ヤクルト(☆4対1★)DeNA =リーグ戦3回戦(2025.04.30)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:山野 太一(1勝0敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(0勝0敗5S))
敗戦投手:坂本 裕哉(1勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】度会 隆輝(2号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは1-1で迎えた6回裏、山田の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功する。続く7回に赤羽の犠飛で1点を加えると、8回には西川の適時打でリードを広げた。投げては、先発・山野が6回1失点の好投で今季初勝利。敗れたDeNAは、打線が12残塁とつながりを欠いた。

◆初回に5試合連続失点を喫していたヤクルトは、先発山野太一投手(26)が踏ん張って6試合ぶりにゼロ発進を決めた。先頭打者の三森を4球で遊ゴロ。2番蝦名に左フェンス直撃の二塁打を許し、3番度会にはストレートの四球を与えて1死一、二塁といきなりピンチを背負ったが、4番牧を右飛、5番佐野を初球149キロ直球で左飛に打ち取って無失点で切り抜けた。今季初勝利を目指す山野は登板前日に「右打者の内角の使い方だったり、追い込んでからの勝負球の精度を見つめてやってきた」と意気込んでいた。

◆DeNA度会隆輝外野手(22)が自身の神宮初アーチでチームに9試合ぶりのホームランをもたらした。1点を追う4回先頭、好投を続けていたヤクルト山野の145キロ直球を振り抜いた。バックスクリーン右へと飛び込む同点の2号ソロ。これがチームにとっては19日の中日戦(バンテリンドーム)で度会が放った1号ソロ以来、9試合ぶりの本塁打だった。度会は「1点ビハインドでとにかく何とかしたいと思っていたので、がむしゃらにボールに食らいついていきました!」と喜んだ。前日にも勝ち越し適時打を放つなど、5試合連続安打と好調をキープ。神宮は元ヤクルト選手の父博文さんがかつて本拠地にした球場で、幼少期から慣れ親しんできた。前日にはヒーローインタビューを受け「小さい頃からずっと来ていた球場なので、第2のふるさとというか。横浜スタジアムの次に自分が一番来ていたのは神宮だった」と話していた。思い出深い神宮で初アーチをかけ、本塁打不足のチームも勢いづけた。

◆ヤクルト山田哲人内野手(32)の7試合ぶりの適時打で勝ち越しに成功した。同点の6回1死二塁。DeNA左腕坂本の132キロチェンジアップを捉えて中前に運んだ。二塁走者赤羽は快足を飛ばして一気に生還。待望の勝ち越し点を挙げた。6回表の2死満塁のピンチを無失点で切り抜け、6回1失点と力投していた山野へ、今季初勝利の権利をプレゼントした。

◆DeNAの連勝が4でストップした。2つのミスが響き、競り負けた。2回、今季初登板初先発の吉野がピンチを背負う。先頭に四球で無死一塁から、ヤクルト古賀にエンドランを決められ、無死一、三塁。続く山田への2球目、低めの直球を山本が捕球しきれずにそらし、パスボールで先制点を献上した。1点を追う4回先頭、度会が好投を続けていたヤクルト山野の145キロ直球を捉えてバックスクリーン右への同点ソロ。チームにとっては19日の中日戦(バンテリンドーム)で度会が放った1号ソロ以来、9試合ぶりの本塁打で振り出しに戻し「1点ビハインドでとにかく何とかしたいと思っていたので、がむしゃらにボールに食らいついていきました!」と喜んだ。同点のまま推移した6回だった。2番手坂本が先頭赤羽を二ゴロに打ち取ったかに思えたが、牧の送球を受けた三森が捕球ミス。失策で出塁を許すと、犠打で1死二塁とされて山田に勝ち越し適時打を浴びた。8回にはルーキー荘司を攻め、度会、牧の連打でチャンスメークするも、及ばず。5試合ぶりの黒星となった。

◆DeNAは2つのミスが響いて連勝が4でストップした。2回無死一、三塁、吉野が投じたヤクルト山田への2球目、低めの直球を山本がパスボールで先制点を献上。同点の6回には一塁・三森の失策で先頭打者の出塁を許し、1死二塁から山田に勝ち越し適時打を浴びた。7回、8回の失点も四球の走者で三浦監督は「失点は四球とエラー絡み。なかなか守る時間が長かったなと」と振り返った。

