DeNA(★1対3☆)巨人 =リーグ戦7回戦(2025.05.04)・横浜スタジアム=
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巨人
0020010003901
DeNA
0000001001401
勝利投手:グリフィン(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝0敗10S))
敗戦投手:東 克樹(3勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岸田 行倫(1号・6回表ソロ)
【DeNA】牧 秀悟(5号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は3回表、岡本と岸田の適時打で2点を奪い、先制に成功する。そのまま迎えた6回には、岸田のソロで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・グリフィンが6回2安打無失点の好投。その後は3投手の継投でリードを守り、グリフィンは今季初勝利をマークした。敗れたDeNAは、打線が沈黙した。

◆1日にプロ初昇格を果たした7年目のDeNA勝又温史外野手(24)が「1番左翼」でプロ初スタメンに名を連ねた。勝又は21年オフに投手として戦力外通告を受けて野手に転向。ここまでイースタン・リーグ29試合に出場して打率2割4分1厘、2本塁打、OPS・618の成績を残していた。オープン戦では1軍のゲーム参加という立場で2安打を放ってアピール。今季へ向けて「今年ダメだったら多分クビなので。僕が終わった時に1ミリも後悔が残らない野球人生にしたい。全力で毎日やるしかないです」と覚悟をにじませていた。

◆1軍に合流したエリエ・ヘルナンデス外野手(30)が「2番中堅」でスタメン起用された。ここまで22試合に出場し、打率2割1分8厘、1本塁打、6打点と低迷。4月24日に登録を抹消され2軍調整をへて、この日から1軍に合流した。また、岸田行倫捕手(28)は「6番捕手」、秋広優人内野手(22)は「8番左翼」で今季初スタメンとなった。先発マウンドにはフォスター・グリフィン投手(29)が上がる。

◆プロ初スタメンのDeNA勝又温史外野手(24)が通算3打席目でプロ初安打をマークした。3回2死、巨人グリフィンの初球144キロのツーシームに積極的にスイング。ゴロで二遊間を抜ける中前打とした。一塁ベース上で笑顔を見せると、味方ベンチからの祝福に右手を挙げて応えた。記念ボールも遊撃・泉口から九鬼→戸柱へとわたり、大事に確保された。勝又は21年オフに投手として戦力外通告を受けて野手に転向。ここまでイースタン・リーグ29試合に出場して打率2割4分1厘、2本塁打、OPS・618の成績を残していた。オープン戦では1軍のゲーム参加という立場で2安打を放ってアピール。今季へ向けて「今年ダメだったら多分クビなので。僕が終わった時に1ミリも後悔が残らない野球人生にしたい。全力で毎日やるしかないです」と覚悟をにじませていた。1日のヤクルト戦(神宮)でプロ初昇格し、初打席は代打で大ファウルを放つも、三ゴロ。「1番左翼」で初スタメン出場したこの日は第1打席に空振り三振に倒れていた。

◆巨人岸田行倫捕手(28)が今季第1号本塁打を放った。2点リードの6回1死。カウント3-1からDeNA先発東の真ん中直球を捉え、左中間スタンド最前列に運んだ。「何とか塁に出ようと必死にいきました。良い風が吹いてくれました」とコメントした。岸田はこの日、開幕から30試合目にして今季初スタメンとなった。3回の第2打席でも中前適時打。捕手としてもフォスター・グリフィン投手(29)を6回まで無得点に導くなど、攻守で躍動している。

◆巨人フォスター・グリフィン投手(29)が6回無失点で降板した。初回からテンポの良い投球を披露した。味方の好守などもあり、スコアボードに0を並べた。5回には先頭の京田に二塁打を浴びるなど、1死三塁のピンチを招いたが、石上を投ゴロ、東を空振り三振に仕留めた。グリフィンは開幕ローテ入りが内定していたが、発熱やコンディション不良で、この日が今季初先発となっていた。登板前日には「2025年シーズン、不本意な始まり方をしちゃいましたけど。それでも起こっちゃったことは起こっちゃったこととして、乗り越えて明日を迎えられることを楽しみにしています」と意気込んでいた。

