1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3X | 4 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:大山 凌(1勝0敗0S) 敗戦投手:益田 直也(1勝1敗3S) 本塁打 |

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◆ソフトバンクがサヨナラ勝利。ソフトバンクは1-3で迎えた9回裏、牧原大の適時打で1点差に迫る。なおも2死満塁の好機で、代打・川瀬の2点適時二塁打が飛び出し、試合を決めた。投げては、3番手・大山が今季初勝利。敗れたロッテは、守護神・益田が大誤算だった。
◆元人気プロレスラーで、獣神サンダー・ライガーが始球式を務めた。おなじみの登場曲で登場し、マウンドへと向かう。捕手役の海野隆史(27)に渾身(こんしん)の1球を投じ、ワンバウンドでストライクゾーンに投げ込んだ。「コースは良かったですね~。でも、ノーバウンドでいきたかったですね」と振り返った。チームは主力が相次いで故障離脱し、試合前時点で9勝16敗2分けの借金7で最下位に沈む。「どの世界でもそうですけど、けがが一番怖いですね」と話し「今はドンベ(最下位)ですけど、あとは上昇するだけと思って、頑張ってもらうしかないです。大丈夫ですよ。また(優勝)パレードをやってください。僕はそう信じてます」と熱烈エールを送った。
◆苦しいチーム事情も、若タカにとってはチャンスだ。周東、今宮、近藤、柳田ら主力が相次ぐ故障で離脱中。今季の開幕スタメンで唯一、山川が4番で出場を続けている。チーム成績も試合前時点で、9勝16敗2分けの借金「7」で最下位に低迷する。小久保監督は試合前取材で「『若い選手は集中力がないと外す』と言っている。点差や勝敗は関係ない。こんなチャンスはない」と明かし、若手のアピールを求めている。2試合連続「1番遊撃」でスタメン起用する野村勇内野手(28)も期待する1人。そんな野村は初回にロッテ・ボスから遊撃へ内野安打をマーク。前日1日の本拠地日本ハム戦は痛恨の走塁死もあったが、バットで2安打を放つなど必死に存在感を示している。「その(正遊撃手を奪う)くらいの気持ちで」と野村の鼻息も荒い。若手の台頭こそが、現状打破につながるかもしれない。
◆ロッテのベテラン守護神、益田直也投手(35)が2点のリードを守り切れず、昨年8月23日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来の黒星。名球会入りの条件となる通算250セーブまで、あと4セーブのまま足踏みとなった。3-1の9回、3番手でマウンドへ。先頭の3番栗原を右飛、4番山川をスライダーで空振り三振と簡単に2死を取ったが、5番中村から3者連続安打を浴びて1失点。さらに代打石塚に死球を与えて2死満塁の大ピンチを招き、代打川瀬に左中間を深々と破る逆転サヨナラの適時二塁打を許した。プロ入り14年目の益田は和歌山県出身。市和歌山商から関西国際大を経て、11年ドラフト4位でロッテに入団した。公式戦初出場は12年3月30日楽天1回戦(Kスタ宮城)。初セーブは12年8月5日オリックス14回戦(京セラドーム大阪)だった。
◆ソフトバンクが2点差をはね返す劇的な逆転サヨナラ勝ちで、連敗を脱出した。1点差に迫った2死満塁で代打川瀬晃内野手(27)が左中間を破る2点適時二塁打を放った。ナインから祝福された川瀬は思わず涙をこぼした。「本当に最高ですし、もっともっといい試合をファンに見せていければと思います。ここから勢いに乗って連勝できればいい。自分もチームを迷惑をかけたことが多々あった。連勝していきたい」。主力選手に故障者が相次ぎ、5連敗中と苦境に立たされていた。この試合を落とせば、借金8で過去の優勝球団(07年日本ハム)の最大借金に並び、リーグ連覇の「デッドライン」となるところだった。瀬戸際で底力を発揮した昨年のパ王者が劇的勝利で息を吹き返すか。
◆9回2アウトからのドラマ今日のヒーローは川瀬晃打球は前進守備の外野を越えた??ホークスがサヨナラ勝ちで連敗ストップ?プロ野球 (2025/5/2)??ソフトバンク×ロッテ??Live on DAZN#オレをみろ #sbhawks pic.twitter.com/eZXfBSDS0c
◆ロッテのオースティン・ボス投手(32)は自身3連勝とはならなかったものの、7回5安打1失点と好投した。3点リードの5回に連打で1点をかえされたが落ち着いて立て直し、来日最長の7回を投げきった。勝ち星は逃したが「なんとか要所を抑えて日本に来て初めて7回を投げましたし、95球投げられたので、今日は自分にとってはいいゲームだった。守備の人がよく守ってくれた」と感謝した。
◆ロッテ益田直也投手(35)がセーブに失敗し、名球会入りの条件となる250セーブまであと4セーブのまま足踏みとなった。2点リードの9回に3番手でマウンドへ。テンポ良く2死を奪うも3連打を浴び1点差に迫られ、なおも死球で2死満塁とピンチを広げて逆転サヨナラ適時二塁打を浴びた。「もったいないですし、申し訳ない。次投げたときに抑えられるように頑張るしかない」と振り返った。
◆ソフトバンク有原航平投手(32)が痛恨の1球を悔やんだ。初回1死一、二塁からポランコに先制の4号3ラン。「初回をリズムよく抑えたかったところで長打を打たれてしまい、いい流れをつくることができなかった」。2回以降は7回まで無失点にしのいだだけに立ち上がりの先制被弾を反省。前回登板の楽天戦(4月25日・楽天モバイルパーク)では今季初勝利。自身も連勝で波に乗りたかったが「初回の投球は本当に反省しないといけない」と気持ちを引き締めた。
