ヤクルト(★6対8☆)DeNA =リーグ戦5回戦(2025.05.16)・明治神宮野球場=
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DeNA
10002023081603
ヤクルト
3001020006702
勝利投手:宮城 滝太(1勝0敗0S)
(セーブ:ウィック(2勝0敗1S))
敗戦投手:金久保 優斗(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(6号・1回表ソロ),オースティン(1号・8回表2ラン),松尾 汐恩(3号・8回表ソロ)
【ヤクルト】内山 壮真(2号・1回裏3ラン),山田 哲人(3号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは3-6で迎えた7回表、佐野の適時打と戸柱の犠飛で1点差に迫る。そのまま迎えた8回にオースティンの2ランで逆転すると、続く松尾もソロを放ち、リードを広げた。投げては、2番手・宮城がプロ初勝利。敗れたヤクルトは、救援陣が精彩を欠いた。

◆ヤクルト茂木栄五郎内野手(31)が体調不良でDeNA5回戦のベンチ入りメンバーを外れた。試合前練習は行ったが、シートノックから姿がなかった。高津臣吾監督は試合後、「体調不良です」と説明。17日DeNA戦以降の出場可否については、状態を確認して見極める。茂木はここまで31試合に出場し、打率2割7分7厘、4本塁打、13打点の成績を残している。チームは3点リードで7回に入ったが救援陣が打ち込まれて逆転負け。借金は今季ワーストの9になった。高津監督は「6点とったら勝たなきゃいけない。逃げ切らなきゃいけない」と肩を落とした。

◆DeNA牧秀悟内野手(27)が神宮では2打席連発となる先制ソロを放った。1回1死、ヤクルト先発左腕・山野のカットボールを捉えた。左翼ポール際に飛び込む9試合ぶりの6号ソロ。「積極的にスイングしようと思っていました。チームを勢いづける一打になりうれしいです!」と振り返った。牧は1日のヤクルト戦(神宮)の延長10回2死一、三塁、右翼席へ決勝3ランを放っており、神宮では約2週間ぶりで2打席連発となった。さらに前日15日の阪神戦(横浜)では8回2死一、二塁から均衡を破る先制適時打を放っており、連日の先制打で存在感を示した。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が、ぼうぜんとした様子で打球を見つめた。1回、牧の先制ソロで援護点をもらうも、踏ん張れなかった。1死からヤクルト武岡に粘られ、最後は四球で出塁を許す。続くは通算7打数5安打と相性が悪く警戒していたサンタナ。2球目を左前打とされてピンチが広がった。オスナはフェンス手前の中飛に打ち取るも、続く内山に一振りで仕留められた。2球目の内角151キロ直球を左翼席に運ばれ、逆転3ランを被弾。ぼうぜんとしながら打球の行方を見つめた。前日には「余計な出塁、そして盗塁を防ぐことが大事かなと思ってます」と話していたが、四球からピンチを広げて痛恨の1発を浴びた。

◆ヤクルト内山壮真捕手(22)が、2号逆転3ランを放った。「5番右翼」で出場。1点を追う1回2死一、二塁、DeNAバウアーの内角直球を捉え、左翼席に運んだ。5年目の若武者は「先制された直後に取り返すことができてよかったです。最高の形になってくれました」と、一振りで試合をひっくり返した。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(32)がさっぱり新スタイルで登場した。この日から、口とあごに蓄えていたトレードマークのひげをばっさり剃った。ワイルドなイメージからガラり変わった風貌となった。ただバウアーとの好相性は変わらず。2年前の23年は7打数5安打の打率7割1分4厘をマークした右腕に対し、1回1死一塁では左前打で好機を広げた。5番内山の逆転3ランを演出した。X(旧ツイッター)でも驚きの投稿が続出。「ベンチに新外国人? 誰? と思ったら、ひげなしサンタナ」「普通にイケメン」「誰か分からんかった」などの書き込みが相次いだ。

