日本ハム(☆2対1★)楽天 =リーグ戦6回戦(2025.05.09)・エスコンフィールド北海道=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:金村 尚真(3勝2敗0S)
敗戦投手:瀧中 瞭太(2勝1敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは2回裏、2死一二塁から石井が適時打を放ち、先制に成功する。続く3回には、野村の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・金村が9回1失点9奪三振の完投で今季3勝目。敗れた楽天は、最終回に一打逆転の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、インスタグラムで驚きの構想を明かした。7日のオリックス戦(京セラドーム)、2-2の延長12回から登板した生田目翼投手(30)が、西川を一ゴロに打ち取るも、一塁ベースカバーに入る際に右足首を負傷。ベンチ裏で治療をしている間に、新庄監督は三塁手の奈良間大己内野手(25)に歩み寄り、言葉をかけた。奈良間以外の内野手はマウンドに集まっており、奈良間は三塁ベース付近から、伏見寅威捕手(34)へ投球練習を行っていた。生田目は負傷交代となり、ベンチに唯一残っていた玉井大翔投手(32)が、無事試合を締めた。試合後に新庄監督は「(奈良間が)一番コントロールいいと思うから。玉井君がまたなんかアクシデントが起きたら。田宮君か奈良間君...昔は上川畑だったんだけどな、奈良間くんにしようとね。7種類ぐらいの球種持ってるからね。お疲れ様で~すって。お疲れ様です投法」などと、「投手奈良間」の構想を明かしていた。この日の投稿では、日本ハムの試合を伝えるテレビ画面をアップ。野手登板の構想について「玉井君が何かアクシデントがあって、ランナーいなかったら(投手は)奈良間君かモーレ(レイエス) セカンドランナーいたら野村君 サードだったら万波君のつもりでした!」と告白した。続けて、番組内でインタビューに応じた奈良間へ「インタビューの時は、『監督』って言われるのは嫌いだから『BOSS』って言いなさい」と注文も忘れなかった。奈良間の投手経験は小学生時代のみだが、レイエスはカブス時代に野手登板を経験。野村は花咲徳栄(埼玉)時代にエースとして甲子園に出場し、万波は横浜(神奈川)時代に登板経験がある。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、平成生まれ初の通算2000安打まで残り8本に迫った。0-2の8回無死一塁、カウント1-1から、日本ハム金村の内角低め144キロツーシームを詰まりながらも左翼線への二塁打とし、「本当に良かった。だいぶほっとした」と安堵(あんど)感をにじませた。自己ワーストの35打席連続無安打だったが、ようやく抜けだし「プロに入って一番打っていなかった。ずっと気にしていた」と明かした。4月27日ソフトバンク戦(楽天モバイルパーク)の第3打席で中前打を放って以来、安打が出ず、急ブレーキとなっていた。浅村は「チームに迷惑かけてるんで、早めに戻したいなと思います」と話していた。12日ぶりの快音も、チームは1点差負け。プロ17年目の主砲は「1本を打つ難しさはここ何年も感じている。僕が打たないといけない。もう1回、スイッチを入れてやりたい」と力を込めた。

◆日本ハム金村尚真投手(24)が9回7安打1失点の完投勝利で3勝目を挙げた。過去2勝はどちらも完封勝利で、完封→完封→完投で今季3勝。シーズン1~3勝をすべてひとりで投げ抜いて勝利したのは、球団では07年ダルビッシュ以来(完投→完投→完封)の快記録となった。4月27日ロッテ戦で敗れた後、一度1軍登録を抹消され、中11日での登板だった。序盤からスプリットが低めに制球され、テンポのいい投球。2回には楽天フランコ内野手(32)、鈴木大地内野手(35)、村林一輝内野手(27)を3者連続三振に仕留めると、5、7回は併殺でピンチを切り抜けた。1点差の9回には1死二、三塁のピンチを切り抜けての勝利。新庄剛志監督(53)は試合後、「しんじょう(心臓)に悪い試合でした。あとは選手に聞いてあげて」とコメント。チームは引き分けを挟んでの2連勝で、貯金を今季最多タイの「4」とした。

