DeNA(☆4対2★)広島 =リーグ戦9回戦(2025.05.11)・横浜スタジアム=
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広島
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DeNA
20200000X4800
勝利投手:東 克樹(4勝1敗0S)
(セーブ:入江 大生(1勝0敗7S))
敗戦投手:玉村 昇悟(1勝3敗0S)

本塁打
【広島】小園 海斗(1号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは初回、オースティンと佐野の連続適時打で2点を先制する。そのまま迎えた3回裏には、オースティンの適時二塁打と山本の犠飛で2点を加え、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・東が5回2失点で今季4勝目。敗れた広島は、打線が12残塁とつながりを欠いた。

◆4戦連続「1番・中堅」で先発出場した広島中村奨成外野手(25)が、4戦連続マルチ安打を記録した。2打席凡退で迎えた4回、DeNA東の内角球を引っ張り三塁線への安打で出塁した。6回は1死一塁からDeNA中川颯のツーシームをたたいた。中堅への打球に判断良く二塁を狙って、スライディングで二塁打とした。秋山ら離脱者が相次いだ開幕直後から出場機会を増やし、前日までに自己最多のシーズン安打数を更新した。1番打者として打線をけん引する働きに、新井監督は前日10日の試合後「ずっといい。"いいね、奨成、キテルね"という感じ」と絶賛していた。この日も劣勢の展開で1番打者としての役割を果たしている。

◆広島新井貴浩監督(48)が試合後、週明け13日の巨人戦から、離脱していたエレフリス・モンテロ内野手(26)と秋山翔吾外野手(37)を1軍に合流させることを明言した。左脇腹を痛めて離脱していたモンテロは10日のウエスタン・リーグ中日戦で実戦復帰し、2戦目のこの日は本塁打を放った。右足首を痛めていた秋山は4日の同リーグ阪神戦で実戦復帰。この日まで5試合に出場し、打率3割6分4厘をマークし、3試合で中堅の守備にも就いた。DeNA戦後に新井監督は「報告は聞いている。体の方は万全ということなので、上げます」と明言。6戦連続2桁安打の打線に厚みが加わる。代わって磯村嘉孝捕手(32)と田村俊介外野手(21)の2軍降格となる。

◆試合前まで月間打率1割1分5厘と不振に陥っていた広島小園海斗内野手(24)が、復調の今季1号含む3安打猛打賞を記録した。2回無死一、二塁から中前打を放ち、迎えた4回。DeNA東の甘く入ったまっすぐに反応した。右中間に上がった打球はそのまま敵地の最深部に着弾。「自分のスイングでしっかり捉えることができました」。待望の今季1号となった。5回1死一、三塁では東の初球スライダーを引っ張り、一、二塁間を破った。この日2打点目となる適時打で、4月13日巨人戦以来の猛打賞。調子を落としていた中での固め打ちに「いいきっかけになったらいいかなと思います」とうなずいた。8回裏には、昨季最終戦以来となる遊撃の守備にも就いた。

◆先発玉村昇悟投手が今季最短3回4失点で3敗目を喫し、3カードぶり負け越しとなった。劣勢で、打線は6試合連続となる2桁安打を記録するも、12残塁が響いた。2回無死満塁で無得点に終わり、2点差とした5回もなお1死一、二塁で堂林が併殺に倒れた。その中で調子を落としていた小園海斗内野手(24)が1号ソロを含む3安打2打点と気を吐いた。

◆広島先発の玉村昇悟投手(24)が今季最短3回4失点と精彩を欠き、3カードぶり負け越しとなった。劣勢で打線は6試合連続2桁安打を記録するも、12残塁が響いた。2回無死満塁で無得点に終わり、2点差とした5回もなお1死一、二塁で堂林が併殺に倒れた。それでも新井監督は「相手もエースなので、ピンチになればなるほど(コースを)間違えない。さすがだなと。ただ、うちの打者もしっかりと振れているので、また来週が楽しみ」と前を向いた。▽広島玉村(今季最短3回4失点で3敗目)「投げている球はそこまで悪い感じはなかった。詰めのところ(が反省点)」

◆DeNAタイラー・オースティン内野手(33)が久しぶりのお立ち台に立った。先制打含む2安打2打点で勝利に貢献。初回2死二塁では広島左腕玉村から左前へ先制打、3回には1死一塁から右中間への適時二塁打を放った。下半身のコンディション不良で一時離脱も、5日から1軍復帰。助っ人の合流以降、6戦4勝と打線に厚みが増している。「正直、体の状態はベストではないが、1日でも長く1軍で戦いたい」と力を込めた。

◆DeNA東克樹投手(29)が、5回2失点で勝ち投手になった。通算50勝目を手にしたエースは「体感では5回10失点ぐらいでした」と納得のいかない様子。「苦しかったですね。自分の中で投げるボールがなくなった」。四死球は今季最多の4つを数えた。それでも、粘った。初回以外は毎回走者を背負ったが、ここぞで耐えた。三浦監督には「状態が悪くても試合をつくれる」と評価された。援護点をもらった直後の2回。四球と連打で無死満塁とするも、4球ファウルで粘った堂林を最後は見逃し三振。山足を遊ゴロ併殺で切り抜けた。3回は2死から安打と四死球で再び満塁に。2回に安打を打たれた坂倉を、この日の最速148キロ直球でピタリと見逃し三振に仕留めた。4回は小園に1発を浴び、5回にも適時打で2点差まで追い上げられたが「あれ以上点を重ねるわけにはいかない」としのいだ。4勝目を「母の日」に挙げた。母由樹さん(57)には毎年、実家の庭で育てられるような花を妻と一緒に選んで贈っている。今年は名前にちなんで、カーネーションの「ゆきかなで」を贈った。「立派に育っているよ」「4つ葉のクローバーが2つあったよ」などと頻繁に連絡を取り合う仲。この日は「大型犬のお世話があるので」実家で試合観戦だったという。画面を通じて白星を届けた。毎試合後、愛のある厳しめの戦評も届く。前日には「明日勝たんかったら、知らんでな!」と激励された。「多分このあとも厳しいライン来てると思いますけど、見てくれているのでやっぱりありがたいな」とほっとした表情を見せた。【佐瀬百合子】

