ソフトバンク(★1対2☆)日本ハム =リーグ戦3回戦(2025.04.29)・みずほPayPayドーム福岡=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:伊藤 大海(3勝1敗0S)
(セーブ:田中 正義(0勝1敗5S))
敗戦投手:杉山 一樹(0勝2敗1S)

本塁打
【日本ハム】水野 達稀(2号・10回表ソロ)
【ソフトバンク】山川 穂高(5号・2回裏ソロ)

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◆日本ハムは1点を追う7回表、代打・吉田の適時二塁打で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長10回には、水野のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・伊藤が9回1失点9奪三振の快投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、4番手・杉山が痛恨の一発を浴びた。

◆また主力が...。ソフトバンク周東佑京内野手(29)が29日、出場選手登録を抹消された。昨秋に手術した左膝に不安を抱えており、さらに23日の本拠地オリックス戦では右膝付近に死球を受けていた。その死球の影響もあり、前カードの敵地楽天3連戦は出場しなかった。代わって笹川吉康外野手(22)が1軍に昇格した。周東は試合中に帰途につき「打つのは大丈夫でしたけど、走れなかった。やっぱりこのままいても、ってところ」と話した。最短10日での復帰を目指す。周東は球団記録に並ぶ開幕19試合連続安打を放つなど、打率3割4分5厘で不動のリードオフマンだった。小久保裕紀監督(53)は試合前に「練習を見てから」と前置きしながらも「一応出る予定にはしてます」と先発起用を示唆していた。スタメン復帰から登録抹消と急転。「仙台の時より今日のほうが動けてはいたんですけど、今の状況でスタメンでいけるかってなったら...うーん。センターはやっぱりきついのかなと」と現状を語った。今季は復帰した栗原を含めて柳田、近藤が戦線離脱を強いられている。周東は走攻守そろった攻守のキーマンだけに、厳しい9連戦の始まりとなるかもしれない。

◆両チームのスタメンが発表された。ソフトバンクは開幕19試合連続安打中の周東佑京内野手(29)が登録抹消となり、1番には川瀬晃内野手(27)が入った。この日のスタメンで開幕スタメンから残っているのは山川と今宮のみ。主力の離脱が相次ぐが、9連戦の初戦で白星をつかめるか。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が今季初めて「1番DH」でスタメン出場する。1番起用されるのは昨年9月30日西武戦(ベルーナドーム)以来、通算2度目。新庄剛志監督(53)が考え抜いて最後は"勘ピューター"ではじき出した「1番レイエス」に、今季2度目の「KJM」でクリーンアップを組んだ超強力な「海賊打線」で難敵モイネロ攻略に挑む。

◆開幕から24試合連続犠打ゼロでプロ野球記録を更新中の日本ハムが2回の攻撃で送りバントを失敗した。4番野村、5番万波がソフトバンク先発のモイネロから連続四球を選んで無死一、二塁。ここで6番松本剛に送りバントのサインが出たが、初球を転がせずに小フライとなって失敗(記録は捕邪飛)。これまでの試合でも6度、送りバントのサインが出ていたが決まらず、この日も失敗。思わず新庄剛志監督(53)も表情を曇らせて首をひねった。後続も倒れて大きな先制チャンスを逃すと、その裏に先発伊藤がソフトバンクの4番山川に左翼へ先制5号ソロを被弾。序盤から嫌な流れで先制点を奪われた。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)がリーグトップに並ぶ5号ソロを放った。0-0の2回、先頭で日本ハム伊藤の初球ストレートを左翼席中段に運んだ。山川にとっては13試合、51打席ぶりの本塁打となり「真っすぐを完璧に捉えることができました。しっかりといいイメージをもって打席に入ることができました」と笑顔を見せた。試合前には不動のリードオフマンの周東佑京内野手(29)が出場選手登録を抹消された。チームは故障者続出で、開幕戦のスタメンは山川と今宮のみという緊急事態。全試合で4番に座る主砲が、チームに勇気をもたらす1発を放った。

◆日本ハムの球団公式チアリーダー「ファイターズガール」がいつもの「きつねの耳」ではなく「犬の耳」を付けて登場した。この日はファイターズガールから上村優菜と橋本莉々花の2人が福岡へ遠征。4回表終了後にソフトバンクの球団公式チアリーダー「ハニーズ」とともに犬の耳を装着した2人が登場。今季から披露されている「わんわんダンス」を踊って球場を盛り上げた。

