オリックス(★1対7☆)ソフトバンク =リーグ戦8回戦(2025.05.11)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
02030002071112
ORIX
0100000001500
勝利投手:上沢 直之(3勝2敗0S)
敗戦投手:田嶋 大樹(2勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】嶺井 博希(2号・2回表2ラン),嶺井 博希(3号・4回表3ラン)

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◆ソフトバンクは2回表、嶺井の2ランで先制に成功する。直後に1点を返されるも、4回には嶺井の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・上沢が8回4安打1失点の快投で今季3勝目。敗れたオリックスは、先発・田嶋大が試合をつくれず、打線も振るわなかった。

◆オリックス田嶋大樹投手(28)が11日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)に先発する。前回、3年ぶりの完封勝利を挙げた4月30日ロッテ戦(京セラドーム大阪)から中10日。「しっかり過程を楽しめればいいかな」と平常心で臨む。前回登板では左打席方向に体を向け、ホームベースに対して斜に構えて投球していたが、今回は行わないという。「体の負荷が結構かかった。より良い投球フォームを求めたい。楽しみながらやりたいなという気持ちです」。研究熱心な左腕は現状に満足しない。今季はここまで3試合に先発し、2勝中。「やりたいことがいっぱいあるので、見といてもらえたら」と試行錯誤を続ける。

◆ソフトバンク上沢直之投手(31)が11日のオリックス戦(京セラドーム大阪)でメモリアルデーの白星を誓った。登板前日の10日は敵地で調整。同日は球団が福岡移転後、通算5000試合の節目となる。「僕のやることは変わらないので。どの試合も同じ気持ちで」と自然体を貫き、今季3勝目を狙う。自身にとっては日本ハム時代を含め、オリックス戦は通算21勝8敗の好相性。「しっかり投げ切っていきたい」と意気込んだ。

◆ソフトバンクは球団の福岡移転後、通算5000試合に達する。1989年に大阪を拠点にしていた南海ホークスから福岡ダイエーホークス、福岡ソフトバンクホークスと球団名は変遷をたどってきた。試合前時点での通算成績は4999試合、2589勝、2258敗、152分け。実に"貯金331"で節目を迎えた。この日の勝利でメモリアルデーを飾れるか。

◆ホークスにとってメモリアルデーのスタメンが発表された。球団の福岡移転後、通算5000試合目の先発は新加入の上沢直之投手(31)。1番には打率4割超で絶好調の野村勇内野手(28)、4番には主砲・山川穂高内野手(33)が名を連ねた。節目の試合で白星を飾り、3カード連続の勝ち越しを狙う。

◆前日10日にソフトバンク戦の連敗を12で止めたオリックスは、勢いに乗れるか。スタメンが発表された。1番は3戦連続でドラフト1位麦谷祐介外野手(22=富士大)。前日2安打を放った頓宮裕真捕手(28)は6番から5番に打順を上げた。また、前日コンディション不良で欠場した森友哉捕手(29)はこの日もベンチを外れた。試合前練習でもグラウンドに姿を見せず、スタメンマスクは若月健矢捕手(29)がかぶる。先発は今季ここまで3戦2勝の田嶋大樹投手(28)。前回4月30日は3年ぶり完封勝利を挙げた左腕が2戦連続快投なるか。ソフトバンク先発の上沢にはかつて日本ハム時代に12連敗を喫するなど、通算34試合で8勝21敗。前回、敵地での4月23日の対戦では、太田椋内野手(24)と紅林弘太郎内野手(23)のソロアーチ2得点だった。今日は母の日。練習では中川圭太内野手(28)がピンク色のバットやレガースを使用した。2位日本ハムとゲーム差なしで迎える一戦。ナインは母への感謝を込め、勝利を届ける。

