西武(☆10対0★)ロッテ =リーグ戦7回戦(2025.05.11)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:隅田 知一郎(5勝1敗0S)
敗戦投手:石川 柊太(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆西武は3回裏、渡部聖とネビンの連続適時打で3点を先制する。その後は7回に中村剛、源田、古賀悠の適時打が飛び出すなど、終わってみれば14安打で10得点を挙げた。投げては、先発・隅田が7回無失点8奪三振の力投で今季5勝目。敗れたロッテは、投打ともに振るわなかった。

◆西武、巨人などで通算525本塁打を放った清原和博氏(57)がTBSテレビの中継解説として、西武-ロッテ戦が行われるベルーナドームを訪れた。プロ入りから96年シーズンまでの11年間、ドーム化する前の西武球場でプレー。豪快な打撃で西武ファンを魅了し続けた。久しぶりの訪問に「自分がプレーしていた頃と外野の雰囲気も変わったり、電光掲示板も大きくなったりと、あらためて良い球場だなと感じました。久しぶりに現場で西武ファンの雰囲気を感じられて良かったです」とコメントした。昨季最下位だった西武は、10日終了時点で貯金3の3位に付ける。「投手陣を中心によく頑張っていると思います。あとは打線の奮起に期待したいと思います」とし、この日へ向けては「とにかく西武に勝ってほしいと思います」とコメントを寄せた。

◆ロッテのドラフト2位ルーキー宮崎竜成内野手(24)が1軍に初昇格した。ヤマハから入団した宮崎は春季キャンプは同じくルーキーの西川史礁外野手(22)、立松由宇内野手(26)とともにA班石垣島でキャンプイン。オープン戦から本職の二塁以外の遊撃や三塁の守備に就きユーティリティーぶりを発揮。2軍では36試合に出場し、打率2割3分9厘だった。2年目の早坂響投手(19)もプロ初の1軍昇格を果たした。23年に幕張総合からドラフト4位で入団。今季は2軍で7試合に登板し0勝1敗、防御率6・00。前日に先発登板し6回4失点の西野勇士投手(34)が登板機会無しで登録を抹消。沢村拓一投手(37)、田村龍弘捕手(30)も再調整のため抹消となった。

◆西武OBの清原和博氏(57)が、TBS系「S☆1 BASEBALL」で解説を務め、「母の日」にちなんで母弘子さんとの思い出を語った。この日は「母の日」。1回表が終了すると、母弘子さんとの思い出を語った。「沢山ありすぎてね。どれをあげればいいのかなって感じはしますけどね。とても厳しくね、優しくね、どちらも使い分けて、育てていただいたって感じですね」と母の存在を話した。清原氏は約12年ぶりに、かつての本拠地へ凱旋(がいせん)。「懐かしいですよね。道中も懐かしいなって感じで。本当に良い空気ですね」と話した。満員のスタンドを見渡し、「選手冥利(みょうり)に尽きますね」と明るく話した。

◆西武OBの清原和博氏(57)が、TBS系「S☆1 BASEBALL」で解説を務め、プロ24年目を迎えた西武中村剛也内野手(41)に言及した。通算525本塁打の清原氏は、プロで22年間プレー。自身を上回る24年目に突入した中村剛について「すごいですよね。元気ですよね」と語った。中村剛は今季2本塁打を放ち、NPB歴代単独10位の480本塁打を記録している。「5番DH」でスタメン出場した中村剛の第1打席は空振り三振。清原氏は「僕の(歴代1位の)三振記録(1955)を抜きましたからね。僕の次が谷繁(元信氏=日刊スポーツ評論家)。でも、『おかわり君』が来たから」と笑顔で話した。中村剛は試合前時点で、NPB歴代最多の2132三振を記録している。谷繁氏は1838三振。

