阪神(☆5対0★)ソフトバンク =オープン戦1回戦(2026.03.06)・阪神甲子園球場=
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ソフトバンク
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阪神
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勝利投手:工藤 泰成(1勝0敗0S)
敗戦投手:松本 晴(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆阪神は先発・村上が3回無失点4奪三振の好投。開幕投手に内定している右腕が、順調な仕上がりを見せた。一方のソフトバンクは、野村がマルチヒットを記録。開幕スタメンの座を勝ち取るべく、状態の良さを示した。

◆阪神は今季初めて本拠地でオープン戦を行う。ドラフト2位の谷端将伍内野手(21=日大)やドラフト3位の岡城快生外野手(22=筑波大)、新外国人のキャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)ら新加入選手は、初の甲子園で経験を積みたいところだ。藤川球児監督(45)は前日5日の激励会で「小さなチャンス、大きなチャンスを含めてつかむのは自分次第だし、こちら(首脳陣)はしっかり見ているつもり。とにかく阪神タイガースというチームを作りあげることが先決」と話していた。相手は昨年の日本シリーズで敗れたソフトバンク。日本一軍団との一戦で若虎はアピールできるか。

◆阪神村上頌樹投手(27)が開幕投手内定後初の実戦登板に挑む。甲子園でのオープン戦がスタート。先発で3週間後の本番へ逆算調整が始まる。この日に向けては「まずはストライクが入るかどうかっていう確認。久々の甲子園で投げるので、マウンドであったり、そういうところを確かめながら投げたい」と話していた。ソフトバンクは昨年の日本シリーズで苦杯をなめた相手。村上も1勝3敗で迎えた第5戦で救援登板し、野村勇内野手(29)に決勝ソロを被弾した。ソフトバンクは周東、近藤、牧原大、松本裕が侍ジャパンで不在。一方の阪神も佐藤、森下、坂本が侍ジャパンに選出されている。日本シリーズと同じ顔合わせになったが、新加入選手や若手の活躍に期待がかかる。

◆阪神木浪聖也内野手(31)と藤田健斗捕手(24)が1軍の試合前練習に合流した。木浪は前日5日まで2軍施設のSGLで汗を流していた。オープン戦は2試合出場し、5打数1安打だった。高卒7年目の藤田は今季のオープン戦で出場がなかった。

◆阪神は甲子園でのオープン戦初戦で、昨季の日本シリーズを戦ったソフトバンクとぶつかる。先発は開幕投手に内定している村上頌樹投手(27)。育成の嶋村麟士朗捕手(22)とバッテリーを組む。また、新助っ人のキャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)は初めて三塁で出場する。

◆開幕投手に内定している村上頌樹投手(27)が先発し、ソフトバンク野村勇内野手(29)と日本シリーズ以来となる対戦に臨んだ。初回の立ち上がり。2死を奪い、3番野村を右打席に迎えた。3球で追い込むも、4球目の真ん中高め143キロカットボールを左前にはじき返された。昨年の日本シリーズ第5戦では延長11回表に野村に決勝ソロを被弾。逆転負けを喫し、2年ぶりの日本一を逃す1球となった。

◆開幕投手に内定している村上頌樹投手(27)が順調な調整ぶりを披露した。甲子園でのソフトバンク戦に先発し、予定の3回を投げ2安打無失点。初回に2死から連打で一、三塁のピンチを招くも、5番正木を空振り三振に仕留めた。2回、3回はいずれも3者凡退と完璧な内容。140キロ台後半の真っすぐに加え、カーブ、カットボール、スライダーなどの変化球もコーナーに投げ分け、強力ソフトバンク打線から4奪三振をマークした。3月27日の巨人との開幕戦(東京ドーム)へ順調な仕上がりを示した。

◆虎党のため息が漏れた。来日後初めて三塁でスタメン出場した阪神キャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)が1-0の6回。1死一塁からソフトバンクの3番、野村勇内野手(29)の正面の当たりをはじいた。急いで一塁送球も、間に合わず、1死一、二塁とピンチが拡大。痛恨の失策となった。なお1死満塁となるも、ソフトバンク正木智也外野手(26)を遊ゴロ併殺に仕留め、この回無失点に抑えた。