◆自軍ベンチもビックリ仰天? だった。ソフトバンク嶺井博希捕手(33)が自身初の2打席連続アーチを放った。1本目は0-0の2回1死一塁、田嶋の直球を左中間スタンドに運んだ。先制アーチに「最高の形で先制することができて良かった」と笑顔だったが、続く4回無死一、二塁の第2打席でも左翼スタンドに白球をたたきこんだ。これにはベンチのソフトバンクナインも驚いた表情と笑顔が入り交じった。2ラン、3ランで1試合5打点は自己最多だったが、8回1死一、二塁では中越え2点適時二塁打で7打点の大暴れだ。この日は球団が福岡移転後の5000試合目。メモリアル白星に向けてベテランが最高の仕事を果たした。

◆ソフトバンクが、福岡移転後5000試合の節目を勝利で飾った。これでダイエー、ソフトバンクとしての通算成績は2590勝2258敗152分け。同時に3カード連続の勝ち越しも決めた。嶺井博希捕手(33)が2回1死一塁で先制2ラン。さらに4回無死一、二塁の第2打席でも左翼アーチをかけ、自身初の2打席連発、自己最多の1試合5打点となった。先発の上沢直之投手(31)は自身3勝目。対オリックス戦は今季2戦2勝で、通算でも22勝8敗。キラーぶりを発揮し、メモリアル白星へ導いた。

◆オリックスはソフトバンク3連戦に負け越し、4月2日以来、39日ぶりの首位陥落となった。先発の田嶋大樹投手(28)がソフトバンク嶺井に2打席連発を浴びた。2回1死一塁から内角低めの直球をすくい上げられ、左中間席へ2ランを献上。4回には無死一、二塁から低めのスライダーを左翼へ運ばれた。6回9安打5失点で降板した。8回には現役ドラフトで加入後、初登板となった3番手の本田圭佑投手(32)も1死一、二塁から嶺井に中越え2点適時打を許した。嶺井1人に7打点を許した。打線は2点を追う2回、先頭の杉本裕太郎外野手(34)が左翼線二塁打で出塁。二ゴロの間に三塁へ進み、中川圭太内野手(28)の遊ゴロで1点を返した。だが、ソフトバンク上沢を前に8回まで4安打散発。過去8勝21敗中だった苦手右腕をこの日も攻略できなかった。前日10日に同戦の連敗を12で止めたが、2連勝はならず。2位に転落したチームは13日から敵地で日本ハムと首位攻防戦となる。

◆ソフトバンク上沢直之投手(31)が、試行錯誤のマウンドでオリックスキラーぶりを発揮した。8回4安打1失点。投球プレートの若干一塁側に立つ新たな投球スタイルで、相手を手玉に取った。前日10日に柳町、海野との会話のなかで「試してみよう」と思いたち、ぶっつけ本番。右打者への内角ツーシームが効き「インサイドにしっかり突っ込めたことで打球が前に飛んでくれた。球数が少なくなった要因かなと思います」とこの日の96球を満足げに振り返った。オリックスにこれで22勝目。現役投手では楽天岸(29勝)、楽天則本(28勝)、ソフトバンク有原(25勝)に次ぐ4番目の勝ち星だが、勝率に限ると上沢は7割3分3厘で現役トップに立つ。今季も2戦2勝で防御率1・93の好相性だ。9回は杉山の登板間隔があきすぎるのを防ぐチーム事情で移籍後初完投はお預けになったが、強力オリックス打線を沈黙させた。

◆オリックスはソフトバンク嶺井に2本塁打を含む全7打点を許し、完敗した。4月2日以来、39日ぶりの首位陥落となった。岸田護監督(44)は「今日は嶺井選手にやられましたね」と目を見開いた。先発の田嶋大樹投手(28)が6回9安打5失点で今季初黒星。2回1死一塁から内角低めの直球を捉えられて左中間席への2ランにされ、4回には無死一、二塁から低めのスライダーを左翼スタンドに運ばれた。打線はソフトバンク上沢を前に1得点。2点を追う2回、1死三塁から中川圭太内野手(29)の遊ゴロで1点を返すのが精いっぱいだった。6回以降は無安打。これで上沢には日本ハム時代からカード別22勝目(8敗)を献上した。またも難敵攻略ならず。指揮官は「当然簡単にはつながらしてはくれない。次回、しっかり対策して粘って粘ってやるしかない」と前を向いた。前日10日にソフトバンク戦の連敗を12で止めたが、今季も1勝5敗2分けと苦手を払拭できず。2位に転落したチームは、13日から敵地で日本ハムとの直接対決3連戦を迎える。

