中日(☆5対4★)ヤクルト =リーグ戦7回戦(2025.05.13)・豊橋市民球場=
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ヤクルト
3000000014621
中日
10013000X51210
勝利投手:勝野 昌慶(2勝0敗0S)
(セーブ:松山 晋也(0勝0敗13S))
敗戦投手:小川 泰弘(2勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】北村 拓己(1号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆中日が逆転勝利。中日は1-3で迎えた4回裏、岡林が犠飛を放ち、1点差に迫る。続く5回には、カリステと山本の適時打などで3点を挙げ、逆転に成功した。投げては、2番手・勝野が今季2勝目。敗れたヤクルトは守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆2戦連続で完封負けの中日は、11日阪神戦(甲子園)で4番に座った中田翔内野手(36)がこの日、出場選手登録を抹消され、かわって来日1年目のジェイソン・ボスラー外野手(31)を4番に起用した。遊撃には12日に打撃不振で抹消された土田龍空内野手(22)にかわり、山本泰寛内野手(31)が起用された。11日に代打で出場の鵜飼航丞内野手(25)が「2番左翼」で先発出場する。

◆元SKE48の須田亜香里(33)が始球式を行った。サウスポーから足を高く上げる豪快フォームで投げ込んだ。ただ地面にたたきつけるバウンド投球となって「ああ~」と叫び、ガックリだった。

◆ユニホームを忘れた? 男が、ゼロ行進を止めた。2試合連続完封負けの中日は初回に3点を失ったが、その裏、「6番二塁」で先発の田中幹也内野手(24)の適時打で1点をかえした。3点を追う1回2死満塁で、ヤクルト先発小川から右前適時打。チームは7日DeNA戦(バンテリンドーム)の2回から無得点が続いていたが、26イニングぶりの得点となった。田中はいつもと違う装いで出場した。持ってくるのを忘れたのか「MIWA 111」のユニホームでグラウンドに登場。02年から20年以上中日の裏方として従事する、三輪敬司ブルペン捕手(48)のものだった。背番号2の田中は、高身長の三輪ブルペン捕手のぶかぶかのユニホーム姿で、アップに参加。試合も「111」のユニホームを着用してプレー。3ケタ背番号で結果を出した。

◆ユニホームを忘れた? 男が、ゼロ行進を止めた。2試合連続完封負けの中日は初回に3点を失ったが、その裏、「6番二塁」で先発の田中幹也内野手(24)の適時打で1点をかえした。3点を追う1回2死満塁で、ヤクルト先発小川から右前適時打。チームは7日DeNA戦(バンテリンドーム)の2回から無得点が続いていたが、26イニングぶりの得点となった。田中はいつもと違う装いで出場した。持ってくるのを忘れたのか「MIWA 111」のユニホームでグラウンドに登場。02年から20年以上中日の裏方として従事する、三輪敬司ブルペン捕手(48)のものだった。背番号2の田中は、高身長の三輪ブルペン捕手のぶかぶかのユニホーム姿で、アップに参加。試合も「111」のユニホームを着用してプレー。3ケタ背番号で結果を出した。ちなみにユニホームを忘れたり、諸事情で球場にユニホームが届かなかった場合、中日選手が三輪ブルペン捕手のユニホームを着ることは多い。09年5月31日ソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)ではトニ・ブランコが、10年3月7日のオープン戦、オリックス戦(京セラドーム大阪)では高橋聡文が、16年7月5日の広島戦(富山)では藤井淳志が「MIWA」のユニホームでベンチ入りした。

◆豊橋でも出た!中日勝野昌慶投手(27)が、球団日本人最速の160キロを1週間ぶりにマークした。この日、5回にマウンドに上がると、勝野が投じた速球は球場のスピードガンで『160キロ』と表示され、場内はどよめいた。5回1死では、ヤクルト1番岩田を160キロで見逃し三振に打ち取るなどこの回、勝野は160キロを連発した。6日DeNA戦(バンテリンドーム)では、球団日本人最速の160キロをマークしたばかりだった。

◆中日は、岡林勇希外野手(23)の今季初打点を皮切りに、逆転に成功した。2点を追う4回、1死満塁で1番岡林の右翼への犠飛で1点をかえすと、5回1死二塁でオルランド・カリステ内野手(33)の三塁への適時内野安打で追いついた。さらに2死二、三塁で8番山本泰寛内野手(31)の右前適時打で勝ち越し、続く2死一、三塁で代打・大島洋平外野手(39)の右前適時打で追加点を挙げた。

