中日(★1対2☆)DeNA =リーグ戦6回戦(2025.05.05)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
0010000001311
勝利投手:ケイ(3勝1敗0S)
(セーブ:入江 大生(0勝0敗5S))
敗戦投手:金丸 夢斗(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】木下 拓哉(2号・3回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは1点を追う4回表、山本の2点適時打が飛び出し、逆転に成功する。投げては、先発・ケイが8回3安打1失点の快投。最後は2番手・入江が締め、ケイは今季3勝目を挙げた。敗れた中日は、先発・金丸が好投を見せるも、打線が沈黙した。

◆DeNAタイラー・オースティン内野手(33)と桑原将志外野手(31)の1軍昇格に伴って梶原昂希外野手(25)と東妻純平捕手(23)が出場選手登録を抹消された。梶原は今季はここまで26試合に出場して打率2割2分9厘、1本塁打、OPS.580。開幕から18試合連続でリードオフマンを務め、20試合連続でスタメン出場した。3月30日の中日戦(横浜)ではチーム1号も放ったが、4月25日阪神戦で今季初めてスタメンから外れると、以降は10打数1安打。3日巨人戦(横浜)ではスタメン出場するも、3打数無安打2三振で8回に代打を送られていた。三浦大輔監督(51)は梶原について「ゆっくりさせるつもりもないですけど、もちろん状態を上げないと意味がない。1日でも早く状態を上げられるようにという話はしてます」と説明した。東妻は開幕1軍入りするも出番なく登録抹消され、4月13日に最短で1軍再昇格するも、再び試合出場がないまま登録抹消となった。指揮官は「純平には出場機会なくて申し訳なかったですけど、変わらずに毎日いい準備してくれてますし、またいつ呼ばれてもいいように準備してもらいます」と話した。

◆中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)がプロ初登板初先発する。試合前練習開始時にはベンチ前で多くのテレビカメラが待ち構える中、笑顔でグラウンドに登場した。外野でウオーミングアップし登板に備えた。中日の新人の初登板初勝利は2019年梅津晃大投手以来。ドラフト1位は1998年川上憲伸以来。ドラフト1位&左腕となると1987年8月9日に巨人相手にノーヒットノーランを達成した近藤真一以来となる。チームは広島に2連敗、借金1でバンテリンドームに戻ってきた。井上一樹監督(53)は、前日4日に「抑えなきゃいけないとかいうようなものよりも、自分のショータイムだと思って、腕振ってしっかり投げてほしいかなと思います」と期待を込めたコメントをしている。

◆中日が大量8人の入れ替えを行った。1軍に昇格しこの日出場選手登録されたのは、先発する金丸夢斗投手(22)、勝野昌慶投手(27)、今季初昇格となる梅野雄吾投手(26)、鵜飼航丞外野手(25)。鵜飼は2軍で29試合に出場し、打率3割3分9厘、2本塁打、23打点、現在9試合連続安打中での昇格となった。「この舞台で活躍するために(2軍で)やってきたんで。低めのボール、くさいボールはもう手を出さずに、甘いところだけいくということだけ意識しながら。ゾーンの管理は少しよくなったかなというのはあります。三振しちゃいけないっていうのは1回やめた。追い込まれてもどうにかなるみたいな考えで振ってます。やってきたことに自信を持ってやりたい」と話した。出場選手登録を抹消されたのは岡田俊哉投手(33)、祖父江大輔投手(37)、近藤廉投手(26)、駿太外野手(32)の4選手。

◆下半身のコンディション不良で離脱していたDeNAタイラー・オースティン内野手(33)と右手親指骨折で離脱していた桑原将志外野手(31)が1軍登録即スタメンに名を連ねた。三浦大輔監督(51)は「オースティンは久しぶりの1軍ですし、クワは今日がクワの開幕ですから。経験あるですけど開幕は緊張感はあると思いますけど、そのへんは心配してないです。いい形で入っていけるようにと思ってます」と期待を込めた。