◆西武から現役ドラフトで加入したオリックス本田圭佑投手(32)は悔しい移籍デビューとなった。1-5の8回に3番手で登板すると、中前打と四球で1死一、二塁のピンチを招き、前打席まで5打点の嶺井に高めのシンカーを捉えられ、中堅フェンス直撃の2点適時打にされて傷口を広げた。「強い覚悟で上がったつもりでしたが、気持ちだけが先行してしまって高めに浮いてしまった」と唇をかんだ。

◆球団のメモリアルデーと母の日が"嶺井デー"となった。ソフトバンク嶺井博希捕手(33)が、自身初の1試合2発を含む3安打7打点の大暴れ。2回1死一塁から先制2ランを放ち、4回無死一、二塁で2打席連発となる3ラン。8回にはダメ押しの2点適時二塁打とチームの全得点をたたき出した。ベテランの猛打ショーが福岡移転後、通算5000試合の節目に花を添えた。チームは3カード連続の勝ち越しで借金を2とし、単独4位となった。乾いた音が、敵地に響き渡る。高々と舞い上がった打球は、歓声とともに左翼フェンスを越えた。鷹党が、チームメートが、誰よりも打った嶺井がその瞬間、びっくりした。「2度とない、と思うので。いい結果になってくれて良かった」。プロ12年目で自身初の2打席連続アーチ。まるで主砲のような風格? を漂わせ、ダイヤモンドを周回した。2-1の4回無死一、二塁の第2打席。オリックス田嶋の内角低めスライダーを、うまくすくい上げた。2回1死一塁で放った先制2ランに続いての1発。小久保監督は「2ランの後の3ランですからね。ホームランバッターでもなかなかない。嶺井さまさまです」と、うなった。仰天の"嶺井劇場"は、これで終わらなかった。4点リードの8回1死一、二塁。3番手で登板した本田圭の初球、真ん中シンカーを仕留め、中堅フェンス直撃のダメ押しの2点適時二塁打に。これで自己最多の1試合7打点をマーク。オフに正捕手だった甲斐がFAで巨人へ移籍し、出場機会が増えたベテランは「試合に出ないと、野球選手じゃない」と常々、口にしていた。今年で34歳。危機感を常に持ち続け、必死に結果を残している。5月11日は、母の日。母邦子さんへの感謝の気持ちを持って試合に臨んでいた。お立ち台では「技術はないですが、丈夫な体に生んでくれて。ほぼケガなく野球人生を送れているので感謝しています」。少年時代を振り返れば「(母は)厳しかったので。昔はよく怒られていました。でも、それは今になっては感謝かなと思います」。好きな手料理は「ポーク卵」と照れ笑いも浮かべた。この日は福岡移転後、通算5000試合目の節目だった。球団のメモリアルデーを白星で飾り、3カード連続の勝ち越し。借金を2とし、単独4位となった。昨季のパ王者が、上昇気流に乗り始めた。【佐藤究】

◆ソフトバンク小久保監督がメモリアル勝利を喜んだ。ダイエー、ソフトバンクと球団名は変わり、通算5000試合の成績は2590勝2258敗152分け。実に"貯金332"となった。「これまでのホークスの歴史をつくってきた先輩方、監督さんがいるからの節目の数字。いいものは引き継ぎながら、新しい改革もしながら前に進んでいきます」と歴史をかみしめた。

◆ソフトバンクは嶺井が全7打点の活躍。二回に2ラン、四回に3ラン、八回には2点二塁打と長打を重ねた。上沢は8回4安打1失点と安定した投球で3勝目。田嶋が精彩を欠いたオリックスは1カ月以上守ってきた首位から陥落した。

