1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 |
広島 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | X | 3 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:大瀬良 大地(2勝2敗0S) (セーブ:ハーン(0勝1敗1S)) 敗戦投手:井上 温大(2勝3敗0S) |

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◆広島は2回裏、矢野の適時三塁打で1点を先制する。その後6回にはファビアンの適時二塁打、8回には坂倉の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大瀬良が7回無失点の好投で今季2勝目。敗れた巨人は、先発・井上が試合をつくるも、打線が沈黙した。
◆巨人リチャード内野手(25)が「5番三塁」で2試合連続スタメンとなった。前日の"デビュー戦"では、5回にソロ本塁打を放つなど、4打数2安打1打点。この日も豪快なバッティングで打線をけん引する。また、岡本和真内野手(28)の離脱後は流動的となっている4番の座にはトレイ・キャベッジ外野手(28)が入り、増田陸内野手(24)が2番に入った。先発は井上温大投手が務める。今季はここまで6試合に登板して2勝2敗、防御率2・43。13日に24歳の誕生日を迎えたばかりの左腕は「前回(広島に)やられてしまっているので、もう1回ここ(マツダ)で、気持ちで負けないように。相手に向かっていく気持ちを持って投げたい」と意気込んでいた。
◆5月30日に劇場公開される映画「BADBOYS-THE MOVIE-」に主演する、人気男性グループJO1の豆原一成(22)が始球式に登場した。映画タイトルと、メンバーの人数11の背番号の入ったカープユニホームを着て登板。セットポジションからやや外角に外れたものの、見事なノーバウンド投球を披露した。スタンドから大きな拍手を受けながら駆け足でマウンドを降りた。「ちょっとそれちゃったんですけど、何とか自分らしく投げられたと思います。周りを見たら赤で染まっていて、自分もこう赤に染まってるので、だいぶプレッシャーを感じましたけど、みなさんが温かく見守ってくれたので何とか投げられました」。笑顔で自身3度目の始球式を振り返った。
◆巨人井上温大投手(24)は今季3勝目を挙げることはできなかった。先発し6回6安打2失点の粘投も、打線の援護なく勝利投手の権利を得ることなく降板した。最速151キロの直球を軸に、テンポ良く投げ込んだ。2回1死一塁から矢野に右越えの適時三塁打を浴びて先制を許したが、5回まで1失点。しかし、登板最終回の6回に無死一塁からファビアンに左中間への適時二塁打を浴び追加点を許した。井上は前日13日に誕生日を迎えたばかり。「気持ちで負けないように、相手に向かっていく気持ちを持って投げたい」と意気込んでいたが、24歳初登板を勝利で飾ることはできなかった。
◆広島栗林良吏投手(28)が2点リードの"8回"に登板した。栗林が抑えのポジション以外で登板したのは今季初で、23年シーズン以来。本拠地球場で「クローザー」登場の演出もなかった。先頭浅野を中飛に打ち取ると、続くヘルナンデスは見逃し三振に切った。最後は泉口を中飛で切り、3者凡退でバトンをつないだ。試合前まで今季16試合登板で1勝0敗6セーブ、5ホールド、防御率4・70だった守護神を首脳陣は8回に投入する継投策を取った。
◆巨人は完封負けで、3連敗を喫した。打線が広島先発大瀬良に7回5安打無失点に封じ込まれた。6回には2死ながら一、二塁のチャンスをつくるも、この日4番に入ったトレイ・キャベッジ外野手(28)が中飛に倒れた。阿部監督は「チャンスは少なかったんだけどね。あそこで1本出るか出ないかのだけだった」。主砲の岡本が左肘のケガで長期離脱中の打線に「和真の代わりはいないからね。みんなでつなぐ意識持ってやらない限りは、もうどうしようもないので。とにかくなんとかしないといけない」と語った。チームは試合前までで大瀬良に対し、マツダスタジアムで過去2勝12敗。この日も天敵を打ち崩すことはできなかった。先発の井上温大投手(24)は、6回6安打2失点と粘りの投球を見せた。杉内俊哉投手チーフコーチ(44)も「状態はいいね。いい時こそ丁寧、繊細にピッチングして欲しい。先制はされたけど、流れを持ってこれるような投球に期待したいですね」と評価するも、打線の援護なく今季3勝目はならなかった。これでチームは、今季マツダスタジアムで開幕から5戦5敗の屈辱を味わった。指揮官は「まずとりあえず1個勝たないと、もうどうしようもないと思うので」と言葉を絞り出した。
