日本ハム(☆4対0★)楽天 =リーグ戦8回戦(2025.05.11)・エスコンフィールド北海道=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:古林 睿煬(2勝1敗0S)
敗戦投手:岸 孝之(2勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】吉田 賢吾(4号・1回裏ソロ),石井 一成(1号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは初回、吉田の先頭打者本塁打で1点を先制する。続く2回裏に石井の2ランで追加点を挙げると、6回には石井の適時打で1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・古林が9回2安打無失点の快投。来日初完封で今季2勝目を飾った。敗れた楽天は、打線が沈黙した。

◆日本ハム伏見寅威捕手(34)が試合前、大型ビジョンを使って、12日に迎える誕生日の前祝いをされた。エスコンフィールドの大型ビジョンに突如「Happy 35th Birthday TORAI HUSHIMI」と映し出され、"さちとら"コンビを組む山崎福也投手(32)ら、チームメートの祝福メッセージが流されると、ベンチで練習準備をしていた伏見は、うれしそうに笑みを浮かべた。昨年は5月12日がロッテ戦で、試合前に石井一成内野手(31)、生田目翼投手(30)らが「はびば」のメッセージ入りTシャツを着て、祝福。今年は12日に試合がないため1日前倒しでの"誕生日会"となった。

◆日本ハム吉田賢吾捕手(24)が初回、楽天岸の初球を捉え、左越えにプロ初の先頭打者本塁打を放った。この日は母の日。「初球からいくと決めていました。感触は完璧でした。母の日に打つことができてよかったです」とコメントした。吉田は日本ハム移籍した今季、4月2日の古巣ソフトバンク戦でプロ1号。これまで3本はすべてエスコンフィールドの右翼へ飛ばしていたが、初めて左翼へ引っ張って柵越えした。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が今季初めて一塁守備に就いた。新庄剛志監督(53)が約1カ月後の交流戦を見据えて、10日楽天戦後に予告したとおり「3番一塁」でスタメン出場。1回の守備では、先頭村林の一邪飛をフェンス際で難なく捕球。打球が上がった時点から、場内のファンからはざわめきが起きていたが、レイエスが無事にキャッチすると大歓声。新庄監督も拍手を送った。さらに満面の笑みを浮かべたレイエスが大型ビジョンに映しだされると球場中が拍手喝采となった。X(旧ツイッター)では「レイエスのファーストフライの追い方かわいい」「初回にフライをキャッチして大盛り上がり」「守りたいこの笑顔」などレイエスの愛くるしいキャラクターに癒やされたファンの投稿が相次いだ。

◆来日3戦目の登板となった日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が5回まで完全投球を続けている。初回はわずか8球で3者凡退。3回には浅村、堀内を連続空振り三振、5回は宗山、フランコ、阿部を7球で3者凡退と、楽天打線を手玉に取っている。加藤投手コーチは「これまでは立ち上がりで苦しんでいたが、力むこともなくしっかり修正できている。援護も受けて、いい形でゲームに入れているので、できるだけ長いイニングを投げてもらいたい」と期待した。

◆来日3戦目の登板となった日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が6回2死までパーフェクト投球を続けた。初回はわずか8球で3者凡退。3回には浅村、堀内を連続空振り三振、5回は宗山、フランコ、阿部を7球で3者凡退と、楽天打線を手玉に取った。加藤投手コーチは「これまでは立ち上がりで苦しんでいたが、力むこともなくしっかり修正できている。援護も受けて、いい形でゲームに入れているので、できるだけ長いイニングを投げてもらいたい」と期待した。期待が高まってきた6回も浅村、堀内を打ち取ったが、小深田に右前打を浴びて大記録への挑戦は途絶えた。古林睿煬は23年に台湾代表として参加したアジアプロ野球チャンピオンシップで侍ジャパン戦に先発し、6回1死まで完全投球を披露したこともあった。

◆日本ハムが今季2度目の4連勝で、貯金を今季最多の貯金を6とした。初回に吉田賢吾捕手(24)の左越え初回初球先頭打者弾で先制。2回1死一塁で石井一成内野手(31)が右越え1号2ランを放ち3点目を挙げ、流れを引き寄せた。投げては古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が9回無失点で、台湾時代を含めると21年以来4年ぶり、NPBでは初完投勝利。本拠地エスコンフィールドでの勝利も初となった。チームとして、4カードぶり同一カード3連勝で、分が悪かったエスコンフィールドで今季初の4連勝となった。

