1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 |
阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 2 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:村上 頌樹(6勝1敗0S) 敗戦投手:髙橋 宏斗(2勝4敗0S) |

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◆阪神が投手戦を制した。阪神は初回、森下の適時打で先制する。そのまま迎えた6回裏には、佐藤輝の適時二塁打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・村上が9回無失点の快投。今季2度目の完封で6勝目をマークした。敗れた中日は、打線が7安打で無得点とつながりを欠いた。
◆阪神石井大智投手(27)、阪神高寺望夢内野手(22)が、出場選手登録された。石井は4月30日に体調不良のため、出場選手登録を抹消。最短の1軍昇格となる。今季は11試合に登板し、8ホールド、防御率0・75と好成績を残していた。石井は練習後、「一番キツい9連戦のところでこうなってしまって、チームに、特に中継ぎ陣にはすごく申し訳ないことをした。今できることをしないといけなかった。準備はしてきたのでまずは最短で戻ってこられて良かったですし、登板があればそこでベストを尽くして頑張りたい」と力を込めた。高寺は今季、プロ初の開幕1軍入りも、5試合出場で5打席で無安打となり、4月28日に出場選手登録を抹消。その後の2軍戦では、7試合で30打数12安打の打率4割、5打点の好成績を残し、再昇格した。
◆単独首位に浮上した阪神は、ここまで1勝4敗と相性の悪い中日と対戦する。今季はすでに5勝を挙げている、村上頌樹投手(26)が先発。リーグ単独トップとなる6勝目を狙う。打線は、5月に入ってから、6試合で23打数1安打の前川右京外野手(21)が、今季初の8番で先発出場。5月は7試合すべてスタメンで30打数9安打の小幡竜平内野手(24)が、2試合ぶりの6番に入った。
◆阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が元中日監督の与田剛氏(59)とともに、NHKの中継で解説を務めた。試合開始直前、今季から指揮を執る藤川球児監督(44)のカラーは出てきたかと聞かれた岡田顧問は「野手の方は結構順調に来たけど、投手陣、先発の駒が少ないんですかね。それの負担がちょっと来てる感じですかね」と答えていた。岡田顧問(67)は3月28日の開幕戦を解説した直後、体調不良で入院していたが、4月27日の阪神-巨人6回戦(甲子園)でテレビ朝日系列の中継内で特別ゲストを務め、仕事復帰していた。
◆阪神森下翔太外野手(24)が、前戦までの勢いそのままに、先制打を放った。中野拓夢内野手(28)の左二塁打で1死二塁。森下はカウント2-1から中日先発高橋宏の151キロ直球を捉えた。打球は中堅手の前に落ち、先制の適時打となった。森下は初回、攻守で躍動。表の守備で、本塁への好返球を見せ、相手の先制を阻止。直後の裏の攻撃で先制点を奪った。森下は5日からの巨人3連戦(東京ドーム)で、14打数8安打、3本塁打、9打点。試合前まで、打率、安打数、出塁率のリーグ3冠で、前戦の7日巨人戦まで、4試合連続で本塁打を放っている。森下は「少し詰まった当たりでしたが、良いところに飛んでくれました。(中野)拓夢さんの走塁あっての先制点だと思います」とコメントした。
◆阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が森下翔太外野手(24)の成長に目を細めた。元中日監督の与田剛氏(59)とともに、NHKの中継で解説。初回1死二塁で森下が高め直球を振り抜き、先制の中前適時打を放った。与田氏が「岡田さん、森下にどんな指導したんですか?」とたずねると「去年ね、ちょうど交流戦終わった時ぐらいかな、今の打ち方じゃ打てないっていうかね、おーん。グラウンドで教えたの本当に初めてですね、三塁側ベンチの前でね、みんなの前でね」と振り返った。現在4戦連発中で、この日も幸先の良い先制の一打に「あそこで振り切れるんですよね、差されたらショートフライとかセカンドフライとかになるんですけど、差されても振り切れるんですよね」と評価していた。
◆阪神村上頌樹投手(26)が2戦連続の完封勝ちで、リーグ単独トップの6勝目を挙げた。9回を投げて98球と自身初のマダックス(100球未満での完封)も達成した。チームは雨天中止となった9日から一夜明けて白星を挙げ首位をキープ。前回の4月29日~5月1日の3連戦(バンテリンドーム)で今季初の同一カード3連敗を喫した中日に、本拠地甲子園で一矢報いた。先発の村上は初回、1死二塁で上林に右前打を浴びるも、右翼手森下の本塁への好返球もあり無失点スタート。その後は二塁を踏ませぬ好投で、9回5安打無失点だった前回2日ヤクルト戦(甲子園)に続く完封勝利となった。先制は乗りに乗る森下翔太外野手(24)のバットからだった。中野が左翼への二塁打を放ち1死二塁で、中日先発高橋宏の151キロ直球を捉えて先制の中前適時打。4日ヤクルト戦(甲子園)から続いていた連続試合本塁打は4でストップしたが、リーグトップの安打数は47に。さらに6回2死三塁で4番佐藤輝明内野手(26)が左翼へ適時二塁打。リーグトップを走る打点を32に伸ばした。この日は毎年恒例の女性ファン向け「TORACO DAY」を開催。スタンドから黄色い声援を送ったTORACOたちを喜ばせた。