◆ヤクルト山田哲人内野手(32)が約5週間ぶりとなる3号ソロを放った。2点リードの4回1死、DeNAバウアーの高めカットボールを角度よく捉えた。両手に久々の好感触が残った。打球は左翼席に吸いこまれた。4月6日中日戦以来、25試合ぶりとなるアーチは通算302号本塁打。池山2軍監督の通算304本塁打の球団記録に残り2本と迫った。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が、今季ワーストの6回6失点で先発の役割を果たせずに降板した。1回、牧の先制ソロで援護点をもらうも踏ん張れなかった。1死からヤクルト武岡に粘られ、最後は四球で出塁を許す。続くのは試合前時点で通算7打数5安打と相性が悪く警戒していたサンタナ。2球目を左前打とされてピンチが広がった。オスナはフェンス手前の中飛に打ち取るも、続く内山に一振りで仕留められた。2球目の内角151キロ直球を左翼席に運ばれ、逆転3ランを被弾。悔しそうな表情を浮かべたまま、着弾地点を約10秒見つめた。前日には「余計な出塁、そして盗塁を防ぐことが大事かなと思ってます」と話していたが、四球からピンチを広げて手痛い1発を浴びた。3回には1死からサンタナに再び左前打を打たれ、通算の対戦成績は9打数7安打と悪いイメージはさらに広がった。この回は無失点で切り抜けるも、4回1死から山田にソロを許し4点目を失った。6回には1死から内山と北村拓に連打を浴びて二、三塁とされ、再び山田に2点適時打を許した。今季初の中6日の登板は94球を投げて6回7安打6失点、3奪三振2四球。7回に代打を送られて降板となった。しかし、打線が7回、8回に計5得点を挙げて逆転。「ゲームを作れなくて申し訳ないです。逆転してくれたチームメートに感謝ししかないです」と話した。

◆DeNAタイラー・オースティン内野手(33)が、一振りでチームを救った。1点を追う8回1死二塁、ヤクルト金久保の高めスライダーを捉えた。左中間席に飛び込む逆転2ラン。今季62打席目で、劇的な一打を放った。好調の松尾汐恩捕手(20)も続いた。高め直球を捉え、左翼席最前列に飛び込む2者連発の3号ソロ。この日4安打目で、バウアーが先発した日はこれで14打数8安打で打率5割7分1厘、5打点2本塁打と圧倒的な成績で援護している。先発トレバー・バウアー投手(34)は94球を投げて6回7安打6失点、3奪三振2四球と役割を果たせなかったが、打線がつながってバウアーの黒星を消した。

◆ヤクルトは救援陣が打ち込まれ、逆転負けを喫した。3点リードで7回に突入した。しかし、4番手木沢が先頭から3連打を浴びるなど2失点で1点差に詰められた。8回は5番手金久保が1死二塁からオースティンに逆転2ランを浴びた。さらに松尾にも2者連続となる本塁打を献上するなど3失点で、DeNA打線にのみ込まれた。7、8回で計5失点とリードを守れなかった。8回に起用した金久保について、高津臣吾監督は「今、ブルペンの中でも一番真っすぐに力がある。いい投手なんですけどね。全部、変化球を打たれた」と話した。打線では光明もあった。山田が25試合ぶりの3号アーチを含む3打点。4回1死、バウアーから左翼席に3号ソロを放った。4月6日中日戦以来、89打席ぶりのアーチだった。6回は1死二、三塁から右前に運ぶ2点適時打で続いた。5年目の若武者内山も1回に2号の一時逆転となる3ランをたたき込んだ。借金は今季ワースト9となった。高津監督は「6点とったら勝たなきゃいけない。逃げ切らなきゃいけない」と肩を落とした。先発山野は5回5安打3失点ながら、4四球と制球に苦しんだ。3点リードしていた5回は2四球で2死一、二塁とし、松尾に右中間への適時二塁打を献上し、1点差に詰められた。同監督は「あれだけ援護をもらったら、先発が6回、7回まで(投げて)ゲームを引っ張って良い展開で終盤を迎えるのが理想だが、あれだけ逃げ回ってヒット1本で2点を取られて...見ている僕が限界でしたね」と反省を促した。

