1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 5 | 11 | 0 | 2 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:藤井 聖(1勝2敗0S) 敗戦投手:有原 航平(2勝4敗0S) 本塁打 |

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◆楽天は初回、辰己の2ランで幸先良く先制する。3点リードで迎えた6回表には、堀内のプロ初本塁打となる2ランが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・藤井が5回無失点と試合をつくり今季初勝利。敗れたソフトバンクは先発・有原が振るわず、打線もつながりを欠いた。
◆両チームのスタメンが発表され、トレード加入したソフトバンク秋広優人内野手(22)は2試合連続「6番左翼」でスタメンとなった。山川穂高内野手(33)は「7番DH」、4番は中村晃外野手(35)と、やはり2試合連続で同じ打順となった。前日15日の西武戦で両手に死球を受けた野村勇内野手(28)は「1番遊撃」で出場する。
◆福岡県出身の俳優・高杉真宙(28)が始球式を行った。「ピンクフルデー2025」の初日にイケメン右腕がマウンドへ。ドジャース大谷を模倣したフォームだったが、惜しくもワンバウンド投球となり「たった1球なのにすごく汗が出ました。エネルギー使うんだなって思いました。僕自身もドームに来て試合を見ていたので、信じられない気持ちです」と感無量だった。映画やNHKの大河ドラマ「光る君へ」などドラマに多数出演し、幅広い世代から人気を誇る高杉真宙。1996年7月4日生まれは栗原陵矢内野手(28)と同じで「今年29歳なんですけど、第一線で活躍している選手たちは同い年くらいだろうなと思うと感動します。戦っているんだな、と」と目を輝かせた。背番号は7月4日生まれにちなんで「74」を付けた。
◆トレードで加入したソフトバンク秋広優人内野手(22)に、周囲をヒヤリとさせる場面があった。移籍から2試合連続「6番左翼」でスタメン出場し、6回1死の第3打席で左ひざ付近に死球を受けた。秋広はトレーナーとともにベンチに下がったが、手当てを受けてプレーを続行した。ソフトバンクは死球で肝を冷やす場面が多く見られる。周東、今宮は死球で戦線離脱を余儀なくされ、前日15日は野村が両手に死球を受けた。この日も3回に栗原が背中にボールを当てられ、もん絶していた。
◆楽天藤井聖投手(28)が、今季初勝利の権利を手にして降板した。ソフトバンク戦で今季6度目の先発。1回2死一、三塁で柳町を遊ゴロに封じ、4回は連打で無死一、二塁のピンチを招くも後続を断った。毎回走者を許しながらも5回5安打無失点と粘投した。藤井は「初回に点を取ってもらえたことで、気持ち的にかなり楽に投げることができました。自分の投球としては、なんとか要所を締めることができました」とホッとした表情で話した。
◆楽天が敵地福岡でソフトバンクに今季4連勝を決めた。初回1死二塁から3番辰己が左翼テラス席に2号先制2ランを放った。6回無死一、二塁では村林が左前適時打をマーク。6回2死一塁では堀内がプロ1号となる2ランを右翼テラス席に突き刺し、リードを広げた。浅村栄斗内野手(34)は2四球を選んだが2打数無安打で、平成生まれ初の2000安打は残り2本のまま持ち越しとなった。先発藤井は今季6度目の登板で5回5安打無失点と粘り、初勝利を手にした。4回無死一、二塁のピンチを招くなど毎回走者を背負ったが、得点を与えずに粘った。この日の1勝で対ソフトバンクは6勝1敗とした。
◆ソフトバンクが勝率5割を逃した。先発の有原航平投手(3)が誤算。1回、辰己に先制2ランを浴びて5月は全3試合で初回失点となった。0-3の6回は堀内にプロ1号2ランを許した。有原は6回5失点で本拠地初勝利はお預けとなり「初回から失点してしまい、いいリズムで投げることができなかった。初回の失点もそうですが、5回、6回の失点がなければ、このような試合展開になっていなかったかもしれないし、何とか防がなければいけなかった。チームに申し訳ないです」と肩を落とした。対楽天は1勝6敗とカード別最悪の借金「5」となった。昨季は16勝9敗と大きく勝ち越した相手だったが、今季はシーズン序盤から苦戦を強いられている。
◆ソフトバンク4番中村晃外野手(35)のバットが唯一の得点をたたき出した。5点を追う7回2死一、二塁。楽天藤平の直球を右前にはじき返すタイムリー。2試合連続で4番を任されたベテランはしっかりバットで応えた。「あれくらいはやるから4番に置いているんでね」。試合後、小久保監督はさも当然と言わんばかりの口調だった。
