日本ハム(☆2対1★)ロッテ =リーグ戦4回戦(2025.04.26)・エスコンフィールド北海道=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:加藤 貴之(2勝1敗0S)
(セーブ:田中 正義(0勝1敗4S))
敗戦投手:小島 和哉(1勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】野村 佑希(4号・7回裏ソロ),レイエス(3号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムが逆転勝利。日本ハムは1点ビハインドで迎えた7回裏、野村のソロで同点とする。さらにレイエスにもソロが飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、先発・加藤貴が7回5安打1失点の力投で今季2勝目。敗れたロッテは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が今季初めて「1番三塁」でスタメン出場する。ロッテ先発の小島に対して昨季の対戦打率は4割(5打数2安打)。エスコンフィールドで5連敗中のチームを救う切り込み隊長となれるか注目だ。

◆ロッテのネフタリ・ソト内野手(36)が今季初めてスタメン落ちした。開幕戦から主に4番を担い、3月29、30日は2戦連続で本塁打を放つなど好調でスタートしたが、直近の試合ではチャンスで安打が出ないこともあり、打率2割に落ち込んでいた。前日の試合で決勝スクイズを決めるなど攻守で活躍した寺地隆成捕手(19)が5番に抜てき。25日に今季1軍初昇格した池田来翔内野手(25)がソトに代わって一塁でスタメン入りした。

◆試合前に、世界最大ガラスウォールギネス世界記録認定セレモニーが行われた。世界中に約6000もの球場・スタジアムがあると言われる中、エスコンフィールドは象徴的なガラスウォールが「スタジアムにおける最大の連続したガラスファサード(Largest continuous glass fa?ade on a stadium)」として公式認定を受けていた。ギネス世界記録公式認定員マクミラン舞氏は「ご申請いただいて、証拠物というものをご用意いただいて、写真なり映像なりは拝見していたのですけれども、本日こちらの会場で実際に拝見することができて、大きさにやはり驚いております。それをやはり世界一としてこう発信していくことができることを、大変光栄に思っております」と話した。「ファイターズスポーツ&エンターテイメント」の前沢賢開発本部長は「毎年新しいことを、お客さまと社員とが生み出してくれている。数年後にはまた違うギネスが取れるように、何か考えて申請したい」と、さらなる野望を口にした。

◆ロッテの先発小島和哉投手(28)が、1イニングで2本のソロを被弾した。1-0で迎えた7回、先頭野村に左翼へのソロで同点に追いつかれる。さらに2死走者なしからレイエスにも右中間のソロを浴びると思わず膝に手をつき、悔しさを隠せなかった。7回97球を投げ、5安打2失点で降板した。

◆ロッテは逆転負けで、今季最多4連勝とはならなかった。3回1死一、三塁から岡大海外野手(33)の遊ゴロ間に先制。しかし、その後は苦手とする日本ハム先発左腕の加藤貴相手にホームは遠かった。ロッテの先発小島和哉投手(28)は6回まで無失点も、7回に2本のソロを被弾した。1-0で迎えた7回、先頭野村に左翼へ、さらに2死走者なしからレイエスには右中間にソロを浴び、思わず膝に手をつき悔しさを隠せなかった。7回97球を投げ、5安打2失点で降板した。

◆日本ハムが本塁打攻勢で、犠打攻めのロッテをひねりつぶした。0-1の7回先頭で、野村佑希内野手(24)が左越え4号ソロを放つと、2死から今度はフランミル・レイエス外野手(29)が右越え3号ソロを放ち勝ち越した。野村は1日ソフトバンク戦以来出場18試合ぶり、レイエスは4日オリックス戦以来出場15試合ぶりの1発。この2発でチーム本塁打を両リーグトップの25に伸ばし、同12本のロッテを長打力で破壊。先発した加藤貴之投手(32)も今季最長となる7回1失点のこうとうで2勝目。本拠地エスコンフィールドでの連敗も、5で止めた。同点弾含む3安打の野村は、子どもインタビュアーから「大事な場面で打ったときはどんな気持ちですか」という質問に「すごく明るい気持ちになります」とこたえ、スタンドをわかせていた。新庄剛志監督(53)は試合後に「加藤くん、野村くん、モーレくんに聞いてあげて」というコメントを球団を通じて発信した。なお犠打、犠飛ゼロは開幕から23試合連続。犠打ゼロは球団記録更新中で、犠飛ゼロは、東映時代の63年の22試合を超える球団最長記録となった。

◆ロッテ小島和哉投手は7回2失点と好投したが、3試合連続黒星となった。7回、先頭の野村にソロ本塁打を浴び「僕がもっと用心して慎重に行くべきだった」と反省。2死からレイエスにも決勝ソロを食らった。直近2試合はいずれもハイクオリティースタート(7回以上、自責2以下)だったものの、得点は1点ずつ。「ホームラン以外はほとんどいいイメージで投げられてたんで。もったいない」と自らの投球を悔やんだ。