◆今年も頼みます!阪神大山悠輔内野手(31)がオープン戦の甲子園初戦で先制打を放った。「4番一塁」で出場。0-0の4回。先頭の近本光司外野手(31)が四球で出塁し、2番中野拓夢内野手(29)の投前犠打で1死二塁。1死後、大山はソフトバンク先発の松本晴投手(25)に2球で追い込まれるも、144キロ内角直球を左翼へ豪快にはじき返した。フェンスぎりぎりまで上がった打球に虎党の大歓声。わずかに手前も、フェンス直撃の適時二塁打で1点を先制した。大山はチームで唯一、藤川球児監督(45)から開幕5番起用を明言されている。

◆阪神育成の嶋村麟士朗捕手(22)が2安打を放ち、猛アピールした。「8番捕手」で出場。開幕投手に内定している村上頌樹投手(27)とバッテリーを組み、3回無失点、4奪三振に導いた。打っては0-0の3回1死。ソフトバンク先発のソフトバンク松本晴投手(25)の4球目、130キロのスライダーを中前にはじき返し、チーム初安打を記録した。さらに5回には1死一塁から145キロ直球をつまりながらも左前に落とした。嶋村は春季キャンプを主力中心の宜野座組で完走。同キャンプ中の対外試合では6打数4安打と大活躍し、藤川球児監督(45)が9人挙げたMVPの1人に指名されていた。

◆開幕ローテーション候補のソフトバンク松本晴投手(25)が先発し5回、63球、4安打1失点にまとめた。「途中フォームの修正をしようと思ったがうまくいかなかった。5イニング目はつかむものがあったのでブルペンで30球くらい投げて感じよかったので、次の登板で修正したい」と振り返った。「バランス的に力んだら出力がでない感じだった。(4回の左翼適時二塁打の)大山さんには、(内角へ直球を)いいところに投げたがうまく打たれた。いい課題も出た。スライダーはもう少し練習しないといけない」と、話した。フォーム的に収穫と話した5回は1死一、二塁のピンチを背負うも後続を一飛、中飛に打ち取り追加点を与えなかった。

◆阪神が今春初の甲子園で快勝した。打線が2ケタ安打と爆発。期待の育成選手、嶋村麟士朗捕手(22)は2安打と好リードで存在感を発揮した。開幕投手に内定している先発の村上頌樹投手(27)は3回2安打無失点。主軸の大山悠輔内野手(31)は先制打を含む2安打1打点と順調な調整ぶりを見せた。ほかにも中川勇斗捕手(22)、小幡竜平内野手(25)もマルチ安打。投打がかみ合い、"本拠地初陣"を白星で飾った。>

◆阪神育成の嶋村麟士朗捕手(22)が3安打を放ち猛アピール。開幕投手に内定している村上頌樹投手(27)とバッテリーを組み、3回無失点、4奪三振に導いた。春季キャンプは主力中心の宜野座組で完走。同キャンプ中の対外試合では6打数4安打と大活躍し、藤川球児監督(45)が9人挙げたMVPの1人に指名されていた。嶋村麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年(平15)7月13日生まれ、高知市出身。潮江東小4年から潮江東スポーツ少年団で野球を始める。潮江中では軟式野球部。高知商では主に内・外野手としてプレー。福井工大を中退し、22年8月に四国IL高知に入団し、24年育成ドラフト2位で阪神入団。昨季は2軍で58試合打率2割6分6厘、1本塁打、22打点。177センチ、90キロ。右投げ左打ち。

