1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 2 | 1 |
西武 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | X | 4 | 6 | 1 | 0 |
勝利投手:髙橋 光成(4勝4敗0S) (セーブ:平良 海馬(1勝1敗21S)) 敗戦投手:山﨑 福也(4勝3敗0S) 本塁打 |

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◆西武は3点ビハインドの2回裏、長谷川の適時二塁打で1点を返す。そのまま迎えた5回には、渡部聖の適時打に相手失策が絡み3点を挙げ、逆転に成功した。投げては、先発・高橋光成が6回3失点の好投で今季4勝目。敗れた日本ハムは、打線が2回以降に追加点を奪えなかった。
◆日本ハムが逆転負けを喫し、連勝が4で止まった。1回にレイエスの19号3ランで先制も、ミスから試合をひっくり返された。2回は清宮幸の失策から1点を返された。5回は1死満塁から先発山崎が渡部聖に中前適時打を浴びて1点差とされた。その打球を捕球した五十幡が、二塁走者の三塁封殺を狙って悪送球。それたボールはスタンドに入り、各走者に安全進塁権が2個与えられて、まさかの逆転劇を許した。打線も2回以降は得点を奪えなかった。
◆日本ハムは試合前の時点で前半戦単独首位ターンまで"マジック2"に迫っていた。直近10試合で9勝1敗。チームスローガン「大航海は続く」にちなんだ「海賊先発陣」は10戦で7勝を稼ぐ安定感。パワー&スピードが自慢の「海賊打線」もこの間で1試合平均11・6安打、7・6点と荒稼ぎ。投打ががっちりかみあう真夏の大航海で、7月頭のソフトバンク戦3連敗のショックも吹き飛ばした。この日も最高の試合の入りだった。1回1死一、二塁で4番レイエスが先制の19号3ランを左翼席中段へ運んだ。「初回からチームに勢いをつけたかった。サイコー!」。新庄監督から、バットを握る右手を最後まで離さないことを指示されている助っ人大砲が、この日も約束をしっかり守って9戦5発。今季は3点以上を先取した6試合は負けなし。勝率100%のスタートダッシュ弾となった、はずだった。好調なときほど、凡事徹底が必要だ。この日は5回までの2失策が、大きな失点につながった。2回1死で清宮幸が山村の三ゴロをファンブル。ここのミスで許した走者が暴投で二塁へ進み、長谷川の中前適時二塁打で生還を許した。5回は先発山崎が先頭打者への四球をきっかけに1死満塁とされ、渡部聖に遊撃水野の頭上を越える中前適時打を浴びた。二塁走者の西川は遊直の可能性に備えてライナーバックしていたため、スタートが遅れた。それを見て中堅五十幡が三塁封殺を狙うも悪送球。それたボールはスタンドに入ってボールデッドとなり、各走者に安全進塁権が2個与えられ、まさかの逆転劇を許した。日本ハムが単独首位で後半戦突入なら、リーグ制覇を果たした09年以来16年ぶりとなる。吉兆のデータにたどり着き、そのまま歓喜のゴールを目指すためにも、隙を見せる戦いは禁物だ。【木下大輔】
◆人生、いろいろある。西武の長谷川信哉外野手(23)はこの2日間を忘れない。2回1死二塁、反撃の適時二塁打がやがての逆転勝利、チームの勝率5割復帰につながった。お立ち台で泣いた。愛犬との突然の別れを告白した。笑顔が似合う白い歯の青年が、実直に感情を露出した。苦しくても時間は止まらない。まだ先は長いペナントレースにまずは集中する。長谷川はなんで、渋い顔をしているのだろう。夜空が見えないのに、天井を見る。息をはく。お立ち台で活躍を祝福される。いつもほど明瞭に「ありがとうございます」と言えない。はなをすする。「ほんとに気持ちで持っていった1本だったので、点につながって良かったなと思います」と適時打を振り返る。腕で鼻元をふいた。「すいません、えっと、私事なんですけど、先日、愛犬が、亡くなってしまって。突然の、事故だったんで、僕的にもすごく、今日の試合はすごく、気合入れて戦いましたし...」言葉を区切りながら丁寧に伝える。おえつが止まらない。ファンからも泣くような声が届く。「10カ月満たないうちに、この世から去ってしまって。すごく寂しいですし、また、今日の試合も、エルモも僕の近くで戦ってくれたんじゃないかって思って。今日1日、不安でしたけど、なんとか勝ちを、この世にいないエルモに届けられたのは、すごく良かったなって思います。あらためて、いま生きていることにすごく感謝して、これからも生きていきたいなと思います」夢のプロ野球選手として毎日を過ごす。巨人坂本、DeNA宮崎...と憧れの選手に師事した。「自分のスタイルを作りたいです」と昨オフは独立した。そこに後輩の谷口朝陽内野手(21)から頼られた。京都の実家に泊めて、先輩として自主トレを先導。プロ5年目、勝負の年に愛犬もやって来た。そうやって少しずつ大人になっていった。人生に別れはつきもの-。そんなこと言われなくても分かっていても、いざ当事者になれば心が裂けるほど苦しい。数時間もすればまた朝日が上る。ペナントレースも進む。長谷川が言う通りだ。「これからも生きていく」しかない。心の中でずっと生きている。自分を強くしてくれる存在になる。【金子真仁】
