楽天(☆14対3★)オリックス =リーグ戦8回戦(2025.05.04)・楽天モバイルパーク宮城=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:岸 孝之(2勝1敗0S)
敗戦投手:髙島 泰都(2勝1敗0S)

本塁打
【楽天】阿部 寿樹(3号・3回裏ソロ)

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◆楽天は1点を追う2回裏、渡邊佳、堀内、中島の3者連続適時打で3点を奪い、逆転に成功する。その後は、3回に阿部のソロと堀内の適時二塁打で2点を加えるなど得点を重ね、終わってみれば20安打で14得点を挙げた。投げては、先発・岸が5回3失点で今季2勝目。敗れたオリックスは、投手陣が崩壊した。

◆ボートレースのCMに出演中の元HKT48矢吹奈子(23)が、楽天-オリックス8回戦で始球式を行った。名前にちなんで「NAKO 75」と入った楽天のダークグレーを基調とした「ファンクラブユニホーム2025」を着て登場。強風の中、楽天の捕手堀内に向かって、ワインドアップからノーバウンド投球を披露した。人生初の始球式ながら目標のノーバウンドを達成した。「ちょっと右にいってしまったんですけど、ノーバウンドでいけたので安心です」。点数を問われると「またいつか挑戦したいと思うので、80点です。もっと速く投げたいです」。球速目標は「160ですかね(笑い)」と笑顔を見せた。

◆楽天鈴木大地内野手(35)が、楽天の1軍選手として初めて実戦で「魚雷バット」を使用した。「5番三塁」でスタメン出場。2回無死走者なしの第1打席、フルカウントから右足に死球を受けた。3回の第2打席は中飛。5回の第3打席は通常のバットに戻し、中前打だった。試合前の打撃練習では「魚雷バット」を使用していなかったが「1本しかないんで、試合で使うかどうかはギリギリまでその時の気分で決めます」と話していた。

◆藤井さまさま? ボートレースのCMに出演中の元HKT48矢吹奈子(23)が、楽天-オリックス8回戦で人生初の始球式に臨み、ノーバウンド投球を披露した。「ほぼ記憶が飛んでます」と笑みを浮かべつつ「またいつか挑戦したいなという風に思うので80点」と力を込めた。本番前には楽天の藤井聖投手(28)と古謝樹投手(23)から投球指導を受けたという。最初はノーバウンドで投げられなかったというが、藤井の金言で上達。「藤井選手がやってるのを実際に見て、もっと体重を右足に残したままっていうのを教わった瞬間からノーバウンドで届くようになって。あまりにも教え方がうますぎたので、もうほんとに藤井選手のおかげです」と感謝した。現在、矢吹はボートレースのCMに出演中だ。「映像で見たときもすごくかっこいいと思うんですけど、実際にボートレース場に足を運んで見たときに、水しぶきだったりモーター音がすごくて、その迫力をぜひ皆さんにも1度味わっていただきたいなっていう風に思います」とPRした。

◆楽天に39イニングぶり適時打が飛び出した。1点を追う2回無死二、三塁、渡辺佳明内野手(28)がオリックス高島のカットボールを捉え、右前に同点適時打を放った。「打つことができて最高です。ゴールデンウイークで満員のスタンドの大声援が力になりました。みんなで(先発)岸さんに勝ちを」と笑顔で話した。後続の堀内、中島も適時打で続き一挙3得点で勝ち越した。直近の試合での適時打は、渡辺佳が延長11回にサヨナラ打を放った4月27日ソフトバンク戦(楽天モバイルパーク)が最後だった。連敗中の4試合では中島のソロ本塁打、押し出し四球、内野ゴロでの3点にとどまっていた。この日の適時打はチームにとって実に5試合ぶり、39イニングぶりとなった。

◆楽天が打線爆発で連敗を4で止めた。1点を追う2回無死二、三塁から渡辺佳がチーム39イニングぶりの適時打で同点。さらに後続の堀内が勝ち越し打を運び、中島も適時打で続いて4連打でこの回3点を奪った。3回は阿部の3号ソロと堀内の適時打が飛び出す。5回には中島が1死満塁から走者一掃の適時三塁打、6回は途中出場の小郷が2点適時二塁打を放つなど着実に加点した。打線を勢いづけた堀内は6年ぶりの適時打を含むプロ初の猛打賞を記録した。2年目の中島もプロ2度目の猛打賞を決めるなど得点源となった。先発岸は初回から3イニング連続失点となったが、粘りの投球で5回9安打3失点で2勝目を手にした。

