1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 7 | 0 | 2 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | X | 4 | 5 | 1 | 2 |
勝利投手:大勢(4勝0敗0S) (セーブ:マルティネス(1勝0敗13S)) 敗戦投手:マルテ(0勝2敗1S) 本塁打 |

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◆巨人は0-0で迎えた4回裏、増田陸のソロで先制する。その後逆転を許すも、8回に吉川の3ランが飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、先発・赤星が6回1失点の好投。敗れた中日は、8回に上林のこの日2本目となるソロでリードを奪うも、4番手・齋藤が痛恨の一発を浴びた。
◆中日のドラフト1位ルーキー金丸夢斗が巨人戦初登板でプロ初勝利を目指す。中日の新人が巨人戦初登板で白星を挙げれば19年梅津以来となるが、この時の梅津はプロ2勝目を記録。初登板の巨人戦でプロ1勝目をマークすれば21年伊藤将(阪神)以来。中日の新人では16年小笠原以来、球団9年ぶりの記録となる。小笠原は7回10三振の快投で初白星をつかんだが、金丸はどうか。
◆連敗ストップへ、巨人のスタメンが発表された。浅野翔吾外野手(20)が「1番左翼」で出場する。また、リチャード内野手(25)は「6番三塁」で本拠地デビューとなった。先発は赤星優志投手(25)が務める。今季はここまで7試合に登板して2勝3敗、防御率2・31。安定した成績を残すも、白星は4月18日ヤクルト戦(神宮)から遠ざかっている。約1カ月ぶりの白星を目指して、先発マウンドに上がる。
◆中日前監督の立浪和義氏(55)が退任後初めて中日戦のテレビ解説を務めた。CS日テレジータスの解説者として登場。注目を集める中日の先発金丸について「前回登板でもすばらしいまっすぐでプロの選手に向かって行く姿勢を見せてくれた。強いジャイアンツにどこまで通用するか見せてほしい」と期待した。開幕から36試合を終えて5位に沈むチームについては「連勝も連敗もありますけど、ベテランの大野、涌井ら先発陣が頑張っている。なんとか頑張って点が取れれば上を狙える」と語った。試合前にはグラウンドで中日の練習を見守り、井上監督ら関係者と談笑する場面もあった。立浪氏は22年から中日の監督を3年間務めたが、3年連続最下位で退任した。
◆ドラフト1位の中日金丸夢斗投手(22)が1回を無安打無失点で抑えた。「入るのも初めて」という人生初の東京ドームでの立ち上がり。先頭浅野から変化球で空振り三振を奪った。2番泉口に死球を与え、続く吉川を遊ゴロ併殺...と思われたが、巨人側のリクエストで一塁セーフ。2死一塁としたが、キャベッジを田中の好捕で二飛に打ち取った。初回の最速は149キロだった。
◆俳優田畑志真(19)が巨人ー中日戦(東京ドーム)で始球式を行った。名前にちなんで背番号「40」のユニホームを着用し登場。左打者への内角寄りに惜しくもワンバウンド投球となり「もうちょっと投げられた、悔しかったです。30点で」と自己評価は辛口だった。小さい頃から大の巨人ファン。「東京ドームのマウンドに立ってピッチングできてすごくうれしかった」と笑顔で話した。
◆お待たせしました。5月7日以来9日ぶりに「すしレース」が開催された。タマゴが気合十分、全集中で好スタートした。スピードに乗って中盤に差しかかると後続と2貫差で先行。2着以降は大混戦。2着は半貫差をつけてエビ。3着は米粒差でマグロ、4着はアナゴ、5着はコハダがゴールテープに飛び込んだ。タマゴは連敗を4で止めた。通算成績は、アナゴ8勝、エビ4勝、マグロ3勝、タマゴ2勝、コハダ1勝となった。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。
