ロッテ(★0対8☆)日本ハム =リーグ戦6回戦(2025.05.16)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:山﨑 福也(2勝1敗0S)
敗戦投手:田中 晴也(2勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】水野 達稀(3号・7回表3ラン)

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◆投打のかみ合った日本ハムが快勝。日本ハムは初回、清宮幸の適時打などで3点を先制する。4点リードで迎えた7回表には、水野の3ランが飛び出し、相手を突き放した。投げては、先発・山崎福也が9回無失点7奪三振の快投。自身8年ぶりの完封で今季2勝目を挙げた。敗れたロッテは、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハム山崎福也がロッテ戦に先発。通算50勝52敗の山崎だが、対戦したパ・リーグ球団の勝敗はロッテ戦10勝5敗、ソフトバンク戦10勝11敗、日本ハム戦9勝10敗、西武戦7勝11敗、楽天戦4勝10敗、オリックス戦2勝1敗。ロッテ戦は最多貯金を誇る得意カードで、オリックス時代の7月11日から4連勝中。特にZOZOマリンスタジアムで強く、同球場の黒星は23年5月18日の1度だけだ。

◆日本ハム郡司裕也捕手(27)が2回2死一塁で、ロッテ寺地が放った高いバウンドのゴロを「じゃんぷ郡司」で好捕し、一ゴロにした。前日15日は34打席ぶりの安打が決勝打となり「おめざめ郡司」。この日は3、4月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞し「あわーど郡司」。攻守に表彰と「とんでる郡司」にSNSも熱視線だ。15日のお立ち台で、インタビュアーの"ケンティー"こと中島健人の決めゼリフを奪ったこともあり「グンティーセクシサンキュー」とのコメントも寄せられた。

◆日本ハムが3カード連続で白星発進し、今季最多の貯金8とした。1回1死一、二塁、今季2度目の4番に入った清宮幸太郎内野手(25)が右前に先制適時打を放つと、5番万波がセンターオーバーの適時二塁打で続き、あっさり2点を奪取。さらに1死満塁で好調な石井一成内野手(31)の中犠飛で3点目を挙げた。4回1死三塁では細川凌平内野手(23)が今季初安打となる中前適時打を放ち4点目。7回2死一、二塁では水野達稀内野手(24)の3号3ランで突き放した。投げては先発山崎福也投手(32)が9回7安打完封で2勝目。17年7月10日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)以来8年ぶり2度目の完封勝利で、対ロッテはオリックス時代の23年7月11日から5連勝となった。

◆ロッテは連勝ならず、今季10度目の0封負けとなった。先発の田中晴也投手(20)は試合前まで通算成績3勝0敗と好相性の日本ハム打線だったが、序盤につかまった。初回の先頭打者・郡司に二塁手と右翼手の間に落ちるポテンヒットで出塁される。その後3連打を浴び2点の先制を許す。さらに1死満塁で石井に犠飛を浴び、0-3にされた。6回6安打4失点に「初回の複数失点というところで完全に勢いを持っていかれてしまったのでそこは反省点ですし、そこが今日はすべてかなと思います」と振り返った。打線は日本ハム先発の山崎から得点できず。8回に1死二、三塁とチャンスをつくったが空振り三振と二ゴロに終わった。これで5月は10敗目となった。

◆日本ハムの新庄剛志監督(53)が森本稀哲外野守備走塁コーチ(44)の判断を絶賛した。1回1死一、二塁、今季2度目の4番に入った清宮幸太郎内野手(25)が右前に安打を放つと、三塁コーチャーの森本コーチは、微妙なタイミングではあったが、二塁走者の郡司を本塁へ突入させた。結果的に捕球にいった右翼の山本が焦ってファンブル。郡司は無事、先制の生還を果たした。指揮官は「今日のヒーローは森本コーチかな。初回の、あそこで回したところ。どう思って回したかちょっとわからないけど、タイミング的にはアウトのタイミングというところで回す意図がなんかあって。で、結局(外野手が)慌ててね、1点入った。あれがでかかったです」と振り返った。ロッテ先発の田中晴から3盗塁もマークし「今日は森本コーチがサイン出しました」。同コーチの好判断が要所でさえ、呼び込まれた勝利でもあった。

