阪神(☆4対0★)ヤクルト =リーグ戦5回戦(2025.05.02)・阪神甲子園球場=
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ヤクルト
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阪神
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勝利投手:村上 頌樹(5勝1敗0S)
敗戦投手:吉村 貢司郎(1勝2敗0S)
  DAZN
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◆阪神は0-0で迎えた6回裏、佐藤輝と大山の連続適時打などで3点を挙げ、試合の均衡を破る。続く7回には、森下が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・村上が9回5安打無失点の快投。今季初完封で5勝目を挙げた。敗れたヤクルトは、打線が5安打無得点と沈黙した。

◆阪神中野拓夢内野手(28)が好守で救った。2回先頭のホセ・オスナ内野手(32)の打球は村上頌樹投手(26)の脇をすり抜けた。二塁ベースよりも遊撃寄りに転がったが、二塁手の中野が全力で走って追いつくと、正面に入ってキャッチ。一塁送球を大山悠輔内野手(30)がうまくすくい上げて、アウトにした。SNSでは「中野たまらん」「絶対、センターに抜けたと思った」「中野も大山もうまい」と絶賛の声が相次いだ。

◆阪神前川右京外野手(21)がまた死球を食らった。2回1死、吉村貢司郎投手(27)の148キロが右肘付近を襲った。当たったのはエルボーガードの上とみられたが、その場で痛みに顔をゆがめた。場内がざわついたが、一塁に歩くと拍手が起きた。今季5死球目で、この時点でリーグ単独トップ。昨季もリーグ2位の10死球を受けていた。昨季1位は森下翔太外野手(24)の「12」。

◆折れたバットが「スタンドイン」する珍しいシーンがあった。3回、阪神森下翔太外野手(24)がフルカウントから147キロの速球を強振したところ、バットがグリップ部分だけを残して真っ二つ。打球は二飛だった。強く振り切ったため、折れたバットは背中側になる三塁側ヤクルトベンチ上の客席まで飛んでいった。幸い、ケガ人はいなかったとみられる。

◆相変わらずの打球速度均衡を破るのは主砲の一打佐藤輝明 先制タイムリー?プロ野球 (2025/5/2)??阪神×ヤクルト??Live on DAZN#オレをみろ #阪神タイガース pic.twitter.com/8funPFoYOH

◆阪神が誇る「ドラ1カルテット」が苦境を打破した。0-0のまま迎えた6回。このところ当たりが止まっていた先頭近本光司外野手(30)が右前打で出塁。犠打のあと、森下翔太外野手(24)が四球でつないでチャンス拡大。1死一、二塁から佐藤輝明内野手(26)が中前に抜ける適時打で先制の1点をつかみ取った。続く大山悠輔内野手(30)も中前にはじき返して2点目も奪った。バンテリンドームでは同一カード3連敗。頼れる上位打線が、力投の村上頌樹投手(26)を援護した。

◆阪神が4月27日巨人戦(甲子園)から続いていた今季ワーストの連敗を4で止めた。20年ドラフト同期の投打の柱がチームを勝利に導いた。先発の村上頌樹投手(26)が、今季チーム初の完投&完封で両リーグ単独トップの5勝目。二塁まで走者を進めたのは2回のみとピンチをつくらず、開幕投手を任された村上らしい安定感あふれる投球となった。そんな右腕を打線が6回に援護した。先頭近本が右前打で出塁すると、中野の犠打のあと森下が四球でつないでチャンス拡大。1死一、二塁から佐藤輝明内野手(26)が中前に抜ける適時打で先制の1点をつかみ取った。佐藤輝は1日中日戦(バンテリンドーム)で両リーグ最速10号を放ったばかり。20年ドラフト5位の村上を、同1位の佐藤輝が援護した。続く大山も中前にはじき返し2点目を奪うと、前川の投ゴロの当たりが敵失を誘い3点目。さらに7回2死一、三塁で森下翔太外野手(24)が遊撃への内野安打を放ち、1点を追加した。これで森下、大山、佐藤輝の「森大佐」の打点そろい踏みは、17連勝となった。チームは前カードの中日戦で今季初の同一カード3連敗を喫し、ワースト4連敗。投打のかみ合った勝利で、いやなムードを本拠地甲子園で振り払った。

◆阪神村上頌樹投手(26)が両リーグトップとなる今季5勝目を挙げた。立ち上がりから抜群の安定感を披露。0-0の2回には2死二塁のピンチを招きながらも、7番山田を144キロ内角直球で見逃し三振。今季初対戦となったヤクルト打線を終始寄せ付けず、快投を演出した。チームは前日1日の中日戦(バンテリンドーム)までで、今季最長となる4連敗。悪いムードが漂う中での登板だった。開幕投手も務めた頼れる右腕が、今季チーム初完封で負の連鎖を止めた。はこちら

