ロッテ(★1対2☆)楽天 =リーグ戦7回戦(2025.05.05)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
0010010002200
ロッテ
0001000001510
勝利投手:西垣 雅矢(2勝0敗0S)
(セーブ:鈴木 翔天(0勝1敗2S))
敗戦投手:田中 晴也(2勝2敗0S)
  DAZN
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◆楽天が接戦を制した。楽天は3回表、宗山の適時打で先制する。その後同点とされて迎えた6回には、1死三塁から相手の野選の間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・西垣が今季2勝目。敗れたロッテは、打線が3併殺を喫するなど拙攻が響いた。

◆新潟県出身者同士の先発投げ合いが実現した。ロッテ田中晴也投手(20)は長岡市出身で、日本文理から22年ドラフト3位でロッテに入った。楽天荘司康誠投手(24)は新潟市出身で、新潟明訓、立大から22年ドラフト1位で楽天に入った。Xでは「これは新潟人として夢の投げ合い」「新潟民めちゃくちゃ熱いやつじゃん!」「新潟県民絶頂の投げ合い」「新潟明訓VS日本文理の投げ合いってのもなんかいいね」と、盛り上がる人たちがみられた。新潟出身のプロ野球選手は他県と比べると少なく、投げ合いは珍しい。17年6月19日の横浜スタジアムでは、DeNA飯塚悟史投手(上越市出身)とオリックス金子千尋投手(三条市出身)が先発し、投げ合った。

◆今季初登板初先発した楽天荘司康誠投手(24)は、5回途中で無念の降板となった。初回、ロッテ先頭の藤原への初球で死球を与えたが、後続を断った。3回はわずか8球で3者凡退。4回は安打と2四球で無死満塁とすると、併殺の間に1点を奪われた。なおも2死三塁で池田を空振り三振に仕留めて最少失点に切り抜けた。5回は先頭のポランコに遊撃内野安打で出塁され、続く寺地は遊ゴロ併殺に打ち取った。しかし、連続四球を与えて2死一、二塁としたところで2番手西垣にスイッチした。4回2/3を79球、3安打5四死球1失点で降板。最速は156キロをマークした。昨年4月29日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、371日ぶりの勝利はならなかった。「自分の投球に関しては言えるようなことはないですが、応援がとても大きかったのは力になりましたし、うれしかったです」と悔しそうに話した。荘司は同9月に右肘クリーニング手術を受け、今季は開幕2軍スタートだった。イースタン・リーグでは6試合で2勝2敗、防御率3・09。1軍マウンドは昨年7月28日ロッテ戦(楽天モバイルパーク)以来だった。

◆ロッテ田中晴也投手(20)が6回2安打2失点(自責点1)で降板した。3回2死二塁から宗山に先制適時打を浴びると、6回には味方失策と野選で2点目を許した。味方打線は4回から3イニング連続で併殺打に倒れるなど、援護もなかった。今季2連勝中で、チームの連敗ストップを託された。試合前時点で、チームは今季最多の5連敗で最下位に転落。「チームが勝つことに全力を注ぎたいなと思っている。思いっ切りいくことが自分のスタイルですし、それが試合につながってチームの流れにいい影響与えれたらいいかなと思ってます」と話していた。その言葉通り、150キロを超える速球を軸に、フォークとの緩急で楽天打線を打たせて取った。前回4月27日の日本ハム戦は5回2失点で2勝目を挙げたが、吉井監督からは「多分今までで一番調子が悪かった」と評された。田中晴も「ストレートが物足りなかった。下半身が使えてなかったのと重心が低くなってたのでそこを修正した」と、仕上げてきた。特別な思いもあった。「こどもの日」の登板について「プロ野球っていいなと思えるようにハツラツとしたピッチングをしたい」と意気込んでいた。幼少時代は家族でよく野球観戦に出かけたという。地元新潟のハードオフでのプロ野球はほとんど観戦した。さらに「ベルーナで田中将大さんの連勝や大谷翔平選手のホームラン見たり衝撃的だった」と振り返る。今度は自身が野球少年に夢や希望を与える存在になる-。勝ち投手の権利は手にできなかったが、そんな思いがこもった93球だった。

◆楽天が「2桁得点の次の試合は敗戦」のジンクスを破り、2連勝を飾った。若手コンビで先制点を奪った。3回2死走者なしから9番中島が左前打で出塁し、続く宗山の2球目に二盗を成功させた。さらに宗山がカウント1-2から150キロ直球を左前に運び、試合を動かした。同点の6回には四球で出塁した小深田が二盗と捕手寺地の悪送球で三塁まで進むと、相手の野選で勝ち越し点を奪った。投げては今季初登板初先発の荘司が5回途中3安打1失点。1年ぶりの勝利は逃したものの、リリーフ陣が踏ん張った。前日4日オリックス戦は今季最多の20安打&14得点で大勝。2桁得点の次の試合は22年4月19日の日本ハム戦からシーズンを挟んで15連敗を喫していたが、その不名誉記録に終止符を打った。