◆巨人が今季3度目の3連敗で3カード連続の負け越しが決まった。広島の先発大瀬良を捉えきれず、完封負けに沈んだ。主砲不在の4番は日替わりオーダーを余儀なくされ、この日はキャベッジに託したが4打数無安打。阿部監督は「(岡本)和真の代わりはいないからね。みんなで、つなぐ意識を持って、何とかしないといけない」と話した。岡本離脱後は8戦で2勝6敗と黒星が先行。とてつもなく大きな穴となっている。前夜13日に4安打の増田陸を2番、1号ソロのリチャードを5番に昇格させたが、いずれも無安打だった。試行錯誤で最善策を模索する日々に「いろいろな打順をやってみてね。まず1個、勝たないと」と指揮官。貯金1を残すも、0・5ゲーム差で4位DeNAも迫ってきた。正念場は一丸で乗り越えるしかない。
◆巨人リチャード内野手(25)は2試合連続弾とはならなかった。前日はソロ本塁打を含む4打数2安打の活躍。打順を7番から5番に上げて臨んだが3打数無安打に終わり「期待はあったと思うので、それに応えられなかったのが悔しい」と唇をかんだ。9回に四球で出塁し、盗塁を試みた際にはつまずいて転倒する場面もあったが「痛かったですけど、全然大丈夫です」と軽症を強調した。
◆巨人井上温大投手(24)が24歳初登板を勝利で飾ることはできなかった。13日に誕生日を迎えた左腕は、6回6安打2失点の粘投も敗戦投手。2回2死一塁から広島矢野に先制の右越え適時三塁打を浴び「安易にカウントを取りに行ってしまったのが反省」と悔やんだ。登板最終回の6回にも追加点を許し「もったいない1点。(点を)取られた後も引きずらずに切り替えて投げるのが大事だなと思いました」と振り返った。
◆広島新井貴浩監督がWストッパー起用を明言した。2点リードの8回、栗林投手が登板。今季初めて8回以前に登板し、3者凡退に切った。9回はハーン投手が3四球与えながら無失点で締めた。新井監督は「昨日からです。8回、9回を固定せず基本的にハーンと栗林の併用。相手の打者、流れを見ながらやっていくよと伝えていました」と明かした。しばらく2投手を起用しながら白星を積み重ねていく。
◆広島大瀬良大地投手(33)が、7回無失点で2勝目を挙げた。前回敗れている巨人相手に、スライダーやチェンジアップなど得意球カットボールよりも遅い球種を効果的に使った。「球速帯を変えながら、うまく低めに決まってくれた」。7回まで106球。21アウトのうち11アウト(併殺打含む)がゴロアウトで、三塁すら踏ませなかった。今季も好投しても、報われない登板が続いた。前回巨人と対戦した4月30日も5回まで無失点に抑えながら、6回に2四球から失点して敗れた。「今日は無四球で終えたい気持ちが一番強かったので、ストライクゾーンに集めながら打たせて取っていこうと思っていた」。宣言通りに無四球。ゼロを並べた。ウイニングボールを届けたい人もいた。白星を得られない中で、折り紙でお手製の白星をプレゼントしてくれた長男が2日前に3歳の誕生日を迎えた。「また遊び道具になると思いますけど、持っていこう」。打撃にも厳しい愛息に、この日は5回に放った安打の報告もできる。大黒柱の2勝目で、今季巨人戦本拠地5連勝となった。新井監督は「援護がない中でも粘り強く投げることができるのが彼の強みだと思う。あまり調子が良くないときでも何とかというのが伝わる」とマウンドでの姿をたたえた。【前原淳】広島ファビアン(12試合連続安打で打率リーグトップに)「知らなかった。あまり自分の成績は意識していない。毎試合、集中している。打率や何試合連続ヒットは気にしていない。チームが勝てるように頑張ってるだけだよ」
◆広島は先発大瀬良が7回無失点と好投し、巨人に連勝した。2点リードの8回には抑えの栗林、9回にはハーンが登板。ハーンは3四球を与えるも、無失点リレーで逃げ切りに成功した。打線は2回2死一塁から矢野の適時三塁打で先制すると、6回は無死一塁からファビアンの適時二塁打で加点。8回は1死二塁から坂倉の二塁打でリードを広げるなど、効果的に長打が生まれた。
◆広島は8番矢野が0―0の二回2死一塁で適時三塁打を放ち、4月19日以来の打点を挙げた。左対左となる井上の高めの速球に力負けせず、右越えに運んだ。「久々のタイムリーだったのでうれしかった」と駆け込んだ三塁で拳を握った。遊撃のポジションを昨季つかみ、初のゴールデングラブ賞に輝いた。5年目の今季も広い守備範囲と強肩が健在の一方、打率1割9分5厘と打撃では苦戦中。開幕は2番で迎えたが、最近は下位に入っている。「状態が少しずつ上がってきている中で、一本出たのが大きい」と手応えの残る先制打だった。
