1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神
|
0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3 | 1 | 3 | 10 | 13 | 0 | 2 |
巨人
|
0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 0 |
勝利投手:ビーズリー(1勝1敗0S) 敗戦投手:戸郷 翔征(0勝3敗0S) 本塁打 |

![]() |
![]() |
![]() |
◆阪神は1点を追う4回表、森下のソロで同点とする。その後は6回に中野と森下の適時打で勝ち越しに成功し、続く7回には森下の適時打などで3点を加えるなど、終わってみれば13安打で10得点を挙げた。投げては、2番手・ビーズリーが今季初勝利。敗れた巨人は、投打ともに振るわなかった。
◆巨人戸郷翔征投手(25)が24日ぶりの1軍マウンドに立ち、今季初勝利を狙う。今季は開幕投手を務めるなど、ここまで1軍で3試合に登板し0勝2敗、防御率11・12。4月11日の広島戦(マツダスタジアム)では4回途中、自己ワースト10失点(自責9)で降板し、2軍で再調整を図っていた。登板前日には「本当にいろんな方の支えがあって、ここまで来れましたし。まだまだ先は長いですしね、1年間しっかり戦うために準備をしてきたので、いい結果を出せるように頑張りたい」と意気込んでいた。また、大城卓三捕手(32)が「7番捕手」で出場する。今季初のスタメンマスクとなった。
◆阪神は東京ドームで今季4連勝を狙う。前回4~6日の巨人戦(東京ドーム)で3連勝。敵地で無敗を続けられるか。阪神は「こどもの日」に強い。現12球団となった05年以降、5月5日の試合は14勝3敗1分けと大きく勝ち越し。勝率8割2分4厘で、ソフトバンクの7割5分を抑えて12球団最高。前回4日ヤクルト戦(甲子園)は2-5で敗れており、子どもたちを喜ばせられるか。先発は富田蓮投手(23)。先発で2勝目を狙う。
◆巨人浦田俊輔内野手(22)が1軍に合流した。東京ドームで行われた試合前練習は、リラックスした表情で行った。キャッチボールやバント練習などで細かい動きを確認。「やっぱ気持ちで持っていくしかないと思うので。詰まってもいいのでヒット打てるように頑張りたいと思います」と待望のプロ初安打へ、意欲をのぞかせた。2軍では打撃を強化してきた。「バッティングをもう1回見直して。打席に入る考え方だったりは結構変えていきました」と相手投手の配球に対する考え方を見直した。その結果、3日のイースタン・リーグ楽天戦(Gタウン)ではサヨナラ打を放つなど、好結果につなげた。守備の面でも坂本勇人内野手(36)から極意を教わった。「自分だったら手前に来たバウンドを合わせるって感じだったんですけど、(坂本)勇人さんは捕る前の段階で(どこで捕るかを)決めて、そこで入るっと言っていたので、そこは勉強になりました」と話した。
◆阪神近本光司外野手(30)が好返球でピンチを救った。0-0の初回2死一塁。4番岡本の打球はライナーで左中間へ鋭く飛んだ。一塁走者吉川は一気に三塁へ向かい、打者岡本も一気に二塁へ。吉川の足を考えれば本塁一気生還も頭に浮かぶ場面で、冷静に二塁送球を選択した。カットマンを介さず1人でワンバウンドのストライク送球。岡本をタッチアウトに仕留めた。セーフなら、2死二、三塁とピンチが拡大していた場面。今季2勝目を狙う先発富田蓮投手(23)を、守りで救った。
◆3ボールからでも迷いはないこれが阪神の若きスラッガー森下翔太完璧に捉えた同点ホームラン???プロ野球(2025/5/5)??巨人×阪神??Live on DAZN#オレをみろ#阪神タイガース pic.twitter.com/CyvIXIPweZ
◆阪神藤川球児監督(44)が4回に早くも動いた。森下の4号ソロで同点に追いついた直後の4回裏、先発の富田蓮投手(23)からジェレミー・ビーズリー投手(29)に交代。さらに、坂本誠志郎捕手(31)に代えて梅野隆太郎捕手(33)となり、バッテリーごと交代となった。前日4日ヤクルト戦(甲子園)では、先発していた坂本に代わり、2-4の8回から梅野が途中出場。守備から試合に入るのは今季初だった。
◆<巨人-阪神>5日東京ドーム阪神森下翔太外野手(24)が2戦連発となる今季4号同点ソロを放った。「先制された次の回に追いつけたことが良かったと思います。3ボールでしたが、狙い球を絞って、しっかり自分のスイングができました」1点を先制された直後の4回2死。相手先発戸郷にチームが無安打に抑えられている中での2打席目だった。カウント3ボールから、150キロ直球を強振。左翼へ、打った瞬間に分かる本塁打。ゆっくりと歩きながら一塁へ向かった。森下は前日4日ヤクルト戦(甲子園)でも左翼へ本塁打を放っており、連日のアーチ。安打数も、この日1安打を放っている巨人吉川と並んでセ・リーグ最多39安打目となった。
◆中10日での先発となった阪神富田蓮投手(23)が、3回3安打1失点で今季最短の降板となった。初回は2死から吉川に中前打、続く岡本にも中前打を浴びたが、二塁を狙った岡本へ中堅近本の好返球があり無失点。2回は3者凡退に抑えたが、3回先頭のヘルナンデスに四球を与え、1死一、三塁で若林に先制の右犠飛を許していた。4回からマウンドに上がったのはジェレミー・ビーズリー投手(29)。それにともない、坂本誠志郎捕手(31)に代えて梅野隆太郎捕手(33)が途中出場と、バッテリーごと交代した。4回は2死から増田陸に四球を与えるも、大城卓を一直に抑えた。
◆阪神が内野安打2本でしぶとく1点をもぎ取った。同点の6回、先頭小幡の振り抜いた打球は力無く三塁線へ。ファウルライン際どいゴロを先発戸郷は見送ったが、打球は切れず内野安打となった。戸郷から、この日チーム2本目の安打だった。それまでは森下が放った同点弾の1本のみ。小幡が風穴をあけると、9番ビーズリーの犠打、近本の二ゴロで2死三塁に好機拡大した。勝ち越し機で巡った2番中野は、三塁線への強烈な打球をはじき返した。三塁手岡本に捕球されるも、送球が乱れて一塁セーフに。内野安打2本で1点を奪った。その後も森下が右前適時打で1点追加。1イニング一挙2得点を挙げて、勝ち越しに成功した。
◆巨人戸郷翔征投手(25)の熱投に負けじと「すしレース」も白熱したレース展開となった。「伝統の一戦」に合わせて巨人ファンと阪神ファンの子どもたちに加えて、阪神の球団マスコットであるトラッキーもレースに参加した。スタートはエビとトラッキーが抜群のスタートを決めた。次いで半貫差でアナゴ。そこから3貫差でタマゴとコハダが続き、マグロは完全に出遅れた。徐々にトラッキーが抜け出すも、中盤でまさかの転倒。序盤は3番手だったアナゴが驚異的な猛ダッシュを見せ、終わってみれば2着のエビに約10貫差のぶっちぎりでゴールテープをきった。以下3着コハダ、4着タマゴ、5着はマグロとなった。通算成績は、アナゴ7勝、エビ4勝、マグロ2勝、コハダ1勝、タマゴ1勝となった。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。