◆ソフトバンクが、勝率5割復帰をまた、逃した。借金「1」で迎える一戦は、開幕2戦目を除き3連敗。楽天と勝率で並び、4位タイに後退した。17日に負ければ5位転落となる。エースの完全復活なしに、上位進出はない。先発の有原航平投手(32)が6回5失点の乱調。1回、辰己に先制2ランを浴びて5月は登板全3試合で初回失点となった。「初回から失点してしまい、いいリズムで投げることができなかった」。0-3の6回は堀内にプロ1号2ランを浴びた。1試合2被弾は今季初。みずほペイペイドームでは0勝3敗、防御率8・10の惨事だ。昨季は本拠地で8勝2敗、防御率1・71だった右腕の歯車が狂っている。8週連続で「金曜日の男」を託した小久保裕紀監督(53)も苦言を呈した。「彼が本来の姿にならない限り(首位の)日本ハムを追いかけるのは難しい」。この日は打線が何度も好機を逃したが「それより」と切り返し「(野手で)若い選手がやっているなか、中心のピッチャーがゲームを作っていく。そこでしょう」と注文をつけた。指揮官は順位表こそ意識しないが、首位日本ハムの独走は許したくないのが本音。あえて大黒柱に厳しい言葉をかけた。有原は「こういうことがないようにできることをやるだけ」と前を向いた。借金は再び2。対楽天は1勝6敗でカード別最悪の勝率1割4分3厘となった。交流戦前は残り5試合ある同カード。早めに苦手意識を払拭したい。【只松憲】
◆楽天浅村栄斗内野手(34)の通算2000安打達成は残り2本のまま持ち越しとなった。「6番一塁」で先発し2打数無安打2四球。6回1死からこの日2つ目の四球を選ぶと、堀内のプロ初本塁打となる1号2ランを呼び込んだ。「自分が打てるボールを打ちにいかないといけないので、今日はいいところに投げられていましたし、そのなかで見極めもできていたので、それが点につながったので良かった」。四球数はリーグトップタイの20となった。一方で2回の第1打席は、ソフトバンク有原の真ん中付近に入ったカットボールを捉えきれず、中飛に倒れた。「ちょっときれいに打ち過ぎたというか、もうちょっと強く、思いきって振りにいけば良かったなっていう感じです。でもそんな悪くない。また焦らずやりたい」と前を向いた。2四球を選んで勝利に貢献した浅村について、三木監督は「彼のやっぱりすごみというか、出塁する、しっかりチャンスを広げたりっていう部分で、ただ打つだけじゃなくてね、そういう存在感というのは非常に大きいと思います」と話した。
◆トレードで巨人から加入したソフトバンク秋広優人内野手(22)が2試合連続安打を放った。4回無死一塁の第2打席で投手への内野安打。6回1死の第3打席で左ひざ付近に死球を受けて一時ベンチ裏に退いたが、手当てを受けてプレーを続行した。「試合に対してはそこまで緊張することなく入れた」と話す22歳。移籍初打点、初本塁打が待ち遠しい。
◆楽天が快勝し、敵地福岡でのソフトバンク戦は今季4連勝となった。同カードは6勝1敗とした。主導権を握った。初回1死二塁から3番辰己が左翼テラス席に2号先制2ラン。5回無死一、二塁では村林が左前適時打をマークした。6回2死一塁では堀内がプロ1号となる2ランを右翼テラス席に突き刺し、リードを広げた。打線について三木肇監督(48)は「あの先制点はやっぱり背中押してくれたと思うし、(辰己)涼介の1発も大きかったけども。堀内のホームランは非常に大きな一打だった。ほんとナイスバッティングだったと思う。なんかすごいキャッチャーぽかったね、1発でぱっと仕留めたというか、狙い打ちみたいな感じで良かったですね」と笑顔で話した。先発藤井は今季6度目の登板で5回5安打無失点と粘り、初勝利を手にした。4回無死一、二塁のピンチを招くなど毎回走者を背負ったが、得点を与えずに粘った。三木監督は「勝てたのは良かったけども、粘ったね。粘ったという評価できるところもあるんですけども。もっともっとかなと思いますけど」と注文も忘れなかった。浅村栄斗内野手(34)の平成生まれ初の2000安打は持ち越しとなった。
◆10年目の楽天堀内謙伍捕手(28)が、プロ初本塁打をかっ飛ばした。3-0の6回2死一塁、ソフトバンク有原の初球、カットボールを捉えた。「芯に当たってたので、越えてくれと思った」とリードを広げる1号2ラン。「最高です」。右翼テラス席に吸い込まれたのを見届けると、右手でガッツポーズを決めた。1軍通算124試合目、246打席目で待望の1発が飛び出した。「あんまりホームランは意識せずやってきた。いい感じで捉えて、その結果がホームランになった。これからも意識せずに、しっかり間を抜くようなバッティングができればいい」。戻ってきた記念球は「両親だったり、家宝にするのもありかな」と迷っている様子だった。5回先頭では投手強襲の内野安打を放って出塁。15年ドラフトで同期入団の村林の適時打を呼び込んだ。守備では5投手をリードし、勝利に導いた。「最少失点で抑えられたので、この先もこういう試合を続けていけるように」と引き締めた。チームでは長打力が持ち味の捕手安田が右手の骨折で長期離脱中だ。そんな中、4月12日に初昇格した堀内の打撃が光る。25試合で打率3割1分7厘、1本塁打、7打点と好調だ。静岡高時代には春夏3度の甲子園に出場も、プロでの実績は乏しい。「1試合1試合、死に物狂いでやっていくだけだと思う」。遅咲きの28歳が「打てる捕手」として猛アピールを続けている。【山田愛斗】
