1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 11 | 0 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1X | 3 | 12 | 0 | 1 |
勝利投手:則本 昂大(3勝2敗5S) 敗戦投手:津森 宥紀(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は3回裏、小森のプロ初本塁打となるソロなどで2点を先制する。その後同点とされるも、延長11回には代打・渡邊佳が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、6番手・則本が今季3勝目。敗れたソフトバンクは、8番手・津森が誤算だった。
◆楽天浅村栄斗内野手(34)が「3番指名打者」で先発出場。1回2死からの第1打席で、ソフトバンク前田純の初球カーブを捉え、中前打を放った。これで平成生まれ初の通算2000安打まで残り10本となった。
◆楽天小森航大郎内野手(21)がプロ初本塁打となる先制ソロを放った。「1番右翼」で先発出場。第2打席の3回1死走者なし、カウント0-1から前田純の139キロの直球を捉え、左翼席に運んだ。小森は「真っすぐ一本に絞って打席に入りました。チームが勝つことが一番うれしいことなので、今日も勝てるように次の打席も頑張ります」と笑顔で話した。4年目の小森は今オフ、ヤクルトにFA移籍した茂木の人的補償として入団。17日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)では、プロ初安打をマークしていた。
◆ソフトバンク柳町達外野手(28)が、値千金の同点アーチを放った。1点を追った9回、先頭で楽天藤平から中堅へ今季2号ソロ。1ストライクからの2球目、真ん中高めの152キロ直球を仕留めた。「とにかく先頭バッターとして出塁することだけを考えていました。結果的に同点ホームランと最高の形になって良かったです」と振り返った。この日は「6番右翼」でスタメン出場。2回は先頭で遊撃への内野安打をマークし、0-2の6回は2死一、三塁から左翼へ1点差に迫る適時二塁打を放っていた。
◆最下位のソフトバンクが楽天に手痛いサヨナラ負けを喫し、カード勝ち越しを逃した。2-2で迎えた延長11回。この回から8番手で登板した津森宥紀投手(27)が誤算だった。無死から連打、申告敬遠で満塁のピンチを招き、代打出場の渡辺佳にサヨナラ打を浴びた。1ボールからの2球目、外角直球を捉えられ、打球は左翼手の頭上を越えていった。打線は1点を追う最終回。先頭の6番柳町達外野手(28)が楽天藤平から起死回生の同点アーチを放つも、空砲に終わった。チームは2カード連続の勝ち越しを逃し、再び借金4。パ単独最下位からなかなか抜け出せない。
◆強風を味方につけた。楽天がソフトバンクにサヨナラ勝ちし、4カード連続で勝ち越し。貯金を今季最多の2とした。2-2の延長11回、途中出場の中島大輔外野手(23)、宗山塁内野手(22)の連続長短打で無死二、三塁としチャンスメーク。代打伊藤裕季也内野手(28)が敬遠で歩かされ、無死満塁から代打渡辺佳明内野手(28)が、左越えのサヨナラ適時打を放った。則本昂大投手(34)が今季3勝目。殊勲打の渡辺佳はお立ち台で「中島だったりムネ(宗山)、ユキヤ(伊藤)が必死につないでくれたので、その気持ちを感じて打席に立っていい結果になって良かったです」と笑顔。「レフト方向に強風が吹いていたので、取りあえず当てれば(三走の)中島が走ってくれるかな~と思ってました」と仲間への信頼を口にした。
◆ソフトバンクの前田純投手(24)が自己最短の4回で降板した。0-0で迎えた3回1死、楽天小森にプロ初本塁打の先制ソロを被弾。なおも2死一、二塁からフランコに中前適時打を許した。4回73球を投じ6安打2失点。先発4試合目の登板も、自身にとって25年初白星が遠い。「先制点を取られたことが一番の反省点。反省を次の試合につなげたい」と次戦登板を見据え、懸命に前を向いた。
◆ソフトバンク柳町達外野手(28)が起死回生の同点アーチを放つも、空砲に終わった。1点を追った9回、先頭で楽天藤平から今季2号ソロ。真ん中高め152キロ直球を中堅左へ運び、土壇場で試合を振り出しに戻した。「出塁することだけを考えていました。結果的に最高の形になって良かった」。6回は左翼へ適時二塁打を放つなど、この日3安打2打点。23日オリックス戦から4試合連続安打で、その間は14打数9安打の打率6割4分3厘、2本塁打、4打点と好調をキープしている。
