1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 1 | 5 | 0 | 0 |
勝利投手:ウィック(2勝0敗0S) (セーブ:入江 大生(1勝0敗8S)) 敗戦投手:及川 雅貴(3勝1敗0S) |

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◆DeNAが投手戦を制した。DeNAは0-0で迎えた8回裏、牧の適時打で1点を奪い、試合の均衡を破る。投げては、先発・ジャクソンが7回途中無失点の好投。その後は3人の継投で完封リレーを展開し、3番手・ウィックが今季2勝目を挙げた。敗れた阪神は、打線が再三の好機を生かせなかった。
◆首位阪神は高寺望夢内野手(22)が「6番左翼」で2試合連続スタメン。前戦の13日DeNA戦(ハードオフ新潟)では「6番遊撃」で先発し、9回2死からプロ初本塁打となる起死回生の同点ソロを放った。木浪聖也内野手(30)が「7番遊撃」で先発出場。4月19日広島戦(甲子園)以来、20試合ぶりのスタメン入りとなった。前川右京外野手(21)は11日中日戦(甲子園)から3試合連続でスタメンから外れた。ジョン・デュプランティエ投手(30)が先発。来日初勝利を挙げた前回登板の3日ヤクルト戦(甲子園)からの連勝をかけ、開幕後は初となるビジターのマウンドに上がる。
◆阪神木浪聖也内野手(30)がスタメン復帰でいきなり結果を出した。「7番遊撃」で先発し、3回の第1打席で左翼にクリーンヒットを放った。ベンチの藤川球児監督(44)も穏やかな笑みを浮かべて拍手した。スタメンは4月19日以来、20試合ぶり。同日の広島戦(甲子園)で3失策をおかし、翌日から小幡竜平内野手(24)に遊撃レギュラーの座を譲った。ただ、小幡が11日の中日戦(甲子園)で負傷交代。「左下肢の筋挫傷」で12日に出場選手登録を抹消された。13日のDeNA戦(新潟)は高寺望夢内野手(22)が遊撃で先発していた。
◆阪神森下翔太外野手(24)が死球に感情をあらわにした。4回の先頭で、カウント1-1からアンドレ・ジャクソン投手(29)の151キロが内角高めへ。右肘の下をかすめ、大事には至らなかったが、森下はバットを勢いよく三塁ベンチ方向に投げて、怒りの表情で一塁に歩いた。
◆阪神ジョン・デュプランティエ投手(30)が連続無失点を12イニングに伸ばし、5回2安打無失点で降板した。初回から25球を要するも、相手を寄せ付けない投球を継続。三塁すら踏ませず、15個のアウトのうち7つを三振で奪った。両軍0-0のまま83球で降板。リリーフ陣にマウンドを託した。規定投球回には未到達ながら、ここまでの通算防御率は1・00。4月26日巨人戦(甲子園)以来、失点を許していない。
◆阪神はたび重なる得点機を逃した。両軍スコアレスで迎えた7回。DeNAアンドレ・ジャクソン投手(29)の制球難につけ込み、3四球で2死満塁まで追い込んだが、代わった2番手・伊勢大夢(27)の前に得点できなかった。
◆阪神が敵地で敗れ、7日巨人戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりの黒星を喫した。0-0で迎えた8回、4番手及川雅貴投手(24)が2死までこぎつけるも、DeNA九鬼が三塁への内野安打で出塁。代走石上が二盗を決めると、桑原も四球で出塁。2死一、二塁から牧に決勝の中前適時打を献上した。及川にとって開幕18試合目で初の自責点となった。阪神打線はDeNA先発ジャクソンを前に、中盤まで再三の好機を生かせなかった。4回先頭の森下が死球、佐藤輝が四球で出塁し無死一、二塁。しかし続く大山が左飛に倒れると、タッチアップを試みた森下が三塁封殺。高寺が投手への内野安打でつないだが、木浪が二ゴロに倒れた。6回も先頭の中野が右翼線二塁打を放つも、森下、佐藤輝、大山と中軸3人が凡退。7回に3四球で2死満塁とするも、代わった2番手伊勢に中野が二ゴロに打ち取られ得点できなかった。阪神先発のジョン・デュプランティエ投手(30)は5回2安打無失点7奪三振の好投で、連続無失点を12イニングに伸ばした。三塁すら踏ませなかったが、打線の援護に恵まれず、来日初勝利を挙げた前回3日ヤクルト戦(甲子園)からの連勝はならなかった。阪神は16日から本拠地甲子園に戻り、広島を迎え撃つ。
◆DeNAが阪神相手に競り勝ち、4月5日以来40日ぶりに貯金生活に突入した。これで6カード連続負け越しなしとした。両軍無得点と投手戦が続いた8回だった。2死から代打九鬼が三塁への内野安打で出塁。代走石上が二盗を決めて、途中出場組がチャンスメークに成功した。桑原が四球でつなぎ、2死一、二塁から2番の牧が一振りで決めた。初球カットボールを迷いなく振り切り、二遊間を破る中前適時打。一塁ベース上で力強くほえて感情をあらわにした。試合前時点で17試合で自責点0の阪神及川を打ち砕き、これが決勝点となった。投げては先発ジャクソンが7回途中無失点と好投。伊勢、ウィックがつなぎ、9回は13日の同戦(横浜)で同点ソロを浴びてセーブに失敗していた入江が無失点で抑えて完封リレーを達成した。
