日本ハム(★5対9☆)オリックス =リーグ戦11回戦(2025.05.14)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
20001005191002
日本ハム
00003020051011
勝利投手:古田島 成龍(1勝1敗0S)
敗戦投手:福谷 浩司(1勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】廣岡 大志(3号・8回表満塁),頓宮 裕真(6号・9回表ソロ)
【日本ハム】レイエス(8号・7回裏2ラン)

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◆オリックスは2点リードの5回表、紅林の適時打で追加点を挙げる。その後逆転を許すも、8回に廣岡のグランドスラムなどで5点を加え、再びリードを奪った。投げては、2番手・古田島が今季初勝利。敗れた日本ハムは7回にレイエスの2ランで勝ち越すも、救援陣がリードを守りきれなかった。

◆首位攻防戦、連敗を止めたいオリックスは今季初めて4番に太田椋内野手(24)を起用した。先発は宮城大弥投手(23)が務める。

◆オリックスが17イニングぶりに得点した。今季初めて4番に太田椋内野手(24)を起用するなど、打順を組み替えて臨んだこの日、1回からつながった。先頭広岡が四球、2番西川が左前打を放ち、一、三塁とすると、3番紅林の遊ゴロの間に先制。4番太田が中前打で再び一、三塁とし、5番中川の中犠飛で2点目を奪った。11日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)の2回に1点を奪ったが、以降はゼロ行進。前日13日も完封負けを喫しており、17イニングぶりの得点だった。

◆オリックス先発の宮城大弥投手(23)に、またしても勝ち星はつかなかった。4回まで無失点。リズムよく投げ込んだが、5回に捕まった。1死一三塁から水野の右前適時打で1点を失うと、2死満塁とされた後、レイエスに中前2点適時打を浴び、同点とされた。118球、6回5安打7三振3失点で降板。4月13日楽天戦での2勝目から1カ月以上も白星を挙げていない。ただ、この日は打線がしぶとかった。初回、紅林の遊ゴロの間に先制し、中川の中犠飛で2点目を奪った。17イニングぶりの得点で幸先よいスタート。5回にも紅林の適時打で追加点を奪った。一度は日本ハムにひっくり返されたが、8回1死満塁から代打森が押し出しの四球を選んで4-5とすると、2死満塁から広岡が左翼席に逆転のグランドスラムを放った。連敗をストップ。首位・日本ハムに食らいついた。

◆日本ハム野村佑希内野手(24)が左脇腹の違和感のため、9回の守備から途中交代した。新庄剛志監督(53)は「最後の打席で左脇腹にちょっと違和感が出て。明日ちょっと様子を見て判断したいなというところです」と説明。登録を抹消するかどうかは、15日の状態を見て判断する。右腕の負傷が回復し、この日、イースタン・リーグ巨人戦(鎌ケ谷)で実戦復帰したアリエル・マルティネス捕手(28)について指揮官は「今日だけでしょ。今日だけでは(1軍には)上げられない」とした。しっかり打席数、試合数を重ね、万全の状態になってから1軍に昇格させる。

◆日本ハムの救援陣が崩れ、連勝が5で止まった。2点リードの8回に登板した河野竜生投手(26)が2者連続四球で1死も奪えず降板すると、続く福谷浩司投手(34)も1死満塁から押し出し四球で1点差に迫られて降板。このイニング3人目の斎藤友貴哉投手(30)が、オリックス広岡大志内野手(28)に逆転満塁弾を浴びた。投手陣全体で6与四球と乱れたが、新庄剛志監督(53)は「ここのところフォアボールがそんなに出てなかったからね。今日いっぱい出したので、明日から減るんじゃないですか」と前を向いた。好調の打線はフランミル・レイエス外野手(29)が8号2ランを含む2安打4打点と活躍するなど2桁安打を放ったが、勝利にはつながらなかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、15日に今季初登板初先発する細野晴希投手(23)の相方に、2軍でコンビを組んでいる同期の進藤勇也捕手(23)を組ませる意向を口にした。進藤はこの日、鎌ケ谷でのイースタン・リーグ巨人戦に出場。指揮官は「(進藤が)鎌ケ谷で試合終わって、ヘリコプターで来てくれないかという調整を今、している。ヘリは冗談ですが、冗談抜きで(1軍に)上げます。もし飛行機とか取れなかったりした場合は、ちょっと呼べないかもしれないけど、ヘリで...今(飛行機の)調整をしてます」と話した。