◆阪神は甲子園でのオープン戦初戦で2ケタ安打と爆発した。「8番捕手」で出場した育成の嶋村麟士朗捕手(22)が3回に中前へチーム初安打。4回には2死二塁で、4番大山悠輔内野手(31)がソフトバンク先発の松本晴投手(25)の144キロ内角直球を左翼フェンス直撃の適時二塁打。1点を先制した。6回には2死満塁から浜田太貴外野手(25)の投手グラブを弾く適時内野安打で1点を加えた。7回はソフトバンクのダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(29)から高寺望夢内野手(23)、中川勇斗捕手(22)、小幡竜平内野手(25)が安打。暴投も絡み、3点を追加した。この回までに10安打を記録。8回には嶋村がこの日3安打目となる中前打。甲子園初戦から猛虎打線がつながり、計11安打。7投手で無失点リレーと投手陣もソフトバンク打線を封じ、5-0で快勝。虎党の歓声が響いた。

◆阪神藤川球児監督(45)がソフトバンク小久保裕紀監督(54)から激励の言葉を受けた。試合前のメンバー表交換の際に両軍の指揮官が話し込む姿があった。藤川監督は「石井に対して言葉をもらいました」と明かし「おもんぱかる言葉をいただいた」と感謝した。阪神では2月11日の紅白戦で石井大智投手(28)が左アキレス腱(けん)断裂。侍ジャパンを辞退し、今季中の復帰も絶望的となった。小久保監督は17年の第4回WBCを率いるなど代表監督経験も豊富。藤川監督は「WBCの監督もされていますから。今はホークスの監督でありますけど、全体像も見えている監督さんですから。石井もアスリートとして救われる部分があるんじゃないかなと思います」と話した。

◆阪神岩崎優投手(34)が今春初の甲子園のマウンドで1回無失点に抑えた。5回から3番手で登板。笹川を右飛、今宮を遊ゴロ、海野に左前打を浴びたが庄子を二ゴロに仕留めた。「けがなく終われたらそれでいいかなって感じでした」。2日のWBC韓国代表との強化試合に続き、実戦は2試合連続無失点となった。

◆"本拠地開幕戦"の主役は期待の若虎だった。阪神が今春初の甲子園でのオープン戦に挑み、ソフトバンクに快勝した。打線が11安打5得点。けん引したのはプロ2年目の背番号「128」、育成の嶋村麟士朗捕手(22)で、打っては唯一の3安打、守ってはフル出場で、好リードで完封リレーを演出した。藤川球児監督(45)も「いいものは見せている」とうなずいた。「8番捕手」で中前打2本と左前打1本。「3安打に関してはオフシーズンからやってきたことが全部出たかなと思っている。詰まってもヒットが出ましたし」。昨オフはメジャー最多762本塁打のバリー・ボンズ氏や、MVP2度の強打者フィリーズのブライス・ハーパーらの映像を研究。世界の一流バッターたちに目を凝らして振り込んできた。今後のオープン戦も「自分がやってきたことを信じてやっていきたい」と表情を引き締めた。支配下は残り5枠。春季キャンプは主力中心の宜野座組で完走し、帰阪後も1軍帯同を続けてきた。正捕手の坂本が侍ジャパンで不在のなか、巡ってきた先発マスクで猛アピール。悲願の支配下昇格が見えてきた。【只松憲】嶋村麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年(平15)7月13日生まれ、高知市出身。潮江東小4年から潮江東スポーツ少年団で野球を始める。潮江中では軟式野球部。高知商では主に内・外野手としてプレー。福井工大を中退し、22年8月に四国IL高知入団。24年育成ドラフト2位で阪神入団。昨季は2軍で58試合、打率2割6分6厘、1本塁打、22打点。177センチ、90キロ。右投げ左打ち。▽阪神中川(3番左翼でスタメン出場。2安打1打点)「仕留められるボールを仕留められなかったところもあったので、そこを練習で詰めていかないといけないかなと思います。思い切り振ろうとしか思っていなかったです」▽阪神小幡(6番遊撃で出場して2安打)「積極性を忘れずに。(遊撃の)レギュラーを取りたいなという思いはあるのでしっかり取り組んでいきたい」

◆阪神の開幕投手、村上頌樹投手(27)が今年初の甲子園先発に臨み、3回無失点と好投した。初回2死から連打で一、三塁のピンチを招いたが、5番正木を空振り三振。2回、3回はともに3者凡退に仕留めた。主砲の柳田からは2三振を奪い、計4奪三振。「まずはゼロに抑えられて良かった。自分らしい投球ができたと思います」と振り返った。3月27日の敵地巨人戦に向け、上々の調整ぶりだ。

