1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:モイネロ(1勝0敗0S) (セーブ:杉山 一樹(0勝0敗2S)) 敗戦投手:達 孝太(0勝1敗0S) |

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◆ソフトバンクが日本シリーズ進出を決めた。ソフトバンクは3回裏、周東の内野ゴロに相手失策が絡み、1点を先制する。直後に同点を許すも、5回に川瀬が適時打を放ち、再びリードを奪った。投げては、先発・モイネロが7回1失点の好投。その後は松本裕、杉山とつないで逃げ切った。敗れた日本ハムは、打線が3安打1得点と振るわなかった。
◆CSファイナル第4戦で負傷交代した中村晃外野手(35)が、試合前の練習でグラウンドに姿を見せた。右翼の守備位置でダッシュを繰り返し、牧原大成内野手(33)とキャッチボールもした。走塁練習、フリー打撃なども行い、この日はスタメン出場を予定する。中村は同戦で一塁塁審と衝突し、試合中に救急搬送された。前日の19日時点で「脳振とう」の症状はなく「後頭部の打撲」と診断されていた。第5戦はベンチから外れて欠場。本拠地で観戦し「今日(19日)は絶対安静でした。体は大丈夫です」と話していた。
◆パ・リーグ王者のソフトバンクが運命の10・20決戦に臨む。勝つか、引き分けで日本シリーズ進出が決定。初戦から連勝スタートし、アドバンテージを含め3勝0敗で王手をかけるも、その後は3連敗で逆王手をかけられた。先発はリバン・モイネロ(29)投手が中4日でマウンドに上がる。負けられない大一番を前にホークスナインはウオーミングアップを開始した。パ王者の意地を見せるか、注目の一戦となる。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が日本シリーズ進出をかけたソフトバンクとの"最終決戦"を前に、自身のインスタグラムを投稿した。「3勝3敗 最終決戦 どこかに神様はいました」目がウルウルした絵文字と手を合わせる感謝の絵文字もつけて、劇的展開となったことを感謝。そして、ファンへ向けてメッセージをつづった。「さぁ どっちが勝つか ワクワクしながら観といてばい」CSファイナルステージは1勝のアドバンテージを持つリーグ優勝のソフトバンクに第2戦まで連敗したが、第3戦から3連勝。プレーオフ、CSでは史上初の0勝3敗からの3連勝で逆にCS突破に王手をかけている状況だ。新庄監督は14日に行われたCSファイナルステージ前日会見で「もしもどこかに神様がいるのであれば、交互に勝っていって最後の最後で、さぁどっちが勝つんだっていうシリーズになってくれたらいいなぁ」と話していた。ここまでの星取りは"神様"のいたずらなのか、指揮官の青写真とは違ったが、いずれにしてもドラマチックな展開。日本ハムは20日の第6戦に勝てば、9年ぶりの日本シリーズが決まる。さぁ、どっちが勝つか-。
◆CSファイナル第5戦で負傷交代した山県秀内野手(23)が、チームとともに球場入りした。前夜は負傷直後に松葉づえを使っていたが、この日は使わず。負傷箇所には包帯を巻いていたが、しっかりとした足取りでベンチ裏へ入っていった。山県は19日の第5戦の1回裏1死一塁で、二盗を試みたソフトバンク一塁走者の周東と、ベースカバーに入った際に衝突。スライディングした周東の左足のスパイクと山県の左足がぶつかった。山県はその場で倒れ込み、ユニホームが破れ、担架でベンチへ運ばれ、途中交代。試合中に福岡市内の病院へ向かって検査を受け、左大腿(だいたい)部挫創と診断され、縫合処置を受けた。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が"まだ見ぬ景色"を見ながら球場入りした。チーム本隊とは別に球場へ到着した新庄監督は、報道陣に向かって「ここが甲子園に見えてきた」と言って笑いを誘った。CSファイナルステージは1勝のアドバンテージを持つリーグ優勝のソフトバンクに第2戦まで連敗したが、第3戦から3連勝。プレーオフ、CSでは史上初の0勝3敗からの3連勝で逆にCS突破に王手をかけている状況。第6戦で勝てば、セ・リーグ覇者の古巣阪神との日本シリーズ進出が決まる。昨年は見られなかった景色をイメージしながら、最終決戦に臨む。
◆3連敗中で日本シリーズ進出へ逆王手をかけられたソフトバンクのスタメンが発表された。同4戦で負傷交代していた中村晃外野手(35)が2戦ぶりにベンチ入りした。投げてはリバン・モイネロ投手(29)が中4日で先発。同2戦に先発した有原航平投手(33)はブルペン待機となった。パ・リーグの最終決戦。小久保ホークスは引き分け以上で2年連続CSファイナルステージを突破する。
◆崖っぷちからの3連勝で日本シリーズ進出に王手をかけた日本ハムは、第6戦に臨む。先発は第1戦で6回無失点と快投した達孝太投手(21)が中4日で先発する。前日に負傷交代の山県秀内野手(23)に代わり二塁に石井一成内野手(31)、捕手には第1戦で達とバッテリーを組んだ進藤勇也捕手(23)が入った。また、第3戦で先発し8回無失点の好投を見せた伊藤大海投手(28)が中2日でベンチ入り。ブルペン待機となり、総力戦で挑む。
◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)は第1打席は凡退した。この日は「3番DH」でスタメン出場し、初回2死走者なしで打席へ。打席に入ったところでソフトバンクの先発モイネロに対して右手で指さし、真剣な表情で何か言葉を口にした。勝負はそのまま進行。初球の直球を空振り、2球目のボール球のカーブを見送りカウント1-1とすると、3球目のチェンジアップは中途半端な対応に。止めたバットに当たってしまい、遊ゴロに倒れた。ファイナルステージで4本塁打を放っている絶好調のレイエスは天を仰いだ。