◆DeNA先発のアンドレ・ジャクソン投手(29)が6回2/3を110球無失点の熱投で、連続無失点を24回1/3に伸ばした。初回、2回と阪神打線を3者凡退に抑える順調な立ち上がりを見せた。以降は3、4、6回と得点圏に走者を背負うも、粘りの投球で得点を許さず。6回2死満塁としたところで降板したが、代わった伊勢が中野を二ゴロに抑え無失点。これでクオリティースタート(QS=6回以上、自責3以下)の連続試合記録も7試合に伸ばした。打線の援護はなく勝利投手の権利こそ得られなかったが、調子の良さを見せつける登板となった。自身の投球を振り返り「上位打線にはストライクで攻め、打線をつなげられない投球をすることができた」と無失点の理由を分析した。一方で「下位打線には少し課題が残った」と改善点も話した。収穫と課題を生かし、次戦もゼロを並べる。
◆DeNAが牧秀悟内野手(27)の攻守の活躍で阪神に競り勝ち、4月5日以来40日ぶりに貯金生活に突入した。これで6カード連続負け越しなしとした。両軍無得点と投手戦が続いた8回だった。2死一、二塁から2番の牧が一振りで決めた。初球カットボールを迷いなく振り切り、二遊間を破る中前適時打。一塁ベース上で力強くほえて感情をあらわにした。試合前時点で17試合で自責点0の阪神及川を打ち砕き、これが決勝点となった。守備では9回2死一、二塁から、阪神近本の中堅に抜けそうな打球に、二塁手の牧が横跳びで飛びつき、アウトにしてゲームセット。抜けていれば同点に追い付かれていたシーンでチームを救った。SNSでは「今日は牧の日」「入江のピンチを助けた牧」「打っても守っても牧」など多くの声が集まった。
◆阪神は、大歓声と悲鳴の中で幕切れを迎えた。0-1の9回2死から連続四球で一、二塁と最後のチャンスを作った。近本光司外野手(30)がカウント3-1から入江大生(26)の甘い直球をとらえ、二遊間のヒットコースに転がしたが、牧秀悟内野手(27)が横っ跳びで捕球して、二塁封殺した。ベンチの阪神ナインはしばらくグラウンドを見つめるしかなかった。8回に今季初めて自責点を奪われ、負け投手となった及川雅貴投手(24)はベンチの隅で無念の表情を浮かべた。16日から本拠地甲子園に広島を迎える。
◆阪神は接戦を落とし、7日の巨人戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりの黒星を喫した。0-0の8回、4番手及川雅貴投手(24)が2死から決勝の1点を奪われた。及川は18試合目で今季初の自責点。先発ジョン・デュプランティエ投手(30)は5回2安打無失点の好投。打線の援護に恵まれず、2勝目はつかめなかった。藤川球児監督は(44)は、ここまで圧倒的な投球を続けていた及川について「別に何も悪くないし、結果は後からついて来るものですから。何をしようとしているかがすごく重要なので、また明日ですね」と信頼は不変な様子だった。
◆阪神は接戦を落とし、7日の巨人戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりの黒星を喫した。打線はDeNA先発のアンドレ・ジャクソン(29)の前に再三の好機を生かせなかった。4回無死一、二塁では左飛でタッチアップした森下翔太外野手(24)が三塁でアウトになった。7回は3四球で2死満塁、9回も2死一、二塁としたが好機で1本が出なかった。藤川球児監督は(44)は粘りを見せた打線に「いい形でしたね」と一言。好機に主軸が凡退する展開となったが「まあ野球ですね。相手も素晴らしいチームですから、こういうギリギリの展開になる。自分たちとしてはいい形を最後にとれたので、それを継続する。それに尽きますね」と話した。
◆審判の隠れたナイスジャッジがあった。DeNAの8回の攻撃。2死一塁で、代走石上泰輝内野手(23)が警戒をかいくぐって、二塁盗塁に成功した。阪神がリクエストしたが判定は変わらなかった。DeNAはこの回、待望の先制点を奪った。この時、二塁塁審の川口亘太(53)はダイヤモンドの外側に位置取り、外野側からのぞき込むように、タッチの瞬間を確認した。日本では二十数年前から、二塁ベースのジャッジはダイヤモンドの内側から行ってきた。だが、近年は守備者がベースの前に出て、追いタッチのような形でタッチにいくスタイルが主流になりつつある。内側からだと死角が増えてしまうことから、メジャーやNPBでは一部審判が外側からジャッジするケースが出ている。
◆阪神木浪聖也内野手(30)が20試合ぶりのスタメンで結果を出した。「7番遊撃」で4月19日広島戦以来の先発出場。3回先頭の第1打席、先発ジャクソンの139キロカットボールを捉え、ライナーで左前打を決めた。「良いときも悪い時もあるんですけど、本当に試合に出るというのはすごく楽しいなと思って。今日は負けたけど、自分としてはしっかり準備したことができたと思います」とかみしめた。
