楽天(★0対1☆)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2025.04.25)・楽天モバイルパーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
0000000011710
楽天
0000000000500
勝利投手:有原 航平(1勝3敗0S)
(セーブ:オスナ(1勝1敗3S))
敗戦投手:則本 昂大(2勝2敗5S)
  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆ソフトバンクが投手戦を制した。ソフトバンクは両軍無得点で迎えた9回表、1死二三塁から代打・嶺井が犠飛を放ち、試合の均衡を破る。投げては、先発・有原が8回5安打無失点の快投で今季初勝利。敗れた楽天は、先発・早川が好投を見せるも、打線が沈黙した。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が、4試合ぶりにスタメン落ちした。23日の本拠地オリックス戦で右膝付近に死球を受けた影響。この日、試合前取材に対応した小久保裕紀監督(53)は「厳しい感じやね。力が入りにくいと。本人は行くと言っていたけど。明日、明後日(スタメンで)いければ」と明かした。今季は昨年手術した左膝も不安を抱え、18、19日の西武戦(ベルーナドーム)では2試合連続で欠場していた。周東は現在、球団記録に並ぶ開幕19試合連続安打中だ。パ・リーグ記録の54年阪急レインズの20試合まで1試合に迫り、記録に注目が集まっていた。

◆楽天三木肇監督が25日、48歳の誕生日を迎えた。報道陣から自身のユニホーム姿がプリントされた特製ケーキが贈られた。48歳の抱負を問われると「まだまだ、いろんな方に支えられながら修行の身だと思いますので、しっかり自分自身を磨けるように努力したいと思います」と引き締めた。自身への誕生日プレゼントはないという。「あまり物欲とかはなくてですね。記念日だからなんか買うとかもちょっと苦手な方で。必要なものはその場で、その時にという感じだから。(プレゼント)する方も苦手なんですけど。今日、あらためて、こうやって(プレゼント)していただいて、うれしかったので、これから気をつけようと思います」と笑顔で話した。チームは一時6連敗を喫した時期があったが、直近8試合で7勝1敗。現在は4連勝中で2位タイと勢いに乗る。この日は敵地での前回対戦で3連勝したソフトバンクが相手だ。「個人的には生まれた日で思いのある1日ですけども、いつでも、しっかりそういうことを頭に入れながら、1試合1試合、選手とファンの方と戦っていけたらと思います」と力を込めた。

◆ソフトバンクが今季2度目の3連勝を飾り、対楽天戦の連敗を3で止めた。0-0の9回1死二、三塁。ここで9番海野隆司捕手(27)に代わって嶺井博希捕手(33)が代打出場。カウント2-2から則本の外角150キロ直球を捉え、先制の左犠飛を放った。先発したエース有原航平投手(32)は今季最長8回を投げ5安打無失点の好投。初回から3回まで打者9人をパーフェクトに抑える立ち上がり。0-0の4回は無死一、二塁のピンチを招いたが、3番浅村を注文通りの遊ゴロ併殺に。最後は4番鈴木大をボテボテの遊ゴロに打ち取った。5回は1死三塁と得点圏に走者を置くも、後続の7番宗山を遊飛、8番太田を右飛に仕留めた。さらに7回は1死一、二塁、8回は1死三塁としたが、粘り強い投球でホームは踏ませなかった。有原は敵地・仙台で日本ハム時代の19年から6連敗中だった。通算でも試合前時点で14試合に登板し、3勝8敗と苦手にしていたが、負のデータを覆す快投劇を演じた。就任2年目の小久保裕紀監督(53)にとっては節目のシーズン100勝に到達。昨季は新人監督としては歴代最多91勝を挙げていた。

◆楽天の連勝が4でストップした。0-0の9回。この回からマウンドに上がった守護神の則本が先頭緒方に遊撃内野安打を許すと、続く柳町に四球。広瀬に犠打を決められ、1死二、三塁から代打嶺井に決勝点となる先制犠飛を浴びた。打線は4、5、7、8回と得点圏に走者を進めたが、あと1本が出ず。先発早川は7回109球、5安打無失点11奪三振と力投も、2勝目はならなかった。この日は三木監督の48歳の誕生日だったが、白星で飾れなかった。

