中日(☆2対0★)ヤクルト =リーグ戦8回戦(2025.05.14)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:涌井 秀章(2勝1敗0S)
(セーブ:松山 晋也(0勝0敗14S))
敗戦投手:アビラ(0勝1敗0S)
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◆中日は初回、上林の適時三塁打で1点を先制する。そのまま迎えた8回裏には、代打・ブライトの適時三塁打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・涌井が6回4安打無失点の好投で今季2勝目。敗れたヤクルトは先発・アビラが好投を見せるも、打線が好機を生かせなかった。

◆中日がヤクルトに連勝し借金2とした。初回1死一塁から3番上林誠知外野手(29)が右中間へ適時三塁打を放ち先制。先発涌井秀章投手(38)が6回4安打無失点と好投。7回以降は救援陣がリードを守り切った。今季2勝目の涌井は中日で通算10勝目。西武(85勝)、ロッテ(48勝)、楽天(21勝)と所属4球団で10勝をマークしたのは、83年阪神野村収以来42年ぶりの快挙となった。

◆中日涌井秀章投手(38)が6回無失点と好投し、今季2勝目をマークした。98球を投げて、4安打4奪三振2四死球だった。涌井が中日で10勝目を挙げた。同投手は通算164勝となったが、所属球団別の勝利数は西武85勝、ロッテ48勝、楽天21勝、中日10勝。所属4球団で10勝以上記録したのは内藤幸三、石田光彦、江夏豊、野村収に次いで5人目。内藤と石田はプロ野球初年度の36年からプレーした投手で、2リーグ制後に入団では江夏、野村に次いで3人目。はこちら

◆ヤクルトは今季6度目の完封負けで借金は今季ワーストの8となった。2回は無死一塁からオスナの遊ゴロ併殺、6回には無死一塁から茂木の三振併殺で、来日初先発のアビラを援護できず。9回2死では代打橋本に左翼応援席から「お願い打って」のコールも飛んだが、ファンの願いも届かず散発5安打に沈んだ。高津監督は「得点圏の打撃と先頭が出た後のダブルプレーが痛かった」と肩を落とした。

◆ヤクルトが今季6度目の完封負けを喫し、借金は今季最多の8となった。中日先発の涌井に対し、チャンスはつくったが、あと1本に欠いた。4回は1死一、三塁、5回は1死二塁を、得点につなげられなかった。2回と6回は先頭出塁したが、ともに併殺で好機を広げられなかった。7回以降も竜の強固な救援陣を攻略できず、ホームが遠かった。9回2死では代打橋本に左翼応援席から「お願い打って」のコールも飛んだが、ファンの願いも届かず散発5安打に沈んだ。来日初先発のアビラは6回2安打1失点の好投だったも、来日初登板初勝利はならなかった。初回こそ先頭四球から1死一塁で上林に先制の適時三塁打を浴びたが、以降は別人のように立ち直った。2回から4イニング連続で3者凡退に抑える投球も、打線の援護に恵まれなかった。8回には3番手山本が1失点し、ダメ押しされた。高津監督は「得点圏に行ってからの打撃と、先頭が出てすぐ2本のダブルプレーのところがちょっと痛かった。なかなかつながらなかった」と肩を落とした。好投したアビラについては「チームの戦力になってくれるんじゃないか。いいピッチングだった」と評価した。

