風を切り裂いた。育成2年目の嶋村麟士朗捕手(22)が1軍初本塁打を放っち、支配下登録に向け、さらにアピールした。「(カウント)3―2になってからは、当たり前なんですけど、甘い球を待つ。それを当てに行かずにマン振り(フルスイング)で行こうと思った結果、ホームランになっただけです」9番に入り、先発マスクを被ったが、投手陣をうまくリードできなかった。捕逸などもあって、3失点。そして、1―3で迎えた八回1死で挽回のチャンスがやってきた。右腕・田和のカットボールを一閃すると、右翼席へ一直線。打球速度は172キロを記録した。6日のソフトバンク戦(甲子園)ではフル出場し、3安打。正捕手の坂本がWBCで不在の中、得られたチャンスで結果を出し続けている。「(坂本)誠志郎さんが帰ってきても『嶋村を使いたい』と首脳陣の方に思ってもらえるようにオープン戦を戦っている。もっとアピールしなきゃいけないし、まだまだ課題も多いので、克服していきたい」2025年育成D2位で四国IL高知から入団。今年のオープン戦は6試合に出場し、打率・545(11打数6安打)、1本塁打、1打点と結果を残している。2桁の背番号をつかむため、勝負の日々が続く。

◆阪神2年目の早川太貴が開幕ローテ入りへアピールした。1-2の六回に3番手で登板すると、1死から代打・丸への4球目に自己最速を更新する152キロを計測。「(直球の)球質が良くなった感じで、スピードもついてきたならよかった」とうなずいた。3イニング目に1点を失うも4回4安打1失点の好投。村上、才木に次ぐ右の先発3番手の座を目指し「ちょっとずつ1軍で投げるためにレベルアップしているつもりではいる」と自己分析した。

◆阪神・小幡竜平が開幕遊撃に向けて好調をキープしている。二回1死、田中将の初球を振り抜いて一塁線を破る二塁打で好機を演出。四回1死一、三塁では強烈な遊ゴロも、快足を生かし、併殺崩れで先制点を生んだ。3打数1安打1打点で今年のオープン戦は打率・462。「常にレベルアップできるように、練習でやっていることをどこまで出せるかを今やっている」。27日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を見据え、数字を残し続ける。

◆聖地で快投!! 昨季3勝の巨人・田中将大投手(37)が先発し、3回1安打無失点。開幕ローテーション入りにぐっと前進した。「結果が出ないより出た方がいい。結果として打者をしっかり抑えることができてよかった」140キロ台後半の直球と110キロ台のカーブなどを駆使して、虎打線を翻弄。奪った9個のアウトのうち、7個をゴロで打ち取る持ち味の投球術を発揮した。日の丸を背負って戦う後輩の雄姿が好投の活力になった。登板前夜、WBC1次リーグ、日本-韓国を視聴。チームでただ一人、侍ジャパンに選出されている大勢が九回を締める姿を画面で見届けた。「点差が少ないところで投げて(抑えて)自信になるだろうし、緊張も多少はほぐれてくる。また次以降の投球も楽しみ」と笑顔を見せた。幼馴染の坂本と並んでチーム最年長右腕は、オープン戦2試合で5回無失点と好調を維持。阿部監督は称賛した上で、山崎、新外国人のウィットリーらと争う開幕ローテーション入りについては「入ってくる可能性はある」と期待を寄せた。「いろんなことを想定して、また次投げることができたら」と田中将。安定感抜群のマー君が上々の仕上がりを見せた。(樋口航)