◆ロッテが今季ワーストの6連敗を喫した。先発の田中晴也投手(20)は6回2安打2失点(自責点1)と粘投も、味方打線が3イニング連続併殺打など拙攻が響き、援護できなかった。田中晴は「先制点を取られてしまったことは反省点です。寺地と頑張ってイニングの失点を最少で切れたこと、ある程度ゲームは作れたと思う。より完璧なピッチングというところでは今日は本当にチームを勝たせようという気持ちでマウンドに上がったので、まだもうちょっとできたのかなと思います。そこは悔しい」と話した。キャプテンの藤岡裕大内野手(31)はロッテでは初となる魚雷バットを使用した。前日の試合後に「自分も打ててないですし、みんな一生懸命やってるんで、あとは勝利するだけかなと思います」と話していた。4打席で2四球を選びチャンスは広げたが、無安打とあと1本が出なかった。満員御礼のZOZOマリン。熱いファンの後押しを受け、ゴールデンウイーク最終日には連敗を止めてみせる。

◆楽天が"2桁得点の次の試合は敗戦"のジンクスを打ち破った。2-1の9回、5月に入り新守護神に指名された鈴木翔天投手(28)が登板。ロッテの先頭ポランコを150キロ直球で空振り三振、続く中村奨は二飛に抑える。代打岡に内野安打を許すも、藤原はスライダーで空を切らせた。「ああいうところで投げるために練習してきたので、1年通して、ここを守れるように投球していきたい」。今季2セーブ目で締めた。打線は2安打ながら5盗塁。機動力を絡めて得点した。同点の6回1死、小深田が四球で出塁し、すかさず二盗。捕手寺地の悪送球も重なり三塁まで進んだ。浅村の遊ゴロが野選となり、小深田がヘッドスライディングで決勝のホームを踏んだ。三木監督は「打線は情けなかったね」と話した上で「小深田の走塁なんかは非常に評価できる」。3回の先制点も中島の二盗から宗山が適時打を放つ形だった。前日4日オリックス戦は今季最多の20安打&14得点で大勝。2桁得点の次の試合は22年4月19日の日本ハム戦から15連敗中だった。「昨日みたいにたくさん打って勝てる試合もあれば、今日みたいに2本か、ヒット。打てなくてというところで、同じ勝ちやけど、いろんな形があるから」と三木監督。不名誉記録に終止符を打った。【山田愛斗】

◆今季初登板初先発した楽天荘司康誠投手(24)の1年ぶり勝利はならなかった。5回途中3安打5四死球で1失点。4回無死満塁のピンチは最少失点で切り抜けたが、5回2死から連続四球を与え降板した。最速は156キロをマークし、中盤に球速は落ちたものの威力ある直球は健在だった。「(直球は)悪くなく、むしろこれから復帰して、(実戦を)こう重ねていった中でも一番良かったとは思う」と手応えを口にした。

◆ロッテは3併殺など拙攻が響き、今季ワーストの6連敗で借金6と膨らんだ。吉井理人監督(60)は「打線が9四死球で1点しか取れていない。何か問題あると思う」と反省した。試合終了後は今季最長となる約1時間のミーティングを行い、打開策を練った。「打順ですよね。並べ方が下手だったのか。どうしたら解消できるか、しっかり考えていきます」と話した。一方、先発した田中晴也投手(20)は6回2安打2失点(自責点1)と粘投も2敗目を喫した。吉井監督は「若いピッチャーなんで、いろいろ課題はあると思います。だけど、6回2失点は頑張ったと思います」と及第点を与えた。田中晴も「先制点を取られてしまったことは反省点です。寺地と頑張ってイニングの失点を最少で切れたこと、ある程度ゲームは作れたと思う。より完璧なピッチングというところでは今日は本当にチームを勝たせようという気持ちでマウンドに上がったので、まだもうちょっとできたのかなと思います。そこは悔しい」と話した。6日は大型連休最終日。「もう、いつも通りです。相手やっつけるつもりで全力でやっていくだけです」と吉井監督。熱いファンの後押しを受け、連敗を止めてみせる。

◆今季初登板初先発した楽天荘司康誠投手(24)が、真っすぐに手応えを示した。初回、ロッテ3番ソトの6球目にこの日最速の156キロをマーク。4回から球速が落ち始めたものの、150キロ台を連発し、直球の平均球速は150・5キロだった。「(直球は)悪くなく、むしろこれから復帰して、(実戦を)こう重ねていった中でも一番良かったとは思う」とうなずいた。荘司は昨年9月に右肘クリーニング手術を受け、今季は開幕2軍スタート。1軍マウンドは同年7月28日ロッテ戦(楽天モバイルパーク)以来だった。「ちょっと緊張しすぎてあんま覚えてないんですけど、ただ、(声援の)音がすごいなっていう感じで」と振り返った。5回は先頭ポランコに遊撃内野安打で出塁され、続く寺地は遊ゴロ併殺に封じた。だが、連続四球で2死一、二塁のピンチを背負ったところで降板。復帰戦は4回2/3を79球、3安打5四死球1失点で、昨年4月29日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、1年ぶりの勝利はならなかった。1軍復帰戦を終え、荘司は「4回、5回となかなか、もうどう投げていいかわかんなくなってしまったんで、そこは反省ですし、1軍のマウンドって、ファームとやっぱ違うものがあるなと。今はそれをどう克服するかっていうことだけですね」と前を向いた。