◆日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が9回98球2安打完封で、100球未満で完封する「マダックス」を達成した。古林は台湾時代を含めてもプロ初完封での初マダックス達成となった。

◆負傷離脱している日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(28)が、母の日に復活を誓った。マルティネスは4月11日、北海道・北広島市内の病院で検査を受け、右前腕屈曲回内筋群筋損傷と診断され、千葉・鎌ケ谷の2軍施設でリハビリを行っている。この日は日本時間で「母の日」ということもあり、「Happy Mother's Day」と感謝をつづった。また、鎌ケ谷で打撃練習を再開した写真も合わせてアップ。「(母の日に)今年は試合に出られませんでしたが、ここ数日の練習の打撃を見て、1軍に戻ったら今までの2倍打てるだろうと、確信しました」と日本語で記した。マルティネスは今季、11打数1安打で打率9分1厘。

◆日本ハムが快勝し、オリックスが敗れたため、4月2日以来39日ぶりに単独首位に浮上した。先発の古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が9回100球未満で完封する「マダックス」を達成し2勝目。2安打無四球の古林は、台湾時代を含めてもプロ初完封で初マダックス達成となった。打っては初回に吉田賢吾捕手(24)が初球先頭打者弾を放ち先制。2回に石井一成内野手(31)の右越え1号2ランで3点目を挙げると、6回に再び石井が右前適時打を放ち、突き放した。古林睿煬(グーリン・ルェヤン)2000年(平12)6月12日、台湾・台中市生まれ。平鎮高中から18年ドラフト1位で台湾・統一に入団。23年は台湾代表としてアジアプロ野球チャンピオンシップに出場。日本戦では敗戦投手も6回1死まで完全投球だった。昨季は最優秀防御率と年間MVPを獲得。台湾プロ野球の通算成績は70試合、32勝15敗、防御率2・48。昨年オフにポスティングシステムで日本ハム入団。184センチ、81キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸6000万円。既婚。

◆日本ハムが今季2度目の4連勝で、貯金を今季最多の貯金を6とした。初回に吉田賢吾捕手(24)の左越え初回初球先頭打者弾で先制。2回1死一塁で石井一成内野手(31)が右越え1号2ランを放ち3点目を挙げ、流れを引き寄せた。投げては古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が9回無失点で、台湾時代を含めると21年以来4年ぶり、NPBでは初完投勝利。本拠地エスコンフィールドでの勝利も初となった日本ハム古林睿煬が来日初完投、初完封を98球でマークした。日本ハムの外国人投手が100球未満で完封勝ちしたのは、95年7月4日西武戦のグロス(81球)、02年4月10日ロッテ戦のミラバル(80球)に次いで23年ぶり3人目。台湾出身投手では88年4月23日近鉄戦の郭泰源(西武=86球)、11年8月17日巨人戦のチェン(中日=96球)に次いで3人目となった。

◆日本ハム石井一成内野手(31)が今季1号を含む2安打3打点と爆発した。1点リードの2回1死一塁で右越え2ラン。「思ったより飛んだのでびっくりしました」。新庄監督は「打った後ちょっと格好つけてベンチを指さしていたけど。あれはしかっとかないと」と、ジョークをまじえ喜んだ。母の日とあってピンクのリストバンド、磁気ネックレスを着用してプレー。栃木の実家は米農家で「母はいま田植えの時期で、いろいろ頑張ってくれている。小さい頃からサポートしてくれたおかげで野球ができているので、本当に感謝したいです」。野球を始めた幼少期から、いつも試合を見にきてくれた。「1番お世話になったので、少し親孝行できたかなと思います」。愛称"ピン"がピンクの日に恩返しした。楽天3連戦は3安打→3安打→2安打と大暴れ。8回2死二塁の4打席目は「人生初じゃないですか」という申告敬遠で出塁した。「絶対勝負でしょ。いい経験になりました」と、照れ笑いだった。

