楽天(☆4対3★)ロッテ =リーグ戦9回戦(2025.05.13)・楽天モバイルパーク宮城=
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ロッテ
0011010003712
楽天
200100001X4711
勝利投手:西口 直人(1勝0敗0S)
敗戦投手:ゲレーロ(1勝2敗1S)

本塁打
【ロッテ】山本 大斗(2号・3回表ソロ),ソト(4号・6回表ソロ)
【楽天】辰己 涼介(1号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆楽天がサヨナラ勝利。楽天は2-2で迎えた4回裏、小深田の適時打で1点を勝ち越す。その後は同点を許すも、9回に代打・渡邊佳が犠飛を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・西口が今季初勝利。敗れたロッテは、3番手・ゲレーロが踏ん張りきれなかった。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、通算2000安打まで残り6本とした。ロッテ戦に「7番一塁」でスタメン出場。第1打席は右飛に倒れたが、同点の4回2死二塁、フルカウントから小島のフォークを捉え、右前打を放った。続く小深田の勝ち越し適時打につなげた。一時は自己ワーストを更新する35打席連続無安打を記録していたが、9日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で二塁打を放ち、長いトンネルから抜け出していた。

◆今季2度目の先発となった楽天荘司康誠投手(24)が、5回86球、5安打無四球2失点でマウンドを降りた。初回、ロッテ先頭の高部を152キロ直球で空振り三振、続く藤岡を二ゴロ、3番藤原をスプリットで空振り三振と3者凡退で発進した。2回も3人で退けた。2点リードの3回に山本にソロ本塁打を浴び、4回無死満塁から寺地に中犠飛を許して同点に追いつかれたが、その後は追加点を与えなかった。荘司は「立ち上がり、先制点を取られなかったことは良かったです。その後のピンチもそれぞれ何とか最少失点で切り抜けることができました」と話した。今季初登板となった5日ロッテ戦(ZOZOマリン)は5回途中3安打1失点で勝敗はつかず。この日は勝ち投手の権利を持って降板も、1点リードの6回に則本が同点弾を浴び、初勝利を逃した。

◆ロッテのネフタリ・ソト内野手(36)が4月4日楽天戦以来の本塁打で同点に追いついた。2-3の6回、この回からマウンドに上がった楽天則本の149キロ直球を左中間スタンドへ放り込んだ。試合前の円陣では声出し役を担い、「一番大事なのは野球を楽しんでやること。さあいこう!」と士気を高めた。試合前まで打率1割9分6厘に沈んでいた助っ人に1カ月ぶりの1発が出た。

◆楽天がロッテにサヨナラ勝ちし、連敗を4で止めた。初回、1番小森が12球粘って四球で出塁。1死後に3番辰己の1号2ランで先制した。3-3の9回1死一塁から小深田が四球で出塁すると、すかさず二盗。続く代打鈴木大が右前打で1死一、三塁とチャンスを広げる。最後は代打渡辺佳がサヨナラ犠飛を決めた。投げては今季2度目の先発の荘司康誠投手(24)が、5回5安打無四球2失点と力投した。2番手則本がソロ本塁打を浴びたものの、加治屋、鈴木翔、西口らリリーフ陣が踏ん張った。

◆ロッテは今季3度目のサヨナラ負けを喫し4連敗。借金は9にふくらんだ。0-2で迎えた3回。先頭打者の山本大斗外野手(22)が左越えソロ本塁打を放ち32イニングぶりの得点を奪った。「浮いた変化球だったので仕留められてよかったです。若い人たちから上の人まで、みんな元気だして、1つになって勝とうみたいな良い雰囲気は出ているので、そこはしっかり継続してやっていきたい」と切り替えた。シーソーゲームの展開となり、3-3の同点で迎えた9回にマウンドに上がったタイロン・ゲレーロ投手(34)が四球などでピンチを招き、楽天渡辺佳に犠飛を浴びてサヨナラ負けした。「2ストライク後に四球を出すと痛い目にあう。それで試合に負けたかと思います」と肩を落とした。前カードの3試合連続の0封負けからこの日は7安打3得点。打線について吉井理人監督(60)は「今日はソトがいい感じで打ってたので、明日どうなるかわかんないですけど、期待はしてます。山本も最近打席の中で自分の狙い球をしっかり絞って打てるようになってきているので、ちょっとずつ前には進んでる」と本塁打を放った2人の今後に期待した。一方で先発登板し、7回3失点と粘投した小島和哉投手(28)には苦言を呈した。「あいつがしっかりしないと、チームは良くならない。彼と明日投げる種市、この2人がしっかりしてくれないと困ります。(小島は)開幕投手、エースと言われる男なんで、悪いなりにいつもこんな感じでは本当に話にならない」と厳しく指摘した。