◆阪神ジョン・デュプランティエ投手(30)が連続無失点を12イニングに伸ばした。5回83球を投げて2安打無失点。計15アウトのうち7つを三振で奪った。規定投球回には未到達ながら、ここまで防御率1・00。4月26日巨人戦以来、無失点投球が続く。「変化球の精度と制球が良かった。自分でも驚いたけど、チェンジアップの効果がすごく良かった。次につなげていきたい」と納得の表情を見せた。
◆阪神高寺望夢内野手(22)が2試合連続スタメンで結果を残した。「6番左翼」で先発。4回の第2打席、三塁線への詰まった打球の内野安打で2戦連続安打を記録した。プロ通算5本目の安打は初の単打となった。3打数1安打1四球。外野守備も無難にこなした。13日DeNA戦は「6番遊撃」でプロ初本塁打の同点ソロを放っていた。「守備の準備はしている。そのまま試合でできた。良かったとは言わないけど、ヒットはヒット。もっと冷静にできたらいい」と気を引き締め直した。
◆積み重ねてきた日々が実を結んだ。DeNA牧秀悟内野手(27)が攻守で勝利をたぐり寄せた。今季初のハマスタのお立ち台で声色と表情は明るい。「ああいうところでチームを勝たせる一打を打つことが出来て良かった」と納得の一打だった。迷いはなかった。両軍無得点の8回2死一、二塁、阪神及川の速球を捉えて均衡を破る決勝の中前適時打。「チャンスだったので初球から行こうと。勝たせる一打を打てて良かった」と役割を全うした。今季のテーマに掲げてきた守備でもチームを救った。9回2死一、二塁、阪神中野の二遊間寄りのゴロに飛びついて好捕し、二塁に転送して試合終了。マウンド上の同学年・入江を助け「シーズンで何度あるか分からないプレーでしたけど、これからも増やしていきたい」と喜んだ。キャンプでは「一番下手くそな自分がやらないといけない」と連日、特守に励んだ。下半身のフットワークも強化し、シーズンでも、毎練習前にグラウンドの端でハンドリング練習を繰り返す。巨人岡本や吉川の守備練習動画を参考に自らの守備に向き合い、ここぞの場面で勝利につなげた。直近21試合は平均2・1得点と打線は湿るが、投手陣の踏ん張りでチームは40日ぶりに貯金生活に突入。「投手頼りになってしまってるので、もっと野手が打てるように」と牧。主将が大黒柱を全うしている。【小早川宗一郎】
◆今日は牧の日!牧秀悟 二遊間への打球をダイビングキャッチ!ファインプレーでゲームセット!?プロ野球 (2025/5/15??阪神×DeNA??live on DAZN#オレをみろ#baystars pic.twitter.com/MXZ3zJ1dAk
◆9回2死一、二塁まで迫った追い上げも、あと1歩及ばなかった。阪神は前回3連勝した横浜スタジアムで今季4度目の完封負け。DeNAファンの歓声を聞きながら、藤川球児監督(44)は達観していた。「まあ野球ですね。相手も素晴らしいチームですから、こういうギリギリの展開になるんですけど、自分たちとしてはいい形を最後にとれたので、それを継続すると、それに尽きます」紙一重の戦いだった。0-0のまま迎えた8回2死一、二塁、4番手及川が牧に決勝の中前適時打を献上した。開幕から登板18試合目で初の自責点。「チームに申し訳ないです。それだけです」と肩を落とした左腕を、指揮官はかばった。「別に何も悪くないし、結果は後から付いてくるものですから、どうしようと、何をしようとしているかがすごく重要なので、また明日ですね」。その姿勢は打線にも同じだった。この日は森下、佐藤輝、大山のクリーンアップが沈黙した。3人そろっての無安打は3月30日広島戦(マツダスタジアム)以来2度目だった。4回に森下、佐藤輝の四死球で無死一、二塁の好機をつくるも、続く大山が左飛に倒れ、さらにタッチアップした森下が三塁封殺。一気にたたみかけたい場面だったが、藤川監督は「特に何もないです」と判断を責めなかった。思いをくみ取るように、森下は「切り替えて頑張ります」と懸命に前を向いた。4試合ぶりの黒星を喫し、2位広島には0・5ゲーム差に迫られた。一夜明け、16日からは本拠地甲子園で直接対決3連戦が待つ。指揮官は最後まで次戦だけを見ていた。「ペナントレースですから。また明日ですね」。143試合の中の1敗は引きずらない。信頼する選手とともに、再び目の前の戦いに臨む。【磯綾乃】?阪神佐藤輝(6回1死二塁で二直)「正面に行ってしまって。しょうがないので。切り替えて、また頑張ります」?阪神小谷野打撃チーフコーチ(無安打に抑えられた中軸について)「彼らも覚悟を持って打席に立っていますから。僕から言えることはあまりないですね」?阪神田中内野守備走塁コーチ(4回無死一、二塁の左飛で森下が三塁にタッチアップするもタッチアウト)「積極的に行ったと思うけど、結果的にアウト。自分の脚力と(守備との)距離感は覚えていかないといけない」?阪神筒井外野守備兼走塁チーフコーチ(4回無死一、二塁の左飛で森下が三塁進塁を試みるも走塁死)「自分でいけるという判断でやっている。責めることはしないが、今後あのケースがきたときにどうするかはやっていかないといけない」