◆巨人井上温大投手(23)が静かに闘志を燃やした。6日阪神戦(東京ドーム)に先発。前回登板の4月29日広島戦(東京ドーム)では、3回まで無失点と立ち上がりこそ良かったものの、その後本塁打を浴びるなど6回5安打3失点と悔しい結果に終わった。「(前回から変えたことは)特にはない」としながらも「先頭バッターを切ることと、先制点を与えないことを意識したい」と冷静な口ぶりで話した。対戦する阪神打線の印象について「1、2番を塁に出してしまうと得点されると思う」と警戒した。強力打線への対策として「1、2番をしっかり抑えて、もし出たとしても粘り強く投げていきたい」と淡々と勝利への道筋を語った。
◆阪神ジェレミー・ビーズリー投手(29)が、今季初勝利の権利を得た。先発富田蓮投手(23)が、3回1失点で降板。後を受けて、同点の4回に2番手としてマウンドに上がった。6回まで3回無安打1四球3奪三振の快投。6回の勝ち越しを呼び込んだ。
◆巨人戸郷翔征投手(25)は中盤につかまり、6回5安打3失点で降板した。1回、近本を遊ゴロに抑え先頭を打ち取った。2番中野には四球を与えるも、続く森下を遊ゴロ併殺打に仕留めて無失点で切り抜けた。流れに乗って3回まで無失点の投球を披露した。しかし、4回に2死から森下に左翼スタンドへの本塁打を浴びると、6回には2死三塁から中野に三塁への適時内野安打。なお2死二塁とされてから森下に右前適時打を浴びた。戸郷は、試合前までで1軍3試合に登板し0勝2敗、防御率11・12。4月11日の広島戦(マツダスタジアム)では4回途中、自己ワースト10失点(自責9)で降板し、2軍で再調整を図っていた。登板前日には「本当にいろんな方の支えがあって、ここまで来れましたし。まだまだ先は長いですしね、1年間しっかり戦うために準備をしてきたので、いい結果を出せるように頑張りたい」と意気込んでいたが、白星をつかむことはできなかった。
◆阪神前川右京外野手(21)が流れに乗ってトンネルを抜けた。8回無死一塁の場面で、左腕横川の126キロ変化球を右翼へ。無死一、二塁に好機を拡大させた。前川は4月30日中日戦(バンテリンドーム)を最後に快音が止まっており、これが5試合20打席ぶりのヒット。チームは6得点を挙げ、5点リードしていた中での打席。いい波に自らも乗った。
◆阪神及川雅貴投手(24)が、1回無失点で、自責0の投球を継続させた。リードを5点差に広げた直後の7回に3番手として登板。先頭巨人キャベッジは二ゴロに抑え、続く増田陸は小幡の好守備もあり遊ゴロ、最後の大城卓は空振り三振で3者凡退とした。及川は今季プロ初の開幕1軍入りを果たし、ここまで15試合に登板し、開幕から15回1/3連続で自責0。防御率0・00をキープしている。
◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られますまさに大砲佐藤輝明がアーチストらしい打球を放つキング独走の11号ホームラン?プロ野球(2025/5/5)??巨人×阪神??Live on DAZN#オレをみろ#阪神タイガース pic.twitter.com/NMoEALNkvO
◆本塁打トップを走っている阪神佐藤輝明内野手(26)が今季11号となるダメ押し弾を放った。6点リードの9回無死二、三塁。巨人堀田の初球147キロ直球をフルスイングした。打球は右中間スタンドへ一直線。試合を決定付ける1発となった。1日の中日戦(バンテリンドーム)では両リーグ最速の10号を放っており、2桁到達は5年目で自身最速27試合目のハイペースとなっていた。現時点での11本塁打、31打点はともに両リーグトップの数字となっている。
◆巨人が大敗を喫し、連勝とはならなかった。7回から登板した2番手の横川凱投手(24)が2回4失点と崩れて突き放された。先発の戸郷翔征投手(25)は中盤につかまった。4月11日の広島戦(マツダスタジアム)以来となる24日ぶりの1軍マウンドは6回5安打3失点。4回に2死から森下に左翼スタンドへの本塁打を浴びると、6回には2死三塁から中野に三塁への適時内野安打。なお2死二塁とされてから森下に右前適時打を浴び「先制点をもらいながら、粘りきれずにチームに申し訳ないです。次はなんとかチームに貢献できるようにやっていきます」とコメントした。打線は、3回に1死一、三塁から若林楽人外野手(27)の右犠飛で先制点を挙げるも、その後は阪神の小刻みな継投の前に元気がなかった。
◆巨人阿部慎之助監督(46)が今季2度目となる試合後の会見を回避した。先発の戸郷翔征投手(25)は中盤につかまった。4月11日の広島戦(マツダスタジアム)以来となる24日ぶりの1軍マウンドは、6回5安打3失点。2番手の横川凱投手(24)も2回4失点、3番手の堀田賢慎投手(23)も1回3失点と崩れ、計10失点の大敗を喫した。打線は、3回に若林楽人外野手(27)の右犠飛で先制するも以降は沈黙した。通常、阿部監督は試合後に取材に応じるが広報担当者から「今日は『お話しすることはありません』」と報道陣にアナウンスがあった。
◆阪神が今年も「こどもの日」に勝った! 6回に打線が巨人先発の戸郷をとらえ、今季の東京ドームの連勝を4に伸ばした。3番森下翔太外野手(24)が2戦連発の4号ソロを含む4打数3安打4打点と大暴れ。2番手で3回無安打無失点に抑えたジェレミー・ビーズリー投手(29)が、今季初白星を手にした。先発の富田蓮投手(23)が3回に若林の犠飛で先制を許すも、直後の4回。森下がカウント3ボールから、150キロ直球を強振し、左翼へ打った瞬間に分かる同点4号ソロ。この日のチーム初安打で、4日ヤクルト戦(甲子園)から今季初の連発となった。さらに6回、一気にたたみかけた。先頭小幡のファウルライン際へのゴロが切れずに内野安打となると、ビーズリーの犠打、近本の二ゴロで2死三塁に好機拡大。そこから中野、森下、佐藤輝の連打がとぼだし2点を追加。7回は2番手横川の4四球もからみ、中野の押し出し四球と森下の2点適時打で3得点。8回にも小幡の適時打でダメ押しの1点を追加した。阪神は現12球団となった05年以降、5月5日の試合は15勝3敗1分けと大きく勝ち越し。これで「こどもの日」は、15年からは1分けを挟んで9連勝。さらに巨人戦は99年から5連勝、東京ドームに限れば、4戦無敗となった。阪神が今季初の2ケタ得点で巨人に快勝。現12球団となった05年以降、これで5月5日は15勝3敗1分けの勝率8割3分3厘、15年から1分けをはさんで9連勝と圧倒的な強さを誇る。こどもの日の巨人戦は99年から5連勝と好相性で、特に東京ドームでは88年から4勝無敗だ。敵地の東京ドームでは開幕から4連勝。同球場で巨人に4連勝は、23年7~8月に1分けをはさみ6連勝して以来だが、開幕から4連勝は04年以来2度目。今日6日も勝てば球団初の東京ドーム開幕5連勝となる。