◆最後の最後までわからなかった金村尚真 9回にピンチを背負うも見事に抑え完投勝利!<投球内容>回:9球:116安:7振:9四:0死:0失:1?プロ野球 (2025/5/9)??日本ハム×楽天??live on DAZN#オレをみろ#lovefighters pic.twitter.com/ylgwXdK7n4

◆日本ハムが早大卒の二遊間コンビ「ガタピン」の活躍で接戦を制し、首位オリックスにゲーム差なしの2位と肉薄した。2回2死一塁。8番遊撃の愛称「ガタシュー」ことルーキー山県秀内野手(23)がしぶとく一、二塁間を破る右前打。好機を広げた後輩に続いたのが、9番二塁の愛称「ピン」こと石井一成内野手(31)だ。先輩は「後輩がつないでくれたチャンスだったので、より気持ちも入りました」と同じように一、二塁間を破る決勝の先制適時打。ちなみに早実出身の清宮幸の内野安打から始まった先制点に「(周囲に)言われたんですよ。"早稲田"で先制点って...よかったです」と笑顔を見せた。守備でも「ガタピン」の連係はばっちりだった。5回は遊ゴロ併殺、7回は二ゴロ併殺を完成させ、完投勝利で3勝目を挙げた金村をバックアップ。石井は守備でミスがあった山県のフォローも欠かさなかった。5回は悪送球による失策、9回は頭上のライナーをグラブに当てながら捕球しきれなかった後輩に「次のアウトを取ることに集中してもらいたかったので『次はゲッツーだよ』とか、そういう声はかけました」とサポートした。新庄監督は試合後に取材対応せず、球団を通じて「しんじょう(心臓)に悪い試合でした。あとは選手に聞いてあげて」とコメントしたのみだったが、公式戦では初の二遊間コンビとなった「ガタピン」の躍動で、しびれる1点差ゲームを制した。【木下大輔】?日本ハム山県(5回にプロ初失策、攻撃ではセーフティースクイズ失敗もチームの勝利に)「勝てたことが唯一の救い。金村さんに感謝です。次は自分が金村さんを勝ち投手にできるように頑張りたい」

◆楽天辰己涼介外野手(28)が昇格即「3番中堅」で先発出場し、9回に右前打を放った。1点を追う9回1死走者なし。日本ハム先発金村の初球、139キロのカットボールを右前に運んだ。試合後「(自分が復調すれば)チームが浮上するきっかけにもなる」と話した。昨季最多安打のタイトルを獲得し、今季は開幕戦で4番も務めたが、18試合で打率1割9分3厘と調子が上がらず、4月21日に出場選手登録を抹消されていた。2軍戦で打率4割の成績を残し、この日から1軍復帰。アウトにこそなったが1、2打席目も積極的に初球から打っていった。三木肇監督(48)は辰己の登録抹消の際、「自分自身も涼介のことを信じているし、しっかりやって、いい表情で戻ってきてくれることを期待しているというか、楽しみにしているので、彼のことを信じているから、そこかな」と話していた。

◆日本ハム金村尚真投手(24)が、9回7安打1失点の完投勝利で3勝目を挙げた。高めの直球と低め変化球のコンビネーションで9三振を奪った。過去2勝はどちらも完封勝利。シーズン1~3勝を完投(完封含む)で挙げるのは、球団では07年ダルビッシュ以来(完投→完投→完封)。チームは貯金を今季最多タイの4とし、首位オリックスにゲーム差なしに迫った。"アニキ"の鋭い観察眼が金村の快投を引き出した。前回登板した4月27日楽天戦は6回9安打5失点で2敗目。登板機会が空くため登録を抹消された翌28日、金村はエスコンフィールドで、エース伊藤と並んで寝転び話しながら、ゴロゴロと体を動かしていた。金村は「きのう(27日)(伊藤から)『何か見ていて思ったことがあるから、明日話すわ』みたいなラインがきまして」。伊藤は「去年のリリーフをやっていた頃の(金村の)投げ方がすごく良くて。きのう(27日)夜、映像を見比べて。今は胸と肩が一緒に出ているような感じだった。胸回りの硬さとかタイミングの問題とかを感じて、真っすぐのスピードが去年よりは出てないのかなと感じました」。ということで、2人で寝そべりながら胸郭周りの柔軟性を上げるため、ストレッチをしていた。さらに上体の捻転を意識しながらキャッチボール。金村は「僕は足の使い方かなと思ってたんですけど、大海さんに上半身が硬いと言われて。確かにそういう投げ方になっていると感じました」と、中11日でじっくり修正。先輩の優しく的確な指摘と、それを受け入れる素直な後輩の姿勢が、貴重なホームでの勝利を呼び込んだ。【日本ハム担当・永野高輔】