◆ヤクルトは守備のミスが失点に直結し、逆転負けを喫した。3点を先制した直後の1回は、三塁茂木の失策で先頭出塁を許し、1失点につながった。5回は左翼サンタナの落球で無死二塁となってリズムが崩れると、捕逸も絡む"守乱"でリードを守れなかった。再び借金は7。高津監督は「やっぱり守れないと、とれるアウトをとらないと勝手に失点につながる」と敗因を挙げた。

◆ヤクルト小川泰弘投手(34)は"地元凱旋(がいせん)登板"を白星で飾れなかった。4回2/3を8安打5失点(自責1)で3敗目。1、5回と味方失策による先頭打者の出塁から失点した。5回2死二、三塁で勝ち越しの右前適時打を浴びて降板。不運もあったが「カバーできず、もうひと粘りできずに残念」と責任を受け止めた。舞台は愛知・豊橋市民球場だった。同市に隣接する田原市の出身。同球場の黒土には忘れられない悔し涙が染みる。成章高2年夏、中部大第一との愛知大会5回戦。9番遊撃で9回に適時二塁打を放つなど活躍したが、試合は敗れた。泣き崩れる先輩たちの姿を目に焼き付け、翌年の21世紀枠でのセンバツ出場につなげた場所だった。高校3年夏の東愛知大会4回戦以来、6140日ぶりとなる同球場でのマウンドでプロでは初だった。強い思いを結果につなげられず「何とか勝ちを見せたかった」と唇をかんだ。

◆ヤクルトが球団8年ぶりとなる「豊橋決戦」で逆転負けし、借金7となった。愛知・豊橋市に隣接する同・田原市出身の小川が5回途中8安打5失点(自責1)で3敗目。1点リードの5回、左翼サンタナの落球で先頭出塁を許すと、1死二塁からカリステに同点の左前適時打をくらった。さらに2死二、三塁で山本に勝ち越しの右前適時打を浴び、マウンドを降りた。小川は「カバーできず申し訳ないですし悔しいです」と"地元凱旋(がいせん)登板"を勝利で飾れず、唇をかんだ。打線は初回に岩田が左中間への二塁打で出塁し、オスナの左前2点適時打など打者4人で3点を幸先よく先制した。しかし、2回から8回までは沈黙。9回2死から北村が松山から1号ソロを放ち、1点差に迫ったが、反撃はここまでだった。守備のミスが失点に直結した。1回は三塁茂木の失策で先頭出塁を許し、1失点につながった。逆転された5回はサンタナの落球で無死二塁のピンチを迎え、さらに中村悠の捕逸も絡み、3失点を喫した。高津監督は「エラーの失点は非常にダメージが大きい。やっぱり守れないと、とれるアウトをとらないと勝手に失点につながる」と敗因を挙げた。球団では17年4月25日中日戦以来となる豊橋での試合だった。4月8、9日阪神戦以来、約1カ月ぶりとなる2連勝を逃し、指揮官は「難しいね。連敗しないように明日頑張ります」と受け止めた。?ヤクルト北村(9回に1号ソロ、被本塁打0だった中日松山の記録止める)「真っすぐもフォークも速いですし、芯付近に当たってくれとの思いで打席に入った。反応でうまく打てた」

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(32)が「4番・一塁」で先発し、1点を先制した直後の無死二、三塁で左前2点打を放った。中日先発・三浦が投じた1球目の直球を振り抜き、「チャンスだったので、初球から積極的にしかけていきました」とうなずいた。ヤクルトは2017年4月25日以来、8年ぶりに豊橋での公式戦。20、22年も予定されていたが、20年は新型コロナウイルスの影響でプロ野球の開幕が遅れたため中止となり、22年は降雨中止となっていた。

◆8試合ぶりに4番に座ったヤクルトのオスナが一回に2点適時打を放った。相手失策が絡んで1点を先制し、なお無死二、三塁の好機で、中日先発の左腕、三浦が投じた初球の直球を捉えた。左前に運び「チャンスだったので、初球から積極的に仕掛けていきました」とコメントした。4試合連続でHランプをともした来日5年目の助っ人が、打線を牽引(けんいん)している。