◆巨人増田陸内野手(24)が先制の今季第2号ソロを放った。両チーム無得点で迎えた4回1死。中日先発金丸の148キロ外角直球を捉えた打球は左中間スタンドに飛び込んだ。一塁ベースを回ったところでボールがスタンドインしたことを確認すると、人さし指を掲げて喜んだ。増田陸にとっては22年8月4日阪神戦(東京ドーム)以来、1016日ぶりの本拠地アーチとなった。
◆ドラフト1位の中日金丸夢斗投手(22)がプロ入り後初めて本塁打を被弾した。両者無得点で迎えた4回。1死から5番増田陸に148キロ直球を左翼スタンドぎりぎりまで運ばれた。捕手のインサイド要求が逆球になりきっちりと捉えられてしまった。プロ初登板となった前回5日DeNA戦(バンテリンドーム)では4回1死から四球を許し、その後連打を浴びて2失点。プロ初黒星を喫した。プロ2試合目の登板も4回に失点となった。ただ、6回まで毎回の7奪三振と踏ん張り試合を作った。
◆ドラフト1位の中日金丸夢斗投手(22)が6回3安打1失点で降板した。1ー1の7回。2死二塁で迎えた打席で代打を送られた。プロ初勝利はならなかった。プロ2試合目の登板となったこの日は序盤からテンポよくアウトを重ねたが、4回、増田陸に先制のソロ本塁打を被弾。ただ、6回まで毎回の7奪三振と踏ん張り、試合を作った。直球の最速は150キロだった。
◆巨人大勢投手(25)が勝ち越しを許した。同点の8回から4番手で登板。岡林を一ゴロ、鵜飼を空振り三振に抑え2死を奪ったが、上林に甘く入った154キロ直球を捉えられ、バックスクリーン左へのソロ本塁打を許した。大勢は、試合前時点で15試合に登板して3勝0敗、11ホールド、防御率1・15の成績を残していた。本塁打を浴びるのは23年9月21日阪神戦(甲子園)でミエセス、佐藤輝に打たれて以来、2年ぶりとなった。
◆3番中日上林誠知外野手(29)が、自身プロ初の2打席連発となる5号勝ち越しアーチを放った。1ー1で迎えた8回2死走者なしの場面。巨人大勢の初球154キロ速球を強振。打球は中堅左のスタンドに突き刺さった。一塁ベースを蹴った上林は、右手を高々と突き上げた。6回には1死から同点に追いつく4号ソロを右中間席に運んでいた。
◆巨人増田陸内野手(24)が爽快な1発を放った。4回1死、カウント1-2からの6球目。中日ルーキー左腕の148キロ直球を捉えた。「追い込まれていましたが、真っすぐをうまくはじき返すことができました。赤星さんがいい投球をしているので援護できてよかったです」と左翼席最前列に2号先制ソロを放り込んだ。重たい空気を"絶好調・男"がかき消した。前カードの広島3連戦で3連敗。今季ワーストの4連敗で貯金を吐き出した。Bクラス4位に転落し、9日ぶりに本拠地・東京ドームに戻ってきた。クリーンアップの5番に抜てきされた増田陸は4月22日に1軍昇格してから、試合前まで17試合で打率3割6分7厘をマーク。「絶好調だと思っていて。チャンスは少ないんですけど、なんとかそれをものにできるようにっていう思いで必死です」と話していた。球団のOB会長を務める中畑清氏の代名詞だった"絶好調・男"。直近の3カードは黒星先行も阿部監督は「必死にみんなやっている」と言った。長丁場のペナントレースは振り返る時期ではない。ダイヤモンドをスピードを緩めずに周回した増田陸の姿勢が体現するように立ち止まってもいられない。この1発、この1点が大局を動かすきっかけにもなり得る。先発の赤星は6回5安打1失点の粘投。今季3勝目は逃すも、ゲームメークしてブルペン陣につないだ。一丸の1勝が良薬になる。【泉光太郎】
