1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:伊原 陵人(2勝1敗0S) (セーブ:岩崎 優(0勝1敗10S)) 敗戦投手:松葉 貴大(4勝3敗0S) |

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◆阪神が投手戦を制した。阪神は1回裏、2死一塁から佐藤輝の適時二塁打で先制に成功する。投げては、先発・伊原が6回途中無失点。その後は湯浅、及川、石井、岩崎とつないで虎の子の1点を守り抜き、伊原は今季2勝目を挙げた。敗れた中日は、打線が好機を生かせなかった。
◆両軍のスタメンが発表された。阪神中川勇斗捕手(21)が「6番左翼」でプロ2度目の先発出場。「母の日」通算2本塁打、7打点で打率3割3分3厘の佐藤輝明内野手(26)が4番に座る。先発の伊原陵人投手(24)はプロ2勝目をかけてマウンドに上がる。「NPBマザーズデー2025」で、選手はピンク色のリストバンドを着用。ピンク色のバットやスパイクも特別に使用が許可される。
◆連敗を避けたい中日は、中田翔内野手(36)を今季初めて「4番」で起用した。先発は左腕松葉貴大(34)。ここまで4勝2敗、防御率1・33。阪神戦の前回登板は4月12日(甲子園)で、7回8安打1失点(自責1)に抑え、勝ち星を挙げた。
◆スタメン選手がチーム内の「推し」を発表した。この日は前日10日の同戦に続き、女性向けイベントの「TORACO DAY」として開催。前戦同様、スタメン紹介時には、カーネーションを持った選手とともに、各選手のチーム内の「推し選手」とその理由が放映された。6日巨人戦(東京ドーム)以来、プロ2度目でプロ初の甲子園でのスタメンとなった中川勇斗捕手(21)は、「渋い。」という理由で同学年同期入団の前川右京外野手(21)の名前を挙げた。プロ2勝目をかけて先発マウンドに上がる伊原陵人投手(24)は「尊敬しているから」という理由で、智弁学園(奈良)の2学年上の先輩でもある村上頌樹投手(26)の名前を挙げた。スタメン勢からの得票数1位は2票で糸原健斗内野手(32)。森下翔太外野手(24)は「かっこ良くて、背中がBIGだから」という理由だった。
◆「母の日」好成績の阪神佐藤輝明内野手(26)がピンク色バットで先制打を放ち、ベース上では両手でハートマークを作った。0-0の1回2死一塁。中日先発松葉の130キロを捉えると、打球は右翼フェンスを直撃した。一走の中野が快足を飛ばして一気にホームイン。佐藤輝も二塁上でハートマークを作って喜びを表現した。広報を通じたコメントでは「お母さんいつもありがとう! こういう日に打つことができてうれしいです。次の打席も打てるように頑張ります」と母への感謝を語った。この日は「母の日」で特別に許可されたピンク色のバットとスパイクで出場。佐藤輝は甲子園での「母の日」は23年に2本塁打7打点と大活躍した。「母の日」は通算でも打率3割3分3厘と好成績を残しており、この日も第1打席から期待に応えた。
◆阪神先発の伊原陵人投手(24)が「先輩超え」の省エネ投球で5回までゼロを積み上げた。序盤から相手打線を手玉に取り、5回時点で2安打無死四球で無失点。テンポの良い投球で、5回終了時点の球数は52球となっている。前日10日の中日戦でマダックス(100球未満での完封)を達成した村上頌樹投手(26)は、5回時点で57球だった。先輩右腕を越える、完封ペースを続けている。
◆阪神湯浅京己投手(25)がここぞのピンチで火消しを果たした。1点リードの6回、先発伊原が招いた6回2死一、三塁で登板。4番中田に四球を与え、2死満塁で5番高橋周との対戦だ。2ボールから146キロ直球で押し込み、力のないゴロは一塁へ。一塁手大山からの送球を受け取ると、そのまま一塁ベースを踏んで無失点に抑えた。国指定難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から1軍復帰を果たした今季。これで6試合連続の無失点となった。
◆阪神小幡竜平内野手(24)が途中交代した。この日も「7番遊撃」で先発。2回1死の第1打席では右前打、4回2死の第2打席では左前打。2打数2安打と躍動していたが、6回表の守備から木浪聖也内野手(30)と交代した。木浪の名前がコールされると、スタンドからは大歓声と拍手が送られた。
◆中日が連敗し、借金が今季ワーストの「4」に膨らんだ。先発松葉貴大(34)は初回2死一塁から、佐藤輝明内野手(26)に右翼フェンス直撃の先制適時二塁打を許した。2回以降は走者を背負いながら粘りの投球を見せたものの、打線の援護がなかった。松葉は5回80球を投げ、7安打2三振2四球1失点で降板した。打線はこの日、中田翔内野手(36)を今季初めて4番に起用。だが阪神先発のドラフト1位左腕・伊原陵人(24)の前に、5回までわずか2安打に抑えられた。6回2死満塁のチャンスを作ったものの、無得点。阪神投手陣に抑え込まれて連敗。借金4となった。
◆阪神岩崎優投手(33)が「1-0」の完封リレーを締めくくり、通算100セーブに王手をかけた。1点リードの9回に登板。4番中田を1球で遊ゴロに仕留めると、続く高橋周は空振り三振。2死から田中に遊撃内野安打を許したが、続く木下を遊飛に打ち取った。1回無失点で、これで今季10セーブ目。プロ12年目で自身通算99セーブ目となり、大台到達に王手をかけた。
