中日(☆2対1★)DeNA =リーグ戦8回戦(2025.05.07)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
20000000X2601
勝利投手:大野 雄大(1勝1敗0S)
(セーブ:松山 晋也(0勝0敗12S))
敗戦投手:大貫 晋一(0勝2敗0S)

本塁打
【中日】上林 誠知(3号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆中日が接戦を制した。中日は初回、上林の2ランで先制する。投げては、先発・大野が6回2安打無失点の好投。その後は継投でリードを守り抜き、大野は今季初勝利を挙げた。敗れたDeNAは、9回に三森の適時二塁打で1点を返すも、続く好機であと1本が出なかった。

◆4連敗中の中日は地球をイメージした緑ベースの「昇竜ユニホーム」を着用し連敗脱出を狙う。9連戦はここまで4連勝後に4連敗。勝って締めくくりたい。4番にはジェイソン・ボスラー外野手(31)を三塁で起用。前日、田中幹也内野手(24)を昇格即スタメンで起用した遊撃には土田龍空内野手(22)が入った。ここ4試合で3試合に登板し、前日6日DeNA戦でも1イニングを投げた根尾昂投手(25)は、ベンチ外となった。

◆DeNAタイラー・オースティン内野手(33)のハッスルプレーに球場は騒然となった。2点を追う7回先頭、中日土田が一塁側へセーフティーバントを敢行する。一塁のオースティンは捕球するやいなや、ダイビングで土田にタッチした。一塁ベースカバーに入った投手の森原と3人が交錯する形となった。勢いよく回転したオースティンはその場に倒れ込み、球場は騒然。トレーナーや田中浩康コーチもダッシュで駆け寄った。しかし10秒ほどで立ち上がり、土田、森原と互いの無事を確かめ合って出場を続けた。オースティンは下半身のコンディション不良から5日に約1カ月ぶりに1軍復帰したばかりだった。

◆中日が連敗を4で止め、借金2とした。初回1死一塁から3番上林誠知外野手(29)が右中間へ3号2ランを放ち先制。今季4度目の先発となった大野雄大投手(36)が6回74球で2安打無失点と好投し今季初勝利。3回に投手の9番大貫、6回に8番石上に安打を許したが、上位打線にはまったく仕事をさせなかった。中日はゴールデンウイークの9連戦を5勝4敗と勝ち越した。この日は地球をイメージした緑を基調とした「昇竜ユニホーム」を着用。入場者にも配布され緑に染まった竜党が5日ぶりの勝利に湧き上がった。

◆勝率5割だったDeNAが1得点で敗れ、連勝が2でストップした。2日ぶりに借金生活に逆戻りし、4月5日以来約1カ月ぶりの貯金復活はお預けとなった。直近15試合で31得点、平均2・1点だった打線がまたしても沈黙した。中日のベテラン大野に封じられた。3回1死、投手の大貫が外角高めボール気味の146キロ直球をコンパクトにミートして右前打。チーム初安打を放つも、5回まではこの1安打のみに抑えられた。大野には二塁すら踏ませてもらえず、6回2安打無失点で今季初勝利を献上した。7回には2番手の清水を攻める。度会の遊撃への内野安打と三森の四球で2死一、二塁とするも、戸柱が右飛に倒れて無得点。8回には代打勝又の内野安打とワイルドピッチで1死二塁とするも、桑原、牧が空振り三振に倒れた。9回には守護神松山を相手に2死から佐野の中前打と三森の適時二塁打で一矢報いたが、2死二塁で代打京田が空振り三振に倒れた。これで直近16試合の平均得点は2点となった。先発の大貫は1回1死一塁、上林に先制2ランを被弾。リードされる展開となるも、以降は無失点で粘った。6回6安打2失点とクオリティースタートは達成も、今季初勝利はならなかった。大貫は「先制点を取られて苦しい展開になってしまいましたが、その後ゲーム中に悪い部分を修正でき次につながるピッチングができたと思います。ただピッチングだけでなくバントも含めてチームが勝てるようにしっかり練習していきます」と6回無死一塁で犠打を失敗した場面を挙げ、課題を口にした。

◆中日上林誠知外野手(29)が初回に決勝点となる先制3号2ランを放った。1死一塁、DeNA先発大貫のフォークをとらえ右中間へ。「バンテリンは広いのでギリギリ入ってよかった」。前日まで2試合連続無安打、10打席ぶりの安打だった。11試合連続で3番で起用した井上監督は「欠かせない。いろんな選手が離脱する中ですごく頑張ってくれている。オレがレギュラーだというぐらいで突っ走ってほしい」と目を細めた。