◆日本ハム金村尚真投手(24)が、9回7安打1失点の完投勝利で3勝目を挙げた。高めの直球と低め変化球のコンビネーションで9三振を奪った。過去2勝はどちらも完封勝利。シーズン1~3勝を完投(完封含む)で挙げるのは、球団では07年ダルビッシュ以来(完投→完投→完封)。チームは貯金を今季最多タイの4とし、首位オリックスにゲーム差なしに迫った。9回2死二、三塁。27個目のアウトを間一髪の三ゴロで奪った金村は「キヨさん(三塁の清宮幸)が遅かったのでハラハラしながら見てました」と笑った。過去2勝の完封勝利と合わせ、今季3勝はすべて完投。球団では07年ダルビッシュ以来の記録だが「僕は早めに替わる試合もある。長いイニングを投げる試合をもっと増やしていきたい」と上を向いた。完投が増えた要因に「メンタル」を挙げる。2点リードの8回は無死二、三塁から1点を失い、さらに2死三塁と同点のピンチに、宗山を全球高め直球で空振り三振に仕留めた。戻ったベンチ。「去年だったら、あとは(田中)正義さん頼みます...みたいな感じ」だったが、いまは違う。「9回いくぞって言われたときに、よしっと燃えてる自分がいた」。7日オリックス戦はプロ野球タイ記録となる10投手の継投で12回ドロー。チームのためにも、価値ある完投勝利になった。4月27日ロッテ戦で2敗目を喫してから登板が開いた。「ローテを回っているときじゃあまりできないことを試した」。データを見直し、スプリットは指先に力を込める握りに改良。セットポジション時の足の角度も変え、プレートの踏む位置も中央寄りにした。「この10日を有意義に過ごしたと結果で示さないといけない」。変化を恐れずに大胆に取り組み、この日のマウンドで体現した。変化は登場曲にも。「エイサーっていう沖縄の民謡の歌。小学校、中学校のときも踊っていたなじみのある曲」。ようやく陽春の風が届いた北海道に、あたたかい音色が響いた。【本間翼】

◆「9番・二塁」で先発出場の日本ハム・石井一成内野手(31)が0―0の二回2死一、二塁で先制の右前適時打を放った。「これまで抑えられていた相手だったので、最初のチャンスが大切だと思っていました」。カウント2―1から先発右腕、滝中の139キロのシンカーを捉えた。一二塁間をしぶとくゴロで破り「いい結果になってよかったです」と振り返った。

◆楽天・浅村栄斗内野手(34)が「7番・一塁」で先発出場し、0-1の三回先頭で空振り三振に倒れ、自己ワーストの34打席連続無安打となった。4月27日のソフトバンク戦(楽天モバイルパーク)の五回(第3打席)の中前打を最後に、ノーヒット。通算2000安打に向けて、あと9本のまま足踏み。

◆日本ハム・細川凌平内野手(23)が今季初昇格を果たした。内外野を守れる貴重なユーティリティープレーヤーは、試合前のシートノックで中堅と二塁に就き、軽快な動きを見せた。「ファームでやってきたことをしか出ないと思うので、一つ一つ丁寧に取り組んでいきたい」京都府出身の細川は2021年に智弁和歌山高からドラフト4位で日本ハムに入団。シュアな打撃と50メートル走5秒8の俊足が持ち味の左打者だ。モットーは「毎日が引退試合(のつもりで頑張る)」。前向きで、元気はつらつなプレースタイルに、稲葉2軍監督は「細川選手が内野にいると他の選手も引っ張られる」と目を細める。一昨年、昨年は主に守備固めや代走で大半を1軍で過ごしたが、プロ5年目の今季は春季キャンプから2軍生活が続いた。ファームでは本職の遊撃守備に注力。同ポジションでは守備率・972と安定感が増しており「すごく自分の中でも良くなってきたなという思いがあります」と手応えをにじませた。「一日一日、大切にいつ呼ばれてもいいように過ごしてきた。そのときが来た」。見頃を迎えた桜が咲き誇る北の大地で細川のシーズンが〝開幕〟した。