◆楽天西口直人投手が1003日ぶりに勝利をつかんだ。同点の9回に5番手で登板。ロッテ先頭の寺地をフォークで二ゴロ、山本を152キロ直球、宮崎を154キロ直球でそれぞれ空振り三振に仕留め、無失点投球でチームに流れを呼び込んだ。その裏に代打渡辺佳がサヨナラ犠飛を放ち、連敗を4で止める原動力となった。お立ち台に上がった右腕は「うれぴーー!」と絶叫した。復活星となった。23年9月に右肘トミー・ジョン手術。昨季は育成選手として巨人に移籍した田中将らとリハビリに励んできた。今年2月に支配下復帰。22年8月14日西武戦以来の勝利に「感慨深いなと思いながら心の中は泣いてました」。今季は開幕から11試合連続無失点と抜群の安定感を誇る。「任された場面をゼロで抑えることを心がけて1試合1試合大事に投げていければ」と、チームのためにフル回転する覚悟だ。

◆楽天辰己涼介外野手(28)が内角球を華麗にさばき、今季1号を決めた。初回1死二塁、ロッテ小島のフォークを捉え、右翼ポール際に先制2ランを運んだ。この日は宮城県内の小中学生らが課外活動の一環で試合観戦。「スタンドに学生がたくさん来てくれていますからね。皆さんの未来は明るいので、たくさん勉強して楽しい人生を歩んでください。僕は優勝目指して頑張ります」と真剣な表情で話した。

◆楽天渡辺佳明内野手(28)が、再び勝負強さを発揮した。同点の9回1死一、三塁で代打で登場。カウント1-1からロッテ守護神ゲレーロの155キロを捉え、左犠飛でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。「(ゲレーロの)手を離れた瞬間にもう振ろうって思ってました。それ以上に速かったんで、びっくりしましたけど、なんとか良かったです」とうなずいた。三塁走者の小深田が快足を飛ばしてサヨナラのホームを踏み、連敗は4で止まった。渡辺佳は「コブさん(小深田)だったんで、余裕っしょと思ったんですけど、さすがにさすがに。自分の中ではやったと思っちゃいましたけど」と振り返った。楽天のサヨナラ勝ちは4月27日ソフトバンク戦以来、今季2度目。その試合でも渡辺佳は代打でサヨナラ打を放った。「持ってますかね。ほんとに持ってるって言われると、持ってますね。しかも両方とも代打なんで。この巡り合わせっていうか。みんながつないでくれたり、頑張って抑えてくれた結果なんで。僕はやっただけです」と力を込めた。

◆楽天荘司康誠投手(24)が、今後につながる力投を見せた。ロッテ戦で今季2度目の先発。初勝利は逃したものの、5回5安打無四球2失点で試合は作った。「だいぶ今日は落ち着きながら投げられたので、そこはすごく進歩したところかなと思う」とうなずいた。好スタートを切った。初回、先頭高部を152キロ直球で空を切らせ、続く藤岡は二ゴロ。3番藤原はスプリットで空振り三振と3者凡退に封じた。3回は山本にソロ本塁打を打たれ、4回無死満塁からは寺地に中犠飛を許したが、2失点でまとめた。荘司は昨年9月に右肘を手術。1軍復帰登板となった5日ロッテ戦(ZOZOマリン)は5回途中3安打5四死球1失点で勝敗はつかなかった。この日の登板は「内容自体は前回の反省を踏まえてできたかなと思う」と話した上で「真っすぐが特に序盤ですけど、すごく良かった。バランス良く投げられてましたし、それでカーブが生きてきた」と手応えを示した。

◆絶好調男? が華麗な一撃を決めた。楽天辰己涼介外野手(28)が13日ロッテ戦(楽天モバイルパーク)に「3番中堅」で出場。1回1死二塁、小島が投じた、見送ればボールという内角フォークに腕をたたんで反応した。打球はファウルになりそうでならず、右翼ポール際に着弾。技ありの1号先制2ランに「特に何の感情も湧いてないです」とクールに言ってのけた。開幕4番で今季をスタートしたが、打率は一時1割台に低迷。昨季、最多安打のタイトルを獲得した好打者らしくない成績で、4月21日に出場選手登録を抹消された。今月9日の日本ハム戦(エスコンフィールド)から再昇格。以降は15打数4安打の打率2割6分7厘と復調傾向にある。この日は本塁打を打った後に左飛、遊ゴロ、左飛と凡退も、いずれも手応えを感じる内容だったという。「それ(本塁打)以外の打席の方がなんかいい感じがしたんで、開幕から相変わらずいい感じですね」と辰己節は健在だった。13、14日のロッテ戦は平日デーゲームで行われ、課外活動の一環として宮城県内の小中学生、高校生などが来場する。「皆さんの未来は明るいので、たくさん勉強して楽しい人生を歩んでください」とエール。シーズン通して夢や希望を与え、スターの仕事を全うする。【山田愛斗】