◆ヤクルトが2試合連続となる今季4度目の0封負けを喫し、借金は今季最多の5に膨らんだ。5回まで無失点で好投していた先発吉村が6回に猛虎の勢いにのまれた。1死一、三塁から佐藤輝、大山に連続の中前適時打を浴びた。さらに自らの適時失策で重い3点目を献上。1死一、二塁で前川を投ゴロとし、併殺を狙った二塁送球がそれた。まさかの形で二塁走者の生還を許した。吉村は2回1死一、三塁から11人連続でアウトに仕留めていた。6回は先頭近本に右前打を出塁を許し、流れをもっていかれた。5回1/3を5安打で2敗目を喫した吉村は「先制点を与えないように粘り強く投げていましたが、自分のミスで粘り切れず申し訳ないです」と反省。7回は2番手矢崎が追加点を奪われ、4点差に広げられた。前夜はDeNAに延長戦の完封負けを喫していた打線は、阪神先発村上の前に三塁を踏めずに沈黙した。2回は1死から赤羽が右前打で出塁し、二盗に成功。得点圏に進んだが、先制機を生かせなかった。3回以降は二塁すら踏めず、反撃の糸口をつかめなかった。高津監督は「あれだけ緩急をつけられて、きっちりコーナーに投げられたら、なかなか打てるもんじゃない」と両リーグトップ5勝目の阪神村上に脱帽。5回まで好投していた先発吉村について、同監督は「しっかり先頭を切って、いいピッチングだった。ただ6回は少しもったいなかったですね」と話した。

◆阪神が4月27日巨人戦(甲子園)から続いていた今季ワーストの連敗を4で止めた。20年ドラフト同期の投打の柱がチームを勝利に導いた。先発の村上頌樹投手(26)が、今季チーム初の完投&完封で両リーグ単独トップの5勝目を挙げた。二塁も踏ませたのは2回のみと完璧とも言える内容だった。藤川球児監督(44)は「本当に素晴らしかったと思いますね。最後のイニングが今日最速のスピードというところで、今シーズンの彼の状態の良さと、4月に引き続き、この5月も非常に心強い、そういった投手に、またなってくれましたね」と手放しでたたえた。打線は6回に先頭近本が右前打で出塁し、中野の犠打のあと森下が四球でつないでチャンス拡大。1死一、二塁から佐藤輝が中前に抜ける適時打で先制の1点をつかみ取った。続く大山も中前にはじき返し2点目を奪うと、前川の投ゴロの当たりが敵失を誘い3点目。指揮官は「楽しいイニングになったんじゃないですかね」と笑顔。「やっぱり近本が出て、という意味では、タイガースらしい、ファンの方も非常に声援が盛り上がってくるようなゲーム展開で、いい1日でしたね」。投打のかみ合った快勝。本拠地甲子園で連敗を4でストップした。

◆やはり阪神の1番近本光司外野手(30)が出塁すれば打線がつながる。両チーム無得点で迎えた6回、先頭で一、二塁間を破った。一気に活気づいた打線はこの回一挙3得点。7回1死二塁でもラッキーな内野安打で好機を拡大し、4点目をお膳立てした。前夜の中日戦では好機凡退が続いたが、この日は5戦ぶりのマルチ安打で5連敗阻止に貢献。「得点につながって良かったです。個人よりもチームで勝つだけなんで」と力を込めた。はこちら

◆ヤクルトは2試合連続となる今季4度目の0封負けで、借金は今季最多の5に膨らんだ。得点圏の好機は2回2死二塁の1度で、三塁を踏めなかった。高津臣吾監督は「あれだけの緩急をつけられて、きっちりコーナーに投げられたら、なかなか打てるもんじゃない」と阪神先発の村上に脱帽。大松チーフ打撃コーチは「長打が出ない状況なので、ノーアウトから塁に出る形を何とか作らないといけない」と打開策を模索する。

◆子どもたちの前でMVPの輝き再び! 阪神村上頌樹投手(26)がチームの完封一番乗りで、両リーグ単独トップの5勝目を挙げた。スコアボードの両軍オーダーが平仮名と片仮名表記になるなど、「ゴールデンウイークこどもまつり」として開催された3連戦の初戦。ヤクルト打線相手に5安打7奪三振の快投で連敗を4で止め、子どもたちを喜ばせた。昨季7勝に終わった23年のMVP右腕が完全復活、無双の勢いだ。9回2死、打者オスナ。連敗中とあってか、「あと1人」コールは少しトーンが高かった。「阪神はすごいな...」。完封目前の村上は感激していた。初球がこの日最速の148キロ。最後は122球目の外角147キロで右飛に仕留めた。今季チーム初完投初完封。自身、2年ぶり2度目の0封勝利だ。「最初から1人で投げ抜く気持ちでいました。開幕戦は(完封まで)あと1人で投げ切れなかった。その悔しさを今日、晴らそうと思っていました」初回先頭から2連続三振。ストライクゾーンで強気に勝負を続けた。2回、4回は3アウト目を見逃し三振で奪った。5回1死一塁では武岡のライナーをつかんで、併殺。持ち前の制球力にフォーク、スライダーも切れた。0-0で進んだ6回、佐藤輝の先制打などで待ちに待った3点の援護をもらった。「あれで、あと3回、自分で投げ切ろうと思った」。無四球、被安打5、7奪三振で勝利のゴールテープを切った。恒例の「ゴールデンウイークこどもまつり」の初日。スコアボードの選手や審判員表記が平仮名と片仮名になり「こどものころのじまんばなし」も披露された。村上の自慢は「少年野球でいっぱい優勝した」こと。あのころのように、気合十分で腕を振った。地元の淡路島も少子化の波が進む。昨年12月に訪れた母校の賀集(かしゅう)小学校で自分がやるべきことを再確認した。自分を生で見た小学生が「村上や...」と目を輝かせていた。「自分の頑張る姿を見て、何かのきっかけにしてほしい。野球じゃなくてもいい」。体は大きくなくても技術を磨き、強い心を持ってプロの世界で戦う姿を見せようと、改めて心に刻んだ1日になった。9連戦の4試合目、チームの連敗を4で止めた。ゲラが不振で石井も体調不良で抜けたブルペン陣は苦しい。「リリーフの方々がたくさん投げていた。最低でも8回は投げようと思っていた」。両リーグ単独トップの5勝目。昨季は7勝11敗に終わった23年MVP右腕が輝きを取り戻した。藤川監督は「本当に素晴らしかった。最後にあのパワーを出せる」とたたえた。みんなのあこがれ、甲子園。「むらかみ」と言えば、宗隆ではなく「しょうき」。誰よりも格好いいヒーローだった。【柏原誠】▽阪神坂本(村上の完封をリード)「連敗中というのもあるし、気持ちも入っていたと思う。中継ぎ陣もすごく頑張ってくれているけど、こういう日があると中継ぎ陣も助かる。それがチームワークだと思います」