◆阪神村上頌樹投手(26)が2戦連続の完封勝ちで、両リーグトップの6勝目を挙げた。9回を投げて98球と自身初のマダックス(100球未満での完封)も達成した。チームは雨天中止となった9日から一夜明けて白星を挙げ首位をキープ。前回の4月29日~5月1日の3連戦(バンテリンドーム)で今季初の同一カード3連敗を喫した中日に、本拠地甲子園で一矢報いた。先発の村上は初回、1死二塁で上林に右前打を浴びるも、右翼手森下の本塁への好返球もあり無失点スタート。その後は二塁を踏ませぬ好投で、9回5安打無失点だった前回2日ヤクルト戦(甲子園)に続く完封勝利となった。先制は乗りに乗る森下翔太外野手(24)のバットからだった。中野が左翼への二塁打を放ち1死二塁で、中日先発高橋宏の151キロ直球を捉えて先制の中前適時打。4日ヤクルト戦(甲子園)から続いていた連続試合本塁打は4でストップしたが、リーグトップの安打数は47に。さらに6回2死三塁で4番佐藤輝明内野手(26)が左翼へ適時二塁打。リーグトップを走る打点を32に伸ばした。この日は毎年恒例の女性ファン向け「TORACO DAY」を開催。スタンドから黄色い声援を送ったTORACOたちを喜ばせた。マダックス 100球未満での完封を意味する造語。大リーグのブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りしたグレグ・マダックスは、通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力で「精密機械」と呼ばれた。村上が98球で無四死球完封勝ち。阪神で100球未満の完封勝ちは21年10月2日中日戦で97球の高橋以来となり、村上は初めて。同投手は2日ヤクルト戦も与四死球0で完封勝ちしており、2試合連続無四死球完封勝ちは20年9月11日広島戦、同17日巨人戦で記録した西勇(阪神)以来でセ・リーグ10人目。阪神では69年5月7日広島戦、同11日巨人戦の若生、20年西勇に次いで3人目だ。これで村上は4月18日広島戦の3回から28回連続与四死球0と、抜群の制球力を見せている。
◆中日先発の高橋宏斗投手(22)が立ち上がりに捕まった。1回1死から阪神2番中野拓夢内野手(28)に左中間への二塁打を許し、続く3番森下翔太外野手(24)に中前に先制打を打たれた。前日9日は雨天中止。高橋宏はこの日、スライドでの先発だった。「雨は予想できたんで、どっちにも転んでいいように、とは思っていた。やるべきことは変わらないです」。前回の阪神戦は4月11日(甲子園)。4回9安打5失点で降板し、黒星がついていた。それだけに、リベンジに向けての思いは強かったはずだ。ともに開幕投手を務めた阪神村上頌樹投手(26)との投げ合い。高橋宏は2回以降締まった投球を続けたものの、6回、佐藤輝明内野手(26)に左中間への適時二塁打を許した。打線の援護がないまま、高橋宏は7回7安打6三振1四球2失点、ジャスト100球で降板した。チームの阪神戦連勝は4で止まった。
◆阪神先発の村上頌樹投手(25)が2試合連続の完封勝利を果たし、両リーグトップとなる6勝目をマークした。初回は先頭岡林に左前打を浴びるなどで1死二塁。3番上林の右前打が先制打になると思われたが、右翼手・森下翔太外野手(24)の好返球で二塁走者岡林は本塁憤死。先制点を許さなかった。2回以降はナインの堅い守備が味方した。打たせて取る投球を見せ、要所で三振に斬るなど、いつもの安定感が光った。対中日戦では、昨季9月4日から4連勝となった。村上は前回登板の2日ヤクルト戦(甲子園)でも、122球の熱投で9回5安打完封勝利。2試合連続で1人で投げ抜いた。先発予定だった前日9日の試合が雨天中止となり、約2年ぶりのスライド登板となったこの日も圧倒する投球で勝利を呼び込んだ。
◆エースの輝き村上頌樹マダックス達成&2試合連続完封<投球内容>回:9球:98安:7振:5四:0死:0失:0?プロ野球 (2025/5/10)??阪神×中日??Live on DAZN#オレをみろ #阪神タイガース pic.twitter.com/qWdjvAwDm3
◆阪神中野拓夢内野手(28)が村上頌樹投手(26)のマダックス(100球未満での完封)も達成をお膳立てした。2-0で最終回を迎えた時点で、村上は88球を投じていた。9回先頭の田中を2球で遊ゴロに仕留めるも、続く上林に4球目を右前打とされた。この時点で94球。二塁を守る中野は冷静だった。「見てて分かってましたし狙っているだろうなと思っていたので。ゲッツーを考えつつも1つずつアウトを積み重ねていこうという意識で最後は守っていた。ゲッツーを取れる打球が飛んできたのでそこはマダックスのためにもゲッツーは取りたいと思っていました」その思惑通り、4球目のチェンジアップを打ち返したボスラーを二ゴロ併殺。右腕のマダックス達成をともに喜んだ。