◆ロッテは今季10度目の0封負けで、借金は再び「10」となった。先発の田中晴也投手(20)は試合前まで通算成績3勝0敗と好相性の日本ハム打線だったが、序盤につかまった。初回の先頭打者・郡司に二塁手と右翼手の間に落ちるポテンヒットで出塁される。その後3連打を浴び2点の先制を許す。さらに1死満塁で石井に犠飛を浴び、0-3にされた。6回6安打4失点に「初回の複数失点というところで完全に勢いを持っていかれてしまったのでそこは反省点ですし、そこが今日はすべて」と振り返った。吉井理人監督(60)は「初回制球がうまくいかなくてカウント不利になって、まっすぐ狙われてましたけど、でも頑張った方。その後ちゃんと立て直せるのは、20歳のピッチャーとしたら上々だと思う」と若手右腕を評価した。打線は日本ハム先発の山崎を前に7安打完封負け。指揮官は「今日は狙い球絞っていったんですけど、結局山崎のうまいピッチングで、後追いみたいな感じでまっすぐ来たら、次まっすぐ待って違う球が来てしまったみたいな。うまくタイミングずらされてたので、うまくいかなかった。調子悪いっていうよりも、そこがうまくいかなかった。なので、しっかりこっちが指示出せなかったのが悪かった」と責任を背負った。一方でキャプテンの藤岡裕大内野手(31)と前日昇格した安田尚憲内野手(26)がマルチ安打をマーク。吉井監督は「安田も多分、自分が頑張んなきゃっていう必死のパッチだと思う。その気持ちを忘れずに毎試合毎試合全力でやってほしい」と奮起に期待した。チームは4月22~25日以来の連勝とはならず、5月は10敗目となった。

◆日本ハムの今季初スタメンの細川凌平内野手(23)が、3点リードの4回1死三塁で「魂を込めて打ちました」と、今季初安打となる中前適時打を放った。新庄監督は「最初は(スタメン予定が)五十幡君だったけど細川君にしようと...なんか、降りてきました。センター前の1点、でかかったです」。守備では左翼→中堅→左翼とポジションを変え、9回は一塁と万能性もアピールした。

◆今季2度目の4番に入った日本ハム清宮幸太郎内野手が、1回1死一、二塁で右前に先制適時打を放ち、これが決勝打になった。「昨日の試合は初回のチャンスに打てなくて勢いに乗れなかったので、ここは何とか打って流れを作りたいなと思っていました。先制点につながって良かったです」。7回には四球で出塁し水野の3ランをお膳立てしたが、新庄監督は今後の4番については「わからん。ピッチャーにもよります」とした。

◆日本ハムの「海賊打線」がロッテ投手陣を打ち崩した。新庄剛志監督(53)がこだわった「3番レイエス」が初回に好機を演出して3点を先取し、主導権を奪うと10安打8得点で大勝した。不動の4番野村を故障で欠いても勢いが止まらない攻撃陣は、最近9試合で2桁安打が8度、平均得点が5・6。好調な先発陣と爆発的な攻撃力を兼ね備えて首位を快走し、貯金を今季最多の8とした。新庄監督も絶賛の先制攻撃だった。「昨日、言っていたようにレイエス3番で、つながりましたね」。15日オリックス戦から3、4番を入れ替えた。その理由は15日の試合後に「1回に打席が回ってきてほしいので」と説明。先発投手にとって永遠のテーマの立ち上がり。そこで一発長打があり、間違いが許されない大砲助っ人がプレッシャーを与えて打ち崩す、狙い通りの攻撃が初回にできた。1死一塁から3番レイエスが中前打で一、二塁と好機を広げて、15日は3番だった4番清宮幸が先制右前適時打。指揮官は「今日のヒーローは(三塁コーチの)森本コーチかな。タイミング的にはアウトでも結局(右翼山本が)慌てて(先制の)1点入った。でかかった」とうなずいた。ムードメーカーでもあるレイエスが1回に打つとチームは勢いづく。さらに相手守備陣のプレッシャーも増す。初回に打席が回るレイエスの魅力が表れた先制攻撃から、終わってみれば10安打8得点。チーム3人目の完封勝利となった山崎の快投も引き出した。開幕から不動の4番だった野村が左脇腹肉離れで15日に戦線離脱したが、この状況も新庄監督は「(他の選手にとって)チャンスっちゃチャンス」。この日もスタメンに抜てきした細川が4回に今季初安打となる適時打。「昨日良かったんです、バッティング(練習)が。最初は(スタメン予定が)五十幡君だったけど細川君にしようと...なんか、降りてきました」と自身の審美眼と勘ピューターも駆使しながら大きな穴もカバーしている。指揮官の座右の銘は「努力は一生、本番は1回、チャンスは一瞬」。6日オリックス戦以降の9試合のチーム打率は2割8分7厘と誰が出ても勢いが止まらないのは、過去3年間で指揮官が醸造したチーム全体の強固なメンタリティーも一因だ。チームスローガン「大航海は続く」にちなんだ「海賊打線」は4番不在でも超強力だ。【木下大輔】