◆子どもたちの前でMVPの輝き再び! 阪神村上頌樹投手(26)がチームの完封一番乗りで、両リーグ単独トップの5勝目を挙げた。スコアボードの両軍オーダーが平仮名と片仮名表記になるなど、「ゴールデンウイークこどもまつり」として開催された3連戦の初戦。ヤクルト打線相手に5安打7奪三振の快投で連敗を4で止め、子どもたちを喜ばせた。昨季7勝に終わった23年のMVP右腕が完全復活、無双の勢いだ。今年の村上はすごい-。最初にそう口にしたのは前監督の岡田オーナー付顧問ではなかったか。2月の宜野座キャンプで、ブルペンの真ん中、岡田氏が座るまさに目の前のレーンで剛球を披露した。この場面について、わざわざ岡田氏の正面を選んだのか、と聞かれる村上は「たまたま真ん中が空いていたってだけなんですけどね」と苦笑した。直球の質が戻っているのは紛れもない事実だ。開幕広島戦の8回のこと。先頭菊池に、カウント1-2から投げた146キロの速球は、真ん中低めから伸び上がるようにストライクゾーンに決まった。巧打者が手を出せなかった。受けた坂本は「衝撃でした。とんでもないボールでした」と明かした。坂本によると今年の村上の速球は「圧力」が昨年と全然違うという。オフからフォームを見直し、磨いてきた成果。ここまでの成績を見ると、MVPに輝いた23年以上の成績を残す可能性を期待させる。【柏原誠】

◆阪神村上頌樹投手(26)が両リーグトップとなる今季5勝目を完封で飾った。今季のチーム初完投。完封は自身2年ぶり2度目。3月28日の開幕・広島戦(マツダスタジアム)では完封目前だった9回2死で降板。「あの悔しさがあった」と、122球完封劇の原動力とした。もう1つ、好投を間接的に支えた人物がいた。智弁学園(奈良)の2学年後輩のルーキー伊原陵人投手(24)だ。先発ローテの一員で奮闘を続ける後輩左腕。そのピッチングスタイルに感化されているという。「伊原はコントロールよく、ポンポン、ポンポン投げている。どんどん打者に向かっていっているのは、試合を見ていても感じる。それは参考になるし、自分にもできることだと思っていました」球数を抑えられた要因を「ストライク先行で勝負できた」と語った村上。後輩からも貪欲に学ぶ姿勢が、好結果を呼び込んだ。

◆阪神小幡竜平内野手(24)が今季初のマルチ安打を決めた。3-0で迎えた7回の第3打席、矢崎から中前打で出塁し、4点目のホームに帰ってきた。続く8回の第4打席は金久保から左前へクリーンヒット。「それが一番大きかったかなと思います。あそこで終わるより、1本出ると全然違う」。ただ、2回1死一、三塁の先制の好機に一ゴロ凡退。「1打席目が全然」と反省も忘れなかった。▽阪神島田(再調整を経て19日ぶりに1軍昇格)「走攻守、全部の見直しをやってきたつもりです。貢献できるように頑張ります」はこちら

◆阪神前川右京外野手(21)がリーグ最多となる5つ目の死球を受けた。2回1死の第1打席で、ヤクルト吉村が投げた2球目が右ひじを直撃した。「痛いです。右ひじです。自分も当たらないようにしたい」。大事には至らなかった様子だが、試合後も厳しい表情だった。すっかり6番左翼に定着。内角攻めで死球を受けるのは強打者の証しでもあるが、直近9試合で3死球。あまりの多さに戸惑いも隠せなかった。

◆4番に負けじと、阪神の3&5番も子どもたちの前で勝利を呼ぶ一撃を放った。6回に4番佐藤輝の中前適時打で1点を先制し、なおも1死一、三塁の場面。「こどものころのじまんばなし」が「ソフトボール投げ1位!」という5番大山悠輔内野手(30)が、ヤクルト吉村のフォークをしっかりはじき返した。「もう点数を取るだけなので。次の1点は大事ですし。そういう意味ではすごくよかったんじゃないかなと」。鋭い打球が中前に弾んで、三塁走者の森下が生還。中押しの2点目を運んだ。さらに3-0で迎えた7回2死一、三塁。今度は「こどものころのじまんばなし」が「ドッジボールで女子だけのチームに入り圧勝した」という3番森下翔太外野手(24)が、2番手矢崎のフォークをとらえた。低い弾道の打球は遊撃正面に飛んだが、打球処理にもたつき適時内野安打。「正直いい当たりじゃなかったけど、試合では結果がすべてなので、ああいう一打でも追加点が取れてよかったです」。勝利を決定づける4点目をもぎとった。前カードの中日戦でチームは今季初の同一カード3連敗。前夜の1日は3回2死満塁の先制機で森下が投ゴロに倒れ、1点を追う9回2死二、三塁では、大山が遊ゴロに打ち取られて最後の打者となっていた。森下は「チャンスで打ててなかったので、とりあえず得点できてよかった。残りも連戦なので、しっかり勝っていきたい」と再進撃を誓った。帰ってきた甲子園で虎のクリーンアップが息を吹き返した。9連戦はこれで1勝3敗。ここから白星街道を進む。【磯綾乃】