◆阪神村上頌樹投手(26)が2戦連続の完封勝ちで、両リーグトップの6勝目を挙げた。9回を投げて97球と、自身初のマダックス(100球未満での完封)も達成した。「マダックス」は86~08年に大リーグのブレーブスなどでプレーしたグレッグ・マダックスが名前の由来。通算355勝を挙げて殿堂入りした大投手だ。藤川監督はメジャー挑戦していたレンジャーズ時代、マダックスの実兄であるマイク・マダックス投手コーチから指導を受けていた過去があった。「僕、お兄ちゃんに教わってるんで。お兄さんもすごくコントロール良かったですね、マダックスって。レンジャーズで習いましたけど。でも確かに背格好、身長等は村上に似てますね」。思い出を振り返り、村上と重ね合わせた。
◆阪神村上頌樹投手(26)が2戦連続の完封勝ちで、両リーグトップの6勝目を挙げた。9回を投げて98球と自身初のマダックス(100球未満での完封)も達成した。村上が98球で無四死球完封勝ち。阪神で100球未満の完封勝ちは21年10月2日中日戦で97球の高橋以来となり、村上は初めて。同投手は2日ヤクルト戦も与四死球0で完封勝ちしており、2試合連続無四死球完封勝ちは20年9月11日広島戦、同17日巨人戦で記録した西勇(阪神)以来でセ・リーグ10人目。阪神では69年5月7日広島戦、同11日巨人戦の若生、20年西勇に次いで3人目だ。これで村上は4月18日広島戦の3回から28回連続与四死球0と、抜群の制球力を見せている。マダックス 100球未満での完封を意味する造語。大リーグのブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りしたグレグ・マダックスは、通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力で「精密機械」と呼ばれた。
◆中日が今季7度目の完封負けを喫し、対阪神戦の連勝は4でストップした。先発高橋宏斗投手(22)は初回、阪神森下翔太外野手(24)に先制打を打たれ、6回にも佐藤輝明内野手(26)に適時二塁打を許した。7回7安打6三振1四球2失点で降板。打線の援護なく、今季4敗目を喫した。
◆中日が今季7度目の完封負けを喫した。先発高橋宏は7回7安打6奪三振2失点で今季4敗目。「勝てる試合にできなかった。先制点をああいう形で与えてしまった」と初回に許した森下の先制打を反省。井上監督は「上を目指してほしい。エースとして負けないという気持ちを持ってもらわないと困る」と奮起を促した。打線は阪神村上にマダックスを許しての完敗。阪神戦の連勝は4で止まった。
◆阪神が、今季初の「TORACO DAY」の一戦で、接戦をものにし、単独首位をキープした。先発の村上頌樹投手(26)は、2試合連続完封で早くも今季6勝目を手にした。98球で自身初のマダックス(100球未満での完封)も達成した。打線は初回に1死二塁から森下翔太外野手(24)の中前適時打で先制。その後、両チーム無得点が続いたが、6回2死三塁佐藤輝明内野手(26)の左中間を破る適時二塁打で追加点を入れた。この日は「TORACO DAY」で小学4年生の松尾心々菜さん、小学2年生の橋詰彩美さんも、インタビューを行った。
◆阪神森下翔太外野手(24)が攻守の大活躍で「TORACO」を沸かせた。初回から大暴れだ。1死二塁の初打席。中日高橋宏の151キロ直球を捉えた。「詰まっていた」としながらも、ライナーで中前打。走者中野を一気に生還させ、幸先良く先制点を挙げた。「積極的に甘い球があればいく感じ。難しい打球だったんですけど(中野)拓夢さんがいいスタートを。感謝したいと思います」直前の守備では1死二塁から上林の右前打をバックホーム。正確なワンバウンド送球で本塁憤死に仕留め、先制点を防いだ。「1打席目のバッティングにもつながった守備だったと思います」。初回から攻守に高い集中力を発揮し、勝利を呼び込んだ。連続本塁打こそ4試合で止まったが、5試合連続打点はキープ。25打点は巨人岡本に並んでリーグ3位に浮上した。勝利打点はチームメートの大山、岡本と並んでトップの5打点。打率3割4分1厘、安打数47もリーグトップを快走中。「4月は全然得点圏で打てなかったり打点も取れなかった。5月に入って勝利に貢献できている」と手応えを感じている。恒例の女性向けイベント「TORACO DAY」として開催されたこの日。「推しの選手」部門2位、「恋人にしたい選手」部門で3位の得票数を集めるなど、今や女性ファンからも注目の的だ。お立ち台では小学2年生の橋詰彩実(あみ)ちゃんから「好きな髪形はなんですか?」と質問され、「自分は彩実ちゃんみたいな髪形が好きです」。さすがの男前な回答を返し、球場を沸きに沸かせていた。実は森下自身、この日も含めて過去3年間の同イベント開催時は、通算20打数6安打、3打点。打率はちょうど3割と活躍を届けてきた。「TORACOデーを通して見に来てくれることもあると思う。継続的に活躍していきたい」。3年目の24歳は、今年もカッコ良かった。【波部俊之介】