◆最高のリベンジを果たした。日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)が9回2安打で台湾時代になかったプロ初完封勝利を挙げた。98球と、100球未満で完封する「マダックス」も達成し、2勝目。4月23日の前回対戦で6回途中7失点と打ち込まれた楽天打線を徹底研究し、本拠地エスコンフィールド初勝利につなげた。チームは同一カード3連勝で貯金を今季最多6に増やし、4月2日以来39日ぶりに単独首位に浮上した。台湾からやってきた「火球男」古林睿煬が、異国で初めての完封勝利、マダックスを達成した。初回はわずか8球で3者凡退。3回には浅村、堀内を連続空振り三振に斬り、6回2死まで完全投球。「球数のことは考えてはなかった。試合を終わらせる、相手を抑えるという気持ちだった」と淡々と腕を振り、わずか2時間24分で試合を締めた。失敗から学び、変われる柔軟性が快投を生んだ。「初対戦時は、選手や傾向があまり分からない状態だった。今回は予習もできた」。初回に3失点した4月23日の対戦は直球を多投して打ち込まれた。加藤投手コーチは「球が速いイメージが(相手に)あって、タイミングが合ったのも原因の1つなんじゃないかという話はした」。コーチのヒントを切り口にスコアラーとも相談。伊藤から学んだスライダーを用いてカウントを取るスタイルで、立ち上がりを克服した。新庄監督も「素晴らしかった。スライダーのコントロール、めちゃくちゃよかったね」とたたえた。来日初勝利を挙げた5月1日ソフトバンク戦でコンビを組んだ同学年田宮も、クレバーな配球で助けた。今カード初戦で1失点完投した金村の攻めを踏襲しつつ「相手が来るのかなとか思わせたところでいかなかったり」と裏もかいた。古林の勉強熱心さと、田宮のリードが、絶妙な投球を引き出した。台湾では育ててくれた祖母と仲が良く「金孫」と呼ばれ親しまれている。母の日に快投し「おばあちゃんからは『どこにいても、どんなピッチングをしてもずっと応援してあげるよ』と言われています」。まじめで優しい剛腕は、まだ24歳。さらにバージョンアップし、海の向こうの祖母に、恩返しを続けていく。【永野高輔】日本ハム古林睿煬が来日初完投、初完封を98球でマークした。日本ハムの外国人投手が100球未満で完封勝ちしたのは、95年7月4日西武戦のグロス(81球)、02年4月10日ロッテ戦のミラバル(80球)に次いで23年ぶり3人目。台湾出身投手では88年4月23日近鉄戦の郭泰源(西武=86球)、11年8月17日巨人戦のチェン(中日=96球)に次いで3人目となった。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、インスタグラムで選手たちに感謝の言葉を送った。この日は、初回に1番起用した吉田賢吾捕手(24)の左越え初球先頭打者弾で先制。2回1死一塁で石井一成内野手(31)が右越え1号2ランを放ち3点目を挙げ、流れを引き寄せた。投げては古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が9回無失点で、台湾時代を含めると21年以来4年ぶり、NPBでは初完投勝利。本拠地エスコンフィールドでの勝利も初となった。チームは今季最多の貯金6とし、オリックスが敗れたため単独首位に躍り出た。新庄監督は、石井が内角の球を右翼席へ運ぶ映像を投稿。「そうなんです 貴方は引っ張ればヘッドが走る打ち方をしてるんです 3年間言い続けてきてやっとやり出してくれてます 遅すぎ! グーリン 惚れてまうやろ~ 吉田君 いきなり勢い付けてくれて有難う」と絵文字たっぷりでつづった。