DeNA(☆1対0★)巨人 =リーグ戦6回戦(2025.05.03)・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:バウアー(2勝3敗0S)
敗戦投手:高梨 雄平(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆DeNAが投手戦を制した。DeNAは0-0で迎えた8回裏、1死一三塁から松尾が犠飛を放ち、試合の均衡を破る。投げては、先発・バウアーが9回6安打無失点の力投。NPB初完封で今季2勝目をマークした。敗れた巨人は、先発・赤星が好投を見せるも、打線がつながりを欠いた。

◆DeNAの大ファンで知られる歌手の相川七瀬(49)が始球式に登場し、3度目の正直でノーバウンド投球に成功した。ハイセンスが冠スポンサーを務める「ハイセンス 大画面テレビ DAY」として行われた一戦。3年連続で始球式に登場すると、山なりのノーバウンドでミットに収まる投球を披露し、球場も拍手で包まれた。2月の沖縄・宜野湾キャンプ中には、山崎に指導してもらいながらブルペンでキャッチボールを行い「喉の調子じゃなくて肩の調子を気にする日が来るとは...(笑い)。必ず届かせたいです」と意気込んでいた。

◆DeNA松尾汐恩捕手(20)が強肩で先発のトレバー・バウアー投手(34)をもり立てた。1回無死一塁、巨人泉口の二盗を刺して立ち上がりの無失点投球に貢献。さらに4回1死一塁からもキャベッジの二盗を刺して、4イニングで2度目の盗塁阻止を披露した。バウアーもこれには松尾に向けてガッツポーズを見せて、好プレーをたたえた。打っても1打席目、2打席目ともに遊撃への内野安打を放ち、攻守で存在感を示した。松尾は4月27日の広島戦、バウアーを8回1失点と好リードして、復帰後初白星に貢献していた。

◆DeNA三浦大輔監督(51)が神リクエストで流れをたぐり寄せた。0-0の5回先頭、先発トレバー・バウアー投手(34)が巨人岡本に左翼超えの当たりを打たれた。左翼蝦名から遊撃石上、二塁牧と渡ってタッチ。スライディングした岡本はタイミングは悠々セーフだったが、スライディングが近すぎたのか、わずかにベースから離れて空中に浮いている瞬間があった。三浦監督は見逃さずにリクエストを要求。その結果セーフ判定は覆り、二塁はアウトで単打の記録に変更された。先頭打者の二塁打で先制されるピンチとなる場面だったが、1死走者なしからの再開となった。バウアーは後続を抑え、5回も0で切り抜けた。

◆巨人岡本和真内野手(28)が珍しい形で二塁封殺となった。5回表の攻撃。DeNAバウアーから、先頭でレフトの頭上を越える痛烈な当たりを放った。岡本は一塁を回って二塁に到達。だが、スライディングした際に勢い余って右脚が一瞬だけ宙に浮いた。その瞬間をDeNA二塁手の牧が見逃さずタッチ。当初はセーフの判定となったが、DeNA側のリクエストの結果、アウトに覆った。チャンスがつぶれた巨人は、この回無得点に終わった。

◆巨人赤星優志投手(25)が今季最長の7回を投げ、5安打無失点の好投を披露した。初回から最速152キロの直球と多彩な変化球を駆使して、DeNA打線を手玉に取った。登板最終回の7回には四球と敬遠で2死一、二塁としたが、蝦名を三ゴロに仕留め0で切り抜けた。だが、この日は打線がDeNA先発バウアーの前に沈黙。今季3勝目とはならなかった。

◆DeNAが犠飛の1点を守り切って接戦を制した。スライド登板となった先発のトレバー・バウアー投手(34)がNPB初完封で巨人打線を寄せ付けなかった。安定感のある投球で無失点投球を続け、6回にはセーフティーバントと失策で無死二塁とされるも、赤星に犠打を許さず、泉口、キャベッジを打ち取って無失点で切り抜けた。8回に先制に成功した直後の9回には大歓声に背中を押されながらマウンドへ。122球で9回を投げ、6安打完封勝利を挙げた。若き松尾汐恩捕手(20)も懸命なリードと強肩に加えてバットでも強力援護した。1回無死一塁、巨人泉口の二盗を刺して立ち上がりの無失点投球に貢献。さらに4回1死一塁からもキャベッジの二盗を刺した。極め付きは7回1死一塁。一走岡本を三振ゲッツーで刺して、この試合3度目の二盗阻止に成功した。打っても1打席目、2打席目ともに遊撃への内野安打を放つと、8回1死一、三塁では左犠飛を放ってこの試合唯一の得点をたたき出した。バウアーと松尾は4月27日の広島戦で1軍初バッテリーを組み、8回1失点で復帰後初白星に貢献していた。14歳差の2人の活躍で接戦を制した。