◆NHKBSで解説を務めた元ヤクルト宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が、運命の第6戦を「5回までの勝負くらいのつもりで」と占った。そのココロは-。ソフトバンク有原航平投手(33)、日本ハム伊藤大海投手(28)ともに中心投手がベンチ入りしていること。宮本氏は「おそらく(2人を)使うと思います。お互いに5回までの勝負くらいのつもりで戦ったほうがいい。3、4回でスイッチする可能性がある」とし、継投のタイミングは球数ではなく「(試合)状況であると思います」とした。2回には、日本ハム4番の郡司裕也捕手(27)が無死から二塁打で出塁したものの、後続が倒れ先制はならなかった。
◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が序盤の3回を無失点に抑えた。 初回をわずか7球で3者凡退。先頭の1番水谷、2番矢沢をともに二ゴロ。今シリーズで計4発、打率5割超えのレイエスは三ゴロに打ち取った。カウント1-1からの3球目、最後は真ん中低めチェンジアップが止めたバットに当たり、凡打に仕留めた。2回は先頭の郡司に二塁打を許したが、清宮を右飛、万波を三ゴロ、石井を二ゴロで先制のホームを許さなかった。3回は打者3人をきっちり抑え、序盤を1安打無失点に封じた。15日のCSファイナル第1戦は7回110球を投じ5安打無失点、7奪三振。この日は中4日で先発マウンドに上がった。
◆日本ハムが守備のミスから先制点を許した。先発の達孝太投手(21)が1死から、安打2本で1死一、二塁のピンチを招くと、1番周東の当たりは一塁前に転がった。一塁手・清宮幸太郎内野手(26)が捕球。一塁ベースを踏みアウトを1つ取るも、併殺を狙った二塁への送球が一塁走者牧原に直撃。ボールが外野に転がる間に、二塁走者の生還を許した。タイムリーエラーで痛恨の先制点を献上した。
◆NHKBSで解説を務めた元ヤクルト宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が、3回裏ソフトバンク先制の場面の日本ハムの守備について言及した。1死一、二塁でソフトバンク1番周東の当たりはゴロで一塁へ。日本ハム一塁の清宮幸太郎内野手(26)は一塁ベースのすぐ近くで捕球し、ベースを踏んでまず2死。清宮は併殺を狙って二塁へ送球したが、一塁走者の牧原大の左足に当たり、ボールは左翼方面へ転々。その間に二塁走者海野が先制のホームを踏んだ。宮本氏は「ベース際の打球でのゲッツーは意外と取りづらい。打球も弱かったし」と言及し「ゲッツーを狙う気持ちは分かるけど(二塁送球が)ランナーと重なる場面。できたら(送球を)我慢してほしかった。やめる勇気も必要」と指摘した。
◆日本ハムがすぐさま同点に追いついた。1点を先制された直後の4回、先頭の矢沢宏太投手(25)が右翼線への二塁打で出塁すると1死後、4番郡司裕也捕手(27)が、ソフトバンク先発モイネロの内角142キロのカットボールをうまくさばいた。打球はライナーで左翼線へ転がり、二塁走者が生還。同点の適時二塁打を放ち、「勝つ!!」と一言。試合を振り出しに戻した。3回に守備のミスで先制を許したが、直後に打線が取り返し、ゲームの流れを渡さなかった。
◆ソフトバンクがラッキーな形で先制点を挙げた。0-0の3回だ。1死で海野隆司捕手(28)が三塁への内野安打で出塁。打球はボテボテも、相手三塁手の郡司が見送ると三塁のベースに直撃した。続く牧原大成内野手(33)は今シリーズ16打席目で初安打となる左前打を放ち、1死一、二塁と好機を広げた。このチャンスに1番周東佑京内野手(29)は一ゴロに倒れるも、相手一塁手の清宮幸が一塁ベースを踏んだあとに二塁へ送球したボールが一塁走者の牧原大を直撃。ボールが転々とする間に、二塁走者の海野が先制のホームを踏んだ。
◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が3回まで1安打投球も、4回に同点を許した。先制してもらった直後の4回だった。先頭の矢沢に右翼への二塁打を許し、1死二塁で4番郡司に同点の適時二塁打を浴びた。カウント1-1からの3球目、内角142キロカットボールを左翼線へ運ばれた。2死一、三塁とピンチは続くも、石井を中飛。勝ち越しは許さなかった。
◆勝てば日本シリーズに進出できる運命の第6戦を、日本ハムは5回裏まで1-2の1点ビハインドで終えた。先発の達孝太投手(21)は中4日の疲れを見せず、序盤から150キロ超の直球とフォークを軸にソフトバンク打線に淡々と投げ込んだ。ただ、ところどころ球が浮き、3回には連打と失策で先制を許した。5回には2死満塁のピンチに。2番川瀬にフォークを捉えられ、勝ち越しの適時打とされた。達は5回まで74球、6安打2失点だった。一方で日本ハム打線は、同じく中4日先発のソフトバンク・モイネロに対し、特にカーブを捉えきれず5回まで9個の内野ゴロを重ねてしまう展開に。4回に郡司裕也捕手(27)の適時二塁打で同点に追いついたものの、中盤までモイネロを崩しきることに成功していない。ファイナルステージで4本塁打しているフランミル・レイエス外野手(30)はこの日は第2打席までは遊ゴロ、空振り三振に倒れている。6回に第3打席が回ってくる。日本ハムは伊藤大海投手(28)、ソフトバンクは有原航平投手(33)と、それぞれ主力投手をベンチ入りさせており、リリーフ登板に備えているとみられる。