◆中日のベテラン左腕大野雄大投手(36)が4連敗中のチームを救った。6回を74球で2安打無失点。自身も今季4戦目で初勝利だ。「制球はアバウトだったが、散らばって打者も打ちにくかったと思います」。9月で37歳を迎えるシーズン。奪三振王を獲得した20年のころとは、スタイルは違う。「三振を取れたらいいけど、難しくなってきているのは自分でもわかっている。いかに狙い球と違うか、緩急も少しずつ取り入れている」。安打を許したのは9番投手の大貫と8番石上だけ。100キロ台のカーブも交え、得意のツーシームを生かし二塁すら踏ませなかった。通算87勝も過去2年はわずか2勝。今年は春季キャンプから結果を残し、6番目の男としてのローテーション入りした。4月は3週目4試合、4週目5試合と変則日程で途中2軍で登板するなど、難しい調整だった。「投げられるだけでありがたい。常に首の皮一枚でマウンドに上がっている」と現状の立場を理解している。前回4月30日阪神戦では途中で足がつり、緊急降板。この日は水を多めに取り、対策した。チームは9連戦を5勝4敗と勝ち越し、借金2。モデルチェンジした大野が、1年間ローテを守り抜き、再び先発の柱に返り咲く。【石橋隆雄】

◆中日が連敗を4で止め、借金2とした。初回1死一塁から3番上林誠知外野手(29)が右中間へ決勝点となる3号2ラン。先発大野雄大投手(36)が6回74球で2安打無失点と好投し今季初勝利。中日はゴールデンウイークの9連戦を5勝4敗と勝ち越した。

◆中日が連敗を4で止め、借金2とした。初回1死一塁から3番上林誠知外野手(29)が右中間へ決勝点となる3号2ラン。先発大野雄大投手(36)が6回74球で2安打無失点と好投し今季初勝利。中日はゴールデンウイークの9連戦を5勝4敗と勝ち越した。

◆中日が連敗を4で止めた。先発の大野雄大投手は6回を2安打に抑え、二塁を踏ませない好投で今季初勝利(1敗)。一回に上林誠知外野手が先制2ランを放ち、継投で逃げ切った。

◆DeNA先発・大貫晋一(左)と戸柱恭孝=バンテリンドームナゴヤ(撮影・榎本雅弘)

◆DeNAは打線が中日先発の大野の前に沈黙し、敗戦を喫した。6回を散発2安打に抑えられ、二塁を踏むことすらできなかった。36歳の左投手にカットボールやツーシームで翻弄され、三浦監督は「手を出したくなるところからうまく曲げられて、打たされてしまった」と渋い表情だった。0-2の九回は2死から佐野が中前打を放ち、続く三森の右中間を破る適時二塁打で1点差に詰め寄ったが、反撃は及ばず。4月5日以来、約1カ月ぶりの貯金生活とはならなかった。

◆DeNA・大貫は一回に許した2ランが響き、2敗目を喫した。3番の上林に外寄りのスプリットを右中間席に運ばれた。その後は立て直して6回6安打2失点と試合をつくっただけに、「少し甘くなって打たれてしまったのが悔やまれる」と立ち上がりを反省した。三浦監督は「あの一球はホームランになってしまったけど、それ以外は大貫らしいピッチングをしてくれた」と評価した。

◆DeNAは打線が中日先発の大野の前に沈黙し、敗戦を喫した。6回を散発2安打に抑えられ、二塁を踏むことすらできなかった。36歳の左腕にカットボールやツーシームで翻弄され、三浦大輔監督(51)は「手を出したくなるところからうまく曲げられて、打たされてしまった」と渋い表情だった。高めに浮いた球もあったが、仕留められなかった。2点を追う六回は先頭の石上が右前打を放ったが、続く大貫がスリーバント失敗で好機をつくれず。九回は2死から佐野が中前打を放ち、続く三森の右中間を破る適時二塁打で一矢報いたが、反撃は及ばなかった。4月5日以来、約1カ月ぶりの貯金生活とはならなかった。三浦監督は「追いついて、ひっくり返すところまでいきたかったけど、無抵抗で終わるよりはいい。明後日につなげていく」と9日からの広島3連戦(横浜)に視線を向けた。(鈴木智紘)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
18141 0.563
(↑0.015)
-
(↓1)
110108
(+6)
106
(+4)
23
(+1)
15
(-)
0.250
(↑0.001)
2.750
(↑0.03)
1
(-)
阪神
18141 0.563
(↓0.018)
0
(-)
110124
(+4)
91
(+6)
21
(+1)
27
(+1)
0.249
(↓0.001)
2.480
(↓0.11)
3
(-)
広島
16141 0.533
(↑0.016)
1
(↑1)
112106
(+5)
82
(+3)
12
(+2)
13
(-)
0.249
(↑0.002)
2.310
(↓0.02)
4
(-)
DeNA
14152 0.483
(↓0.017)
2.5
(-)
11292
(+1)
83
(+2)
10
(-)
13
(-)
0.220
(↓0.001)
2.410
(↑0.01)
5
(-)
中日
14162 0.467
(↑0.019)
3
(↑1)
11169
(+2)
95
(+1)
11
(+1)
19
(-)
0.210
(↓0.001)
2.800
(↑0.06)
6
(-)
ヤクルト
10171 0.370
(↓0.015)
5.5
(-)
11575
(+3)
117
(+5)
8
(+1)
5
(-)
0.223
(↓0.001)
3.650
(↓0.05)