◆DeNAが劇的な勝利で引き分けを挟んで3連勝とした。直近21試合は平均2・1得点と打線は湿っていたが、今季最多16安打で約1カ月ぶりの8得点と打線がつながり、今季最多にあと1に迫る貯金2とした。先発のトレバー・バウアー投手(34)が今季ワーストの6回6失点で先発の役割を果たせずに降板した。1回、牧の先制ソロで援護点をもらうも踏ん張れなかった。内山に逆転3ランを浴びて、悔しそうな表情を浮かべたまま、着弾地点を約10秒見つめた。4回1死からは山田にソロを被弾し4失点目を献上した。6回には1死から内山と北村拓に連打を浴びて二、三塁とされ、再び山田に2点適時打を許した。今季初の中6日の登板は94球を投げて6回7安打6失点、3奪三振2四球。7回に代打を送られて降板となった。しかし打線が奮起した。タイラー・オースティン内野手(33)が一振りでチームを救った。1点を追う8回1死二塁、ヤクルト金久保の高めスライダーを捉えた。左中間席に飛び込む逆転2ラン。今季62打席目での1号アーチで劇的な一打を決めた。さらに好調の松尾汐恩捕手(20)も続いた。高め直球を捉え、左翼席最前列に飛び込む2者連発の3号ソロ。この日4安打目で、バウアーが先発した日はこれで14打数8安打で打率5割7分1厘、5打点2本塁打と圧倒的な成績で援護した。8回は伊勢、9回はウィックがつないで勝ちきった。

◆ヤクルト山田哲人内野手(32)が25試合ぶり本塁打を放った。4回1死、バウアーの高めカットボールを左翼席に運んだ。4月6日中日戦以来の1発を決めると、6回1死二、三塁でも右前への2点適時打で続いた。3打点も勝利には直結せず「(バットの)軌道はちょっとは良くなってるのかなとは思います。切り替えて、気持ちだけは絶対に負けないように」と淡々と話した。

◆育成出身で7年目のDeNA宮城滝太投手(24)が、通算24試合目の登板でプロ初勝利を挙げた。1点差の7回に登板し、1回無失点で逆転勝ちにつなげた。今季は12試合連続無失点中と好調を維持する沖縄出身の右腕は「やっとです。(記念球は)親に感謝の気持ちを込めてお母さんに渡したい。(沖縄に)送らないといけないですね」とかみしめた。

◆ヤクルトはリリーフ陣がリードを守り切れず、逆転負けを喫した。3点リードで7回に突入。しかし、7回は木沢が2失点で1点差に詰め寄られ、8回は金久保がオースティンに逆転2ラン、松尾に2者連続となるソロを献上した。借金は今季ワーストの9。高津監督は「6点をとったら勝たなきゃいけない。逃げ切らなきゃいけない」と肩を落とした。

◆とても20歳とは思えない。プロ初の5番で今季7試合目のスタメンに入ったDeNA松尾汐恩捕手が、プロ初の4安打固め打ちで躍動した。3点を追う5回2死一、二塁、ヤクルト山野のフォークに食らいついて2点適時二塁打。3点を追う7回無死二塁からは詰まりながらも右前に落としてチャンスを広げた。仕上げは8回1死、オースティンが逆転2ランを放った直後、金久保の直球を左翼席に運んで2者連発でダメ押し。「状態も悪くない。自分のスイングができた結果だと思います」と貫禄がにじむ打撃ぶりで6失点と打ち込まれた相棒を猛打で援護した。バウアーとともに先発バッテリーを組んだ日はこれで14打数8安打で打率5割7分1厘、5打点2本塁打。「なんとか黒星をつけないようにと思ってました」と14歳下の女房役が救世主になった。チームにとっても追い風となる勝ち方だった。直近21試合は平均2・1得点と打線は湿っていたが、約1カ月ぶりの8得点と打線がつながった。不振でファーム調整していた宮崎も復帰後即スタメンで2安打。三浦監督は「しんどい戦いでしたけど、最後の最後まで集中してよくやってくれた」とナインをたたえた。【小早川宗一郎】

◆決勝打を放ったDeNAタイラー・オースティン内野手(33)が若武者の活躍ぶりをたたえた。1点を追う8回1死二塁、ヤクルト金久保の高めスライダーを捉えた。左中間席に飛び込む逆転2ラン。下半身のコンディション不良から復帰後は状態が上がらずに苦しんでいたが、今季62打席目での1号アーチを決め「正直言うと肩の荷が少し下りた。この1本を喜びたいと思います」と胸をなで下ろした。ヒーローインタビューを受けるも、オースティンは「本来なら汐恩でもよかったと思ってます。汐恩の方がいい仕事をしました」と強調した。松尾汐恩捕手(20)はプロ初の5番スタメンで4安打3打点1本塁打と躍動。それでも、松尾はコンビを組んだバウアーを6回6失点とリードしきれなかった部分を反省しきり。「あくまでキャッチャーとしてやらなきゃいけないことが多いと思う。より密にバウアーと話さないといけないですし、これだけ失点してるということは、いろいろあると思う」と未来を見据えた。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が3勝目を懸けて16日のヤクルト戦(神宮)に先発する。15日は試合前の練習で調整した。前回9日の広島戦(横浜)は8回3失点で勝敗は付かず。中6日の調整の中で「鼻詰まりなどのアレルギー症状が出たが、特に問題はない」と平常通りの仕上がりをアピール。ヤクルト打線との対戦に向けては「村上選手がいなくてもいいバッターが多い。特にサンタナ選手は状態が良い。しっかりと自分のピッチングがしたい」と意気込んだ。(横浜)