◆日本ハムが勝ち越しを許した5回裏の守備で、新庄剛志監督(53)が1イニングで2度のリクエストを要求した。2死一、二塁で1番周東の打球はセンターへ抜けようかというところ。遊撃手の水野達稀内野手(25)が追いついて捕球したものの、二塁ベースカバーに入った二塁手の石井一成内野手(31)とのタイミングが合わず、水野は体勢を崩しながら上からのスナップスローで送球。わずかな差で一塁走者牧原大はセーフ判定になった。新庄監督がリクエストするも判定は覆らず、2死満塁から川瀬に勝ち越し適時打を許した。さらに2死満塁で3番柳町は三塁へのゴロに。三塁手の郡司裕也捕手(27)は三塁ベースを踏んでのフォースアウトを狙いつつ、二塁走者周東に抜かれたものの、機転を利かせて周東へのタッチを選択。最初の判定はセーフだったものの、新庄監督がリクエストし、リプレー検証の結果アウトに判定が覆った。
◆ソフトバンク川瀬晃内野手(28)が勝ち越し打を放った。1-1の同点で迎えた5回2死満塁、カウント1-1からの3球目。日本ハム達の真ん中137キロフォークを右前にはじき返した。一塁ベース上で何度もガッツポーズし、雄たけびを上げた。「前の打席ではチャンスを生かすことができなかったので、このチャンスは絶対に生かそうと思いました。とにかく思い切っていくことができた結果がタイムリーにつながってくれたと思います」と振り返った。 6回は遊撃守備で中前に抜けそうな打球を好捕。好プレーでスタンドのファンを沸かせた。この日は「2番遊撃」で3戦ぶりの先発出場となり、攻守で起用に応えた。
◆日本ハム先発の達孝太投手(21)が6回途中で降板した。1-2の6回、先頭柳田に遊撃への内野安打を許すと、犠打と死球で1死一、二塁のピンチを作ったが、7番野村からフォークで空振り三振を奪った。2死一、二塁となったところで新庄剛志監督(53)が交代を告げ、玉井大翔投手(33)が後続を打ち取った。1-1の5回、先頭打者への四球をきっかけに2死満塁のピンチを招くと、川瀬に勝ち越しの右前適時打を許したが、プロ初となる中4日のマウンドでも5回2/3 6奪三振2失点の力投。「不運なヒットもありましたが、全体的にはまとまっていたと思います。この後、打って逆転してくれることを信じます」とコメントした。6回無失点の快投を見せた第1戦に続いて、CSの舞台で試合を作った。
◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が悔しさを爆発させた。2-1の7回2死の場面。日本ハムのマルティネスにフルカウントから投じた6球目がストライクゾーンから外れ、右手にはめていたグラブを地面にたたきつけた。四球にいら立ちを隠さなかったが、後続の進藤を3球三振。この回を無失点に抑え、7回93球を投じ3安打1失点にまとめた。【動画】ソフトバンク・モイネロ7回1失点、中4日も圧巻のピッチング 最後は三振で打ち取る - プロ野球ライブ速報 : 日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/baseball/news/202510200001514.html
◆日本ハムはプロ初の中4日での登板を任された先発の達孝太投手(21)が5回2/3、90球を投げ、6安打2失点(自責1)と粘った。4回に1点援護を受けたが、5回2死満塁でソフトバンク川瀬に右前適時打を許し、勝ち越された。「モイネロ投手より多く点を取られてしまい悔しいです」。6回2死一、二塁で、玉井の救援をあおいだが、第1戦に続き緊迫するCSの舞台で、しっかり試合をつくった。
◆勝利への渇望試合前には『自分の役割を果たすだけ』モイネロ 中4日ながら圧巻のピッチング<本日の成績>回:7球:93振:6安:3四:1失:1?CSファイナルステージ第6戦 (2025/10/20)??ソフトバンク×日本ハム#クライマックスシリーズDAZNで全試合配信!#オレをみろ #sbhawks#だったらDAZN pic.twitter.com/obpf4X0ZIr
◆ソフトバンクが苦しみながら2年連続の日本シリーズ進出を果たした。2連勝→3連敗で迎えた第6戦で勝利。アドバンテージを含め4勝3敗となり、リーグ王者の意地を見せた。中4日で先発したリバン・モイネロ投手(29)が7回1失点の力投。4回に1点失うも、粘りの投球で打線の援護を待った。1-1の5回2死満塁では川瀬晃内野手(28)が右前に勝ち越し適時打。有原航平投手(33)もベンチ入りした総力戦を勝ち切った。日本シリーズは25日に開幕。相手はセ・リーグ王者でCSファイナルステージを無傷3連勝で突破した阪神に決まっている。5年ぶりの日本一をかけた戦いは本拠地みずほペイペイドームからスタート。中4日と厳しい日程になったが、なんとか大舞台に駒を進めた。
◆歓喜の「シャンパンファイト」だ。ソフトバンクがCS突破を果たし、試合後に祝勝会を行う予定となっている。しかし今季は「ビールかけ」の実施が困難。アサヒグループホールディングス株式会社にシステム障害が起こっており、システム障害によってビールの提供が滞っていることが原因だ。球団は「ビール会社からのビールの供給状況などを踏まえた申し出により、使用しないことになりました」と説明していた。