◆現役時代は下手投げ投手として阪神、南海で通算92勝をあげ、引退後は阪神で投手コーチ、フロントとしてチームを支えたサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(78)が、今季初の伝統の一戦を観戦。先発した伊原陸人投手(25)について及第点を与えた。伊原は球種の一つ一つに全く問題なく、打者に対してしっかり投げ切れていた。「体を使って投げる」「脱・腕投げ」「肘に負担がかからない」などを意識した新フォームに取り組んでいると聞いたが、その成果なのか、非常にバランスよく投げていた印象だ。体も強いし、十分に先発ローテの資格はある。だが、阪神の先発陣は層が厚い。特に左腕は大竹、高橋、ルーカス、伊藤将に伊原を加えれば、開幕ローテ候補が5人もいる。現時点で伊原に当確を打てるかといえば、「今後の他の候補との比較」になる。ただし、伊原には〝使い勝手がいい〟という特性がある。いつでも第2先発的な起用を任せられる器用さを持ち合わせている。イニングの頭から限定の登板なら、救援に回せる、非常にありがたいタイプ。長いシーズンを考えたら、絶対に常にベンチに必要な戦力だ。救援の話でいえば、中継ぎ右腕には注目している。絶対的な存在だった石井の穴を一人で埋めるのは不可能。この日登板した木下、早川は球に力はあるが、もう一歩のアピールがほしい。これは岡留、工藤、石黒らにもいえる。束になって戦うためにも、全体的な成長を期待したい。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆阪神は巨人に2-3で敗れた。先発した2年目左腕、伊原陵人投手(25)が4回無失点と好投。開幕2カード目となる4月1、2日のDeNA戦(京セラ)の先発に大きく前進した。甲子園に4万1888人が駆けつけた今年初の伝統の一戦。阪神2年目左腕の伊原が4回で4安打されながら無失点。無四球、3奪三振。投球フォーム改造の成果をアピールした。「内容はあまりよくなかった。ヒットを打たれてランナーを背負ったので。でもキャンプ中から投げ込んで、いい段階を踏めていると思う」毎回走者を許すもピンチで踏ん張った。一回2死三塁。メジャー通算47発のダルベック(前ホワイトソックス)を145キロ直球で二ゴロに。四回先頭の打席でも力勝負で中飛に打ち取った。「打たせて取るところは打たせて、攻めていくところは攻めて...。走者が三塁にいたときは、点を取られたくないと思って投げた」体全体を使った投球フォームに改造するために宜野座キャンプではチームトップの計798球を投げ込んだ。藤川監督はキャンプ総括で「一番成長したのは伊原」と称賛したが、ここまで実戦4試合で9回無失点。当初は救援とみられていたが、先発としての適性を改めて証明したわけだ。藤川監督は「(伊原は)よかったと思います。次(の登板)ですね」と話すにとどめたが、27日からの巨人3連戦(東京ドーム)は開幕投手に決定している村上と大竹、高橋の先発が有力。31日からのDeNA戦(京セラ)の初戦は才木が決定的だ。新外国人左腕、ルーカス(前ブルージェイズ)が4月1日の第2戦となりそうで、伊原が先発6番手となる可能性が出てきた。伊藤将やラグズデール(前ブレーブス)が割って入る可能性はあるが、伊原が開幕ローテに入れば左投手は4人になる。カード頭だけが右投手という超左腕王国となる。1年目の昨季は6月初旬に5勝目を挙げたのを最後に勝ち星はなし。先発から救援に配置転換となり、シーズンを終えた。開幕ローテ入りを問われた伊原は「僕が言うことじゃないと思うんで」と控えめなコメントに終始したが、結果が充実した日々を物語っている。次回登板でもゼロを刻み、開幕6戦目の先発を決定的にしてみせる。(三木建次)

◆阪神のD2位・谷端将伍(日大)は七回の守備から甲子園初出場を果たした。2―3の八回1死一塁で迎えた初打席は投ゴロ併殺打に倒れ「まったくダメです」と唇をかんだ。新人でただ一人、主力が集まる宜野座組でキャンプを完走。超満員の甲子園で初めてプレーしたことについては「巨人戦で、これだけ多くの人の前でできたことはいい経験になりました」と感謝した。

◆阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=ら新入団選手紹介が8日の巨人戦(甲子園)前にあった。立石はプロ初のベンチ入り。1軍選手のプレーを間近で勉強した。〝特等席〟で見て学んだ。右脚の肉離れでリハビリ中の立石が異例のベンチ入りを果たした。体が冷えぬようスタジャンを着込み、最前列からプロの試合を味わった。「たくさんのファンの方々の声援に興奮しました。一日でも早く、甲子園でプレーできるよう頑張ります」球団を通じてコメントした。午前中は2軍施設のSGLで小谷野1軍打撃チーフコーチが見守る中、フリー打撃で31スイング中2本の柵越えを放った。その後、甲子園に移動し、球場に駆け付けた4万1888人のファンに背番号9をお披露目。名前を呼ばれ、ベンチから飛び出すと大歓声を浴び、その後はベンチで戦況を見守った。藤川監督は「タイガースとしては課題が出た方がいい。ありがたいプレーが結構出たので、よかった」と〝座学〟の効果を語った。八回無死一、二塁の場面ではD3位・岡城(筑波大)が中飛を捕球したが、中継への送球が浮き、1死二、三塁とピンチを広げ、内野ゴロで失点。さらに九回無死一塁での中飛でもタッチアップを許した。藤川監督は「すべての選手が自分が経験していなくても、人の経験で自分の経験のように考えられる選手は成長スピードが速い」と話し、立石もわずかな隙も許されないプロの厳しさを見て学んだ。伝統のTG戦を「たくさんの名勝負や名場面が生まれてきた対決だと思います」と印象を語った黄金ルーキー。いつか自分も歴史に残るアーチをかけてみせる。(渡辺洋次)