◆阪神中野拓夢内野手(28)がマルチ安打をマークした。初回1死から左翼へ二塁打を放ち先制の口火を切ると、3回2死一塁で左前打。「打席の内容がすごくいいと思っている」と手応えあり。これで中日高橋宏には今季5打数5安打。7日巨人戦で背中に死球を受けたアクシデントも感じさせない活躍だ。9回守備では1死から二ゴロ併殺を完成させ、村上のマダックスをお膳立て。「マダックスのためにもゲッツーは取りたいと思っていました」と喜んだ。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が勝利を引き寄せる一打を放った。1点リードのまま迎えた6回2死三塁、フルカウントから中日高橋宏の外高め直球を捉えた。「もう本当にいいピッチャーなんで。チャンスは少ない。あの打席で、1本が出てよかったです」。この日初めて回ってきたチャンスを一振りで仕留めた。これで32打点目を挙げ、2位の広島末包と3差。本塁打とともにリーグトップを快走する。22試合で22打点を稼いだ4月に続き、5月に入ってここまで8試合で8打点と量産体制をキープ。増していく頼もしさを藤川監督も「3番、4番と打点を挙げて。その一方で大山が敬遠されるというところでは、チームとしての攻撃が相手にとって考えさせるところが現状ではあるということ」とたたえた。この日は20年ドラフト同期入団の村上がマダックスを達成。「(意識は)ありましたよ。『もう頑張れ』って」。応援しながらしっかり後ろを守った。「もう本当にさすがですね。すごくいい投手だなと改めて感じました」。そう絶賛したお立ち台では「TORACO DAY」のイベントとして、小学生の女の子2人からヒーローインタビュー。「好きな海の生き物はなんですか?」と聞かれ「イルカの背中に乗ってみたいです」と答えるユーモアでも沸かせた。ファンの黄色い声援の先には虎の4番がいる。【磯綾乃】
◆日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(48)と田村藤夫氏(65)による「ダブル解説」の3回目です。同じ試合を捕手出身の両氏がそれぞれの視点で解説します。【田村藤夫】開幕投手の投げ合いで、ロースコアはわかっていたことだ。こういう時、初回の攻撃が試合の行方を大きく左右する。その鉄則は両チームともによく理解していたはずだ。その上で指摘するなら中日は初回1死二塁。上林の右前打で、岡林が生還できなかったことが痛恨だった。冷静に振り返ると、1死二塁でカウント1ボール。落ちるボールを上林はひっかけるように右方向を意識した打ち方だった。強いゴロでもライナーでもない。ほぼボテボテだが、飛んだコースが良かった。中野がギリギリで追い付かず、右翼森下が捕球するまで時間を稼げる球足だった。二塁走者の岡林は、リードしつつ、村上が足を上げたところでさらにリードを広げ、ほぼ三遊間の真ん中付近まで到達し、そこで上林の打球を確認し、右方向への緩いゴロだと分かれば、岡林の足なら楽々セーフという場面だった。三塁を回ったところでバランスを崩していたが、私の目にはあの当たりならば、ほぼ間違いなくセーフだろうと、確信に近いものがあった。それだけに、岡林はさらに打球判断を磨くべきと感じる。あれが、強烈なゴロや、ライナー性の打球ならば、判断にも迷いが出てくるだろうが、そこを踏まえると、勝敗を分けるプレーになった。また、その裏の守りで1死から中野が二塁打を放つのだが、打った瞬間にレフト鵜飼の動きが気になった。私には、センター岡林に委ねたいような動きに感じた。私の目にはそう映っただけかもしれないが、あそこは打球に真っすぐチャージしてほしい。最終的に鵜飼が処理したが、最初から全力でチャージしていればセカンドはきわどかったのではないか。センター岡林からすれば回り込んで右足で踏ん張って二塁に送球しなければならない。鵜飼は大きく体勢をひねらず、送球できたことも加味すると、結果は二塁打になったかもしれないが、初回のチャンスをつぶしていただけに、アグレッシブさが欲しかった。エース対決といえども、立ち上がりは最大のチャンス。そこで、確実に1点を奪う走塁ができるか、走者に先の塁を与えない激しいチャージができるか。その小さな差が1点となって現れる。殊に中日はこうした僅差の試合をものにする戦いが続いている。余計に、ワンプレーの精度を高めること、その必要性を感じさせられた。(日刊スポーツ評論家)【里崎智也】村上が素晴らしいピッチングで阪神が快勝したと、見えるかもしれないが、私の目には初回の両チームの攻防に、この試合に限り、一瞬の判断の差がうかがえた。中日は初回1死二塁。上林が一、二塁間を破るヒット。岡林はホームを狙うが、完璧にアウトのタイミングだった。岡林は三塁を回ったところでつまずいている。回したサードコーチの判断は当然だが、つまずいた岡林自身が、ここは自分で判断すべきだ。まだ1死だったこと、そして主軸に回ること、そしてつまずいている岡林自身が、アウトのタイミングだと自己判断しなければならない。かつ、ここで上林が一塁でストップしている。上林は岡林の走塁、森下の返球が視野に入っているはずだ。ならば、一塁大山がカットする可能性を念頭に、二塁を狙わないと。それがおとりの動きになり、岡林の走塁をアシストできれば最善の判断となり、たとえ岡林がアウトになっても二塁に進んでいればまだチャンスは残った。森下の返球が良かった、という表面的なことではない。阪神はその裏、1死二塁から森下の中前に落ちるヒットで中野が生還する。ここでもセンター岡林は森下が打った瞬間に1、2歩下がってから前進した。中野はその動きを視野に入れ、楽々ホームに帰っている。岡林ばかりを責める意図はないが、ここでも打った瞬間に思わず下がってしまったことで、中野に走塁でのアドバンテージを与えてしまった。逆に、1歩目を前に踏み出す判断ができれば、あそこまで余裕をもって三塁を回ることはできなかったのではないか。少なくとも、私の目にはそう映った。極め付きは6回2死三塁から佐藤輝のダメ押しタイムリーの場面だ。2ボールとなったところで、中日バッテリーは四球やむなしの部分はあったと想像する。それが3球目にボール球のカットボールで空振りを奪い、フルカウントに持ち込んだことで、欲が出てしまったのではないか。最後、外角真っすぐはストライクゾーン。佐藤輝はバットを当てるような軽打で左中間を破った。フルカウントからも、2ボール時の四球やむなしの気持ちを失わず、もう少し広いゾーンで、との考えがあれば、あの2点目はどうなったか。粘れる可能性は残したと感じた。私は捕手だったため、走塁までの前段階としての野手、あるいは走者の細かい動きを、同時進行で見る習性がある。その感覚から言わせてもらうと、この試合では両チームの一瞬の判断の良しあしに明暗を感じ取った。(日刊スポーツ評論家)