◆先発したソフトバンク松本晴投手(25)が5回、63球、4安打1失点にまとめた。「途中フォームの修正をしようと思ったが、うまくいかなかった」と、本人は不満顔だったが、小久保監督は「あれでイマイチなら期待できますね」と納得顔。「今の状態なら」と、開幕投手の上沢、大関に続き3人目の開幕ローテーション入りに当確ランプを出した。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(54)が開幕1軍へ向け、過酷なサバイバルのゴングを鳴らした。試合前には「(14日の)ファーム開幕に合わせて考えている。12日の巨人戦が終わって、そこで第1段階があるかもしれない」と話していたが、試合後に左打ちの外野手の山本にB組降格を告げた。1軍野手枠は16人の予定。現在のA組は18人おり、ここにWBCに参加中の近藤、周東、牧原大、ダウンズの4人が加わることを考えれば、6人が2軍降格となる。代走で途中出場し二塁守備に入った広瀬隆は7回1死一、二塁から中前へ抜けるゴロを止められず適時打に。小久保監督も「あそこでゲッツーで終わっていたら全然違う。ワンプレーの大事さじゃないか」と指摘。ここからは、ひとつひとつのプレーが生き残りへとつながっていく。第1弾の振り落としまであと5試合。10日宇部での巨人戦には柳田、山川、今宮は参加せず、若手にとって大きなチャンスとなる。7、8日はB組がSGLで阪神と春季教育リーグを2試合行うため、A組からも野手が参加予定。「ベストメンバーは直前まで決めない」。ふるいにかけながらも食らいつく若手には、ギリギリまでチャンスを与え、台頭を期待している。【石橋隆雄】▽ソフトバンク野村(昨年日本シリーズ第5戦で決勝弾を放って以来の甲子園で2安打)「(日本シリーズからは)一瞬でしたね。自分が打つべきボールにしっかりスイングがかけられている」

◆7日のソフトバンク戦の先発が有力な阪神・高橋遥人投手(30)はキャッチボール、ダッシュなどで調整。「自分のどれぐらいのパフォーマンスが出せるか、今までの取り組みの結果で出ると思う。やっぱりストレートが一番大事。結果や内容は大切にしたい」と意気込んだ。5年ぶりに春季キャンプ初日にブルペンで投球練習を行った。オープン戦開幕戦となる2月21日のヤクルト戦(浦添)に先発して2回1失点も奪三振。左肘など、過去5度の手術を乗り越え、完全復活を印象付けた。けが再発の恐怖はあるか、という質問に「それは、もうまったくですね」とキッパリ。9年目で初の開幕ローテ入りへ視界良好だ。

◆今季初の甲子園での実戦。阪神は新助っ人のキャム・ディベイニー内野手(28)=前パイレーツ=が「5番・三塁」で来日後初めて三塁手として実戦出場する。 先発は2年連続の開幕投手が決まっている村上頌樹投手(27)。右腕は2月22日のヤクルト戦(浦添)で今季実戦初登板し、2回0安打無失点。大役へ、本拠地のマウンドで弾みをつける。

◆阪神・村上頌樹投手(27)が今年の甲子園初戦となるオープン戦に先発し、昨季日本一となった強力打線を相手に3回2安打無失点、4奪三振。3月27日の巨人との開幕戦(東京ドーム)に向けて順調な仕上がりをアピールした。この日の捕手は初めてバッテリーを組んだ育成の嶋村だったが、一度もサインに首を振ることはなかった。一回2死から野村にカットボールを左前へ。続く山川にもカットボールを左前に運ばれて一、三塁とされたが、正木を148キロ直球で空振り三振に仕留めた。村上は1勝3敗と王手をかけられた昨年10月30日のソフトバンクとの日本シリーズ第5戦(甲子園)に救援で登板。迎えた延長十一回、野村に勝ち越し弾を浴び、日本一奪還の夢はついえた。「本当にいい相手。しっかり抑えて、逆に自信になるようにやっていきたい」と意気込んでいたが、まさに開幕に向けて弾みをつける投球内容だった。

