ソフトバンク(☆6対1★)西武 =リーグ戦10回戦(2025.05.13)・京セラドーム大阪=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:モイネロ(4勝0敗0S)
敗戦投手:菅井 信也(3勝2敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(3号・7回表ソロ)
【ソフトバンク】野村 勇(3号・8回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは初回、栗原の適時打で先制に成功する。その後は6回裏に柳町の適時打で1点を加えると、4-1となって迎えた8回には野村が2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・モイネロが7回1失点の好投で今季4勝目。敗れた西武は、打線がつながりを欠いた。

◆両チームのスタメンが発表された。この日の西武戦は「ソフトバンクホークス誕生20周年デー in 大阪」のイベント試合で、京セラドーム大阪での開催。先発はリバン・モイネロ投手(29)。西武とは2週連続の顔合わせで、前回6日は7回1安打無失点で今季3勝目を挙げた。通算では先発転向した昨季からカード別最多5勝(0敗)をマークしている。

◆4月2日に腰を手術したソフトバンク近藤健介外野手(31)が1軍復帰へ最終段階に入った。14日の3軍戦で実戦復帰することが決定。独立リーグの四国IL愛媛戦(タマスタ筑後)にDHで出場する。この日は術後初のライブBP(実戦形式の打撃練習)で打席に立ち、上茶谷を相手に3打数1安打1四球だった。「大丈夫かなと思います。怖さもないですし」。右腓骨(ひこつ)骨折で同じくリハビリ中の周東もライブBPで打席に立って5打数1安打だった。

◆西武が36イニングぶりに失点した。初回、先発の菅井信也投手(21)がソフトバンクの先頭野村、2番佐藤といずれもフルカウントから四球を許し、いきなり無死一、二塁に。3番栗原に適時打を許し、93年8月6日~13日にかけて記録した40イニング連続無失点の記録は更新できなかった。西武は7日ソフトバンク戦(ベルーナドーム)の初回に1失点したのを最後に、失点を許さず。ロッテ3連戦は全て完封勝利し、同一カード3連戦3完封は球団69年ぶりの記録になっていた。この日の初回失点で、4試合連続完封の球団タイ記録もなくなった。

◆人気アイドルグループでSUPER EIGHTの丸山隆平(41)が人生初の始球式を務めた。捕手役の海野隆司(27)に渾身(こんしん)の1球を投げ込み、ノーバウンド投球だった。「届いたので、100点です。みなさんが拍手と歓声をくださって、役割はちゃんと果たせたのかなと思います。人生で貴重な体験ができました」と笑顔で振り返った。この日は「ソフトバンクホークス誕生20周年デー in 大阪」と銘打たれ、京セラドーム大阪開催となった試合に花を添えた。

◆プロ24年目の西武の中村剛也内野手(41)が3号ソロを放った。2点を追う7回1死、ソフトバンク・モイネロの高めスライダーを完璧に引っ張り、5階席下のフェンスを直撃する1発に。黙々とダイヤモンドを回った。モイネロからは自身2本目となった。これでプロ通算本塁打は481本に。現在、NPB歴代10位。通算500本塁打へ残り「19」とした。

◆西武が敗れ、連勝は「4」でストップした。35イニング連続無失点で迎えたこの日の初回、先発の菅井信也投手(21)がソフトバンクの1、2番にいずれもフルカウントまでもつれ込み、結果は連続四球に。3番栗原に先制適時打を許した。その後は粘っていたものの6回に1死二、三塁のピンチを作って降板。2番手羽田が柳町に2点目の適時打を打たれた。打線はソフトバンク・モイネロの前に2回から5回まで4イニング連続で先頭打者が出塁するものの、後続が続かずに6回までに三塁を踏むことができず。7回にようやく中村剛也内野手(41)の3号ソロが飛び出したが、直後に再び失点した。14日はみずほペイペイドームに舞台を移す。西武は昨季パ・リーグ新人王の武内夏暉投手(23)が今季初登板の先発マウンドへ上がる。