◆日本ハムが開幕から25試合目で今季初犠打を決めたが、新庄剛志監督(53)の表情はさえなかった。5回先頭で松本剛が魚雷バットでモイネロからチーム初安打となる左前打を放つと、続く山県には送りバントのサインが出たが、投前に小フライとなった。ただ、一塁へ向かう山県と打球を処理しようとしたモイネロや海野が交錯するような形となり、打球はフェアゾーンでバウンド。一塁走者の松本剛はなんとか二塁へ進むことができて、犠打が記録された。この日は2回に松本剛も小フライで送りバント失敗をしていた。2度目のチャレンジも結果オーライの内容で、新庄監督は2回に続いて首をひねっていたが、プロ野球記録を更新していた開幕から連続試合犠打ゼロの記録は「24」で止まった。ちなみに後続が倒れて得点はならず。さらに開幕からの犠飛ゼロは、まだ続いている。

◆ソフトバンクが3連敗。9連戦の初戦は黒星発進となり、借金は今季ワーストタイの5に膨らんだ。0-0の2回無死で4番の山川穂高内野手(33)が先制の5号ソロ。51打席ぶりのアーチで本塁打ランキングのリーグトップタイに浮上した。先発のリバン・モイネロ投手(29)は4回まで無安打投球など7回4安打1失点。だが、延長10回に4番手の杉山が日本ハム水野に勝ち越しソロを浴びた。試合前には1週間前に右膝に死球を受けた周東佑京内野手(29)が出場選手登録を抹消された。開幕19試合連続安打中だったリードオフマンが一時離脱。最下位に沈むソフトバンクにとっては「ダブルショック」となった。

◆日本ハムが延長戦を制して2位タイに浮上した。1-1の延長10回に水野達稀内野手(24)が決勝の2号ソロを放った。開幕から24試合連続で犠打ゼロだった打線は、2回に松本剛が送りバントを失敗(記録は捕邪飛)。1点を追う5回にルーキー山県が今季のチーム初犠打となる送りバントに成功も後続が続かなかった。1点を追う7回は1死一、二塁から代打吉田が同点適時二塁打を放ったが、直後の1死二、三塁で伏見がスクイズ失敗(記録は一邪飛)とたたみかけられなかった。同点の9回は1死一塁で奈良間が投前に転がして、きれいに送りバントを成功。ようやく新庄剛志監督(53)にも笑みが生まれたが、後続が倒れて無得点だった。果敢に小技を交えて得点を狙いながら、最後は大技での勝利となった。先発伊藤は山川に先制ソロを浴びた2回以外は失点を許さず。9回130球の熱投が報われて今季3勝目を挙げた。最後を締めた田中が通算50セーブ目となった。試合後の新庄監督は第一声で「あー楽しかった(笑い)」。続けて「よう打ったね、水野くんも。『放り込め』って言っていた。そしたら初球パコーンと行ってくれて。でも、決めるとこ決めないかんね。(スクイズは)1球外した後って、もう1球来ないからスクイズに行こうって。そんなに難しい球ではなかった。やっぱりああいうのを決めてもらわんとスタメンで出続けられなくなってくるから。しっかり決めてもらえれば、こういうちょっとキューンってなるゲームにはなってない」と話した。

◆日本ハム吉田賢吾捕手(24)がかつての本拠地で"恩返し適時打"を放った。1点を追う7回1死一、二塁で代打出場。2球連続でスライダーをファウルして追い込まれたが、3球目の直球を捉えて左翼フェンス直撃の同点適時二塁打。「追い込まれていましたが、全球スイングでタイミングは取れていました。モイネロと海野さんの駆け引きに勝てたと思います」と胸を張った。

◆ソフトバンク先発のリバン・モイネロ投手(29)は3試合連続で白星を手にできなかった。6回まで1安打無失点投球も7回1死一、二塁から代打吉田に同点二塁打を許した。日本ハム先発伊藤とは今季2度目の対決だったが、同点の7回で降板。「相手はすごくいい投手。そういう投手と投げ合って、いい試合を作れたのは本当によかった」。緊迫した投手戦を演じ「最低限の仕事はできたと思う。次もまた頑張ります」と切り替えた。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)の久々の1発も空砲となった。2回の第2打席。先頭で伊藤の初球をフルスイング。左翼席中段への先制の5号ソロを放った。「まっすぐを完璧に捉えることができました。しっかりといいイメージをもって打席に入ることができました」。13試合、51打席ぶりのアーチで先手を取ったが、チームは延長逆転負け。「(本塁打まで)時間はかかったけど、ここからしっかりやっていければいい」と復調の手応えを感じ取っていた。