◆ソフトバンクが今季初のサヨナラ負けで、小久保政権初の「月間負け越し」となった。1点を追った9回表。先頭柳町が同点ソロを放ったが、延長11回に8番手津森が無死満塁から代打渡辺佳に左翼越えの打球を運ばれ、ジ・エンド。今季6度目の延長戦で、敵地で初の屈辱となった。この敗戦で3、4月は9勝13敗(2分け)。小久保ホークス2年目で初めて「月間負け越し」が決まった。先発前田純が3回に2点を失うと、4回を投げ終えたところで継投策に出た。「(前田純が)あれ以上失点したら、今の打線の状態ではなかなか点が取れない。悔いのない選択でした」と小久保監督。6投手が無失点でつなぎ、逆転勝ちの体勢を整え、延長戦に持ち込んだが、勝てなかった。「月間負け越し」は10勝14敗の23年8月以来。敵地で初戦を取りながら連敗し、カード負け越し。チームはなかなか波に乗れない。ただ、光明もあった。4番山川が12試合ぶりのマルチ安打。2四球も選んで4度出塁し、不振脱出へ少しばかり手応えをつかんだ。「しっかり自分のスイングもできた。やっぱり打席で攻める気持ちは必要。こういうのをコツコツとやっていれば、いずれホームランも量産できると思う」。山川は敗戦にも前を向いた。小久保監督も「今日みたいな打撃を続ければ(状態は)上がってくるでしょう」と主砲の復調に期待した。試合後、移動のスーツに着替えた小久保監督は気持ちも整えて言った。「(楽天の)宗山にやられた感じですね。守備もよかったし、相手の方が上でしたね」。終盤に何度も好守を見せ、延長11回には左翼線への二塁打でサヨナラ劇をアシストした相手ルーキーの活躍を褒めた。だが、やられっぱなしでは終わらない。明日29日からは本拠地6連戦を含め、ゴールデンウイーク9連戦。「またホームで仕切り直しましょう」。5月反攻へ-。小久保監督の言葉にも力がこもった。【佐竹英治】
◆楽天高卒4年目の小森航大郎内野手(21)が先制のプロ初本塁打を放った。3回「真っすぐ一本に絞っていた」とソフトバンク前田純の直球を左翼席へ運び、夢中でダイヤモンドを回った。「一昨日(25日)ミスをしてしまっていたので、何とかチームに勢いをつけられたらと思った。最高の結果になって良かったです」と謙虚に喜んだ。
◆楽天が今季初のサヨナラで4カード連続勝ち越し、貯金を今季最多の2とした。同点で迎えた11回、中島、宗山が連打でつなぎ、代打伊藤は申告敬遠。無死満塁の絶好機で代打の渡辺佳明内野手(28)に託された。カウント1ー0からソフトバンク津森の150キロ直球を捉えると、打球は相手左翼手の頭上を越えた。その瞬間、ベンチから選手たちが駆け出してきた。「とりあえず三振だけは避けるように、バットに当てようと思った結果が最高だったので良かったです」。安堵(あんど)したヒーローは、勝利をかみしめながら三木監督と抱き合った。絆の1打でもあった。9回に横浜高の後輩にあたる藤平が柳町に同点ソロを浴び、勝利直前で振り出しに。渡辺佳は「いつも頑張ってる後輩ですし、何とかそういう場面を消したいと思いながら、いろんな思いがあって打席に立てました」と明かした。三木監督は「みんなよく頑張ってくれたと思います。」と選手たちをたたえながら、こう続けた。「この1勝で浮かれたりせず、数字、結果よりも1試合1試合しっかり、備えていきたい」。6連敗もあったが、立て直しに成功。3、4月の勝率5割以上を決め、首位も見えてきた。【高橋香奈】
◆楽天の高卒4年目に、待望の1発が飛び出した。3回、小森航大郎内野手(21)の第2打席。「真っすぐだけに狙いを絞って」。カウント0-1から前田純の139キロ直球を捉えた。打球は、左翼席へ吸い込まれた。打った瞬間「お!これ(スタンドに)行ったんじゃない?」と人さし指を立てダイヤモンドを回った。「チームを勢いづけたかった。最高の結果になって良かった」と満面の笑みを浮かべた。1軍で生き残りをかける。以前までは迷いやうまくいかない事があると気持ちが落ちていたが「渡辺2軍監督から『今まで見ていた中で、いい選手っていうのは、どんな時でも、苦しいときでもキラキラしているんだよ』って言われたので、そういう気持ちで取り組んでいます」。内野手登録だが、この日は右翼で先発出場。4回の外野守備で打球処理にもたつき、5回からベンチに下がった。「(外野守備は)まだまだなので。信頼して9回まで、試合の勝敗がつくまで、打席のことも考えて小森を残しておきたいって思ってもらえるように、当たり前のことを当たり前にできないと」と反省した。昨季リーグ覇者に連勝し、チームは今季最多の貯金2。期待をかける小森の活躍に三木監督は「必死に若々しく思いっきりやってくれたら。彼にとっても記念すべき日だと思うので、これを機にしっかり努力してもらえたら」と目を細めた。【高橋香奈】
◆楽天のゴールデンルーキーが攻守でみせた。同点で迎えた11回無死一塁、宗山塁内野手(22)が打席に立った。三木監督は「迷いはなかった」と犠打のサインは送らなかった。宗山は「バントのサインではなかった。打ってつなぐことが求められる打席」と気を引き締めた。カウント0-1からソフトバンク津森の直球を左翼線へ。二塁に達すると、引き締まった表情でベンチに向け『キ』のパフォーマンス。そのお膳立てに応えた渡辺佳のサヨナラ打でチームは勝利した。宗山は第1打席は中前打、第2打席は右前打で、今季2度目の3安打猛打賞をマーク。守っては、内野安打になりそうな打球を華麗に処理するなど、好プレーを見せた。プロ入りして、初めてサヨナラ勝利を味わった。歓喜の渦の中にいた。「最後はどんな形でも勝つということが求められる。ホームで初めてのサヨナラ勝利。この球場でできたというのが、いろいろな勝ち方がある中でまた違ったうれしさがあるなと思いました」喜びの瞬間を目に焼き付けた。