◆プロ初登板初先発の中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)が初回から、最速152キロの直球でベイスターズ打線を3者凡退に打ち取った。1番桑原への注目の初球は内角へズバッと152キロ直球を投げ込みストライク。4球目で遊ゴロに打ち取った。2番牧は3球三振。初球151キロ見逃し。2球目スライダーをファウルで追い込むと最後は150キロ高め直球で空振り三振。3番度会は初球150キロ直球で左飛に仕留めた。

◆ここから始まる初球は152キロのストレート金丸夢斗が一軍デビュー?プロ野球(2025/5/5)??中日×DeNA??Live on DAZN#オレをみろ#dragons pic.twitter.com/EZ3xAV2u4H

◆中日細川成也外野手(26)が5回の打席で右太もも裏を痛め、6回の守りから交代した。5回、先頭で三遊間への深いゴロを放ち、一塁へ走る途中で、右太もも裏を手で押さえながら失速した。ここまで全30試合に出場し、打率1割9分1厘、2本塁打、7打点。2日広島戦(マツダスタジアム)で両手に死球を受け、途中交代したが、4日の同戦からスタメン復帰していた。

◆中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)はプロ初登板初勝利とはならなかった。6回5安打2失点で、6回の打席で代打高橋周平内野手(31)を送られた。初球からこの日最速の152キロを投げ込むなど、力強い投球で3回まで無失点投球だった。1点リードの4回1死で4番オースティンに四球を出した後、蝦名、三森に連打され、1死満塁から山本に左翼へ逆転2点適時打を許した。6回92球、5安打、2失点。8奪三振と試合をつくった。中日の新人の初登板初勝利は19年梅津晃大投手以来。ドラフト1位は98年川上憲伸以来。ドラフト1位&左腕となると87年8月9日に巨人相手にノーヒットノーランを達成した近藤真一以来だったが、プロ初勝利は次回へ持ち越しとなった。

◆中日が今季3度目の3連敗を喫し、借金2で5位に転落した。3回に木下拓哉捕手(33)の2号ソロで先制するが、プロ初登板初先発のドラフト1位金丸夢斗投手(22)が4回につかまり、1死満塁から山本に左前2点適時打を許して逆転された。金丸は6回5安打2失点と力投し、試合をつくったが、打線がDeNA先発ケイを攻略できず、追いつくことができなかった。

◆DeNAが中日のゴールデンルーキー金丸の前に立ちはだかった。昨年のドラフト会議でDeNAも1位指名を行って抽せんで外れた左腕のプロ初登板初先発。三浦大輔監督(51)は試合前、金丸との対戦に「運命です」と話しつつ「受け身になりすぎないように」と積極性の大事さを強調していた。打線には下半身のコンディション不良で離脱していたDeNAタイラー・オースティン内野手(33)と右手親指骨折で離脱していた桑原将志外野手(31)が1軍復帰して即スタメンに名を連ねた。1点を追う4回にその打線がつながった。1死からオースティンが四球を選ぶと、蝦名、三森の連打で満塁。続く山本が詰まりながらも、左前へ逆転の2点適時打。「もう何度目かわからないぐらいのチャンスでの打席でしたが、うまく割り切って打つことができました」と昨年3月、侍ジャパンでバッテリーを組んで完全リレーを達成した金丸を気持ちで捉えた。投げては先発ケイが格の違いを見せつけた。3回先頭、木下に先制ソロを打たれるも、6回まではそれ以外で安打を許さず。最速158キロの直球とカットボール、スイーパーを駆使して中日打線を封じ込めた。5回まで55球と省エネ投球を披露。今季最長の8回を投げて3安打1失点で3勝目を挙げた。9回は"若葉マークのクローザー"入江が最速159キロを含めて剛速球を連発。遅くても157キロ以上の直球で封じ込めた。復帰した桑原は2安打、オースティンは3四球を選んで存在感を発揮した。

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◆詰まりながらもレフトへ持っていく山本祐大が逆転タイムリー?プロ野球(2025/5/5)??中日×DeNA??Live on DAZN#オレをみろ#baystars pic.twitter.com/5i3kkBpcND