◆日本ハムは開幕から25試合目で初めて犠打が決まった。5回にルーキー山県が初成功。9回にも奈良間が決めた。それでも2回に送りバント失敗、7回にはスクイズ失敗もあって試合中は表情が曇っていた新庄監督は「決めるとこは決めないかんね。(スクイズは)そんなに難しい球ではなかった。ああいうのを決めてもらわんとスタメンで出続けられなくなる」と勝ってかぶとの緒を締めていた。

◆あぁダブルショック...。ソフトバンクが延長10回の末に敗れ、今季4度目の3連敗を喫した。1-1の10回無死、4番手の杉山一樹投手(27)が水野に決勝ソロを浴びた。試合前にはスタメン予定だった周東佑京内野手(29)が死球を受けた右膝の状態を憂慮され、出場選手登録を抹消された。9連戦の初戦は黒星発進となり、借金は今季ワーストタイの「5」。最下位に沈む小久保ホークスが苦しんでいる。小久保監督が肩を落とした。「この状況で相手が伊藤。勝つなら1-0しかなかった」と試合後、声を絞り出した。2回に4番山川が先制ソロも、7回に先発モイネロが昨季までのタカ戦士・吉田に同点打を打たれた。7回1失点の左腕は責められないが、主力打者が複数不在の打線に反撃の力はなかった。試合前、ショッキングなニュースが飛び込んだ。球団記録に並ぶ開幕19試合連続安打を放っていた周東が登録抹消。周東は23日の本拠地オリックス戦で右膝付近に死球を受けており、前カードの楽天3連戦は欠場した。回復に努め、この日は4試合ぶりにスタメン復帰の予定だったが、試合間練習の後に急転し戦列を離れることに。小久保監督は「スタメンの予定だったけど、最終的に15分くらい話をして抹消と決めた」と説明。リーグ2位の打率3割4分5厘と絶好調だったリードオフマンを欠き、4番山川のソロ1発のみに終わった。周東は試合序盤で帰途につき「打つのは大丈夫でしたけど、走れなかった。やっぱりこのままいても」と話した。死球を受けたあとは移動日を含めて5日間の休養があったが「動いた時には案外、自分の思ったところまで回復できていなかった。腫れているし、患部は痛い」と明かした。最短10日での復帰を目指すことになり、登録が可能になるのは5月9日の敵地オリックス戦から。9連戦は柳田、近藤、さらに周東抜きで戦うことになった。1-2の延長10回は先頭今宮が二塁打でチャンスメーク。続く柳町は直近4試合で打率6割4分3厘だっただけに強攻策を取ったが、三振に倒れた。指揮官は「柳町の状態と(田中)正義との相性で決めた。逆転狙いだった」と淡々と説明。今季4度目の3連敗で借金は今季ワーストタイ5。ケガ人続出の小久保ホークスが苦しい。【只松憲】

◆日本ハムのエース伊藤大海投手(27)の9回130球の熱投が報われた。2回に山川に先制ソロを被弾も、それ以降は追加点を許さなかった。8回で112球を投げていたが、交代する気もゼロ。「(加藤投手コーチから)相談はありましたけど、あそこで降りたら男じゃない」と9回も続投して延長戦に持ち込み、水野の決勝弾を誘発。「ピッチングと攻撃と守備。いろんなものがかみ合って勝てた、いい1勝」と最高の3勝目となった。