◆積み重ねてきた日々が実を結んだ。DeNA牧秀悟内野手(27)が攻守で勝利をたぐり寄せた。今季初のハマスタのお立ち台で声色は明るい。「チームを勝たせる一打を打てて良かった」と納得の表情だった。迷いはなかった。両軍無得点の8回2死一、二塁、阪神及川の速球を捉えた。均衡を破る先制の中前適時打。チームは直近21試合で平均2・1得点と打線は湿るが、投手陣の奮闘で接戦を勝ちにつなげる展開が続く。牧は「投手頼りになってしまってるので、もっと野手が打てるように」と打線の奮起を誓った。強化してきた守備でもチームを救った。9回2死一、二塁、二遊間寄りのゴロに飛びついて好捕し、二塁に転送して試合終了。キャンプから特守を徹底し、シーズン中は早出ハンドリング練習もルーティンに組み込んだ。巨人岡本や吉川の守備練習動画も参考に守備と向き合ってきた。「シーズンで何度あるか分からないプレーでしたけど、これからも増やしていきたい」と接戦をもぎ取った。チームは連勝で約1カ月ぶりに3位に浮上。40日ぶりに貯金生活に突入も牧は「最終的な目標があるのでそこを目指していきたい」。主将が大黒柱を全うしていく。【小早川宗一郎】
◆DeNA入江大生投手(26)がリベンジを果たした。13日阪神戦(新潟)で1点リードの9回に登板も、2死から同点ソロを浴びて試合は引き分けに。この日は1点リードの9回に登板。2死から一、二塁の場面を招いたが、牧の好捕に救われて無失点で切り抜けた。「1アウトを取る難しさを改めて経験しました。今日助けられた分、今度は僕が何かあったときにカバーして助けたい」と恩返しを誓った。
◆15日のDeNA戦(横浜)に先発し2勝目を目指す阪神のジョン・デュプランティエ投手(30)=前ドジャース3A=は14日、SGLで指名練習に参加。短いダッシュなどで汗を流した。もともと10日の中日戦(甲子園)で先発予定だったが、9日の雨天中止の影響で変更された。「スケジュールが変わっても投げるという仕事は変わらない」。前回対戦の4月3日(京セラ)では6回1失点。「向こうが対策してくることに対してアジャストしていくという対戦を楽しみたい」と意気込んだ。
◆阪神のニック・ネルソン投手(29)が15日、出場選手登録された。来日1年目の今季は3月18日のヤクルトとのオープン戦(神宮)で下肢を痛めて離脱。2軍で調整し、ウエスタン4試合で防御率0・00、4奪三振と結果を残していた。今季初昇格に「戻って来られてうれしい。ずっと(1軍の)試合は見ていた。今までやっている通りにやって、それがチームの勝ちにつながったら」と意気込んだ。
◆13日に新潟で延長十二回の末、価値ある引き分けを勝ち取った阪神は、移動日を挟んで今季3戦3勝の横浜スタジアムでのDeNA戦に挑む。13日にプロ初の遊撃でスタメン出場を果たし、九回の土壇場にプロ1号本塁打を放った高寺望夢内野手(22)は、この日もプロ初めてとなる「6番・左翼」で先発出場。勢いに乗る若虎が、2022年10月9日のクライマックスシリーズ・ファーストステージ以来となる横浜で、結果を残す。遊撃には開幕スタメンをつかみながらベンチスタートが続いていた木浪聖也内野手(30)が20試合ぶりに先発に名を連ねた。
◆4月19日の広島戦(甲子園)以来20試合ぶりに先発した阪神・木浪聖也内野手(30)が三回にチーム初安打をマークした。DeNAの先発・ジャクソンを前に二回まで一人も走者を出せていなかったが、三回先頭で打席に立った木浪が変化球を左前へ。6日に代打で二塁打を放って以来3打席ぶりの安打を弾ませ、ベンチに向かってひと差し指を突き立てた。この後近本の安打と盗塁で2死二、三塁としたが、中野が二ゴロに倒れて先制とはならなかった。
◆阪神は四回にチャンスを作るも、DeNAの守備に阻まれ先制とはならなかった。先頭の森下が右肘に死球を受ける。顔をゆがめてムッとしたようにバットをベンチに向いて投げ飛ばし、球場がざわめきに包まれるシーンがあった。ここから佐藤輝が四球を選んで無死一、二塁とチャンスを作るも、5番・大山は左中間寄りの左飛に打ち取られる。ここで二塁走者の森下がスタート。三塁を陥れようとするも、DeNAの中継プレーに阻まれタッチアウトとなった。この後2死一、二塁となって木浪も二ゴロに倒れ、2イニング続けて得点圏に走者を置きながらも先制できなかった。
◆阪神は好機で3、4、5番が凡退し、またもチャンスを生かせなかった。両軍無得点で迎えた六回、先頭の中野が一塁線を破る二塁打で好機を作る。しかしここから森下が一邪飛、佐藤輝が二直、大山が遊飛とクリーンアップが打ち取られ、得点できなかった。森下は15打席、大山は18打席無安打と、猛虎打線の中軸が思うような打撃をさせてもらえない打席が続いている。