◆日本ハム野村佑希内野手(24)が、左脇腹に違和感を訴えて、9回の守備から退いた。新庄剛志監督(53)は「最後の打席で左脇腹にちょっと違和感が出て。明日ちょっと様子を見て判断したいなというところです」と説明した。不動の4番のアクシデントに、新庄監督には思うところがあった。「なんか脇腹(を痛める選手が)多くないですか、プロ野球全体が」。トレーニング理論が進歩し、現代の選手の体は強くなった。だが「脇腹ってそんなに鍛えられないじゃないですか」とし、「もしかしたらバッティングのインパクトの瞬間に、他のところが鍛えられすぎて...(脇腹に負担がある)。トレーニング方法がどうなのかなっていうのは思ってます。難しいんでしょうけど」と持論を展開した。

◆今年の「オリメン1位」がド派手な逆転満塁弾を放った。日本ハムとの首位攻防第2戦。オリックス広岡大志内野手(28)がプレーで「オリ姫」たちのハートをわしづかみだ。8回、4-5と1点差に迫り、なおも2死満塁の場面、159キロのストレートを振り抜き、左翼スタンド上段へたたきこんだ。今季第3号は値千金のグランドスラム。チームは連敗を止め、首位日本ハムとのゲーム差を再び「1」に縮めた。確信していた。ガッツポーズにも力がこもった。アドレナリンが全開。ダイヤモンドを回っている時の記憶も飛ぶぐらいだ。広岡がド派手なグランドスラムで試合を決めた。「いい感じで上がってくれました。ああいう場面で打てたのでよかったです。1番いい球が絶対、勝負球で来ると思った。フォークなら仕方ないぐらい(の気持ち)でいきました」8回だ。代打森の押し出し四球で4-5。2死となったが、なおも満塁の場面。日本ハム6番手・斎藤が投げた159キロ速球を逃さなかった。打球は左翼席上段へ。今季3号は逆転の満塁弾。ひと振りで試合を決めた。チームを救った。球団は3月31日「オリメン投票」の結果を発表し、1位に輝いたのが、この日のヒーロー広岡だ。オリメンとは「オリ姫(女性ファン)が選ぶバファローズの推しメン」で、毎年恒例の人気企画。19年から投票形式が始まり、今年は「メガネ男子」をコンセプトに、2月7日から14日まで投票を受け付けた。スタイリッシュな顔立ちで注目を集めてきたが、プレーでも存在感を日に日に増している。開幕当初はベンチスタートだった。しかし、4月中旬からスタメンの座をつかみ、1番打者で出場もこの日で10試合目となった。ヤクルトに入団。巨人を経て、オリックスで3シーズン目に入った。「パワーピッチャーというか、真っすぐが速くて、変化球が強い」というパ・リーグの投手にも対応できている。岸田監督は「すごかった。やってくれました。ひと振りでね。(広岡は)練習でもいろんな準備をして臨んでる。それが結果につながってるんだな」と最敬礼だ。日本ハムと大事な大事な首位攻防戦。今年の「オリメン」が劇的な1発でチームを勝利に導いた。日本ハムとは再び1ゲーム差。オリックスがペナント争いを熱くする。【林英樹】オリックス宮城(6回5安打3失点で勝ち星つかず)「まだ、なかなか。調子もぼちぼちなので、少しずつ上げて、もっとチームに貢献できるように、いい投球をしたいなと思います」

◆日本ハムは中継ぎ陣が崩れ、連勝が5で止まった。2点リードの8回に登板した河野竜生投手(26)が、2者連続四球で1死も奪えず降板。続く福谷浩司投手(34)も1死満塁から押し出し四球で1点差に迫られ、この回3人目の斎藤友貴哉投手(30)が、オリックス広岡に逆転満塁弾を浴びた。対戦成績は1勝1敗となり、15日の3戦目で2カード連続の勝ち越しを狙う。悔しい敗戦だった。新庄剛志監督(53)は、勝負どころで斎藤の159キロの力あるストレートを打ち返した広岡の打撃に脱帽。「完璧なホームラン。すごい音でしたね。あのカウント(3-1)でまっすぐ1、2、3で振って、なかなかあの速い球を完璧にとらえるの難しい中でね。スカッとさせられた」。取って取られてのシーソーゲームは、7回にレイエスの2ランで勝ち越した直後、満弾返しを食らい、白星を逃した。粘り強かったリリーフ陣が崩れた。リードした直後の8回に防御率1・59、昨季最優秀中継ぎ投手の河野投入も、目算が外れた。先頭の太田、続く中川と右打者を連続で歩かせ、急きょ右投げの福谷にスイッチも、1死からディアス、森に連続四球。押し出しで1点献上と、負の流れを断ち切れなかった。指揮官は「ここのところフォアボールそんなに出てなかったからね。今日で一気にいっぱい出したんで、明日から減るんじゃないですか」。切り替えたいところだが、打ち込まれての敗戦ではないだけに、もやもや感は残った。7日の前回対戦時、プロ野球タイ記録の10投手継投で延長12回まで闘い、執念のドローに持ち込んだが、8回に2点追い付かれたのも河野だった。加藤投手コーチは「ストライクが入らないと勝負にならない。勝ちパターンでの起用法も変わってくると思う」。セットアッパーとして確固たる地位を確立していた左腕の"配置転換"も示唆した。15日は23年ドラフト1位左腕の細野が今季初登板初先発。指揮官は「テンポよくストライクゾーンの中で勝負してもらって。経験の少ないピッチャーなので、経験させたら面白いじゃないですか」。フレッシュな力で、スイッチを入れなおす。【永野高輔】はこちら