◆阪神が鉄板の得点パターンで先制した。四回先頭の近本が四球で出塁すると、2番・中野が初球を投前に転がし、1死二塁の好機を演出した。2死とし、打席には4番に入った大山悠輔内野手(31)。松本晴の内角144キロ直球を振り抜いた。高々と舞い上がった打球は左翼フェンスに直撃。先制の適時二塁打に甲子園がわき返った。昨季主に5番に座った大山を藤川監督は今季も5番で起用することを明言している。近本&中野の"チカナカ"コンビが作った好機をクリーンアップがかえす。今年も阪神黄金パターンは健在だ。

◆今年の甲子園開幕戦となったゲームで阪神はソフトバンクに5-0で勝利した。先発した村上頌樹投手(27)は3回45球を投げて無失点。安定した投球で先発を務める27日の巨人との開幕戦(東京ドーム)に向けて順調な仕上がりをアピールした。その後は岩崎、木下ら7人で無失点でつないだ。打線は三回まで1安打と苦しみながら、四回に「4番・一塁」で出場した大山悠輔内野手(31)が適時二塁打を放ち先制に成功。六回に1点を追加すると、七回にも「3番・左翼」の中川勇斗捕手(22)の適時打、途中出場の元山飛優内野手(27)の犠飛などで3点を奪った。スタメンマスクをかぶった育成2年目の嶋村麟士朗捕手(22)は投手7人を好リードで導き、打っては4打数3安打と躍動した。

◆シーズン開幕投手を務める阪神・村上頌樹投手(27)が先発で3回2安打4奪三振無失点投球を見せ、計7投手がゼロを並べた。打線は「4番・一塁」大山悠輔内野手(31)が先制二塁打、「7番・DH」浜田太貴外野手(25)、「3番・左翼」中川勇斗捕手(22)がそれぞれ適時打を放ち、途中出場の元山飛優内野手(27)は犠飛で打点を記録した。「8番」の育成・嶋村麟士朗捕手(22)は3安打。「5番・三塁」キャム・ディベイニー内野手(28)は3打数無安打1三振1失策だった。

◆試合前の本塁付近で行われたメンバー表交換で、阪神・藤川球児監督(45)とソフトバンク・小久保裕紀監督(54)が静かに向かい合い、言葉を交わす場面があった。昨秋の日本シリーズでも激突した2人だが、藤川監督が試合後に明かしたやり取りの内容には、アスリートとしての連帯感が満ちていた。「(小久保監督は)代表の経験もある監督さんですから。うちの選手にね、代表で故障してしまったような選手たちのことを、おもんぱかる言葉をいただいたという。選手にまた伝えてほしいというか。代表監督もされていますから。そういう意味でNPBというか、全体の中の一つの動きとして、石井に対して言葉をもらいましたね」虎が誇るリリーフエースの石井大智は、2月11日の紅白戦(宜野座)で負傷。左アキレス腱断裂で離脱し、今季中の復帰は絶望的な状況となった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を戦う野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー入りが決まっており、宮崎での合宿へ向かう前の最後の実戦登板で起きた悲劇だった。第4回大会となった2017年のWBCで日本代表を率いた小久保監督も、胸を痛めていた。組織の枠を超えた「一人のアスリート」として、虎将に言葉をかけずにはいられなかった。藤川監督はしかと受け取り、リハビリに励む右腕へと言葉を届ける。「WBCの監督もされていますから、全体像も見えている監督さん。石井もアスリートとして救われる部分があるんじゃないかなと思いますね」昨年10月30日、日本シリーズ第5戦に敗れ、1勝4敗でソフトバンクに日本一を奪われて以来の今季最初の甲子園でのゲームだった。その試合前に、敵味方を越えた敬意と、再びあの男がマウンドに立つ日を信じる絆が、確かに刻まれていた。