◆"本家"が見守る前で、西武ファンたちがあの応援歌で盛り上がった。この日、かつて西武の4番打者として名をはせた清原和博氏(57)がTBSテレビの解説で来場した3回1死一、三塁。3番渡部聖を迎えると、左打翼席の西武ファンたちが「チャンステーマ2」を始めた。光輝く♪日はまた昇る♪燃える男だ♪チャンスに強いぞ清原♪かつての清原の応援歌の「清原」の部分だけ打者名にかえ、ファンがスタンドをところ狭しと左右へ駆け回った。俗称"民族大移動"として獅子党に愛されている。名曲に乗って、渡部聖は先制適時打。その後「ミラクル元年、奇跡を呼んで~♪」がベルーナドームに響いた。清原氏は放送席で「ありがたいですね。いや~、ドキドキしてきますね。ありがたいですね、本当に」と感激の様子だった。

◆西武OBの清原和博氏(57)と、「大魔神」こと佐々木主浩氏(57=日刊スポーツ評論家)が、TBS系「S☆1 BASEBALL」で解説を務めた。同級生コンビのエピソードとして、佐々木氏の現役最終年の05年の引退登板が紹介された。8月9日、フルキャストスタジアム(現楽天モバイルパーク)の巨人戦で、佐々木氏は高校時代からのライバル清原氏と対戦。これが引退登板となった。結果は空振り三振だったが、佐々木氏は「前の日に会ったとき、『引退試合、頼むね』って言ったら『絶対打ってやる』って言ってたから。最後まで信じなかった。『本当に打ってくるんじゃないだろうな』と思って」と笑顔で振り返った。現役時代のレギュラーシーズンでは、佐々木氏が8打数無安打6三振と完勝。清原氏は「大魔神のフォークはね、何て言うんでしょうかね、消えるんですよ。消えますね。大魔神がNO・1ですね」と、佐々木氏をたたえた。

◆先発の石川柊太投手(33)は92球を投げ6回7安打4失点、2奪三振3四球で移籍後初勝利とはならなかった。3回に四球と連打で1死満塁のピンチを招くと西武のルーキー渡部に先制の中前適時打を浴びた。直後のネビンにも左越え二塁打を許し、この回3点を失った。6回にも2死二塁から古賀に右中間への適時打を打たれた。

◆西武が今季3度目の4連勝で、貯金を今季最多の「4」とした。この日は左腕の隅田知一郎投手(25)がロッテ打線相手に序盤から三振を量産し、5回2死満塁のピンチもしのぎきった。投手陣を打線も頼もしく援護。この日は2巡目にロッテ石川柊を捉えた。1死一、三塁のチャンスを作り、3番のルーキー渡部聖弥外野手(22)が先制適時打。直後には4番のタイラー・ネビン外野手(27)から左翼フェンス直撃の2点適時二塁打も飛び出して、3点を先取した。6回にも1点、7回には集中打で大量5点を追加しダメを押した。西武の3試合連続完封勝ちは22年4月19~22日以来で、同一カード3連戦では西鉄時代の56年6月19~21日近鉄戦で畑→島原→稲尾の3人が続けて完封して以来2度目。13日ソフトバンク戦で93年8月につくった球団記録の4試合連続完封に挑戦する。一方、ロッテの3試合連続完封負けは22年4月17~20日以来10度目の球団タイ記録で、同一カード3連戦では大毎時代の63年10月8、9日近鉄戦(9日はダブルヘッダー)以来2度目の屈辱となった。

◆西武が球団69年ぶりの記録を打ち立てた。ロッテ3連戦を完封、27イニングを「0」で抑えきった。同一カード3連勝を無失点でしのぎきったのは、西鉄時代の56年6月19~21日の近鉄3連戦以来となる。この日は左腕の隅田知一郎投手(25)がロッテ打線相手に序盤から三振を量産し、5回2死満塁のピンチもしのぎきった。9日は与座海人投手(29)ら4投手の継投で0を並べ、10日は今井達也投手(27)が7回10奪三振の力投でリリーフ陣につないでいた。投手陣を打線も頼もしく援護。この日は2巡目にロッテ石川柊を捉えた。3回に1死一、三塁のチャンスを作り、3番のルーキー渡部聖弥外野手(22)が先制適時打。直後には4番のタイラー・ネビン外野手(27)から左翼フェンス直撃の2点適時二塁打も飛び出して、3点を先取した。チームは今季3度目の4連勝で、貯金を今季最多の「4」とした。