◆ヤクルト・内山壮真捕手(22)が2号3ランを放った。1点を追う一回2死一、二塁。DeNA先発のバウアーが投じた直球を捉え、左翼席までかっ飛ばした。プロ5年目、通算208試合目で初めて4番に座った9日の巨人戦(神宮)以来の一発。捕手に加え、内外野を守れる石川・星稜高出身の強打の右打者が序盤からバットで存在感を示した。

◆DeNA・牧秀悟内野手(27)が先制の6号ソロを放った。一回に甘く入った山野のスライダーを初球打ちで仕留め、滞空時間の長い一発を左翼席中段に運んだ。1-0で勝利した前夜は決勝打を放った2番打者は「積極的にスイングしようと思っていた。チームを勢いづける一打になりうれしい」と汗を拭った。

◆支えてくれた家族のためにも、1軍で輝きを放つ。ヤクルト・北村拓己内野手(29)が「6番・三塁」で3試合連続の先発出場。強い思いを胸に打席に立った。「チャンスは生かしたいですし、何とかものにしたい。本当に一打席一打席、一球一球の守備もしっかり役割を全うしていきたい」2023年12月に行われた現役ドラフトで巨人からの移籍が決まり、昨季から新天地でプレー。移籍2年目の今季は春季キャンプから2軍で過ごし、開幕前に下半身を負傷。リハビリを経て4月29日に今季初昇格した。「今年一年間どうなるんだろうと不安になったときもありましたけど、治して絶対に1軍で活躍するという思いでリハビリをやっていました」気持ちが切れかけそうなとき、夫人・祐奈さん(29)が前を向かせてくれた。リハビリのために埼玉・戸田球場に行く道中でかけられた言葉を何度も思い出した。「『絶対に良くなるから』って。何気ない一言が僕の中では大きくて、言われたことを思い出してやらないといけないなという思いに何度もさせられた」と北村拓。結果を残し、家族もファンも笑顔にする。試合前まで11打数5安打で打率・455と好調を維持。一回の第1打席は四球を選んだ。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が2年ぶりに神宮のマウンドに上がった。一回に牧の先制6号ソロで援護をもらっての登板。だが一回2死一、二塁で5番・内山に甘めに入った直球をとらえられ逆転3ランを被弾。険しい表情で汗をぬぐった。神宮は前回在籍した2023年8月15日以来となった。当時は7回8安打3失点で白星。これまで日米で数多くの登板実績があるが、神宮の思い出を問われると、「いいスプリットを投げられた」と瞬時に言葉を並べる。「投げる科学者」とも称される男の記憶力の良さは、流石の一言だ。今季7戦目の登板。開幕から3連続黒星を喫したが、直近3試合はすべて120球以上を投げて2勝をマークしている。自身は中4日での登板を望むが、今回は中6日。2年前は日本の観光も楽しんでいたが、今季は沢村賞獲得を目標に掲げ、より野球に集中している。「2年前はもう二度とある機会ではないかな、と。全てを経験したい気持ちだった」と振り返り、「今回は野球で勝負しにきた」と闘志を燃やしている。モチベーションの一つになっているのが、7月23、24日に開催されるオールスター。特に24日は本拠地、横浜スタジアムでの開催で、特注のグラブを用意していると明かす。「クロコダイルのレザー。青のグローブでめちゃくちゃかっこいいので、お楽しみに」としたうえで、「ふさわしい成績をしっかり残したい」と意気込んだ。約2カ月後の祭典も視野に、バウアーが全力で腕を振った。一回に内山に3ランを被弾したあと、四回にも山田に一発を食らった。この回まで4失点。バウアーの苦しい投球が続いている。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が3号ソロを放った。3-1の四回1死でバウアーが投じたカットボールを一閃。4月6日の中日戦(神宮)以来の一発を左翼席にたたき込んだ。神宮球場で通算169本目となる一発で、池山2軍監督が持つ球団の通算本塁打記録となる304本まで残り2本とした。