◆日本ハムが最終戦で敗れ、16年以来9年ぶりの日本シリーズ進出を逃した。1点を追う4回1死二塁、郡司裕也捕手(27)が左翼線へ二塁打を放ち追い付いたが、5回2死満塁、先発の達孝太投手(21)がソフトバンク川瀬に右前適時打を許し、勝ち越された。日本ハムが勝てば、阪神との日本シリーズは東映時代の62年以来63年ぶりだったが、来季以降に持ち越しとなった。
◆2年ぶりの日本一を目指す阪神の相手が、パ・リーグ王者のソフトバンクに決まった。20日のCSファイナルステージでソフトバンクが日本ハムに勝利し、日本シリーズ進出が決定。25日から日本一をかけて、まずは敵地みずほペイペイドームで対決する。今年の交流戦は甲子園で行われ、阪神が1勝2敗。ソフトバンクは交流戦優勝を果たし、小久保裕紀監督(54)は「日本ハムを追い上げて優勝を目指し、秋にはセ・リーグ1位の阪神さんと戦えるように頑張りたい」と話していた。まさに"有言実行"の組み合わせとなった。CSを3連勝で突破した阪神に対し、ソフトバンクは最終第6戦までもつれこむ熱戦を制した。今度は先に4勝をつかみ取る戦い。阪神は2年ぶり3度目の日本一に輝けるか。■阪神対ソフトバンクの日本シリーズ64年南海(鶴岡一人監督)○●●○●○○阪神(藤本定義監督)関西本拠地のチーム同士では初のシリーズ。3完封の南海スタンカが外国人投手で初のMVP。03年ダイエー(王貞治監督)○○●●●○○阪神(星野仙一監督)ダイエーが福岡ドーム、阪神が甲子園で勝つ初の「内弁慶シリーズ」。第7戦は新人の和田毅が完投勝利。MVPは2勝の杉内。14年ソフトバンク(秋山幸二監督)●○○○○阪神(和田豊監督)阪神は公式戦2位からCSを勝ち上がり進出。第1戦ではメッセンジャーが7回2失点の好投で先勝したが、第2戦以降は4試合連続で5安打以下に抑えられた。内川がMVP。
◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)がCSファイナルの最優秀選手賞(MVP)に輝き、賞金100万円を手にした。今シリーズは計2試合に先発。1勝0敗、防御率0・64をマークした。この日は中4日で先発し、7回3安打1失点、計6奪三振の快投。チームを2年連続で日本シリーズ進出に導いた。
◆パ・リーグ王者の意地2025年直接対決15勝15敗で迎えた天王山福岡ソフトバンクホークスがCSファイナルを突破?CSファイナルステージ第6戦 (2025/10/20)??ソフトバンク×日本ハム#クライマックスシリーズDAZNで全試合配信!#オレをみろ #sbhawks#だったらDAZN pic.twitter.com/UfVjtm25MZ
◆ソフトバンクが2年連続で日本シリーズ進出を果たした。アドバンテージを含め3勝3敗で迎えた第6戦で息詰まる接戦を制した。2連勝→3連敗で追い詰められて臨んだ最終戦だった。試合後のインタビューで小久保裕紀監督(54)は「3連敗して苦しかったです。ありがとうございました。(ファンの方には)初戦からクライマックスシリーズファイナルで今年一番の声援を出してくれた。3戦目以降はホークスらしい戦いができなかったですが、今日は本当によくモイネロが投げてくれたと思います」と語った。苦しんだ要因は日本ハムの勢いのある打線だった。小久保監督は「特にレイエスが怪物だったので...」と4本塁打を献上するなど苦戦した助っ人砲に脱帽した。
◆ソフトバンクが苦しみながら2年連続の日本シリーズ進出を果たした。2連勝→3連敗で迎えた第6戦で勝利。アドバンテージを含め4勝3敗となり、リーグ王者の意地を見せた。中4日で先発したリバン・モイネロ投手(29)が7回1失点の力投。4回に1点失うも、粘りの投球で打線の援護を待った。1-1の5回2死満塁では川瀬晃内野手(28)が右前に勝ち越し適時打。有原航平投手(33)もベンチ入りした総力戦を勝ち切った。ソフトバンクが2年連続22度目の日本シリーズ進出を決めた。プレーオフ、CSを勝ち抜いての進出は、前後期Vチームが対戦した南海時代の73年を含め両リーグ最多の10度目だ。日本シリーズの出場回数は巨人の36度に次いで多く、パ・リーグでは西武の21度を上回って最多となった。小久保監督は昨年に続いて出場。監督1年目から2年以上連続でシリーズ出場は86~88年森監督(西武)21~23年中嶋監督(オリックス)に次いで3人目。シリーズで阪神と対戦は64、03、14年に次いで4度目となり、過去3度はすべてソフトバンクが勝利。シリーズで4度以上対戦するのは巨-ソ12度、巨-西10度、巨-オ8度、中-西4度、ヤ-オ4度に次ぎ6カード目。初対戦から巨人はソフトバンク(南海)に4度、オリックス(阪急)には5度続けて勝利したが、ソフトバンクは今回も阪神を倒せるか。
◆王者の意地を見せた。ソフトバンクがクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第6戦で勝利し、2年連続の日本シリーズ進出を決めた。第1戦から中4日で先発したリバン・モイネロ投手(29)が、7回1失点の力投で強力日本ハム打線の勢いを止めた。アドバンテージを含め4勝3敗。5年ぶりの日本一奪還を目指し、25日からセ界王者阪神と日本シリーズを戦う。▽小久保監督の長女のモデルでタレントの小久保春菜(26) 最終決戦で1点差の勝利。ヒリヒリとシビれるゲームでしたが、おめでとうございます! チームの皆さんが笑顔で勝利を分かち合う姿を見て、家族として本当にうれしく思います。父もこの1年、監督として全力でチームを引っ張ってきたので、今日の勝利は何よりのご褒美だと感じています。いよいよ日本シリーズ。ここまでの勢いをそのままに、チーム一丸となって優勝をつかんでほしいです!