◆巨人が土壇場の逆転劇で連敗を4で止めた。1ー2とリードされた8回裏2死一、二塁で吉川尚輝内野手(30)が中日斉藤から今季1号3ランを右翼ポール際に打ち込み「本当に何とかしたい気持ちもそうですけど、まず同点にっていう中で最高の結果になったと思います」と汗を拭った。投手戦の展開。8回表に4番手で登板した大勢投手(25)が上林に甘く入った154キロ直球を捉えられ、バックスクリーン左へのソロ本塁打で勝ち越しを許した。直後に主軸の意地の1発で勝利をつかみ、阿部慎之助監督(46)も「(勝率)5割になって、みんなで仕切り直しで頑張って行こうって言ったので。明日も勝てるように頑張ります」と話した。
◆巨人打線にはこの男がいるついに飛び出た第1号吉川尚輝が逆転3ランホームランバットでも #尚輝たまらん?プロ野球 (2025/5/16)??巨人×中日??Live on DAZN#オレをみろ #ジャイアンツ pic.twitter.com/NSISzYwlpC
◆巨人が土壇場の逆転劇で連敗を4で止めた。1ー2とリードされた8回裏2死一、二塁で吉川尚輝内野手(30)が中日斉藤から今季1号3ランを右翼ポール際に打ち込んだ。8回表に4番手で登板した大勢投手(25)が上林に甘く入った154キロ直球を捉えられ、バックスクリーン左へのソロ本塁打で勝ち越しを許した直後、主軸の意地の一発で勝利をつかんだ。内角高めのスライダーをとらえた1発に、阿部慎之助監督(46)は「スロー(映像)見たらすごいボール打ってたので。あれは尚輝しか打てないんじゃないかなと思います。もう1回打ってといわれても多分打てないんじゃないですか?それくらいうまく打ったと思います」と称賛した。鬼門マツダスタジアムで同一カード3連敗を喫した翌日に逆転で勝利し「マツダでの流れを一掃してくれたんでね、本当にチーム助けてくれたなと思ってます」と言った。この日はゼラス・ウィーラー巡回打撃コーチがベンチ入り。阿部監督は「一応通訳として入ってもらってるんで。まぁ気分転換に。シュンってなっちゃう子が多いんでね、通訳してもらいつつ選手のバックアップするって意味でも入ってもらいました」と話した。借金生活を回避し、貯金は再び1。「5割になってみんなで仕切り直しで頑張っていこうって言ったんで、それはずっと同じですけど、明日も勝てるように頑張ります」と話した。
◆巨人増田陸内野手が先制2号ソロを放った。4回1死、中日金丸の148キロ直球を左中間スタンドへ運び「真っすぐ対応をしながら変化球対応をしようかなと思ったら本当に真っすぐが来て、それをしっかり仕留めたのが良かった」と1016日ぶりの本拠地アーチを喜んだ。常にベースランニングを全力疾走する理由は「流れが早く来るから」。1日の広島戦から師匠と慕う坂本のバットを借りてからは41打数16安打で打率は3割9分。「勇人さんパワーですね」と感謝した。
◆劇的な一打に言葉を詰まらせた。巨人吉川尚輝内野手(30)が値千金の逆転弾を放った。1点ビハインドの8回2死一、二塁。中日斎藤の代わりばなの初球を捉えた。内角高めに抜けた125キロスライダーを体を回転させながら振り抜いた打球は、右翼ポール際に飛び込む今季1号逆転3ラン。お立ち台では「本当に何とかしたい気持ちもそうですけど、まず同点にっていう中で最高の結果になった」と、思わず感極まった。ここぞの場面でよみがえった。得点圏での適時打は5月1日広島戦(東京ドーム)での第2打席以来、54打席ぶり。チームも4連敗中だった中での逆転アーチに「とても苦しい状況でしたし、僕もなかなかいい場面で打てないこともあったので」としみじみ。阿部監督も「あれは尚輝にしか打てないんじゃないかなと思います」と絶賛した。今季も攻守でチームをけん引している。昨季は二塁で全試合先発出場。自身初のベストナインとゴールデングラブ賞を受賞した。今季もここまでチーム唯一の全試合先発。長野、坂本、丸、岡本といった主力が不在の中、スタメンに名を連ねる吉川は「ベテランではまだないかもしれないですけど...やらないといけないなという思いはここにいるみんな多分思ってると思う」とチームリーダーとしての自覚を漂わせた。吉川の1発でチームは貯金「1」となった。それでも見据えるのは日本一の景色だけ。今年1月の自主トレ公開の際には「日本一になって輝けるように」。そう言い放った男が最高の場面で輝いた。【水谷京裕】