◆DeNAが打線の組み替えも実らず、1得点で競り負けた。勝てば4月13日以来、3週間ぶりの借金返済だったが、首位巨人とは3・5ゲーム差に離され、借金2となった。1日にプロ初昇格を果たした7年目のDeNA勝又温史外野手(24)を「1番左翼」でプロ初スタメンに据え、「6番三塁」に京田を起用して臨んだ。勝又は3回2死、巨人グリフィンの初球144キロのツーシームに積極的にスイング。ゴロで二遊間を抜ける中前打とした。プロ初安打でベンチを勢いづけるも、後がつながらなかった。5回には先頭京田が二塁打でチャンスメークし、山本の進塁打で1死三塁となるも、石上の投ゴロで本塁タッチアウトとなった。グリフィンには6回2安打無失点に封じられた。打線は7回先頭、2番手中川から牧が5号ソロを放って一矢報いるも、反撃はここまで。8回は大勢、9回はマルティネスという鉄板コンビに試合を締められた。先発の東も巨人打線に粘りきれなかった。3回、1死一、二塁から警戒していた巨人岡本に中越えの適時二塁打を浴びて先制点を許した。さらに2死二、三塁から中前適時打で2点目を献上した。6回1死には岸田にソロを被弾し、6回8安打3失点。6回以上自責3点以内のクオリティー・スタートは達成して試合は作るも、今季初黒星となった。

◆巨人が快勝で首位を守り、貯金再び「5」とした。3回1死一、二塁から岡本和真内野手(28)が左中間への先制の適時二塁打。なお2死二、三塁から今季初スタメンの岸田行倫捕手(28)の中前適時打で2点を先行した。6回には岸田に左中間への今季第1号ソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。阿部慎之助監督(46)は岸田について「ナイスリードでしたしね。あのホームランで自分も楽になったんじゃないですかね」と話した。投げては今季初先発のフォスター・グリフィン投手(29)が6回無失点の好投。杉内投手チーフコーチは「真っすぐも強いし、しっかりコースに投げられていると思う」と評価した。

◆巨人の岡本和真内野手(28)が先制打を放った。3回1死一、二塁からDeNA東のチェンジアップを捉え左中間へ。初回の第1打席では4球続けられて三振を喫した東の決め球だ。「あんなに続くとは思わなかった」としながらも、次打席で適時二塁打とし「昨日0点で抑えられてましたし、今日は先制できてよかった」と攻略した。同学年の岸田行倫捕手が今季初スタメンで活躍。「練習から今日の本塁打みたいな打球を打っていた。『今日は打つやろな』と思いながら見てました」と予感が的中した。

◆きっしゃんがチームに追い風を吹かせた。2点リードの6回1死。巨人岸田行倫捕手(28)はDeNA東の真ん中に入ってきた直球を強振した。左中間スタンド最前列に飛び込む今季1号ソロに「何とか塁に出ようと必死にいきました。いい風が吹いてくれました」。前日の完封負けとは一変。貴重な1発にベンチのムードも最高潮となった。待ちに待った出番が回ってきた。ようやく巡ってきた今季初スタメンのチャンス。「なかなか出場機会が少ないので、(試合に)出た時にしっかりやらないといけないプレッシャーはありますけど。それをいい緊張感に変えてやれている」との言葉通り、攻守で躍動した。打っては4打数2安打2打点。捕手としてもグリフィンを6回無失点の好投に導いた。阿部監督も「ナイスリードでしたね。あのホームランもね、自分も楽になったじゃないですかね」とたたえた。球界屈指の捕手である甲斐の加入をプラスに捉える。試合前の捕手ミーティングや試合中の言動、行動を観察。勝負どころで腹をくくる配球を参考にした。「こっちが(リードを)主導している側なので、迷っている場合ではない」と岸田。4人の投手を巧みにリードした。チームは再び単独首位に躍り出た。岸田は「今年初めてのスタメンで、すごい緊張感の中で試合に挑んだんですけど、まずは勝てたことが良かったですし、チームに貢献できるバッティングができたので、引き続き継続していきたい」と力強かった。きっしゃんは頼りになる。【水谷京裕】▽巨人村田総合コーチ(岸田に)「いきなり来た出番でチームの勝利だけじゃなくて、バットでしっかり存在感を示せたと思う。それは当然、きっしゃん(岸田)にとっても良かったし、チームにとってバリエーションも増えると思う」▽巨人グリフィン(今季初先発で初勝利)「(女房役の岸田も活躍し)2人にとって良いスタートになった。終始一貫して同じ考えのもと、同じ気持ちで考えて投げられた」