◆中日涌井秀章投手(38)が6回無失点で今季2勝目を挙げ、中日で通算10勝目となり西武、ロッテ、楽天と所属4球団で10勝をマークした。83年阪神野村収以来42年ぶりの快挙にも「(中日に来て)3年で10勝しかしていないのは少ない。もっと増やしていければ」と喜ぶことはなかった。走者を出しながらもベテランの技で「0」を重ねた。「走者が出てもストライクゾーンで勝負することがテーマだった。走者が出て気持ちも入って、バランスもよくなった」。6回には先頭北村拓に死球を与え、嫌なムードも茂木を外から入るスライダーで見逃し三振。宇佐見真吾捕手(31)の好送球でスタートを切った走者も刺し、三振ゲッツーで切り抜けた。初回、先制三塁打を放ち一緒にお立ち台に立った上林誠知外野手(29)を、中日に移籍してきた時からかわいがる。上林は「地元が埼玉で小学生時代にテレビつけたら(西武で)投げていた。自分以上に笑わないですよね。自分より感情の出ない人なので気が合うのかな」と話す。井上一樹監督(53)も「ポーカーフェースで落ち着いて投げられるところは頭が下がる」と最敬礼。チームは連勝で借金2とした。38歳右腕はまだまだ輝き続ける。【石橋隆雄】涌井が中日で10勝目を挙げた。同投手は通算164勝となったが、所属球団別の勝利数は西武85勝、ロッテ48勝、楽天21勝、中日10勝。所属4球団で10勝以上記録したのは内藤幸三、石田光彦、江夏豊、野村収に次いで5人目。内藤と石田はプロ野球初年度の36年からプレーした投手で、2リーグ制後に入団では江夏、野村に次いで3人目。

◆この日再昇格した中日ブライト健太外野手(26)が8回2死二塁で代打で登場し、貴重な追加点を奪った。ヤクルト左腕山本の外角低めフォークをたたいた打球は右翼フェンスを直撃。満員3万4654人のバンテリンドームが地鳴りのような大歓声に包まれる中、足をもつらせながら三塁打とした。井上一樹監督(53)は「打率以上のものがある。ここぞの場面のBK(ブライト健太)」と異名まで付けた。ブライトは「そう言っていただけるのはうれしい。でも、もっと試合にでられるように」と、さらなる活躍を誓った。

◆中日がヤクルトに連勝し借金2とした。先発涌井秀章投手(38)は6回無失点で今季2勝目。打線は1回に上林誠知外野手(29)の適時三塁打で1点先制。8回には代打ブライト健太外野手(26)が適時三塁打で貴重な追加点を奪った。

◆中日の上林が10打席ぶりの安打で貴重な先制点をもたらした。一回1死一塁からアビラの甘く入った148キロを鋭いスイングで捉え、右中間を真っ二つに割る適時三塁打とした。4試合ぶりの打点で勝利に貢献し「最高の形になって良かった」と笑みを広げた。3本塁打、17打点はともにチーム1位。細川、中田らスラッガーを欠く打線で、3番打者として安定した成績を残し続けている。「走者のいる場面で回ってきて、打てている。流れはつかめてきた」と頼もしい言葉を口にした。

◆中日が接戦を制した。一回に上林の適時三塁打で先制し、八回に代打ブライトの適時三塁打で加点した。涌井は6回を4安打無失点で2勝目。ヤクルトは来日初登板だったアビラが6回1失点と好投したが、打線の援護がなかった。

◆中日・涌井秀章投手が今季2勝目(1敗)を挙げ、中日に移籍して通算10勝目となった。涌井は西武(85勝)、ロッテ(48勝)、楽天(21勝)、中日に所属し全ての球団で通算10勝以上をマーク。所属4球団全てで通算10勝以上を挙げたのは、内藤幸三(金鯱10、朝日24、金星38、広島12)、石田光彦(阪急56、南海12、大和11、ゴールドスター12)、江夏豊(阪神159、南海10、広島23、日本ハム13)、野村収(大洋52、ロッテ20、日本ハム33、阪神16)に次いで5人目。

◆ヤクルト先発のペドロ・アビラ(撮影・水島啓輔)

◆零敗でリーグ最速の20敗を喫したヤクルトは、デビュー戦となったアビラの好投が数少ない光明だった。150キロ前後の速球に変化球も多彩に操り、6回を2安打のみで1点に抑え「全ての球種が良かった。内容的には満足している」と黒星にも収穫を口にした。唯一失点した一回は制球が定まらなかった。先頭に四球を与え、1死後に上林に甘く入った初球を適時三塁打とされ「大観衆の中で投げるのが久しぶりだったので、影響もあったと思う」と振り返った。