◆DeNA三浦大輔監督(51)が度会隆輝外野手(22)の走塁面を指摘した。この日、度会は一時同点に追い付くソロを含めて3安打&守備でもダイビングキャッチを披露し、存在感を示した。しかし、2点差の8回無死一、二塁。佐野のフェンス際への大きな右飛で、二塁走者の度会はハーフウエーで打球を確認していたため、タッチアップで三塁へ進塁できず。この回はそのまま無得点となった。指揮官は「あそこは(タッチアップ)しないといけない。ノーアウトですし、タッチアップ優先ですからね。打撃、守備は良くなってますけど、走塁面の判断力は勉強です。あそこで三塁行ってたから点が入ったかはわからないですけど、できることはきっちりやっておかないといけない。こちらの指導力不足だなと思います」と話した。度会は「しっかり振り返って、考えて、次に生かしていきたい」と振り返った。

◆ヤクルトがDeNAから3戦目で今季初白星を挙げた。同点の6回、先頭赤羽由紘内野手(24)が一失策で出塁。犠打で1死二塁とし、7番山田哲人内野手(32)がDeNA左腕坂本のチェンジアップを捉えて中前に運んだ。二塁走者の赤羽は快足を飛ばして一気に生還して勝ち越し。7回には、赤羽の中犠飛で3点目を追加しリードを広げた。投げては先発山野太一投手(26)が6回4安打1失点で今季初勝利。4回、度会に一時同点ソロを浴びるも最少失点でしのいだ。6回には2死満塁で一打勝ち越しの場面を招いたが、代打松尾に10球粘られたあと、11球目140キロカットボールで右飛に仕留めてピンチを切り抜けた。8回にも2死満塁のピンチを招いたが、ドラフト3位の荘司宏太投手(24)が山本を左飛に仕留め、デビューから10試合連続無失点とし、自身の持つ球団新人記録を更新した。踏ん張って流れを渡さなかった山野の力投に打線が応え、今季3試合目の先発で待望の白星をつかんだ。高津臣吾監督(54)は力投の山野について「(初回のピンチを脱して)ガッツポーズ出たよ、俺。投手コーチにはもう先頭プレーボルの初球から120%の気持ちで入ってくれと伝えていました。あんまり褒めたくないけど、一番成長した投手だと思いますよ、彼は」とローテーションの中心選手としてさらなる飛躍を期待した。

◆ドラフト3位左腕のヤクルト荘司宏太投手(24)がデビューから10試合連続無失点とし、またも球団新人記録を更新した。8回に3番手で救援。2安打などで2死満塁とするも、DeNA山本をフェンスギリギリの左飛に仕留めてピンチを切り抜けた。「(記録更新に)プレッシャーは感じますけど、毎イニング打者との対決を楽しんでできているのかなと思います」と笑顔で話した。

◆ヤクルトは投打がかみ合い、今季3戦目でDeNA戦初白星を挙げた。先発の山野太一投手(26)が6回1失点で今季初勝利。初回と6回に2度のピンチを招くも、失点は4回の一時同点ソロのみで最少失点でしのいだ。打線は6回に山田哲人内野手(32)の一打で勝ち越し。終盤も攻撃の手を緩めず、得点を積み重ねた。救援陣は木沢、ルーキー荘司、石山の無失点リレーでリードを守った。

◆ヤクルト山野太一投手(26)が6回4安打1失点で今季初勝利を挙げた。オフから金髪だった左腕は、約3日前に黒髪へチェンジ。新たな気持ちでマウンドに上がり「いつも同じ失敗をしているので、それをしないように丁寧に」。今3連戦では燕パワーユニホームを着用。来場者にも配られ、緑色に染まった満員御礼の歓声を力に変えた。4回にDeNA度会から一時同点となるソロを被弾も、最少失点でしのいだ。同点の6回には2四球と安打で1死満塁に。だが、最大のピンチで宮崎を二飛。代打松尾には10球粘られ、そのたびにため息と歓声が入り交じった。11球目、140キロカットボールで右飛に打ち取り切り抜けた。左腕の頑張りに打線も応えた。直後の6回裏、1死二塁から山田の中前適時打で勝ち越し。山野に勝ち投手の権利が舞い込んだ。その後も打線は得点を重ね、3戦目でDeNA戦今季初勝利を挙げた。観客でにぎわう9連戦の2戦目を託された。山野は登板前日「小1からずっと野球をやってきたので、ゴールデンウイークにどこかへ遊びに行った記憶はないです」と野球漬けの日々を思い出していた。満員のスタジアムを背に、堂々のピッチングで待望の白星をつかんだ。【佐瀬百合子】

◆DeNA・度会隆輝外野手(22)が、1点を追う四回先頭で同点の2号ソロを放った。カウント1-1からの3球目、左腕・山野の外寄りの直球を力強く捉え、バックスクリーン右へたたき込んだ。5試合連続安打と好調の3番打者は「1点ビハインドでとにかく何とかしたいと思っていたので、がむしゃらにボールに食らいついた」と汗を拭った。