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が満を持して「独走宣言」をした。楽天戦(エスコンフィールド)で今季2度目の4連勝(1分け挟む)を飾り、両リーグ最速で20勝に到達。4月2日以来39日ぶりの単独首位に浮上した。これまでは順位に無関心だった指揮官だが、投打に好調なチーム状況で交流戦までに「独走したいね」とニヤリ。就任4年目、本気で日本一を狙う勝負のシーズンはチームに早めのムチを入れた。新庄監督は今が好機と見た。投打がかみあった完勝で単独首位に浮上。勢いよく言った。「ここから、ちょっと差を広げていけそうな雰囲気が出てきている。交流戦までに、なんとか差を広げて独走したいね」。開幕から安定する投手陣。打線も全体的に上り調子。開幕前は「5勝4敗ペースで行って一気に行くところは行く」と話していたが、その時がやって来た。4連勝で貯金も今季最多の6に伸ばし、チーム35試合目にして20勝に到達。昨季と同ペースだが、ソフトバンクに3・5差をつけられていた1年前とは状況が違う。これまでは順位については「その質問、センスがない(笑い)」と関知しなかったが、単独首位に返り咲いたこの日は「だから(差を)広げていきたい」。最初の勝負どころと見てチームにムチを入れた。あえてアクセルを踏んで戦う中でも、この日はレイエスに初めて一塁守備に就かせたのは交流戦対策の一環だ。「僕、1カ月前から準備したいタイプだから」と布石も忘れていない。試合前には、現役時代にバントの名手だった田中SAから、野手全員に「特別バント講座」を実施してもらった。「(田中)賢介くんには、バントの技術的なところプラス精神的な心構えを」と今後の勝負どころも踏まえて対策も始めた。希代のエンターテイナー監督は「僕は瀬古さんタイプ。イカンガーにずっと余裕を持ちながら付いていって残り150メートルでひゅっと抜くのは格好いい。プロ野球的にも盛り上がる」と83年福岡国際マラソンでの名勝負を引き合いに理想のペナントレースを語った。でも、選手たちに日本一の景色を見せるには、ここで「独走したいね」。勝負の就任4年目。過去3年の経験値から交流戦でどうなるかは「わからないじゃないですか」と難しさを知っている。だから今のうちに貯金を増やして、団子状態のパ・リーグで頭ひとつ抜け出す。【木下大輔】日本ハム新庄監督4年目の布石 昨季は打撃不振だった野村を昨年11月末のファンフェスの時点で今季の開幕4番に指名。日本一になるために欠かせないミレニアム世代の主砲の覚醒を促し、今季はコンスタントに結果を残す野村を打線の軸として固定した。また、今季は先発ローテや継投など投手起用は主に加藤投手コーチらに任せ、自らは攻撃や守備など野手陣の采配に専念。役割分担をし、きめ細やかなチームマネジメントに徹している。瀬古VSイカンガー 83年12月4日、ロサンゼルス五輪選考会の福岡国際マラソンで、序盤はイカンガーが引っ張り、39キロ付近で抜け出す。その後は、後ろに付いていた瀬古とのマッチレースに。勝負はトラックに持ち込まれ残り100メートルで瀬古がスパート。イカンガーを振り切り2時間8分52秒で優勝した。その差は3秒。この他に2度同走したレースはいずれも五輪。84年ロサンゼルス大会は瀬古の14位に対し、イカンガーは6位、88年ソウル大会は9位と7位。いずれもイカンガーが先着した。瀬古は福岡国際で4度優勝し、そのうち3度をトラック勝負で制している。