◆阪神が2戦連続の完封勝ちで、セ・リーグ最速の20勝を挙げた。前回の4月29日~5月1日の3連戦(バンテリンドーム)で3連敗を喫した中日に、本拠地で連勝し首位をキープした。先発のルーキー伊原陵人投手(24)が6回途中4安打無失点と好投し、プロ2勝目。積極的に打ちにくる中日打線を手玉に取り、5回まで52球で散発2安打無失点。前日10日の中日戦でマダックス(100球未満での完封)を達成した智弁学園の先輩でもある、村上頌樹投手(26)の57球を上回るペースだった。6回に代打鵜飼、岡林と連打を浴び2死一、三塁の場面で降板となったが、2番手湯浅京己投手(25)が4番中田に四球を与えながら、高橋周を一ゴロに打ち取り火消し。その後も及川、石井、岩崎と盤石のリレーでつないだ。決勝点は4番佐藤輝明内野手(26)の一打から。初回2死一塁で、中日先発松葉の130キロを捉えると、打球は右翼フェンスを直撃。一走の中野が快足を飛ばして一気にホームインとなった。二塁上でハートマークを作った佐藤輝は「お母さんいつもありがとう! こういう日に打つことができてうれしいです」とコメント。23年に2本塁打7打点と躍動した「母の日」に、この日も活躍で感謝の気持ちを伝えた。これで3カード連続の勝ち越し。一時は開幕5戦ホーム未勝利と苦戦したが、5月に入って5試合で4勝1敗と勢いに乗ってきた。
◆阪神小幡竜平内野手(24)が途中交代した。この日も「7番遊撃」で先発し、2回1死の第1打席では右前打、4回2死の第2打席では左前打。2打数2安打と躍動していたが、6回表の守備から木浪聖也内野手(30)と交代した。阪神藤川球児監督(44)は「また改めてになるかなと。もう少し待ってもらいたいかなと。本人と話せていないので」と話すにとどめたが、なんらかのアクシデントがあった可能性がある。小幡も「僕から言えることはないです。(明日以降は)なんともいえないです」とだけ話し、球場を後にした。
◆阪神が「スミ1」で勝利。この日は「TORACO DAY Supported by LAVA International」で、お立ち台では小学生の女の子が選手に質問。佐藤輝明内野手(26)、岩崎優投手(33)、湯浅京己投手(25)が答えた。最初に質問をしたのは小学4年生の兼村璃奈さん。「みなさんの初恋は何歳ですか?」と問いかけると、佐藤輝は「初恋...? 小学校です。小学校低学年くらいかな」と苦笑い。岩崎は「4~5歳です」と答え、湯浅は「保育園くらいなんで、3歳とか4歳くらいです」と幼少期を思い返した。小学1年生の今水日葵(いまみず・ひまり)さんからは「私はディズニーの中でベイマックスが一番好きです。みなさんはディズニーの中で誰が一番好きですか?」と質問。佐藤輝は「ベイマックスも好きですね。でも本当に一番好きなのはMr.インクレディブル。知ってる? Mr.インクレディブルです」と回答。岩崎は「誰よりもベイマックスを愛しています」と笑顔で答えると、湯浅は「ダッフィーが好きです」。ほっこりした時間が流れた。
◆阪神ドラフト1位ルーキー伊原陵人投手(24)が、プロ2勝目を挙げた。5回終了時点で球数は52球の省エネ投球。6回は中日の代打鵜飼、1番岡林に連打を浴びた。2番カリステ、3番上林を抑え、2死一、三塁で、4番中田を迎えて降板。2番手湯浅が無失点で切り抜け、7回以降も救援陣が相手に得点を許さず、勝利投手となった。5回2/3で66球を投げ、4安打、無四死球、2奪三振で無失点の好投。「前回はちょっとボールが高かったり、ボール先行の部分もあったので、とにかくリズム良くいくのを、修正の部分で心がけた。最初は良かった」と話した。「母の日」に勝利。「勝ちは僕だけのものじゃない。野手の皆さんが打って、守ってくれて、今日も中継ぎの皆さんが抑えてくれて、僕に勝ちが入ってきている。チームで勝ったことが一番でかいし、親にはとにかく一生懸命頑張っているとこを見てもらうのが大事」と気を引き締めた。打撃面では、4回2死一、二塁の第2打席で、空振り三振に終わるも、トルピード(魚雷)バットを使用していた。
◆阪神岩崎優投手(33)がさすがのトーク力でファンを沸かせた。この日は1-0の9回に登板し1回1安打無失点。今季10セーブ目を挙げ、NPB史上8人目となる通算100セーブ&100ホールドにあと1セーブに迫った。試合後のお立ち台では、あと1セーブで大台の100セーブに、と聞かれ「結構周りから言われるので。明日にでも達成したいです。明日試合ないんですけど」と返答。独特なユーモアで沸かせた。さらに、この日は女性ファン向けイベント「TORACO DAY Supported by LAVA International」として開催。お立ち台で隣に立った湯浅京己投手(25)の名前を挙げて「えー...湯浅選手ぐらいの熱い声援を、僕にもください」とお願いして再び沸かせた。
◆中日が2試合連続完封負け。借金が今季ワーストの「4」に膨らんだ。先発松葉貴大(34)は初回2死一塁から、佐藤輝明内野手(26)に右翼フェンス直撃の先制適時二塁打を許した。2回以降は走者を背負いながらも粘りの投球を見せたが、打線の援護がなく、5回80球を投げ、7安打2三振2四球1失点で今季3敗目。打線はこの日も無得点で今季8度目となる完封負けを喫した。