◆DeNA・桑原将志外野手(31)が「1番・中堅」で先発し、4試合連続安打を放った。0―0で迎えた六回無死の第3打席。左腕の桐敷から中前に弾き返した。後続が倒れて先制点とはならなかったが、1番打者として存在感を放った。今季は開幕前に右手親指の骨折で戦線離脱をしたが、5月5日に復帰。「感謝の気持ちを持って。その気持ちを忘れずに頑張る」と意気込む中、必死に食らいついた。
◆阪神の先発、ジョン・デュプランティエ投手(30)=前ドジャース3A=は5回無失点で降板した。DeNA打線をわずか2安打に封じ込める好投を披露。四回、五回は得点圏に走者を背負うも、落ち着いて0を並べた。7つの三振を積み上げ、防御率は1・00に。援護に恵まれず2勝目の権利は入らなかったが、先発の役割を果たした。降板後は「今日も坂本の配球のおかげでいい投球ができたし、いい守備にも助けてもらったね。三振も増えてきたしそれが全てではないけどバロメーターとしていい傾向だと思っているよ。イニングは5回だったけど自分の投球はできたから次回もチームに貢献できるように頑張るよ」とコメントした。
◆阪神が0-0の八回に失点した。4番手で登板した及川雅貴投手(24)が2死から代打・九鬼に内野安打で出塁を許すと一、二塁から牧に中前適時打を浴びた。続く度会は中飛に打ち取り最小失点で切り抜けたが、痛い失点を喫した。及川は今季18試合目の登板で初の自責点。防御率は0・49となった。
◆阪神は今季4試合目の零封負けを喫した。0-0の八回、2死一、二塁で4番手・及川雅貴投手(24)が牧に中前への適時打を許し、均衡を破られた。相手の4投手の継投リレーに4安打に抑えられ1点が遠かった。先発したジョン・デュプランティエ投手(30)は5回2安打無失点と好投したが打線の援護なく、初勝利した3日のヤクルト戦(甲子園)に続く2勝目はならなかった。
◆六回無死二塁、バット折られて一邪飛に倒れた阪神・森下翔太=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)
◆八回、先制打を放ったDeNA・牧秀悟=横浜スタジアム(撮影・松永渉平)
◆DeNAの2番手で登板した伊勢大夢投手(27)が好リリーフ。先発ジャクソンが0-0の七回に3四球を出して2死満塁とした場面で登板すると、2番・中野を3球で二ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。今季はオフから先発転向を目指したが、開幕前に慣れ親しんだ中継ぎに再転向。「前向きにやるしかない」と誓った剛腕が、チームのピンチを救った。
◆直近3戦4得点の阪神が今季4度目の零敗。八回2死一、二塁、及川雅貴投手(24)が牧秀悟内野手(27)に中前に決勝打を浴びた。及川は開幕18戦目にして初の自責点で1敗目(3勝)。打線は六回無死二塁でクリーンアップが凡退するなど再三の好機を逃した。森下翔太外野手(24)は16打席、大山悠輔内野手(30)は19打席連続無安打。「7番・遊撃」で木浪聖也内野手(30)が20戦ぶりにスタメンを与えられた一方で前川右京外野手(21)は3戦連続のベンチスタートで出番はなかった。巨人に逆転勝ちを収めた2位広島とは0・5差。
◆直近3戦4得点の阪神が零敗。八回2死一、二塁、及川雅貴投手(24)が牧秀悟内野手(27)に中前に決勝打を浴びた。及川は開幕18戦目にして初の自責点で1敗目(3勝)。打線は六回無死二塁でクリーンアップが凡退するなど再三の好機を逃した。森下翔太外野手(24)は16打席、大山悠輔内野手(30)は19打席連続無安打。巨人に逆転勝利を収めた2位広島とは0・5差。チームは16日から甲子園で首位攻防3連戦に向かう。
◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(77)は森下翔太外野手(24)、佐藤輝明内野手(26)、大山悠輔内野手(30)の阪神のクリーアップについて言及した。両チームの投手がピンチをしのいでゼロを重ねる。打撃戦もいいが、延長十二回引き分けに終わった13日の一戦と合わせて、野球の醍醐味が伝わる最近の2試合だ。勝てなかった要因は得点力不足。これに尽きる。投手陣は責めようがない。藤川監督が五回でデュプランティエを代えた。五回2死からの四球の際に2、3球高く浮いたのも決断の材料だろう。ただ、それ以上に「この試合は1点勝負。1点を与えない継投をしなければ」と思ったのではないか。残念ながら、その思いは打線には伝わらなかった。クリーンアップがこれだけ打てないと、どうしようもない。3人に共通しているのは、読みが外れている。待ち球が外れることで、タイミングがずれてしまっている。投手目線の見解だが。3人の誰かが打てば得点できて状況も変わるのだが、3人とも不振というのは、チームとして最悪の状況。開幕から順調だったが、一番の窮地を迎えている。とはいえ、緊迫した試合を続けていると、間違いなく力は付く。チーム全体で乗り越えていってもらいたい。