◆上沢はソフトバンク加入後最長の8回を投げて3勝目を手にした。二回に内野ゴロの間に1点を失ったが、四~八回は二塁も踏ませないなど危なげなし。捕手の嶺井の7打点も大きな支えとなり「本当にありがたかった」と笑顔で話した。普段より1足分ほどプレートの一塁側を踏んだことで、右打者の内角を攻められたという。「打球が前に飛んでくれて、球数も少なくなった」と満足げだった。

◆ソフトバンク・嶺井博希捕手(33)が2本塁打を含む3安打7打点。内訳は2ラン、3ラン、2点適時打だった。チーム全得点となる1試合7打点をマーク。1人でチームの全7得点をたたき出したのは、2016年4月24日の西武・メヒア(○7-6楽天、西武プリンス)以来9年ぶり。日本選手では08年4月11日の中日・和田一浩(○7-3広島、広島市民)以来17年ぶり。

◆球団の節目の一戦に白星で花を添えた。今季8度目のスタメンマスクを被ったソフトバンク・嶺井博希捕手(33)が自己最多の7打点でチーム全得点をたたき出す大活躍だ。「ゲッツー(併殺打)にならないように打ちに行った結果、いい感じで打てた」二回に先制2ランを放つと、四回にも左翼ポール際へ3ランをマークして自身初の2打席連続本塁打。八回は中堅フェンス直撃の2点打でトドメを刺した。DeNAに在籍した2022年以来、3年ぶりの3安打猛打賞にも「こういうことはもう二度とないと思うので、しっかり練習したい」と殊勝だった。守備では先発の上沢を8回1失点を好リードし、攻守で貢献した。球団の福岡移転後5000試合目(2590勝2258敗152分)のメモリアルゲームを勝利で飾った小久保監督は「これまでのホークスの歴史を作ってくれた先輩、監督の方々がいる。いいものは引き継いでいきながら、新たに改革をしながら前に進んでいけたら」と誓い、試合の主役となった嶺井には「〝嶺井さまさま〟ですね」とご満悦だった。オフに絶対的な正捕手だった甲斐が国内フリーエージェント権を行使して巨人に移籍。嶺井は開幕こそ2軍で迎えたが、4月10日に昇格してからは経験豊富なベテラン捕手としてチームを支えている。沖縄出身。母の日に〝あんまー〟(沖縄の言葉で母の意味)へ雄姿を届け「丈夫な体に産んでくれて感謝している」と頭を下げた。「ポーク卵」がおふくろの味だという33歳は「先発投手と試合を作って勝つ確率を上げることが役割。しっかり準備してまた臨みたい」と次を見据えた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
日本ハム
20141 0.588
(↑0.012)
-
(-)
108122
(+4)
104
(-)
39
(+2)
14
(+2)
0.233
(↑0.001)
2.470
(↑0.07)
2
(1↓)
ORIX
18143 0.563
(↓0.018)
1
(↓1)
108123
(+1)
121
(+7)
26
(-)
18
(-)
0.276
(↓0.003)
3.180
(↓0.11)
3
(-)
西武
19150 0.559
(↑0.014)
1
(-)
109101
(+10)
87
(-)
12
(-)
30
(+2)
0.241
(↑0.004)
2.350
(↑0.07)
4
(-)
ソフトバンク
16182 0.471
(↑0.016)
4
(-)
107136
(+7)
117
(+1)
23
(+2)
26
(-)
0.253
(↑0.002
2.790
(↑0.05)
5
(1↓)
楽天
15190 0.441
(↓0.014)
5
(↓1)
10998
(-)
120
(+4)
15
(-)
31
(-)
0.238
(↓0.004)
3.430
(↓0.03)
6
(-)
ロッテ
12200 0.375
(↓0.012)
7
(↓1)
11181
(-)
112
(+10)
15
(-)
13
(-)
0.206
(↓0.003)
3.150
(↓0.14)