◆中日が2試合連続完封負けで借金が今季ワーストの4に膨らんだ。今季初めて中田を先発4番に起用するなど打線を組み替えて臨んだが、無得点。井上監督は「1点を取るか取らないかという試合になると『その1球が』というのが大事。それをすごく思い知らされた試合になった」と振り返った。6回の満塁機で無得点に終わるなど、打線がつながらず。完封負けは開幕34試合目で早くも8度目。22年は年間で球団最多26度の完封負けを喫するなど、近年は貧打に苦しむ戦いが続く。
◆お母さん、いつもありがとう! 阪神佐藤輝明内野手(26)が今年も「母の日」に躍動した。初回、右翼フェンス上部直撃の決勝二塁打。過去5年の「母の日ゲーム」で通算打率3割3分3厘の主砲が、2戦連続の完封勝利に導いた。チームは3カード連続の勝ち越しで今季最多タイの貯金6。リーグ一番乗りで20勝に到達した。「TORACO DAY Supported by LAVA International」として開催された一戦。プレーと勝利で女性ファンを楽しませた。佐藤輝が全身全霊で感謝を届けた。初回2死一塁。左腕松葉の外に逃げる130キロスライダーを、最後は片手になりながらすくい上げた。浜風も関係なし。伸びた打球は右翼フェンス上部に直撃し、一気に走者を返す決勝二塁打となった。「母の日なんでね。『母のために』という思いを込めて打ちました」悠々と二塁に到達すると、両手でハートマークを作った。「母へ向けたものか」と問われると「もちろん」ときっぱり。この試合唯一の打点でチームをスミ1完封勝利に導いた。バットやリストバンド、アンダーシャツなどもピンク色の特別仕様に変えた1日。感謝の気持ちは、言葉としても伝えていた。試合前には母晶子さん(52)にスマートフォンでメッセージを送信。「いつもありがとう」。2日連続のヒーローインタビューにも選出されると、テレビで観戦した母に対して改めて言葉を届けた。「いつもサポートしてもらっているので。本当に感謝しています。ありがとう!」。高校時代には花束を贈るなど、昔から変わらない孝行息子。プロ野球選手となってからは、結果という形でも恩返しを続けている。この日も含めてプロ5年間の「母の日ゲーム」は通算3割3分3厘、8打点。昨季は初めて試合未出場となっていたが、2年分の思いがバットにこもった。2試合連続の打点で33打点目。11本塁打と合わせて両リーグトップをひた走る。「常に攻める意識で、いいバッティングができていると思います」。チームは2試合連続の完封勝利を飾り、セ・リーグ一番乗りで20勝目に到達。3カード連続の勝ち越しで首位を守り、貯金を今季最多タイの「6」まで増やした。プロ1年目の21年以降、チームは「母の日ゲーム」で5戦5勝。頼れる主砲が、今年も虎を特別な1勝に導いた。【波部俊之介】▽阪神近本(初回、3回に中前打を放ちマルチ安打)「(初回の)その1点だけでしたけど、まず1点を先制できたのは。僕はランナーじゃなかったですけど、メークできたのは良かったなと思います」▽阪神中野(初回無死一塁で犠打失敗も5回に右前打)「バント失敗が一番、自分としてはもったいないなと思いますけど、そのままズルズル行かずに、ミスを切り替えて、その後の打席も立てたんで。そこの切り替えは今後も大事になってくるかなと思います」
◆阪神石井大智投手(27)が体調不良から復帰後初登板で1回を1安打無失点に抑えた。8回に4番手で登板。大島を遊ゴロ、岡林を右飛に仕留めた後、カリステに左前打を浴びたが、上林を直球で右飛に打ち取った。「初回の1点というところで、なんとか粘りたいなと。ゼロに抑えられて、そこはすごく良かったかなと思います」。4月30日に出場選手登録を抹消されるも前日10日に最短復帰。頼もしいブルペンの一員が帰ってきた。
◆阪神及川雅貴投手(24)が5月5日巨人戦(東京ドーム)以来の登板で、開幕から16試合連続で自責0とした。7回に3番手で登板すると田中、木下を続けて内野ゴロに仕留め、最後は土田をカットボールで空振り三振。「伊原さんもずっといいピッチングをしてくれてて、湯浅さんも頑張って抑えていましたし、自分も頑張ったと思います」。藤川監督も「今日も非常に心強い、及川を含めて、みんなのピッチングでしたね」とねぎらった。
◆お母さん、いつもありがとう! 阪神佐藤輝明内野手(26)が今年も「母の日」に躍動した。初回、右翼フェンス上部直撃の決勝二塁打。過去5年の「母の日ゲーム」で通算打率3割3分3厘の主砲が、2戦連続の完封勝利に導いた。チームは3カード連続の勝ち越しで今季最多タイの貯金6。リーグ一番乗りで20勝に到達した。
◆阪神の守護神岩崎優投手(33)が通算99セーブ目となる今季10セーブ目を挙げ、NPB史上8人目の通算100セーブ&100ホールドに王手をかけた。1点リードの最終回に登板すると、先頭中田を初球で遊ゴロ、高橋周は空振り三振。田中に内野安打を許したが、最後は木下を1球で遊飛に仕留めた。「セーブのところは久々でしたね。1-0というのはあれですけど。いつも一緒ですよ」。4月25日巨人戦(甲子園)以来のセーブを挙げ、大台へ近づくも通常運転。お立ち台では、あと1セーブと迫った思いを聞かれ「結構周りから言われるので。明日にでも達成したいです。明日試合ないんですけど」と返答した。独特なユーモアでもファンを沸かせた左腕。藤川監督をはじめ、名だたるクローザーがたどり着いた記録へ「次の場面で、しっかり決められるようにと思います」と力強く宣言した。