◆首位巨人がDeNA先発のバウアーに完封負けし、連勝は4でストップした。0-0で迎えた8回に2番手高梨が1死一、三塁のピンチを迎えると、3番手の船迫がDeNA松尾に左犠飛を打たれて決勝点を許した。接戦に敗れた阿部慎之助監督(46)は「ピッチャーは頑張りましたね」と言った。打線はバウアーを前に長打がでなかった。6回には無死二塁の好機を生んだが後続が続かず、3度の盗塁死もあるなど沈黙した。阿部監督は「そこでね、流れが切れちゃったなっていうのもあるし、ちゃんとしっかり準備して走れたかっていうね。リード、ちゃんとリードオフ取れてるか。それ準備を怠ったらやっぱりアウトになると思う。そこは次につなげてほしいなと思うし、これを言うとね、またスタート切れなくなっちゃうんでね、そこはもうまたチャレンジしてほしいなと思います」と話した。先発の赤星は今季最長の7回を投げ、5安打無失点の好投。初回から最速152キロの直球と多彩な変化球で要所を締めたが、今季3勝目はならなかった。

◆DeNAはバッテリーの活躍で勝利した。トレバー・バウアー投手(34)が6安打無失点で9回を投げ切り、NPB初完封で2勝目。リードした松尾汐恩捕手(20)は8回に決勝の犠飛を放った。さらに3度にわたり相手の二盗を阻止した。試合後はそろってお立ち台に上がった。【松尾】-しびれる1-0。今の気持ちは本当にうれしいです。-最後、バウアー投手と熱く抱擁しっかり2人で試合をつくれたこと、そして勝てたこと、本当にうれしかったですし、それがあそこの気持ちに出ました。-8回1死一、三塁の打席、どんな思いで悔いのないように自分のバッティングをしようと思っていたので、本当にいい結果になってくれて良かったと思います。-犠牲フライ、外野に飛んだときの気持ちは次のイニング、しっかり抑えられるように頑張ろうと、すぐに切り替えました。-打つだけでなく3度の盗塁阻止なんとかバウアーの力になろうと思っていたので、本当にいい結果になって良かったです。-バウアー投手の投球は本当、気持ちも入ってましたし、受けてるこっちが押されるぐらいの気持ちが伝わりました。-これからに向けて今日はたくさんの人が来られて、ありがとうございます。これからもしっかり活躍できるように頑張っていきます。応援よろしくお願いします。【バウアー】-来日初勝利の完封勝利。今の気持ちは僅差のしびれるゲームだったんですけど、なんとか野手陣がスコアボードに1を刻んでくれて、皆さんのおかげで9回、投げきることができた。ファンの皆さんのおかげです。-隣の松尾選手が1を刻み、3度の盗塁阻止もう、汐恩は本当に素晴らしい選手。今日のプレーに感謝しています。ありがとうございます。配球のみならず、ブロッキング、盗塁を刺したり、全ての面でいい働きをしてくれました。-スライド登板だったがスライドしてしまったんですけど、今日、恵まれた天気の中で野球ができて良かったです。-122球を投げた。今日の投球は自分がもう少しストライクを投げられたら、フルカウントにならず球数をセーブできたと思う。汐恩の配球が素晴らしかったので、なんとか9回まで投げきることができました。-完封目前のバウアーコール。気持ちは皆さんの声援のおかげで最後、9回、マウンドに立つ勇気を与えてくれたと思います。-ファンへ皆さんの前でプレーできるのが一番の喜びです。皆さん、いつも熱い応援、大きな声を出していただいて本当にありがとうございます。次も頑張ります。バウアーが来日初完封。DeNAの投手が巨人戦でスコア1-0完封をマークしたのは09年10月2日のランドルフ以来、球団16年ぶり。DeNAの外国人投手では02年8月8日のバワーズ、前記ランドルフに次いで3人目だ。バウアーは大リーグで19年に1度、20年に2度完封を記録。日米を通じての完封はサイ・ヤング賞、最優秀防御率に輝いたレッズ時代の20年に、8月19日ロイヤルズ戦でマークして以来5年ぶり。大リーグでの1-0完封はなかった。決勝点は松尾の犠飛。DeNAの1-0勝利で投手が完封、捕手が勝利打点は、93年8月21日巨人戦で野村が完封、谷繁が斎藤雅からソロ本塁打を放って以来32年ぶり。