◆下半身のコンディション不良で離脱していたDeNAタイラー・オースティン内野手(33)が負傷交代した弟子の軽傷を祈った。元同僚で自主トレもともにした中日細川成也外野手(26)が5回、遊ゴロで一塁まで走っている最中に右太もも裏を抑えて、6回の守備からベンチに退いた。すぐ近くの一塁のポジションから顔をゆがめて足を気にする細川の姿を心配そうに見つめたオースティンは「プロ野球選手、誰もけがしてほしくないですし、特に細川選手みたいな仲のいい親友がああやって負傷交代するのは本当に嫌だなと思う部分があります。彼の症状が重大なものではなく、すぐ戻ってくるようなものであることを祈ります」と軽傷を祈った。

◆中日細川成也外野手(26)がDeNA6回戦で右太もも裏を痛め、6回の守りから交代した。5回、先頭で迎えた打席で三遊間への深いゴロを放ち、一塁へ走る途中で、右太もも裏を手で押さえながら失速した。試合後、病院へ行ったことを明かした井上一樹監督(53)は「明日になってみないと分からない。まだ長いシーズンを残している。心配」と話した。細川はここまで全30試合に出場し、打率1割9分1厘、2本塁打、7打点を記録している。

◆中日が今季3度目の3連敗で借金2となり、5位に転落した。3回に木下拓哉捕手(33)の2号ソロで先制も、プロ初登板初先発のドラフト1位金丸夢斗投手(22)が4回につかまった。1死満塁から山本に左前2点適時打を許し、逆転された。金丸は6回5安打2失点も、打線がDeNA先発ケイを攻略できなかった。

◆厚みの増したDeNA打線で"幻のドラ1"に立ちはだかった。負傷離脱していたオースティンと桑原が昇格即スタメン出場。1点を追う4回に打線がつながった。1死、中日金丸からオースティンが四球を選ぶと、蝦名、三森の連打で満塁。続く山本が詰まりながらも、左前へ逆転の2点適時打を放ち「うまく割り切って打つことができました」と白星をもぎ取った。復帰した2人の存在が強力打線復活の鍵になる。この日も2得点で、直近17試合で3得点以上挙げたのは3試合のみ。つながりを欠いていた中で、1番に入った桑原は2安打、4番オースティンは3四球と存在感を示し、三浦監督は「あの2人がスタメンにいることによって、相手にかけられるプレッシャーも違うと思います」とうなずいた。相手先発の金丸は昨年のドラフト会議で1位指名するも、抽せんの末に入団はかなわなかった。昨年3月に侍ジャパンの完全リレー達成試合で先発した左腕とバッテリーを組んだ山本は、スカウト陣に指名を推薦した経緯を持つ。決勝打を放って初黒星をつけるも「できれば同じチームで戦いたかったのが本音。たまたま打てましたけど、すごいピッチャーだなと思います」とたたえた。ルーキーの勢いに負けず、DeNA打線もここから波に乗る。【小早川宗一郎】

◆中日は、細川成也外野手(26)が、右ハムストリングスのコンディション不良のため戦線離脱すると発表した。DeNA6回戦(バンテリンドーム)で右太もも裏を痛め、6回の守りから交代。5回、先頭で三遊間への深いゴロを放ち、一塁へ走る途中で、右太もも裏を手で押さえながら失速した。試合中に病院を受診。球団は「今後はトレーナーと状態を確認しながら早期復帰を目指す」と発表した。ここまで全30試合に出場し、打率1割9分1厘、2本塁打、7打点。2年連続20発以上の主砲を欠いての戦いとなる。