◆阪神湯浅京己投手(25)が1点リードの6回、火消しに成功して破顔した。国指定難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から復活を遂げて、23年日本シリーズ以来となる甲子園のお立ち台。「ただいまです。(景色は)アツアツです」。決めゼリフでファンに喜びを伝えた。1-0の6回2死一、三塁。湯浅の名前がコールされると、甲子園は大歓声に包まれた。延長戦で同点時の登板はあったが、僅差のリードでは初めて。暴投もありながら中田は四球。2死満塁から高橋周にも2球連続でボールだったが、高め146キロで一ゴロに仕留めた。「逃げてちゃダメだと思いますし、攻めながら抑えられたのが良かった」。復帰後は6試合連続で無失点と役割を全うした。「母の日」は22年も敵地バンテリンドームでお立ち台に上がっていた。当時は難病を患う前。ここ3年間は特に母衣子さん(52)の支えが大きかった。「手術の日もお母さんが福島まで来てくれましたし、本当にどんなときでも支えてくれている。恩返しできるように頑張りたいなと改めて思いました」。この日は球場を訪れていた母に直接、勇姿を届けた。しびれる場面での登板にも「こういう展開で投げるためにリハビリもやってきた」と前向き。苦難を乗り越え、背番号65が再び輝きを取り戻している。【林亮佑】
◆母も見守る中で好投した。阪神ドラフト1位の伊原陵人投手(24)がプロ2勝目を挙げた。5回2/3を投げ、4安打、無四死球、2奪三振で無失点。試合終了後はベンチ前で、少し目尻を下げてハイタッチ。「母の日」の勝利をかみしめた。「勝ちは僕だけのものじゃない。チームで勝ったことが一番デカい。親には一生懸命頑張っているところを見てもらうのが大事」5回終了時で52球。前日10日にマダックス(100球未満での完封)を達成した智弁学園の先輩、村上の57球を上回る省エネ投球だった。ただ、6回は先頭から連打を許し、2死一、三塁で降板。「前回からの修正で『リズム良く』と心がけた。最初は良かったですが、もっと長く投げられるようにしたい」。前回4日ヤクルト戦は6回1/3で100球を要して4失点。プロ初黒星からの改善には成功したが、反省も忘れない姿勢が頼もしい。プロ初勝利の4月20日から約3週間で5つの親孝行をした。まずは初勝利。数日後、地元の奈良に帰省した際はウイニングボールを直接、手渡した。母の日のプレゼントで先日、家族と買い物へ。白地に緑のラインが入ったスニーカーを購入。同時に母優子さん(56)、父伸さん(57)、兄拓人さん(28)夫婦に焼き肉をごちそうした。母は「わざわざうれしかったです。感激しました」と喜んだ。そして、プロ2勝目だ。幼稚園児の頃は絵を描いて渡すなど、母の日に伝え続けてきた「ありがとう」。今年は投球と贈り物で思いを伝えた。「野球を続けさせてもらった。感謝している。活躍していくことが恩返しにつながると思う」。両親は先発した全4試合を観戦。この日は好投で5つ目の親孝行をした。9番打者としては第2打席でトルピード(魚雷)バットを使用。空振り三振に終わったが、打撃面でも向上心は変わらない。「できることを頑張れば勝ちにつながる」。これからも両親、そしてチームにとって、孝行息子であり続ける。【塚本光】
◆両軍のスターティングメンバーが発表された。阪神はD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が2勝目をかけて先発のマウンドに上がる。打線は主要打撃タイトルを分け合う3番・森下翔太外野手(24)と4番・佐藤輝明内野手(26)に注目。前日10日にも互いに打点を挙げているMS砲が、2021年から4連勝中の母の日に勝利をもたらす。6日にプロ初ヒットを放った中川勇斗捕手(21)も「6番・左翼」でプロ2度目の先発出場。この試合は「NPBマザーズデー2025」として行われ、選手は鮮やかなピンクの道具を使用する。
◆主砲の一打で阪神が先制点を挙げた。0-0の一回、中日の先発・松葉から先頭の近本が中前打で出塁するも、中野が犠打失敗、森下が遊飛に倒れて2死一塁。嫌な空気が漂う中、ピンク色のバットを手に打席に立った4番・佐藤輝明内野手(26)は、カウント1-2からの外角への変化球を完璧に捉えた。打球は歓声とともに右翼後方を襲い、あと少しでさく越えというフェンス直撃の二塁打。一走・中野が快足を飛ばして、本塁に生還した。佐藤輝は一昨年の母の日、2023年5月14日・DeNA戦(甲子園)でグランドスラムを含む2本塁打で7打点を挙げた。母の日に強い主砲が、今年もバットで結果を残し、リーグ最多33打点目をマークした。
◆「NPBマザーズデー2025」として行われ、選手は鮮やかなピンクの道具を使用。0-0の一回、中日の先発・松葉から先頭の近本が中前打で出塁するも、中野が犠打失敗、森下が遊飛に倒れて2死一塁。嫌な空気が漂う中、ピンク色のバットを手に打席に立った4番・佐藤輝明内野手(26)は、カウント1-2からの外角への変化球を完璧に捉えた。打球は歓声とともに右翼後方を襲い、あと少しでさく越えというフェンス直撃の二塁打。一走・中野が快足を飛ばして、本塁に生還した。佐藤輝は一昨年の母の日、2023年5月14日・DeNA戦(甲子園)でグランドスラムを含む2本塁打で7打点を挙げた。母の日に強い主砲が、今年もバットで結果を残し、リーグ最多33打点目をマークした。「打ったのはスライダー。お母さんいつもありがとう!こういう日に打つことができて嬉しいです。次の打席も打てるように頑張ります」とコメントした。