◆阪神村上頌樹投手(26)が2戦連続の完封勝ちで、リーグ単独トップの6勝目を挙げた。9回を投げて98球と自身初のマダックス(100球未満での完封)も達成。チームを白星に導き、首位をキープした。阪神藤川球児監督(44)は試合後、この日の打線の並びについて聞かれ言及。前川右京外野手(21)がプロ初となる8番に入った。「何かが下がってそうしているわけではないので。こちらが見ているものと彼の考えているところを一致させているだけなので。打順が下がっていることで、パフォーマンスが落ちているから、どうこうではないということですね」調子や状態で打順を決めたわけではないと説明。この日第1打席で左前打を放った前川自身は「1本目から、2本目が出ないので。やっぱり数字が残ってこない。そこをどうするか頑張ります」と覚悟を口にした。
◆黄色い声援を力に変えた。阪神村上頌樹投手(26)が2試合連続の完封勝利を挙げた。98球で中日打線を料理するマダックス(100球未満での完封)を達成。両リーグ単独トップの6勝目を挙げた。この日の甲子園はガールズフェスタ「TORACO DAY」の初日。女性ファンも多く集まり、観客4万2598人の聖地で圧倒的な投球を披露した。ゲームセットの瞬間、村上からガッツポーズが飛び出した。最後は併殺で自身初となる2試合連続完封勝利。大歓声の中、すぐに白い歯を見せながら、マウンド上でハイタッチした。「完封できたのがまず一番。2試合連続だったので、うれしかったです」自身初、阪神では21年10月2日中日戦の高橋遥人以来のマダックス達成だ。最も球数を要したのは2回だが、それでも14球。最後は9回1死一塁から98球目でボスラーを二塁併殺に仕留めた。「テンポ良くいけた。野手の方が助けてくれた」。何より28イニング連続無四死球。「無駄な四球がなかったことが良かった」とゼロ行進につながった。マダックスはブレーブスなどでプレーしたMLB通算355勝グレグ・マダックスが名前の由来。藤川監督はレンジャーズ時代、同投手の兄マイク・マダックス投手コーチから指導を受けた経験があり「お兄さんもすごくコントロール良かったですね。(弟のグレグに)背格好、身長等は村上に似てますね」と重ねた。球団で21年高橋遥人以来の2戦連続完封。前回の2日ヤクルト戦から3日後の5日、チームへの思いを明かしていた。「開幕してからリリーフの方々にいっぱい投げてもらっている。長いイニングを投げて休ませたかった」。自分のためではない。2試合とも救援陣の温存に成功。登板日以外にも好影響を与えている。この日は女性ファンのための「TORACO DAY」。過去2年は計7勝1敗と好相性の同イベントの今年初日に勝利を届けた。村上はTORACOへのアンケートで、友達にしたい選手3位にランクイン。「投票していただいてありがたい。満員の中で投げさせてもらえるのもありがたい」。感謝を胸に腕を振り続ける。雨天中止によるスライド登板も苦にせず、両リーグトップ6勝目。39奪三振もリーグ1位タイ。「真っすぐがいいから空振りがとれている。そこで変化球でゴロを打たせたり、フライアウトをとれたり」。単独首位を走る虎は開幕投手が頼もしい。【塚本光】マダックス 100球未満での完封を意味する造語。大リーグのブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りしたグレグ・マダックスは、通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力で「精密機械」と呼ばれた。▽阪神坂本(リードした村上について)「いつも粘り強く投げてくれている。頌樹さまさまですね。中継ぎも休める。全部いいように、頌樹がやってくれているんじゃないかな。野球はコントロールが大事だなと、いつも思わされます」
◆阪神・石井大智投手(27)が10日、1軍の試合前練習に合流した。4月30日に体調不良のため出場登録選手を抹消。2日間の静養を経て、ブルペン投球などを重ねていた。今季は11試合に登板して防御率0・75、チーム最多の8ホールドを記録。登録されれば最短での復帰となる。
◆阪神の石井大智投手(27)、高寺望夢内野手(22)が出場選手登録された。石井は体調不良のため4月30日に登録抹消。2軍で調整を続けて最短での復帰となった。抹消されている期間は「いつものようにブルペンに入っているつもりで(試合を)見ていました。バッターがどんな反応をしているか、自分だったらどう攻めるかの確認を」と1軍の全試合チェック。今季11試合で防御率0・75。勝利の方程式の一角が復帰し、ブルペン陣により厚みが加わった。高寺は開幕1軍入りも5試合の出場にとどまり4月28日に登録抹消。2軍では7試合に出場して打率・400(30打数12安打)と結果を残していた。
