西武(☆7対0★)ロッテ =リーグ戦6回戦(2025.05.10)・ベルーナドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
0000000000500
西武
00400012X7901
勝利投手:今井 達也(4勝1敗0S)
敗戦投手:西野 勇士(0勝3敗0S)

本塁打
【西武】ネビン(3号・3回裏満塁)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 ロッテ戦チケット予約
◆西武が3連勝。西武は3回裏、ネビンのグランドスラムが飛び出し、先制に成功する。その後は、7回に滝澤の適時二塁打で1点を加えると、続く8回には古賀悠が2点適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・今井が7回無失点10奪三振の好投で今季4勝目。敗れたロッテは、投打ともに振るわなかった。

◆西武のタイラー・ネビン外野手(27)が先制の3号満塁本塁打を放った。3回に古賀悠、西川の連打後、滝沢もバント安打。その後、1死満塁となり、4番ネビンが打席へ。カウント1-0からの真ん中付近のツーシームをしっかり捉え、西武ファンの待つ左翼席へ放り込んだ。試合中、球団広報を通じ「チームに大きな4点をあげることができて良かったし、先制点を取ることで投手を楽にできること、すごくうれしいよ」とコメントを寄せた。西武選手の満塁本塁打は21年8月22日、オリックス戦(京セラドーム大阪)での中村剛也以来。球団通算255本目となる。西武の外国人選手の満塁本塁打は20年6月23日、ソフトバンク戦(メットライフドーム)でスパンジェンバーグが放って以来、約5年ぶりとなる。

◆西武が今季3度目の3連勝を決めた。昨季は4勝21敗と大きく負け越したロッテに、今季はこれで3勝3敗の五分とした。相性が良くないロッテ西野に対し、3回にバント安打含む3連打で1死満塁のチャンスを作り、4番のタイラー・ネビン外野手(27)が左翼席へ3号満塁本塁打を放った。西武選手の満塁本塁打は21年8月22日、オリックス戦(京セラドーム大阪)で中村剛也が放って以来。エースの今井達也投手(27)にとっては十分すぎる援護だった。この日は序盤から150キロ台中盤を並べ続け、最速で158キロもマーク。7回10奪三振無失点の好投で今季4勝目を挙げた。また2試合連続の2桁奪三振は自身初。これで今季は55奪三振となり、0・51の防御率とともにあらためてリーグトップに立った。

◆ロッテは2試合連続、今季7度目の0封負けで2連敗となった。先発の西野勇士投手(34)は先制本塁打を浴び6回4失点で降板した。0-0の3回に無死から3連打で満塁のピンチを背負う。渡部聖の投ゴロを本塁アウトにして1死を奪ったものの、直後のネビンに浮いた変化球を左越え満塁弾にされた。4回以降は立て直したものの、痛恨の1発となってしまった。「データとかもいろいろ頭あった。マウンドにいたときは納得して投げました。イメージはゲッツーっていうところだったんですけど、うまくたたんで打たれた」と反省した。吉井理人監督(60)は「最近ああいう一発でやられる試合が続いている。ランナーいるときの制球ですよね。あと、配球、攻め方。今日はダブルプレー取ろうと思ってシュートいったと思うんですけど、ちょっと安易かなと。満塁ですし、インコース、デッドボール当てたら1点入りますからね。なかなか投げづらい球種だとは思うんですけど。勝負かけたんだとは思うんですけど、失投になっちゃいましたね」と振り返った。2番手の沢村拓一投手(37)、3番手の広畑敦也投手(27)も失点し突き放された。打線は西武の先発今井を前にホームまでが遠かった。吉井監督は「ランナーいないときはわりとチャンスボールくるんですけど、ランナー二塁にいくとギア1個上がって、なかなか打ちづらいボール投げてきたので、完全にやられました」と完敗だった。