◆楽天が2安打ながらも効率よく得点して競り勝った。三回に宗山が先制打。四回に追い付かれたが、六回1死三塁から浅村の遊ゴロで勝ち越した。五回途中からの継投も決まった。ロッテは3併殺打など拙攻が目立ち6連敗。

◆通算2000安打に、あと9本に迫っていた浅村栄斗内野手(34)はノーヒットに終わったが、決勝点を挙げてチームの勝利に貢献した。「今の状態があまり良くないので、最低限のことを考えながら打席に入りました」1-1の六回1死三塁。右腕田中晴の5球目、138キロのチェンジアップを強振。ボテボテの遊ゴロ(結果、遊野選)となって小川が本塁送球するも、三走・小深田が頭から滑り込み、球審が両手を広げた。浅村は「コブ(小深田)がよく走ってくれたおかげです」と感謝。前進守備をみて「事を起こせば」と打席に入り「カウントが進んで3-1になったので、少し強引にいった」と振り返った。4月27日のソフトバンク戦(楽天モバイルパーク)の五回(第3打席)の中前打を最後に、これで28打席ノーヒット。「どんなバッターでも調子の波はある。そこを何とかするしかないので、しっかり切り替えてやりたい」と前を向いた。ただし、2日連続で打点を挙げた。「昨日と今日は打ってないけどチームが勝ってくれているので、そこは救われている。自分のバッティングをして勝てるようにしたい」。大記録を前に足踏みも、そろそろ打ちまくる。(広岡浩二)

◆ロッテは拙攻続きで連敗が6に伸びた。三回以外は全て走者を出しながらも、3併殺打などで生かせなかった。吉井監督は「9四死球をもらって、1点しか取ってないので何か問題があると思う」と首をひねった。6連敗中は計9得点と打線が振るわない。ベテラン角中を今季初めて4番で起用する打順組み替えも機能しなかった。「並べ方が下手だったのか」と嘆いた監督は「相手をやっつけるつもりで全力でやっていくだけ」と言葉を絞り出した。

◆今季初登板した楽天の荘司は1―1の五回途中に降板し、勝敗は付かなかった。球審のストライクゾーンの判定が厳しめだったこともあり「自分の中で、ちょっとそこと戦ってしまった」と四、五回で計4四球と苦しんだ原因を挙げた。昨年9月に右肘関節のクリーニング手術を受け、ファームでじっくりと登板を重ねてきた。この日は最速で156キロをマークし「(実戦に)復帰して、一番良かったと思う」と収穫を口にした。

◆先発の田中晴は6回を2失点(自責点1)と粘ったが、打線は9四死球を得ながら、得点は四回に無死満塁から併殺打の間に挙げた1点のみ。6連敗を喫して借金は6に膨らんだ。試合後に今季最長の約1時間のミーティングを終えた吉井監督は打線の惨状に、「やっぱり何か問題がある。こちらでできることは打線の組み方。並べ方が下手だったのか、どうしたら(貧打が)解消できるのか、しっかり考えていきます」と厳しい表情で話した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
17112 0.607
(↑0.014)
-
(-)
113110
(+1)
93
(-)
25
(-)
15
(-)
0.283
(↓0.001)
2.820
(↑0.09)
2
(-)
日本ハム
16140 0.533
(↓0.019)
2
(↓1)
11399
(-)
91
(+1)
30
(-)
9
(-)
0.224
(↓0.002)
2.510
(↑0.04)
3
(-)
西武
15140 0.517
(↓0.019)
2.5
(↓1)
11476
(-)
76
(+2)
10
(-)
25
(-)
0.239
(↑0.001)
2.370
(↑0.01)
4
(-)
楽天
15150 0.500
(↑0.017)
3
(-)
11387
(+2)
99
(+1)
14
(-)
30
(+5)
0.241
(↓0.005)
3.140
(↑0.07)
5
(-)
ソフトバンク
13162 0.448
(↑0.019)
4.5
(-)
112106
(+2)
102
(-)
20
(+1)
24
(+1)
0.246
(-)
2.860
(↑0.1)
6
(-)
ロッテ
11170 0.393
(↓0.014)
6
(↓1)
11574
(+1)
91
(+2)
14
(-)
10
(+1)
0.209
(↓0.001)
2.910
(↑0.08)