◆日本ハムが最終戦で敗れ、16年以来9年ぶりの日本シリーズ進出を逃した。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が最後の打者となった。前日19日の5戦目は1安打3打点と3連勝に貢献も、この日は3打数無安打1死球に終わった。3回1死一、二塁の守備では一ゴロ捕球後、一塁を踏んでから併殺を狙った二塁送球が走者に当たり先制点に。「握れてなかったし球も弱かった。シュートして当たってしまった」。打線のリーダーとして「来季やり返したいです」と強い口調で話した。
◆ソフトバンクの守護神、杉山一樹投手(27)が試合を締めた。1点リードの9回に登板し、3者凡退。絶好調のレイエスは気迫のこもった156キロ速球で見逃し三振に料理した。「負けたら終わりなのでめちゃくちゃ緊張しました。(捕手の)海野と事前にしっかりミーティングをしていたので抑えることができたと思います」。8回に登板した松本裕も3人斬り。盤石の「勝利の方程式」がCS突破に貢献した。
◆日本ハムは大逆転での日本シリーズはならず、今季の戦いが終わった。敗戦の瞬間、新庄剛志監督(53)は5秒ほどグラウンドを見つめた後、ベンチ裏へ姿を消した。報道対応では、2連敗から3連勝した選手たちの戦いぶりを「めちゃくちゃいいファイナルだったし、めちゃくちゃいいシーズンでしたね」と評価。その上で「1位同士が行くのが日本シリーズなんで、僕たちが行くべき...じゃないと」と言葉を選びながらも思いを口にした。来季はエスコンフィールドでの日本シリーズを願う声も多く「来年、来年」と切り替えた新庄監督。そしてもう1度「2位が日本シリーズ行くべきじゃないです。やっぱり1位同士が戦って」とソフトバンクと阪神の頂上決戦を盛り上げつつ「まぁ、日本シリーズは見ないですけど」と笑って球場を後にした。
◆日本ハムが最終戦で敗れ、16年以来9年ぶりの日本シリーズ進出を逃した。この日の敗戦で今季の全日程を終え、9月に国内フリーエージェント(FA)権を取得した日本ハム松本剛外野手(32)が心境を明かした。「今はまだ何も考えてない。今年、自分の成績が振るわなかったことに対しての悔しさの方が多い」。22年のパリーグ首位打者は、今季は66試合の出場にとどまり、打率1割8分8厘。打撃不振により出場機会が減少。ファイナルステージでのスタメン出場はなかった。シリーズを振り返り「見ての通り、やられたっていう負け方じゃなかったと思う。2連敗してから3連勝っていうのは、強いチームだなっていうのも感じた。まあ来年以降ね、必ず倒さなきゃいけない相手になると思う。ホークスの強さを改めて感じたので、また来年やり返したい」と話し、前を向いた。
◆また、何万人もの鷹党を熱狂させた。ソフトバンク川瀬晃内野手(28)が、ひと振りで決めた。1-1で迎えた5回2死満塁だ。「このチャンスを絶対に生かそうと思った」。カウント1-1からの3球目。日本ハム達の真ん中フォークを仕留め、右前へ運んだ。値千金の決勝タイムリー。一塁ベース上では何度も右こぶしを握り、雄たけびを上げた。「正直、今日は覚えていないです。僕の力だけでは打てなかったのは間違いないです」。甘く入った1球を逃さず、無我夢中でスイングした。6回の守備では、郡司の中前に抜けそうな打球を好捕。素早く一塁へ送球し、モイネロをもり立てた。「2番遊撃」で3試合ぶりのスタメン起用に、攻守で応えた。試合後、小久保監督も「大仕事をやってのけましたね。(川瀬)晃、おめでとう」と目尻を下げ、手放しでたたえた。再び、崖っぷちのチームを救った。5月2日ロッテ戦で起死回生のサヨナラ打。指揮官が「分岐点といえば、あの試合」と認める一戦だ。一時は最下位に転落も、この劇勝からV字回復。リーグ連覇の立役者が、負ければ終わりの大一番で本領を発揮した。やっぱり、川瀬の存在は大きい。【佐藤究】
◆日本ハムは大逆転での日本シリーズはならず、今季の戦いが終わった。新庄剛志監督(53)はソフトバンクとの差を問われると「全然引けを取ってないでしょう」と胸を張った。ここまでの歩みを「1年目は(土台を)作ってないね。1年目は探り。2年目から」とし、ソフトバンクの背中の見え方を「今はね、ちょっと六本木ヒルズくらいの、あの大きな建物に近づいてきてる」と表現。王者に挑むチームの雰囲気を「今日ももうワイワイ言いながら。もう関係ない、負けても。本当にすごい。だって、俺がヘッド(コーチ)に伝える言葉、聞こえないんですから。ワイワイ言って。何高校かと思った」と喜んだ。今オフのソフトバンクのさらなる補強の可能性については「そこはちょっと不気味なところはありますけど、うちはもう今のメンバーで行きますんで」とすがすがしく話した。
◆中2日で登板準備していた日本ハムのエース伊藤大海投手(28)の出番は、なかった。CSは11日のファーストステージ初戦と17日のファイナル3戦目に登板して勝利に導くも、2位からの下克上は果たせなかった。「僕らはやり残していることがある。来年はリーグ優勝して、最後つかみきりたい。相手が伊藤だったら『今日は厳しいかな』って思ってもらえるような、そんな存在になりたい」と思い描いた。
◆日本ハムは来季も助っ人陣容の核は変わらない。本塁打王と打点王の2冠を獲得したフランミル・レイエス外野手(30)をはじめ、アリエル・マルティネス捕手(29)、古林睿煬投手(25)、孫易磊投手(20)の4選手は昨オフまでに複数年契約を結んでおり来季も残留する。ポストシーズン前に離日したドリュー・バーヘイゲン投手(34)とアニュラス・ザバラ投手(28)の来季去就は未定だ。