◆DeNAが犠飛の1点を守り切って接戦を制した。スライド登板となった先発のトレバー・バウアー投手(34)がNPB初完封で巨人打線を寄せ付けなかった。122球で9回を投げ、6安打完封勝利を挙げた。バウアーが来日初完封。DeNAの投手が巨人戦でスコア1-0完封をマークしたのは09年10月2日のランドルフ以来、球団16年ぶり。DeNAの外国人投手では02年8月8日のバワーズ、前記ランドルフに次いで3人目だ。バウアーは大リーグで19年に1度、20年に2度完封を記録。日米を通じての完封はサイ・ヤング賞、最優秀防御率に輝いたレッズ時代の20年に8月19日ロイヤルズ戦でマークして以来5年ぶり。ただし、20年は2度ともコロナ禍の特別ルールにより7イニング制で記録。9回を投げての完封はインディアンス時代の19年6月16日タイガース戦以来。大リーグでの1-0完封はなかった。決勝点は松尾の犠飛。DeNAの1-0勝利で投手が完封、捕手が勝利打点は、93年8月21日巨人戦で野村が完封、谷繁が斎藤雅からソロ本塁打を放って以来32年ぶり。

◆前日2日の同戦が雨天中止で、スライド登板となったトレバー・バウアー投手(34)がNPB初完封で2勝目を挙げた。試合後の囲み取材では「ニューフレンズ!」と胸に投手コーチからプレゼントされたてるてる坊主をかけて登場。顔の部分にはバウアーの写真が貼り付けてあるお手製のもので「自分のロッカーに飾って、これからも自分の登板日に雨が降らないことを祈り続けます」とおどけて見せた。前日とはうって変わって快晴で迎えたこの日は安定感のある投球を披露。無失点投球を続け、6回にはセーフティーバントと失策で無死二塁とされるも、赤星に犠打を許さず、泉口、キャベッジを打ち取って無失点で切り抜けた。8回に先制に成功した直後の9回には大歓声に背中を押されながらマウンドへ。122球で9回を投げ、6安打完封勝利を挙げた。お立ち台では「スライドしてしまったんですけど、今日は恵まれた天気の中で野球することができて良かったです。皆さんの声援のおかげで最後9回、マウンドに立つ勇気を与えてもらったと思います」と話していた。

◆難しい判断だった。試合後、巨人萩尾匡也外野手(24)は「打球がパーンと上がった時にどこらへんに落ちるかの予測と、あとはファースト、ピッチャーの守備力ですよね。そこをやっぱりもう少し頭に入れとけば...」と6回の場面を省みた。好投を続けるDeNA先発バウアー攻略の絶好機だった。自身は無死で二塁ランナー。赤星の犠打で進塁できれば、先制点が見えてくる場面だった。赤星のバンドは少し浮いた。「ちょっとバウアーとかぶったところもあって。僕の中ではそれが正直一番止まった理由ではあったんですけど」。フライを捕られ、併殺が最悪の結果だ。進塁を踏みとどまった。結果的にこの試合唯一の得点機となり「実戦の中でやるプレーだと思いますし、練習でもちろん意識して良くなることもあると思うんですけど、実戦の中で成長していくしかないプレーかなと思う。もっと技術的にも精神的にも成長できたらなと思います」と判断を直視しながら、誠実に言葉を絞り出した。そもそも、無死二塁をつくったのは萩尾自身の頭脳だった。「試合もなかなか動いてない展開だったんで。塁に出てでも起きたら、次9番なので。送って得点圏いけば1、2番とはもうずっと思っている。しっかりメークできた」とセーフティーバントを決め、失策も誘って二塁を陥れた。3試合続けての8番中堅で先発だった。スタメン争いを続ける中で、また1つ成長のきっかけを知ったと捉え、前に進む。