◆日本ハム石井一成内野手(31)が7試合連続安打をマークした。4回先頭で右前打。直後に今季初盗塁となる二盗も決めて追加点の起点になった。1回には犠飛も放って「最低限の仕事ができた」。打撃絶好調の石井の7番起用を続ける新庄監督は「(打順を)変えても打つとは思うけど、あのリズムが今、体に染みついてる。いつも(石井の好調は)春で終わるから夏手前ぐらいまでいってくれたら万々歳ですよ」と期待した。

◆日本ハムの万波中正外野手(25)が今季2度目の3安打で打線をけん引した。1回1死一、二塁で中越え適時二塁打。「いい形で回ってきて、その流れに乗ることができました」と清宮幸の先制打に続いた。7回には右前打、9回には右翼へ適時二塁打を放ってこの日2打点目を挙げた。自己最多の1試合6打点を記録した10日楽天戦から6試合連続安打。好調の波に乗ってきた。

◆日本ハム山崎福也投手(32)が8年ぶり2度目の完封勝利を挙げた。9回122球を投げ、ロッテ打線を7安打無失点に封じ、今季2勝目。同カードはオリックス時代の23年から5連勝となった。チームは3カード連続の白星発進で、貯金を今季最多の「8」に増やした。イケメン山崎が小気味よくアウトを重ねた。9回2死一塁、西川を宝刀チェンジアップで遊ゴロに打ち取ると、さわやかな笑顔で"さちとら"コンビを組む伏見とグラブタッチ。オリックス時代の17年7月10日日本ハム戦以来、8年ぶりの完封勝利に「うれしい気持ちでいっぱいです」と喜んだ。8回1死二、三塁のピンチもクールに乗り切った。2安打されていた藤岡をワンバウンドのフォークで空振り三振。続く藤原は内角ツーシームで二ゴロに打ち取った。「1発食らってもいいかなぐらいの感じで思いっきり腕を振ったらいい結果で」。新庄監督も「完璧でしたね。まっすぐの腕の振りより変化球の振りの方が速いようなイメージを持たせるから、とんでもないワンバンを振ってしまう」と絶賛した。粋な提案に心が和んだ。7回に水野が3ランを放ち大量7点リードになると、新庄監督から「打つ?」と打診された。昨季は交流戦で決勝打を放ち、今年もキャンプ序盤は二刀流調整を進めてきたが、「さすがにまずいと思ったので大丈夫ですと(両手で押さえるポーズをつくり)断りました」。だが、このひと言に「楽になりますよね」と感謝した。前回登板まで2試合連続5回、80球前後で降板となっていただけに「まだまだどんどん投げたいという気持ちはアピールできたかな」。V打郡司の「セクシーサンキュー」から一夜、今度は美白左腕の「セクシーカンプー」がファンを酔わせた。

◆春の珍事とは言わせない。ロッテ・友杉篤輝内野手(24)が打撃好調だ。主に「9番・遊撃」で出場し、ここ2試合(14日、15日の楽天戦)はマルチ安打と好調モード。一時は打率0割台まで落ち込んだ「守備の人」のバットに何が起きたのか。昨季は出だし好調で一時は打率ランクトップに名前が出た。5月には月間打率・323を記録したが、今季は一時・063まで低下。5月4日のソフトバンク戦でようやく今季2安打目を放つと、以降は打席に立った6試合で連続安打中。7日の楽天戦(ZOZOマリン)で2本の三塁打を含む4打数3安打1打点と爆発するなど、打率は・314まで上昇した。「栗原コーチに助言をいただいて、意識の部分で変えました。以前はバットを出すイメージだけで強く当たっていなかったんですが、今はバットを返して引っ掛けるくらいの気持ちです」実際、連続安打中の10安打のうち、9本は中堅から左方向と引っ張りのイメージが奏功している。持ち前の守備力も安定し、「安打が出ることで打席をもらえるし、試合にも出続けられる」と友杉。「また悪くなる時期も来ると思う。修正法を考えながらやっていきたい」と、気を引き締めた3年目が打線の底からチームを鼓舞する。この日も「9番・遊撃」で5試合連続スタメン出場となった。