◆こんな日もある...。日本ハムが西武戦(ベルーナドーム)で痛恨の逆転負けを喫し、連勝が4で止まった。1回に3点先行も、失策が飛び出した2回と5回に失点を重ねて試合をひっくり返された。新庄剛志監督(53)の"勘ピューター"もプチ当たりはしたが勝利には至らず、貯金は1つ減って「18」。指揮官が目標に掲げる前半戦での貯金「21」到達には、19日から始まる球宴前最後の楽天3連戦3連勝が必須となった。今季は神がかっている新庄監督の"勘ピューター"だが、うまくいかない日もある。「今日の昼まで、2番水谷くんだったんですよ。(頭の中に)「やざわ」って出てきて(笑い)」。常に何度も脳内シミュレーションを重ねて決める打順。この日はパッと名前が降りてきた矢沢を2番でスタメン起用すると、1回に矢沢が死球で出塁。3番清宮幸が左前打で続き、4番レイエスが先制19号3ラン。「最初のデッドボールで『あ、矢沢くんで良かった』と思って...」。ただ、西武先発の高橋は気持ちを切り替えて、その後はしっかりと無失点を続けた。「いつも必死にやってる姿は素晴らしいなって思いながら見てますけど、初回に3点取られても、このあとを抑えようと『大丈夫』『次、次』ってうなずくのも見えた。そこから、点が取れなかったからね」。相手右腕に粘投されているうちに、ミスから逆転を許した。2回は清宮幸のファンブル。5回は五十幡の悪送球。2つの失策が大きな失点につながった。一方で"勘ピューター"起用の矢沢は第2打席以降も2安打を放ったが、得点にはつながらず、試合も敗戦。「当たらない日もあるか...当たるときの方が多いけどね。これはもう仕方ない」。長いシーズンも球宴ブレークまで、あと1カード。「まあ、いろいろありますよ」と、こんな悔しい負け方も時にはある。それでも貯金18で単独首位は変わらず。目標の貯金21到達には、もう負けられなくなったが、新庄監督は「可能性ありますよ」。4勝目を献上した高橋のように、すぐに気持ちを切り替えた指揮官の下、チーム全員で貯金をあと3つ積み上げる。【木下大輔】
◆西武高橋光成投手(28)が粘って4勝目を挙げた。初回、いきなり日本ハムのレイエスに3ランを浴びる暗雲の立ち上がり。ただ「ずるずると行かず6回まで投げられたのが一番大きいです」。3失点で耐えたことで逆転勝利につながった。レイエスには6回に空振り三振でリベンジも。「同じ打者に2度やられることは許せないですし」と、今季自己最速155キロで攻め込んだ。
◆日本ハム山崎福也投手(32)が前半戦最後の登板で3敗目を喫した。2、5回と失策絡みで得点を奪われ、6回4失点も自責1だった。試合後は「僕の責任です。打たれなかったら、良かった。(5回も)自分のフォアボールが原因」と反省。後半戦へ向けては「勝ち星が今年はなかなか付かないので、どうしたら勝てるかを考えたい」と4勝にとどまる現状打破を誓った。
◆日本ハムは逆転負けで連勝が4で止まった。2点リードの5回1死満塁で中前適時打と五十幡の悪送球がカメラマン席に入る痛恨ミスが重なって試合をひっくり返された。「無駄な返球でしたね。間に合うかもって思って投げると大体セーフ。もったいなかったけど、これも経験」と新庄監督。勝てば可能性があった前半戦終了時の単独首位ターン確定は、19日からの楽天3連戦にお預けとなった。▽日本ハム山崎(6回4失点で3敗目)「5回の先頭打者へ許した四球が悔やまれます」
◆日本ハム・フランミル・レイエス外野手(30)の先制弾は空砲に終わった。1回1死一、二塁で、西武高橋のスライダーを左翼席中段へ運ぶ19号3ラン。試合中の談話では「初回からチームに勢いをつけたかった。サイコー!」と喜んだが、チームは逆転負け。厳しい表情で球場を後にした。それでも9戦5発と助っ人大砲は好調を維持。本塁打と打点でリーグトップを独走中だ。
◆日本ハムが逆転負けを喫し、連勝が4で止まった。1回にレイエスの19号3ランで先制も、ミスから試合をひっくり返された。2回は清宮幸の失策から1点を返された。5回は1死満塁から先発山崎が渡部聖に中前適時打を浴びて1点差とされた。その打球を捕球した五十幡が、二塁走者の三塁封殺を狙って悪送球。それたボールはスタンドに入り、各走者に安全進塁権が2個与えられて、まさかの逆転劇を許した。打線も2回以降は得点を奪えなかった。
◆「4番・DH」で先発出場の日本ハム、フランミル・レイエス外野手(30)が一回1死一、二塁でリーグ単独トップとなる先制の19号3ランを放った。「初回からチームに勢いをつけたかった」カウント2―2から西武の先発右腕、高橋のスライダーを一閃。左翼ポール際へ運び「サイコー!」と振り返った。
◆西武が連敗を3で止め、勝率を5割に戻した。高橋は一回にレイエスに3ランを浴びたが、その後は持ち直し6回3失点で4勝目を挙げた。打線は1―3の五回に渡部聖の適時打に失策が絡み逆転した。日本ハムは連勝が4で止まった。