◆巨人赤星優志投手(25)が今季最長7回を投げ、5安打無失点と好投した。初回から最速152キロの直球と多彩な変化球を駆使し、DeNA打線を手玉に取った。4回4失点で敗戦投手となった前回4月25日の阪神戦(甲子園)後、阿部監督から「バッターに向かっていく姿勢がちょっと減ってるんじゃないか」と指摘されたという。「自分の中で変えたところはあった」と結果で実らせた。杉内投手チーフコーチは「8回いけるようになってくれると、すごく助かります。もうそれだけの力を持ってる」と期待した。スコア速報はこちら

◆巨人が小休止した。DeNAバウアーに完封を許し、連勝は4でストップ。阿部監督は3つの盗塁死を記録したことに「そこで流れが切れちゃったなというのもある」と振り返った。一方で「(失敗を)次につなげてほしいなと思うし。そこはまたチャレンジしてほしい」と積極的な失敗を歓迎した。中盤の拙攻が痛かった。5回、先頭の岡本が左翼の頭上を越える安打を放つも、二塁到達時に一瞬体が宙に浮きタッチアウト。岡本は「1回ベースはついたんですけど、そのあとちょっと勢いで行き過ぎちゃった。ああいうのがもったいないかな」と反省した。6回には先頭の萩尾がセーフティーバントを決めた。さらに相手の悪送球も絡んで無死二塁。だが、続く赤星のバントで三進できず「セーフティーバントを決めてうれしくなっちゃって、走塁おろそかになっちゃったな」と指揮官。「そういう隙をつけなかったところじゃないですかね」と敗戦を受け止めた。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が貫禄のNPB初完封勝利だ。前回5回5失点と打ち込まれた巨人打線相手に、多彩な変化球を駆使して三塁を踏ませず。122球で、6安打完封した。復帰後初白星を挙げた前回登板から2試合続けてバッテリーを組んだ松尾汐恩捕手(20)も、二盗を3度阻止。8回には決勝犠飛と攻守で援護した。14歳差のバッテリーが抜群のコンビネーションで首位巨人を下した。年齢も国籍も関係ない。14歳差のバウアーと松尾が互いを助け合った。1回先頭、巨人泉口に初球を右前打とされる。前回登板も1回に失点しており、課題の立ち上がりに不穏な空気が漂う中、救世主となったのが松尾だった。続くキャベッジへの5球目、ワンバウンドしたナックルカーブを逆シングルで拾い上げ、そのまま二盗阻止。バウアーも「クレイジーなプレーだった。まさかアウトになるとは全く想像してなかった。本当に助かりました」と感謝した。復帰後初白星を挙げた4月27日広島戦(横浜)から2人の抜群のコンビネーションが光る。登板前のミーティングから投手コーチやアナリストを交えた準備を徹底。豊富な知識に裏打ちされた自前のデータを持ってくるバウアーに、松尾もA4用紙に巨人の打者の特徴を書いた手書きの資料を持参して食らいつく。「(英語は)全然できてない。今日も途中で何か言おうと思ったんですけど、分からなくて...」と苦笑いしながらも、分かる範囲の単語で積極的に話しかけている。物おじせずに意見を主張する20歳に、元サイ・ヤング右腕も「一緒にいて楽しい選手ですし、本当に才能あふれる選手」と高評価。松尾は「すごいピッチャーですし、勉強させてもらいながらやってます。自分の感性、思ったことをしっかり受け入れてくれるので、今は良いコンビでできています」とうなずいた。"バウマツバッテリー"でつかんだ完封勝利。三浦監督は「バウアーが引っ張りながら、汐恩もミーティングで自分の意見をしっかり話しながら、コミュニケーション取りながら、組むことによって勉強しながら成長してくれてます」と目を細めた。チームは直近7戦6勝。ゴールデンウイークに横浜旋風を巻き起こす。【小早川宗一郎】バウアーが来日初完封。DeNAの投手が巨人戦でスコア1-0完封をマークしたのは09年10月2日のランドルフ以来、球団16年ぶり。DeNAの外国人投手では02年8月8日のバワーズ、前記ランドルフに次いで3人目だ。バウアーは大リーグで19年に1度、20年に2度完封を記録。日米を通じての完封はサイ・ヤング賞、最優秀防御率に輝いたレッズ時代の20年に8月19日ロイヤルズ戦でマークして以来5年ぶり。ただし、20年は2度ともコロナ禍の特別ルールにより7イニング制で記録。9回を投げての完封はインディアンス時代の19年6月16日タイガース戦以来。大リーグでの1-0完封はなかった。決勝点は松尾の犠飛。DeNAの1-0勝利で投手が完封、捕手が勝利打点は、93年8月21日巨人戦で野村が完封、谷繁が斎藤雅からソロ本塁打を放って以来32年ぶり。▽巨人萩尾(DeNAバウアーについて)「しっかり強い真っすぐで来るイメージがあったんですけど、今日、曲がり球やチェンジアップ、カットボールを多く使ったり。本当に1回、2回のチャンスしかないだろうなとは、試合やりながらも思ってました」