◆中日のドラフト1位金丸夢斗投手(22)が6回3安打1失点と力投も、プロ初勝利はお預けになった。初回からテンポよくアウトを重ねたが、両チーム無得点で迎えた4回1死から増田陸に148キロ直球を左翼スタンドぎりぎりまで運ばれた。「悔いが残ります」と捕手のインサイド要求が逆球になったところをガツン。プロ入り後初の被弾となった。プロ初黒星を喫した前回5日DeNA戦(バンテリンドーム)では4回1死から四球を出し、その後連打を浴びて2失点。この日も4回に失点と「魔の4回」となってしまった。ただ、伸びのある直球を武器に毎回の7三振を奪うなど巨人相手にさすがの内容。井上監督も「ジャイアンツ相手にこういう投手というのは印象はつけられた」と及第点だ。次回登板については「間隔はそんなに空けたくない」としつつ、「投手コーチと話をして決めます」と話すにとどめた。
◆巨人が土壇場の逆転劇で連敗を4で止めた。1ー2とリードされた8回2死一、二塁。吉川尚輝内野手(30)が中日斎藤から今季1号3ランを右翼ポール際に運んだ。内角高めのスライダーを運んだ技ありの1発。8回に大勢投手(25)が上林に勝ち越しソロを許した直後の値千金の1発で勝利をつかんだ。初対戦だった中日のドラフト1位ルーキー、金丸夢斗投手(22)には6回まで3安打で増田陸のソロによる1点に抑えられた。阿部慎之助監督(46)は「思ってた通りいい投手でしたね」と話した。左腕から2号ソロを放った増田陸には「必死さが伝わってきますし、ミスをしてもそれを承知で使っているので。今のところはね、頑張ってくれてるので少しでも長く続けて欲しいなと思います」と期待した。逆転3ランの吉川に対しては「スロー(映像)見たらすごいボール打ってたので。あれは尚輝しか打てないんじゃないかなと思います。もう1回打ってといわれても多分打てないんじゃないですか? それくらいうまく打ったと思います」と称賛した。
◆中日が土壇場で試合をひっくり返され、連勝が2でストップした。1点リードの8回2死二塁から、代わったばかりの斎藤綱記投手(28)が吉川に右翼ポール際に逆転の3ランを浴びた。中日は今季巨人に1勝5敗。東京ドームでは昨季から8連敗となった。井上一樹監督(53)が試合後に8回の場面を振り返った。-8回は万全を期しての継投だった井上監督 いや、これは今もコーチミーティングでもちゃんとコーチには言ったけども、もちろんそれは打たれたら戦犯みたいになる。つるし上げられるかもしれないけど、そんなことなく、やっぱり今までうちの勝利っていうのはピッチャー陣すごく助けられてきているところで、それは完璧に抑えてくれっていうのは気持ちでは出してはいても、ああいうこともあるわけで。だから、あとは次の登板の時にまたそんな引きずらないように。もちろんマルテが8回は全部締めてくれたらよかったんだけども、四球でちょっと嫌な予感でしたね。ちょっと斎藤で行くことに決めたんですけど。-試合はすべてホームランによる得点。東京ドームの特性井上監督 もちろんそれはもうバンテリンドームを庭として戦ってる。でもそれは東京ドームの広さを、じゃあ知らないんか? って知ってるわけで、それはそれは選手たちが1番過敏に意識はしてるはずなんで。ただ、やっぱりそういった意味では、この球場は怖いって話よね。-上林が2打席連続ホームラン井上監督 いやいや、もちろん今日もあいつがね、あいつのおかげでこう(勝利も)目前まで来てたわけだから、うちの中ではもう、もう外せない。