◆9連戦のさなかにチャンスが巡ってきた。DeNAの3年目右腕、吉野光樹が今季初先発に臨んだ。バウアーら3人の外国人が名を連ねた開幕ローテーション入りはならず。「確かに層は厚い。それに負けない」と対抗心を胸にマウンドに立った。二回は先頭にストレートの四球を許し、エンドランを仕掛けられて無死一、三塁のピンチを招くと、捕逸で先制点を献上。それでも、得意のフォークボールを生かして後続を断ち、最少失点でしのいだ。2軍では自身の投球とデータを照らし合わせながら磨きをかけてきた。球への力の伝わり方を見つめ直し、直球、変化球ともに精度を高めた。指導を仰いできた入来2軍投手コーチには「思う存分やってこい」と送り出された。2023年にトヨタ自動車からドラフト2位で入団した26歳。19日の2軍戦では9回118球を投じ、完封勝利を挙げた。途中で打球が体に当たるアクシデントもあったが、最後まで投げ切った。2軍は先発の球数を管理し、肩と肘の障害予防に努めているが、右腕の前回登板は例外だった。桑原2軍監督は「7回以上をしっかり投げる投手が育っていない。1試合を投げ切るとはどういうことかを分かってもらいたかった」と意図を明かした。「プロに入ってからあそこまで投げたことはなかった。一つの自信になった」と吉野。確かな手応えを手にし、1軍昇格を果たした。(鈴木智紘)

◆爪痕を残す。プロ6年目のヤクルト・武岡龍世内野手(23)が、3試合連続で「9番・遊撃」で先発出場。主力に故障者が続出する苦しいチーム事情の中、巡ってきた千載一遇のチャンスをつかむ。「この期間に人生を変えたいと思っている。そのぐらいの覚悟で頑張っていきたい」不動の遊撃手であった長岡が、右膝の後十字靱帯(じんたい)の損傷で離脱。保存治療での復帰を目指すため、2~4カ月のリハビリ期間を要する見込みとなった。主砲の村上らに続く主力の離脱。チームにとって手痛いが、若手にとってはチャンスでもある。青森・八戸学院光星高から2020年にドラフト6位で入団した左打者が、前半戦で自身の地位を築き上げる。球場内外を〝武岡家〟で盛り上げる。今季から武岡の両親が兵庫・淡路島で生産している玉ねぎが、神宮球場のグルメとコラボして登場。「今まで両親にしてきてもらうことの方が多かったので、こういう形で恩返しをしていきたい」と語っていた23歳の若武者が、今度はグラウンド内で恩返しを継続する。4月29日のDeNA戦(神宮)では、2試合連続安打を含むマルチ安打を記録。長年の課題であった「打」で存在感を発揮している。成長著しい背番号60が、スターダムへと突き進む。(樋口航)

◆ヤクルトが効果的にリードを広げた。1―1の六回に山田の適時打で勝ち越し、七回は赤羽の犠飛、八回は西川の適時打で加点した。山野が6回を1失点で今季初勝利を挙げた。石山は5セーブ目。

◆ヤクルトは1-1で迎えた六回、山田哲人内野手(32)が勝ち越しの中前適時打を放ちチームを勝利に導いた。先発の山野太一投手(26)は6回1失点で今季初勝利を挙げた。以下、山田のヒーローインタビュー。--山野投手が先発「テンポも良くて、リズムも良くて、いいピッチングだったと思います」--六回に勝ち越し打「気持ちでいきました。山野に勝ちがついて本当に良かった」--打った感触は「真っすぐが来ても変化球が来ても、とにかく打つんだという気持ちでいった。ヒットになって良かったです」--タイムリーの後に山野選手と会話した「今さっき話しただけで、試合中は話してないです」--ファンに向けて「皆さんゴールデンウィーク楽しんでいますか? 僕はとにかくケガをしないように1戦1戦頑張りたいと思います。今日みたいな活躍できるように集中して頑張りたいと思います。ご声援よろしくお願いします」

◆試合後、つばみとともにポーズを決める山田哲人(左)、山野太一(撮影・長尾みなみ)

◆試合前、佐竹学アナリスト(左)と走塁練習を行う度会隆輝(撮影・荒木孝雄)