◆打撃の状態が上がらず2軍で調整していたDeNA・宮崎敏郎内野手(36)が出場選手登録され、「7番・三塁」で先発出場。二回の第1打席で初球を捉え、左翼線に運ぶ二塁打を放った。三浦監督は「ゴーサインが出たので呼んだ。いい形で宮崎の前にランナーを出せるような形が必要」と話していた通り、走者をかえす役割を期待した。

◆DeNA・松尾汐恩捕手(20)が今季初めて5番で先発し、3点を追う五回2死一、二塁で右中間を破る2点二塁打を放った。2球で追い込まれながらファウルで粘り、外角低めに沈む6球目のフォークボールを軽打で捉えた。バッテリーを組んだバウアーを援護し「追いつくためには絶対に点が欲しかった。何とか食らいついていった結果だと思う」と振り返った。

◆8回、本塁打を放ち生還した松尾汐恩を迎えるDeNAナイン=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)は6回を投げ、今季ワーストの6失点。「ゲームをつくれなくて申し訳ない」と冷静に振り返った。一回に内山に3ラン、四回に山田にソロと一発攻勢に泣き、リズムに乗れなかった。2年ぶりの神宮のマウンド。降板後に打線が奮起し「逆転してくれたチームメートに感謝しかない」と語った。

◆DeNAが終盤の集中打で3連勝。3―6の七回に4長短打などで2点を挙げ、八回にオースティンの逆転2ラン、松尾の2者連続となるソロで3点を奪った。2番手宮城が1回無失点でプロ初勝利。ヤクルトは継投が決まらず3連敗。

◆DeNAのタイラー・オースティン内野手(33)が1点を追う八回、逆転2ランを放った。金久保の高めのスライダーを振り抜き、左中間スタンドに飛び込む今季1号。「ラッキースイング。風に乗って良い感じで飛んでくれた」と笑顔を見せた。七回には左翼への二塁打を放ち、3試合ぶりの複数安打をマークした。

◆ヤクルト・内山壮真捕手(22)が2号3ランを含め、今季初のマルチ(複数)安打を記録した。0-1の一回はバウアーの直球を捉え、左翼席に鋭く運び「腹をくくって、思い切って振ろうと。うまく回転して打てた」と振り返った。持ち味はパンチ力のある打撃で、この日は本職の捕手ではなく右翼手で出場。六回は左前打を放った。試合に敗れたが「チームが苦しい状況なので、何とかチームのために頑張れれば」と前を向いた。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が四回1死で放った3号ソロを含む2安打3打点。六回1死二、三塁では右前2点打を放ち「ああやってヒットになってくれて、(バットの)軌道もちょっとは良くなっている」と振り返った。4月6日の中日戦(神宮)以来の一発で池山2軍監督の持つ球団通算本塁打記録の304本塁打まで2本とした。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
広島
21161 0.568
(↑0.012)
-
(↓0.5)
105133
(+4)
100
(+2)
19
(+1)
14
(-)
0.253
(↓0.001)
2.340
(↑0.01)
2
(1↓)
阪神
20162 0.556
(↓0.015)
0.5
(↑0.5)
105130
(+2)
97
(+4)
22
(-)
30
(-)
0.243
(↓0.001)
2.280
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
18163 0.529
(↑0.014)
1.5
(↑0.5)
106113
(+8)
100
(+6)
14
(+3)
20
(+1)
0.225
(↑0.006
2.450
(↓0.1)
4
(-)
巨人
20191 0.513
(↑0.013)
2
(↑0.5)
103123
(+4)
130
(+2)
31
(+2)
16
(-)
0.241
(↓0.002)
2.880
(↑0.03)
5
(-)
中日
16192 0.457
(↓0.014)
4
(↓0.5)
10678
(+2)
106
(+4)
13
(+2)
20
(-)
0.213
(-)
2.690
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
12211 0.364
(↓0.011)
7
(↓0.5)
10994
(+6)
138
(+8)
15
(+2)
6
(-)
0.222
(↓0.001)
3.500
(↓0.13)