◆D3位・岡城快生(筑波大)が甲子園で初めてHランプを灯した。六回の守備から出場すると、八回1死で右前打。「前の嶋村がホームランを打って、1点差で勢いに乗っていきたいところで初球から振れたのはすごく良かった」。一方、中堅守備では課題も出た。八回無死一、二塁で飛球を処理した際、三塁へ送球ミス。「焦る場面でもなかったので、落ちついてプレーできたらよかった」と前を向いた。

◆「3番・DH」で出場した阪神・中川勇斗は3試合連続安打も課題を挙げた。四回先頭で中前打を放ち、先制点をおぜん立て。「振り上げすぎているので、もうちょっとヘッドを使う意識で打ちにいきたい」。オープン戦打率・333(18打数6安打)、2打点と好調。左翼の定位置争いも一歩リードとみられるが「内容的には全然よくないので修正していきたい」と誓った。

◆セの優勝予想を巨人にするか阪神にするか。そこをテーマに3日間、巨人を追いかけたら、くっきりと見えてきたのは、勝ちパターンだった。わずかな得点を守り、逃げ切る-。この野球を徹底するしかないね。なにしろ、4番に据えたダルベックに精彩がない。バットのヘッドは出てこないわ、左肘はあくわ...。インサイドは打てないし、みな詰まる。今後、改善されるかどうか、期待するしかない。いや、それよりも、少ない得点でも勝てるような投手陣を、作り上げる方が先決かな。阪神にはあまりスキがない。あるとすれば石井が今季絶望ということくらい。したがって、なんとなく先が読めてきた。まあ、もうちょっとチェックしてから、順位予想を決めるよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
412 0.800
(-)
-
(-)
32
(-)
26
(-)
1
(-)
6
(+2)
0.265
(↓0.015)
3.480
(↑0.6)
2
(3↑)
日本ハム
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(↓0.5)
21
(+5)
20
(+4)
5
(+1)
6
(+2)
0.257
(↑0.036)
2.830
(↓0.23)
2
(1↓)
西武
420 0.667
(↓0.133)
0.5
(↑0.5)
27
(+2)
16
(+4)
1
(-)
6
(+1)
0.300
(↓0.022)
2.720
(↓0.27)
2
(3↑)
巨人
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(↓0.5)
13
(+3)
15
(+2)
0
(-)
10
(+1)
0.263
(↑0.008
2.550
(↑0.11)
5
(2↓)
阪神
321 0.600
(↓0.15)
1
(↓0.5)
23
(+2)
10
(+3)
2
(+1)
5
(-)
0.273
(↓0.014)
1.530
(↓0.3)
6
(1↑)
中日
431 0.571
(↑0.071)
1
(↑0.5)
37
(+8)
21
(+1)
5
(+1)
8
(-)
0.262
(↑0.014)
1.670
(↑0.1)
7
(1↑)
ヤクルト
440 0.500
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
19
(+4)
33
(+2)
1
(+1)
4
(+1)
0.202
(↓0.002)
3.250
(↑0.18)
7
(3↓)
ORIX
220 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓0.5)
12
(-)
4
(+1)
0
(-)
0
(-)
0.215
(↓0.035)
0.750
(↓0.08)
9
(-)
ソフトバンク
340 0.429
(↑0.096)
2
(↑0.5)
17
(+1)
23
(-)
5
(-)
3
(+2)
0.243
(↓0.01)
3.100
(↑0.53)
10
(1↓)
楽天
243 0.333
(-)
2.5
(-)
15
(-)
26
(-)
1
(-)
5
(+1)
0.181
(↓0.002)
2.590
(↑0.33)
11
(-)
広島
260 0.250
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
21
(+1)
29
(+8)
6
(-)
3
(-)
0.245
(↑0.002)
3.440
(↓0.69)
12
(-)
ロッテ
151 0.167
(↓0.033)
3.5
(↓0.5)
15
(+4)
29
(+5)
3
(-)
7
(-)
0.224
(↑0.003)
4.100
(↓0.24)