◆ソフトバンクの6番柳町達外野手(28)が3安打1打点の活躍でサヨナラ劇をアシストした。3点を追う5回に右前適時打。「打ったのはスライダーです。とにかくつないで行こうと打席に入りました。まず1点を返すことができてよかった」。タイムリーに気をよくすると7回には左前打。最終9回には2死一塁から右前打で続き、サヨナラ劇につないだ。今季3度目の猛打賞で連敗阻止に気を吐いた。
◆ロッテが9回2死から3失点で今季2度目のサヨナラ負けを喫し、3連敗となった。3-1の9回に登板した益田直也投手(35)は、テンポ良く2つのアウトを奪った。だが、2死から3連打で1点差に迫られ、死球で満塁のピンチを招く。最後は代打川瀬に左中間へのサヨナラ適時二塁打を浴びた。益田は「ツーアウトからだったんでもったいないですし、申し訳ない。次投げたときに抑えられるように頑張るしかない」と話した。吉井理人監督(60)は「横から見ていたらわかんないんですけど、結果はあれなんで、何かが足りなかったと思います」と振り返った。打線は初回に藤岡裕大内野手(31)と高部瑛斗外野手(27)の連打からグレゴリー・ポランコ外野手(33)の3ランで先制。ドラフト1位西川史礁外野手(23)もマルチ安打だったが2回以降追加点を奪えず突き放せなかった。指揮官は「左バッターたちは頑張ってくれたんですけど、右はちょっと頑張れなかった」と語った。
◆ソフトバンク川瀬晃内野手(27)が涙のサヨナラ打でチームの連敗を5で止めた。2点を追う最終回に1点を返し、なおも2死満塁の場面。代打出場し、ロッテ益田から左中間を破った。土壇場で起死回生の一打を放ち、ヒーローは思わず感極まった。劇的な逆転サヨナラ勝ちで借金を1つ減らして6に。パ単独最下位からの巻き返しへ、大きな弾みをつけた。川瀬は泣いていた。劇的なサヨナラ打を決め、仲間から手荒い祝福を受ける。その場でうずくまり、目に涙を浮かべていた。「やりました! いろいろなものがこみ上げてきた。本当に打てて良かった」敗色濃厚だった。2点を追う最終回。1点を返し、なおも2死満塁から代打で出場した。「『絶対に回ってこい』と。みんながつないでくれて、すべてをかえしてやろうと。その思いだけです」。カウント3-1からの5球目だった。ロッテ益田の外角直球を仕留め、打球は前進守備の左中間を抜けていった。2人の走者が生還。2死走者なしからの鮮やかな決着劇に、小久保監督も興奮していた。「奇跡に近いですね。(代打で)行くなら川瀬しかいなかった。ほんとうによく打ってくれました」と手放しでたたえた。想定力が勝負強さを生む。今季は17試合出場のうち途中出場が9試合。ベンチスタートで意識することは「自分が(試合に)出てるかのように頭で想定したり。頭でゲームをすることを大切にしている」と言う。例えば遊撃へ打球が飛んだ場合、ベンチで動きを頭でイメージする。「自分ならこういう動きをするなとか。あ、今宮さんはこういう動きしたな、勉強になるなとか。ベンチの中で試合に入っていく」と言う。ただ、座っているだけじゃない。常に準備、想定しながら出番を待つ。だからこそ、ここぞの場面で結果を残すことができる。チームは連敗を「5」で止め、借金は1つ減って6とした。過去に借金8で優勝したのは、07年の日本ハムだけ。この試合に敗れると借金8となり、リーグ連覇の「デッドライン」に立つところだった。周東、今宮、近藤、柳田の主力が故障続きで苦しい状況は続く。それでも、川瀬はお立ち台で力強くチームの思いを代弁する。「チーム全員で前に進んでいこうと話しましたし。もっともっといい試合をファンのみなさんに見せていけたらいいなと。これから勢いに乗って連勝していきたい」と宣言した。ここからパ最下位からの巻き返しが始まる。【佐藤究】
◆ソフトバンクが今季初のサヨナラ勝ちで、連敗を5で止めた。1―3の九回2死一、二塁から牧原大の左前適時打で1点差に迫り、なお満塁として代打川瀬が左中間二塁打で試合を決めた。ロッテは抑えの益田がリードを守れず3連敗。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
15 | 10 | 2 | 0.600 (-) | - (-) |
116 | 99 (-) | 79 (-) | 24 (-) | 12 (-) |
0.282 (-) | 2.610 (-) |
2 (-) |
日本ハム |
15 | 12 | 0 | 0.556 (-) | 1 (-) |
116 | 93 (-) | 84 (-) | 28 (-) | 8 (-) |
0.227 (-) | 2.630 (-) |
3 (-) |
西武 |
14 | 12 | 0 | 0.538 (-) | 1.5 (-) |
117 | 70 (-) | 68 (-) | 7 (-) | 23 (-) |
0.242 (-) | 2.330 (-) |
4 (-) |
楽天 |
13 | 14 | 0 | 0.481 (-) | 3 (-) |
116 | 71 (-) | 88 (-) | 13 (-) | 23 (-) |
0.239 (-) | 3.080 (-) |
5 (-) |
ロッテ |
11 | 14 | 0 | 0.440 (↓0.018) | 4 (↓0.5) |
118 | 70 (+3) | 79 (+4) | 14 (+1) | 8 (-) |
0.209 (↑0.001) | 2.800 (↓0.06) |
6 (-) |
ソフトバンク |
10 | 16 | 2 | 0.385 (↑0.025) | 5.5 (↑0.5) |
115 | 94 (+4) | 99 (+3) | 16 (-) | 19 (-) |
0.244 (↑0.001) | 3.090 (↑0.01) |
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