◆DeNAは打線の組み替えも実らなかった。勝又を1番でプロ初スタメン起用し、2打席目でプロ初安打を放って打線を勢いづけるも、後が続かず。牧のソロの1点にとどまった。直近13試合で3得点以上は2試合のみと沈黙しており、三浦監督は「追う展開でなかなか糸口がつかめなかった」と振り返った。

◆勝又温史外野手が「1番・左翼」でプロ初スタメンに名を連ね、三回の第2打席にプロ初安打を放った。第1打席は空振り三振も、2点を追う三回2死で左腕グリフィンの速球を中前に運んだ。2019年に東京・日大鶴ケ丘高からドラフト4位で投手として入団し、22年に野手に転向した左打ちの外野手。2軍では打率・241、2本塁打、3盗塁と結果を残し、1日に1軍に昇格。同日のヤクルト戦で代打でプロ初出場を決めていた(結果は三ゴロ)。

◆巨人・岸田行倫捕手(28)が1号ソロを放った。六回1死。DeNA・東の直球を左中間スタンド放り込んだ。「6番・捕手」で今季初先発し、三回の第2打席で中前適時打を放っていた。

◆DeNAは3連勝ならず。零封負けのムードの中、牧秀悟が七回に5号ソロを放ち一矢を報いた(撮影・荒木孝雄)

◆巨人は三回に岡本の適時二塁打と岸田の適時打で2点を先行。六回にも岸田の1号ソロで加点した。グリフィンが6回2安打無失点で今季初勝利。中川、大勢、マルティネスとつなぎ逃げ切った。DeNAの東は6回3失点で今季初黒星。

◆巨人は登板前の防御率0点台、過去の通算対戦成績6勝14敗だった〝難敵〟DeNA・東克樹投手から3得点を挙げ、2023年以来2年ぶりに土を付けた。今季ここまで全試合で先発マスクを被ったし新加入の甲斐拓也捕手(32)に代わり、岸田行倫捕手(28)が今季初先発出場。今季初先発登板のグリフィンを好リードし、打っては三回に追加点となる適時打、六回に今季1号を放つ活躍を見せた。阿部慎之助監督(46)は「ナイスリードでしたし、あのホームランは自分も楽になったんじゃないですか」とたたえた。

◆巨人4番の岡本和真内野手(28)が三回1死一、二塁で左中間に先制の適時二塁打。東に対し、第1打席は4球連続のチェンジアップで三振に倒れたが、2打席目で同球種を捉えた。「1打席目、あんなに続くと思わなかったので、打ててよかった」とうなずいた。バックネット裏には米大リーグのヤンキース、レイズなど多数の球団スカウトが視察に訪れていた。

◆DeNA・東克樹投手(29)は6回8安打3失点と崩れ、今季初黒星を喫した。チームの借金返済とはならず「ブルペンではよかったが、思ったより暑さがあった。環境への対応がうまくできなかった」と悔しさをかみしめた。序盤から走者を背負う展開で三回に岡本、岸田に適時打を許すと、六回には岸田にソロを浴びた。2日の試合が中止となった影響もあり、中8日での登板。打線も七回の牧のソロのみと、エースを援護できなかった。