◆日本ハム吉田賢吾捕手(24)がプロ初の先頭打者本塁打を放った。楽天岸の初球140キロ直球を完璧に捉えた4号ソロは、左翼2階席のフェンスに当たる決勝弾。これまでの3本は全て本拠地の右翼ブルペンに放り込んでいたが、自身初の引っ張り弾に「初球からいくと決めていました。母の日に打つことができてよかった」と笑顔。1番起用した新庄監督も「当たったね、1番」と喜んでいた。

◆楽天は散発2安打で二塁すら踏めず、日本ハム古林睿煬投手(24)に無四球完封を許した。三木監督は「全くというぐらい打てなかった。今後また当たっていくでしょうから、このままではいけない」と厳しい表情で語った。来日初登板だった4月23日の対戦で3ランを放っていた浅村は「きょうはどの球種でもストライクを取っていた。そこにあれぐらいの真っすぐがあれば簡単な投手ではない」と話した。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が楽天渡辺翔太投手(24)の対応力に舌を巻いた。試合後に「今日の田宮くんのケース。(楽天の)渡辺くん、うまかったですよね。あのクイックで(三塁走者の動きを)見ながらワンバンわざと投げて」と苦笑いで振り返ったのは、7回1死三塁の場面だ。新庄監督は打者田宮にスクイズのサインを出した。渡辺翔がモーションに入ると同時に三塁走者の五十幡がスタートしたが、渡辺翔は機転を利かせてワンバウンド投球。さすがに田宮もバットに当てられず、五十幡は本塁で盗塁死。指揮官も「あれはちょっと当てられないから」と、お手上げだった。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が試合後、五十幡亮汰外野手(26)へ期待することを語った。この日は9番中堅でスタメン起用。7回に左前打を放って、3打数1安打だった。2試合連続安打となった五十幡について、新庄監督は「俺、打つ方は期待してないから。"守備で打点を稼いでくれ"って思ってるから。その中で結果が出てくれたらいいかなって」と俊足を生かした守備範囲の広い外野守備に信頼を置いていることを力説した。この日も中堅後方の大飛球を、余裕を持って捕球するなど特長を発揮した五十幡。指揮官は「やっぱ彼の守備範囲は、ほんとピッチャー助かりますよ。センター飛んだら、もうアウトっていうね。そこは、でかいかな」と攻撃力を上回る守備力での貢献を評価していた。

◆日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)が9回98球で2勝目を挙げた。100球未満で完封する「マダックス」を達成。来日初完投初完封で、台湾時代を含めてもプロ初完封初マダックス。「最初から失点しないように気をつけました。初回から点を取ってもらえて安心して投げられました」と野手陣に感謝した。8回を投げ終わった際、新庄監督は加藤投手コーチに「遠くでやまびこのように『完封させたいなあ』って。コーチは迷ってましたけど、そこでもう(加藤投手コーチが)『行かせます』って」。指揮官のささやきも効いた初完封だった。台湾で1完投したが、古林は「雨か何かで6回コールドになった試合」だという。「9回を投げ切れたっていうのは初めて。これからに生かしていけたら」と、手応えを口にした。指揮官はマダックスにちなんだネーミングを考えたが「グダックス...ちょっと違うな。これからもあるから、彼は。ファンの方たちにね、今後グーリンが作り上げていく"マダックス"に代わる何かを作ってほしいですね」。精密機械マダックスの上をいくような快投を、ここから積み重ねていく。【永野高輔】日本ハム古林睿煬が来日初完投、初完封を98球でマークした。日本ハムの外国人投手が100球未満で完封勝ちしたのは、95年7月4日西武戦のグロス(81球)、02年4月10日ロッテ戦のミラバル(80球)に次いで23年ぶり3人目。台湾出身投手では88年4月23日近鉄戦の郭泰源(西武=86球)、11年8月17日巨人戦のチェン(中日=96球)に次いで3人目となった。

◆日本ハム・吉田賢吾捕手(24)が「1番・左翼」で先発出場。一回、初球先頭打者弾を放った。「初球からいくと決めていました」楽天先発右腕、岸の140キロの直球をフルスイング。左翼席へ運び「感触は完璧でした。母の日に打つことができてよかったです」と喜んだ。ベンチの新庄監督はオーバーフェンスを確認し、両手を広げた。

◆日本ハムが4連勝で首位浮上。来日3試合目の古林睿煬が速球を武器に2安打に抑えて無四球完封で2勝目を挙げた。打線は吉田の初回先頭打者本塁打、二回に石井の2ランで先行して主導権をつかんだ。楽天は投打に振るわず4連敗。

◆台湾出身の剛腕が本領を発揮!! 日本ハムの古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)=前台湾プロ野球・統一ライオンズ=が11日の楽天8回戦(エスコン)に先発登板し、2安打に抑えて来日初完封を98球のマダックス(先発が100球未満で完封)で達成した。キャリア初の完封で本拠地初勝利となる今季2勝目(1敗)を挙げ、4-0での勝利に貢献。4連勝としたチームは4月2日以来の単独首位に浮上した。中島を遊ゴロに仕留めて27個目のアウトを奪うと、古林(グーリン)はポンとグラブをたたいた。最速157キロを誇る24歳が2安打で楽天打線をシャットアウト。台湾時代を通じてプロ初の完封を、98球のマダックス(先発が100球未満で完封)で成し遂げた。「初めての完封を日本できた。すごくうれしいです」。チームを4月2日以来の単独首位に押し上げ、声を弾ませた。台湾プロ野球で「火球男」と呼ばれ、昨季は10勝2敗、防御率1・66でMVPに輝いた右の本格派。この日最速154キロの直球を軸に六回2死までパーフェクト投球だった。制球良くストライクゾーン内で勝負し、ボール球は23球。「しっかりとストライク先行を意識して投げられた」と手応えをにじませた。4月23日、来日初登板の相手も楽天で、5回?を7失点。加藤投手コーチが「スコアラーと黙々とやっています」と目を細めるほど研究熱心。相手打線の傾向などを頭の中に入れて雪辱し「予習もできた上で投げた。そこがよかった」とうなずいた。台湾で「かけがえのない孫」を意味する『金孫』の文字を刺繍でグラブに入れるほど、おばあちゃん子。日本ハムへの入団に際し、幼少期から面倒を見てもらった祖母から「どこでどんな投球しても応援しているよ」と激励されたという。台湾でも人気のあるアニメ『クレヨンしんちゃん』の主人公、野原しんのすけのような「いたずらをして、怒られたりしました。そういうことが思い出です」と感慨に浸った。