◆阪神藤川球児監督(44)が、巨人戸郷を敵将ながら絶賛した。阪神打線は3回まで無安打に抑え込まれ、1点を追う4回2死で森下の4号ソロで風穴をあけた。戸郷は結果的に6回5安打3失点で黒星を喫したが「いや素晴らしかったですね、非常にいいボール投げてて、本当に敵ながらエースだなという投球でしたから」と賛辞の言葉。「うちの選手たちも対戦しながら刺激を受けたんじゃないかなと。押されている感じはありましたね」と続けた。
◆阪神が今年も「こどもの日」に勝った! 阪神が今季初の2ケタ得点で巨人に快勝し、東京ドームで今季4戦無敗とした。藤川球児監督(44)が序盤に動いた。中10日での先発となった阪神富田蓮投手(23)を3回3安打1失点で降板させ、4回からジェレミー・ビーズリー投手(29)にスイッチ。それにともない、坂本誠志郎捕手(31)に代えて梅野隆太郎捕手(33)が途中出場とバッテリーごと交代した。試合後、指揮官は「元々プランの中にあった1つで、ビーズリーと2人で行くというところがうまくはまったかなと思いますけどね」とプラン通りを強調。「ある意味で言うと、このためにと言いますか、今日のためにというのもあったので素晴らしい活躍で、今日はもうビーズリーさまさまですね」と今季初白星を手にした助っ人に賛辞を贈った。
◆阪神が今年も「こどもの日」に勝った! 6回に打線が巨人先発の戸郷をとらえ、今季の東京ドームの連勝を4に伸ばした。3番森下翔太外野手(24)が2戦連発の4号ソロを含む4打数3安打4打点と大暴れ。2番手で3回無安打無失点に抑えたジェレミー・ビーズリー投手(29)が、今季初白星を手にした。阪神が今季初の2ケタ得点で巨人に快勝。現12球団となった05年以降、これで5月5日は15勝3敗1分けの勝率8割3分3厘、15年から1分けをはさんで9連勝と圧倒的な強さを誇る。こどもの日の巨人戦は99年から5連勝と好相性で、特に東京ドームでは88年から4勝無敗だ。敵地の東京ドームでは開幕から4連勝。同球場で巨人に4連勝は、23年7~8月に1分けをはさみ6連勝して以来だが、開幕から4連勝は04年以来2度目。6日も勝てば球団初の東京ドーム開幕5連勝となる。
◆阪神前川右京外野手(21)がトンネルを抜けた。5点リードの8回無死一塁で、左腕横川の126キロスライダーを右翼へ運び、無死一、二塁に好機を拡大させた。4月30日中日戦(バンテリンドーム)を最後に快音が止まっており、これが5試合20打席ぶりの安打。「初ヒットの時ぐらいうれしかったです。ヒットを打つのは大変だなと思いました」とひとまず胸をなで下ろした。▽阪神小幡(5点リードの8回1死二、三塁に中前適時打)「チャンスで内野も前進していましたし、思い切っていこうと思った。いった結果が点に絡んでよかったです」
◆こどもの日に、今年もテルが魅せた。阪神佐藤輝明内野手(26)がダメ押し弾で試合を決めた。6点リードの9回無死二、三塁。堀田が投じた初球を逃さなかった。高めに浮いた147キロ直球をフルスイング。右中間スタンドにそのまま運ぶ今季11号3ランだ。熱気が漂う敵地での伝統の一戦。9回にリードを9点差に広げた。「しっかり狙いを絞って。一発で打てたので、それは良かったなと思います」勢いが止まらない。5月1日中日戦(バンテリンドーム)以来、4試合ぶりの本塁打。7試合連続安打となり、5月に入ってからは4割9厘、2本塁打、7打点の大暴れだ。ここまでシーズン11本塁打、31打点はともに両リーグトップの数字。シーズン143打点ペースだ。両部門でセ・リーグトップを争う岡本の前で、さらに差を広げた。毎年、5月5日に強い。プロ5年間で「こどもの日」の通算成績は3割6分8厘、2本塁打、7打点。1年目から無安打に終わった年はいまだない。「子どもにいいところ見せられたんじゃないですか。見てる子に喜んでもらえたかなと思います」。今年も子どもたちのヒーローとなった。6回2死一塁には右翼線への二塁打も放ち、今季11度目のマルチ安打。打率を2割8分8厘に上昇させ、敵地巨人戦開幕4連勝を導いた。「また明日、勝てるように頑張ります」。絶好調の背番号8が、止まらない。【波部俊之介】阪神が今季初の2ケタ得点で巨人に快勝。現12球団となった05年以降、これで5月5日は15勝3敗1分けの勝率8割3分3厘、15年から1分けをはさんで9連勝と圧倒的な強さを誇る。こどもの日の巨人戦は99年から5連勝と好相性で、特に東京ドームでは88年から4勝無敗だ。敵地の東京ドームでは開幕から4連勝。同球場で巨人に4連勝は、23年7~8月に1分けをはさみ6連勝して以来だが、開幕から4連勝は04年以来2度目。6日も勝てば球団初の東京ドーム開幕5連勝となる。
◆中10日での先発となった阪神富田蓮投手(23)が、今季最短の3回3安打1失点で降板した。粘投も3回先頭のヘルナンデスに四球を与え、若林の犠飛で先制点を献上。4回からビーズリーにバトンを渡した。敵地は5月5日に先発で初勝利を挙げた場所。「いい部分も多かったと思いますし。その中でも、あそこの四球がすべてだったのかなと思う。今後、先頭を意識しながらもっとやっていければ」と反省を口にした。
◆神救援! 阪神ジェレミー・ビーズリー投手(29)が「第2先発」として、4回からの3イニングを1四球だけの無安打無失点。今季5度目の登板(3先発)で初勝利をつかんだ。先発富田が3回1失点で降板。1-1の4回から登板すると、先頭の岡本を高速カットボールで打ち損じの一ゴロにしとめた。この得意球が威力を発揮した。重い展開だったが、助っ人右腕の勢いある投球が打線に乗り移った。6回に2点を勝ち越した。「うちの打線はリーグで一番。自分が持ってきた流れというより、タイガースの素晴らしい打線が生み出した流れです」と謙遜した。藤川監督は富田、ビーズリーの2枚でこの試合を乗り切る算段をしていたという。「2人でいくというのが、うまくはまったかな。素晴らしい活躍。今日はもうビーズリーさまさま」と最敬礼した。3年目の優良助っ人。昨年は先発固定で8勝を挙げた。再契約にあたっては相思相愛。球団側もウエルカムだった。「アイ・ラブ・タイガース。若くて才能のある選手が多い。環境も、人も良くて、本当に愛着があるよ」。関係者は、日本の文化になじもうとする姿勢は歴代外国人でも屈指と証言する。中継ぎ、先発をこなし、チーム事情でローテ順を変えられても、黙々と準備を進める。プレー以外でも、外国人の"後輩"への好影響もある。キャンプ中から新加入したネルソンに技術的、メンタル的な助言を惜しまなかった。外国人勢のアニキ的な立ち位置になっている。前回登板の4月30日の中日戦(バンテリンドーム)ではサイン違いによる捕逸から、サヨナラ負け。「あのときも感覚的にはすごくよかった。4月は思うようにいかない、そういう月だったんだ」と笑顔でヒゲをさすった。ローテ復帰の可能性も十分。ビーズリーの存在が頼もしい。【柏原誠】▽安藤投手チーフコーチ(今後ビーズリーの起用法は)「まあまあ、それはちょっとこれから考えます」▽阪神梅野(4回から途中出場し4投手を好リード)「自分の仕事をしっかりやろうと思って、その一心で。しっかり攻撃に生かすようなピッチングをビーズリーがしてくれたので、そこから継続をしっかりできてよかった」