◆西武がロッテ相手に3試合連続完封勝ちした。西武の3試合連続完封勝ちは22年4月19~22日以来で、同一カード3連戦では西鉄時代の56年6月19~21日近鉄戦で畑→島原→稲尾の3人が続けて完封して以来2度目。13日ソフトバンク戦で93年8月につくった球団記録の4試合連続完封に挑戦する。一方、ロッテの3試合連続完封負けは22年4月17~20日以来10度目の球団タイ記録で、同一カード3連戦では大毎時代の63年10月8、9日近鉄戦(9日はダブルヘッダー)以来2度目の屈辱となった。

◆西武が69年ぶりの記録を作った。ロッテ3連戦を1-0、7-0、10-0で3連勝。同一カード3連続完封は西鉄時代の56年6月19~21日(小倉豊楽園、平和台)の近鉄3連戦以来。与座海人投手(29)今井達也投手(27)、そしてこの日の隅田知一郎投手(25)と先発投手陣の働きが光った。西口文也監督(52)は「この3試合に関しては先発がしっかりと自分の仕事をしてくれたと思いますし、バッテリーでよく試合を作ってくれたと思います」とたたえた。その隅田は7回4安打8奪三振の好投で、防御率は再び0点台突入の0・98に。「去年ロッテに(4勝21敗と)やられた分、3連勝するという気持ちでけっこう大事な試合だったと思います。しぶといチームだと思うので、そういうチームに勝っていかないといけないので。勝てて良かったです」と喜んだ。西武の3試合連続完封勝ちは22年4月19~22日以来で、同一カード3連戦では西鉄時代の56年6月19~21日近鉄戦で畑→島原→稲尾の3人が続けて完封して以来2度目。13日ソフトバンク戦で93年8月につくった球団記録の4試合連続完封に挑戦する。一方、ロッテの3試合連続完封負けは22年4月17~20日以来10度目の球団タイ記録で、同一カード3連戦では大毎時代の63年10月8、9日近鉄戦(9日はダブルヘッダー)以来2度目の屈辱となった。

◆ロッテが3試合連続の0封負けを喫し、両リーグ最速の20敗に到達した。この日試合前練習に参加せず、2試合連続で欠場となった高部瑛斗外野手(27)について、吉井理人監督(60)は「左手首痛で、明日スイングチェックすると言ってたんで、たぶん火曜からはいけると思います」と、13日の楽天戦から復帰見込みであることを明かした。高部は今季ここまで28試合に出場し、打率2割8分1厘。9日の西武戦(県営大宮)まで6試合連続安打を放つなど好調だった。