◆前日13日に24歳の誕生日を迎えた井上温大投手が先発し、6回2失点。打線の援護がなく、3敗目を喫した。二回2死一塁で8番・矢野に先制の適時三塁打を浴び「先制点を取られないように投げてはいるが、取られてしまった。安易にカウントを取りにいってしまった」と反省。六回はファビアンの適時二塁打で追加点を許し「もったいない1点」と悔やんだ。
◆広島は大瀬良が7回無失点で2勝目。無四球と制球良く、的を絞らせなかった。二回に矢野の適時三塁打で先制した打線は六回にファビアン、八回に坂倉がともに適時二塁打。巨人は3連敗。井上が試合をつくっても打線が低調だった。
◆巨人は零封負けで、マツダスタジアムでは開幕から5戦全敗となった。阿部慎之助監督(46)は「まずとりあえず1個勝たないとね。もうどうしようもないと思うんで」と唇をかんだ。主砲の岡本が離脱する中で日替わり4番起用が続き、この日はキャベッジが入ったが、3点を追う九回無死一、二塁の追い上げムードの中で痛恨の併殺打に倒れるなど好機をものにできず。指揮官は「チャンスは少なかったんだけど、そこで一本出るか出ないかだけだった。(岡本)和真の代わりはいないからね。みんなでつなぐ意識持ってやらない限りはどうしようもない。とにかくなんとかしないといけないよね」と語った。
◆巨人は打線が振るわずに3連敗となり、3カード連続の3連戦負け越しも決まった。負傷離脱中の岡本の代わりに4番に据えたキャベッジが九回の好機を併殺打でつぶすなど無安打。阿部監督から「(岡本)和真の代わりはいない。とにかく何とかしないといけない」とぼやきが漏れた。13日に4安打の増田陸を2番、移籍早々に一発を放ったリチャードを5番で起用するなどした打線の組み替えも実らなかった。3本の長打全てがタイムリーとなった広島と対照的で、本塁が遠く「今後も点はそんなに入るものじゃない」と悩ましげだった。
◆打線の軸が固まらない。セ・リーグ3位の巨人は今季4度目の零封負けで3連敗。絡みつく〝4番の呪縛〟に、阿部慎之助監督(46)は頭を抱えた。「和真(岡本)の代わりはいないからね。みんなでつなぐ意識を持ってやらない限りはもう、どうしようもない。とにかく、なんとかしないといけない」左肘靱帯(じんたい)損傷の大けがを負った主砲、岡本を欠く7日以降の6試合は、4番に吉川を2試合、大城卓を1試合、キャベッジを3試合で起用したが、計23打数1安打。この日はキャベッジが六回2死一、二塁で中飛、九回無死一、二塁では遊ゴロ併殺打に倒れた。6番に座って2ランを含む2安打だった13日とは打って変わって4打数無安打に終わり、指揮官は「あそこで一本、出るか出ないかだけだった」と肩を落とした。打率・308、8本塁打で打線を引っ張っていた岡本の離脱後、チームは2勝4敗。阿部監督は「今、一番乗っている」という増田陸を2番に入れるなど打順を模索。「いろいろ打順もやってみる」と浮上のきっかけを探す。(谷川直之)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
20 | 14 | 2 | 0.588 (-) | - (-) |
107 | 128 (-) | 92 (-) | 22 (-) | 28 (-) |
0.247 (-) | 2.290 (-) |
2 (-) |
広島 |
19 | 16 | 1 | 0.543 (↑0.014) | 1.5 (↑0.5) |
107 | 124 (+3) | 97 (-) | 17 (-) | 13 (-) |
0.254 (-) | 2.390 (↑0.06) |
3 (-) |
巨人 |
19 | 18 | 1 | 0.514 (↓0.014) | 2.5 (↓0.5) |
105 | 118 (-) | 123 (+3) | 29 (-) | 16 (-) |
0.245 (↓0.001) | 2.840 (↓0.01) |
4 (-) |
DeNA |
16 | 16 | 3 | 0.500 (-) | 3 (-) |
108 | 104 (-) | 94 (-) | 11 (-) | 17 (-) |
0.220 (-) | 2.420 (-) |
5 (-) |
中日 |
16 | 18 | 2 | 0.471 (↑0.016) | 4 (↑0.5) |
107 | 76 (+2) | 102 (-) | 11 (-) | 20 (-) |
0.213 (↓0.001) | 2.650 (↑0.07) |
6 (-) |
ヤクルト |
12 | 20 | 1 | 0.375 (↓0.012) | 7 (↓0.5) |
110 | 88 (-) | 130 (+2) | 13 (-) | 6 (-) |
0.223 (↓0.001) | 3.370 (↑0.03) |
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