◆阪神は追加点のチャンスを作るも、打球が正面を突く不運で得点とはならなかった。1―0の五回、1死から中野が安打で出塁すると、森下、佐藤輝が四球を選んで1死満塁と絶好のチャンスを作る。ここで打席に立った大山は追い込まれながらとらえた打球を二遊間に飛ばすが、中日の二塁・田中がこれをダイレクトでキャッチ。二塁走者の森下も戻りきれず、一瞬にしてチャンスは潰えた。試合は速いペースで五回まで終了。阪神が1点リードを保っている。
◆先発した阪神D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は六回途中4安打無失点の好投。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。序盤から抜群の安定感を見せた。持ち前の高い制球力で凡打を量産。4回まで中日打線をわずか1安打に抑え、うち3イニングは三者凡退だった。六回には連打を浴び無死一、二塁のピンチを迎えるも、カリステを投ゴロ、上林を右飛に抑え2死一、三塁となって降板。代わった湯浅が4番・中田を四球で歩かせ満塁となるも後続の高橋周を一ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。
◆先発した阪神D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は六回途中4安打無失点の好投。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。序盤から抜群の安定感を見せた。持ち前の高い制球力で凡打を量産。4回まで中日打線をわずか1安打に抑え、うち3イニングは三者凡退だった。六回には連打を浴び無死一、二塁のピンチを迎えるも、カリステを投ゴロ、上林を右飛に抑え2死一、三塁となって降板。代わった湯浅が4番・中田を四球で歩かせ満塁となるも後続の高橋周を一ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。伊原は「今日は立ち上がりからテンポよく投げることができました。無駄な四球やランナーが出てボール先行になることなく、前回登板で出た課題を修正できたところもよかったと思います。ただイニングも完了することができませんでしたし、長いイニングを投げる為にはもう一工夫が必要だと感じました」とコメントした。
◆阪神は投手戦を制し、首位をキープした。「NPBマザーズデー2025」として行われ、一回から佐藤輝明内野手(26)に右翼フェンス直撃の適時二塁打が飛び出し、この1点を守り切った。先発のD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は六回途中4安打無失点の力投で2勝目をマーク。6回2死満塁のピンチは湯浅京己投手(25)が踏ん張り、七回は及川雅貴投手(23)、八回は石井大智投手(27)とつなぐ。九回はクローザーの岩崎優投手(33)が三者凡退で通算99S目を挙げ、2戦連続の零封勝利を収めた。阪神は母の日の試合で2021年から5連勝とした。
◆六回の守備から遊撃に就いた阪神・木浪聖也=甲子園球場(撮影・中島信生)
◆阪神がリーグ最速20勝で首位を堅持。一回2死一塁で佐藤輝明内野手(26)の右越え二塁打で挙げた先制点を5投手の無失点継投で守り抜いた。D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は5回?を投げて、2勝目(1敗)。伊原降板後の六回2死一、三塁の窮地を湯浅京己投手(25)がしのいだ。九回を締めた岩崎優投手(33)は通算99セーブ目。また4月20日広島戦(甲子園)から18戦連続スタメンの小幡竜平内野手(24)が2安打を放った後、六回の守備から交代し、木浪聖也内野手(30)が就いた。2戦連続ゼロ封勝利のチームは3カード連続勝ち越しで、貯金は最多タイの「6」。
◆「7番・遊撃」でスタメン出場した阪神・小幡竜平内野手(24)は六回の守備から途中交代した。二回に右前打、四回に左前打と2打数2安打の状況で交代しただけに、何らかのアクシデントがあったとみられる。試合終盤はベンチに姿を見せたものの、藤川球児監督(44)は「また改めてになるかなと。もう少し待ってもらいたいかなと。本人と話せていないので、トレーナーから何かあるかもしれないです」とコメント。小幡も「僕からいえることはないです。(明日以降は)なんともいえないです」と話してクラブハウスに引き揚げた。負傷者が少なく戦ってきた阪神だが、手痛い離脱となるとなるかもしれない。
◆阪神がリーグ最速20勝で首位堅持。一回2死一塁で佐藤輝明内野手(26)の右越え二塁打で挙げた先制点を5投手の無失点継投で守り抜いた。D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は5回?を投げて、2勝目(1敗)。伊原降板後の六回2死一、三塁の窮地を湯浅京己投手(25)がしのいだ。九回を締めた岩崎優投手(33)は通算99S目。4月20日広島戦(甲子園)から18戦連続スタメンの小幡竜平内野手(24)が2安打を放った後、六回の守備から交代し、木浪聖也内野手(30)が就いた。2戦連続ゼロ封勝利のチームは貯金を今季最多タイの「6」とした。