◆阪神が4月27日巨人戦(甲子園)から続いていた今季ワーストの連敗を4で止めた。20年ドラフト同期の投打の柱がチームを勝利に導いた。先発の村上頌樹投手(26)が、今季チーム初の完投&完封で両リーグ単独トップの5勝目を挙げた。二塁も踏ませたのは2回のみと完璧とも言える内容だった。阪神藤川球児監督の一問一答は、以下の通り。-村上がチーム初完投&初完封で5勝目「最後のイニングが今日最速のスピードというところで、今シーズンの彼の状態の良さと、4月に引き続き、この5月も非常に心強い、そういった投手に、またなってくれましたね」-6回は近本が出て球場が盛り上がった「そうですね、楽しいイニングになったんじゃないですかね」-4番佐藤輝が先制打と頼もしい姿が続いている「そうですね、やっぱり近本が出て、という意味では、タイガースらしい、ファンの方も非常に声援が盛り上がってくるようなゲーム展開で、いい1日でしたね」-3日はデュプランティエが先発「5月1勝1敗ですから、明日5月2勝目を挙げられるように、デュプランティエの初勝利もありますから、明日はデーゲームですかね? 非常にまた、歓声も大きいと思いますから。彼も興奮して明日は待っていると思いますから、ぜひタイガースファンのみなさんに応援していただいてね、初勝利をしてほしいですね」

◆打のヒーローは「さとうて」だ。阪神佐藤輝明内野手(26)が、連敗脱出を導く決勝打を放った。0-0で迎えた6回1死一、二塁。2打席抑え込まれていた先発吉村の139キロフォークを捉えた。地をはう二遊間への鋭いゴロに二塁手山田は追うのを諦めた。単打でも規格外な、先制の中前適時打となった。「ある程度狙いは絞っていきました。つないでもらったチャンスをモノにできてよかった。いい反応ができたと思います」試合のなかった巨人岡本に2差をつけた4試合連続打点。26打点、10本塁打はいずれも両リーグトップを走る。直後には5番大山にも中前適時打が飛び出し、7回には森下も適時打で打点をマークした。「森大佐」の主軸3人が打点を挙げた試合は、23年9月から3年越しの17連勝。不敗神話継続の口火を絶好調の背番号8が切った。「ゴールデンウイークこどもまつり」として開催されたこの日。スコアボードの選手名は今年も平仮名と片仮名で表示されるなど楽しい演出が施された。佐藤蓮がいるため、今年も「さとうて」と表記された佐藤輝は、試合前のベンチ前で少年とキャッチボール。初回の守りについた際には、出迎えてくれた子どもとの会話も交わした。「こどものころのじまんばなし」には「タイガースJrに選ばれたこと」を挙げた。「(子どもは)好きですよ」と話す背番号8。サインを書く姿など、これまでにも子どもたちとふれ合うの場面はたびたび見られた。兵庫・西宮市出身で、自身もかつては阪神ファン。「格好いいなと思って見ていた」と振り返る先輩たちの背中を、今は自ら体現する立場になった。「すごくうれしいこと。まだまだ、もっとそう思ってもらえるように頑張りたい」。虎の4番として、これからもヒーローであり続ける。5月に入っても、快音は止まりそうにない。「(子どもたちに)しっかりいいところを見せられたんでね。また明日から頑張ります」。ゴールデンウイーク最高の思い出を、バットでプレゼントした。【波部俊之介】

◆阪神の島田海吏外野手(29)が、1軍の試合前練習に合流した。島田は開幕1軍で今季をスタートさせたが、12日の中日戦(甲子園)で痛恨の走塁ミスをしてしまい、14日に登録を抹消されていた。この間ファームでは打率.333をマーク。「走塁でミスが出てしまったのでそこは一番やってきたつもり。走攻守全部の見直しをやってきたので、チームに貢献できるように頑張ります」と力を込めた。

◆2日、日本プロ野球機構が公示を発表し、阪神・島田海吏外野手(29)が出場選手登録された。島田は4月14日に抹消されて以来の昇格。代走や守備固めでの起用が見込まれる。8日に試合が組まれてないこともあり、代わって1日の中日戦(バンテリンドーム)で今季初登板で、5回3失点で黒星を喫した大竹耕太郎投手(29)が抹消された。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神はここまでリーグトップタイの4勝をマークしている村上頌樹投手(26)がマウンドに上がる。チームは4連敗中と苦しい状況だが、エースがトンネル脱出を目指す。打線は1日に両リーグ最速の10号ソロを放った佐藤輝明内野手(26)に注目。今季はすでに3本塁打を記録している甲子園でも力を発揮し、主砲の一打で連敗を止める。