◆阪神の2番中野拓夢内野手(28)が打線で存在感を見せた。同点の6回2死三塁で、三塁へ勝ち越しの適時内野安打。「当たり的にはあまり良くなかったですけど」と話したが、流れを呼び込む大きな一打。さらに7回2死満塁で横川から冷静に四球を選び追加点。「ああいうところで粘り強くフォアボールを選べたのは一番よかった」と納得の打席。9回は先頭で左前打を放ち、佐藤輝の3ランも呼び込んだ。
◆神救援! 阪神ジェレミー・ビーズリー投手(29)が「第2先発」として、4回からの3イニングを1四球だけの無安打無失点。今季5度目の登板(3先発)で初勝利をつかんだ。来日3年目。愛用する青いグラブには「美威寿龍一」と刺繍(ししゅう)が施してある。名前のひらがな、カタカナはこれまでも試したが、漢字は25年シーズン仕様。担当する藤本通訳と頭をひねって、しつらえた。「最後の音引きは『イチ』っていう漢字でもある。音と意味から当て字で作ったんだ」と胸を張る。同通訳が「威は勢いがあるという意味があるよ」など音に合わせて用意してくれた漢字を、意味を聞きながら当てはめて完成させた力作だ。「奥さんとか子供も青いグラブを気に入ってくれているし、今年はだいたい、これでいこうと思っているよ」。異国でともに暮らす妻ブルックさんと長男ウェスリー君もお気に入りのエースグラブとともに、これからマウンドで本領発揮する。【阪神担当=伊東大介】
◆黒星にも光が見えた。1軍復帰登板の巨人戸郷翔征投手(25)は6回5安打3失点(自責2)で3連敗。またも白星ならずも「(手応えは)だいぶあった。新たなスタートが切れた」と視線を上げた。初球から直球を4球続けた。「データより自分のことを最優先に。そんなに腕も体も振らなかった。その中であの球速が出た」と初球の151キロで阪神近本を遊ゴロに仕留め、2軍で取り組んできた「真っすぐの質」を証明する投球が続いた。開幕戦から3試合で0勝2敗、防御率11・12。4月11日の広島戦(マツダ)では4回途中、自己ワースト10失点で降板し、再調整となった。野球人生最大の挫折にもがいた。1つの答えは25日の2軍戦後。「球が強ければ145キロでも抑えられる」。球速を追い求めすぎた気負いに思い当たった。「球速を出しにいって体を振ることが一番駄目」と力みを消した。速さを求めて狂った感触。追わない持ち味を意識すると、150キロ以上の「真っすぐ」が次々に決まった。4回には森下に直球を左翼席に運ばれ、6回には4安打で勝ち越し点を許した。「チームを勝たせられなかった」とエースの責務を直視しながら、「新しい出力の出し方ができた。次の試合が楽しみ」とも。不振を超えて刻んだ82球が、未来を照らす。【阿部健吾】
◆阪神の3番手及川雅貴投手(24)が15試合連続で自責0とした。5点リードの7回にマウンドへ。先頭巨人キャベッジは二ゴロに抑え、続く増田陸は小幡の好守備もあり遊ゴロ、最後の大城卓は空振り三振で3者凡退。「勝てて良かったです」。今季プロ初の開幕1軍入りを果たしてから、ここまで開幕から15回1/3連続で自責0。防御率0・00と抜群の安定感を見せている。▽阪神湯浅(6点リードの8回に登板。1回無失点)「まだまだ緊張はしますけど、だんだん落ち着いてきているとは思うので。しっかり自分のピッチングができるように頑張ります」
◆阪神が今季初の2桁得点となる10得点、9点差で大勝した。巨人との直接対決を制し、再び同率首位に浮上した。森下翔太外野手(24)が、2戦連発となる同点ソロを含む5打数4安打4打点の大活躍だった。
◆巨人横川凱投手(24)が出場選手登録を抹消される。今季は中継ぎで10試合に登板し0勝0敗、防御率3・24も5日の阪神戦(東京ドーム)で2回4失点。代わりに馬場皐輔投手(29)が今季初めて1軍に昇格する。
◆阪神が今年も「こどもの日」に勝った! 阪神が今季初の2ケタ得点で巨人に快勝し、東京ドームで今季4戦無敗とした。
◆子どもたちのヒーローだ! 阪神森下翔太外野手(24)が2戦連発の4号ソロを含む4安打4打点と暴れ回った。チームは5月5日の「こどもの日」に15年から引き分けを挟み9連勝と無敵状態。同日は宿敵巨人にも5連勝となった。今季は開幕から東京ドームで4戦4勝と負けなし。子どもたちも詰めかけたドームで13安打10得点と猛虎の勢いが止まらず同率首位に浮上した。確信弾だった。先制された直後の4回2死。3ボールから巨人先発戸郷の150キロ直球を捉え、打球の行方を確認しながらゆっくりと歩を進めた。華麗なバット投げも披露。子どもたちに夢を届けるゴールデンウイークの2戦連発だ。「タイミングを合わせて振ることだけ。その結果凡打になっても仕方ない。自分のスイングはできた」第4号ソロで波に乗った。勝ち越し直後の6回2死二塁から貴重な追加点の右前適時打。7回2死満塁からは左前2点適時打、9回無死一塁からも左翼フェンス直撃の二塁打。5打数4安打4打点、1本塁打でチームの今季初2桁得点に貢献した。「やるべきことを自分の中でやっている」。今季3度目の4安打で打率3割3分6厘、42安打。打率はリーグトップをキープし、安打数では1位タイから単独1位となった。「こどもの日」に大活躍の森下だが、実は今季の4本塁打すべてが両親の観戦時だ。2日からのヤクルト3連戦(甲子園)、そしてこの日も観戦。連日スタンドから見守る父と母に2試合連続弾を披露した。「今年行っている試合で全部のホームランを見られているので本当にありがたいし、うれしい」。母ゆりさんは、たくましい姿を目に焼き付け喜んだ。幼少期、5月5日は家族と過ごす日だった。少年野球が休みになることが多く、旅行をする機会としても活用。行き先はアスレチックなど体を動かせる場所も多かった。さらにその上で練習も実施。野球に没頭した子どもが、大人になって連休に躍動した。父善文さんは「もう親孝行は通り越していますね。それ以上のことをやってもらっている」と感謝。孝行息子に目尻を下げる。現12球団となった05年以降、チームはこどもの日に通算で15勝3敗1分けと、めっぽう強い。森下はヒーローインタビューで「もっと野球の楽しみを覚えてもらえる活躍をしたい」。東京ドームで今季無敗の4連勝。直接対決を制し、巨人に並び再度、同率首位に浮上した。虎を引っ張る元野球少年が、今後も子どものヒーローになる。【塚本光】
◆巨人・戸郷翔征投手(25)が先発し、自己ワーストの4回途中10失点を喫した4月11日の広島戦(マツダ)以来、24日ぶりに1軍のマウンドに上がる。バッテリーを組むのは大城卓三捕手(32)。今季初めてマスクをかぶる。
◆首位巨人を1ゲーム差で追う2位阪神の首位決戦。阪神の注目は打率・317で首位打者に浮上した森下翔太外野手(24)。4日のヤクルト戦(甲子園)では今季甲子園初アーチとなる3号ソロを放っており、絶好調だ。巨人先発は戸郷。不振で2軍調整を経ての復帰登板でどういったピッチングを見せるか注目を集める。
◆6日の8回戦に先発する阪神・才木浩人投手(26)はキャッチボール、ダッシュなどで調整。今季初の伝統の一戦に向けて「(昨年と比べて)結構、メンバーが変わっているし、全体的に打率もいい。先頭(打者)をしっかり抑えていきたい」と意気込んだ。前回4月29日の中日戦(バンテリンドーム)は6回4失点と打たれて今季3敗目。勝ち星(2勝)を負け数が上回った。「今年は自分の(投げ)ミスからの失点が多い。(直球の)球は悪くはないですし、フォークの抜けとか変化球が甘く入ることはないように注意していきたい」と言葉に力を込めた。