◆DeNAの牧が値千金の一打で3位浮上に導いた。0―0の八回2死一、二塁で及川の初球を狙った。甘く来た速球を中前にはじき返して均衡を破る適時打とし「チームを勝たせる一打を最近は打てていなかったので、何とか1点取れて良かった」と安堵した。守備でもチームを救った。九回2死一、二塁で近本の中前に抜けそうな鋭い打球を横っ跳びで捕り、素早く二塁へ送球して試合を終わらせた。チームの勝ち数を先行させ「投手頼りになってしまっているので、もっと野手が引っ張っていけるようにしたい」と力を込めた。
◆阪神はDeNAに0―1で敗れ、今季4度目の零封負けを喫した。四回に森下翔太外野手(24)が痛恨の走塁死でチャンスを逸すると、その後の得点機でもあと一本が出なかった。開幕から好調だったクリーンアップが小休止となったが、16日からは甲子園で0・5ゲーム差の2位広島との首位攻防3連戦。気持ちを切り替え、本拠地で再びライバルたちを突き放す。裏目に出てしまった積極性で、最大のチャンスがついえた。二塁走者の森下がタッチアップでスタートを切るも、三塁タッチアウト。重たい空気は試合終了までまとわりついた。今季4度目の零封負け。藤川虎は横浜スタジアム4戦目で初黒星を喫した。「(走塁については)何もいうことはないです」四回無死一、二塁と絶好の先制機だった。この回の先頭で右肘付近に死球を受けると、自軍ベンチに向かってバットを投げ捨て、感情をあらわにしていた森下。佐藤輝の四球で二塁に進み、大山の飛球は左中間へ上がった。左翼手・佐野はほぼ落下点に入って捕球したタイミングでスタートを切る。しかし、佐野―林―三森とつないだ相手に悠々とアウトを奪われ、2死一塁となると無得点に終わった。自分の目で確認できる二塁走者の判断が求められるプレーだが、結果としては暴走になってしまった。藤川監督は言及を避けたが、三塁ベースコーチを務める田中内野守備走塁コーチは「積極的にいったと思うが、それがアウトになった結果として、自分の脚力とその距離感は覚えていかなきゃいけない。しっかりした判断ができるようになってほしいし、できるようにしなきゃいけない」と語った。チャンスを逃して流れを手放した打線は、その後も再三、得点圏に走者を置きながらホームが遠かった。六回には中野の右翼線二塁打で無死二塁としたが、森下が一邪飛、佐藤輝が二直、大山が遊飛と凡退した。この日は3番・森下、4番・佐藤輝、5番大山が合わせて10打数無安打。森下は16打席連続無安打で、大山は2020、22年に並ぶ自己ワーストの19打席連続安打と苦しんでいる。チームとしても4試合連続で2得点以下だ。
◆長い腕から放たれる多彩な変化球が、DeNA打線のバットを空切らせる。阪神の新外国人、ジョン・デュプランティエ投手(30)=前ドジャース3A=が5回2安打無失点、7三振と見事な奪三振ショーを披露した。「きょうも坂本の配球のおかげでいい投球ができて、いい守備にも助けてもらった。三振も増えてきた。それが全てではないけど、バロメーターとしていい傾向だと思っている」4試合目の先発となった前回登板、3日のヤクルト戦で来日初勝利。9日の中日戦(ともに甲子園)が雨天中止となったため登板が流れ、中11日での先発となった。その間もルーティンを崩すことなく、甲子園やSGLで調整。この日のために牙を研いだ。安定感抜群の投球で、強力打線からアウトを重ねた。一回、先頭の桑原に10球粘られるも、最後は力のある直球で中飛。続く牧は全球変化球で三球三振に斬った。三回は桑原からチェンジアップで空振り三振。四回は先頭の牧に安打を許すも、度会、佐野から〝伝家の宝刀〟カーブで空振り三振を奪うなど、無失点に切り抜けた。極めつけは五回。三森、山本を連続三振に斬り、前の回から合わせて3者連続三振。2死から四球を与えたが、ジャクソンをカーブで仕留め、3つのアウトをすべて三振で奪った。「特に変化球の精度と制球がすごく良かった。自分でも驚いたけど、チェンジアップの効果がすごく良かったので、次につなげていきたい」これで2試合連続無失点。先発した5試合のうち、3試合が自責点0で防御率は1・00に。計27イニングを投げて35奪三振で、奪三振率は〝ゴイゴイスー〟な11・67を記録している。規定投球回到達者でトップは井上(巨人)の8・79で、次いでバウアー(DeNA)が8・16。規定投球回未到達ながら、デュプランティエが際立つ数字を残している。「イニングは5回だったけど、自分の投球はできたから、次回もチームに貢献できるように頑張るよ」好投を続けるが、なかなか勝ち星に恵まれない。それでも助っ人右腕の投球は人々の心を震わせる力を持っている。(萩原翔)投手の能力を評価する基準の一つで、9イニングあたりでどれだけの三振を奪うかを現す数値。奪三振数に9を掛け、投球イニング数で割って算出する。今季のセ・リーグで、規定投球回到達で1位は井上(巨人)の8・79。2位のバウアー(DeNA)は8・16、3位のジャクソン(同)は8・04、4位のケイ(同)7・71、5位の山崎(巨人)は7・63。
◆九回2死から代打で出場した阪神・楠本は四球を選び、あきらめない姿勢を示した。「アウトになったら負けなので、絶対アウトにならないことだけを考えて打席に入りました」。対したのは古巣の守護神・入江。2球で追い込まれるも、低めの変化球に手を出さず、10球粘った末に8打席目で移籍後初出塁だ。「悔いのない準備と頭の中を整理して打席に立つようにしている」と語った。