◆阪神ジョン・デュプランティエ投手(30)が3日の6回戦に先発する。試合前練習でキャッチボールなどで調整した。3試合に先発し0勝1敗、防御率1・69。計16イニングを投げて25奪三振で、奪三振率(9イニングあたり)は驚異の14・06を記録している。ゴールデンウイークの土曜日、甲子園は超満員が予想される。異国の地で戦う右腕は「野球の楽しさを伝えられたら。この球場、日本ではエネルギーにあふれているので伝えるのは難しくないと思うけど、頑張ればいいことが起こるんだというのを伝えたい」と球場を訪れる子供たちに、夢を与える投球を誓った。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(26)が圧巻の立ち上がりを見せた。先頭の西川を変化球で空振り三振とすると、続くサンタナはズバッと内角直球で見逃し三振。茂木は一飛に仕留め、隙を見せずに一回を投げ終えた。チームは直近3戦では、先発陣が六回までに降板。2年ぶりのヤクルト戦に挑む村上がエースの役割を果たすべく、上々のスタートを切った。

◆次こそ白星をつかむ。ヤクルト・奥川恭伸投手(24)が試合前に短距離ダッシュなどで調整し、先発する3日の阪神戦に備えた。プロ入り後1軍では初となる中6日での登板へ、意気込みを口にした。「しっかり中6(日)でもいけるという姿を見せたい」昨季は右肘痛などから復活し、3勝をマーク。6年目の今季は自身初の開幕投手を務め、登板後に出場選手登録を外れたのは1度しかない。間隔を空けずとも投げられる体になったことは確かな成長の証し。奥川も「抑えられないとか、勝てないとか、いろんな課題が出てきますけど、去年よりしっかり成長したところだと思うので、しっかりと投げたい」と言葉に力を込めた。今季はここまで4試合に登板し0勝2敗、防御率5・75と勝ち星に恵まれていない。現状について「思ったところに投げられなかったり、投げていてもしっくりきていないところが一番なので、何とか自分の感覚を出していけるように」と原因を分析。登板前日のこの日も、捕手が立った状態で傾斜を使った投球練習を行うなど、より実戦に近い状態で感覚を研ぎ澄ませた。大型連休真っただ中で、球場には多くの子供たちが訪れることが予想される。「野球が楽しいスポーツだなと思ってもらえればいい」と奥川。試行錯誤の成果を勝利という最高の形で出し、子供たちに夢を与える。(赤尾裕希)

◆阪神・村上頌樹投手(26)が先発し、五回まで無失点と好投を続けている。連続三振を奪うなどして一回を三者凡退で発進すると、二回は2死二塁のピンチを背負うも山田を内角いっぱいへの144キロで見逃し三振に封じて脱出。その後も強気かつテンポよく腕を振ってヤクルト打線に立ちはだかり、五回1死一塁では鋭い当たりを見事にキャッチし、ライナーゲッツーで切り抜けた。開幕投手として歩み出した今季は試合前の時点でリーグトップタイとなる4勝(1敗)を挙げ、充実のスタートダッシュを切った。昨季はヤクルト戦での登板はなかったが、2023年は5試合登板で3勝1敗、防御率1.03と好相性。打線が相手先発・吉村の攻略に苦しむものの、流れを呼び込むべくマウンドに立ち、投手戦を演じている。

◆阪神が六回、佐藤輝明内野手(26)の適時打で先制に成功した。先発・村上の好投に応えたい打線は0-0の六回、先頭の近本が10打席ぶりの安打となる右前打で出塁する。中野が送って1死二塁と、二回以来となる得点圏に走者を置くと、森下も四球を選んで一、二塁となって打席には佐藤輝。カウント1-1から外角の変化球を中前にはじき返した。両リーグトップの26打点目をたたき出して先制に成功。さらに一、三塁から大山も中前適時打で4試合ぶりの打点を記録した。さらに敵失の間にもう1点を加え、一挙3点を奪って試合を動かした。

◆阪神が六回、佐藤輝明内野手(26)の適時打で先制に成功した。先発・村上の好投に応えたい打線は0-0の六回、先頭の近本が10打席ぶりの安打となる右前打で出塁する。中野が送って1死二塁と、二回以来となる得点圏に走者を置くと、森下も四球を選んで一、二塁となって打席には佐藤輝。カウント1-1から外角の変化球を中前にはじき返した。両リーグトップの26打点目をたたき出して先制に成功。さらに一、三塁から大山も中前適時打で4試合ぶりの打点を記録した。さらに敵失の間にもう1点を加え、一挙3点を奪って試合を動かした。佐藤輝は「打ったのはフォーク。(村上)頌樹がナイスピッチングをしているので早く点を取りたいと思ってました。良い場面でしっかり打ち返せて良かったです」とコメント。大山は「打ったのはフォーク。(佐藤)輝が先制点を取ってくれて、自分も続こうと集中することができました。(村上)頌樹も頑張ってくれているので、得点に繋がって良かったです」と話した。

◆阪神は七回、森下翔太外野手(24)の適時内野安打で追加点を奪った。六回に3点を先行すると、七回は先頭の小幡が中前打で出塁。村上の犠打と近本の安打で一、三塁となり、中野が倒れて2死から打席に立った森下が痛烈に引っ張った打球は、遊撃のグラブをはじいて適時内野安打となった。貴重な中押し点でリードを4点に拡大。六回に適時打を放った佐藤輝、大山と森下の三人が打点を挙げた試合は17戦負けなしだけに、心強いタイムリーが飛び出した。

◆阪神は投打が噛み合い、連敗を4でストップさせた。打線は0-0の六回、1死一、二塁から佐藤輝明内野手(26)の両リーグトップ26打点目となる適時打で先制に成功する。さらに1死一、三塁からは大山悠輔内野手(30)の14打席ぶり安打となる適時打などで3点を先行した。七回には1日の中日戦で2度の満塁機で凡退していた森下翔太外野手(24)が意地の適時内野安打でダメ押し点を奪った。投げては先発・村上頌樹投手(26)が完璧なピッチング。一回から2三振を奪う立ち上がりを見せると、2塁を踏ませたのは二回の1イニングのみ。9回122球、5安打7奪三振の好投で今季チーム初完封を達成し、両リーグ単独トップとなる5勝目を挙げた。

