1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 4 | 12 | 0 | 1 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
勝利投手:鈴木 健矢(1勝0敗0S) 敗戦投手:小川 泰弘(2勝2敗0S) 本塁打 |

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◆広島が3連勝。広島は3回表、ファビアンのソロで1点を先制する。そのまま迎えた7回には、末包と菊池の適時打で3点を挙げ、リードを広げた。投げては、2番手・鈴木が移籍後初勝利。敗れたヤクルトは先発・小川が試合をつくるも、打線が3安打無得点と沈黙した。
◆ユーチューバー青木歌音(32)が始球式を行った。ノーバウンドのストライク投球を披露した。強豪高知高の野球部出身で、当時は最速142キロをマークしていたという。染色体異常による疾患クラインフェルター症候群により性別適合手術を受け、現在は戸籍上も女性となっている。
◆ヤクルトが今季5度目の完封負けに沈んだ。これで5月は5試合で3度目と苦しい戦いが続く。1回と2回は、どちらも1死一塁を併殺で好機を広げられなかった。4回は1死二、三塁と攻めたが、あと1本を欠いた。5回も2死二塁と得点圏まではチャンスを演出したが、ホームは遠かった。6回以降は1人の走者も出せなかった。先発の小川は6回を6安打1失点と力投した。球数121を要し、3者凡退はなかったが、粘った。6回は2死一、二塁から代打堂林を空振り三振に斬った。失点は3回に浴びたソロ本塁打による1点だけ。しかし、1点を追う7回に2番手田口が犠打安打も含め4連打を浴びるなど3失点とリードを広げられた。広島とのカード初戦を落とし、借金6となった。高津監督は「打てないなあ、しかし。今日は打たなきゃいけないよね。点を取らなきゃ。ヒット3本、フォアボール2つか。初回と2回にゲッツーで変な方向に行ってしまった」と4年ぶり先発だった広島高橋に3回まで1安打に抑えられるなど貧打に嘆き節だった。
◆ヤクルト小川泰弘投手(34)が6回6安打1失点も2敗目となった。球数121を要し、3者凡退こそなかったが、粘った。6回は2死一、二塁から代打堂林を空振り三振に仕留めて拳を握った。失点は3回に浴びたソロ本塁打による1点だけ。打線の援護に恵まれなかったが、マダックス(100球未満の完封勝利)を達成した4月3日以来、今季2度目の広島戦登板で我慢強く投げた。小川は「粘りは出せたと思う。打者を見ながら、捕手の意図をくみながら、1球1球投げることはできた。本塁打はうまく打たれたが、もっと厳しく攻められたらよかった」と話した。
◆こいのぼりが舞う「こどもの日」に、広島がゼロ封勝利で3連勝を飾った。3回にファビアンの3号ソロで先制すると、7回は4連打などで3点を追加した。今季1軍初登板初先発となる高橋をオープナーに起用した投手陣は、4回から継投策。2番手鈴木が2イニングを投げ、6回以降は勝ちパターンの島内、森浦、塹江、栗林とつないでゼロ封リレーを完結させた。
◆広島サンドロ・ファビアン外野手(27)が、前回92球完封勝利を献上したヤクルト小川から先制パンチを見舞った。3回1死から前の打席では打ち損じたシュートを完璧に捉えた。弾丸ライナーで左翼席に突き刺す3号先制ソロに「完璧に捉えました。感触は良かった」と自賛した。前日から打順を3番に上げ、この日は1発含む3安打猛打賞で6試合連続安打。打率を3割5厘まで上げた。助っ人はまだ「Roppongi」を知らない。外国人の中には東京遠征時に六本木などの繁華街で気分転換する選手もいるが、ファビアンはまだ1度も足を踏み入れていない。1日巨人戦まで関東遠征は8戦全敗。チームのためにプレーし、そして行動する。悪い流れの中で「Sin problema no hay solucion(問題なければ解決もない)」と言い聞かせてきた。チームは3連勝で、関東で今季初勝利。それでもファビアンの目は、デーゲームの6日の試合に向いている。
◆広島はオープナー起用がはまった。左腕高橋昂也(26)投手を今季初昇格初先発させ、3回1安打無失点と好投。4回からは右下手投げの鈴木にスイッチした。6回からは勝ちパターンを投入し、4点差の9回は栗林で締めてゼロ封リレーを完結させた。新井監督は「(高橋)昂也は頭から投げさせてあげたいという思いがあった。みんな本当よく頑張ってくれて、ナイスピッチングだった」と投手陣をたたえた。▽広島鈴木(昨年現役ドラフト2巡目で加入し、移籍後初勝利)「すごくうれしいですけど、もう1イニング行かないといけない展開だった。しっかり行きたかったのが本音です」
◆育成からはい上がった3年目のヤクルト・橋本星哉捕手(24)が3日の阪神戦(甲子園)でプロ初安打をマークした。昨年5月に支配下登録され、通算4打席で生まれた待望の一打。実は有言実行のヒットだった。兵庫県出身で、7人きょうだいの長男としても話題の24歳にとって、幼少期に観戦に訪れた思い出がある甲子園球場は地元といえる。デーゲームだった3日の試合には、〝お兄ちゃん〟の活躍を見ようと、家族が球場に足を運んでいた。試合前に橋本は家族に対して「きょう打つよ」と宣言していた。七回2死から代打で登場すると、阪神・湯浅の直球をはじき返して中前打。見事に家族との約束を果たし「有言実行です」と胸を張った。きょうだいも喜んでいたといい「かっこよすぎたかもしれないです」とにやり。兄の顔をのぞかせた。大阪・興国高から千葉県大学野球リーグの中央学院大に進み、2023年育成ドラフト1位で入団した左打者。パンチ力のある打撃が持ち味で、捕手登録ながら昨季からは外野、今季からは内野にもチャレンジ。出場機会を求めて貪欲に取り組み、力をつけてきた。うれしい一本にも「ここからです。頑張ります」と冷静だ。さらに輝く星となり、かっこいい兄貴であり続ける。(武田千怜)