◆阪神で1994年に新人王に輝き、米大リーグのアスレチックス、ジャイアンツ、楽天と渡り歩き、日米通算91勝をマークしたサンケイスポーツ専属評論家の藪恵壹氏(56)が1-0の六回2死一、三塁で阪神D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=の交代に踏み切った藤川球児監督(44)の采配に疑問を呈した。伊原に対した中日打者は、直球とカットボールの見極めがまだできていないようだ。打ち損じが非常に多かった。伊原の真っすぐは驚くような速さはない。カットと球速の差のないため、逆に見極めの難しさを招いていた。五回までに対した打者17人で、2ストライクまで行ったのが5人。いかに早いカウントで相手の打ち損じを誘ったかが分かる。打者が慣れてきた時にどう対応していくかは課題になるだろう。ただ交代のタイミングは首を傾げる。六回途中でまだ66球。次打者・中田との対戦内容も悪くはなかった。投げ切らせてもらいたかった。逆転の走者を残しての交代は、先発投手は何もできずに見守るだけになる。この継投もいつか失敗するのだ。その時、救援投手の不調を先発がかぶる結果になり、気まずい空気を生んでしまう。後を継いだ湯浅も内容は悪かった。フォークが明らかなボール球で、簡単に見極められていた。高橋がカウント2-0から手を出していなかったらどうなっていたか。かつての絶対的な救援の存在にはまだほど遠い。だからこそ、細心の心配りと、先発投手の気持ちを汲んだ継投を望みたい。
◆阪神・小幡竜平内野手(24)がアクシデントに見舞われた。「7番・遊撃」で18試合連続先発出場も六回の守備から木浪聖也内野手(30)と交代した。「僕から言えることはない」「明日以降は」という問いかけにも「何ともいえないです」と話した。今季35試合のうち21試合に先発し、打率・222、5打点。この日も2打数2安打を記録した。試合終盤にはベンチに姿をみせたが、藤川球児監督(44)は会見で「また(詳細は)改めてになる。もう少し待ってもらいたい。本人と話せていないので、トレーナーから何かあるかもしれない」と負傷箇所などについて多くを語らなかった。12日の状態を見て最終的に判断するとみられるが、5月半ばにして離脱の可能性が出てきた。小幡が出場選手登録を抹消される場合は、ドラフト5位・佐野大陽内野手(23)=日本海L富山、野手以外では救援右腕のドラフト3位・木下里都投手(24)=KMGホールディングス=らが昇格候補になる。
◆阪神・中野拓夢内野手(28)が両軍で唯一、ホームを踏んだ。一回無死一塁からの送りバントで走者を進められず一塁に残ると「打った瞬間、ホームに行くつもりで走っていた」と2死から佐藤輝明内野手(26)の二塁打で一気に生還。さらに五回には3試合連続安打となる右前打を放ち「ああいうバント失敗というのは一番もったいないが、その後の打席でミスを切り替えて打席に立ったので、そこの切り替えは今後も大事」とうなずいた。
◆絶対的なセットアッパーが帰ってきた。阪神・石井大智投手(27)が4月26日の巨人戦(甲子園)以来の登板で1回無失点。零封リレーの一役を担った。「自分がコントロールできる中で緊張感を上げたいと思っていた。すごくよかったと思います」1―0の八回に登板。2死から左前打を許したが、上林を右飛に打ち取り「ゼロに抑えられてよかった」とうなずいた。4月30日に体調不良のため出場選手登録を抹消されたが、最多の10日間で戦線復帰。離脱期間を挟んで9試合連続無失点とし、セ・リーグ2位の9ホールド目を挙げた。藤川球児監督(44)は「チームのバランスとして非常に大きな(存在)」と目を細めた。虎のブルペンに欠かせない右腕の帰還は大きい。(秋葉元)
◆高卒4年目の阪神・中川勇斗捕手(21)は「6番・左翼」でプロ2度目のスタメン出場を果たしたが、3打数ノーヒットに終わり、七回の守備から前川右京外野手(21)と代わってベンチに退いた。6日のプロ初安打に続く快音とはならなかったが「それ(やり返す)くらいの気持ちで。落ち込んでいても意味ないので、やるしかないです」と前を向いた。
◆阪神・近本光司外野手(30)は3試合ぶりの複数安打をマークした。一回は先頭で中前打を放ち、この日唯一の得点につなげた。松葉貴大投手(34)の立ち上がりをたたき「その1点だけでしたけど、まず1点を先制できたのは(よかった)。僕はランナーじゃなかったですけど、(チャンス)メークできたのはよかったなと思います」とうなずいた。4試合連続安打にも「そこは気にしていないです」と冷静に安打を積み重ねる。
◆七回に登板した阪神・及川雅貴投手(24)は三者凡退で勝利の方程式の役目を果たした。内野ゴロで2つのアウトを奪うと、最後は土田を空振り三振で付け入る隙を与えなかった。「伊原さんもずっといいピッチングしてくれていて、湯浅さんも頑張って抑えていたし、自分も頑張った。役割を果たすだけだと思うので、これからも頑張ります」。チーム最多の16登板を誇るなか、開幕から自責0を継続している。
◆阪神・岩崎優投手(33)が1-0の九回に登板し、今季10セーブ目。通算100セーブに王手をかけた。「次の場面(登板)で、しっかり決められるようにと思います」。今季初の甲子園のお立ち台で、虎党からねぎらいの拍手を受け「勝てばファンの方が喜んで帰ってくれる。一つでも勝たなければ。そのために自分の仕事をまっとうしたい、と改めて思った」と決意を新たにした。