◆日本ハム水野達稀内野手(24)が一振りで試合を決めた。延長10回に初球打ちで右翼へ決勝の2号ソロを放った。5回にチーム今季初犠打が決まって、プロ野球記録更新中だった開幕からの連続試合犠打ゼロは「24」で止まったが、小技ではなく最後は大技を繰り出して4カードぶりの初戦白星。借金生活を回避し、チームは貯金1で2位タイに浮上した。水野はスッキリした状態で延長10回の打席に立っていた。9回の攻防が終わった直後。トイレへ駆け込むと、隣にいた林ヘッドコーチから声をかけられた。水野 小便をしてる時にヘッドに(関西弁で)「行けよ。決めてもええんやぞ」みたいに言われて(水野は)「いや、むちゃ言わないでくださいよ」みたいな会話をしてたんです。その流れでの、あの打席だったんで...リラックスして打席に立てたんじゃないかなと思います(笑い)。頭の中もスッキリと整理できていた。ソフトバンクは4番手の杉山が登板。しっかり狙いを絞っていた。「杉山さんは初球からストライクゾーンにどんどん来るイメージがあった。ゾーンを上げて高めに来た球を狙っていた」。狙い通りに浮いたフォークを仕留めて右翼席へ決勝2号ソロ。「最初ちょっと走ったけど、さすがにいいかな」と言うほど、手応え十分だった。昨季王者との接戦を、最後は12球団トップの本塁打数を誇る「海賊打線」の得意な大技で制した1点差勝利に、新庄監督も「あー楽しかった」と笑顔も、厳しい口調で振り返ったのは小技でのミスだ。5回にルーキー山県が今季のチーム初犠打を成功させ、9回には奈良間も決めた。しかし、2回は松本剛が送りバントを失敗、7回は伏見がスクイズを失敗した。新庄監督 決めるとこは決めないかんね。(スクイズの場面は)1球外した後って、もう1球来ないからスクイズにいこうって。そんなに難しい球ではなかった。ああいうのを決めてもらわんとスタメンで出続けられなくなる。しっかり決めてもらえれば、こういうちょっとキューンってなるゲームにはなってない。水に流せない失敗とならずに済んだのは水野の1発があったから。新庄監督も「勝ったから、今日は。1つ勝ったので、3つ取れるようにやっていきます」とスッキリした表情で力強く宣言した。【木下大輔】

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が試合後、フランミル・レイエス外野手(29)を今季初めて1番打者として起用した理由を明かした。「もう何も考えずに1番で行ってもらえたらいいかなと思って」。26日ロッテ戦(エスコンフィールド)では出場15試合ぶりの本塁打を放ったレイエスだが、打撃の状態は上がってきていない状況だ。この日の相手先発は、昨季本塁打を放っていたモイネロだったことも1番起用の後押しになったが、結果的には5打数無安打で4三振。新庄監督はレイエスの現状について「ちょっとタイミングが合ってないかな。右足に、あんまり(体重が)乗れてない。右足に乗れてなくて、割れがない、間ができてない感じは受けますね」と説明した。それでも、復調を信じて待つ姿勢は変わらない。「いつも言ってるように、ポテンヒットとか...内野安打はないけど(笑い)、そんなんが出てきたら(調子は上がってくる)。まだまだ(シーズンは)ちょっと終わっただけじゃないですか」と期待した。

◆日本ハムが逆転勝ち。0―1の七回に代打・吉田賢吾捕手の適時二塁打で追いつくと、延長十回に水野達稀内野手の2号ソロで勝ち越した。先発の伊藤大海投手は9回1失点の力投で3勝目を挙げた。

◆日本ハムの水野が1―1の延長十回に勝ち越しソロを放った。杉山のフォークボールを完璧に捉え、右越えに運んだ。「初球からどんどん(ストライク)ゾーンに投げるイメージがあった。高めに来た球を狙おうと思った」と、手応え十分の一発だった。チームは今季25試合目で初めて犠打を記録したものの、相変わらず得点圏で拙攻も目立った。不穏な空気を一掃する一打に、新庄監督は「あー、楽しかった。よう打った」と満面の笑みを浮かべた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
14102 0.583
(↑0.018)
-
(-)
11794
(+3)
79
(+2)
23
(+1)
11
(+1)
0.279
(↑0.001)
2.700
(↑0.07)
2
(1↑)
日本ハム
13120 0.520
(↑0.02)
1.5
(-)
11884
(+2)
81
(+1)
26
(+1)
7
(-)
0.225
(↓0.002)
2.760
(↑0.08)
2
(-)
楽天
13120 0.520
(↓0.022)
1.5
(↓1)
11869
(+1)
83
(+7)
12
(-)
21
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.150
(↓0.17)
4
(1↑)
西武
12120 0.500
(↑0.022)
2
(-)
11965
(+7)
66
(+1)
7
(-)
23
(+2)
0.239
(↑0.004)
2.450
(↑0.06)
5
(2↓)
ロッテ
11120 0.478
(↓0.022)
2.5
(↓1)
12067
(+2)
70
(+3)
13
(-)
8
(-)
0.213
(-)
2.630
(↓0.03)
6
(-)
ソフトバンク
9142 0.391
(↓0.018)
4.5
(↓1)
11887
(+1)
87
(+2)
16
(+1)
19
(+1)
0.246
(↓0.003)
3.060
(↑0.06)