◆両軍のスターティングメンバーが発表された。阪神は「3番・右翼」の森下翔太外野手(24)に注目。ここまで打率・343、46安打はリーグ2冠。4日のヤクルト戦(甲子園)から自己最長タイの4戦連発中と絶好調だ。5戦連発となれば、球団では2010年のブラゼル以来、15年ぶり。
◆11日の中日戦(甲子園)で先発する阪神D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は、甲子園での試合前練習に参加し、短いダッシュなどで調整した。今季は9試合に登板して1勝1敗、防御率1・75。前回登板の4日のヤクルト戦(甲子園)では6回1/3を投げて4失点で初黒星を喫したが、初めて七回のマウンドを踏んだ。中日戦には1試合に救援登板して2イニングを無失点。打線の印象について「とにかくしつこいバッティング、足も絡めて作戦も多いチーム」と警戒した。4試合目の先発に向けて「動じず、いつも通りのピッチングができたら。後ろにいいピッチャーがたくさんおられるんで、僕はとにかくできることを全力で初回からやるだけ」と意気込んだ。
◆阪神・森下翔太外野手(24)のレーザービームがさく裂した。先発の村上は一回、先頭の岡林に安打を許し犠打で1死二塁。3番・上林の右前打で俊足の二走・岡林が本塁を狙ったが、右翼・森下が本塁へワンバウンドの好返球。本塁タッチアウトとし、中日の先制を阻止した。森下は今季3個目の補殺を記録。村上は続く4番・ボスラーを二ゴロに仕留めてスコアボードにゼロを刻んだ。
◆阪神が一回、森下翔太外野手(24)の適時打で先制に成功した。0-0の1死から中野が二塁打で好機を作ると、打席には4試合連続本塁打を記録している森下。表の守備では本塁へ好返球を見せた乗っている男が、中日の先発・高橋宏が投じた高めの直球を中前にはじき返し、中野が生還した。4日のヤクルト戦(甲子園)から5試合連続打点とした森下は「打ったのはストレート。少し詰まった当たりでしたが、良いところに飛んでくれました。(中野)拓夢さんの走塁あっての先制点だと思います」とコメントした。
◆重苦しい雰囲気を打ち破る4番・佐藤輝明内野手(26)の一打で、阪神が貴重な追加点を挙げた。1-0で迎えた六回、先頭の近本が中前打で出塁すると、続く中野の犠打でチャンスメーク。森下が二ゴロに倒れて2死三塁。この日初めて甲子園でチャンステーマが流れる中、打席に立った佐藤輝が左中間を破る適時二塁打を放った。六回まで無失点投球を続ける先発・村上に大きな援護点をプレゼント。佐藤輝は2試合ぶりの安打でリーグ最多の32打点目を挙げた。
◆阪神が2-0で中日との投手戦を制して首位の座を固めた。先発した阪神・村上頌樹投手(26)が2日のヤクルト戦(甲子園)に続いて2試合連続で完封勝利。わずか98球でマダックス(100球未満で完封勝利)を達成した。9日の試合が雨天中止となり、スライド登板で迎えた一戦。立ち上がりは中日打線に捕まった。先頭の岡林に安打を許すと、1死二塁から上林に右前打。先制を許したかと思われたが、本塁を狙った二走・岡林を、右翼・森下の本塁への好返球でタッチアウト。守備に救われた右腕は立ち直り、スコアボードにゼロを重ねた。中日打線に連打を許さない圧巻の投球でリーグトップの6勝目。甲子園での中日戦は通算6戦6勝とした。打線は一回に森下の5試合連続打点となる適時打で先制。1-0で迎えた六回には佐藤輝にも適時打が生まれ、リーグ最多32打点目を記録した。チームは中日戦の連敗を4でストップ。34試合を終え19勝14敗1分け、貯金5で首位に立っている。
◆阪神が中日戦の連敗を「4」で止めた。村上頌樹投手(26)が7安打98球で2戦連続完封勝利。自身3連勝で両リーグトップの6勝目(1敗)を挙げた。打線は一回1死二塁、森下翔太外野手(24)の中前打で先制。六回2死三塁では佐藤輝明内野手(26)の二塁打で加点した。森下は連続試合本塁打が「4」で止まったが、一回の守備で1死二塁からの右前打処理後に二走の生還を阻止する守備でも貢献。5戦連続打点をマークした。阪神投手の2試合連続完封は2021年の高橋遥人以来。
◆阪神・村上頌樹投手(26)が2日のヤクルト戦(甲子園)に続いて2試合連続で完封勝利。
◆阪神・中野拓夢内野手(28)が2試合連続のマルチ安打をマークした。一回、左中間への二塁打で出塁すると、森下の中堅への詰まり気味の打球で判断よくスタートし、先制のホームイン。「外野の位置も見て、打球のスピード的に落ちるかなと。正直、ちょっとギャンブル気味ではあったんですけど」と振り返った。高橋宏からは今季5打数5安打となり、「なるべく振りすぎないように、コンタクトする意識がそういう結果につながっていると思う」と分析した。