◆ソフトバンク嶺井博希捕手(33)が大仕事を果たした。0-0の9回1死二、三塁から代打登場し、値千金の決勝犠飛。楽天則本が投じた外角150キロ直球を捉え、チームに3連勝をもたらす今季初打点を挙げた。選手起用がはまり、小久保監督は「バットに当ててくれることを期待した。そんなに簡単じゃない。相手の抑えから当ててくれた」とベテランの一打に目尻を下げた。

◆楽天早川隆久投手(26)にとって「魔の金曜日」が続く。ソフトバンク打線を7回5安打無失点、毎回の11奪三振に封じる快投も、打線の援護に恵まれずに2勝目は手にできなかった。試合後、選手通路を「魔の金曜日や。金曜、嫌や」とつぶやき、歩を進めた。2年連続で開幕投手を務め、開幕から5試合はすべて金曜日が登板日。先発ローテを守り、ここまで防御率1・93と好投しながら3試合連続未勝利で、1勝2敗と黒星が先行する。そういった背景もあった中での「魔の金曜日」発言。それでも「くじけずにいきます」と、これからもカード頭で投げていく覚悟を示した。立ち上がりから全開だった。1回1死から今宮をカットボール、続く栗原をこの日最速の148キロ直球で連続三振。5回1死まで完全投球を見せた。5回2死一、二塁では広瀬を144キロ直球で空を切らせ、6回2死一、二塁では山川を142キロ直球で見逃し三振。7回2死二、三塁では海野をフォークで3球三振に仕留め、雄たけびを上げた。 チームの連勝は4で止まったが、先発の役割は果たした。「真っすぐもある程度、制球できたので、そこがいろいろと利いてきた結果、フォークが一番良かったかなって。フォークをちょっと意識変えたらだいぶ良くなったんで。それに尽きるかなと思います」と振り返った。昨季は自己最多&チームトップタイの11勝を挙げた。「今年はできる限り長いイニングを投げて、けがなくやっていければっていうところをシーズンの頭から目標として掲げてる」。その上で「勝ち星はなかなか難しい部分ではありますけど、そこにはあんまりとらわれすぎず、自分らしいピッチングというのを、常にベストパフォーマンスをしていければなと思います」と前を向いた。

◆鬼門の地から逆襲だ。2年連続で開幕投手を務めたソフトバンク有原航平投手(32)が5試合目の先発マウンドでうれしい今季初勝利だ。日本ハム時代から6連敗中だった敵地・仙台で楽天打線を相手に8回無失点。チームを今季2度目の3連勝に導いた。指揮官2年目の小久保裕紀監督(53)に監督通算100勝のメモリアル勝利もプレゼント。低空飛行を続けてきたホークスが、エース右腕の白星をきっかけに再浮上する。やっぱり有原は気になっていた。ズシリと重く責任を感じていたのだろう。日本ハム時代から苦手としてきた杜(もり)の都のマウンドで、自身6年ぶりの白星。連敗データに別れを告げ「もう、これで終わりですね」と静かに笑った。ホークス移籍後もジンクスは続いていた。最多勝に輝いた昨年5月の登板も6回4失点で黒星。嫌なムードは有原自身が一番感じていたはずだが、粘りの投球で悪い流れを断ち切った。立ち上がりから押した。3回までパーフェクト投球。楽天先発の早川も4回まで完全投球。早大後輩の快投に自らもムチが入った。「すごく早川がいい投球をしていた。何とか粘り強く投げようという意識があったので、走者を出しても抑えられたと思います」。4回無死一、二塁のピンチを作ったが、3番浅村を遊ゴロ併殺打。4番鈴木大を遊ゴロに仕留めた。その後も3度得点圏に走者を置きながら、しっかり内角を攻めホームを踏ませなかった。2年連続で開幕投手の大役を務めたが、白星が遠かった。3・28開幕のロッテ戦(みずほペイペイドーム)は5回までパーフェクト投球を演じるも7回88球を投げ7失点の炎上。波に乗れないまま、試合前時点で4戦3敗だった。「自分が勝てなかったこともですが、チームも負けていたので...」。カード頭にマウンドに立つ右腕は、黒星先行となってしまう現状に責任を痛感していた。流れは変わった。低空飛行を続けていたチームにとっては浮上の起点となる大きな白星だ。2年目のタクトとなる小久保監督は指揮官通算100勝目。「そんなのはどうでもええ」と無関心だったが、チームは今季2度目の3連勝。ようやく最下位を脱出した。まだ肌寒さの残るみちのくで、チームは再浮上へ勢いに乗る。【佐竹英治】