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(78)が先発マスクで完封勝利を呼び、3安打を放った阪神育成・嶋村麟士朗捕手(22)に言及した。プロで評価される捕手になるには相当な経験が必要だ。嶋村という若い捕手が、藤川監督の抜てきで村上、岩崎ら一流の投手とコンビを組ませてもらった。「まだまだ」の部分は山ほどある。でも、この経験は今後に大きな財産になる。一番の良さは元気を前面に出して、投手を乗せるリードをしていたことだ。キャンプ中の対外試合から注目してきたが、投手を気持ちよく投げさせようという姿は合格だ。よく、相手打者を研究して配球を考えるのが大事だといわれるが、捕手は投手の良さを引き出し、その力をフルに発揮させるほうが大事。敵よりも、まず味方の勉強をすべき。嶋村には、その資質を感じた。首脳陣が「使いたくなる捕手」であることは間違いない。リードに関しては、これから勉強だ。四回1死で山川を迎えた場面。カウント2-0からインハイのストレートを要求した。長距離打者に対してのセオリーではあり得ない。でも、結果は一邪飛で打ち取った。山川のほうが驚いたのかも。なぜ打ち取れたのか。なぜセオリーではないのか。これから学ぶことは山ほどある。

◆2年連続の開幕投手に決まっている阪神・村上頌樹投手(27)が貫禄の投球だ。昨季日本一のソフトバンク打線を相手に3回2安打無失点、4三振を奪う快投。今年初の甲子園の試合に詰めかけた虎党を喜ばせた。「(直球で)ファウルも取れたし、打ち取ることもできた。まだまだよくなると思う」一回2死から野村、山川に左前に連打されて一、三塁のピンチを招いたが、正木を148キロ直球で空振り三振に。二、三回は三者凡退。柳田からも2三振を奪った。「いい打者から三振を取れて自信になった。これからは変化球の精度を(高めることを)しっかりやっていきたい」王手をかけられて迎えた昨年10月30日のソフトバンクとの日本シリーズ第5戦(甲子園)では救援で登板し、延長十一回に野村に勝ち越し弾を浴びて日本一の夢はついえた。それから4カ月。「〝ヒリヒリ〟した試合ができてよかった」と満面の笑みだ。藤川監督も「精度が高いボールが投げられていた。球速も上がっていますから、非常に順調かなと思う」と大きな信頼を寄せる。3月27日の巨人戦(東京ドーム)に向けて、エースに不安材料はない。(三木建次)

◆阪神〝黄金パターン〟がタカを撃った。高々と舞い上がった白球は左翼フェンスに直撃。4番に座った大山悠輔内野手(31)が貫禄の先制打を放った。「そうですね。よかったと思います。また明日、反省する部分もあるので、しっかりやっていきます」四回2死二塁の好機。松本晴が内角に投じた144キロ直球に体を回転させ、うまくさばいた。左翼フェンスに直撃した白球は外野芝生を転々。実戦では出場4試合ぶりの安打で勝利を導いた。大きいのはシーズンさながらの得点パターンが機能したこと。四回は先頭・近本が四球で出塁。続く2番・中野は迷わず初球でバントを決めた。3番・中川は二直に倒れたが、大山がその好機をしっかりとモノにした。藤川監督は今季も大山を「5番」に据えることを明言している。不動の1、2番コンビ〝チカナカ〟が作った好機を、クリーンアップがかえす。「一試合一試合頑張ります」。今年も〝5番・大山〟が縁の下の力持ちとなり、猛虎打線をどっしり支えていく。

◆「3番・左翼」で出場の阪神・中川勇斗捕手(22)がフルスイングで甲子園を沸かせた。六回に中前打で追加点をおぜん立てすると、七回1死一、二塁でも中前へ力強くはじき返す適時打をマーク。「思いっきり振ろうとしか思っていなかった」。オープン戦は打率・400(10打数4安打)と好調をキープ。開幕左翼へアピールを続ける若虎は「仕留められなかった球もたくさんあったので、そこを練習で詰めていきたい」と先を見据えた。