◆西武タイラー・ネビン外野手(27)はその光景が大好きだ。3回1死満塁、左翼席へ3号グランドスラムを放り込んだ。チーム4年ぶりのでかい1発だ。「本拠地で」「助っ人が」「西武ファンのいる左翼席へ」の3条件に絞ると、12年6月30日のヘルマン以来、実に13年ぶりの価値ある満塁本塁打になる。「すごく特別な気持ちだよ」と幸せに満ちた。一塁を回ると、正面に興奮の左翼席が見える。二塁を回り、人さし指と小指を立てながら右手を掲げた。高校時代からの5~6人の仲間内で「BLINK-182」というバンドを応援していた。指2本を立てるのは、彼らが使っている「やってやるぞ!!」の決めポーズだ。「プロ野球選手になっても自然と使ってしまっているね」。ファンにも浸透し、先発今井らもベンチから同じポーズをしてくれた。「みんなが思った以上にポーズを喜んでくれて驚いているよ」と話す。「すごくいい選手が周りにいっぱいいますし、すごく仲良くしてくれますし、すごく楽しんでプレーできています。何よりたくさん勝てているので、シーズン終盤にどういう結果が待ってるのか、とても楽しみです」これからも何度、右手を突き上げるか。オリジナルの意味は「やってやるぞ」だが、ネビンは「俺たちは一緒だ」の思いも込めて、高々とやっている。【金子真仁】ネビンが3回に来日初の満塁弾。西武の満塁本塁打は21年中村以来4年ぶり。チーム4年ぶりの満弾は、2リーグ制後では最長タイのブランク記録。51年→55年の広島、55年→59年の東映の各4年に並んだ。この日は楽天-日本ハム戦でも満塁弾が2本。今季は前日まで1本も満弾が出ていなかったのに、一気に3本飛び出した。1日3本以上の満塁弾は23年5月14日に阪神佐藤輝、広島マクブルーム、中日村松が打って以来21度目(4本1度、3本20度)。パ・リーグの3人で記録したのは10年6月20日に日本ハム小谷野と金子、西武細川が打って以来15年ぶり4度目。

◆西武今井達也投手(27)を今のところ、誰も止められずにいる。22イニング連続無失点、HQS(投球回7以上で自責点2)を7試合連続、防御率リーグトップ、奪三振リーグトップ、被打率1割2分9厘-。初回から圧倒的だった。2死二塁、相手は4番ソト。158キロ、158キロ、156キロ。全て直球で全て空振り。制圧的な奪三振だった。今井は振り返る。「初回なので相手に、なんて言うんですかね、絶望感というか、無理だなって思わせられるのは大事だと思うので。基準になると思うので。初回にどれだけ今日の状態をイメージさせられるかだと思うんで」158キロは今季の最速でもある。「スライダーでの三振は多いんですけど、しっかりまっすぐでも三振、空振りが取れることもちゃんとできるよって分からせておかないと、回を追うごとにちょっときつくなってくるのかなとは思ってたんで」そうしてアウトを重ね、気がつけば7回に。6回までに8奪三振。ふと思い出したという。「ちょっと今日、記事で見まして。7回にあと2つ(三振を)取ったら初めて(の2試合連続2桁奪三振)なんだということで、全力で取りに行きました」日刊スポーツの「西武今井達也、2戦連続2桁奪三振なら初」という見出しの記事を読んだのかと思われる。そうやって強く意識しながら、本当に2桁奪三振をやってしまう。開幕から53イニングでいまだに適時安打も打たれていない。「0で帰ってくることだけ考えて、古賀のミットめがけて思い切り投げてるだけだと思います」どこが今井を止めるのか。それとも止められないのか。「ファンの方もゆっくり休んで、明日万全の体調で球場へお越しください」あえて強めの言葉で制圧ぶりを振り返った今井は、心優しいエースでもある。【金子真仁】

◆西武の新外国人選手、ネビンが0―0の三回1死から3号満塁本塁打を放った。西野の浮いた速球を左翼席に豪快に運び「大きな4点を挙げることができて良かったし、すごくうれしい」と喜んだ。チームとして4年ぶりのグランドスラムだった。この回は先頭から3連打で無死満塁としたが、3番の渡部聖が初球を打ち損ねて投ゴロに終わった。絶好機で気負いが見えた新人を、4月下旬から4番に座り続けるネビンがカバー。一塁を回って派手にガッツポーズし、感情をあらわにした。