◆六回、先制打を放った阪神・佐藤輝明=甲子園球場(撮影・水島啓輔)

◆両チームスターティングメンバー=甲子園球場(撮影・斉藤友也)

◆阪神が連敗を「4」で止め、試合がなかった首位巨人に1差に迫った。両軍無得点で迎えた六回、近本光司外野手(30)の10打席ぶり安打と中野拓夢内野手(28)の犠打、森下翔太外野手(24)の四球で1死一、二塁とし、佐藤輝明内野手(26)の中前打で均衡を破った。さらに大山悠輔内野手(30)の中前適時打と敵失で、3点を奪った。七回2死一、三塁では森下の遊撃内野安打で加点。佐藤、大山、森下の1試合同時打点は今季4度目。122球を投げ、5安打7奪三振無四球の村上頌樹投手(26)は2023年4月22日の中日戦(バンテリンD)以来の完封勝利で5勝目(1敗)。

◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)が完封勝利を挙げた阪神・村上頌樹投手(26)に言及した。立ち上がりの村上を見た瞬間に「完投を狙っているな」という強い意思が伝わってきた。ボール球を交えて打ち取るというより、とにかくストライク先行で攻めていく投球。球数を少なくして、少しでも長いイニングを投げる思いがはっきりしていた。結果的に完封に結びついたのだが、その原動力になったのは高めのストレート。捕手は高めに構えていなかったが、明らかに高めを意識して、伸びのある球を投げ込んだ。打者がある程度予測していても、なかなか打てない高め。これは村上ならでは。広島戦(4月18日)で1イニング5失点したときは、必死で低めを投げようとして、その低めの球が伸びない、腕が振れないという状況に陥った。これを反省しての高め勝負だったのではないか。2年前の腕が振れて、球が伸びる、村上の一番いい状態に戻った。4連敗中。9連戦の真っただ中。石井の離脱で中継ぎが苦しい。マイナス条件が重なる中で、この投球を見せるのは、さすがというしかない。今季は相当な勝ち星を挙げるだろう。

◆阪神が連敗を4で止めた。村上は2年ぶりの完封でリーグ単独トップの5勝目。球の走り、切れともに申し分なく、無四球で単打5本に抑えた。六回に佐藤輝、大山の連続適時打などで3点先行し、七回に加点。ヤクルトは連日の零敗。?阪神・佐藤輝が勝利打点を挙げた試合で、チーム4連敗以上を止めたのは、2022年4月15日の巨人戦(甲子園、6連敗)、昨年7月21日の広島戦(甲子園、4連敗)に次いで3度目。?チーム28試合でリーグ最多の26打点。計算上シーズン132打点ペース。阪神の選手のシーズン最多打点は05年の今岡誠の147で、左打者では1985年のバースの134。?村上が今季チーム初となる完封勝利で5勝目(1敗)を挙げた。完封勝利は23年4月22日の中日戦(○2-0、無四死球、バンテリンドーム)以来2年ぶり2度目。阪神の投手が開幕から登板6試合で5勝を挙げたのは、23年の大竹耕太郎(6試合5勝0敗)以来2年ぶり。日本勢の右投手では04年の福原忍(6試合5勝1敗)以来21年ぶり。

◆阪神が連敗を「4」で止め、試合がなかった首位巨人に1差に迫った。両軍無得点で迎えた六回、近本光司外野手(30)の10打席ぶり安打と中野拓夢内野手(28)の犠打、森下翔太外野手(24)の四球で1死一、二塁とし、佐藤輝明内野手(26)の中前打で均衡を破った。さらに大山悠輔内野手(30)の中前適時打と敵失で、3点を奪った。七回2死一、三塁では森下の遊撃内野安打で加点。佐藤、大山、森下の1試合同時打点は今季4度目。122球を投げ、5安打7奪三振無四球の村上頌樹投手(26)は2023年4月22日の中日戦(バンテリンD)以来の完封勝利で5勝目(1敗)。

◆吉村貢司郎は5回?を投げ5安打3失点(自責点2)で2敗目(1勝)を喫した。五回までは両軍無得点の投手戦。六回1死一、二塁から佐藤輝に先制の中前打を浴び、続く大山にも中前適時打を許した。さらに、一、二塁から前川の投ゴロを二塁へ悪送球して3点目を献上し「無駄な1点をあげている。ああいうことをやっていると信頼もなくなるし、気を引き締めてやっていかないといけない」と唇をかんだ。(甲子園)

◆阪神・近本光司外野手(30)本は六回からの2イニング連続得点に絡んで「得点につながって良かったです」。六回先頭では右前打を放ち、佐藤輝の中前打で二塁から先制&決勝の生還。七回1死二塁ではボテボテの投前内野安打で森下の適時内野安打につなげた。藤川監督も「近本が(塁に)出て、という意味ではタイガースらしい、ファンの方も非常に声援が盛り上がるようなゲーム展開で、いい一日でしたね」と勢いをもたらす活躍をたたえた。