◆母の日、前祝いや!! 阪神は中日戦に2-0で勝利し、単独首位をキープした。村上頌樹投手(26)が9回7安打無失点で2試合連続の無四球完封勝利。98球で自身初のマダックス(100球未満で完封)を達成し、リーグ単独トップの6勝目をマークした。11日は母の日。エースが1日早く感謝の思いをマウンドから届けた。九回、1球投げるたびに甲子園がざわついた。球数はまだ100球に達していない。98球目。最後は1死一塁からボスラーを二ゴロ併殺に打ち取ると、村上は両手を挙げて満面の笑みを浮かべた。2試合連続の無四球完封勝利は、球団では2021年の高橋遥人以来のマダックス達成というおまけつきだ。「三回ぐらいから球数が少ないなと。完封したいと思っていたが、(マダックスは)あまり意識はしなかった」八回終了時点で88球。九回、先頭の田中をわずか2球で遊ゴロに打ち取ったが、1死から上林に右前打を許して94球。あと5球でアウト2つを取らなければ、自身初の快挙は手にできない。しかし、絶体絶命から〝奇跡〟が起こった。いや、抜群の制球力があったからこそ、成し遂げられた。「無駄な四球がなかった。打たれるのは仕方ないと思って投げた」仲間の好守にも救われた。一回1死二塁から上林に右前打を許したが、森下が本塁にワンバウンド送球で二走・岡林の生還を阻止。村上は「1点取られるのと、ゼロでは全然違う。いいプレーに助けられた」と、先制打も含めて攻守で援護してくれた森下に感謝した。「(相手先発の)高橋宏人もいい投手。それがいいリズムになって、負けたくない気持ちとうまくかみ合った」先発予定だった前日9日の中日戦が降雨中止。スライド登板となったが、影響はまったくなかった。リーグ単独トップの6勝目。これで自身の甲子園での中日戦は6戦6勝で、チームの中日戦の連敗を4で止めた。20イニング連続無失点、28イニング連続無四球と安定感抜群。39奪三振はDeNA・バウアーと並んでリーグトップだ。
◆矢のような送球が本塁に向けて放たれる。球審が本塁「アウト」を叫ぶと、場内は地鳴りのような大歓声に包まれた。阪神の右翼・森下翔太外野手(24)が先発の村上を救う強肩を披露。守備とバットで貢献した主砲は、チームの勝利に納得の表情を浮かべた。「自分のやるべきことをやれた。守備練習も毎日やっている。そういう意味では、いつも通りのプレーって感じです」一回に安打と犠打で1死二塁と、いきなりピンチが訪れた。上林が一、二塁間をゴロで破る右前打を放ち、二走・岡林は俊足を飛ばして一気に本塁を狙う。強い浜風が吹く甲子園で「ライトオーバーはないと思った」という森下は、イメージした低い打球に対して猛チャージ。素早く返球して、ワンバウンドで捕手・坂本のミットに収まった。「守備は自分の中でも一つの課題。守備が安定すればバッティングも集中できたりする。自分の中でも、1打席目のバッティングにつながった守備だった思う」好守で勢いに乗った森下は、直後の攻撃で1死二塁から先制打。高橋宏の高め151キロ直球を詰まりながらも中前へ運び、「(中野)拓夢さんが判断良くかえってきてくれた1点」と好走塁に感謝した。連続試合本塁打は「4」で止まったが、今季初の5試合連続打点をマーク。5月は8試合で12打点を記録している。「4月は全然得点圏で打てなくて、打点も取れなかった。5月に入ってチームの勝利に貢献できているので、できる回数を増やしていきたい」4打数1安打で打率をやや下げたが、依然リーグトップの.341。47安打もトップで、25打点は負傷離脱している巨人・岡本に並ぶ3位だ。リーグ2冠(11本塁打、32打点)の佐藤輝とともに、セ界最多126得点の猛虎打線の主軸を担っている。11日は母の日。森下はプロ2年間で母の日の試合に出場した経験はない。今年はバットやスパイクなど、ピンク色の道具を使用して出場する予定で、母・ゆりさんへの感謝の思いを胸にプレーする。「特別な日に、いい姿を見せられれば。(母の存在は)いつも支えになっているので、一本出せたらと思います」ライトスタンドからの声援を最も間近で浴びてきた背番号1が、甲子園で輝きを放ち続ける。(萩原翔)
◆鋭く放たれた白球は左中間で弾む。虎の4番が膠着(こうちゃく)状態を切り開く。でっかい追加点で、佐藤輝がTORACOのハートをわしづかみにした。「大きかったんじゃないですか。早く追加点を取りたかったので。(高橋宏は)本当にいい投手なので、チャンスは少ないと思っていた。あの打席で一本出てよかった」一回に先制し、1-0のまま迎えた六回2死三塁。フルカウントから6球目、高橋宏が投じた外角高め直球にバットを合わせた。適時二塁打で貴重な2点目。リーグトップを走る打点数を32に伸ばし、塁上で両手をパンッとたたいた大砲に、女性ファンが黄色い声援を浴びせた。「いや、もう本当にすごい後押しをもらっているんで、もっと僕たちも頑張らないといけないと思います」この中日3連戦はタイガースを応援する女の子のためのお祭り「TORACO DAY」として開催。前日9日はあいにくの雨天中止となったが、この日は多くの女性ファンが甲子園に詰めかけた。試合後のヒーローインタビューでは小学生の女の子の質問に粋な回答。「どんな髪形が好きですか?」と聞かれると、「似合っている髪形だったら、どんな髪形でもOKです。似合っているよ!」と答え、再びTORACOの心をつかんだ。11日は母の日。昨年の母の日は不振で試合出場なく終わっているだけに「感謝の気持ちを持って。特別な日にいいところを見せられるように頑張ります」と気合十分だ。「またあした(11日)もしっかり頑張りたいと思います」母の日も感謝の勝利を-。女性ファンでいっぱいの甲子園でヒーローとなり、2日連続で黄色い声援を浴びる。(原田遼太郎)