もう、ほんとにピースというか、そういった形でいい働きをしてくれてると思います-先発金丸は井上監督 このようにまあまあデビューがホームゲーム、そしてこれだけオレンジ一色の中でのアウェーで登板っていうのも、もちろんこれからどんどん、どんどん積み重ねていくんだろうけど、あのアウェーでこれだけ投げた。結果的に勝ちも負けもつかなかったけど、爪痕っていうジャイアンツに対して、こういうようなピッチャーなんだねっていうような感じで、印象はつけられたピッチングができたと思います。-またちょっと間隔を少し空けての次回登板になる井上監督 そうだね。ちょっとああいうピッチングを見れば、また見たい、見たいという風なこともあるだろうし。俺も間隔はそんなに空けたくない。とは言いつつも、他のうちの先発ピッチャーもね、全然(ダメ)というわけじゃないから。それはまたピッチングコーチと話をして、どうするべきかっていうのはまた決めてます。
◆巨人赤星優志投手(25)は今季8戦目で中日戦に初先発し、6回5安打1失点だった。1点リードの6回1死、カウント3-1から中日3番の上林に132キロのカットボールを右中間スタンドへ同点弾を浴び、勝ち星を逃した。痛恨の4号ソロ。右腕は「状態もいいバッターですし、カウント3ボールにしてしまったのがホームランにつながった。カウントをつくれなかったところで勝負はついたかな」と反省を口にした。4回まで毎回走者を背負った。それでも「なんとかゼロで粘れるように。連敗もしていたので、なんとか勝てるようにマウンドに上がった」と振り返った。150キロ前後の直球と変化球を操り、3度のピンチを切り抜けた。勝ち星はつかなかったが、中日ドラフト1位金丸に劣らず、プロ4年目の意地を見せつけた。
◆巨人・増田陸内野手(24)が先制2号ソロをが放った。0-0の四回1死。中日のドラフト1位ルーキー、金丸が投じた148キロの速球を一閃。左翼席へ放り込み、ガッツポーズを見せた。「追い込まれていたが、真っすぐをうまく弾き返すことができた」とコメントした。
◆巨人が連敗を4でストップ。1―2の八回、吉川の1号3ランで逆転した。先発の赤星は6回5安打1失点。中日は八回に上林の2打席連発となる5号ソロで勝ち越したが、直後に救援陣が崩れた。新人の金丸は6回3安打1失点。
◆巨人が連敗を4で止めた。1―2の八回、吉川尚輝内野手(30)が右翼席へ劇的な1号逆転3ランを放った。阿部慎之助監督(46)は「スロー(映像)見たら、すごいボールを打っていたので。あれは尚輝しか打てないんじゃないかな。もう一回打ってって言われても打てないんじゃないですか? それくらいうまく打ったと思います」と絶賛した。
◆巨人先発の赤星優志投手(25)は「(チームが)連敗していたので、何とか勝てるように」と五回まで無失点投球。3勝目の権利を得て迎えた1―0の六回に上林に同点弾を浴びた。「3ボールにしてしまったのが本塁打につながった。カウントをつくれなかったところで勝負がついた」と悔やんだ。防御率2・20と安定感はあるが、4月18日を最後に白星から遠ざかっている。
◆中日のドラフト1位新人、金丸はプロ2度目の先発で6回を投げ、毎回の7奪三振。3安打に抑えたが、ソロにより1点を失った。前回登板に続いて好投するも初白星はお預けとなり「1球の重みを知った。次は初勝利できるように頑張る」と切り替えていた。四回、増田陸に甘く入った直球を左中間席に運ばれ、初の被本塁打。ただ失投はこの球くらいで、最速150キロを計測した切れのある直球で内外角を突いた。変化球の制球も尻上がりに良くなり、五、六回は三者凡退。初めて上がった敵地のマウンドでも先発の役割を十分に果たし「修正できて良かった」と手応えを口にした。