◆黒星デビューも黄金ルーキーの片りんを見せた。4球団競合で中日入りしたドラフト1位金丸夢斗投手(22)がプロ初登板初先発。6回5安打2失点で敗戦投手になったが、最速152キロの直球を軸に8三振を奪った。「真っすぐは通用するなって思った」と自信を深めた。井上一樹監督(53)は投球内容を高評価。1度抹消するが、間隔を空けすぎないうちに次回の登板機会を与える考えだ。プロ第1球から、スタンドをざわつかせた。1番桑原の内角へ、金丸はこの日最速152キロ直球を投げ込んだ。「悔いがないように入りたかった。真っすぐを全力で、と決めていた」。プロ初奪三振は2番牧から。「取りにいった」と高め150キロで空振りさせ、3球三振。DeNA打線から8つの三振を奪った。6回92球のうち、半数を超える47球が直球だった。「真っすぐは通用するなって思った」。テイクバックが小さく力感のないフォームから、打者の手元で直球が伸びるのが持ち味。ボールは親指を曲げて握るのが基本だが、金丸は曲げずに親指の腹の一部しかつけない。「手のひらで、手の中心で投げるイメージ。指先だけだと球が吹き上がるので、それを抑えるために。投げやすくて勝手にそういう投げ方になりました」。内角も大胆に突いていける制球力のよさも、そこから生まれている。木下の2号ソロで先制してもらった直後の4回、2巡目の主軸ということもあり変化球で慎重になった。1死からオースティンに低めに変化球を集めた結果、四球。「ちょっと慎重にいきすぎた」。連打で1死満塁となり、山本も内角直球で詰まらせながら左翼に運ばれ逆転された。「少しでも甘く入ると、差し込んでいてもヒットゾーンに運ばれる」と、プロのすごさを肌で感じた瞬間だった。神戸から車で父雄一さん、母淳子さんがスタンドに駆けつけた。金丸は「勝利をプレゼントしたかった。そこは次回に」と悔しがった。井上監督は「いいスタートをしながらも苦い経験も最初にした。もっと大胆にいってもいい。1回抹消するが、あれだけのパフォーマンスを見せて。空きすぎないように」と、近いうちに次回登板の機会を与えると話した。3連敗で借金2、5位転落も、黄金ルーキーが大きな戦力になることを確信できた試合となった。【石橋隆雄】金丸夢斗(かねまる・ゆめと)2003年(平15)2月1日生まれ、神戸市出身。神港橘では甲子園出場なし。関大ではリーグ通算49試合20勝3敗、312奪三振、防御率0・83。3年秋から大学最終登板まで72回連続自責点0。最速154キロ。昨年3月、大学生で侍ジャパンに選出され、欧州代表戦に先発。2回をパーフェクト(4奪三振)で6投手の完全リレーにつなげた。昨年ドラフト1位で4球団競合の末、中日入団。177センチ、77キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1600万円。▽DeNA牧(中日金丸に)「いい投手ですね。ボールは強いですし、追い込まれたきついなという印象を受けました」▽DeNA村田野手コーチ(中日金丸に)「力感がないようにみえてスパッとくる。これから中日を背負っていく投手になると思うので一発目にやっつけられてよかった」▽中日木下(3回にDeNA先発ケイから2号ソロ)「好投手からまずは先制できてよかった」

◆両チームのスターティングラインアップが発表された。中日はクリスチャン・ロドリゲス内野手(23)が今季初先発。4月29日に出場選手登録され、ここまで途中出場で2打席に立って無安打だが、いよいよスタメンに名を連ねて活躍を狙う。D1位・金丸夢斗投手(22、関大)がプロ初先発登板に臨む。キャンプは2軍中心で過ごしウエスタン戦で登板を重ねて1軍デビューの日を迎えた。5月5日「こどもの日」にちなみ「子供たちに憧れてもらえる選手になりたい。いい姿を見せたい」と意気込んでマウンドに臨む。大学時代に侍ジャパンのメンバーにも入った能力を発揮する時がきた。

◆中日・木下拓哉捕手(33)が三回に先制の2号ソロを放った。三回先頭でカウント1-1からの3球目、DeNAケイの内角カットボールをとらえた打球は左翼方向へ舞い上がり、フェンスを越えた。木下は一塁を回ったところで右拳を握って掲げ、笑顔をみせた。「好投手からまずは先制できて良かったです」プロ初先発のドラフト1位左腕・金丸夢斗投手(22、関大)のリードを担った試合で自らのバットでルーキーを援護した。