◆楽天・辰己涼介外野手(28)が「3番・中堅」で先発出場し、右翼ポール際に今季1号となる先制2ランを放った。0-0の一回1死二塁。相手左腕、小島の2球目を捉えた。球団広報を通じて、「打ったのはカットかフォークボール。今日はスタンドに学生がたくさん来てくれていますからね。皆さんの未来は明るいので、たくさん勉強して楽しい人生を歩んでください。僕は優勝を目指して頑張ります」とコメントした。宮城県内の小、中、高校生、専門学校生を対象とした恒例イベントを開催。デーゲームながら、多くの生徒が試合観戦した。

◆楽天がサヨナラ勝ちで連敗を4で止めた。3―3の九回に四球と安打で1死一、三塁とチャンスを広げ、代打の渡辺佳の犠飛で勝負を決めた。5番手で好救援した西口が3季ぶりの白星。ロッテは競り負けて4連敗となった。

◆ロッテは久しぶりの得点も勝利に結びつかなかった。0―2の三回、山本のソロ本塁打がチーム32イニングぶりとなる得点。六回にソトの一発で同点とするなど食い下がったが、最後はゲレーロが踏ん張れずにサヨナラ負けを喫した。4連敗で負け越しは9に。吉井監督は、4試合ぶりの得点をもたらした山本について「狙い球を絞って打てるようになってきている。ちょっとずつ前に進んでいる」と評価した。

◆楽天・渡辺佳明内野手(28)が、4月27日のソフトバンク戦での代打サヨナラ打に続く、代打でサヨナラ左犠飛を放った。「両方とも代打。本当に『持っている』といわれたら、持っていますね。サヨナラ男? いいんですかね。まだ早いけど意識します」3-3の九回1死一、三塁。左打者の渡辺佳はゲレーロの3球目、155キロの直球を流し打った。一走・小郷、三走・小深田はともに快足。渡辺佳は「得点する条件はそろっていたので確信して打席に入った」と胸を張った。試合前に雄平2軍打撃コーチが1軍に合流。「ずっとみてもらっているコーチ。今年と去年の違いや、修正する部分を聞いた。雄平さんは人柄がいいので、いま思っていることも話せてすごく助かる」と決勝打につなげた。平日のデーゲーム開催で、宮城県内の小、中、高、専門学校生計6764人が詰めかけた。渡辺佳の少年時代の思い出は地元横浜でのベイスターズ戦の生観戦。当時中心選手だった石井琢朗、村田修一の活躍を夢中になって目に焼き付けた。「生徒さんが、一人でも選手の名前を覚えて帰ってくれたらすごくうれしいと思いながらプレーした」と発奮材料になった。チームの4連敗ストップに貢献した渡辺佳について、三木監督は「佳明は素晴らしい仕事をした」とたたえた上で、「サヨナラのケースにならないように試合を運びたい」と口元を引き締めた。借金3。イヌワシの逆襲が始まる。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
21141 0.600
(↑0.012)
-
(-)
107129
(+7)
104
(-)
40
(+1)
14
(-)
0.235
(↑0.002)
2.400
(↑0.07)
2
(-)
ORIX
18153 0.545
(↓0.018)
2
(↓1)
107123
(-)
128
(+7)
26
(-)
18
(-)
0.272
(↓0.004)
3.290
(↓0.11)
3
(-)
西武
19160 0.543
(↓0.016)
2
(↓1)
108102
(+1)
93
(+6)
13
(+1)
30
(-)
0.241
(-)
2.460
(↓0.11)
4
(-)
ソフトバンク
17182 0.486
(↑0.015)
4
(-)
106142
(+6)
118
(+1)
24
(+1)
28
(+2)
0.255
(↑0.002)
2.740
(↑0.05)
5
(-)
楽天
16190 0.457
(↑0.016)
5
(-)
108102
(+4)
123
(+3)
16
(+1)
34
(+3)
0.237
(↓0.001)
3.420
(↑0.01)
6
(-)
ロッテ
12210 0.364
(↓0.011)
8
(↓1)
11084
(+3)
116
(+4)
17
(+2)
13
(-)
0.206
(-)
3.180
(↓0.03)