◆阪神・近本光司外野手(30)が正確な送球でチームを助けた。一回の守備。先発の富田は2死から吉川に安打を浴び、対するは主砲・岡本。1ストライクからの2球目を左中間に痛打された。一塁走者吉川は二塁を蹴って三塁へ向かい、岡本も二塁へ。しかしここで中堅・近本がフェンスに当たる前に打球を止め、二塁へワンバウンド送球。捕球した中野が岡本をタッチして3アウト目を奪った。近本の補殺は今季2つ目。負けられない首位攻防戦初戦から、好守でチームを救った。
◆阪神の先発・富田蓮投手(23)が三回に1点を失った。両軍無得点の三回。富田はここまで2安打に抑えていたが、先頭のヘルナンデスに今季初の四球を与えてしまう。続く戸郷に犠打を決められて泉口の安打で1死一、三塁となり、若林に右翼への犠飛を運ばれた。富田は前回先発した4月24日のDeNA戦(横浜)に続く先制点献上となってしまった。
◆阪神は四回、森下翔太外野手(24)の4号ソロで試合を振り出しに戻した。1点を先制された直後の四回。1番から始まる攻撃もあっさり2死となって森下が2打席目に立った。カウント3―0となって4球目を一閃。打った瞬間にスタンドインを確信し、ゆっくりと走り出した。森下は4日のヤクルト戦に続いて2試合連続の本塁打。好調の背番号1の一振りで、同点に追いついた。
◆2度目のチャンスをものにする。巨人のドラフト2位・浦田俊輔内野手(22)=九産大=が約1カ月ぶりに出場選手登録された。「バッティングをもう一回、見直して、打席に入る考え方だったり、結構変えました。(1軍では)配球でやられちゃった部分もあったので、そこも見直して、考えてやっています」九産大から入団した遊撃手は身長171センチと小柄ながら、50メートル5秒8の俊足と守備、パンチ力のある打撃を武器とする。開幕1軍入りを果たし、3試合に途中出場。計3打席でバットから快音は聞かれず、4月3日に2軍降格となっていた。ファームでの期間は、不振で再調整中の名手、坂本から学んだ。内野で一緒にノックを受け、時にはグラブを交換して試す場面も。ゴロ処理の指導を受けたといい、「自分は手前に来た打球に合わせて捕る感じだったんですけど、(坂本)勇人さんは『捕る前の段階で決めてそこに入る』と。勉強になりました」と話した。「崩れていた」というルーティーンを元に戻し、筋力トレーニングは週4度、励んだ。イースタン・リーグでは25試合に出場し、打率・269。「開幕戦は(雰囲気が)結構すごかった。それと比べたら気楽にやれる」と涼しい表情を見せた浦田。「詰まってもいいので、気持ちでヒットを打てるように」と力を込めた。(原田優介)
◆阪神は四回、森下翔太外野手(24)の4号ソロで試合を振り出しに戻した。1点を先制された直後の四回。1番から始まる攻撃もあっさり2死となって森下が2打席目に立った。カウント3―0となって4球目を一閃。打った瞬間にスタンドインを確信し、ゆっくりと走り出した。森下は4日のヤクルト戦に続いて2試合連続の本塁打。好調の背番号1の一振りで、同点に追いついた。森下は「打ったのはストレート。先制された次の回に追いつけたことが良かったと思います。3ボールでしたが、狙い球を絞って、しっかり自分のスイングができました」とコメントした。
◆巨人・戸郷翔征投手(25)が不振による2軍調整を経て先発し、6回82球、5安打3失点だった。1軍復帰戦の捕手は今季の正捕手・甲斐ではなく、昨季までバッテリーを組み、今季初めてマスクをかぶった大城卓。直球は今季最速152キロを計測。三回まで無安打に抑え、四回に阪神の3番・森下に左翼席中段へソロ本塁打を被弾。1-1の六回は不運な当たりの内野安打など4安打を集中され、2点の勝ち越しを許した。4月11日の広島戦(マツダ)で自己ワーストの4回途中10失点を喫して開幕から3戦連続KOで防御率11.12となり、2軍に降格。2軍戦2試合で計12回無失点と結果を残し、1軍に帰ってきたが、復活の白星を手にすることはできなかった。1-3で迎えた七回は2番手の横川と交代した。
◆阪神が六回に中野拓夢内野手(28)と森下翔太外野手(24)の適時打で2点勝ち越しに成功した。1―1の六回、先頭の小幡の打ちそこないの打球が三塁前に転がる内野安打となって出塁すると、犠打などで2死三塁となって中野が三塁線へゴロをはじき返す。岡本も一塁に送球するも、中野が俊足を生かして適時内野安打とし、勝ち越しに成功した。そしてこの送球がそれて、2死二塁で四回に本塁打を放っている森下が、今度は軽打で右前適時打。接戦の中盤に阪神が一気に2点を挙げ、この試合初めてのリードを奪った。
◆阪神のジェレミー・ビーズリー投手(29)は四回から登板し、3回を無失点に抑えてマウンドを降りた。先発・富田が三回に四球から1点を失うと、藤川球児監督(44)はすぐさまスイッチ。梅野とともにバッテリーごと代わって出場し、試合の流れを変えた。許した走者は四球の一人のみで、無安打、3奪三振の好投。六回に味方が2点を勝ち越して勝利投手の権利を得ると、その裏も見事に3者凡退に斬った。七回の打席で代打が送られてお役御免。今季いまだ未勝利の助っ人が役割を果たして勝ちパターンにつないだ。
◆阪神は七回にも森下翔太外野手(24)の2打席連続となる適時打などで3点を加えた。3-1とリードして迎えた七回も、猛虎打線は攻撃の手を緩めなかった。2番手・横川から梅野が四球で出塁し、小幡が犠打で2死二塁とすると、ここから代打・渡辺、近本、中野が3者連続四球を選んで押し出し四球で1点追加。なおも2死満塁から森下が、遊撃のグラブをかすめる強烈な2点左前打で加点した。森下は四回の4号ソロ、六回の右前適時打と併せて3安打4打点。頼れる3番打者が、1ゲーム差で迎えた首位攻防戦で真価を発揮した。
◆阪神・前川右京外野手(21)が八回、20打席ぶりとなる安打を放った。この日も3打数無安打で迎えた八回の第4打席。無死一塁から、左腕・横川の変化球を右前に弾ませた。これが4月30日の中日戦(バンテリンドーム)の第4打席以来、5試合、20打席ぶりとなる安打。一塁では久しぶりにカモメポーズを披露した。この後1死二、三塁として、小幡の適時打でダメ押し点を刻んだ。
◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が九回、11号3ランを放った。7-1と大量リードで迎えた九回。中野の左前打、森下の二塁打と無死二、三塁とすると、佐藤輝が初球を仕留めた。高々と上がった打球は右中間スタンドへ。試合を完全に決定づける3点本塁打をたたき込んだ。本塁打キングを独走する11号。打点は31となり、両リーグ最速で30打点を超えた。