◆DeNA・山本祐大捕手(26)が、1点を追う四回に逆転の2点打を放った。最近は好機で凡退が続いており、13打席ぶりの安打。「もう何度目か分からないぐらいのチャンスでの打席だった。うまく割り切って打つことができた」と喜びをかみしめた。昨秋のドラフト会議でDeNAを含む4球団の競合の末、1位で中日入りした左腕の金丸との対戦。1死からオースティンが四球、蝦名と三森が連打でつなぎ、満塁の絶好機で打席を迎えた。懐に来た148キロの直球に詰まらされながらも、バットを振り抜いて左前に運んだ。

◆初登板先発の中日のドラフト1位左腕・金丸夢斗投手(22)=関大=は6回5安打、2四球、2失点の投球だった。1点ビハインドの展開で降板し、プロ初勝利はお預けとなった。立ち上がりから名刺代わりの快速球を披露した。先頭桑原に対して初球はインコースへの152キロ。この日の最速をいきなりマークした。桑原を遊ゴロに仕留めて1死を取ると、牧を150キロ直球でバットに空を切らせて三球三振。度会を152キロ直球で左飛に打ち取り、好スタートを切った。二回は先頭への四球のほか三森に初安打を許して1死一、二塁のピンチを招いたが、山本を三ゴロ併殺打に打ち取り切り抜けた。三回は2死から内野安打と味方の失策で二塁に走者を進められたが、牧を二ゴロに打ち取り事なきを得た。その裏の攻撃で味方打線は木下の先制ソロで1点を奪って初陣のルーキーを援護した。だが四回に金丸がつかまった。1死からオースティンを四球で出すと、そこから3連打を食らった。蝦名に中前打、三森に右前打を許して1死満塁とされると、山本には左前へ2点適時打を浴びて1-2と逆転された。しかしその後は2者連続で空振り三振を奪って食い止めた。五回は上位から3人を8球で仕留めると、六回も1死から蝦名を直球で見逃し三振。三森は直球で空振り三振に斬るなど3度目の三者凡退とした。その裏、六回の攻撃で打順が回ってきたところで代打・高橋周を送られ、降板となった。「(四回の)オースティン選手への四球が今日一番の反省点です。慎重になりすぎてしまいました」と反省したが、注目を集めたマウンドで堂々とした投球をみせ、ドラゴンズの戦力として第一歩を踏み出した。

◆中日は接戦を落として今季3度目の3連敗を喫した。三回に木下拓哉捕手(33)が左越えにソロ本塁打を放って先制したが、直後の四回、プロ初登板のD1位左腕・金丸夢斗投手(22)=関大=が1死から四球と3連打で2点を失い、1-2と逆転された。追いかける展開となった中、打線はD e NA先発ケイと入江の継投の前に1点が遠かった。先発・金丸は6回5安打2失点で敗戦投手となった。

◆DeNAが逆転勝ち。0―1の四回1死満塁で山本が2点適時打を放った。ケイは8回3安打1失点で3勝目。3連敗の中日は初登板の新人金丸が8奪三振も、6回2失点で黒星。得点は三回に木下が放った先制ソロによる1点止まり。

◆DeNAのアンソニー・ケイ投手(30)が8回3安打1失点と好投し、3勝目を挙げた。2-1の六回は1死二塁のピンチを背負ったが、2番の山本、3番の上林を立て続けにスライダーで空振り三振に仕留め、力強く拳を握った。最速158キロを計測した直球の球威は終盤も衰えず「考えていたゲームプランを遂行できた。(バッテリーを組む山本)祐大が引っ張ってくれていることがいい結果につながっている」と手応えを口にした。

◆DeNA・入江大生投手(26)が1点リードの九回に登板し、自己最速を1キロ更新する159キロを計測した。昨季は右肩の手術を受けた影響で登板機会がなかったが、復活を期す今季は球威ある直球で打者を押している。三浦監督は「球の走りは非常に良かった」と評価。三者凡退で5セーブ目を挙げた右腕は「真っすぐに頼るだけでなく、幅の効いたピッチングをしたい。突き詰めるところがある」と貪欲に語った。