◆孝行息子に感動-。決勝打を放った阪神・佐藤輝明内野手(26)の母・晶子(あきこ)さんは西宮市内の自宅で観戦し、ハートポーズに感謝した。甲子園で躍動する息子の雄姿と感謝の気持ちは、しっかりと胸に届いていた。佐藤輝の母・晶子さんは声を弾ませた。「一昨年(2023年)は2本もホームランを打ってくれて、球場で見させてもらったんですけど、今年は自宅のテレビで見ていました。ハートポーズ、うれしかったです!」23年の「母の日」は2本塁打7打点。昨年は不振で試合出場なく終わっており、2年ぶりのハートポーズは格別だった。今季はここまで打率・278。11本塁打、33打点はセ・リーグ2冠と最高のスタートを切ったプロ5年目だが、晶子さんにとっては体調を心配してやまない26歳の青年だ。「今年はプロになってから初めての体調不良もあってすごく心配していました。長引くことはなくてよかったです」シーズン開幕直前には、ふらっと西宮市の自宅へと帰り「今年も頑張るよ」と力強く宣言してくれたという。「特別な日にいいところを見せたい」と意気込んでいた息子は、決勝打という最高のプレゼントで日ごろの感謝を示した。直接の贈り物について、佐藤輝は「秘密です」とニヤリと笑ってかわしたが、晶子さんの願いはただ一つ。元気に目いっぱいグラウンドを駆けまわってくれればそれでいい。「まだまだ先は長いですが、けがなく、体調に気をつけて頑張ってほしいです。私の願いはそれだけ。チームのみんなと最後まで走り抜けてほしいと思います」虎の4番としてグラウンドで躍動する息子を、やさしいまなざしで見守り続けていく。
◆プロ2勝目を挙げた阪神ドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=の母・優子さんは「母の日」の思い出を語りながら、さらなる活躍を願った。わが子の成長を、しっかりと見届けた。甲子園にいた優子さんは2勝目を挙げた息子の投球に胸を打たれた。「本当によかった。ナイスピッチング。初勝利のときもそうでしたけど、きょうも忘れられないと思います。感激しました」今年の「母の日」には「オニツカタイガー」の緑色のスニーカーが息子から届いた。「『何か欲しいものあるの?』って聞かれたので、考えたときに靴かなって。忙しくしているだろうから、そんなふうに考えているとは思わなかった」。思いがけないサプライズに驚きながらも、この日は下ろしたての靴を履いて、球場に駆け付けた。伊原が小さいころには、似顔絵や好物であるチョコレートを「母の日」にプレゼントされた。「同じように大人になってから描いてって言っても描けるものじゃないので。その時にしか描けないもので、すごくうれしかった」。似顔絵を描いてくれた、かわいい息子が、プロとして真剣勝負を繰り広げる。強い姿も弱い姿も知る母は、過酷な世界でともに戦う仲間の存在に感謝した。「勝っても負けても、本当に周りの皆さんに支えられて頑張れているのかなって、毎回すごく思います」初勝利を挙げた4月20日の広島戦(甲子園)から先発ローテを担い、日曜日の男として今季は2勝1敗、防御率1・44。甲子園での週末の試合が続き、両親はここまで先発した全試合を生観戦している。「本人も言っていますが、負けないピッチャーに。それと心に残る、愛される選手になってほしいなと思います」成長を続ける息子の姿を楽しみにしている。
◆自ら招いたピンチの行方を、祈りながらベンチで見届けた。後を託した湯浅が3アウト目を奪うと、ドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は何度も手をたたき、救世主に一礼。4度目の先発で六回途中無失点の好投を見せ、今季2勝目を挙げた。「野手の皆さんが打って、守ってくれて、中継ぎの皆さんがしっかり抑えて、僕に勝ちが入ってきただけ。チームとして自分のできることを一生懸命頑張れば、いずれ勝ちにつながると思う」スコアボードにゼロを重ねてきたルーキーが、1-0の六回にピンチを招いた。先頭から連打を許し、その後、2死一、三塁。わずか66球も、藤川監督からは交代を告げられた。湯浅が無失点に切り抜け、2勝目の権利を保有。その後は及川-石井-岩崎のリレーで、1点を守り抜いた。10日の中日戦でマダックス(100球未満で完封勝利)を達成した智弁学園高の先輩・村上の姿に伊原は刺激を受けた。
◆「TORACO DAY Supported by LAVA International」として行われ、ヒーローインタビューでは女の子からの質問タイムが設けられた。兼村璃奈(かねむら・りな)ちゃん(小4)からの「初恋はいつ?」という鋭い問いに阪神・佐藤輝は「小学校低学年くらいかな」、岩崎は「4、5歳」、湯浅は「保育園くらいなので2、3歳」とタジタジに返答。今水日葵(いまみず・ひまり)ちゃん(小1)から「ディズニーの好きなキャラクター」を問われると、岩崎が「誰よりもベイマックスを愛しています」と答え、球場を沸かせた。