◆「4番・一塁」で先発出場の日本ハム・野村佑希内野手(24)が1―0の三回1死一塁で追加点となる中越え適時二塁打を放った。「追加点を取れてよかったです」。1ストライクから楽天先発右腕、滝中の直球を一閃。打率3割目前の右打者が、中堅フェンス直撃の大飛球を放ち「うまく反応して打つことができました」と胸を張った。

◆日本ハムが逃げ切った。二回に石井の適時打、三回は野村の適時二塁打で先行。金村が7安打1失点で今季3度目の完投を果たし、3勝目を挙げた。楽天は八回に1点差とし、九回は1死二、三塁とチャンスを広げたが届かなかった。

◆楽天の浅村が36打席ぶりの安打をマークした。0―2の八回無死一塁で、金村の内角のツーシームに詰まらされながらも左翼線に落として二塁打とし「本当に良かった。だいぶほっとした」と安堵感をにじませた。連続打席無安打は自己ワーストだった。「プロに入って一番打っていなかった。ずっと気にしていた」と明かした。8試合、12日ぶりの快音で、通算2000安打まで残り8本とした。プロ17年目の主砲は「一本を打つ難しさはここ何年も感じている。僕が打たないといけない。もう一回、スイッチを入れてやりたい」と力を込めた。

◆日本ハム・金村尚真投手(24)が中11日で先発し、9回7安打1失点の完投勝利で3勝目を挙げた。これで2つの完封を含む今季の3勝全てを完投でマーク。2007年にダルビッシュ有(現パドレス)が樹立した球団記録に並んだ。「良い形で(この日の登板までの)11日を有意義に過ごせたことを結果で示さないといけないと思っていた」土壇場で最後の力を振り絞った。1点リードの九回は連打で1死二、三塁のピンチ。鈴木大を遊飛、村林を三ゴロに仕留め「僕だけの力では完投できなかったので、守備の方に感謝したい」と最敬礼した。先輩の金言が生きている。昨季は度々、完投直前で力尽き、マウンドを譲っていた金村。チームメートで先輩の加藤貴から「九回だけ特別視するのではなく、九回も淡々と投げない駄目」と助言され、「それを意識して完投できた」とうなずいた。前回登板からこの日まで「(打者の)見え方が悪かった」との理由で、プレート板の立ち位置を一塁側から真ん中に変更。試行錯誤を重ねてきた金村の116球の熱投で、チームは首位・オリックスにゲーム差なしの2位に迫った。「もっと長いイニングを投げる試合を増やしていければ」。今季、プロ3年目で初の開幕投手を務めるなど、先発の柱として自覚十分の24歳が目線を上げた。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
17133 0.567
(↓0.019)
-
(-)
110116
(+1)
113
(+11)
25
(-)
18
(+1)
0.279
(↓0.002)
3.130
(↓0.24)
2
(-)
日本ハム
18141 0.563
(↑0.015)
0
(↓1)
110110
(+2)
97
(+1)
34
(-)
10
(-)
0.229
(↑0.002
2.410
(↑0.04)
3
(-)
西武
17150 0.531
(↑0.015)
1
(↑1)
11184
(+1)
87
(-)
11
(-)
27
(+1)
0.235
(↓0.001)
2.490
(↑0.08)
4
(1↑)
ソフトバンク
15172 0.469
(↑0.017)
3
(↑1)
109128
(+11)
110
(+1)
21
(-)
26
(-)
0.253
(↑0.004)
2.830
(↑0.05)
4
(-)
楽天
15170 0.469
(↓0.015)
3
(-)
11191
(+1)
108
(+2)
14
(-)
30
(-)
0.240
(↓0.001)
3.250
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
12180 0.400
(↓0.014)
5
(-)
11381
(-)
95
(+1)
15
(-)
12
(+1)
0.210
(↓0.002)
2.860
(↑0.06)