◆生還したオースティン(左)をむかえるDeNAベンチ=バンテリンドームナゴヤ(撮影・榎本雅弘)

◆ゆったりとしたワインドアップから鋭く腕を振り、快速球を投げ込んだ。中日D1位・金丸夢斗投手(22)=関大=が初登板で先発して6回5安打2失点。黒星を喫したが、三振8つを奪うなど昨秋のドラフトで4球団が競合した評価に違わぬ堂々の投球をみせた。「初回から自分の武器である直球をよく投げられたので良かったが、四回はバタバタしてしまい、次の試合への反省と思う」ファンに大きな拍手で歓迎されて上がった自身初となるバンテリンドームのマウンド。緊張していたという先頭、桑原への初球はこの日の最速152キロを内角に決めてストライク。続く牧からはプロで初めての三振を奪うなど三者凡退で好スタートを切った。だが、木下のソロで援護をもらって迎えた四回に捕まった。1死からオースティンに「慎重になり過ぎてしまった」と四球を与えると、連打で満塁。山本に左前への2点打を浴びて逆転を許した。それでも五、六回は三者凡退に抑えたルーキー左腕に、井上監督は「いいスタートしながらも、苦い経験もした。腕を磨いていって後々勝っていくという感じになる」と及第点を与えた。こどもの日にデビューした金丸は「子供たちにあこがれてもらえるような選手になると自分に言い聞かせ、マウンドでの姿や投球スタイルをある程度見せられた」とうなずいた。一度、出場選手登録を抹消されるが、次は勝ってもっと大きな拍手を浴びる。(上阪正人)

◆DeNAは5日、中日6回戦(バンテリンドーム)に2-1で逆転勝ちした。山本祐大捕手(26)が、1点を追う四回に決勝の左前2点打。ドラフト1位で中日に入団し、初登板を迎えた金丸夢斗投手(22)に洗礼を浴びせた。桑原将志外野手(31)、タイラー・オースティン内野手(33)の戦列復帰により打線は厚みを増し、4月26日からのゴールデンウイークは6勝2敗と勢いを加速させた。一塁ベースを回り、歓喜をかみしめるように手をたたいた。好機での凡退が続いていた山本が、プロの世界に鳴り物入りで入った金丸から決勝の2点打を放った。その実力を認めるからこそ、喜びと安堵(あんど)はひとしおだった。「できれば同じチームで戦いたかった。それが本音です。打ててよかった」昨秋のドラフト会議でDeNAを含む4球団の競合の末、1位で中日に入団した新人との対戦。1点を先制された直後の四回だった。4番に舞い戻ったオースティンが1死から四球、さらに蝦名と三森が連打でつなぎ、満塁の絶好機で2打席目を迎えた。懐に来た148キロの直球に詰まらされながらも、バットを振り抜いて左前に運んだ。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
17131 0.567
(↓0.019)
-
(-)
112101
(+1)
95
(+10)
21
(-)
15
(-)
0.249
(↓0.003)
2.800
(↓0.2)
1
(1↑)
阪神
17131 0.567
(↑0.015)
0
(↓1)
112113
(+10)
84
(+1)
19
(+2)
26
(-)
0.249
(↑0.004)
2.410
(↑0.05)
3
(-)
広島
15141 0.517
(↑0.017)
1.5
(↑1)
113101
(+4)
79
(-)
10
(+1)
13
(+1)
0.247
(↑0.003)
2.290
(↑0.07)
4
(1↑)
DeNA
13142 0.481
(↑0.019)
2.5
(↑1)
11488
(+2)
81
(+1)
10
(-)
12
(-)
0.218
(↓0.001)
2.500
(↑0.05)
5
(1↓)
中日
13152 0.464
(↓0.017)
3
(-)
11367
(+1)
91
(+2)
10
(+1)
18
(+1)
0.211
(↓0.003)
2.860
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
10161 0.385
(↓0.015)
5
(-)
11672
(-)
112
(+4)
7
(-)
5
(-)
0.224
(↓0.003)
3.600
(↓0.01)