◆ヤクルトは今季6度目の零敗で、リーグ最速で20敗目を喫した。得点圏に3度走者を置いたが、チャンスを生かせず、高津監督は「得点圏の打撃と、先頭打者が出てすぐの2本のダブルプレー。そういうところが痛かった。なかなかつながらなかったね」とため息をついた。二回無死一塁でオスナが遊ゴロ併殺打。北村拓が先頭で死球を受けた六回は、続く茂木の打席で三振併殺があった。5位の中日と3ゲーム差となり、借金は今季最多の8に膨んだ。

◆ヤクルトの新外国人、ペドロ・アビラ投手(28)=前ガーディアンズ=が来日初先発し、6回1失点で黒星を喫した。打線の援護に恵まれず、初勝利こそ逃したが、中日打線を2安打に封じる堂々のデビューを飾り、「日本での登板を楽しみにしていた。すごく気持ちよく投げられたし、内容的にも満足している」とうなずいた。3万4654人の観衆が集まった敵地のバンテリンドーム。日本のプロ野球の雰囲気に初めて触れ「メジャーのプレーオフみたいな熱が球場にあった。大観衆の前で投げるのは久しぶり」と一回は力が入った。1番・岡林にストレートの四球を与え、1死一塁から3番・上林に右中間への先制適時三塁打を浴びた。出ばなをくじかれたが、すぐに修正。ツーシーム、カーブなどの変化球を中心に組み立て二~五回は三者凡退とし「全ての球種がよかった」。高津監督は「チームの戦力になってくれるんじゃないかといういい投球だった」と評価した。伊藤投手コーディネーターに促され、チームメートの前でお笑いタレント、なかやまきんに君のギャグ「パワー」を披露するなど、おちゃめな一面も持つ助っ人は「きょうは負けたので、反省を生かして次回はいい投球をできれば」。初勝利をつかめば、陽気なパフォーマンスも見られるかもしれない。(武田千怜)

◆アビラは正直、パワー系とは呼べず、それほどスピードはない。どれが勝負球になるのか、つかみどころもない。それでも、メジャーで主にリリーフを働き場所にしていたことを考慮すれば、見方も変わってくる。来日初先発でテンポよく6回1失点。イニングは稼げそうなので、投球術を磨き、ある程度の間隔で先発できれば、流行の「ブルペンデー」は無用。チームは助かる。ただし、ヤクルトの現状の問題点は打線。負傷者続出でベストのオーダーが組めない。数年来の悩みでもある。原因は練習量の不足ではないだろうか。練習量の多いチームにけが人は少ない。現場で指導した経験則だ。シーズン中でも野手は鍛えないといけない。今はハラスメントなどの制約があるかもしれない。ならば、選手が率先して練習量を増やすこと。主力を欠くときこそ、スターになれるチャンス。何年に1回は決まって強いチームになるのが、ヤクルトの魅力。今からでも遅くはない。練習を重ね、才能を伸ばしてもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
20142 0.588
(-)
-
(-)
107128
(-)
92
(-)
22
(-)
28
(-)
0.247
(-)
2.290
(-)
2
(-)
広島
19161 0.543
(↑0.014)
1.5
(↑0.5)
107124
(+3)
97
(-)
17
(-)
13
(-)
0.254
(-)
2.390
(↑0.06)
3
(-)
巨人
19181 0.514
(↓0.014)
2.5
(↓0.5)
105118
(-)
123
(+3)
29
(-)
16
(-)
0.245
(↓0.001)
2.840
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
16163 0.500
(-)
3
(-)
108104
(-)
94
(-)
11
(-)
17
(-)
0.220
(-)
2.420
(-)
5
(-)
中日
16182 0.471
(↑0.016)
4
(↑0.5)
10776
(+2)
102
(-)
11
(-)
20
(-)
0.213
(↓0.001)
2.650
(↑0.07)
6
(-)
ヤクルト
12201 0.375
(↓0.012)
7
(↓0.5)
11088
(-)
130
(+2)
13
(-)
6
(-)
0.223
(↓0.001)
3.370
(↑0.03)