◆DeNA・東克樹投手(29)が5回8安打2失点で勝利投手の権利を得て降板した。打線が三回までに4得点。東は一回こそ三者凡退で立ちあがったが、以降は4四死球と制球が乱れピンチの連続だった。二回には無死満塁を無失点で切り抜けると、三回は2死満塁で5番・坂倉を見逃し三振。四回に6番・小園に今季1号ソロを浴びて初失点を喫した。五回には1死一、三塁から再び小園に右前適時打を許して2点差に迫られたが、7番・堂林を投ゴロ併殺に打ち取った。通算50勝をかけた母の日の一戦。エースが意地を見せた。

◆DeNAが逃げ切った。一回にオースティン、佐野の連続適時打で2点を先行し、三回はオースティンの二塁打、山本の犠飛で2点を加えた。東が5回2失点と粘り、4勝目。広島は相手を上回る10安打を放ったが12残塁の拙攻だった。

◆DeNAが勝率5割に復帰した。カーネーションを手に笑顔の佐野恵太(左)とオースティン(撮影・荒木孝雄)

◆DeNA・東克樹投手(29)が今季4勝目を挙げて通算50勝(23敗)に到達。DeNA(前身を含む)で50勝以上を挙げた投手は、201勝の平松政次を筆頭に22人目。東の通算102試合目での50勝到達は、1958年の秋山登の125試合目を抜く球団最速。到達時23敗は64年の稲川誠の33敗を10敗も下回る最少敗戦。

◆打線の中心は、やはりこの男だ。DeNAのタイラー・オースティン内野手(33)が2打席連続でタイムリーを放ち「いい球が来たら一振りで仕留めようと思っていた」と胸を張った。一回2死二塁で先制の左前適時打。本塁への送球に二塁を陥れるハッスルプレーを披露し、続く佐野の安打で2点目のホームを踏んだ。三回は右中間を破る適時二塁打。下半身のコンディション不良から5日に復帰して以降、6試合目で初めて複数安打と打点をマークした。来日6年目の今季は開幕4番に座りながらも、4月5日に離脱した。「正直、まだ体の状態はベストじゃない」と現状を語ったが、昨季の首位打者が勝利に貢献。三浦監督は「本調子じゃないけど、少しずつ上がっている感じがある」と評価した。オースティンにとっては、米国の母と義母にもささげる一打に。「2人とも日本に来ることができず、今日もスタジアムにはいないが、本当に愛しています」と感謝した。(阿部慎)

◆お母さん、やったぞ! DeNA・東克樹投手(29)が11日、広島9回戦(横浜)に先発登板し、2度の満塁のピンチを切り抜けるなど5回を8安打2失点と粘投。プロ8年目で通算50勝目となる今季4勝目を挙げた。「母の日」の登板は2022年以来、2度目で初勝利。三重・四日市市で試合を見守った母・由紀さん(57)に白星を届けた。試合は4-2で競り勝ち、2連勝。再び勝率5割に復帰した。孝行息子が、苦しみながら勝利をもたらした。東は今季最短の5回で降板となったが、2失点にまとめ、球団最速となる通算102試合目での50勝到達。3万3578人が見守った横浜スタジアムで要所を締め、割れんばかりの歓声を浴びた。「僕の体感の中では5回10失点ぐらいの感じ。納得がいかない50勝目です」笑顔なく振り返ったように、三者凡退は一回の1度だけ。二回以降は4四死球を与えて毎回走者を得点圏に置いた。「ストライクだと思ったものが取ってもらえない。モヤモヤした」。葛藤と戦いながら二、三回の満塁をしのぐ。4―2の五回1死一、二塁では堂林を低めの変化球で投ゴロ併殺打に仕留めた。「母の日」の登板は、黒星を喫した2022年以来2度目で初勝利。毎登板後に連絡が届く母、由紀さん(57)に毎年、花を贈る。三重・四日市市にある実家の庭で育てることを想定して選んでおり、今年は母の名前「ゆき」にちなみ、ピンク色のカーネーション『ゆきかなで』をチョイス。花言葉「母への愛」を込め、感謝を伝えた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
20141 0.588
(↑0.012)
-
(-)
108127
(+1)
91
(-)
21
(-)
27
(-)
0.249
(-)
2.340
(↑0.07)
2
(-)
巨人
19161 0.543
(↓0.016)
1.5
(↓1)
107114
(+1)
115
(+2)
27
(+1)
16
(-)
0.244
(↓0.003)
2.790
(↑0.01)
3
(-)
広島
17161 0.515
(↓0.016)
2.5
(↓1)
109116
(+2)
93
(+4)
15
(+1)
13
(-)
0.252
(↑0.001
2.430
(↓0.05)
4
(-)
DeNA
16162 0.500
(↑0.016)
3
(-)
109103
(+4)
93
(+2)
11
(-)
16
(+1)
0.221
(↑0.001
2.480
(↑0.02)
5
(-)
中日
14182 0.438
(↓0.014)
5
(↓1)
10969
(-)
98
(+1)
11
(-)
20
(-)
0.210
(↓0.001)
2.740
(↑0.05)
6
(-)
ヤクルト
12181 0.400
(↑0.021)
6
(-)
11284
(+2)
123
(+1)
12
(+1)
6
(-)
0.225
(-)
3.460
(↑0.08)