◆敵地・みずほペイペイドームに詰め掛けた楽天ファンからため息が漏れた。楽天・浅村栄斗内野手(34)はフライを打ち上げ、中堅手のグラブに打球が収まると味方ベンチに引き返した。通算2000安打に残り2本で臨み、王手はかけられなかった。2-0の二回先頭で迎えた1打席目。有原の6球目、カットボールをたたいた。打順は前夜の7番から6番に繰り上がった。大記録を目前に控え「1本ずつしっかり打ちたい」と静かに闘志を燃やしていた。4月27日のソフトバンク戦で残り9本としてから自己ワーストの35打席連続無安打を経験した。見えないプレッシャーとの闘い。「自分の中で打てない時期もある」と言い聞かせ、逆境をはね返した。15日のロッテ戦(東京ドーム)を終え、この日の正午に福岡入りした。球団は、大記録達成時に備えて会見場を手配するなど、周囲の期待は高まった。2点リードの四回2死一塁で回ってきた2打席目。同じく、有原相手にファウルで粘った9球目、内角球を見極めて四球を選んだ。六回1死無走者の3打席目も四球で出塁した。
◆楽天が快勝。一回に辰己の2ランで先制すると、五回に村林の適時打、六回に堀内のプロ1号となる2ランで点差を広げた。藤井は丁寧に低めを突いて5回無失点とし今季初勝利。ソフトバンクの有原は6回を5失点と崩れて4敗目。
◆ソフトバンクの有原が2本の2ランを浴びるなど精彩を欠き、4敗目を喫した。一回は辰己に変化球を左翼席に運ばれ、3登板続けて立ち上がりに失点。6回を5失点で「結果がこれなので、できることをやるだけ」と言葉少なだった。昨季は14勝で最多勝のタイトルに輝いたエースが本来の姿を取り戻せずにいる。打線は多くの主力を欠くだけに、小久保監督は「チームの中心となる投手が試合を引っ張らない限り、上位に食らい付くのは難しい」と険しい表情で話した。
◆楽天・藤井聖投手(28)が5回無失点で今季初勝利。開幕から登板6試合目での白星に「非常に長く感じた。あまりにも長かった」と胸をなで下ろした。ただ3四死球(2四球)を与え、球数は98。三木監督は「結果としては良かった」とねぎらった上で「まだできることはあると思う」と、さらなる奮起を促した。
◆10年目の楽天・堀内謙伍捕手(28)がプロ1号となる右越え2ランを放って、5-1の勝利に貢献した。「最高です。芯に当たったので、何とかフェンスを越えてくれと思って走った」。3-0の六回2死一塁。有原の初球、カットボールを引っ張った。本塁付近で出迎えた一走・浅村にハイタッチを〝拒否〟され笑いを誘った。五回の打席では投手内野安打で出塁し、3点目のホームを踏んだ。マスクをかぶっては、好リードで先発した藤井を今季初勝利に導いた。三木監督は「堀内の一発は非常に大きかった」と祝福。浅村は2四球を選ぶも、無安打で通算2000安打には残り2本のまま持ち越した。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
23 | 15 | 1 | 0.605 (↑0.01) | - (-) |
104 | 149 (+8) | 113 (-) | 42 (+1) | 18 (+3) |
0.239 (↑0.001) | 2.450 (↑0.06) |
2 (1↑) |
西武 |
21 | 17 | 0 | 0.553 (↑0.012) | 2 (-) |
105 | 108 (+3) | 99 (-) | 14 (-) | 32 (+1) |
0.238 (-) | 2.430 (↑0.06) |
3 (1↓) |
ORIX |
19 | 17 | 3 | 0.528 (↓0.015) | 3 (↓1) |
104 | 132 (-) | 143 (+3) | 28 (-) | 20 (-) |
0.268 (↓0.004) | 3.370 (↑0.05) |
4 (-) |
ソフトバンク |
18 | 20 | 2 | 0.474 (↓0.012) | 5 (↓1) |
103 | 149 (+1) | 126 (+5) | 25 (-) | 29 (+1) |
0.252 (↓0.001) | 2.740 (↓0.06) |
4 (1↑) |
楽天 |
18 | 20 | 0 | 0.474 (↑0.015) | 5 (-) |
105 | 113 (+5) | 129 (+1) | 18 (+2) | 37 (+1) |
0.241 (↑0.002) | 3.310 (↑0.06) |
6 (-) |
ロッテ |
13 | 23 | 0 | 0.361 (↓0.01) | 9 (↓1) |
107 | 89 (-) | 130 (+8) | 18 (-) | 13 (-) |
0.207 (-) | 3.290 (↓0.14) |
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