◆ロッテが逆転負けで4位に転落した。先発小島和哉投手は7回にソロ2発を許して逆転されたが、吉井理人監督は「調子は良さそうじゃなかったけど、よく頑張った」と奮闘した左腕をたたえた。「(日本ハム)加藤にいつも同じようにやられてくるんで、みんな考えてるとは思うんですけど、ゲームに行くと同じような行動になってしまう。何かを大きく変えなきゃいけない」と危機感を口にした。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)がチーム全員に感謝の決勝弾を放った。7回に出場15試合ぶりとなる勝ち越し3号ソロ。最近は調子を落としていた助っ人は「1人ではありませんでした。チームみんながポジティブな声かけをしてくれて、いいマインドにしてくれました」と久しぶりに笑顔を見せた試合中には新庄監督から「野球を"愉しめ"」と声をかけられた。八木打撃コーチからは「三振してもいいから去年の打撃を思い出してくれ」と言われ、第1打席での三振後に昨季の本塁打集の動画を見てイメトレ。そして同僚からの励ましがあったから打てた値千金の1発で「やっぱりこのチームを選んだことに全く後悔はない」と確信した。試合後のヒーローインタビューを辞退したのは「ファンの前に出るからには去年みたいな"明るいレイエス"を出したい」から。本拠地での連敗を5で止めたレイエスは「もうちょっと打ってから絶対にファンの前に出ます」と約束した。

◆日本ハム加藤貴之投手(32)が今季最長となる7回を投げ、5安打1失点の快投で2勝目を挙げた。「先制点を取られてしまったんですけど、そこからは郡司の配球や野手の守りもあって、なんとか粘り強く投げることができました」。内野ゴロの間に1点を奪われた3回以外は、淡々とストライクゾーンに投球を集めて凡打の山を築いた。7回まで投げ切ると待望の援護点も生まれた。まずは野村が同点4号ソロ。8回も続投するつもりでベンチ前でキャッチボールを始めると、レイエスが決勝の3号ソロを放った。「レイエスが打って、もしかしたら代わるかなと思った」と予想通りに降板。あとは信頼する救援陣が自身の白星を守ってくれた。今季も精密機械のような制球力は健在だ。4試合目の登板で初めて四球を与えたのが、6回2死一塁で対戦した中村奨の打席だった。のべ91人目での初四球にも「特に変わらないです。いずれ出るものですし」と動揺なく投げられたのも、さすがだ。「チームは流れ的に良くなかったですし、この1勝はでかいと思います。本当に勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情だった。【木下大輔】

◆日本ハム野村佑希内野手(24)が、「真の4番」として初本塁打を放った。1点を追う7回、出場18試合ぶりの左越え同点4号ソロ。新庄監督が継続して4番でいくと明言した13日西武戦以降初の1発で、本拠地連敗を5で止める勝利に貢献した。開幕23試合連続犠飛ゼロの球団記録を更新した打線は、フランミル・レイエス外野手(29)の決勝弾を含め、12球団トップの25本塁打。パンチある打線が再び目を覚ました。子どもたちの夢を乗せた1発だった。7回先頭で迎えた第3打席。野村は好投を続けていたロッテ小島の147キロ直球を、かち上げた。「感触は良かったんですけど、上がりすぎてちょっと上に打球スピードが出てる感があったので。どうかなとは思いながら見てました」。打球はじっくり7・2秒かけて左翼ブルペンに吸い込まれた。ベンチに戻ると、にこにこしたレイエスに、思いっきり抱き締められた。「『この打席は俺は大丈夫だ』みたいな感じで言ってた。同点にしてくれて...なんか言ってましたね。英語だったのでよく分からなかったですけど。たぶん見え方的にいいものがあったんだと思います」。この回2死から、最強助っ人も出場15試合ぶりの3号ソロで続いた。前日まで15打席連続無安打も「真の4番」は動じなかった。「不安はありましたけど、相手があること。いいプレーをされたりした部分もあったので、変えることなく。あとは追い込まれてからのバッティングは工夫していこうと思っていた」。チームは開幕23試合犠打、犠飛ゼロも「いいんじゃないですか、ホームランをいっぱい打てば。(自身は)4月で4本っていいペースじゃないですか」。「海賊打線」の4番は、ちっちゃいことは気にしない。でも、ちっちゃい子どもたちは大事にする。ゴールデンウイーク初戦とあり、ヒーローインタビューを子どもたちが担当。ミスをしたときの気持ちを「すごく暗い気持ちになります」と答えた野村は、続く「大事な場面で打った時、どんな気持ちになりますか」の質問に「すごく明るい気持ちになります」とさわやかに応え、喜ばせた。負けていたら実現しなかった企画。「良かったです。それを楽しみに来てくれていると思うので」。まだまだ打ちまくり、子どもたちのスマイルを量産する。【永野高輔】