◆阪神・坂本誠志郎捕手(31)は村上頌樹投手(26)の完封勝利の要因を分析した。「ポイントとなるサンタナとか茂木も調子がよかった。その辺をしっかりと抑えられたことがゼロで抑えたことにつながっていると思う」。西川も含めた上位打線3人を計12打数1安打に封じて流れを作らせない、ストライク先行の投球を評価した。1日までの中日3連戦ではリリーフ陣が奮闘しており「こういう日があると中継ぎも助かると思う。それがチームワーク」と感謝した。

◆阪神・大山悠輔内野手(30)は先制直後の好機をものにした。「次の1点は大事。そういう意味ではすごくよかったんじゃないかなと思う」。六回に1―0とし、なおも1死一、三塁で吉村のフォークを右膝をつくようにして拾い、中前適時打とした。これが4試合ぶりの打点となり、八回にも中前打を放って3試合ぶりのマルチ安打もマーク。「チームが勝ったことが一番。今日は今日で終わりましたし、また明日、しっかりと準備をしたい」と誓った。

◆阪神・小幡竜平内野手(24)は今季初のマルチ安打をマークし、バットで勝利に貢献した。七回は「(村上)頌樹さんがもう一回投げるということも分かっていた。先頭だったので、まずはチャンスメークを、という思いで打席に入った」と中前打で出塁し、森下の適時打で4点目のホームを踏む。八回の左前打には「一番大きかった。あそこで終わるよりも、一本出ると全然違う」とうなずいた。現在打率は・174だが、この2安打から打撃を安定させ、不動のレギュラーをつかむ。

◆セ・リーグ最下位のヤクルトは2試合連続零封負けを喫し、借金が今季最多の「5」となった。高津臣吾監督(56)は、阪神先発・村上の投球に脱帽。厳しい表情で振り返った。「なかなか先頭を出さないし、フォアボールも出さないし、1つのイニングにヒットを複数打てないし、三振の半分以上は見逃し三振だし。制球力ってやっぱり大事だなと。あれだけ緩急をつけられてコーナーに投げられたら、なかなか打てるもんじゃない」攻略の糸口がつかめない。5イニングで走者を出したが安打はいずれも散発で、先頭打者が出塁したのは八回だけ。大松チーフ打撃コーチも「まずはしっかり先頭を出してというところは絶対条件になる」と指摘し、「後ろにつなぐ姿勢はもっともっと必要だと思う」と19イニング連続無得点の打線に奮起を求めた。(赤尾裕希)

◆村上サマサマや! 阪神はヤクルトに4-0で完勝し、連敗を4で止めた。先発した村上頌樹投手(26)が9回5安打無失点、122球で7三振を奪う無四球の快投で両リーグ単独トップとなる5勝目(1敗)をつかんだ。中継ぎに負担がかかっていた9連戦の4日目に、今季チーム初となる完封勝利。試合がなかった首位巨人には1ゲーム差となり、チビっ虎の前で「金曜日のヒーロー」が虎を救った。虎党で埋まる超満員の甲子園。登場曲であるTWICEの『GO HARD』が九回を前にもう一度流れ、背番号「41」がマウンドに上がる。そこまで並べたゼロは8つ-。最後の一つをつかむべく、村上は全力で腕を振った。「開幕戦の時に完封できなかった悔しさもありましたし、きょうこそはと思って九回に上がった。リリーフ陣がいっぱい投げていたので、球数少なく長いイニングでって思っていた」九回2死。4番・オスナへの初球にこの日最速148キロを計測し、最後は右飛に仕留めた。9回5安打、7奪三振。ストライク先行で無四球と、テンポのいい投球で燕打線を手玉に取った。悔しさを払拭する投球だった。3月28日の広島との開幕戦(マツダ)。4-0の九回2死一、三塁で完封目前にして、交代を告げられた。「終盤になればなるほど、あのことを思い出す」。悔しさを胸に秘め、過ごした1カ月。プロ初勝利を記録した2023年4月22日の中日戦(バンテリンドーム)以来、741日ぶり2度目の完封を達成し、雪辱を果たした。藤川監督も「本当に素晴らしかった。4月に引き続き、5月も非常に心強い。そんな投手にまたなってくれましたね」と絶賛。ゴールデンウイーク9連戦の4戦目。開幕投手として金曜日に投げ続ける右腕がリーグ単独トップの5勝目を挙げ、チームの連敗を4でストップ。試合が雨天中止となった首位巨人にも、1ゲーム差に迫った。

◆コンパクトなスイングで阪神・佐藤輝明内野手(26)が均衡を破った。4連敗中のチームを救う、待望の待望の待望の先制打。ここぞの場面で打つカッコよさは、まさにチビっ虎たちのヒーローだ。「(村上)頌樹がナイスピッチングをしているので、早く点を取りたいと思ってました。良い場面でしっかり打ち返せてよかったです」ヤクルト先発・吉村の前に、虎は序盤のチャンスを逃し三、四、五回は三者凡退。村上も好投していたが、徐々に嫌な予感が漂い始めていた。それでも0―0の六回に待ちに待った場面が訪れた。1死一、二塁で、虎の背番号「8」がフォークを中前へ弾き返し、近本がホームイン。本塁打(10)と打点でリーグ2冠をひた走る男が「いい反応ができたと思います」と頼もしく今季26打点目を挙げた。さらに大山も中前適時打で続き、相手エラーも重なって、この回3点。七回には森下にも遊撃への適時内野安打が出て、今季4度目のクリーンアップ打点そろい踏み。2023年9月から続く、そろって打点を挙げた試合での〝不敗神話〟は「18戦負けなし」となった。