◆阪神が巨人に10ー1で快勝し首位浮上。主砲2人の一発が21年ぶりの敵地巨人戦4連勝を導いた。5月5日の「こどもの日」は引き分けを挟んで9連勝となった。打線が13安打10得点と大爆発した。3番・森下翔太外野手(24)が2戦連発となる同点ソロを含む4安打4打点。打率・336とし、リーグ2位の巨人・吉川(・312)を突き放した。4番・佐藤輝明内野手(26)はリーグトップの11号3ランを放ち、こちらもリーグ最多31打点目を挙げた。6-1の八回には前川が20打席ぶりの安打でトンネル脱出。中野、森下、佐藤輝、大山、小幡がマルチ安打を記録した。先発の富田は3回3安打1失点で降板。2番手で登板したビーズリーが3回無失点の好投で今季初勝利をマークした。その後は及川、湯浅、漆原がつなぎ、四回以降は巨人打線を無安打に抑え込んだ。チームは2004年以来、21年ぶりとなる東京ドーム開幕4連勝。4日に後退するも、わずか1日で巨人と並ぶ首位の座に返り咲いた。
◆巨人は終盤に突き放されて大敗。阪神に首位に並ばれた。阿部慎之助監督(46)は記者会見場に姿を現さなかった。取材対応なしは今季2度目。不振による2軍調整を経て24日ぶりに先発した戸郷は6回5安打3失点。今季初めて大城卓が捕手として先発した。1-3の七回に登板した横川は制球が定まらず、押し出しを含む4四球と森下の左前適時打で3失点。続投した八回も3安打で1失点と乱調だった。3番手の堀田も九回に登板して佐藤輝に3ランを浴びた。今季2度目となる2桁失点の大敗。ナインに奮起を求め、指揮官は〝無言の意思表示〟ともいえる行動を選んだ。
◆九回の3ランで阪神・森下翔太とタッチを交わす佐藤輝明 =東京ドーム(撮影・福島範和)
◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(71)は4安打4打点の阪神・森下翔太外野手(24)に言及した。森下の成長には目を見張る。三回に1点を先制された。戸郷を追い込みながらバントを決められ、非常に嫌な形での点の取られた方。そんな空気をひと振りで吹き飛ばした。森下がチームに勢いをつけ、チームを引っ張っている。私自身、1番打者が多かったので、カウント3-0から振るのは、相当な勇気が必要だった。森下の場合、それを簡単にできている。球を絞って振りにいける、打席での集中力が素晴らしい。さらに評価したいのが六回の右前打。相手投手の気持ちを正確に読めるようになってきた。自分のことを怖がっていると察知して、内角へは来ない、外角に来る確率が高い、と判断。少々ボール気味だったが、狙いすまして右方向へ打った。レギュラーを奪えない選手は、自分の状態のことしか考えられない。相手の考えを読み、推察できるようになれば一流。森下は、そのレベルに達しつつある。佐藤輝のダメ押し弾はさすがだが、1打席目も紙一重だった。1、2番が必ずしも絶好調ではないのに、この迫力のある打線はすごい。阪神の強さを感じた試合だった。
◆阪神が東京D開幕4戦4勝で首位巨人に並んだ。森下翔太外野手(24)が4安打4打点、佐藤輝明内野手(26)が11号本塁打による3打点。森下は四回2死から左翼席へ2戦連続の同点4号ソロ、六回2死二塁では右前適時打、七回2死満塁では左前に2点タイムリーを運んだ。佐藤輝は九回無死二、三塁での3ランで今季31打点。富田蓮投手(23)の後を継いで四回からジェレミー・ビーズリー投手(29)が3回ゼロ封で今季初勝利(1敗)。前川右京外野手(21)は八回の右前打が20打席ぶり安打。
◆阪神が東京D開幕4戦4勝で首位巨人に並んだ。森下翔太外野手(24)が4安打4打点、佐藤輝明内野手(26)が11号本塁打による3打点。森下は四回2死から左翼席へ2戦連続の同点4号ソロ、六回2死二塁では右前適時打、七回2死満塁では左前に2点タイムリーを運んだ。佐藤輝は九回無死二、三塁での3ランで今季31打点。富田蓮投手(23)の後を継いで四回からジェレミー・ビーズリー投手(29)が3回ゼロ封で今季初勝利(1敗)。前川右京外野手(21)は八回の右前打が20打席ぶり安打となった。
◆大勝も前半戦は締まった投手戦。張り詰めた緊張感の中で、阪神・中野拓夢内野手(28)がV打で勝利に貢献だ。「きょうの戸郷投手の出来からすると、なかなか点が取れなさそうだなとは思ったので、少ないチャンスの中で結果を残せてよかったです」1-1の六回2死三塁、カウント3―1から三塁への適時内野安打。岡本の悪送球も誘い、貴重な勝ち越し打を放った。さらに3-1の七回2死満塁では、2ストライクと追い込まれながら、抜群の選球眼で押し出し四球を選び、リードを広げる、この日2打点目。「あのままではどういう展開になるか分からないところで、粘り強く四球を選べたところは、自分としてもあの打席が一番良かったと思います」と胸を張った。開幕から15打席連続無安打と悩んだ時期もあったが、3打数2安打で打率・283まで上昇。このままもっと調子を上げていく。(渡辺洋次)
◆先発の阪神・富田蓮投手(23)は3回1失点降板に「三回の先頭に四球を出してしまって、一番良くない点の取られ方をしてしまいました。中継ぎのみなさんに申し訳ないです」と悔やんだ。先頭のヘルナンデスにカウント1-2と追い込んでから3球連続ボールで、四球を与えたのがきっかけとなり、1死一、三塁から若林の右犠飛で先制された。「あそこの四球が全てだったかなと思うんで。今後、先頭っていうところを意識しながらもっとやっていければなと思います」と反省を口にした。
◆阪神が東京D開幕4戦4勝で首位巨人に並んだ。森下翔太外野手が4安打4打点、佐藤輝明内野手が11号本塁打による3打点。佐藤輝は九回無死二、三塁での3ランで今季31打点。?阪神が巨人に勝利し、対戦成績を6勝1敗とした。東京ドームでは開幕から負けなしの4連勝。本拠地制となった1952年以降、巨人の本拠地で開幕から負けなしの4連勝は最多タイ記録で、62年(後楽園、1分けを挟む)、2004年(東京ドーム)に次いで21年ぶり3度目。開幕からに限らない、巨人の本拠地での4連勝以上は、23年7月1日-8月26日に東京ドームで6連勝(1分けを挟む)して以来2年ぶり。?対巨人で2桁得点を挙げたのは、23年4月27日(○15-0、甲子園)以来2年ぶり。東京ドームでは22年4月30日(○10-3)以来3年ぶり。?5月5日のこどもの日は15年から1分けを挟んで9連勝。この日勝利したソフトバンク(14年から2分けを挟む)と並んで最多連勝記録。55-63年の西鉄と64-70年のロッテ(64年はダブルヘッダー)の8連勝を上回った。阪神がこどもの日に2桁得点を記録したのは、08年(○10-4中日)以来17年ぶりで、対巨人では78年(○12-5、後楽園)以来47年ぶり。
◆巨人・横川凱投手(24)が2軍降格となり、代わって馬場皐輔投手(29)が1軍に昇格することが決まった。杉内投手チーフコーチは試合後、「もったいなかったね。ずっとよかっただけに、何があったんでしょうね。打たれる分には監督は特に気にしていないけど、4四球は野手のリズムも悪くなる」と残念がった。2日のDeNA戦(横浜)が雨天中止となった影響で、5日の先発予定が変更され、ロングリリーフに回った横川は、この日、1-3の七回に2番手で登板。しかし制球が定まらず、押し出しを含む4四球と森下の左前適時打で3失点。続投した八回も3安打で1失点と乱調だった。馬場は今季、イースタン・リーグで13試合に登板し、防御率2.63の成績を残している。