◆日本ハム郡司裕也捕手(27)が攻守で輝きを放った。1点を追う4回1死二塁、左翼線へ一時同点の二塁打。5回2死満塁の三塁守備ではゴロ捕球後、三塁ベースを踏みフォースアウトを狙ったが、二走の周東に抜かれ、機転をきかせて周東の肩へのタッチを選びアウトにした。1点差での終戦にしばらくベンチで動けず「去年も同じのを見たなあって。1歩及ばない点を、みんなで突き詰めたい」と雪辱を誓った。
◆ソフトバンク牧原大成内野手(33)がプレッシャーを乗り越え、負けられない一戦で快音を取り戻した。「ほんとに心の底からうれしかったですね」0-0の3回1死一塁で待望のHランプをともした。カウント1-2からの4球目、日本ハム達の真ん中直球を流し打ち。左前打でCSファイナル16打席目で初安打を記録。先制点にもつながる一打となった。5回は2死一塁から初球打ち。再び真ん中152キロ直球を仕留め、この試合2安打目の中前打をマーク。同1戦からバットは湿り、同4戦目でスタメン落ち。レギュラーシーズンは打率3割4厘でパ首位打者も、短期決戦は不調に苦しんだ。「すごいプレッシャーになりました。言っちゃいけないんですけど(首位打者を)取んなきゃ良かったなとちょっと思った時もありました。首位打者を取ったからこそ打たなきゃいけないというプレッシャーを、自分に勝手にかけていた」と振り返った。それでも、持ち前の積極打法を貫いた。大一番で複数安打を記録し「やっと、最後にチームの力になれたと思います。結果が出て良かったです」と胸をなで下ろした。
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(54)が日本ハムとの激闘を振り返った。共同記者会見に出席。アドバンテージを含め4勝3敗、第6戦に勝利して日本シリーズ進出を決めた。「今年は苦しいなか、流れ的には完全に日本ハムだった。僕自身もそうですけど、ファンの方からの『なんとか勝ってくれ』という思いがものすごく伝わってきた。それが今日の声援だった。本当に感謝です」と語った。この日は3回から勝ちパターン投手を用意していたという。負けたら終わりの頂上決戦は総力戦で、それだけ日本ハムを警戒していた。レギュラーシーズンとCSを合わせたカード成績は16勝15敗。小久保監督は「来年以降もかなり強いと感じた。若いパワーピッチャーが充実してますし、選手たちも打線の厚さ、層の厚さを感じたと思う」と話した。同い年の新庄監督には試合前に声をかけたといい「本当に1年間ありがとう、と。パリーグをしっかり盛り上げていこうという思いは本当に一緒だった。本当に五分の戦いで楽しいシーズンだったとお礼を言いました」と明かした。
◆日本ハムはソフトバンクとの"最終決戦"に敗れ、9年ぶりの日本シリーズ進出を逃した。就任4年目の新庄剛志監督(53)は最後の最後まで拮抗(きっこう)した戦いをした選手たちを称賛しながらも「2位が日本シリーズに行くべきじゃない」。続投が決まっている来季は、チームをもう1段階レベルアップさせて「断トツに」リーグ優勝し、日本一を勝ち取りに行くことを宣言した。新庄監督は5秒だけ、ソフトバンクの歓喜する瞬間を見届けた。すぐにベンチ裏へ消えて「おつかれっした!」と報道陣の前に明るい表情で現れた。新庄監督 めちゃくちゃいいファイナルだったし、めちゃくちゃいいシーズンでしたね。やっぱりシーズン通して頂点を取ったソフトバンクさんが日本シリーズに。1位同士が行くのが日本シリーズなんで、僕たちが行くべき...じゃない。心の中で引っかかっていた、ペナントレース2位という結果を、改めて受け止めた。それでも1勝もできずに3連敗で終わった1年前のCSファイナルSとは違う、頂点まであと1歩に迫る強さを見せた。新庄監督 (選手たちは)成長しましたよ。すごく盛り上げたしね。これでいいんじゃないですか。(2年連続で)2位になったことによって、さらに強いチームができあがる予感は"ビンビン"しますね。昨年の悔しさを知る清宮幸や万波、郡司らに加えて、この日の先発バッテリーの達と進藤らも大舞台で実力を発揮した。ここで積んだ経験で、またチーム力を底上げできると確信する。新庄監督 この経験は本当にもう...この若いメンバーたちがこれだけ活躍してくれたら、他のチームはうらやましい限りじゃないですか。僕も、自分のチームだけど、うらやましいもん。このチームの指揮を執れる監督なんか、なかなかいない。(若手も)いい場面で使っていった。去年からですけど、その経験が本当に生きていて良かったなと心から思います。来年は、まだまだ強くなるんで。断トツで優勝して、日本シリーズに行く準備はします。ギリギリの戦いをしたように、リーグ連覇の王者ソフトバンクとの差は、あとわずか。新庄監督 あとはもう、ソフトバンクがどんだけ補強してくるか(笑い)。ちょっと不気味なところはありますけど、うちはもう、今のメンバーで行きますんで。手応えを持って、勝負の5年目へ向かう。【木下大輔】