◆投手陣の奮闘に主将が応えた!! DeNA・牧秀悟内野手(27)が15日、阪神8回戦(横浜)の八回、決勝点となる先制の中前適時打をマーク。九回2死一、二塁の二塁守備ではファインプレーを披露し、1-0の勝利に貢献した。昨季日本一の原動力となった強力打線が今季は得点力不足に苦しむ中、投手陣が好調。守り勝つ野球で4月5日以来の貯金1とし、首位阪神と2ゲーム差の3位に浮上した。勝利への執念が実った。1-0の九回2死一、二塁。近本の二遊間を破ろうかという打球に対し、セカンドの牧は横っ跳びで好捕。素早く二塁に送球し、試合を締めくくった。八回には決勝打を放った頼れる男が、攻守で躍動。今季初の横浜スタジアムのお立ち台で表情を緩ませた。「投手陣が頑張っている中、なかなか勝ちをつけられなかった。しっかりとチームを勝たせる一打を打つことができて、本当によかった」0-0で迎えた八回2死一、二塁。及川の初球の速球を中前にはじき返し、先制点を挙げた。新潟市で開催された13日の阪神戦では、ことごとくチャンスで得点を挙げられずに4打数無安打。打席での力みを見抜いたのが34歳の捕手、戸柱だった。牧はこの日、一回に空振り三振を喫してベンチに戻ると、戸柱に「今のバッティング、どうですか」と尋ねた。視野の広い先輩から「今のじゃ、あかん。もうちょっとゆっくり、余裕を持って振っていい」と的確なアドバイスを送られた。効果はてきめんで、四回の第2打席は直球を右前へ。八回の決勝打につながり「トバ(戸柱)さんのおかげです」と感謝した。3位に浮上したチームは、4月5日以来の貯金1。勝率を5割に戻してから7度目の挑戦で、やっと壁を破った。牧は野手の思いを代弁した。「今日に限らず、投手の方が最少失点でずっときている。何とか野手が奮起して、もっと楽に勝たせてあげたい」
◆初めて左翼で先発した阪神・高寺は、2度の守備機会をそつなくこなした。「準備はしているので、そのまま試合でできたと思います」。打っては先発のジャクソンから内野安打を放ち「良かったとまでは言わないですけど、ヒットはヒットなんで。もっと冷静にやれれば」とうなずいた。春季キャンプから内外野の守備に取り組んできたオールラウンダー。「全部しっかり守れるように練習しようと思います」と前を向いた。
◆鉄壁の男が慣れ親しんだハマスタで崩れた。八回を任された及川が破られた均衡。開幕から続けてきた自責点ゼロはチームの勝利とともに消えた。「チームに申し訳ないです。それだけです。何もないです」球場をあとにする左腕は悔しさを押し殺していた。スコアレスの展開でマウンドに立ち、6球で2死を奪うまではよかった。だが、代打・九鬼に三塁内野安打で出塁されると、盗塁と四球で一、二塁。牧に外角の143キロを捉えられ二遊間を破られた。今季18試合目。この日の2死までで開幕18イニング連続で自責ゼロとブルペン陣の中で際立つ結果を残していたが...。ただ、築いてきたものは、一度きりの失敗で崩れる信頼ではない。藤川監督は「別に何も悪くない。結果はあとからついてくるものですから。どうしよう、何をしよう、としているかがすごく重要なので。また明日ですね」とかばった。今季初黒星につながる痛打を浴びても、防御率は0・49。この悔しさを晴らす日に向けてリスタートする。(須藤佳裕)
◆阪神・佐藤輝は3打数無安打に抑えられ、4試合ぶりのノーヒットに終わった。試合前まで今季5打数無安打だったジャクソンからは四球といずれもいい当たりの左飛と二直。不運な結果にも見舞われ「正面に行ってしまって。しようがないので、切り替えてまた頑張ります」と前を向いた。
◆「7番・遊撃」で先発した阪神・木浪は、三回先頭の第1打席で左前打を放った。「負けましたけど、自分としては準備したことがしっかりできた」。4月19日の広島戦(甲子園)で1試合3失策して以来、20試合ぶりにスタメンに名を連ねた。「いいときも悪いときもある。でも、試合に出るのはすごく楽しいなって思って」。失敗から立ち上がり、再スタートを切った。
◆白黒のつく場面で、あのプレー。牧の勝負強さには、うなるしかない。守っては、球際の強さを見せつけた。九回2死一、二塁。近本の中前へ抜けようかという当たりを横っ飛びでキャッチし、二塁封殺でゲームセット。キャンプからたくさんノックを受けてきた成果は、大事なところで出る、ということだ。八回の決勝打は、四球で2死一、二塁となったあとの初球。好球必打で、やや外角寄りの球を、逆らわずにセンターへ。さすが、場面に応じた打撃を心得ている。牧だけではない。そこに至る戦い方も、見ごたえがあった。八回2死無走者から九鬼が安打で出て、代走・石上が二盗。100%盗塁を警戒される、終盤の厳しい場面。サインを出すベンチにも走る選手にも勇気がいるし、それを成功させるところが、優勝を狙えるチームの強み。投手陣も先発とリリーフ一体で、しのぎ切る。「打」「守」「走」とも充実している。2死からの二盗成功と投手陣に関しては、阪神にも言えること。私が開幕前に「1位・DeNA、3位・阪神」(2位は巨人)と予想した両軍のせめぎ合い。やはり目が離せない。(サンケイスポーツ専属評論家)