◆楽天が今季初のサヨナラ勝ちで、貯金を今季最多の2とした。2―1の九回に藤平が同点ソロを許したが、延長十一回に無死満塁と攻め、最後は代打の渡辺佳が左越えに殊勲打を放った。ソフトバンクは終盤に粘ったが、及ばなかった。
◆楽天の小森が三回にプロ初本塁打を放ち、4年目で初打点を挙げた。前田純の直球を左翼席に運び「最高の結果。いい風が吹いていて、奇跡的に打球が上がって飛んでいった」とおどけた。昨季にイースタン・リーグで盗塁王に輝いた21歳の韋駄天は、ヤクルトにフリーエージェント移籍した茂木の人的補償で加入。出場機会を増やすために未経験の外野にも挑戦するなど奮闘し「一瞬一瞬を大切にできている。誰よりも声を出して、誰よりもきらきらしてやる」と初々しかった。
◆昨季91勝を挙げたパ最強軍団に、まさかの〝春の珍事〟が起こっている。ソフトバンクは延長十一回に8番手の津森がつかまり、今季初のサヨナラ負け。3、4月は2試合を残して9勝13敗2分けとなり、就任2年目の小久保監督にとって初の月間負け越しが決まった。「相手の方が上だった」指揮官としても力負けを認めるしかなかった。低調な打線では「6番・右翼」に入った柳町が孤軍奮闘。九回に抑えの藤平から放った2号中越え同点弾など3安打2打点と躍動したが、投手陣が耐えられなかった。先発の前田純を4回6安打2失点で降板させて五回から7投手の継投となり、最後は津森が渡辺佳にサヨナラ打を浴びた。監督就任1年目の昨季は、シーズン序盤から2位以下を大きく引き離してリーグ優勝。3、4月に月間18勝(6敗2分け)というロケットスタートを決めたことが最後まで効いた。あれからわずか1年。主力の相次ぐ離脱が重なり、この日もベンチ入りした今宮、周東はコンディション不良が響いて、勝負どころで送り込めなかった。チームの月間負け越しは藤本前監督時代の23年8月(10勝14敗)以来で、3、4月に限っては秋山政権の2013年(13勝14敗)までさかのぼる。このときはリーグ4位に終わっている。幸いなのは、首位オリックスまで3・5ゲーム差とそれほど離されておらず、チーム内でも現状に悲観的な意見はまだ少ないこと。空気をガラッと変えられるラッキーボーイの台頭が待たれる。29日からは9連戦が待つ。まずはホームで日本ハム、ロッテとの6連戦だ。小久保監督は「ホームで仕切り直しましょう。周東、(今宮)健太もひょっとしたら戻って来られるかもしれない」と視線を上げた。福岡から、もう一度タカらしさを取り戻す。(山戸英州)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
13 | 10 | 2 | 0.565 (↓0.026) | - (-) |
118 | 91 (+2) | 77 (+3) | 22 (+1) | 10 (-) |
0.278 (↓0.003) | 2.770 (↓0.01) |
2 (-) |
楽天 |
13 | 11 | 0 | 0.542 (↑0.02) | 0.5 (↓1) |
119 | 68 (+3) | 76 (+2) | 12 (+1) | 20 (+1) |
0.248 (↑0.002) | 2.980 (↑0.07) |
3 (1↓) |
日本ハム |
12 | 12 | 0 | 0.500 (↓0.022) | 1.5 (-) |
119 | 82 (+3) | 80 (+5) | 25 (-) | 7 (+1) |
0.227 (↑0.003) | 2.840 (↓0.09) |
3 (1↑) |
ロッテ |
11 | 11 | 0 | 0.500 (↑0.024) | 1.5 (↑1) |
121 | 65 (+5) | 67 (+3) | 13 (+1) | 8 (+1) |
0.213 (↑0.005) | 2.600 (↓0.01) |
5 (-) |
西武 |
11 | 12 | 0 | 0.478 (↑0.023) | 2 (↑1) |
120 | 58 (+3) | 65 (+2) | 7 (-) | 21 (+1) |
0.235 (↑0.003) | 2.510 (↑0.02) |
6 (-) |
ソフトバンク |
9 | 13 | 2 | 0.409 (↓0.02) | 3.5 (-) |
119 | 86 (+2) | 85 (+3) | 15 (+1) | 18 (-) |
0.249 (-) | 3.120 (↑0.02) |
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