◆日本ハムの古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)=前台湾プロ野球・統一ライオンズ=が11日の楽天8回戦(エスコン)に先発登板し、2安打に抑えて来日初完封を98球のマダックス(先発が100球未満で完封)で達成した。★生まれ 2000年6月12日生まれ、24歳。台湾・台中市出身。★球歴 2019年に台湾プロ野球・統一にドラフト1位で入団。20年7月1日の富邦戦でプロ初勝利を挙げた。昨季は最優秀防御率(1・66)とMVPを獲得。オフにポスティングシステムを利用し、日本ハムに移籍した。★名前の由来 両親の姓である「古」と「林」を組み合わせた双姓と呼ばれるもの。★愛称 最速157キロの剛速球が武器で、台湾では「火球男」の異名を取った。★目標の選手 日本ハムOBで、現パドレスのダルビッシュ有。昨年11月の入団会見では同投手からのサプライズ動画で「いつか一緒にプレーできたら」などと入団を祝福され「ずっと憧れていました」と語った。★今季成績 3試合に登板し、2勝1敗、防御率2・91。★サイズなど 184センチ、81キロ。右投げ右打ち。今季年俸6000万円。背番号37。

◆日本ハムの古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)=前台湾プロ野球・統一ライオンズ=が11日の楽天8回戦(エスコン)に先発登板し、2安打に抑えて来日初完封を98球のマダックス(先発が100球未満で完封)で達成した。?日本ハムの新外国人・古林睿煬が来日初の完投を98球の完封勝利で飾った。外国人投手が100未満で完封勝利を挙げたのは、昨年4月29日のヤクルト・ヤフーレ(94球、対巨人)以来。日本ハム(前身を含む)では1995年7月4日のグロス(81球、対西武)、2002年4月10日のミラバル(80球、対ロッテ)に次いで23年ぶり3人目で、来日1年目では初。?台湾出身投手で100球未満の完封は11年8月17日の中日・チェン(96球、対巨人)以来14年ぶり。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
日本ハム
20141 0.588
(↑0.012)
-
(-)
108122
(+4)
104
(-)
39
(+2)
14
(+2)
0.233
(↑0.001
2.470
(↑0.07)
2
(1↓)
ORIX
18143 0.563
(↓0.018)
1
(↓1)
108123
(+1)
121
(+7)
26
(-)
18
(-)
0.276
(↓0.003)
3.180
(↓0.11)
3
(-)
西武
19150 0.559
(↑0.014)
1
(-)
109101
(+10)
87
(-)
12
(-)
30
(+2)
0.241
(↑0.004)
2.350
(↑0.07)
4
(-)
ソフトバンク
16182 0.471
(↑0.016)
4
(-)
107136
(+7)
117
(+1)
23
(+2)
26
(-)
0.253
(↑0.002)
2.790
(↑0.05)
5
(1↓)
楽天
15190 0.441
(↓0.014)
5
(↓1)
10998
(-)
120
(+4)
15
(-)
31
(-)
0.238
(↓0.004)
3.430
(↓0.03)
6
(-)
ロッテ
12200 0.375
(↓0.012)
7
(↓1)
11181
(-)
112
(+10)
15
(-)
13
(-)
0.206
(↓0.003)
3.150
(↓0.14)