◆ロッテが3試合連続の0封負けを喫し、両リーグ最速の20敗に到達した。先発の石川柊太投手(33)は3回に四球と連打で1死一、三塁のピンチを招くと、西武のルーキー渡部聖に先制の中前適時打を浴びた。直後のネビンにも左越え二塁打を浴びこの回3点を献上した。6回にも2死二塁から古賀悠に右中間への適時打を浴びた。吉井理人監督(60)は「今日はボール先行が多かった。あの回もストライク取りに行ったところを打たれたんですけど、でも、悪いなりに6回までは頑張ってくれました」と話した。2番手の木村優人投手(19)も、味方失策もありアウトを取りきれず2/3回を5失点と1イニングを投げられず降板した。高卒2年目の早坂響投手(19)はプロ初登板で1回を投げ3安打1失点だった。打線は藤岡裕大内野手(31)が猛打賞の活躍もつながらなかった。吉井監督は「調子がいい選手が少ない。(調子が)悪い選手は上げる作業をしていくしかない。野球で相手あることなんで、いろいろやりますけど、本当にやってみないと分からない。1人1人がしっかり自分のできることをできるように、調子を上げていくしかない。明後日からまた、しっかりやっていきます」と切り替えた。ロッテの同一カード3試合連続完封負けは63年10月8日、9日(ダブルヘッダー)の近鉄戦以来62年ぶり2度目となった。西武の3試合連続完封勝ちは22年4月19~22日以来で、同一カード3連戦では西鉄時代の56年6月19~21日近鉄戦で畑→島原→稲尾の3人が続けて完封して以来2度目。13日ソフトバンク戦で93年8月につくった球団記録の4試合連続完封に挑戦する。一方、ロッテの3試合連続完封負けは22年4月17~20日以来10度目の球団タイ記録で、同一カード3連戦では大毎時代の63年10月8、9日近鉄戦(9日はダブルヘッダー)以来2度目の屈辱となった。

◆西武の中村剛也内野手(41)が試合終盤、勝利へ近づける貴重な適時打を放った。3打席凡退で迎えた7回1死一、三塁の打席。ロッテ木村の2-2からの低めカットボールを、左翼へはじき返し適時二塁打に。リードをこの時点で5点に広げた。「ランナーをかえすことができて良かったです」と今季7打点目を振り返った。プロ24年目を迎えている。打ちまくっていた4月上旬と比べると、打率は少々下降傾向にあったものの、2日連続でしっかりと引っ張って安打にしており、まだまだ頼れる存在だ。試合後にはスタッフから「ナイスヒットです」と声をかけられると、一緒に歩いていた炭谷銀仁朗捕手(37)が「ありがとうございます」と返答。中村剛は「お前打ってへんがな」と迅速に明瞭に的確に差し込んでいた。【金子真仁】

◆前夜に満塁本塁打をかっ飛ばした西武タイラー・ネビン外野手(27)が、連日の活躍を見せた。3回、渡部聖の適時打で先制し、なおも1死一、二塁。ロッテ石川柊の高め直球を捉え、打球は左翼フェンスを直撃。2点適時二塁打となった。「高めのボールに対してうまくコンタクトすることができたよ」母の日のこの日は、ネビンも他の日本人選手たちと同様にピンクのリストバンドを身につけ、自身でもピンクのバッティンググローブで打席に立った。殊勲打を放って二塁上で走者2人の生還を確認すると、そのピンクグローブを付けた両手を左翼席へ向けて高く掲げた。人さし指と小指を立て、残り3本の指を前でそろえる。高校時代からの5~6人の仲間内で応援していたという「BLINK-182」というバンドが使う「やってやるぞ!!」の決めポーズだ。「俺たちは一緒だ」の意味も込めて使い、選手たちはもちろん、西武ファンへも浸透し始め「みんなが思った以上にポーズを喜んでくれて驚いているよ」と喜んでいる。試合後には記者にも「イエイ!」と、そのポーズを示すなど、頼れる助っ人がますます乗ってきた。【金子真仁】

◆西武の源田壮亮内野手(32)が安打、中堅への三塁打、あと1メートル高ければ本塁打の二塁打...と一気に乗ってきた。右足を痛めて戦列を離れていたが、復帰後の3試合はこれで11打数6安打。「しっかりケガを治す時間をいただいたので、万全に戻ってこれましたし、またチームの力になれるように頑張ります」とお立ち台で話し、4連勝にわく西武ファンをさらに盛り上げた。第5打席が本塁打ならサイクル安打だったが、惜しくも凡退。「スタンドからホームランコール来るかなって思ったんですけど、普通に応援歌だったんで、普通に行きました」と今度はスタンドを笑わせていた。