◆点を取られるイメージが湧かない。西武・今井達也投手(27)はロッテ戦に先発し、7回まで無失点と好投し、自身の連続無失点記録を22まで伸ばした。前日9日に27歳の誕生日を迎えたばかりの剛腕が最後に失点したのは4月18日・ソフトバンク戦の七回。それ以降、同月25日のオリックス戦、5月3日の日本ハム戦と7回無失点の登板を続けてきた。この日も最速158キロの直球とスライダーを中心に投球を組み立てた。三回にネビンの先制満塁弾の援護を受けると無尽蔵の体力は七回に100球を超えても150キロ台後半をマークするなど衰え知らず。散発の3安打に毎回の10奪三振とロッテ打線を全く寄せ付けず、三塁すら踏ませなかった。4勝目の権利を持って七回限りで降板し、試合前に0.59だった防御率は0.51と良化。これで3試合連続の無失点投球。開幕から登板7試合全てでハイクオリティースタート(HQS=7回以上2自責点以内)と無双状態で、球団では西鉄時代の1961年の稲尾和久に並んだ。

◆西武が快勝で3連勝。先発の今井達也投手は7回を3安打無失点、10三振の好投で4勝目(1敗)を挙げた。打線は三回にタイラー・ネビン外野手が満塁本塁打を放ち、七回は滝澤夏央内野手の適時二塁打、八回は古賀悠斗捕手の2点打で突き放した。

◆西武・今井達也投手(27)が先発し、7回を無失点に抑えて今季4勝目(1敗)を挙げた。?今井は開幕から7試合続けて、先発で7回以上を投げて自責点2以下に抑えると記録されるハイクオリティースタート(HQS)をマーク。開幕から先発登板試合で7試合以上続けてHQSを記録したのは、2015年の広島・前田健太(8試合連続)以来10年ぶり。西武(前身を含む)では1961年の稲尾和久の開幕からの連続HQSの球団記録に並んだ。稲尾は期間中の救援が10登板あり、先発に限らず、開幕から7登板連続HQSは17年の菊池雄星の開幕から6登板連続を抜く球団新記録。?三回にネビンが満塁本塁打。この日、楽天・村林、日本ハム・万波に続く3本目。同一リーグで1日3本出たのは、23年5月14日のセ(広島・マクブルーム、阪神・佐藤輝明、中日・村松開人)以来2年ぶり。パでは10年6月20日(西武・細川亨、日本ハム・小谷野栄一と金子誠)以来15年ぶり。

◆無双のエースの進撃が止まらない。西武・今井達也投手(27)が7回3安打無失点、10奪三振の好投で今季4勝目。連続イニング無失点を22に伸ばした。難攻不落の剛腕は一回、相手打線を意図的に圧倒した。1死二塁は佐藤にスライダーを振らせて空振り三振とし、続くソトにはギアを上げ、158キロの剛球を連発。直球3つで空振り三振に切った。「初回は相手に絶望感というか、無理だと思わせたい。今日の状態をどれだけイメージさせられるか」と主砲を押さえ込み「絶望感」を植え付けた。今季は得点圏に走者を背負った場面は25打数無安打と封じている。リーグトップの防御率は試合前の0・59から0・51に良化。開幕から先発登板試合で7戦連続でのハイクオリティースタート(7回以上、自責点2以下)は、1961年の稲尾和久に並ぶ球団記録となった。チームは3連勝。西口監督は「本当に心強いし、安心して見ていられる。いい内容をキープしている」とたたえた。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
18133 0.581
(↑0.014)
-
(-)
109122
(+6)
114
(+1)
26
(+1)
18
(-)
0.279
(-)
3.070
(↑0.06)
2
(-)
日本ハム
19141 0.576
(↑0.013)
0
(-)
109118
(+8)
104
(+7)
37
(+3)
12
(+2)
0.232
(↑0.003)
2.540
(↓0.13)
3
(-)
西武
18150 0.545
(↑0.014)
1
(-)
11091
(+7)
87
(-)
12
(+1)
28
(+1)
0.237
(↑0.002
2.420
(↑0.07)
4
(-)
ソフトバンク
15182 0.455
(↓0.014)
4
(↓1)
108129
(+1)
116
(+6)
21
(-)
26
(-)
0.251
(↓0.002)
2.840
(↓0.01)
4
(-)
楽天
15180 0.455
(↓0.014)
4
(↓1)
11098
(+7)
116
(+8)
15
(+1)
31
(+1)
0.242
(↑0.002)
3.400
(↓0.15)
6
(-)
ロッテ
12190 0.387
(↓0.013)
6
(↓1)
11281
(-)
102
(+7)
15
(-)
13
(+1)
0.209
(↓0.001)
3.010
(↓0.15)