◆ヤクルトは5日からの広島3連戦を「キッズプロジェクト」として、子供たちや親子で楽しめるイベントを行う。スタメンのアナウンスやイニング間のグラウンド整備、七回表終了後の〝ラッキーセブン傘振り〟などに子供たちが参加。電光掲示板には出場選手のフルネームが平仮名で表示された。
◆広島のファビアンがひと振りで均衡を破った。0―0の三回、小川から4月13日以来の一発となる3号ソロを左翼席へ運び「打ったのはシュート。前の打席に同じような球でやられていた。今度はいいアプローチができた」と喜んだ。一回に二飛に打ち取られた打撃をすぐに修正した。「甘くきた球を思い切って打ちにいこうと思っていた。いい本塁打になって良かった」と自賛した。五回にも左前打を放って2試合連続となる複数安打。連続試合安打も6に伸びた。来日1年目。オープン戦では打率は1割6分3厘と苦戦した右打者が、じわじわと調子を上げてきた。
◆広島が3連勝。三回にファビアンのソロ本塁打で先制し、七回は末包の2点適時打などで3点を加えた。継投で得点を許さず、2番手の鈴木が2回を無失点で移籍後初勝利。ヤクルトは6回を1失点と粘った小川を援護できなかった。
◆ヤクルトの小川泰弘投手(34)は6回121球、1失点の力投も実らず2敗目(2勝)を喫した。三回、3番ファビアンに内角のシュートを左翼席に運ばれ「うまく打たれた感じでしたけど、もっと厳しく攻められたらよかった」と悔やんだ。その後は粘り強く投げ、六回2死一、二塁のピンチでは代打・堂林を空振り三振に抑えてガッツポーズ。一発に泣いただけに「しっかり磨いて次も頑張りたい」と力を込めた。
◆昨年12月の現役ドラフトで初の2巡目指名を受け、日本ハムから広島に加入した鈴木が今季初勝利を挙げた。1―0の四回から2回をゼロに抑え「すごくうれしいけど、もう1イニングいかないといけない展開だった」と反省を交えながら、素直に喜んだ。右下手投げの27歳。現役ドラフトの制度について「活躍の場はファイターズにいたらなかったかもしれない。カープに来られたからこそ、勝ちもついてきたのかな。非常にいい制度だと思う」と話した。
◆最下位のヤクルトは5月に入って3度目の無得点負けを喫し、借金が6に膨らんだ。小刻みに継投する広島の投手陣を前に打線が3安打と沈黙し、高津臣吾監督(56)は「打てないなぁ、しかし。今日は打たなきゃいけないよね。点を取らなきゃね...」と貧打に困り顔だった。一、二回ともに1死から走者を出したが、一回はサンタナが遊ゴロ併殺打、二回は赤羽が投ゴロ併殺打に倒れた。2イニング連続の併殺打で流れを断たれ、指揮官は「あれで変な方向にいっちゃった」と吐露。六回以降は一人の走者も出せなかった。唯一のチャンスだった0-1の四回1死二、三塁では4番・山田が二飛、5番・オスナが空振り三振に打ち取られた。主砲の村上、昨季最多安打の長岡ら主軸の野手が故障で離脱する中、5月は5試合で計6得点。主将の山田を2試合連続で4番に据えるなど打開策を打っているが、かみ合っておらず、高津監督は「(四回は)4番、5番というところだったからね。1、2点はほしかった」と注文をつけた。(武田千怜)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
17 | 13 | 1 | 0.567 (↓0.019) | - (-) |
112 | 101 (+1) | 95 (+10) | 21 (-) | 15 (-) |
0.249 (↓0.003) | 2.800 (↓0.2) |
1 (1↑) |
阪神 |
17 | 13 | 1 | 0.567 (↑0.015) | 0 (↓1) |
112 | 113 (+10) | 84 (+1) | 19 (+2) | 26 (-) |
0.249 (↑0.004) | 2.410 (↑0.05) |
3 (-) |
広島 |
15 | 14 | 1 | 0.517 (↑0.017) | 1.5 (↑1) |
113 | 101 (+4) | 79 (-) | 10 (+1) | 13 (+1) |
0.247 (↑0.003) | 2.290 (↑0.07) |
4 (1↑) |
DeNA |
13 | 14 | 2 | 0.481 (↑0.019) | 2.5 (↑1) |
114 | 88 (+2) | 81 (+1) | 10 (-) | 12 (-) |
0.218 (↓0.001) | 2.500 (↑0.05) |
5 (1↓) |
中日 |
13 | 15 | 2 | 0.464 (↓0.017) | 3 (-) |
113 | 67 (+1) | 91 (+2) | 10 (+1) | 18 (+1) |
0.211 (↓0.003) | 2.860 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
10 | 16 | 1 | 0.385 (↓0.015) | 5 (-) |
116 | 72 (-) | 112 (+4) | 7 (-) | 5 (-) |
0.224 (↓0.003) | 3.600 (↓0.01) |
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