◆少ないチャンスで一発回答した。巨人・岸田行倫捕手(28)が「6番・捕手」で今季初先発し、1号ソロを含む2安打2打点。3-1の快勝に導き「初めてのスタメンで緊張感の中で試合に挑んだ。まずは勝ててよかったし、打撃でもチームに貢献できた」と胸を張った。三回に中前適時打を放って迎えた六回1死。2023年10月を最後に黒星をつけられていなかった難敵の東の直球を捉え、左中間スタンドの最前列に運んだ。今季チーム30試合目で初めて先発マスクをかぶり、柵越えを披露。「準備は怠らないようにしていた。試合に100%入り込むのは難しいけど、出ない時でもしっかり考えながら見ていた」と日々の取り組みが実った。昨季はチーム最多の72試合に捕手で先発出場。オフにFAで加入した甲斐が正捕手を務め、今季はここまで途中出場8試合のみだった。それでも「いろいろ聞いて、自分に少しでもプラスになるように」と経験豊富な甲斐から試合前の準備や、投手とのコミュニケーションなどを学び、自身のレベルアップにつなげた。守っては、昨季からコンビを組むグリフィンを6回無失点に導く好リード。阿部監督は「ナイスリードでした。今日は岸田に任せようと思っていた」とたたえた。「(今季は)出たときにしっかりやらないといけない、というプレッシャーをいい緊張感に変えてやっていきたい」と岸田。甲斐、大城卓と三者三様の強みを持つ〝捕手王国〟が、リーグ連覇への原動力となる。(原田優介)

◆プロ7年目の苦労人に待望の瞬間が訪れた。DeNA・勝又温史外野手(24)が「1番・左翼」でプロ初先発。1―3で敗れたが、三回の第2打席にプロ初安打となる中前打をマークし、一塁上で笑みを浮かべた。「ハマスタで野球をするのに7年間かかった。本当に頑張ってきてよかった」両親も見守る中、第1打席は空振り三振に終わったが、三回の第2打席でグリフィンの初球の直球を捉えた打球が二遊間を破った。2軍では打率・241、2本塁打の成績を残して、1日に1軍に昇格。この日は1安打にとどまったが、左翼の守備も危なげなくプレーした。「(味方の)声が聞こえないくらい声援がすごかった」と感慨深い表情だった。東京・日大鶴ケ丘高から2019年にドラフト4位で投手として入団。投球フォームに悩み、1軍登板がないまま3年目に自由契約に。野手としての育成契約から再出発した。投手時代は「野球をやめた方が楽なんじゃないか」と苦しんだが、ようやく花開いた〝練習の虫〟。「チームで一番自分が下手だと思って常に練習している」。熾烈な外野手争いに、勝又が名乗り出た。(阿部慎)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
17121 0.586
(↑0.015)
-
(-)
113100
(+3)
85
(+1)
21
(+1)
15
(-)
0.252
(-)
2.600
(↑0.05)
2
(1↓)
阪神
16131 0.552
(↓0.019)
1
(↓1)
113103
(+2)
83
(+5)
17
(+1)
26
(+1)
0.245
(↑0.002)
2.460
(↓0.09)
3
(1↑)
広島
14141 0.500
(↑0.019)
2.5
(-)
11497
(+9)
79
(+4)
9
(-)
12
(-)
0.244
(↑0.004)
2.360
(↓0.05)
4
(1↓)
中日
13142 0.481
(↓0.019)
3
(↓1)
11466
(+4)
89
(+9)
9
(-)
17
(+2)
0.214
(↑0.001)
2.890
(↓0.23)
5
(-)
DeNA
12142 0.462
(↓0.018)
3.5
(↓1)
11586
(+1)
80
(+3)
10
(+1)
12
(-)
0.219
(↓0.003)
2.550
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
10151 0.400
(↑0.025)
5
(-)
11772
(+5)
108
(+2)
7
(-)
5
(-)
0.227
(↑0.005)
3.590
(↑0.06)