◆黄金時代のレジェンドソングが、黄金ルーキーを輝かせた。西武ドラフト2位の渡部聖弥外野手(22)がロッテ戦で先制打含む3安打。このところバットが湿りがちだったが「今日3本出たので、すごく収穫は大きいかなと思います」と満足そうに振り返った。3回1死一、三塁。左翼席が"民族大移動"を始めた。曲に乗って左右へ駆け回る。この日、テレビ中継の解説で通算525本塁打の清原和博氏(57)が久しぶりに所沢を訪れた。その清原氏の応援歌が今は「チャンステーマ2」と呼ばれ、この日はいきなりルーキーの打席で流れた。♪光輝く、日はまた昇る、燃える男だ、チャンスに強いぞ聖弥♪名曲が9度繰り返され「強いぞ」と歌われた瞬間の球を、チャンスに強い聖弥はタイムリーにした。大商大出身のドラフト2位ルーキーは、昨年3月18日に慶大と練習試合をした。慶大でプレーする長男正吾選手の試合を見に、清原氏も訪れた。「試合後に写真を撮っていただいて。テレビで見るよりも大きくて、こういう打者がホームランたくさん打つんだなと思いました」と懐かしむ。1年2カ月後、まさかの形で同じ球場で。「あの応援歌が清原さんというのは聞いたことがあって、感じながら打席に立ちました」。そこで光り輝けるのが燃える男の真骨頂だ。渡部聖の個人応援歌はまだなく、普段は若手汎用(はんよう)応援歌が使われる。「実は...ほしいっす。シーズン中に追加されるのってよくあるじゃないですか」。次なる黄金時代を担う、堂々たる主軸だ。【金子真仁】

◆西武が今季初の2桁得点で大勝して4連勝。隅田が7回を3安打無失点でリーグトップの5勝目を挙げた。打線は三回に渡部聖とネビンの連続適時打で3点を先行して主導権を握った。ロッテは精彩を欠き、3試合連続の零敗。

◆ロッテは先発の石川柊が6回4失点と振るわず、2番手の木村も失策が絡んで5失点(自責点2)。両リーグ最速で20敗目を喫し、借金は今季最多の8に膨らんだ。打線は散発の4安打に封じられ、同一カード3戦連続零封負けは大毎時代の1963年10月8、9日の近鉄戦(9日はダブルヘッダー)以来62年ぶりの屈辱。吉井監督は「調子のいい選手が少ない」と悩ましげだった。

◆西武が5月9日のロッテ戦(県営大宮)から○1-0→○7-0→○10-0と3試合連続無失点勝利。西武(前身を含む)が3試合以上続けて無失点勝利をしたのは、2022年4月19-22日(○4-0ロッテ→○3-0ロッテ→○3-0楽天=3試合全て継投)以来3年ぶり5度目。同一カード3試合連続無失点勝利は、1956年6月19-21日の近鉄戦(○8-0=畑の完封→○2-0=島原の完封→○1-0稲尾の完封)以来69年ぶり2度目。13日のソフトバンク戦(京セラ)で、93年8月7日のダイエー戦-同12日のロッテ戦でマークした4試合連続無失点勝利の球団記録に挑む。

◆西武・源田壮亮内野手(32)が今季2度目の3安打をマークした。七回1死満塁から右翼へ2点二塁打を放ち「外野まで飛ばしたかった。いい打球が飛んでよかった」。本塁打が出ればサイクル安打となった八回は一ゴロに倒れた。9日に右大腿(だいたい)直筋損傷から復帰すると、その後は11打数6安打と好調を維持し「またチームの力になれるように頑張りたい」と語った。

◆西武・隅田知一郎投手(25)が7回3安打無失点でリーグトップの5勝目。防御率を再び0点台となる0・98とし「(チームの)いい流れに乗せてもらって、マウンドに上がれた」とうなずいた。3、4月は4戦4勝の圧巻の成績で月間MVPを受賞。西口監督は「隅田らしく緩急をつけてよく抑えてくれた」とたたえた。左腕はお立ち台で「全国のお母さんありがとうございます」と感謝した。