◆巨人・赤星優志投手(25)が先発。サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)投手のバウアーとの投げ合いで、7回5安打無失点と好投したが、打線の援護なく3勝目はならなかった。0―0の七回1死では、石上に今季6登板、33イニング目で初となる四球(故意四球除く)を与えたが、2死一、二塁となったピンチも蝦名を三ゴロに仕留め無失点で切り抜けた。

◆巨人は連勝が4でストップ。先発の赤星は7回無失点の好投も、打線が過去2度の対戦でいずれも打ち崩したバウアーに完封勝利を許した。五回先頭で左越え打を放った岡本が二塁へスライディングした際に勢い余って離塁しタッチアウトとなるミス。3度の盗塁死で流れをつくれなかった。阿部慎之助監督(46)は「そこで流れが切れちゃったなっていうのもある。ちゃんとしっかり準備して走れたかっていうね。リード、リードオフを取れているか。その準備を怠ったらやっぱりアウトになると思う。そこは次につなげてほしいなと思う」と語った。続けて「これを言うとね、またスタート切れなくなっちゃうんでね、そこはまたチャレンジしてほしいなと思います」と結んだ。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が6安打7奪三振で来日初完封勝利。前回登板の4月27日に日本球界復帰後初白星を挙げてから2連勝となった。

◆お立ち台でポーズをとる松尾汐恩(左)とバウアー(撮影・荒木孝雄)

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が今季2勝目となる来日初完封勝利を挙げた。前日2日の試合が雨天中止でスライドとなり中5日での登板となったが、122球を投げて6安打、7奪三振を奪う熱投。バッテリーを組んだ二十歳の松尾は好リードに加え、3度盗塁を阻止してバウアーを後押しした。両軍無得点が続いたが、均衡を破ったのは八回1死一、三塁。この日2安打の女房役・松尾が左犠飛を放ち待望の先制点。九回のマウンドにも上がったバウアーは九回も締めて、勝利の雄叫びを挙げた。

◆巨人・赤星優志投手(25)が今季自己最長の7回を投げ、5安打無失点に抑えた。勝ち負けはつかなかったが、「相手(バウアー)も素晴らしいピッチャーだったので、なんとか点を取られないようにと。(ストライク)ゾーン内で、真っすぐでどんどん押していけた」とうなずいた。降板直後の八回に救援陣が失点し、敗戦。「次のイニングも任せてもらえるように、これからもっともっと頑張らないといけない」と自覚をにじませた。

◆巨人は過去2度の対戦でいずれも打ち崩し勝利したバウアーに完封負け。3度の盗塁死で好機をつくれず、阿部慎之助監督(46)は「そこで流れが切れちゃったというのもある。しっかり準備をして走れたか。準備を怠ったらアウトになる。そこは次につなげてほしい」と語った。六回先頭で萩尾がセーフティーバントを成功。悪送球で二塁へ進塁も、続く赤星のバントが一塁手前への小フライとなり三塁にスタートを切れず(赤星の打席結果は一ゴロ)。判断の難しい走塁となったが、指揮官は「バウアーも(一塁手の)佐野くんも守備が抜群にうまくはないだろうし、そういう隙を突けなかった」と、好投手との対戦の中で一層の高い走塁意識を求めた。連勝が4でストップ。阪神に並ばれたが首位は変わらず、阿部監督は「明日、頑張ります」とゴールデンウイーク終盤戦へ気持ちを切り替えた。(浜浦日向)

◆3年目のDeNA・松尾汐恩捕手(20)はトレバー・バウアー投手(34)とバッテリーを組み、3度の盗塁阻止に決勝犠飛と剛腕を支えた。「6番・捕手」で先発し、攻守で存在感を放った。この日2安打で迎えた八回1死一、三塁には決勝点となる左犠飛。「バウアーが頑張ってくれていたので、ここでなんとか1点を取りたかった」と胸を張った。バウアーとは今季2度目のバッテリー。「(英語は)全然できていない」と言いながらも通訳を介さず意思疎通を計り、息のあったコンビネーションが光った。さらには3度の盗塁阻止でも援護。一回、1番・泉口に右前打を許した直後に盗塁を刺してピンチの芽を摘むと、四、七回にも強肩を披露した。「足を使ってくるだろうなと想定していた」と冷静に振り返った。「試合を作れたこと、そして勝てたことが本当にうれしい」。バウアーと2人でのヒーローインタビューで二十歳の笑みが弾けた。