◆楽天中島大輔外野手(23)が、サイクル安打に迫る大活躍を見せた。「9番中堅」でスタメン出場。大量リードの8回2死二塁、本塁打を打てば大記録達成という場面で打席に立った。「正直回ってこないかなとも思ってたんですけど、ベンチから『狙え』という声があったので、ちょっと意識はしました」。スラッガータイプではないが「狙う気持ちはありました」。結果はオリックス権田の142キロ直球を捉え、ライナーでの右前打となった。2回に中前適時打を放ち、5回は1死満塁から快足を飛ばして走者一掃の3点適時三塁打。さらに6回は右中間へ適時二塁打を放ち、サイクル安打にリーチをかけた。記録達成はならずも、ともにプロ初の4安打5打点と打ちまくった。「ここ最近(状態が)良かったんで、今日打てて良かったかなっていう感じですかね」と冷静に振り返った。試合前時点で1割7分9厘だった打率も、2割5分まで急上昇。「レギュラーもそうですけど、なんかつかめた試合って思えるような試合にしたいんで、しっかり振り返って、明日以降につなげたいですね」。チームは今季最多20安打&14得点の大爆発。連敗ストップに貢献し、恐怖の9番打者として猛威を振るった。【山田愛斗】

◆楽天小郷裕哉外野手(28)が復調のきっかけをつかむ一打を放った。6回の守備から途中出場。その裏の攻撃で1死二、三塁から2点適時二塁打を右中間に運んだ。4月30日に1軍再昇格も直近の試合で低迷。先発した前日3日オリックス戦は3三振していた。「昨日が昨日だったんでモヤモヤがありましたけど、初心に戻って。楽しもうというか、チームが勝てるためにやれることをやろうと。状態を上げて、もっと貢献できるように」と力を込めた。

◆楽天のドラフト3位の中込陽翔投手(23)が1軍デビューを飾った。この日初昇格し、大量リードの9回に3番手で登板。山梨学院大の先輩田中貴とバッテリーを組んだ。2死を奪った後に連打で一、三塁とピンチを招いたが、最後は146キロ直球で山中を左飛に抑えた。「まずデビューできて良かったんですけど、しっかり自信持って次はマウンドに立ちたい」。プロとしての1歩を踏み出した。

◆楽天は今季最多の20安打&14得点と打線が爆発し、連敗を4でストップした。10年目の堀内謙伍捕手(28)が勝利をたぐり寄せた。渡辺佳がチーム39イニングぶりの適時打で同点にした直後の2回無死一、三塁。3球で追い込まれながらも粘り、オリックス高島の11球目を右前に運んだ。「必死にやってました」。自身2079日ぶりの適時打で決勝点をもぎ取った。3回は左中間へ適時二塁打、5回は右前打と3安打2打点でプロ初の猛打賞を記録した。「1本でも多くというのをずっと考えてやってます」。4月12日に今季初昇格すると、18試合に出場して打率3割3分3厘と奮闘。「バットに当てようとして、それがたまたまいいところに飛んでるんで、これからもバットに当てられるようにやっていきたい」と引き締める。静岡高では強打の捕手として春夏3度の甲子園に出場。15年センバツは、今はチームメートの早川を擁する木更津総合(千葉)を破り8強入りした。高校日本代表にも選出され、同年ドラフト4位で楽天入団。嶋(現ヤクルトコーチ)の後釜としても期待された。だが、直近3年はいずれも5試合以下の出場にとどまり、翌シーズンの選手契約が保証されている立場ではない。そのため、秋は「もちろん毎年、怖いですね」と思わず本音も漏らす。家族の存在を力に「毎日、必死にやるだけっす」と、ここに来て大活躍。杜(もり)の都のホリケンが、日に日に存在感を増している。【山田愛斗】

◆楽天ドラフト3位・中込陽翔投手(23)=四国IL・徳島=が4日、出場選手登録された。「思ったより早く(1軍に)来られたので、しっかり結果を残して生き残りたい」昨年は四国IL・徳島でオール救援で43試合に投げ、リーグトップの8勝を挙げた最速150キロ右腕。イースタン・リーグでは11試合に登板して、1勝0敗、防御率0・73と安定した成績を残してきた。ドラフト同期の宗山(明大)の活躍に、「もう毎日、全部試合を見ていたんで。あれだけ注目されて、しっかり活躍できるのはすごい。自分も負けないように、1年目のシーズンを大事に頑張りたい」。山梨学院大3年時に出場したボディーメーク大会の新人の部で優勝した美しい肉体の持ち主が、チームに新風を吹き込む。

◆楽天が今季最多の20安打14得点で連敗を4で止めた。堀内が3安打2打点、中島が4安打5打点をマークするなど下位打線が活発だった。岸は5回3失点で2勝目。オリックスは高島が二回途中で降板し、苦しい継投策となった。

◆首位のオリックスは今季ワーストの14失点。好調の打線が三回まで毎回得点したものの、投手陣が踏ん張れなかった。先発の高島が二回途中で降板。岸田監督は「甘い球を打たれていたので代えたが、悪い流れを止められなかった」と力なく話した。昨秋から続いていた楽天モバイルパークでの連勝は7で止まった。5日からは、本拠地で2位につける日本ハムとの3連戦を迎える。監督は「切り替えてやるしかない」と球場を後にした。高島の話(1回0/3を投げ、4安打4失点で降板)「先発としての役割を果たせず、申し訳ない」