◆2022年ドラフト1位右腕が、プロ3年目の昨年10月3日にプロ初勝利を挙げた地に戻ってきた。17日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発する日本ハム・達孝太投手(21)は「いいイメージはありますね。(風で)フォークボールが落ちると聞いているので、明日(17日)はフォークをいっぱい投げようかな」と笑った。今季は5月4日の西武戦で6回1失点で初登板初勝利を挙げた。翌5日に出場選手登録を外れ、11日には千葉・鎌ケ谷の2軍施設でライブBP(実戦的な打撃練習)に登板。実戦感覚をキープしてきた。15日には2学年上で24年ドラフト1位の細野が6回無失点と好投しながら、プロ初勝利はお預け。日頃から仲が良いだけに、達は「持ってないっスね。ほんと、その言葉に尽きる。連絡しましたよ。『持ってないな。野球の神様が見ていると思うので、野球にもっと集中しろということじゃないですか』と言っておきました」と明かした。17日のZOZOマリンは降水確率80%。23年には登板予定の約半分が雨天中止となった〝雨男〟は「いつも通りなんで(笑)。雨に耐性はついている。一応、晴守りを持っているので、それに祈って寝ます」と話した。

◆日本ハムの山崎はテンポが良く、8年ぶりの完封で2勝目を挙げた。打線は一回に清宮幸、万波の連続適時打などで3点を先制。4―0の七回には水野の3号3ランでダメ押しした。ロッテは打線が低調で、今季10度目の零敗となった。

◆貯金を今季最多8とした日本ハム・新庄剛志監督(53)の試合後の第一声は「今日のヒーローは森本(稀哲三塁)コーチかな。タイミング的にはアウトのタイミングで...。あれはデカかった」。一回1死一、二塁で清宮幸が痛烈な右前打を放ち、三塁を回った郡司を見て右翼・山本がファンブル。先制点が入った。さらに日本ハム戦に3度先発して3勝0敗、防御率1・06のロッテ・田中晴に対して五回までに3盗塁。新庄監督は「今日は森本コーチがサインを出していた。僕は何もしてましぇん」と笑顔だった。

◆ロッテは先発の田中晴也投手(20)が一回に4安打を浴びるなどいきなり3失点と出鼻をくじかれ、6回4失点で3敗目。打線も山崎の前に得点を奪えず、零封負けは今季36試合目で早くも10度目に上った。吉井監督は「山崎のうまいピッチングに後追いのような形になってしまい、こっちがしっかりと指示を出せなかった」と脱帽。5月に入って連勝がなく、借金は再び今季最多の10に膨らんだ。

◆日本ハムの清宮幸が8試合ぶりの打点を挙げた。一回1死一、二塁から田中晴の甘く入った変化球を右前に運ぶ先制の適時打。前日15日のオリックス戦では一回の好機で凡退していただけに「昨日は初回のチャンスで勢いに乗れなかったので、何とか打って流れをつくりたいと思っていた」と笑顔だった。4番を務めていた野村が故障で出場選手登録を外れたばかり。代わって4月5日以来、今季2度目の4番だった清宮が役目を果たし、3番レイエス、5番万波も快音を響かせた。新庄監督は「いいつながりだった」と上機嫌だった。

◆日本ハム・山崎福也投手(32)がオリックス時代の2017年7月10日の日本ハム戦(京セラ)以来、自身8年ぶり2度目となる完封勝利を122球、無四球で飾った。「スピードガンは出てない(最速142キロ)けど、ベース板での力強さがあったので、(相手打者には)ギャップがあったのでは」。12日に35歳の誕生日を迎えたオリックス時代からの女房役・伏見にはマグカップをプレゼントしたそうで、「安心感のある先輩ですし、スイスイほうりやすい」と改めて感謝した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
23151 0.605
(↑0.01)
-
(-)
104149
(+8)
113
(-)
42
(+1)
18
(+3)
0.239
(↑0.001
2.450
(↑0.06)
2
(1↑)
西武
21170 0.553
(↑0.012)
2
(-)
105108
(+3)
99
(-)
14
(-)
32
(+1)
0.238
(-)
2.430
(↑0.06)
3
(1↓)
ORIX
19173 0.528
(↓0.015)
3
(↓1)
104132
(-)
143
(+3)
28
(-)
20
(-)
0.268
(↓0.004)
3.370
(↑0.05)
4
(-)
ソフトバンク
18202 0.474
(↓0.012)
5
(↓1)
103149
(+1)
126
(+5)
25
(-)
29
(+1)
0.252
(↓0.001)
2.740
(↓0.06)
4
(1↑)
楽天
18200 0.474
(↑0.015)
5
(-)
105113
(+5)
129
(+1)
18
(+2)
37
(+1)
0.241
(↑0.002)
3.310
(↑0.06)
6
(-)
ロッテ
13230 0.361
(↓0.01)
9
(↓1)
10789
(-)
130
(+8)
18
(-)
13
(-)
0.207
(-)
3.290
(↓0.14)