◆巨人・吉川尚輝内野手(30)が16日、中日6回戦(東京ドーム)の八回に1号逆転3ランを放ち、4-2の勝利に導いた。4番・岡本和真内野手(28)の故障離脱により得点力不足に悩まされていたが、主砲とともにチームを支えてきた吉川のアーチで連敗を4で止めた。白球が右翼ポール際の最前列へ飛び込み、右手を高く突き上げた。吉川がチームを救う逆転3ランを放ち、渾身(こんしん)のガッツポーズとともにダイヤモンドを一周。お立ち台ではこみ上げる思いに言葉を詰まらせた。「本当に何とかしたい気持ちもそうですし、最高の結果になった。連敗中でチームはとても苦しい状況でしたし、僕もなかなかいい場面で打てないこともあったので」1-2と勝ち越された直後の八回。2死一、二塁から左腕の斎藤が投じた1球目、内角高めのボールゾーンに抜けたスライダーを思い切り引っ張った。前日15日の広島戦(マツダ)では、2度得点圏で凡退していた吉川の一発。阿部監督も「あれは尚輝しか打てない。もう一回打ってと言われても打てないくらいうまく打った」と賛辞を惜しまなかった。4番・岡本が6日の阪神戦の一塁守備で打者走者と交錯し、左肘の靱帯(じんたい)を損傷。全治約2~3カ月の長期離脱となった。主砲の離脱以降は得点力不足に苦しみ2勝5敗。オフに合同自主トレも行い、昨季は主将の岡本とともに副将としてチームを支えた吉川は、2試合で代役の4番に座った。「こういうチーム状況で戦わないといけないのは、みんなわかっている。(増田)陸も打って結果を残して、僕たち中堅も火がつくというか、やらないといけない」と語気を強めた。吉川の一打で連敗を4で止め、貯金1とした。「一つ今日勝てたので、明日連勝できるように」。主砲の穴を埋めようとチーム一丸で奮闘する中、頼れる背番号2がその先頭に立つ。(原田優介)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
広島 |
21 | 16 | 1 | 0.568 (↑0.012) | - (↓0.5) |
105 | 133 (+4) | 100 (+2) | 19 (+1) | 14 (-) |
0.253 (↓0.001) | 2.340 (↑0.01) |
2 (1↓) |
阪神 |
20 | 16 | 2 | 0.556 (↓0.015) | 0.5 (↑0.5) |
105 | 130 (+2) | 97 (+4) | 22 (-) | 30 (-) |
0.243 (↓0.001) | 2.280 (↓0.02) |
3 (-) |
DeNA |
18 | 16 | 3 | 0.529 (↑0.014) | 1.5 (↑0.5) |
106 | 113 (+8) | 100 (+6) | 14 (+3) | 20 (+1) |
0.225 (↑0.006) | 2.450 (↓0.1) |
4 (-) |
巨人 |
20 | 19 | 1 | 0.513 (↑0.013) | 2 (↑0.5) |
103 | 123 (+4) | 130 (+2) | 31 (+2) | 16 (-) |
0.241 (↓0.002) | 2.880 (↑0.03) |
5 (-) |
中日 |
16 | 19 | 2 | 0.457 (↓0.014) | 4 (↓0.5) |
106 | 78 (+2) | 106 (+4) | 13 (+2) | 20 (-) |
0.213 (-) | 2.690 (↓0.04) |
6 (-) |
ヤクルト |
12 | 21 | 1 | 0.364 (↓0.011) | 7 (↓0.5) |
109 | 94 (+6) | 138 (+8) | 15 (+2) | 6 (-) |
0.222 (↓0.001) | 3.500 (↓0.13) |
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