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(54)が"有言実行"を果たした。今季の交流戦優勝を決めた試合が阪神戦で、同試合終了後は完全アウェーの甲子園で「優勝を目指して、秋にはセ・リーグ1位の阪神さんと戦えるように頑張りたいと思います」と語っていた。この発言について、CS突破の共同記者会見で言及。「セ・リーグの他の球団からだいぶたたかれた。あれは5万人の阪神ファンに対してのメッセージ。メッセージというか、交流戦優勝だったから伝えたつもりだったんですけど、別のところでプチ炎上みたいになっていた」と苦笑いした。当時はパ首位ではなく、日本ハムの背中を追いかけていた。「我々はそこを目指していました。我々はあそこの時点では全然首位でもなんでもなかった。交流戦に入る時には(勝率)5割にいってないぐらいの戦いだったもんですから。自分たちのチームに向けて『ここに戻ってくるんだ』っていうような、『日本シリーズに出るんだ』っていう目標設定の意味合いを込めて伝えた。それが現実にとなって非常にうれしいです」と語った。日本シリーズは阪神と戦う。パ本拠地スタートで25日開幕の予定だ。
◆日本ハム・新庄剛志監督(53)が「ここが甲子園に見えてきた」と球場入り。CS史上初となる0勝3敗からの4連勝で日本シリーズ進出を目指す運命の大一番。勝てば、古巣・阪神との頂上決戦が実現する。また球場入り前には自身のインスタグラムを更新。「3勝3敗 最終決戦 どこかに神様はいました」と記した上で「さぁ どちらが勝つか ワクワクしながら観といてばい」(原文ママ)とファンに呼び掛けた。
◆王手から3連敗のソフトバンクは、川瀬晃内野手(28)が「2番・遊撃」で先発する。今季は5月2日のロッテ戦(みずほペイペイ)で九回2死満塁からサヨナラ二塁打を放って劇的勝利の立役者となり、小久保裕紀監督がリーグ優勝後に「川瀬がいたからといってもいい。僕の中ではMVP」と激賞する殊勲をあげた。試合直前には「うまい野球をするのではなくがむしゃらにやる」と気持ちを高め、全員で気持ちで上回り勝利をつかみにいく。第1戦で先発して7回無失点と好投したリバン・モイネロ投手(29)が中4日で先発する。「ここまで全員で戦ってきて、積み上げてきたものがあるので、あとは自分の役割をしっかり果たすだけだと思っている」と集中して決戦に臨む。
◆日本シリーズ進出を決める最終決戦で、ソフトバンクが先制だ。三回1死から8番・海野の三塁線への打球がベースに当たる内野安打。続く今季首位打者の牧原大が左前へはじき返し、CS16打席目で待望の初ヒットを放った。1死一、二塁の場面で周東は一ゴロに倒れたが、一塁手・清宮幸の二塁への送球が牧原大の足に当たり、ボールが転々とする間に二走・海野が一気に生還。1点を先制した。
◆ソフトバンク・川瀬晃内野手(28)が「2番・遊撃」で3試合ぶりにスタメン出場し、五回に勝ち越し打を放った。「前の打席ではチャンスを生かすことができなかったので、このチャンスは絶対に生かそうと思いました。とにかく思い切っていくことができた結果がタイムリーに繋がってくれたと思います。気持ちをひとつにして絶対に勝ちます」1-1の五回、先頭の山川が日本ハム・達からストレートの四球で出塁。野村、海野が連続三振に倒れたが、首位打者の牧原が中前へ2打席連続となる安打を放った。続く周東の遊撃内野安打で2死満塁とし、カウント1-1からのフォークを左前へ。ソフトバンク打線が苦しんだ達の武器を仕留めると、一塁ベース上でガッツポーズ。雄たけびをあげた。
◆日本ハム先発の達孝太(21)は5回?を投げて6安打2失点。1―2と1点リードを許した状態でマウンドを降りた。「モイネロ投手より多く点を取られてしまい悔しいです」三回に連打で1死一、二塁とされると、一塁手・清宮幸の悪送球の間に先制を許した。五回は2死満塁で2番・川瀬に勝ち越しの右前適時打。アンラッキーな安打も絡む中で最少失点で切り抜け「不運なヒットもありましたが、全体的にはまとまっていたと思います」と振り返った。
◆第1戦で先発して7回無失点と好投したソフトバンク・リバン・モイネロ投手(29)が中4日で先発し、7回3安打1失点。2年連続の日本シリーズ進出へ日本ハム打線の勢いを止めた。一回2死、CS絶好調のレイエスを三ゴロに仕留めると、四回には矢沢に右翼線に二塁打を浴び、レイエスを空振り三振に仕留めたものの、郡司に右翼線へ2打席連続の二塁打を浴び、同点とされた。五回以降は無安打に抑えていたが、七回2死、代打・マルティネスにフルカウントから四球を与えると天を仰いで悔しがり、グラブをたたきつけた。続く進藤を空振り三振。大一番でエース左腕としての仕事を果たした。
◆ソフトバンクが接戦を制して、対戦成績を4勝3敗(アドバンテージ1勝を含む)として昨年に続く日本シリーズ進出を決めた。三回1死一、二塁から敵失により1点を先制。四回に同点に追いつかれたが、1─1の五回2死満塁で川瀬晃内野手(28)が右前へ適時打を放って1点を勝ち越した。先発のリバン・モイネロ投手(29)が7回3安打1失点で踏ん張り、八回は松本裕樹投手(29)、九回は杉山一樹投手(27)がリレーをつないで逃げ切った。25日に本拠地で開幕する日本シリーズで阪神と対戦する。
◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)が2年連続日本シリーズ進出を決めたソフトバンクと阪神を比較した。早々とシリーズ進出を決めた阪神に対し、ソフトバンクはCSファイナルで6戦までもつれた。この影響は小さくない。ソフトバンクの頼りはモイネロ。器用な投球ができるし、体力もある。絶好調の阪神打線でも、この投手だけは簡単には打ち崩せない。ただ6戦目に先発。シリーズ第1戦に先発すれば中4日になる。おそらく避ける。これは誤算だろう。シーズン2桁勝利投手が4人も誕生したが、CSの内容を見ると上沢、大関、大津の状態は不安定。阪神の中軸を抑えきるとは思えない。モイネロ、有原が2人そろって2勝するのがソフトバンク日本一への条件とみている。打線は故障から復活した柳田の存在は朗報。一発のある山川に、柳町、牧原ら好打者が並ぶ打線は強力だ。個人的には阪神投手陣が一番警戒すべきは野村とみる。最も勢いを感じる選手だ。今年は春先に最下位も経験。逆境を跳ね返したチームは、黄金時代とは違った強さもみせる。とはいえ、単純比較で阪神の先発、救援の層の厚さは、完全に上回っている。打線のつながりもある。4勝2敗で阪神有利と見た。
◆?レギュラーシーズン1位のソフトバンクが対戦成績を4勝3敗(アドバンテージの1勝を含む)とし、昨年に続く通算22度の日本シリーズ出場(前身を含む)を決めた。日本シリーズ出場回数で西武の21度を抜いてパ・リーグ最多となった。セの最多は巨人の36度。?プレーオフ、CSを勝ち上がって日本シリーズに出場するのは、1973、2011、14、15、17-20、24年に続く、両リーグ最多の10度目。4勝3敗で勝ち上がったのは、14年以来11年ぶり2度目。このときの相手も日本ハムだった。?小久保監督は就任1年目から2年連続で日本シリーズに導いた。新人監督から2年以上続けて出場するのは、86-88年の西武・森祇晶(3年)、21-23年のオリックス・中嶋聡(3年)に次いで2年ぶり3人目。?日本シリーズで阪神と対戦するのは通算4度目。64年(4勝3敗)、03年(4勝3敗)、14年(4勝1敗)と過去3度全て日本一。?モイネロがCSファイナルステージ(S)のMVPに輝いた。投手のMVPは21年のヤクルト・奥川恭伸以来4年ぶり。パでは13年の楽天・田中将大以来12年ぶり。?モイネロは2試合に先発し、14回を投げて自責点1(防御率0・64)。プレーオフ、CSにおいて同一ステージで14回以上を投げて自責点0で終えた投手おらず、自責点1だったのは、82年の日本ハム・工藤幹夫(15回、防御率0・60)、08年ファイナルSの西武・涌井秀章(15回、同0・60)、10年同のロッテ・成瀬善久(18回、同0・50)、11年同の中日・吉見一起(15回?、同0・59)に次いで14年ぶり5人目。
◆ソフトバンク・王貞治球団会長(85)接戦での勝利に「こんな勝ち方だったから一番うれしいし、興奮したし、またシリーズにつながる勝利だったから。本当にいい戦いができました」と安堵の表情。日本シリーズで対戦する阪神は自身がダイエー監督時代の2003年の日本シリーズで4勝3敗で制した。3連勝で勝ち抜いたセの覇者について「もう阪神も強いからね。日本ハムとのファイナルステージも苦労したけど、やっぱり(日本)シリーズもかなりしんどい戦いになると思いますよ。うちの持ち味を出せれば」と警戒していた。
◆九回2死から左飛に倒れて最後の打者になった日本ハム・清宮幸太郎内野手(26)は開口一番、「今日はやっぱり勝ちたかった」と声を絞り出した。惜敗で日本シリーズ進出を逃し、悔しさをにじませた。失点に絡む失策も犯した。0―0の三回1死一、二塁。一塁手・清宮幸は周東の放ったゴロをさばいて一塁ベースを踏み、併殺を狙って二塁へ転送した。だが送球は一走・牧原大に当たり、球が転々とする間に二走・海野が生還。先制点を許し「(球を)握れていなかったし、球も弱かったのでシュートして当たっちゃった」と唇をかんだ。それでも、3連敗で敗退した昨年に比べ「そこよりは前に進んでいる」と成長を実感。新庄政権下で主軸に成長した左打者は「本当にやり返したい」と雪辱を誓った。(加藤次郎)
◆9月に国内フリーエージェント(FA)権を取得した選手会長の松本剛は、自身の去就について「まだそこは何も考えていないです」と話すにとどめた。今後は球団と話し合いを進めていく予定。東京・帝京高から入団14年目の今季は66試合で打率・188、0本塁打、7打点に終わり「それ(FA)どうこうじゃなくて、今年は自分の成績が振るわなかったことに対しての悔しさの方が多い」と語った。
◆15日の第1戦で6回無失点と好投した達が中4日で先発し、5回?を投げて6安打2失点と試合を作った。1―1の五回2死満塁で2番・川瀬に決勝の右前打を浴び「(相手先発の)モイネロ投手より多く点を取られてしまい悔しい」。ただ三振は6つ奪い「今日は分かっていても打てないようなフォークボールだったと投げて感じていた」と振り返った。
◆前日の第5戦で二盗を狙ったソフトバンク・周東と交錯し、左大腿部を挫創した遊撃手のD5位・山県(早大)はベンチ入りせず、試合前練習も参加しなかった。プロ1年目が終了し「こういう形で終わってしまったのは本当に悔しい気持ちと申し訳ない気持ちです」と肩を落とした。今後は2軍施設でリハビリを行う予定で「また一段階レベルアップして帰ってこれるように」と前を向いた。
◆日本シリーズ進出を決めたソフトバンクはドーム内で歓喜の「シャンパンファイト」を行った。リーグ優勝のときは恒例の「ビールかけ」だったが、アサヒグループホールディングスのシステム障害の影響で、今回はビールは使用せず、シャンパン、ワイン、コーラ、日本酒で実施した。選手会長の周東はあいさつで「モイネロに乾杯!」と、第1戦と第6戦で好投したエースをねぎった。

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