◆阪神・前川右京外野手(21)に久々の快音だ。八回無死一塁の第4打席で右前打を放って好機拡大。4月30日の中日戦(バンテリンドーム)以来、5試合&20打席ぶりの「H」ランプに「初ヒットのときぐらいうれしかったです」と声を弾ませた。トンネルの出口が見えた6番打者の存在は打線にとってもプラス。「あしたの結果の方が大事かなと思います」と完全復調へとつなげていく。
◆阪神・小幡竜平内野手(24)は6-1の八回1死二、三塁で前進守備を抜ける中前適時打を放ち2試合連続のマルチ安打を記録。「チャンスで、内野も前進してましたし、思い切って行こうと思った結果、点に絡んでよかったです」と喜んだ。5試合連続安打に「思い切ってやる中で、しっかりスイングすることをまず心がけてやっている結果が、いい結果につながっていると思います」と5月の打率は・444と好調を維持している。
◆阪神・梅野隆太郎捕手(33)が四回の守備から出場し、好リードで巨人打線を抑えた。「出ていって、自分の仕事をしっかりやろうと、その一心で。ビーズリーもしっかり腕を振って投げてくれた」。ビーズリー、及川、湯浅、漆原と4投手をリードし、中継ぎ陣は無安打リレー。次戦以降にもつながる内容を演出したが「一人の力じゃないんで、野球は。またあした切り替えてやっていきたい」と表情を引き締めた。
◆巨人は終盤の〝投壊〟で阪神に大敗し、首位に並ばれた。2軍調整から戻った戸郷翔征投手(25)は6回3失点で3敗目となったが、手応えを口にした。「いい体の使い方ができた。もちろん勝ちたかったけど、いい流れでいけたことには間違いない。次の試合がすごく楽しみ」開幕から3戦連続KOで2軍降格を味わい、24日ぶりに1軍のマウンドに立った。今季初めてマスクをかぶった大城卓のリードに従い、直球の最速は152キロ。体の開きが抑まったことで本来の投球が戻ってきた。阿部監督からは「次につながるような投球。次は勝てる」と背中を押されたという。試合は終盤に崩れた。2番手の横川は七回に押し出しを含む4四球と森下の左前適時打で3失点。八回も1失点し、九回に登板した3番手の堀田は佐藤輝に3ランを浴びた。横川は馬場と代わって2軍に降格が決まった。今季の阪神戦は1勝6敗で、同カードのチーム防御率4・57は対戦別ワースト。阿部監督は今季2度目の取材対応なし。〝無言のゲキ〟でナインの奮起を求めた。(谷川直之)
◆八回から4番手で登板した阪神・湯浅京己投手(25)は1回無失点。「先頭の四球がもったいないんで、次はしっかり先頭から抑えられるように頑張ります」。ヘルナンデスに四球を出したが、代打・浦田を遊ゴロ併殺、泉口を遊ゴロで3人で片付けた。復帰4試合目の登板。「まだまだ緊張はしますけど、だんだん落ち着いては来ているとは思うので、しっかり自分のピッチングができるように頑張ります」と意気込みを語った。
◆七回に登板した阪神・及川雅貴投手(24)が危なげなく三者凡退に抑えた。先頭のキャベッジ(前パイレーツ)を二ゴロ。増田陸を遊ゴロに仕留めると、最後は大城卓を変化球で空振り三振に斬った。開幕から15試合登板で、いまだ防御率0・00。「勝ててよかったです」と貫禄を漂わせ、球場を後にした。
◆白球は東京ドームの天井をなぞるように美しい放物線を描く。打って打って打ちまくったこどもの日の猛虎祭り。阪神・佐藤輝明内野手(26)が締めた。目の前のライバルを突き放す豪快な一撃にチビっ子が大歓声を送った。「しっかりと狙いをしぼって、一発で打てたのでそれはよかったなと思います」7-1で迎えた九回無死二、三塁だった。堀田の投じた初球147キロを一閃。打った瞬間、スタンドインを確信した。右中間席へと着弾する11号3ラン。宿敵にとどめを刺し、猛虎打線今季初2桁得点を導いた。4試合ぶりの一発で巨人・岡本に3差をつけてセ・リーグ本塁打数のトップを独走。31打点も岡本に6差、2位に浮上した広島・末包に5差をつけ、他の追随を許さない。5月に入ってもその勢いは衰えるどころか増すばかりだ。「きょう(5月5日)はこどもの日か。子供にいいところ、見せられたんじゃないですか。よかったです」実はこどもの日にめっぽう強い。過去4年間も打率3割超と打ちまくり、これで通算打率.368(19打数7安打)、7打点、2本塁打。「ゴールデンウイークはどこかに連れて行ってもらったこともあったけど、忘れたなぁ。でも、やっぱり野球をしていましたね」。ひたむきに白球を追い続けた子供時代があるからこそ、プロ野球選手として輝くことができている。子供に夢を与える存在でいられる。開幕から1カ月が過ぎ、打撃主要2部門でトップに立つ成績を残しても「調子は...普通ですね。いいときも悪いときもあるので」と謙虚に自己分析した。今オフ、一から見直した体づくり。クリケットバットや通常より重いボールを使ったティー打撃。すべての取り組みがシーズン1カ月で形となってきたところ。まだまだ上を目指せる自信がある。「見ている子供に喜んでもらえたかなと思います。またあした、勝てるように頑張ります」覚醒した虎の4番は止まらない。2つの冠をひっさげ、このままセ界の頂点まで突っ走っていく。(原田遼太郎)
◆阪神は今季初の2桁得点で大勝し、首位タイに浮上した。森下翔太外野手(24)が四回に2試合連発となる同点の4号ソロを放つなど、4安打4打点の大暴れ。チームをプロ野球新記録のこどもの日9連勝に導いた。首位打者と最多安打を走る背番号1が、これからも子供たちに勝利を届ける。快音が響いた瞬間、森下のバットが宙に舞った。左翼スタンドへ真っすぐに飛んでいく白球を見つめながら、ゆっくりと歩き出す。背番号1の美しい確信歩きに、東京ドームの4万2341人はくぎ付け。試合を振り出しに戻す一打が、大爆発の号砲だった。「3ボールでしたけど、打っていいとのことだったので、思い切っていきました。速いボールを狙って一球で捉えることができたので、すごくいいホームランだった」復帰登板となった巨人のエース・戸郷の攻略は、この一発から始まった。チームは三回まで無安打に抑えられ、1点を追う四回。2死走者なし、カウント3ボールから、森下が150キロの直球を迷わず振り抜く。2戦連発となる同点の4号ソロを、左翼スタンド中段にたたき込んだ。六回には1点を勝ち越してなおも2死二塁から、初球の変化球を右前適時打。「チャンスで打てていなかった。逆転した後のもう1点というところで、すごく大事な1点になった」とうなずいた。さらに七回2死満塁では左前2点打で今季初の1試合4打点をマーク。九回にもあと数メートルで柵越えという左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、4安打4打点と大暴れした。