◆西武の連勝は4で止まった。初回に菅井信也投手(21)の連続与四球を機に、チーム36イニングぶりの失点。西口監督は「初回の入りでしっかり勝負できていない。みすみす自分から相手にチャンスを与える形」と首をひねった。打線はソフトバンクの難敵モイネロに2~5回と4イニング連続で先頭打者が出塁も、同点に追いつけないうちに追加点を奪われた。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)が、愛弟子リチャードの巨人移籍について言及した。西武戦後に「電話が来ましたけど、5秒で終わりました。へーいって。おっつーみたいな」とまさかの展開。5秒切りには山川なりの愛があり「なんかいまさら頑張れよとかあいつに言うのは違和感があるんですよ。ツンデレもいいところな絡みをし続けてきたので。構うと寄ってくるんでね。突き放さないとね」と苦笑いしながら話した。そんなリチャードが「かわいいっちゃかわいいんです」とも言うが、結果が全てのプロ野球界。「それがダメだっていうのもある。お前もう自分でやれってね。自主トレも1回目以降は来るなってずっと言ってるんですけど、なのに来るっていう。まぁまぁかわいいですけどね。(ソフトバンクや自分から)離れて自分のものを見つけてホームランを打って欲しい」とエールを送った。移籍後初ホームランを打ったことも知っており「ここから本当の真価が問われる」と話した。

◆ソフトバンクの左腕エースのリバン・モイネロ投手(29)が無傷の4勝目を手にした。7回110球の力投で6安打1失点。対西武戦は先発転向した昨季からこちらも無傷6連勝だ。「特に西武という意識はないですけど、どのチームでも100%の力で入っていく。それがたまたまこの結果になっていると思います」。防御率は1・55に良化した。

◆人気グループ、SUPER EIGHTの丸山隆平(41)が13日、京セラドーム大阪のソフトバンク―西武戦で人生初の始球式に登板した。5月16日公開の主演映画「金子差入店」(古川豪監督)にちなみ、背番号「516」の特製ユニホームを身にまとった。マウンドに上がる前はスタッフに何度もお辞儀の方向や回数を確認するなど緊張した面持ちだったが、ノーバウンド投球を披露。これまで硬球を握ったことはなかったが中継ぎの杉山一樹(27)、松本晴(24)両投手から直接、手ほどきを受けて「ちゃかさず、誠心誠意取り組めました。空気にのまれたまま投げたのがよかったかも。やることをやれたので出来栄えは100点。思ったより沸いてよかった」と胸を張った。40歳を超えてから人気者の証である始球式に挑戦できたことには「ありがたい。人生にとって貴重な体験。場を汚さなくてよかった」。グラウンドでは野球ファンの〝戦場〟感がひしひしと伝わってきたという。事前にメンバーに対しては「みんな忙しいので伝えていないけど、村上(信五)くんは新聞を読んでいるので『マル、投げたの!?』ってなると思います」と笑った。

◆ソフトバンクが快勝した。一回に栗原の右前打で1点を先制。六回に柳町の中前打、七回は佐藤直の適時打などで2点。八回にも野村が2ランを放つなど効果的に加点した。モイネロは7回1失点で4勝目。西武は連勝が4で止まった。

◆西武・中村剛也内野手(41)が5月4日以来の一発となる3号ソロを放った。2点を追う七回1死から、左腕・モイネロのスライダーを捉えて左翼スタンドに運び「打ててよかったです」と振り返った。これで現役最多の本塁打数を481本に延ばし、史上9人目の500本塁打へあと19本とした。