◆ヤクルト・小川泰弘投手(34)が先発し、4回?を投げ8安打5失点(自責点1)で降板した。愛知・豊橋市に隣接する田原市(旧・渥美郡赤羽根町)出身の右腕。成章高3年夏の2008年7月21日(対碧南高、東愛知大会4回戦)以来、約17年ぶりの豊橋市民球場での登板となったが、勝ち星はお預けとなった。粘投していたが、ミスに泣かされた。3点を先制してもらった直後の一回裏には、先頭・岡林の三ゴロを茂木がファンブル。鵜飼に左前打でつながれ、2死満塁から田中に右前適時打とされた。四回1死満塁では、岡林の右犠飛でさらに1点を失った。五回は、先頭・上林の左翼への飛球をサンタナが落球。1死二塁からカリステの三塁へのゴロを茂木が弾き(記録は安打)、ボールが転々とする間に生還を許した。2死一、二塁では、山本への2球目を捕手の中村悠が捕逸。二、三塁から山本に右前適時打とされたところでマウンドを降りた。球団を通じて「カバーできず申し訳ないですし悔しいです」と反省の弁を口にした小川。次回登板への糧とする。

◆中日が逆転勝ち。2―3の五回にカリステの適時内野安打で追い付き、山本、大島の連続適時打で2点を勝ち越した。2番手の勝野が2勝目、松山が13セーブ目。ヤクルトは一回に3点を先行したが、守備の乱れが響いて逃げ切れず。

◆中日の松山がプロ初登板から111試合目で初めて本塁打を浴びた。5―3の九回に6番手で登板。2死から北村拓に直球を左翼席へ運ばれた。「ずっと(被本塁打を)意識していたところもあった。こういう日が訪れるのは、悪いことではない」とすがすがしい表情を浮かべた。1点差に詰め寄られたが、最後は遊直に抑え、13セーブ目を手にした。「最高の直球を北村さんに打たれたので、次は最高の直球で三振を取りたい」とリベンジを期した。

◆本塁打を放ったヤクルト・北村拓=豊橋市民球場(撮影・水島啓輔)

◆中日の中田が13日、出場選手登録を外れた。井上監督は腰痛によるものと明かし「早めに抹消した方がいいという処置になった」と説明した。今季は22試合に出場し、打率1割6分9厘と不振が続いていた。

◆豊橋の燕党が陣取る左翼席に向かって、アーチを架けた。「7番・遊撃」で今季初めてスタメン起用されたヤクルト・北村拓己内野手(29)が2点を追う九回2死から1号ソロ。プロ入り後110試合被本塁打がなかった中日の守護神・松山の牙城を崩した。「めちゃくちゃいい投手というのは分かっていたので、とにかく前に飛ばしたいという思いで打席に立った。体の反応がうまくいってくれた」敵地に「あと1人コール」が響く中、カウント2-1から4球目の直球を捉えた。起用に応えて2安打1打点。守備でも八回2死一、二塁から中堅に抜けそうな打球に飛びついて捕球してアウトにするなど好プレーがあり、高津監督は「守備も良かったし、また使ってみたいと思う結果になった」とたたえた。チームは4月8、9日以来の連勝を逃したが、村上や長岡ら負傷での離脱者が相次ぎ、打線が固定できていない状況では、チーム内競争の激化はプラスだ。打率5割(8打数4安打)と好調の北村拓は「仕事の機会があれば、全うするだけ」と覚悟を示した。(武田千怜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
20142 0.588
(-)
-
(-)
107128
(+1)
92
(+1)
22
(+1)
28
(+1)
0.247
(↓0.002)
2.290
(↑0.05)
2
(1↑)
広島
18161 0.529
(↑0.014)
2
(↑0.5)
108121
(+5)
97
(+4)
17
(+2)
13
(-)
0.254
(↑0.002)
2.450
(↓0.02)
3
(1↓)
巨人
19171 0.528
(↓0.015)
2
(↓0.5)
106118
(+4)
120
(+5)
29
(+2)
16
(-)
0.246
(↑0.002)
2.830
(↓0.04)
4
(-)
DeNA
16163 0.500
(-)
3
(-)
108104
(+1)
94
(+1)
11
(-)
17
(+1)
0.220
(↓0.001)
2.420
(↑0.06)
5
(-)
中日
15182 0.455
(↑0.017)
4.5
(↑0.5)
10874
(+5)
102
(+4)
11
(-)
20
(-)
0.214
(↑0.004
2.720
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
12191 0.387
(↓0.013)
6.5
(↓0.5)
11188
(+4)
128
(+5)
13
(+1)
6
(-)
0.224
(↓0.001)
3.400
(↑0.06)