◆粘って、粘って白星を手繰り寄せた。ヤクルト・山野太一投手(26)が6回4安打1失点で今季初勝利。試合後は笑みがはじけた。「粘り強く、球数はかかったけど、最少失点でいけたのでよかった」〝鬼門〟を突破した。チームが5試合連続で失点をしていた一回。1死一、二塁とされたが、牧を右飛、佐野を左飛に抑えて無失点。六回も2四球が絡み1死満塁のピンチで宮崎を二飛、代打・松尾を右飛に抑えた。高津監督は一回を無失点で終えた場面を振り返り「ガッツポーズ、出たよ。投手コーチには(山野に)プレーボールの初球から100%、120%の気持ちで入っていってくれとは伝えた」。123球の力投を見せた左腕を「すごく内容のあるピッチングだった。あまりほめたくないけど、一番成長した投手だと思う」とたたえた。六回裏に主将・山田が決勝打を放った場面は「裏で着替えていて見ていなかった」と明かしたが、お立ち台では笑顔で感謝。5年目左腕に頼もしさが増してきた。(赤尾裕希)

◆DeNAは守備が乱れ、連勝が4で止まった。二回無死一、三塁で山本が低めの直球を捕逸し、先制点を献上。同点の六回は一塁手の三森が送球を捕り損ねる失策で先頭の出塁を許し、決勝点に結びつけられた。4投手で計8四球と守りからリズムをつくれず、三浦監督は「失点はほぼ四球とエラー絡み。四球8個で(野手は)守りづらかった」と指摘した。

◆チームの連勝が4で止まった中、気を吐いた。DeNA・度会隆輝外野手(22)が、2号ソロを含む今季初の3安打。四回先頭で甘く入った直球を力強く捉え、バックスクリーンへたたき込んだ。2年目の左打者は「イメージ通りのスイングができた」と冷静な口調で振り返った。父の博文さん(53)が活躍したヤクルトの本拠地、神宮球場では初本塁打。その後も広角に打ち分け、右翼の守備では浅い飛球のダイビングキャッチも決めた。25日から3番に入り、5試合連続安打と好調を維持する。一方で2点を追う八回無死一、二塁では、二塁走者で打球判断を誤り、フェンス際の右飛でタッチアップを決められなかった。「しっかりやりたい。いいイメージでこのカードを終われるように」と反省も忘れなかった。(鈴木智紘)

◆ゴールデンウイーク(GW)の主役は俺だ!! ヤクルト・山田哲人内野手(32)が30日、DeNA3回戦(神宮)に「7番・二塁」で先発出場し、六回に決勝の中前適時打を放ち、4-1での勝利に貢献した。世間は大型連休真っただ中。幼少期は内野手として西武や米大リーグで活躍した松井稼頭央氏(49)に憧れた背番号1が、神宮に足を運んだ子供たちに最高の思い出を届けた。「ゴールデンウイーク、楽しんでいますか!!」。子供たちにとってのヒーローの呼びかけに、スタンドを緑色に染めたファンが大歓声で呼応した。値千金の決勝打を放ち、4月最後の一戦を勝利に導いた山田が、お立ち台でも多くのファンを魅了した。「あそこは気持ちでいった。山野に勝ちがついてよかった。とにかくけがをしないように、今日みたいな活躍ができるように頑張りたい」執念で食らいついた。1-1で迎えた六回1死二塁。左腕の坂本が投じた外角の落ち球をバットの先で中前に運んだ。7試合ぶりとなる適時打。山野の力投に一振りで応え、価値ある1勝をチームにもたらした。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
15111 0.577
(↑0.017)
-
(↓0.5)
11693
(+2)
80
(-)
18
(-)
15
(+1)
0.254
(↓0.003)
2.720
(↑0.11)
2
(1↓)
阪神
14111 0.560
(↓0.023)
0.5
(↑0.5)
11788
(+4)
74
(+5)
15
(-)
19
(+1)
0.240
(↓0.001)
2.480
(↓0.04)
3
(-)
広島
12121 0.500
(↓0.022)
2
(↓0.5)
11881
(-)
67
(+2)
8
(-)
12
(+1)
0.239
(↓0.003)
2.290
(-)
4
(-)
中日
11122 0.478
(↑0.023)
2.5
(↑0.5)
11855
(+5)
74
(+4)
9
(+1)
12
(-)
0.209
(↑0.002)
2.760
(↓0.02)
5
(1↓)
DeNA
10132 0.435
(↓0.02)
3.5
(↓0.5)
11881
(+1)
77
(+4)
8
(+1)
10
(+1)
0.224
(-)
2.750
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
9121 0.429
(↑0.029)
3.5
(↑0.5)
12166
(+4)
92
(+1)
7
(-)
4
(-)
0.228
(↑0.002
3.720
(↑0.13)