◆西武の平良が自己最多の21セーブ目を挙げた。1点リードの九回に登板し、1死から石井に中前打を許したが、万波を158キロの快速球で二ゴロ併殺打に仕留めて3人で片付けた。「感じは良かった。(セーブ数は)意識していなかった」と淡々と振り返った。今季から抑えに戻り、これで17試合連続無失点と好調だ。「成績的にはいい。それを維持して、自分の持っている能力を日々、磨いていきたい」と力強く語った。
◆日本ハムは守備の乱れが響き、逆転負けを喫した。3―0の二回は清宮幸の失策の後、長谷川の適時二塁打で1点を失った。さらに五回1死満塁では渡部聖の中前打を処理した五十幡が三塁へ悪送球し、ボールはカメラマン席へ。一気に3失点して逆転を許した。一回にレイエスの3ランで先行しただけに、悔やまれるミスとなった。新庄監督は「無駄な送球だった」と振り返りつつ「これも経験」と前向きに捉えた。
◆不思議な力が宿った。西武・長谷川信哉外野手(23)が0―3の二回に適時二塁打を放ち、反撃ののろしを上げた。前日16日に愛犬エルモが急死。天国の〝相棒〟に逆転勝利を届け、お立ち台で人目もはばからず大粒の涙を流した。「エルモが僕の近くで戦ってくれた。勝ちをこの世にいないエルモに届けられたのはすごく良かった」長谷川のインスタグラムによると、愛犬はメスで、チワワとトイプードルのミックス。前夜の試合後に「不慮の事故」と連絡が入り、病院に直行した。医師からは「即死だった」と告げられたという。生後10カ月に満たない愛犬の死。「改めて今、生きていることにすごく感謝して、これからも生きていきたい」と言葉を振り絞った。チームは逆転勝ちを収め、一日で勝率5割に復帰。19日からは2位ソフトバンクと前半戦最後の3連戦が始まる。「本当に一戦一戦が大事になってくる。今まで以上に準備からしっかりして、勝てるように頑張っていきたい」。愛犬エルモの思いを胸に全力プレーでグラウンドに立ち続ける。(加藤次郎)
◆ルーキーらしからぬ勝負強さを発揮した。1―3の五回1死満塁。西武のドラフト2位・渡部聖弥外野手(22)=大商大=が中前適時打を放って1点を返すと、打球を処理した五十幡が三塁へ悪送球し、ボールはカメラマン席へ。テイク2ベースでさらに2点を加え、一気に逆転した。「甘い球が来たら『絶対に捉えてやる』と強い気持ちで(打席に)立ちました」相手先発の山崎はピンチになると変化球が増えるデータがあり、「チェンジアップをイメージしていた」。初球をたたいてライナーで二遊間を破り「ずばりです」と胸を張った。昨年までのアマチュアと違って連戦が続くため、とくに夏場は体力勝負。「睡眠の質を高めないと」と湯舟に長めにつかり、ストレッチも念入りに。水風呂は苦手だが、サウナで汗を出して疲労回復に努めている。チームは連敗を3で止めて、1日で勝率を5割に戻した。「ここで1本打ってほしいという場面で打てるように」。新人ながら3番に座る強打者は、巻き返しを誓った。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
51 | 33 | 2 | 0.607 (↓0.007) | - (-) |
57 | 321 (+3) | 227 (+4) | 80 (+1) | 42 (-) |
0.244 (↓0.001) | 2.280 (↑0.01) |
2 (-) |
ソフトバンク |
48 | 34 | 4 | 0.585 (-) | 2 (↑0.5) |
57 | 310 (+2) | 239 (+2) | 51 (-) | 64 (+1) |
0.245 (-) | 2.480 (-) |
3 (-) |
ORIX |
45 | 35 | 3 | 0.563 (-) | 4 (↑0.5) |
60 | 301 (-) | 293 (-) | 57 (-) | 35 (-) |
0.262 (-) | 3.260 (-) |
4 (-) |
西武 |
42 | 42 | 1 | 0.500 (↑0.006) | 9 (↑1) |
58 | 220 (+4) | 232 (+3) | 35 (-) | 56 (-) |
0.230 (-) | 2.550 (↓0.01) |
5 (-) |
楽天 |
39 | 43 | 2 | 0.476 (-) | 11 (↑0.5) |
59 | 241 (-) | 281 (-) | 32 (-) | 80 (-) |
0.243 (-) | 3.130 (-) |
6 (-) |
ロッテ |
31 | 49 | 2 | 0.388 (-) | 18 (↑0.5) |
61 | 231 (+2) | 315 (+2) | 43 (-) | 32 (-) |
0.228 (↑0.001) | 3.630 (↑0.01) |
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