◆阪神キャム・ディベイニー内野手(28)=前パイレーツ=が「5番・三塁」で出場。これまで遊撃を守っていた助っ人は来日後初めて三塁の実戦守備についた。「以前もプレーしたことのあるポジション。特にこれといって違いはなかった」。六回1死一塁では野村の強烈なライナーをはじいて失策と記録された。打撃も3打数無安打に終わったが「幸いなことにまだまだゲームはある。頂いた機会を使って準備したい」と前を向いた。

◆7日のソフトバンク戦で先発が見込まれる阪神・高橋遥人投手(30)がダッシュなどで調整した。「どれぐらいのパフォーマンスが出せるか、今までの取り組みの結果で出ると思う。やっぱり直球が一番大事。結果や内容は大切にしたい」。2月21日の中日とのオープン戦(北谷)に先発して2回1失点。9年目で初の開幕ローテ入りへ、本拠地でもう一段ギアをあげる。

◆阪神・岩崎優投手(34)が今季の甲子園初登板を無難に終えた。五回に3番手で登板。2死から海野に左前打を浴びたが、続く庄子を落ち着いて二ゴロに料理した。「けがなく終われたら、それでいいかなって感じでした」。2日のWBC韓国代表との強化試合(京セラ)に続くマウンド。「開幕もそうですけど、まだ半年の戦いもあるので焦らずいきたい」と冷静だった。

◆「6番・遊撃」で出場した阪神・小幡竜平内野手(25)がまたしても快音を響かせた。五回先頭で先発左腕・松本晴から右前打を放つと、七回にも左腕ヘルナンデスから左前打をマーク。「受け身になると、どうしても手が出なくなる。積極性を忘れずに、そこは意識している」。これでオープン戦打率は・500(10打数5安打)。3日のWBC日本代表との強化試合(京セラ)でも3点打を放つなどバットでアピールしている。正遊撃手争いに向け「(定位置を)確定できていない。しっかりレギュラーを取りたい」と力を込めた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
310 0.750
(-)
-
(↑0.5)
18
(-)
12
(-)
1
(-)
4
(-)
0.306
(-)
3.090
(-)
1
(3↑)
巨人
310 0.750
(↑0.083)
0
(-)
10
(+3)
5
(+2)
0
(-)
8
(+1)
0.264
(↑0.027)
1.250
(↓0.25)
1
(1↑)
DeNA
311 0.750
(-)
0
(↑0.5)
23
(-)
24
(-)
0
(-)
4
(-)
0.264
(-)
4.500
(-)
4
(1↑)
阪神
211 0.667
(↑0.167)
0.5
(-)
20
(+5)
7
(-)
1
(-)
4
(+2)
0.306
(↑0.011
1.540
(↑0.54)
5
(-)
日本ハム
220 0.500
(-)
1
(↓0.5)
11
(-)
13
(-)
3
(-)
2
(-)
0.206
(-)
2.500
(-)
5
(-)
ヤクルト
330 0.500
(-)
1
(↓0.5)
15
(-)
24
(-)
0
(-)
3
(-)
0.216
(-)
2.920
(-)
5
(4↓)
ORIX
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
4
(+2)
3
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.190
(↑0.036)
1.000
(↓1)
8
(3↓)
ソフトバンク
230 0.400
(↓0.1)
1.5
(↓1)
16
(-)
22
(+5)
5
(-)
1
(-)
0.272
(↓0.013)
4.090
(↓0.34)
8
(1↑)
中日
231 0.400
(-)
1.5
(↓0.5)
26
(-)
18
(-)
4
(-)
6
(-)
0.246
(-)
1.900
(-)
8
(1↑)
楽天
232 0.400
(-)
1.5
(↓0.5)
13
(-)
17
(-)
1
(-)
4
(-)
0.175
(-)
2.030
(-)
11
(-)
広島
240 0.333
(-)
2
(↓0.5)
18
(-)
18
(-)
5
(-)
3
(-)
0.258
(-)
2.700
(-)
12
(-)
ロッテ
131 0.250
(-)
2
(↓0.5)
8
(-)
19
(-)
2
(-)
6
(-)
0.231
(-)
3.530
(-)