◆楽天・三木肇監督が25日に48歳の誕生日を迎えた。選手、球団職員らから祝福を受けた。「まだまだ、いろいろな方に支えられながら修行の身です。これからも、自分自身を磨けるように努力します」物欲はなく、あえてほしいプレゼントを問われ、「現時点ですっと思い浮かぶのは、選手たちがはつらつと戦っている姿と、バックアップしてくれるファンの皆さまの光景というか、空気感です」と明かした。試合は開幕からすべて異なる打順を組んだ。22通り目の日替わり打線について、「いろいろなご意見があると思うし、何が正解か分からない。ただし、理由や意味があるので、チームの可能性をさぐりながら熟考していく」と説明した。チームは試合前時点で11勝10敗、パ・リーグ2位タイ。4月8~13日に本拠地6連敗を喫して借金が最大5に膨らんだが、19日から4連勝と健闘している。記念日を機に所信表明-。指揮官は「父親を始め、これまで関わった指導者、すべての野球関係者の影響を受けた。すごく恐れ多いが、参考にしている指導者はなく、あの人がこういっていたから真似るのではなく、最後は自分で整備したい」と背筋を伸ばした。(広岡浩二)

◆ソフトバンクが1分けを挟んで3連勝。0―0の九回1死二、三塁から代打嶺井の犠飛で均衡を破り、そのまま逃げ切った。有原が8回無失点で今季初白星。オスナが3セーブ目。楽天は再三の好機を生かせず、連勝が4で止まった。

◆楽天の連勝が4で止まった。同点の九回から登板した則本が1回を投げ1安打1四球、1失点で2敗目。1死二、三塁から代打・嶺井の左犠飛で勝ち越された。20日のロッテ戦以来の登板に「悪くなかった。実力不足です」と反省。48歳の誕生日だった指揮官は「選手はしっかり仕事をしているが、うまく引き出せなかった」と悔やんだ。

◆ソフトバンクが今季9勝目(11敗2分け)を挙げて、小久保監督は昨年の91勝を合わせて監督通算100勝(60敗5分け)に達した。監督通算100勝の最速は1リーグ時代のタイガース・石本秀一の131試合目。小久保監督の165試合目での到達は2リーグ制(1950年)以降では毎日・湯浅禎夫の159試合(51年達成)、ソフトバンク・工藤公康の161試合(2016年達成)、西武・伊原春樹の163試合(03年達成)に次ぐ4番目のスピードとなった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
1382 0.619
(↑0.019)
-
(-)
12089
(+6)
71
(+2)
21
(+1)
9
(-)
0.283
(↓0.004)
2.730
(↑0.05)
2
(-)
日本ハム
11110 0.500
(↓0.024)
2.5
(↓1)
12177
(+1)
74
(+2)
23
(+1)
6
(+2)
0.225
(↓0.005)
2.830
(↑0.09)
2
(2↑)
ロッテ
10100 0.500
(↑0.026)
2.5
(-)
12359
(+2)
62
(+1)
12
(+1)
6
(-)
0.209
(↓0.006)
2.600
(↑0.08)
2
(-)
楽天
11110 0.500
(↓0.024)
2.5
(↓1)
12159
(-)
71
(+1)
10
(-)
19
(-)
0.246
(↓0.002)
3.050
(↑0.1)
5
(1↑)
ソフトバンク
9112 0.450
(↑0.029)
3.5
(-)
12181
(+1)
76
(-)
14
(-)
18
(+1)
0.250
(-)
3.090
(↑0.14)
6
(1↓)
西武
9120 0.429
(↓0.021)
4
(↓1)
12252
(+2)
63
(+6)
6
(-)
18
(-)
0.227
(↓0.003)
2.650
(↓0.1)