◆DeNA・バウアーが来日初の完封勝利(登板24試合目)。通算83勝を挙げた米大リーグでは通算3完封。メキシコ・リーグで10勝0敗だった昨年は完封がなく、プロでの完封はサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いたレッズ時代の2020年8月19日以来、1718日ぶり。同年の2完封は、ともに7イニングに短縮されたダブルヘッダーでの完封。9回を投げての完封は19年6月16日以来、6季ぶり。

◆最強助っ人が、ほえた! DeNAに2季ぶりに復帰したトレバー・バウアー投手(34)が3日、巨人6回戦(横浜)に先発登板し、1-0の来日初完封で今季2勝目を挙げた。122球を投げて6安打、7奪三振の熱投で、キャリアでは米大リーグ、レッズに在籍した2020年8月以来、5季ぶりの完封。4月26日からのゴールデンウイークは5勝1敗で、最大6に膨らんだ借金を1に減らした。3万3806人を飲み込んだ横浜スタジアムに「バウアーコール」が渦巻いた。今季初のスライド登板となった34歳のバウアーが来日初の完封勝利。14歳下の女房役、松尾とハグで喜びを分かち合うと、視界に広がる青く染まった光景に目を細めた。「皆さんの声援で九回のマウンドに立つ勇気を与えてもらった。皆さんの前でプレーできるのが一番の喜びです」1-0の九回。既に110球を投じていたが、当たり前のようにマウンドへ。「(コーチからの)確認は特になかった。いけるところまでいくというプランだった」。1死から内野安打を許したが、後続を断ち2勝目をマーク。最速152キロの直球と落差の大きいカーブで緩急を付け、巨人打線を6安打に抑えた。キャリアでは米大リーグ、レッズでプレーした2020年8月以来、5シーズンぶりの完封。前回の対戦で2本塁打を許した岡本には五回に先頭で左越えに運ばれたが、二塁で相手がベースから離れた一瞬の隙を逃さず牧がタッチ。「1点もあげたくない場面。本当に素晴らしいプレー」とチームメートに感謝した。DeNAに復帰後初勝利を挙げた4月27日の広島戦に続き、20歳の松尾とバッテリーを組んだ。松尾がA4用紙に手書きで相手打線の特徴などをまとめたメモを基に、ミーティングを実施。プレーでも3度の盗塁阻止に決勝犠飛と助けられた。「松尾は親しみやすい性格。自分の20歳の頃を思い返すと、シャイで口数も少なく、誰とも話せなかった」。バウアーが20歳だった2011年は米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)に在籍。同年6月にドラフト1巡目(全体3位)でダイヤモンドバックスに入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせたばかり。当時の自身と比較し、松尾に頼もしさを感じた様子だった。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
16121 0.571
(↓0.022)
-
(-)
11497
(-)
84
(+1)
20
(-)
15
(-)
0.252
(↓0.001)
2.650
(↑0.05)
1
(1↑)
阪神
16121 0.571
(↑0.015)
0
(↓1)
114101
(+7)
78
(+1)
16
(-)
25
(+4)
0.243
(↑0.003)
2.370
(↑0.05)
3
(-)
中日
13132 0.500
(↓0.02)
2
(-)
11562
(-)
80
(+2)
9
(-)
15
(-)
0.213
(↓0.003)
2.660
(↑0.05)
4
(-)
広島
13141 0.481
(↑0.019)
2.5
(↑1)
11588
(+2)
75
(-)
9
(-)
12
(-)
0.240
(↓0.002)
2.310
(↑0.08)
5
(-)
DeNA
12132 0.480
(↑0.022)
2.5
(↑1)
11685
(+1)
77
(-)
9
(-)
12
(+1)
0.222
(-)
2.530
(↑0.1)
6
(-)
ヤクルト
9151 0.375
(↓0.016)
5
(-)
11867
(+1)
106
(+7)
7
(-)
5
(-)
0.222
(-)
3.650
(↑0.01)