◆球児マジックだ! 森下の一発で同点に追いついた直後の四回、左翼席を陣取った虎党がどよめいた。先発の富田に代わりビーズリーがマウンドへ。助っ人右腕は3回を無安打無得点に抑え、今季初勝利をゲットした。藤川監督の継投策がズバリ的中だ。「ある意味で言うと、きょうのためにというのもあったので。素晴らしい活躍で、きょうは、もうビーズリー様様ですね」指揮官も最大級の賛辞を送った。中10日で先発した富田は3回42球を投げて3安打1失点で交代指令。奇襲ではなかった。「もともとプランの中にあった一つで、ビーズリーと(富田の)2人でいくというところがうまくはまったかなと思います」。してやったりの表情だった。もちろん、ビーズリーがきっちりと仕事をしなければ、采配ミスとなっていた。助っ人右腕は四回2死から四球を与えたが、大城を一直に仕留め、五回は三者凡退。そして中野、森下の連打で勝ち越した直後の六回は中軸の若林、吉川、岡本を封じ込め、「監督の中でそういう考えがあり、自分は投げられるように準備はしていた」と満面の笑みを浮かべた。汚名返上のマウンドだった。開幕ローテ入りするも3試合連続で結果を残せず、2軍落ち。1軍復帰した4月30日の中日戦(バンテリンドーム)では同点の延長十一回に登板。1死二塁から木下に投じた初球はサイン間違いで捕手・坂本が捕球できず(記録は捕逸)。このあとサヨナラ犠飛を浴び、試合後はベンチ内で拳をたたきつけ、怒りをあらわにした。「4月は自分の思ったようにできなかった月だった。いまは、いい感覚で投げられている。引き続き、これを継続していけるように頑張る」先発、リリーフはこだわらない。〝球児マジック〟の駒になることしか頭にない。(三木建次)
◆5月5日はこどもの日だよ! さあ、みんなでうたっちゃおー!「♪やねよりひくい(だってドームだからしかたないよ~)ホームラン、おおきい3ランはサトテルちゃ~ん、どうてんアーチはもりしたく~ん、きょじんの目がおよいで~る~」気持ちええー!! 復活を懸けてマウンドに上がった巨人のエース・戸郷を、見事マウンドに沈めて対巨人6勝1敗!! ペナントレースで巨人に勝ち越すのが優勝の条件...。となると5月だけど、むふふ...。ほとんど決まっちゃったかなぁ。先発・富田が三回まで、四回からはあっさりビーズリーに代える(キャッチャーも坂本から梅野)ダブル先発は球児マジック? いえいえ、わが阪神の先発投手を並べると村上、才木、門別、富田、ビーズリー、伊原、デュプランティエ、大竹。さらには下で調整中の西勇、伊藤将に高橋と、ざっと数えても11人もいて、ローテーションがゴールデンウイーク(GW)の新幹線みたいに席がなくてね~、ガハハハ...。ローテに頭を悩ませている他球団の監督さん、申し訳ございませ~ん!!(嫌なやつでしょう、俺)さ、GW最後の日となる6日の第2戦は、才木の20奪三振パーフェクトの快挙で締めくくりまっか!?
◆ナイターの東京ドームには関係なかったが、いい天気だった。風薫る、こどもの日。阪神は毎年、子供たちの記憶に残る名勝負を演じてきた。最近では2019年、福留孝介のサヨナラ本塁打は衝撃的。5月5日に5番でスタメンして、5-5の同点で迎えた第5打席、DeNA5番手三嶋からV弾。これがセ・リーグ通算5万号。千両役者・福留の「5」づくし。マンガのような活躍だった。後に振り返って、みんなが知るのだが、史上最強の助っ人・バースの現役最後の試合が実は1988年のこどもの日。直後に家族の病気を理由に離脱。そのまま退団してしまう。当時は想像すらできない結末。偉大な打者の残念なラストだ。バースの現役最後となった巨人戦は、完成間もない東京ドームで行われた最初のGT3連戦の3試合目。阪神が3連勝している。3試合中2試合で、試合終盤に主砲・岡田彰布(現オーナー付顧問)が逆転3ラン。この方も、まさしく千両役者だった。ことしのこどもの日は、令和のチビっ子虎党にとって、痛快極まりない試合になった。巨人をボコボコ! 記憶のアルバムに残しましょうね。昨日(5日付)のこの欄で紹介したが、わがサンスポに森口友翔、秋葉元という新人が加わった。一夜明けて、2人を〝引率〟して2軍施設のSGLに向かったのが、入社2年目の萩原翔だ。
◆戸郷は、ファーム落ちする前のように、ボロボロに打たれたわけではないし、まずまず復調しているとは思う。もちろん、その中でも課題はハッキリと見えた。頼りになる球は、フォークボールでもスライダーでもなく、ストレート。その頼みの綱が、ことごとく、シュート回転していた。そこがまだ足りないところ。ストレートの復調度合いに限れば、7割だ。もうひとつ気になったのは、どこか不安そうに投げていること。自信満々に打者を見下ろし、打てるものなら打ってみろ、とばかりに投げ込めるのが、持ち味だったのにね。まあ、この日のようなゲームで先発復帰のテストをさせるのも、微妙ではあるけれど...。いずれにしても、ストレートの質と、マウンドでの精神的な部分を、どう戻すか。戸郷が解決すべきなのは、この2点だよ。(サンケイスポーツ専属評論家)
◆阪神の先発・才木浩人投手(26)が三回、投手直撃のライナーを左前腕付近に受けた。6―0と大量リードをもらっての三回。2死から若林に投手強襲の内野安打で出塁を許すと、続く吉川の打球も再び才木へ。ライナーを捕球しようとするも間に合わず、左手の前腕付近を直撃した。思わずその場にグラブを落とし、走りながら痛そうに患部を抑える。安藤投手チーフコーチとトレーナーも駆けつけ、一度ベンチ裏に退いた。この後再びマウンドに戻り続く打者に四球を与えて2死満塁となるも、甲斐を三振に斬って無失点。マウンドで大きく手をたたき、影響を感じさせない投球を見せた。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
17 | 13 | 1 | 0.567 (↓0.019) | - (-) |
112 | 101 (+1) | 95 (+10) | 21 (-) | 15 (-) |
0.249 (↓0.003) | 2.800 (↓0.2) |
1 (1↑) |
阪神 |
17 | 13 | 1 | 0.567 (↑0.015) | 0 (↓1) |
112 | 113 (+10) | 84 (+1) | 19 (+2) | 26 (-) |
0.249 (↑0.004) | 2.410 (↑0.05) |
3 (-) |
広島 |
15 | 14 | 1 | 0.517 (↑0.017) | 1.5 (↑1) |
113 | 101 (+4) | 79 (-) | 10 (+1) | 13 (+1) |
0.247 (↑0.003) | 2.290 (↑0.07) |
4 (1↑) |
DeNA |
13 | 14 | 2 | 0.481 (↑0.019) | 2.5 (↑1) |
114 | 88 (+2) | 81 (+1) | 10 (-) | 12 (-) |
0.218 (↓0.001) | 2.500 (↑0.05) |
5 (1↓) |
中日 |
13 | 15 | 2 | 0.464 (↓0.017) | 3 (-) |
113 | 67 (+1) | 91 (+2) | 10 (+1) | 18 (+1) |
0.211 (↓0.003) | 2.860 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
10 | 16 | 1 | 0.385 (↓0.015) | 5 (-) |
116 | 72 (-) | 112 (+4) | 7 (-) | 5 (-) |
0.224 (↓0.003) | 3.600 (↓0.01) |
コメント