◆楽天藤井聖投手（28）が"7回の壁"を乗り越え、今季5度目の登板で初勝利を目指す。7日ロッテ戦（ZOZOマリン）に先発。直近の試合はゲームメークしながらも、3戦連続で7回途中降板と悔しい展開が続いているだけに意地を見せたい。昨季11勝を挙げた左腕は「何か多分、魔物がすんでいるとふんでいるんで、逆に意識せずいきたい。1回全力でという気持ちで、7回投げきるぞというよりかは、1イニング、1イニングという気持ちで初心に返って頑張りたい」と意気込んだ。ロッテ戦は今季初登板となる。「やっぱり1発があるバッターが多い中で、簡単に（ストライクを）取りにいってしまったら、1発いかれちゃうと思うので、そこは長打っていうのは特に警戒しながら各バッターやっていきたい」と力を込めた。

◆楽天石井貴投手コーチ（53）が6日、前日のロッテ戦（ZOZOマリン）で今季初登板初先発した荘司康誠投手（24）の次回登板を慎重に判断する姿勢を示した。3年目右腕は昨年9月に右肘を手術し、今季は2軍スタートとなった。昨年7月以来の1軍登板だった前日の一戦は5回途中を79球、3安打1失点。4、5回は球速がやや落ちたものの、3回までに22球投じた直球はすべて150キロ台で、最速は156キロをマークしていた。復帰した荘司について、石井コーチは「術後なんで、あれだけ投げられればいいんじゃないですかね」と一定の評価を与えた。「もちろん（体の）状態を確認しながらなんだけども、（体の）反応を見ながらどこがいいかと当てはめていってという感じでしょうね」と話した。通常は試合がない月曜日に登板したこともあり、リカバリーに問題がなければ、中7日以上の間隔を空けて13日からのロッテ3連戦（楽天モバイルパーク、東京ドーム）で次回登板する可能性はありそうだ。

◆ロッテの新外国人サウスポー、サモンズが7日の楽天戦で先発として来日初登板する。試合を前に「非常に興奮している。しっかりと自分の投球をして、6回は投げたい」と意気込みを語った。先発陣の一角として期待され加入。開幕からは2軍で調整し、登板機会を待っていた。最下位に沈むチームの力になるべく「勝利に貢献できるように」と力強く話した。

◆ロッテの新外国人、サモンズ投手（前タイガース）がチームの6連敗を止めるべく、7日の楽天戦（ZOZOマリン）で来日初先発する。昨季メジャーデビューし、6試合の登板で1勝1敗、防御率3・62。来日直後は環境への適応に苦しみ「自分自身、思ったような力強さがなかった」と2軍での調整が続いた。満を持しての1軍昇格に、30歳の左投手は「チームの勝利に貢献できるように、強いて言えば6回はしっかり投げたい。ベンチで勝利の瞬間を見届けたい」と力を込めた。

◆通算2000安打まで9本に迫る楽天・浅村栄斗内野手（34）は6試合、28打席安打がない。「あと9本といっても、そんなに簡単なことではない。一本一本、積み重ねていく」と話す一方で「試合中や、打席では意識していません。自分の記録よりも、チームの勝利が最優先」と背筋を伸ばした。7日のロッテ戦、9－11日の日本ハム3連戦を敵地で戦った後、13日から本拠地でロッテ3連戦に臨む。節目の記録へのカウントダウンとして、楽天モバイルパーク宮城に「ASA－METER」が設置された。浅村は「ファンの皆さんと盛り上がれてうれしい。みんなでその瞬間を味わえたら」と夢を膨らませた。（広岡浩二）