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)は7回の決勝弾の直前、同点ソロの野村を祝福しながら、4週間前の自分の言葉を思い出した。「開幕シリーズでジェイ(野村)に『お前はすごくいい環境にいる。ポジティブなメンタルを保ってこれを続けていこう』って話した。僕が、それを続けていなかったんだ」。直近10試合は打率1割5分2厘で0本塁打。いつの間にか前向きな心を忘れていた。自身がかけた言葉を忘れずに結果を残した4番に気付かされた。「かなり状態が悪かった中でもポジティブに考えるっていうことをチームメート、スタッフ、コーチ全員が言ってくれた。(開幕時は)4番としての責任を背負う背中を押したつもりだったけど、今日はジェイや周りのチームメートが同じように僕の背中を支えてくれているんだなって感じた」。感謝のアーチが、不調脱出への号砲となる。

◆試合前に、ギネス世界記録認定セレモニーが行われた。日本ハムの本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」(以下、エスコン)が、世界中にある約6000球場の中で、エスコンの象徴的なガラスウォールが『スタジアムにおける最大の連続したガラスファサード(Largest continuous glass fa?ade on a stadium)』として公式認定を受けたもの。ガラスウォールの認定面積は7241・7m2。マクミラン舞・ギネス世界記録公式認定員から認定書を受け取った同球場を保有、運営する株式会社ファイターズスポーツ&エンターテイメントの前沢賢・常務取締役開発本部長は「大変光栄。数年後にまた違うギネスを取れるように」と感想を述べた。マクミラン氏は「(ガラスファザードの)大きさに驚いている。世界一として発信していくことを光栄に思います」と話した。

◆日本ハムが一発攻勢で逆転勝ちし、連敗を3で止めた。0―1の七回に先頭打者の野村が左越えに運んで同点とし、2死からレイエスのソロ本塁打で勝ち越した。加藤貴は7回1失点の粘投で2勝目。ロッテは連勝が3でストップ。

◆良くも悪くも、今の日本ハムを象徴する勝ち方で、本拠地エスコンフィールドでの連敗を5で止めた。六回までロッテ・小島の前に二塁も踏めなかったが、七回に野村佑希内野手(24)、フランミル・レイエス外野手(29)の2本のソロ本塁打で逆転した。「やっと1本出ただけ。今の状態では、ファンの前で明るいレイエスは出せない」。決勝弾にかかわらず、お立ち台を辞退した。来日1年目の昨季に25本塁打を記録した一方で、90三振。母国・ドミニカ共和国での自主トレから、三振を減らすために、踏み込む左足をあまり動かさない2ストライクアプローチのフォームに改造して来日。しかし、全体的にタイミングを狂わす結果となり、ここ数試合は旧フォームに戻していた。日本ハムのチーム25本塁打はリーグ1位ながら、打率・224は同5位。その中で開幕から23試合犠打ゼロ、犠飛ゼロはともに球団記録だ。特に送りバントに関しては6度仕掛けて全て失敗。この日の試合前にはほぼ野手全員が自主的に打撃マシンに向かい、さながら〝行列のできるバント練習〟。八木打撃コーチは「普段は打撃練習の(最初の目慣らしの)バントを1回しかしないやつが3回も4回もしやがって...(苦笑)。誰かが一個成功するまではプレッシャーがかかる」と話した。4番・野村も「キャンプのときから『バントは全員ある』と言われているので、いざサインが出たときに自分を助ける意味で」。一発頼みの攻撃では、戦いぶりは安定しない。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
1392 0.591
(↓0.028)
-
(-)
11989
(-)
74
(+3)
21
(-)
10
(+1)
0.281
(↓0.002)
2.760
(↓0.03)
2
(-)
日本ハム
12110 0.522
(↑0.022)
1.5
(↑1)
12079
(+2)
75
(+1)
25
(+2)
6
(-)
0.224
(↓0.001)
2.750
(↑0.08)
2
(-)
楽天
12110 0.522
(↑0.022)
1.5
(↑1)
12065
(+6)
74
(+3)
11
(+1)
19
(-)
0.246
(-)
3.050
(-)
4
(2↓)
ロッテ
10110 0.476
(↓0.024)
2.5
(-)
12260
(+1)
64
(+2)
12
(-)
7
(+1)
0.208
(↓0.001)
2.590
(↑0.01)
5
(1↑)
西武
10120 0.455
(↑0.026)
3
(↑1)
12155
(+3)
63
(-)
7
(+1)
20
(+2)
0.232
(↑0.005)
2.530
(↑0.12)
6
(1↓)
ソフトバンク
9122 0.429
(↓0.021)
3.5
(-)
12084
(+3)
82
(+6)
14
(-)
18
(-)
0.249
(↓0.001)
3.140
(↓0.05)