◆新助っ人・ネルソンが1軍にやってきた。この日を待っていた。ついに、あの〝魔球〟が、揺れながらどこへ落ちるか誰にも分からない、捕手が絶対に捕球できない、ナックルボールが見られるかもしれないのだから。残念ながら、合流初日は出番なし。楽しみは先送りだ。「先輩、申し訳ないですが、ネルソンは球種の一つとしてナックルボールを投げるとは言っていましたが、自分の武器だとは、一度も言っていませんよ」超ワクワクの興奮状態だった虎ソナに、水を浴びせる〝忠告〟をしてきたのはトラ番キャップ須藤佳裕だった。まさか? キャンプでは、あれだけ大々的に報じてきたのに...。ただ、自身のトラ番生活を振り返っても、同じような原稿を書いてきた記憶がある。キャンプでは「魔球」「新球」「絶対打てない」と書いたのに、シーズンに入ってから、「魔球」を目撃したことは一度もない。書いたこともないような気がする。実に無責任だ。だからこそ、ネルソンに絶大な期待をしている。どこかで一球でも投げてくれたら、今シーズンの楽しみになる。「ネルソンへの期待もいいのですが、デュプランティエにはMAXの期待をしてあげてください」トラ番キャップの推しは、先発の一角を担う新助っ人だった。伊藤将の状態が上がらず、大竹が出遅れ、開幕ローテに名を連ねていたのは富田、門別、ビーズリー。さらには西勇が先発したこともあったが、今は...。そんな中でデュプランティエの存在は、実にありがたい。というのが須藤の解説だ。新外国人が、期待通りの活躍をしてくれると、やっぱりほっとする。
◆負けちゃったけどさぁ...。カード第1戦(13日の新潟)のあとアウト1つで敗戦からの高寺の同点ホーマーと同じようなワクワクをくれたので良しとしておくわー!!九回2死走者なしから代打楠本が10球粘っての四球、さらに次の渡辺も9球放らせて四球を選んで一、二塁。一打同点どころか長打が出れば逆転もありの手に汗握るシーンを作ってくれただけでも満足としときますわ!!って、大ウソやー!! 最後、近本のセンターに抜けそうな打球をセカンド牧とんなよ~!! てか、八回に今シーズンこれまで防御率0・00の及川から決勝タイムリー打つなよー!!それはさておき、球児監督の野球において勝ち負けは中継ぎ! なんですね。その証拠に5回83球わずか2安打の先発デュプランティエを六回からズバっと桐敷に交代させるんだから! それに関しては一切文句ありまへん!! だって、それが球児野球なら、虎党はついていくしかないやろ!!ただ、本日の及川じゃないけど桐敷、石井、及川、岩崎ばかりじゃもたんよ! よって、虎のVのキーを握るのは湯浅、工藤、島本、漆原、岩貞、岡留、ゲラらの第2中継ぎ陣の頑張りとみたのだ!!

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
20 | 15 | 2 | 0.571 (↓0.017) | - (-) |
106 | 128 (-) | 93 (+1) | 22 (-) | 30 (+2) |
0.244 (↓0.003) | 2.260 (↑0.03) |
2 (-) |
広島 |
20 | 16 | 1 | 0.556 (↑0.013) | 0.5 (↓1) |
106 | 129 (+5) | 98 (+1) | 18 (+1) | 14 (+1) |
0.254 (-) | 2.350 (↑0.04) |
3 (1↑) |
DeNA |
17 | 16 | 3 | 0.515 (↑0.015) | 2 (↑1) |
107 | 105 (+1) | 94 (-) | 11 (-) | 19 (+2) |
0.219 (↓0.001) | 2.350 (↑0.07) |
4 (1↓) |
巨人 |
19 | 19 | 1 | 0.500 (↓0.014) | 2.5 (-) |
104 | 119 (+1) | 128 (+5) | 29 (-) | 16 (-) |
0.243 (↓0.002) | 2.910 (↓0.07) |
5 (-) |
中日 |
16 | 18 | 2 | 0.471 (-) | 3.5 (↑0.5) |
107 | 76 (-) | 102 (-) | 11 (-) | 20 (-) |
0.213 (-) | 2.650 (-) |
6 (-) |
ヤクルト |
12 | 20 | 1 | 0.375 (-) | 6.5 (↑0.5) |
110 | 88 (-) | 130 (-) | 13 (-) | 6 (-) |
0.223 (-) | 3.370 (-) |
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