◆たった一夜にして悔しさを晴らした。望んでも望まなくてもチャンスで打席が巡り、チームの勝敗を委ねられるのが中軸の使命。森下翔太外野手(24)が意地の適時内野安打で、貴重なダメ押し点を刻んだ。「正直いい当たりじゃなかったですけど、試合では結果がすべて。ああいう一打でも追加点が取れてよかったです」佐藤輝、大山と先輩クリーンアップが六回に適時打で結果を出し、3―0の七回。2死一、三塁で打席に立った森下が、矢崎の変化球に食らいついた。地をはうようなゴロを三遊間に放ち、遊撃・武岡のグラブをはじく適時打で2試合ぶりの打点をマーク。得点をもたらすという役割を果たし、連敗脱出に貢献だ。「チャンスで全然打てていなかったので、いい当たりじゃなかったけど、とりあえず得点できてよかった」前日の悔しさをぶつけ、ひとつ息をついた。1日の中日戦(バンテリンドーム)では、2度の満塁機で投ゴロ、三振と凡退。チームも今季最長の4連敗を喫し「切り替えて次のゲーム、頑張ります」とだけ残し、足早に球場を後にしていた。森下が話すように、どんな内容でも結果が求められるのがプロの世界。敗戦の責任を背負った翌日にも、再び勝負の舞台はやってくる。この日は移動ゲームで臨んだ一戦だったが、有言実行の〝切り替え〟で汚名返上の働きを見せた。「残りも連戦なので、しっかりとケアをして、明日につなげたいと思います」一回にも左前を放ち、今季8度目の複数安打で打率・315は依然チームトップ。結果を追い求め、猛虎打線の中心で戦い続ける。(中屋友那)

◆礼、礼、パン、パン、礼。二礼二拍手一礼、村神様が連敗をとめる122球5安打無四球の完封、ありがたや~、ありがたや~!わが〝虎投〟の今季初となる完投ピッチングに酔ったね~。奪った三振は7つだけど、そのうち4つが見逃しの三振!! どんだけ針の穴を通すコントロールなんやァ!! マスクをかぶる坂本のリードにもうならせていただきました!!圧巻は、九回先頭のサンタナを2-2と追い込んでスローカーブでの空振りの三振!! 「ここでそれくるか~!?」とビックリしたお客さんが多かったと思うけど...。そこの虎党の貴方! そー、貴方! 「もしかしたらカーブあるんじゃね~の?」と思ったでしょ? ウン、俺も思った! この2人はこれがあるんだよね(テレビ解説の福原氏も思ったと言っていたね)。村上と坂本と虎党の気持ちがピッタリ重なった完封ってことで、バンザーイ!!虎の顔の近本、森下、佐藤輝、大山の打撃も戻ってきたし、第2戦は好投しているのに勝ち星がない、悲運のデュプランティエに2桁得点の大援護で、初勝利プレゼントしたろーや!!

◆ことしもやってきた。「ゴールデンウイーク こどもまつり」。すっかりおなじみになった、平仮名によるスコアボードの名前表記。「さとうて」が4番だ。「さとてる」にしてほしいと個人的希望を書き続けてきたが、ことしも変わっていない。仕方ないか。チビっ子には大好評のスコアボード。ただ、平仮名だらけは、逆に大人は読みづらい。「漆原」を漢字で書けない、ごく少数のトラ番には歓迎のようだが。ことしの目玉は、選手の登場に合わせて「こどものころのじまんばなし」がビジョンに映し出されること。選手たちの印象的な「じまん」をトラ番たちに選んでもらった。「デュプランティエの『アメフトの大会で3連覇』はすごい。花形のQBだったらしいですよ」萩原翔のおススメは助っ人の話だった。野球以上の人気スポーツにも触れていた少年時代の、アメリカならでは自慢だ。「井坪のアーチェリー、門別のスピードスケート自慢は、自分が全くできないからすごいな、と。体が硬くて苦労したので、岡留の『身体がルフィくらい柔らかかった』も目を引きました」中屋友那は3人も挙げた。プロになるぐらいだから、みんな、小さな頃から一流アスリートだったのだろう。野球をやっていなければ、オリンピアンだったかも。小学4年の夏休みにカブトムシ100匹、5年の夏休みにクワガタムシ100匹捕獲した虎ソナは「ザリガニをいっぱい捕まえた」前川に親近感MAX。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
16111 0.593
(-)
-
(-)
11597
(-)
83
(-)
20
(-)
15
(-)
0.253
(-)
2.700
(-)
2
(-)
阪神
15121 0.556
(↑0.018)
1
(↑0.5)
11594
(+4)
77
(-)
16
(-)
21
(-)
0.240
(↑0.002
2.420
(↑0.09)
3
(-)
中日
13122 0.520
(↑0.02)
2
(↑0.5)
11662
(+4)
78
(+2)
9
(-)
15
(+3)
0.216
(↑0.005)
2.710
(↑0.02)
4
(-)
広島
12141 0.462
(↓0.018)
3.5
(↓0.5)
11686
(+2)
75
(+4)
9
(+1)
12
(-)
0.242
(↓0.002)
2.390
(↓0.06)
5
(-)
DeNA
11132 0.458
(-)
3.5
(-)
11784
(-)
77
(-)
9
(-)
11
(-)
0.222
(-)
2.630
(-)
6
(-)
ヤクルト
9141 0.391
(↓0.018)
5
(↓0.5)
11966
(-)
99
(+4)
7
(-)
5
(+1)
0.222
(↓0.002)
3.660
(↑0.01)