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が「3番・DH」で先発出場し、1―3の五回2死満塁で試合を振り出しに戻す2点中前打を放った。「チョット、コスッタ! ヒットの前のボールを仕留め切れませんでしたが、ネクストにいるときからずっと集中できていました」カウント2―2からオリックス先発左腕、宮城の128キロのスライダーを捉えた。詰まりながらも中前に運び「四球でもホームランでも、どんな形でも、チームのためになるバッティングをしようと思いました」と振り返った。

◆オリックスは3―5の八回、4四球による押し出しで1点差に迫り、さらに2死満塁から広岡が逆転本塁打を放った。日本ハムの連勝は5でストップ。七回にレイエスの2ランでリードしたが、救援陣の乱調が誤算だった。

◆首位の日本ハムは終盤に救援陣が崩れ、2位・オリックスに敗れて連勝が5で止まった。これでゲーム差は1と肉薄。取材に応じた新庄剛志監督(53)が「今日の試合は先頭(打者へ)の四球がすべてだった」ともどかしげに振り返った。勝ち越した直後の八回に4四球が絡み、逆転を許した。この回からマウンドに上がった4番手、河野が2者連続四球を与え、続く福谷も押し出し四球を含む2四球と乱調。2死満塁で6番手の斎藤が1番・広岡に左翼2階席への逆転満塁本塁打を浴びた。指揮官は「しかし、あれだけ完璧な本塁打。すごい音でしたね」と脱帽した。15日の第3戦は2024年に東洋大からドラフト1位で入団した細野が今季初先発でプロ初勝利を目指す。新庄監督は「楽しみです。どんな投球をしてくれるか」と期待。その上で「上げます」とファームでバッテリー組んでいた同期入団の捕手、進藤を今季初昇格させることを明かした。(加藤次郎)

◆「4番・一塁」で先発出場した日本ハム・野村佑希内野手が左脇腹の違和感のため、九回の守備から途中交代した。試合後に検査のため、札幌市内の病院を受診した。新庄監督は「野村君が最後の打席で左脇腹に違和感が出た。明日、様子を見て判断したい」と説明。チームではマルティネスが左脇腹痛で他球団でも脇腹を痛める選手が多く「もしかして鍛え方。トレーニング方法がどうなのかなって思います」と持論を展開した。

◆オリックスのエース宮城は6回3失点で、4試合連続白星なしとなった。3―0の五回に水野、レイエスに適時打を浴びてリードを守れず「なんとか最少失点で粘りたかった」と悔やんだ。開幕から全7試合でクオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)を続けているが、2勝にとどまっている。「まだ星がぼちぼちなので、少しずつ(状態を)上げてチームに貢献したい」と前を向いた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
21151 0.583
(↓0.017)
-
(-)
106134
(+5)
113
(+9)
41
(+1)
15
(+1)
0.236
(↑0.001
2.580
(↓0.18)
2
(-)
ORIX
19153 0.559
(↑0.014)
1
(↑1)
106132
(+9)
133
(+5)
28
(+2)
19
(+1)
0.273
(↑0.001
3.340
(↓0.05)
3
(-)
西武
20160 0.556
(↑0.013)
1
(↑1)
107105
(+3)
94
(+1)
14
(+1)
31
(+1)
0.242
(↑0.001)
2.420
(↑0.04)
4
(-)
ソフトバンク
17192 0.472
(↓0.014)
4
(-)
105143
(+1)
121
(+3)
24
(-)
28
(-)
0.252
(↓0.003)
2.750
(↓0.01)
4
(1↑)
楽天
17190 0.472
(↑0.015)
4
(↑1)
107106
(+4)
123
(-)
16
(-)
35
(+1)
0.240
(↑0.003)
3.320
(↑0.1)
6
(-)
ロッテ
12220 0.353
(↓0.011)
8
(-)
10984
(-)
120
(+4)
17
(-)
13
(-)
0.205
(↓0.001)
3.190
(↓0.01)