◆プロ初の8番に入り、左翼で先発した前川は3打数1安打。三回先頭で左前打を放ち、5月2本目のヒットとなった。「8番になったということで、そういうこと(不振が原因)かなと思います。もう(スタメンのチャンスは)最後の最後かなぐらいの感じと、理解していたので。なんとか一本打ててよかったです」開幕から6番に座り、14試合連続安打をマークするなど、打率・307で4月を終えた。しかし、そこから19打席連続無安打もあり、この日の試合前時点で5月は打率・043(23打数1安打)。打順を下げたことに危機感を募らせた。試合前には藤川監督とコミュニケーションを取る姿もあり、将は「何かが下がってそうしているわけではないので。こちらが見ているものと彼の考えているところを一致させているだけなんで。打順が下がっていることで、パフォーマンスが落ちているから、どうこうではないです」と説明した。この日の奇数打席では登場曲を時代劇「水戸黄門」のテーマソング「あゝ人生に涙あり」を流してから打席に入った。「みんな知っているかな~みたいな感じで」と選んだ理由を明かし、人生楽ありゃ苦もあるさと自らを鼓舞した。(渡辺洋次)
◆雨天中止から一夜明け、10日の阪神―中日は午後2時にプレーボール。その約5時間前。午前9時過ぎに甲子園球場に出勤したトラ番の萩原翔は、ムンムンと漂う熱気に驚いた。「いつもよりもファンの人数が明らかに多いですよ。グッズショップには列ができています」9日からの中日3連戦では『TORACO DAY supported by LAVA International』が行われている。タイガースを応援する女の子のお祭りDAY。2014年に始まった、もうファンにもおなじみのイベントだ。試合前から楽しめるコンテンツが盛りだくさんで、球場外周のミズノスクエアには選手フォトパネルブースが設置され、メモリアルウォールもTORACO限定バージョンに変身。花を持った16選手がポーズを決めている。「みなさん、本当に楽しそうに写真撮影をしていますね。インスタライブなどのイベントもあって、クラブハウスに向かう通路で取材していると選手の声が聞き取りにくくなるくらい盛り上がっていました」うれしそうに報告してきた萩原だけど、虎党でもあるがゆえに注文を付けた。「この3日間は今年は人気ブランドの『Francfranc』とコラボレーションした限定グッズが入場時に配布されているんですが、女性限定なんですよ。TORAO、男性にもプレゼントしてほしいですね」萩原が欲しいから、というわけではない。そう思わせる前例があったからだ。
◆またまた甲子園に村神様が降臨!! 2試合連続の完封勝利でハーラートップの6勝! さらにマダックス(100球未満での完封)のおまけ付き、大大大バンザーイ!!本日の甲子園は猛虎女子にささげる『TORACO DAY』。練習時に写真撮影あり、かわいいトートバッグのプレゼントありで、TORACOの皆さんの笑顔であふれていました。てか、時代も阪神も変わったー!! その変わりぶりにア然とする俺です。半世紀前、俺の少年時代は江夏豊、田淵幸一、遠井吾郎、藤田平ら丸々と肥えた選手が多いことから『阪神相撲部屋』と呼ばれていたんだよ~。それが今や、例えば、阪神が発行しているファン誌『月刊タイガース』の5月号なんて、猛虎ナインが私服で一輪の花を笑顔で持っているアイドル風の写真が満載なんだから...。だけどね、相撲部屋でもアイドルでも、阪神は愛され続けているんです! だから猛虎ナイン、日本一に絶対なったれよー!! 半世紀といえば、6勝目の村上、シーズン143試合に換算したら25勝。1968年の江夏以来の、25勝やったれー!!

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
19 | 14 | 1 | 0.576 (↑0.013) | - (-) |
109 | 126 (+2) | 91 (-) | 21 (-) | 27 (-) |
0.249 (-) | 2.410 (↑0.07) |
2 (-) |
巨人 |
19 | 15 | 1 | 0.559 (↑0.014) | 0.5 (-) |
108 | 113 (+3) | 113 (+2) | 26 (+2) | 16 (-) |
0.247 (↓0.002) | 2.800 (↑0.03) |
3 (-) |
広島 |
17 | 15 | 1 | 0.531 (↑0.015) | 1.5 (-) |
110 | 114 (+5) | 89 (+3) | 14 (+1) | 13 (-) |
0.251 (↑0.002) | 2.380 (↓0.02) |
4 (-) |
DeNA |
15 | 16 | 2 | 0.484 (↓0.016) | 3 (↓1) |
110 | 99 (+3) | 91 (+5) | 11 (-) | 15 (+1) |
0.220 (↓0.001) | 2.500 (↓0.08) |
5 (-) |
中日 |
14 | 17 | 2 | 0.452 (↓0.015) | 4 (↓1) |
110 | 69 (-) | 97 (+2) | 11 (-) | 20 (+1) |
0.211 (↑0.001) | 2.790 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
11 | 18 | 1 | 0.379 (↓0.014) | 6 (↓1) |
113 | 82 (+2) | 122 (+3) | 11 (-) | 6 (-) |
0.225 (↑0.002) | 3.540 (↑0.02) |
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