◆ソフトバンクは今季唯一の大阪での主催試合で、西武相手に10安打6得点で快勝した。山川穂高内野手(33)は試合後、巨人との1対2の大型トレードで〝まな弟子〟リチャード内野手(25)がチームを離れたことについて心境を語った。プロ野球にトレードはつきものとはいえ、あまりにも衝撃的だった。試合前練習後に山川は、待ち構える報道陣に「また後で...」と言葉少なにベンチに引き上げた。試合では「4番・指名打者」で先発。六回に右前打、七回には1死一、二塁から相手3番手・田村が投じた内角球を見逃さず、左翼フェンス直撃の適時打で勝利に貢献。「少し詰まったが振り切れた」と汗をぬぐった。試合後、再び報道陣に囲まれるとリチャード関連の質問が殺到。「今さら『頑張れ!』とか、違和感がある。かわいいけど突き放さないと。(移籍)報告の電話も『は~い』って5秒で終わった」と笑った。その真意について聞かれると、もともと〝ツンデレ〟で接していたといい、「構うと寄ってきますから。プロ野球選手は試合に出てナンボですから」。移籍後すぐに初アーチをかけたことで「いいスタートを切れたが、ここから真価が問われる。一ファンとして応援している」とエールを送った。同郷のリチャードとはオフの自主トレーニングでともに汗を流す仲で、2年目以降は「『もう来るな、自分でやれ』と言っても来る」と苦笑するほどかわいい後輩だ。だが小久保裕紀監督(53)も「自分ですべて決断、やることが一番欠けていた」と、今回のトレードが独り立ちするラストチャンスと強調したように、山川も心を鬼にして激励の言葉を口にした。公私ともに交流があるリチャードの性格は「本当にまじめで根が優しい子。僕は(自分の)野球が終わっても彼との付き合いは続くと思う」。先輩として「山川さんと一緒にいたい!」と慕われるのはうれしい一方で、「それじゃあプロでは稼げない。この世界って、苦しいことの方が多いですから」と言い切る。自身も開幕から不振を極め、いまだ打率が2割に届かない状況だ。「僕も今、調子が悪いと焦ってバットにボールを当てにいってしまう。でも〝リチャ〟は2軍ではノビノビやるでしょ? ジャイアンツは人気チームで注目度は高い。それをどこまで理解しているかは分からないけど、信念をもってどれだけやれるか。これに尽きますよ」。過去に4度、ホームランキングに輝いた主砲は、新天地での弟分の活躍を心から願っている。(山戸英州)

◆ソフトバンクのモイネロが開幕から無傷の4勝目を挙げた。7回無失点だった6日に続く西武を相手に、冷静に打ち取って7回1失点と再び好投。「内容は良かった。相手のことを研究していけば特に難しさはない」とさらりと言った。二~五回は先頭打者を出しながら三塁は踏ませない。2―0の七回1死で中村剛に変化球を左翼席に運ばれても、後続はきっちり断った。先発転向1年目の昨季よりも安定感が増しており「満足している」と充実感をにじませた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
21141 0.600
(↑0.012)
-
(-)
107129
(+7)
104
(-)
40
(+1)
14
(-)
0.235
(↑0.002)
2.400
(↑0.07)
2
(-)
ORIX
18153 0.545
(↓0.018)
2
(↓1)
107123
(-)
128
(+7)
26
(-)
18
(-)
0.272
(↓0.004)
3.290
(↓0.11)
3
(-)
西武
19160 0.543
(↓0.016)
2
(↓1)
108102
(+1)
93
(+6)
13
(+1)
30
(-)
0.241
(-)
2.460
(↓0.11)
4
(-)
ソフトバンク
17182 0.486
(↑0.015)
4
(-)
106142
(+6)
118
(+1)
24
(+1)
28
(+2)
0.255
(↑0.002
2.740
(↑0.05)
5
(-)
楽天
16190 0.457
(↑0.016)
5
(-)
108102
(+4)
123
(+3)
16
(+1)
34
(+3)
0.237
(↓0.001)
3.420
(↑0.01)
6
(-)
ロッテ
12210 0.364
(↓0.011)
8
(↓1)
11084
(+3)
116
(+4)
17
(+2)
13
(-)
0.206
(-)
3.180
(↓0.03)