◆楽天が今季最多の20安打14得点で大勝。連敗を4で止めると同時に、昨季から続く本拠地でのオリックス戦の連敗も7でストップさせた。8番・堀内謙伍捕手(28)が3安打2打点、9番・中島大輔外野手(23)が4安打5打点と主役は下位打線。チームをゴールデンウイーク初勝利に導いた。八回2死二塁。中島に5打席目が回ってきた。ベンチからは「狙えー」の声。本塁打が出れば、創設22年目で球団史上初のサイクル安打達成という場面で、4安打目となるライナー性の痛烈な打球が右前に弾んだ。「意識はしましたけど、狙って打てるタイプではないので。でも、最後の打席が、打球としては一番自分らしいヒットでした」。快挙を逃しても、自己最多の5打点に笑顔があふれた。その中島が「1打席目は『逆転してくれて、ありがとうございます』って感じです。楽に打席に入れました」と感謝したのが、目の前で決勝打を放ってくれた8番・堀内だ。同点の二回無死一、三塁で、粘って11球目を右前に運んだ。「何とかバットに当てて、事を起こすことだけ考えていた」。実に自身6年ぶりの適時打。続く三回にも適時二塁打、五回にも右前打を放ち、プロ10年目で初の猛打賞も記録した。遠投110メートル、二塁送球タイム1・9秒の強肩捕手として2019年に自己最多65試合に出場したが、その後は長くファーム暮らしが続いた。「苦しかったですね。何をやっても結果がでなくて。毎年、(戦力外通告の季節の)秋が怖かった。妻や家族に支えられて、何とかここまで頑張って来られました」と本音を漏らした。2軍で計5年指揮を執った三木監督が今季から1軍監督〝再登板〟となり、「自分もいつかチャンスが巡ってくると思いながらやっていました」と振り返った。高校時代までは周囲から名前の「謙伍」で呼ばれていたが、プロ入り後は「ホリケン」。お笑いトリオ「ネプチューン」の堀内健と同じ愛称で、「自分もホリケンさんの大ファンなので、そう呼ばれるのはうれしい」と照れる。今季はここまで打率・333。「今も毎日が必死」という苦労人の〝楽天のホリケン〟が中島とともに恐怖の8、9番で打線を牽引(けんいん)する。(東山貴実)

◆オリックス・岸田護監督(43)が試合後、右内腹斜筋の筋損傷で出遅れていた森友哉捕手(29)の5日からの1軍合流を明かした。「ちゃんと試合にも出て、(体は)大丈夫なので。(森)友哉らしくやってくれれば」森は3月12日の中日とのオープン戦(バンテリンドーム)で右脇腹を痛めて戦線離脱。4月22日のウエスタン・阪神戦(杉本商事BS)で実戦復帰し、ここまで7試合に出場して打率・143(14打数2安打)。守備もこなすなど状態を上げていた。この日は投手陣が崩壊して昨年5月29日の広島戦(マツダ)以来となる14失点で惨敗。敵地・仙台での連勝も7でストップした。5日から1ゲーム差の2位・日本ハムとの3連戦(京セラ)に臨む指揮官は「切り替えてやるしかない」と前を向いた。昨季リーグ3位・打率・281を誇った森が加わる。強力打線で苦境の投手陣を救い、首位の座を守り続ける。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
16112 0.593
(↓0.022)
-
(-)
114109
(+3)
93
(+14)
25
(-)
15
(+2)
0.284
(↑0.001
2.910
(↓0.4)
2
(1↑)
日本ハム
16130 0.552
(↑0.016)
1
(↑1)
11499
(+3)
90
(+2)
30
(+1)
9
(-)
0.226
(↑0.001)
2.550
(↑0.02)
3
(1↓)
西武
15130 0.536
(↓0.02)
1.5
(-)
11576
(+2)
74
(+3)
10
(+2)
25
(-)
0.238
(↓0.003)
2.380
(↓0.03)
4
(-)
楽天
14150 0.483
(↑0.019)
3
(↑1)
11485
(+14)
98
(+3)
14
(+1)
25
(+1)
0.246
(↑0.01
3.210
(↑0.01)
5
(1↑)
ソフトバンク
12162 0.429
(↑0.022)
4.5
(↑1)
113104
(+5)
102
(+3)
19
(+2)
23
(+3)
0.246
(↑0.002)
2.960
(↑0.03)
6
(1↓)
ロッテ
11160 0.407
(↓0.016)
5
(-)
11673
(+3)
89
(+5)
14
(-)
9
(-)
0.210
(↑0.003)
2.990
(↓0.09)