◆お母さん、やりました! 首位阪神は中日に1-0で2戦連続の零封勝ち。セ・リーグ一番乗りで20勝に到達した。今季初のスミ1勝利を演出したのは一回に適時打を放った佐藤輝明内野手(26)。チームは「母の日」に5連勝。〝ミスター母の日〟が感謝の思いを込めて、2年ぶりのリーグ優勝に突き進む。ピンクのバットに込めた感謝の思いが白球に乗り移る。浜風を負かし、打球は右翼フェンスを直撃した。黄色い声援が甲子園を包む。ハートポーズで勝利を決めた佐藤輝が「母の日」にヒーローとなった。「初回から、いいバッティングができてよかったです。母の日なんでね。母のためにという思いを込めて打ちました」一回2死一塁。松葉の外角高めへ逃げていくスライダーに「母の日」仕様の特別バットを振り抜いた。浜風を切り裂き、打球は音を立てて右翼フェンスに直撃。先制の二塁打に塁上で母・晶子(あきこ)さんに届けとハートポーズを繰り出した。「母も見てくれていたと思う。いいところを見せられてよかったです」年に一度の「母の日」。佐藤3兄弟の長男として、この日の朝、家族が集うLINEグループを動かした。「いつもありがとう!!」。短い言葉に込めた母への感謝。武骨なようで、常日頃から気遣いを忘れない。
◆かつて、これほど不安を感じない「スミ1」勝利があっただろうか。一回に1点を先制して、淡々と両チームのゼロ行進を眺める。ルーキーながら伊原はホント、危なげない。六回に最大のピンチが来たが「何とかなるやろ」と思っていたら、案の定、しのぎきって、そのまま九回を岩崎が抑えての白星。2試合連続零封も、「母の日」5連勝も、首位堅守も、当たり前という感じだ。1点しか奪ってないので、ファンが喜ぶ場面は少なかったのでは?な~んて考えるのも、愚か者のようだ。個人的に一番驚いたのは、「ショート小幡に代わりまして木浪」の場内アナウンスが鳴り響いた瞬間のこと。すさまじい歓声が甲子園に響いた。ひょっとしたら、サトテルの先制タイムリーより、湯浅が満塁のピンチをしのいだ瞬間より、岩崎が最後の打者を打ち取ったときより、大きかったかもしれない。「小幡はアクシデントかもしれないですから心配なんですが、ファンは木浪の登場も待っていた感じですね。今、調べたら、甲子園で守備につくのは、あの3失策の試合以来ですよ」甲子園の記者席。隣にいたデスク・川端亮平の言葉だ。管理職自ら現場に出陣して、トラ番たちを緊張感の中に追い込むという、サンスポの厳しい(?)システム。ただ、まん丸い顔をした、サンスポ屈指の相手を和ませる男だから、トラ番たちにピ~ンと張りつめた空気は全く感じられなかった。
◆本日(11日)は母の日でした。日本中のお母さん、ありがとう!! なのに、猛虎ナインは母をいたわっとらんやんかー!!(笑) 野球で母といえば...そりゃ、女房役といわれているくらいだから、キャッチャーの坂本やろ!!その母・坂本が伊原、湯浅、及川、石井、岩崎の5投手を必死の完封リレーに導いたのに、打線の援護は一回のサトテルちゃんのタイムリーツーベースだけの〝スミ1〟ってヒドすぎ~!!前日(10日)だって、村上の98球マダックス完封を生む絶妙のリードをしたのに2点だけだったし...。猛虎ナインは母・坂本に母の日定番の『肩たたき券』でも贈ったってや~!!ルーキーD1位の伊原の2勝目はオメデトウだけど...、本日も六回途中での降板が気になるなぁ。いや! あえて気にしなーい!! 『逆もまた真なり』で、長いイニングを放ろうと悩んで深みにはまるより、2005年に37歳で史上最年長最多勝(15勝)に輝いた虎投のOB、下柳剛のように週に一回、五回まではキッチリ、カッチリ、先発の役目を果たす! 『令和の下柳』『若き下ちゃん』そんな伊原もありじゃないの!?

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
20 | 14 | 1 | 0.588 (↑0.012) | - (-) |
108 | 127 (+1) | 91 (-) | 21 (-) | 27 (-) |
0.249 (-) | 2.340 (↑0.07) |
2 (-) |
巨人 |
19 | 16 | 1 | 0.543 (↓0.016) | 1.5 (↓1) |
107 | 114 (+1) | 115 (+2) | 27 (+1) | 16 (-) |
0.244 (↓0.003) | 2.790 (↑0.01) |
3 (-) |
広島 |
17 | 16 | 1 | 0.515 (↓0.016) | 2.5 (↓1) |
109 | 116 (+2) | 93 (+4) | 15 (+1) | 13 (-) |
0.252 (↑0.001) | 2.430 (↓0.05) |
4 (-) |
DeNA |
16 | 16 | 2 | 0.500 (↑0.016) | 3 (-) |
109 | 103 (+4) | 93 (+2) | 11 (-) | 16 (+1) |
0.221 (↑0.001) | 2.480 (↑0.02) |
5 (-) |
中日 |
14 | 18 | 2 | 0.438 (↓0.014) | 5 (↓1) |
109 | 69 (-) | 98 (+1) | 11 (-) | 20 (-) |
0.210 (↓0.001) | 2.740 (↑0.05) |
6 (-) |
ヤクルト |
12 | 18 | 1 | 0.400 (↑0.021) | 6 (-) |
112 | 84 (+2) | 123 (+1) | 12 (+1) | 6 (-) |
0.225 (-) | 3.460 (↑0.08) |
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