◆西武は11日、ロッテ7回戦(ベルーナ)に10-0で大勝して連勝を4に伸ばし、貯金を2年ぶりに4に積み上げた。ドラフト2位・渡部聖弥外野手(22)=大商大=が決勝打を含む3安打1打点と活躍。球団OBで通算525本塁打を放った清原和博氏(57)が放送席で見守る前で、14安打10得点と打線が爆発した。♪光り輝く 日はまた昇る 燃える男だ チャンスに強いぞ聖弥!!かつてのレオの主砲、清原和博氏の応援歌がドーム内に響く中、渡部聖は打席に向かった。「前にあの応援歌がかかったとき、清原さんのだと聞いた。内容としては良くなかったが、気持ちで出した一本です」0-0の三回1死一、三塁。石川柊のカットボールを中前に運んで三走を迎え入れると、2万5000人を超える本拠地の観衆から大歓声を浴びた。今は「チャンステーマ2」として使われている曲。この日は清原氏がテレビ解説のため来場しているとあって、おなじみの勇壮な旋律が流れると、オールドファンを中心にスタンドの熱気は最高潮に達した。「黄金期を支えたとんでもないスーパーバッター」と、清原氏を仰ぎ見る渡部聖。実は昨年、母校・大商大で行われた慶大との練習試合に長男・正吾さんの応援のため清原氏が訪問。記念撮影を申し込み「すごく大きかった。こういうバッターがホームランをたくさん打つんだなと思った」と圧倒されたという。1986年、清原氏は高卒1年目として史上最多の31本塁打を放ち、新人王に輝いた。渡部聖も「ゴールデンルーキー」の呼び名に恥じぬよう、七回に左前打、八回には中前打で出塁し、今季3度目の3安打をマーク。打率を・343まで引き上げ「3本出たので収穫は大きい」と胸を張った。ロッテに対し、球団では69年ぶりとなる同一カード3試合連続無失点勝利を挙げ、4連勝を飾った。西口監督は「先発がしっかりと自分の仕事をして、攻撃陣も程よく今日は点を取ってくれた」とご満悦だった。母の日。渡部聖は試合後に毎日連絡をくれるという母・知枝さんに、今年はタンブラーをプレゼント。「いい時も悪い時もあるが、しっかり勉強して成長したい」と誓いを立てた。周囲の支えを力に、ルーキーイヤーを走り抜く。(石井孝尚)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
日本ハム
20141 0.588
(↑0.012)
-
(-)
108122
(+4)
104
(-)
39
(+2)
14
(+2)
0.233
(↑0.001)
2.470
(↑0.07)
2
(1↓)
ORIX
18143 0.563
(↓0.018)
1
(↓1)
108123
(+1)
121
(+7)
26
(-)
18
(-)
0.276
(↓0.003)
3.180
(↓0.11)
3
(-)
西武
19150 0.559
(↑0.014)
1
(-)
109101
(+10)
87
(-)
12
(-)
30
(+2)
0.241
(↑0.004
2.350
(↑0.07)
4
(-)
ソフトバンク
16182 0.471
(↑0.016)
4
(-)
107136
(+7)
117
(+1)
23
(+2)
26
(-)
0.253
(↑0.002)
2.790
(↑0.05)
5
(1↓)
楽天
15190 0.441
(↓0.014)
5
(↓1)
10998
(-)
120
(+4)
15
(-)
31
(-)
0.238
(↓0.004)
3.430
(↓0.03)
6
(-)
ロッテ
12200 0.375
(↓0.012)
7
(↓1)
11181
(-)
112
(+10)
15
(-)
13
(-)
0.206
(↓0.003)
3.150
(↓0.14)